白坂小梅(所属している……プロダクションが……合併して三か月………)
小梅(私の所属するEグループは浜川愛結奈さんと道明寺歌鈴さんの三人……)
小梅「………」ポチポチ
新着メール:3件
小梅「……あっ……」ポチポチ
松永涼『小梅って年末の旅行に参加するの?』
真鍋いつき『小梅ちゃんってスキーできるの?良かったら旅行で一緒にやらない?』
クラリス『こうめさんりよこうというのははじめてなのですがなにかじゆんびはされていられますでしょうか』
小梅「………」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1364140487
待ってた。期待
------ レッスン場
ガチャ
小梅「おはよう……ございます」
愛結奈「おはよっ☆」
歌鈴「お、おは、ふぁ……くしゅん!」
小梅「か、風邪……ですか?」
歌鈴「いえ、そう言うわけじゃないんですけど……誰か噂してるのかな?」
愛結奈「ま、ドジが多すぎてグループ降格なんて噂にもなるわよ」
歌鈴「はぅぅ……愛結奈さん、それは言わないで下さいよ……」
歌鈴「私も結構気にしてるんですから」
小梅「でも……か、歌鈴さんと一緒にれ、レッスンできて……嬉しい……」
歌鈴「こ、小梅ちゃん……」ジーン
愛結奈「確かにそれは言えてるわね、歌鈴ならワタシも気が楽で良いわ」
歌鈴「えへへ、私も嬉しいです!」
白坂小梅(13)
http://i.imgur.com/B3G0lku.jpg
http://i.imgur.com/THrnDR6.jpg
浜川愛結奈(22)
http://i.imgur.com/8rWSlN1.jpg
道明寺歌鈴(17)
http://i.imgur.com/jex3iRs.jpg
松永涼(18)
http://i.imgur.com/mwL5UCe.jpg
真鍋いつき(22)
http://i.imgur.com/wxMxrCe.jpg
クラリス(20)
http://i.imgur.com/SKxbYxB.jpg
------
P「みんな、今日の仕事前の連絡事項を説明するよ」
P「前々から聞いている通り、うちのプロダクションは年末に希望者は合宿がある」
P「合宿と言えば聞こえは良いけど、基本的には遊びだね」
P「うちのグループは全員参加で間違いなかったかな?」
歌鈴「はい、あってますよ!」
愛結奈「ふふ、乗馬ができるのが楽しみだわ!」
小梅「ス、スキー場……は、初めて……行く……」
歌鈴「あれ?そうだったんですか?実は私もなんですよ……」
愛結奈「なら小梅と歌鈴はスキーは無理そうね」
小梅「スキー……で、出来ない……ソリ……なら……」
歌鈴「うーん、そうですね……小梅ちゃんと雪遊びする事にしてます」
愛結奈「ワタシはスキーに乗馬と楽しんでくるわよ!」
P「まぁ、しっかりと息抜きをしてくると良いよ」
P「……で、小梅なんだけど」
小梅「…………?」
P「小梅は仕事でみんなより1日早く出発する事になる」
小梅「し、仕事……?」
愛結奈「あら?そうなの?」
P「そうだね、ミニライブの仕事が入っているんだ」
小梅「み、ミニライブ……」
歌鈴「ミニライブとは言えソロなんて凄いです!小梅ちゃん、頑張って下さいね!」
P「僕と二人で行く事になる。親御さんには今日にでも連絡を入れておくよ」
小梅「P、Pさんと……です…か…!?」
P「心配かい?」
小梅「う、ううん……」フルフル
小梅(これ……Pさんと……り、旅行……みたい、な……?)
P「みんなには旅行のしおりは渡しておくよ、しっかりと読んでおいてね」
歌鈴「えへへ!なんだか遠足みたいで楽しいですね!」
愛結奈「しおりまで作るなんて、変なところに力入れてるわよね……」
小梅「し、しおり……」
小梅「!?」
小梅「P、Pさん……Pさん……!」
P「ん?どうかした?」
小梅「こ、こ、これ……」
P「あぁ、ホームシアター施設があるみたいだね。持ち込んだ映画を見ていいみたいだよ」
小梅「わ、私……旅行とか……い、行ったこと無い、です……。外、出ないし……遠くは行かないから……」
小梅「だから……Pさん、じ、準備とか……て、手伝ってくれ……たら……う、うう、嬉しい……です……」
P「えっ?そうなのかい?まぁ、別にかまわないけど」
小梅「じ、じゃあ……し、出発前の日に……」
P「わかった、一緒に準備しようか」
小梅「う、うん……!」
書くの忘れてた……
※続きものになります
前スレ
モバP「プロダクションが合併して……」
モバP「プロダクションが合併して一か月……」
モバP「プロダクションが合併して二か月……」
------ 数日後…… レンタルビデオ屋
P(一番最初にレンタルビデオ屋なんて、小梅らしいというか何というか……)
小梅「ゆ、雪のスキー場……行くから……ふ、冬のホラー映画……見て……お仕事の予習する……」
P「そ、そういう仕事じゃないんだけどね……」
小梅「……雪山は……きっと、いっぱいる……と思う、けど、一緒なら……あ、安心だから……ね?」
P(……何が?)
