暦「やっと見つけたぞ忍野」忍野「やぁ阿良々木君、久しぶりだね」 (5)

暦「見つけるのに本当に手間取ったぞ」

忍野「僕を探してくれたのかい? おいおい、阿良々木くん、僕はそんな趣味はないよ?」

暦「今、お前の軽口を聞いてる暇は僕にはない。一大事なんだ──」

忍野「酷いなあ阿良々木君は──何かいいことでもあったのかい?」

忍野「そうだなあ、例えば……鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼、怪異の王、旧キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードこと」

忍野「忍野忍ちゃんが消えちゃったとか」

忍なら髪を黒く染めて金髪美少女と戯れてるよ

暦「知ってたのか」

忍野「これでも専門家だからね」

暦「なら話は早い、忍がどこに行ったのかを知りたいんだ」

忍野「んー……」

暦「なんだよ。お前なら分かるだろ」

忍野「阿良々木君、君も実は気付いているんじゃないのかな?