小梅「こ、これ……見たことない……から……か、借りてみよう……かな……?」
P「小梅のオススメは何かあるのかい?」
小梅「これは……オススメ……。アレが……グチャってなるの……。面白い……ホラー……!」
P「へぇ……」
P(アレってなんだろうな……)
小梅「日本のだと……これイイ……。いきなり……降ってくるの……アレが……」
P「流石に詳しいね」
小梅「ホラーなら……まかせて……」
P「ははっ、頼もしいね。小梅のオススメを楽しみにしてるよ」
小梅「…………」クイクイ
P「ん?どうかしたのかい?」
小梅「あ、あの……もう一本……いい……?」
P「あ、あぁ……好きなだけどうぞ」
------ コンビニ
小梅「こ、これと……これ……」
P「あれ?おやつはえらく少ないね。それで良いのかい?」
小梅「お、おやつは……300円……?」
P「えっ!?そんな決まりあったっけ?」
小梅「う、うん……」
P「本当だ書いてあるね……」
P(ホントに遠足みたいだな……)
小梅「…………」
P「じゃあ、後300円分だね」
小梅「えっ……!?」
P「こういうのは良くわからないから、小梅が僕のおやつを選んでよ?」
小梅「……う、うん……うん……え、えへへ……」
------ 小梅の家
小梅「は、初めて……り、旅行の……準備……」
小梅「………あっ」
ガサゴソ
小梅「マフラーと……耳あて……」
小梅「あ、暖かい格好しないと……雪山……きっと……凍ると思う……」
小梅「う、うん……大丈夫」
小梅(明日早いから……は、早く寝ないと……)
小梅「…………」
小梅「…………」
パチッ
小梅「た、楽しみで……寝れない……」
------ 翌日…… 駅前
小梅「…………」
P「あの、クマがすごいけど大丈夫……?」
小梅「う、うん……」
P「あったかそうな格好だね。寒いところだから丁度良いかな」
小梅「み、耳……ふわふわで……ぽかぽかする……これ、すき……」
P「マフラーが乱れてるよ……これでよしっと」
小梅「マフラー……ま、巻いてくれて……あ、あり……ありがとう……」
P「お安いご用さ、かわいいマフラーだね」
小梅「こ、このバッグ……お気に入り……マ、マフラーとお揃い……なの……」
P「へぇ、そんなにいっぱい何を持ってきたんだい?」
小梅「カ、カバンの中……お洋服いっぱい……み、見ちゃ……ダメ……」
P「そ、そっか……」
P「さて、そろそろ電車の時間だね」
小梅「準備……ば、バッチリ……行こ、Pさん……え、えへへ……」
------ 電車内
P「…………」
小梅「あ、あの……P、Pさん……?」
P「ん?どうかしたのかい?」
小梅「お仕事は……Pさん、と……2人きり……?」
P「そうだね、今日の仕事は一日一緒だよ」
小梅「ゆ、雪山……LIVE……ド、ドキドキ……」
P「雪山では無いけどね……」
小梅「夜はいっぱい……いっぱい……ホラー映画ざんまい……楽しみ……ふふ……」
P「……小梅」
小梅「…………?」
P「このライブを終えると、きっと君はBランクアイドルに昇格できる」
小梅「は、はい……Pさんのお、おかげ……」
P「……Bランクアイドルになったら、君にはアイドルサバイバルに出てもらう」
小梅「ア、アイドル……サバイバル……」
P「話くらいは聞いた事はあるんじゃないかな?」
小梅「う、うん……」
P「…………」
小梅「P、Pさん……?」
P「いや、なんでもないよ。それだけだから」
P(すまない、君に全てを背負わせる事になった僕を許してくれ……)
小梅(私が……アイドルサバイバル……)
------ ロッジ
ガチャッ
P「へぇ、なんだか雰囲気のあるロッジだね」
小梅「す、凄い……」
P「ははっ、確かに僕もこんな所は初めてだね」
小梅「Pさん……はやく、はやく……」
P「いやいや、先に荷物を置いてからにしないと」
小梅「へ、部屋は……?」
P「……僕と小梅は同室みたいだね」
P(保護者役としてまとめられたか……)
P(でもいくらなんでも、アイドルと同室ってのはまずいと思うんだけどなぁ……)
小梅「や、や、やった……い、一緒……だね……?」
P「あぁ、そうみたいだね……」
小梅(Pさんといっしょに……ホラー映画鑑賞会……ふふふ……)
------
P「この部屋か、綺麗な場所で良かったね」
小梅「わっ!」ダキッ
P「!?」
小梅(えへへ……びっくりさせるの……おもしろい……)
P(小梅が楽しそうって事は今日一日はこんな事が続くのか……)
小梅「P、Pさん……え、映画……」
P「……わかったよ、準備するから離してくれないかい?」
小梅「う、うん……」
パチッ
P「えっ?電気消すの?」
小梅「ホラー映画……見るときは……部屋、暗くして……観る……よね……?」
P「あぁ、雰囲気はでるよね……」
小梅「暗い部屋で、ホラー映画見るの……好き……でも……ママに……怒られる……」
P「そりゃそうだろうね、目が悪くなるかもしれないし」
小梅「暗い所でホラー映画……見るの……こ、怖い……?」
P「……元々そんなに得意じゃないからね」
小梅「ふ、ふふふ……かわいい……」
P(明りをつけてくれそうにないな……)
------
チュンチュン
小梅「ま、眩し……」
P「朝か……」
小梅「ホラー映画見始めると……いつの間にか……あ、朝日が……」
P(ホラー映画上映会というより我慢大会みたいな感じだったな……)
P(おかげでハートが凄く強くなった気がする……)
小梅「Pさんと……一緒に……映画、見るの……た、楽しい……です」
小梅「ま、また一緒に……」ポスッ
P「小梅?」
小梅「zzzzzz……」
P「……まったく、こんな限界まで見続けるなんて」
P「ちゃんとベッドで寝ないと風邪を引くよ?」
------ スキー場
P「雪遊び組はこの三人で良いかな?」
小梅「…………」
歌鈴「小梅ちゃんとPさん!?凄いクマですけど大丈夫ですか?」
P「まぁ、なんとかね……」
クラリス「P様、あまり無理をなされてはいけませんわ」
P「今日はお目付け役だから、ベンチで休憩してるよ」
P「みんなはここら辺で雪遊びしててくれ」
小梅「Pさん……ゆ、ゆき、だるま……つ、作っても……いい……?」
P「あぁ、かまわないよ。クラリス、二人を頼んだよ」
クラリス「ふふっ、わかりました」
歌鈴「!?」
クラリス「どうかされましたか?」
歌鈴「あ、あ、あなたがシスターのクラリスさんなんですか?」
クラリス「えぇ、そうですが……」
歌鈴「ま、負けませんよ!歌鈴頑張りますっ!」
クラリス「は、はぁ……」
小梅「zzzzzz……」
P「zzzzzz……」
------
歌鈴「じゃあ雪だるまを作りましょう!」
クラリス「あの、お恥ずかしいのですが雪だるまとはどういうものなのでしょうか?」
歌鈴「簡単ですよ!こうやって雪の玉を転がして行って……」コロコロ
小梅「こ、転がす……」コロコロ
歌鈴「大きくなった雪玉を二つ重ねれば完成ですっ!」ズルッ
歌鈴「ふべっ!?」ドテッ
小梅(こ、こけた……)
クラリス「大丈夫ですか?」
歌鈴「ふぇぇ……か、顔が痛いです」
クラリス「ま、まぁ作るのは簡単そうですね。私もお手伝いいたします」
------
小梅「で、できた……」
歌鈴「えへへ、良い感じにできましたね!」
クラリス「ふふっ、これは可愛らしいですね」
クラリス「この後はどうするのでしょうか?」
歌鈴「後は、枝やバケツなんかで手足をつけたり顔を作ってあげるんですよ!」
小梅「お、斧とか無い……かな……?」
クラリス「お、斧ですか。雪だるまとは物騒な物なのですね……」
歌鈴「ち、ち、違いますよ!使いませんから!そんなものは使いませんから!」
?「フゴッ!」
クラリス「?」
小梅「ト、トナカイ……?」
歌鈴「何でこんな所に……?」
トナカイ「フゴッ……」
------
トナカイ「フゴッ!」
歌鈴「何かソリを引いてますね?私達に何かして欲しいんでしょうか?」
クラリス「何を言ってるかわからないので困りましたね……」
P「zzzzzz……」
クラリス「P様もお休みになられておりますし……」
小梅「……よいしょ……」
トナカイ「フゴッ?」
歌鈴「こ、小梅ちゃん!?」
小梅「わ、私……あ、愛結奈さんみたいにじ、乗馬できないから……こ、この子に乗る……」
トナカイ「フゴッ!フゴッ!」
トコトコ トコトコ
小梅「え、えへへ……た、楽しい……」
歌鈴「こ、小梅ちゃん!次は私が乗りたいですっ!」
クラリス「まぁ、暴れる様子は無いようなので大丈夫でしょうね……」
クラリス(ソリが邪魔そうなので外しておきましょうか)
------
P「んっ……」
P(寝てしまってたか……)
P(……小梅達はトナカイに乗って遊んでるのか)
綾瀬穂乃香「起きてしまいましたか?」
P「……穂乃香?この毛布は君が?」
穂乃香「えぇ、こんな所で寝ていると風邪をひいてしまいますよ?」
P「ありがとう、助かったよ」
P「……穂乃香はどうしてここに?」
穂乃香「少し、レッスンの息抜きをしたかったので……」
P「なるほどね、相変わらず努力家なのは良いけど、たまには力を抜いたほうが良いよ?」
穂乃香「……Pさん?」
P「ん?」
穂乃香「……Pさんは白坂さんとアイドルサバイバルに出場するんですか?」
P「そうだね、そのつもりだよ」
穂乃香「何故ですか、私はPさんが担当してくれるなら出るのに……?」
P「僕はもう穂乃香の担当から外れているし、そう言うわけにもいかないよ」
穂乃香「なんで、そこまで白坂さんにこだわるんですか?」
P「……どういう意味だい?」
穂乃香「そのままの意味です」
P「……僕にとっては小梅も君も大事なアイドルに変わりは無い」
P「プロデュースに私情を持ち込むつもりは無いよ」
穂乃香「…………」
P「…………」
穂乃香(本当に信用して良いんですか?その言葉を……)
綾瀬穂乃香(17)
http://i.imgur.com/3FzSrmV.jpg
------ ロッジ
涼「いやー、スキーなんて久々にやったけどやっぱり良いね!」
いつき「ウィンタースポーツも良いですね!明日もいっぱいやらないと!」
愛結奈「歌鈴達はどうたったの、楽しめた?」
歌鈴「はいっ!トナカイに乗ってきましたよ!」
涼「はぁ?なんでトナカイなんているんだ?」
いつき「乗馬にそんなものあったんですか?」
愛結奈「そもそも馬じゃないわよ……」
クラリス「みなさん、お疲れ様です。お茶でもいかがでしょうか?」
愛結奈「あなたがBグループのクラリスかしら?」
クラリス「えぇ、そうです。Eグループの浜川さんですね?」
愛結奈「愛結奈で良いわよ、お茶をもらえるかしら?」
クラリス「ふふっ、どうぞ」
涼「そう言えば小梅とPサンはどうしたんだ?」
歌鈴「あれ?ここに着くまでは一緒だったんですけど……」
いつき「疲れて部屋でゆっくりしてるのかもしれませんね」
愛結奈「……プロデューサーには明日の事も聞きたいし、ちょっと呼びに行きましょうか」
------
ガチャッ
歌鈴「ヒッ!?」
涼「…………」
いつき「こ、小梅ちゃん!?」
クラリス「こ、これはいったい……」
愛結奈(なにやってんのよ、小梅……)
小梅(えへへ……こ、小梅殺人事件です………ドラマで……みたの……)
涼「く、く、口から血が出て……こ、これって死んでるんじゃ!?」
愛結奈(脇にケチャップ落ちてるけどね……)
小梅(ケ、ケチャップ……しょっぱい……)
歌鈴「ど、ど、どどどどうしましょう!?」
クラリス「落ち着いて下さい!」
いつき「ク、クラリスさん?」
クラリス「これは……殺人事件です!」
小梅「犯人は……」
涼「こ、小梅!まだ息があるのか!?」
小梅「ぐぅっ……かはっ……この雪山に潜む……悪霊の……怨念が……犯人は……P……ごふっ…ばたっ……」
歌鈴「そ、そんな!?」
いつき「Pさんが犯人だったなんて……」
クラリス「悲しい……事件でしたね……」
愛結奈(ワタシはもう知らないわよ……)
小梅(Pさん……助けて……くれるの……まだかな……)
------
P「え?自首?何で??」
涼「Pサン、アンタ小梅を殺しといてそんな事言うのかよ!?」
歌鈴「酷いですっ!信用していたのに……」
いつき「私、何て言ったらわからないけど。やっぱり良くないですよ……」
クラリス「P様、懺悔の時間です……」
愛結奈(このメンバーはどうしてこんなにノリが良いのかしら……?)
P「ちょっと待って、何で小梅が?」
涼「まだシラを切るってのかよ!」
P「……いや、だってそこに居るじゃないか?」
小梅「…………」
歌鈴「ヒッ!?こここ小梅ちゃん!じ、成仏して下さい!」
クラリス「かわいそうに、こんな姿になってまで……」
いつき「じ、じゃあ、今いる小梅ちゃんは幽霊なんですか?」
涼「ま、まじかよ……」
愛結奈(今のはちょっと笑いそうになったわ……)
P「小梅、大丈夫なのかい?」
小梅「……あの、こういうの……や、やってみたかったの……」
愛結奈「結局、元気なんでしょ?」
小梅「あ、うん……わ、私は元気です……」
P「イタズラも良いけど程々にね。心配したよ」
小梅「ち、ちょっと…からかって…みようって……」
いつき「なんだぁー、じゃあ小梅ちゃんは初めから元気だったんですね!」
クラリス「良かったです。悲しい人はいなかったんですね……」
小梅「Pさん……本気で、心配させて、ごめんなさい……で、でも……うれしい……」
歌鈴「あわわ、なななにがなんだか……」
涼(ま、また騙されちまった……)
------
小梅「リ、リアル……サイコ……サスペンス……ごっこ」
小梅「た、楽しかったな……」
小梅(Pさん……私のこと……大事にしてるの……嬉しい……)
小梅「えへへ……」
ガヤガヤ
小梅「…………?」
小梅「レッスン場から……声……?」
小梅「だ、誰か……練習してるのか…な…?」
------ レッスン場
ガチャッ
小梅「…………」
穂乃香「…………」
小梅「あ、綾瀬さん……ご、ご、ごめんなさい……じ、邪魔しちゃって……」
穂乃香「ふふっ、かまわないですよ。ちょっと休憩しようと思ってましたから」
小梅「う、うん……」
穂乃香「白坂さんはどうしたんですか?こんな時間にレッスン場に来るなんて?」
小梅「えへへ……ち、ちょっとお散歩……です……」
穂乃香「そうですか……」
小梅(綾瀬さんと話すと……き、緊張する……)
穂乃香「そんなに固くならなくても大丈夫ですよ?」
小梅「は、はい……」
穂乃香「そうだ、良かったら白坂さんも少し身体を動かして行きますか?」
小梅「えっ……い、良いんです…か……?」
穂乃香「えぇ、一人でするより誰かとした方がレッスンのやりがいもありますから」
小梅「うん……じ、じゃあちょっとだけ……」
小梅(……あ、綾瀬さんと一緒に練習できるなんて……)
追い付いた
期待
小梅「よっと……」
穂乃香「ふぅ……凄いですね!基礎がしっかりとよくできてて!」
小梅「う、うん……いつきさんのお、おかげです……」
小梅(いつきさんと練習してなかったら……ぜ、全然ついていけそうに無かった……)
穂乃香「……そう言えば、白坂さんはアイドルサバイバルに出るんですか?」
小梅「えっ……は、はい……」
穂乃香「サバイバルでの優勝を目指していたんですか?」
小梅「P、Pさんが……で、で、出て欲しいって言った…から……」
穂乃香「…………」
小梅「あ、綾瀬さん……?」
穂乃香「いえ、白坂さんはアイドルになって何を目指しているんでしょうか?」
小梅「何を……?」
穂乃香「えぇ、この世界に入ったからには何かしら目標はあるかなって」
小梅「…………」
穂乃香「?」
小梅「わ、わからない……です……」
穂乃香「わからない?」
小梅「まだ……わ、私、何をも、も、目標にしているのか……」
穂乃香「…………」
小梅「Pさんや……み、皆が喜んでくれるのがう、嬉しくて……」
穂乃香「そうですか……」
小梅「ご、ごめんなさい……」
穂乃香「いえ、良いんですよ。そういうのも珍しくは無いですから」
小梅「あ、綾瀬さんはなんで……アイドル…に…?」
穂乃香「……私は元々バレリーナだったんです」
小梅「バ、バレリーナ……?」
穂乃香「えぇ、これでもいくつも賞を取ってきてたんですよ?」
穂乃香「……でも、ある日気づいてしまったんです」
穂乃香「自分の才能の限界に……スランプってやつなのかな……」
小梅「さ、才能……あ、綾瀬さんこ、こ、こんなにす、凄いのに……」
穂乃香「他の人から見たらそう見えるでしょうね……」
穂乃香「でも、そんな時にPさんに出会ってアイドルに誘われたんです」
穂乃香「Pさんは私に教えてくれました。表現を楽しむ事を……」
穂乃香「沢山のはじめてをくれたんです……」
小梅(わ、私と一緒……)
穂乃香「だから、恩返しをしたいなって。あの人が喜んでもらえるように」
小梅「…………」
小梅(あ、綾瀬さんは……やっぱり凄いな……)
ガチャッ
いつき「あれ?綾瀬さんに小梅ちゃん?こんな時間にレッスンですか?」
小梅「い、いつきさん……」
穂乃香「真鍋さん、丁度良かった……」
いつき「?」
穂乃香「今から、私と白坂さんでリハーサルをしたいなと思ってたんです」
小梅「!?」
穂乃香「審判をお願いしても宜しいですか?」
いつき「あれ?そうなんですか?」
小梅「り、リハ……!?」
穂乃香「白坂さん、良いですよね?」
小梅「…………」
小梅(さ、さっきとぜ、ぜ、全然雰囲気が違う……)
いつき「そうなの?小梅ちゃん?」
小梅「……は、は、はい……」
いつき「はいっ!なら良いですよ!」
小梅(な、な、なんで……?)
いつき「えーっと、じゃあ試合時間は5分の短期勝負で!」
いつき「曲はプレイヤーが1つしかないんで二人とも同じ曲でお願いしますね!」
穂乃香「わかりました」
小梅「…………」
小梅(わ、私……な、何してるんだろ……?)
小梅(あ、綾瀬さんは……お、同じプロダクションの仲間なの…に……)
穂乃香「…………」
穂乃香(Pさん、ごめんなさい……)
小梅(き、曲が始まって……お、お、踊らなきゃ……)
小梅「な、なんとか……し、し、しないと……」
穂乃香(やっぱり、その程度の覚悟だったんですね……)
穂乃香「ふふっ、楽しみましょうか……」
いつき「…………」
いつき(うーん、綾瀬さんはやっぱり凄いですね……)
いつき(でも、小梅ちゃんの動きがいつもと違う……)
いつき(まるで、何かをためらっているみたいな……)
小梅「はぁ……はぁ……」
穂乃香「…………」
いつき「これは……綾瀬さんの勝ちですね。あはは……」
穂乃香「真鍋さん、白坂さん。ありがとうございます」
小梅「…………」
いつき「はいっ!大丈夫ですよ!」
穂乃香「……では、私は部屋に戻りますね」
小梅「あ、綾瀬さ……ん……」
穂乃香「…………」
小梅「…………」ビクッ
穂乃香「なんで……あなたなの……?」
小梅「えっ……」
穂乃香「もっと、頑張ってよ……小梅」
バタン
小梅「…………」
いつき「あー、えーっと。ど、どうしたのかな?」
------ ロッジ
愛結奈「……穂乃香と小梅がリハーサル?」
いつき「そうですね。リハーサルなんて珍しいなと思って……」
小梅「…………」
愛結奈「ま、理由は大体分かるわ」
小梅「な、なんで……なんですか……?」
愛結奈「恋する乙女は怖いって事かしら?」
いつき「えーっ!?何ですかそれ?」
愛結奈(ああ見えて結構激しい性格してるしね、穂乃香は……)
小梅「こ、恋……?」
愛結奈「小梅は穂乃香とリハーサルして何か思う事はあったの?」
小梅「わ、わ、わかりませ……ん……」
愛結奈「……小梅はアイドルサバイバルに出るのよね?」
いつき「……なるほど、そう言う事だったんですか」
小梅「えっ……?」
愛結奈「フェスと違ってサバイバルは参加者単位での対戦……」
いつき「小梅ちゃんと綾瀬さんが対決する可能性も充分あるわけですね」
小梅「あっ……」
愛結奈「小梅、フレデリカがなんであんなに小梅に厳しい事言ったかわかるかしら?」
小梅「…………」フルフル
愛結奈「サバイバルは個人戦……」
愛結奈「ワタシ達がバックメンバーとして出たとしても助けてあげられる事は限られてるわ」
いつき「サバイバルだと小梅ちゃんが一人で戦わないと行けない部分が大きいですね」
愛結奈「フレデリカは伝えたかったのよ、いつか小梅が一人で頑張らなければいけない時が必ず来る事を」
小梅「ふ、フレデリカさんが……」
愛結奈(ま、その優しさが小梅の弱点でもあり、良さでもあるんだけどね……)
小梅「わ、わ、私……ど、どうしたら……?」
いつき「うーん、こればっかりは私が教えられる事では無いですからね……」
愛結奈「……プロデューサーの所に行ってきなさい」
小梅「P、Pさんの……?」
愛結奈「小梅のプロデューサーよ?少しは頼ってみたらどう?」
小梅「…………」
心豊かさんSRあったんだな
バニラRしか知らんかった
------ レッスン場
P「誰だろう、空けっぱなしにしてたのは……」
小梅「P、Pさん……」
P「小梅じゃないか、どうしたんだい?」
小梅「わ、わ、私……グスッ……」ボロボロ
P「えっ!?な、何かあったのかい?」
P「はい、紅茶。落ち着いたかい?」
小梅「う、うん……」
P「にしても穂乃香とリハーサルとはね……」
小梅「ぜ、ぜ、全然かないません…で、でした……」
P「…………」
小梅「ど、どうしたら……い、い、良いんですか……?」
P「……小梅、ちょっと一緒に来てくれるかい?」
小梅「えっ……は、はい……」
------ 屋外
P「少し、雪が降ってるか……」
小梅「キレイな雪景色……すてき……」
小梅「で、でもな、何でライブの衣装を……?」
P「小梅は気に入ってるかい、その衣装?」
小梅「……ゆ、雪の妖精……みたい……ですか?」
P「はは、確かに雪の中に居ると妖精みたいだね」
小梅「じ、実は……すこし……寒い……」
P「風邪を引くといけないから、早速始めようか」
小梅「な、何をするんです…か……?」
P「小梅、歌ってくれないか?」
小梅「えっ……?」
P「何でもいい、小梅の好きな歌をここで歌って欲しい」
小梅「で、でも設備が……」
P「ライトも無い、歌もアカペラでだ」
小梅「あ、アカペラ……」
P「ライブをして欲しいんだよ。観客は僕一人だけど……嫌かい?」
小梅「う、ううん……」フルフル
P「じゃあ、お願いするよ。白坂小梅のステージを……」
小梅(わ、私の……ステージ……)
[ホワイトナイトメア]白坂小梅(13)
http://i.imgur.com/LvDMxNt.jpg
http://i.imgur.com/MYgx5UH.jpg
小梅「…………」
P「…………」
小梅(さ、寒いし……緊張……する……)
小梅(Pさん……ずっとこっちを見て……)
小梅(でも、Pさんが歌……聴いてくれるの……うれしい)
小梅「い、い、行きます……」
P「あぁ……」
小梅(雪の世界……まっしろで……静かで……きれい……)
小梅(わ、私の歌……どこまでも響きそう……)
小梅(Pさん、私……この雪山、全部に届く、くらい…精一杯…歌うから……)
小梅(雪に、負けない……きれいな……歌……Pさん……聴いて……)
小梅「♪〜」
小梅「♪〜……」スゥッ
P「…………」パチパチパチ
小梅「P、Pさん……」
P「素敵な歌だったよ、ありがとう。はいっ」
小梅「あっ、コ、コート……Pさん寒くない……?」
P「僕は大丈夫だよ。小梅に風邪を引かすわけにはいかないからね、羽織っておくと良い」
小梅「う、うん……」
P「……LIVEバトルって変だよね」
小梅「えっ……?」
P「アイドルってさ、ファンがいて、そのファンのために頑張るのに」
P「アイドル同士がライブで競う必要ってあるのかな?って思うんだよ」
小梅「…………」
P「競うって事は勝者と敗者がいるわけだ、アイドル同士でそんな戦いをするんだよ?」
P「まぁ、CDの売上やライブの集客数とか競って無いかと言われれば違うんだけどね」
P「それでも僕は好きになれないんだよ、LIVEバトルってのがね」
小梅「P、Pさん……」
P「……だからさ、小梅にも同じ気持ちを持っていて欲しいんだ」
小梅「同じ……き、気持ち……?」
P「LIVEバトルだろうがミニライブだろうが、ファンのために歌って欲しい」
P「さっきみたいに、勝つためじゃ無く誰かのために歌う。そんなアイドルであって欲しい」
小梅「あっ……」
P「難しい事は考える必要は無い、君の歌を聴いて欲しい人のために歌う。それで良いじゃないか」
小梅「うん……うん……えへへ……」
P「……少しは参考になったかい?」
小梅「……うん、ありがとう……Pさん……」
------ 翌日…… 駅前
P「よし、みんなちゃんといるね。」
いつき「はーっ、もう終わりですか。もっとスキーしてたかったです!」
クラリス「ふふっ、私も良き思い出となりました。また皆さんと一緒に来たいです。」
涼「そう言えば、いつきサンとクラリスは何でPサンのとこにいんの?グループ違うだろ?」
愛結奈「その理屈で行けば涼も違うわよ……」
歌鈴「なんか皆さん全員がEグループみたいですね〜」
小梅「えへへ……た、楽しいです……」
穂乃香「…………」
小梅「あ、綾瀬さん……」
穂乃香「……白坂さん、どうしたんですか?」
小梅「き、昨日は……あ、あ、ありがとう……」
穂乃香「?」
小梅「わ、わ、私……大事な事、見つけました……」
穂乃香「そうですか……」
愛結奈「穂乃香、あなたずっとレッスンしてたの?」
穂乃香「愛結奈さん、そうですね。やっぱりレッスンを欠かすわけにはいかないので……」
愛結奈「相変わらず真面目ね……」
穂乃香「ふふっ、レッスンは好きですから」
愛結奈「小梅の事。やっぱり気になる?」
穂乃香「気になりますよ。まだ、彼女じゃいけない理由はわかりませんから」
愛結奈「相変わらずストレートに言うわね」
穂乃香「愛結奈さんに隠しごとできる程、器用じゃないですから……」
P『愛結奈!そろそろ電車に乗るよ!』
愛結奈「……じゃ、ワタシは行くとするわ」
穂乃香「えぇ、また一緒にレッスンしましょうね」
穂乃香(アイドル……サバイバルか……)
------ 数日後…… 社長室
社長「白坂はBランクアイドルになったそうね」
P「えぇ、白坂はポテンシャルが高いので思った以上に早く達成できました」
社長「ま、これでアイドルサバイバルへの参加資格は達成したわけね」
社長「サバイバルのメンバーは考えているの?」
P「サバイバルでステージに立てる人数は3人……」
P「なので白坂、浜川、道明寺の3人で申請するつもりです」
社長「あら?控えを含めて5人まで申請できるのに最低限の3人で出るつもり?」
P「Eグループは3人しかいませんから……」
社長「そう言うと思って助っ人を呼んでおいたわ」
P「……助っ人?」
>>42
完走SRのクセに最強レベルの攻コスト比を誇る心豊かさんを知らないのはかなりの損
ガチャッ
穂乃香「失礼します」
P「!?」
社長「丁度いいタイミングで来てくれたわね」
穂乃香「あれ?Pさん……?」
社長「用件だけ言うわ、綾瀬はアイドルサバイバルでEグループチームに参加してもらうわ」
穂乃香「えっ!?」
P「……綾瀬をですか?」
社長「綾瀬を使うも使わないもあなたの自由よ。助っ人としては最高だと思うけど?」
P「それはそうですけど……」
穂乃香「……わかりました」
P「穂乃香?」
穂乃香「私にも協力させて下さい」
P(何故、穂乃香をうちのグループに……)
社長「あぁ、それと一つだけ綾瀬には伝えておく事があるわ」
穂乃香「はい、なんでしょうか?」
社長「アイドルサバイバルで白坂が優勝できなかったら、そこの男はクビになるから」
穂乃香「えっ!?」
P「社長!?」
社長「遅かれ早かれバレるでしょうからね。先に教えておいてあげたの」
社長「本来はEグループも解散といきたかったけど、今のEグループを手放すのは惜しい」
社長「でも、そこの男はプロデューサーとして特に優れているわけではないから別にかまわないわ」
穂乃香「そ、そんなっ!?」
P「…………」
穂乃香「P、Pさん、本当なんですか!?」
P「本当だよ……」
P(その事を穂乃香に伝えて……一体、何を考えているんだ……)
社長「アイドルサバイバルには強豪のCoolプロと動きの怪しいNプロが出ると聞いているわ」
社長「優勝するためにはこの2つのプロダクションが間違いなく立ちはだかってくるでしょうね」
社長「あなた達の健闘を祈るわ。連絡事項は以上よ」
P「わかりました……」
穂乃香「…………」
------ 事務所
P「…………」カタカタ
P(アイドルサバイバルの申請はこれで大丈夫だな……)
P「しかし、なんでこんな事に……」
小梅「P、Pさん……」ヒョコッ
P「小梅?」
小梅「元気無さそう……だ、大丈夫……?」
P「あぁ、大丈夫だよ」
小梅「…………」
P「どうしたんだい?」
小梅「わ、私……あ、アイドルサバイバルが、頑張る……」
P「えっ?」
小梅「あ、あのね……Pさん…近くに、いる、だけで……暖かくなる……みたい……」
小梅「……な、なんで……かな……。え、えへへ……」
P「…………」
小梅「私……歌えるの……Pさんの……お、おかげ……だから……」
小梅「恩返し……したいから……」
P「……小梅」
P(頑張ろう。たとえ僕がどうなろうとも君をトップにしてみせる……)
白坂小梅 現在Bランクアイドル
おわり
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます
また無茶苦茶長くなってしまいましたが
次スレで終わらす予定です
ひとまず区切るのでこのスレはHTML化依頼を出しておきます
お疲れ!
建てての頃から思ってたけど衣装画像使い上手いな!
>>61
ありがとうございます
今回のシリーズは小梅のバリエーションから話を考えてるので
その影響が強いかもしれませんね
乙乙乙
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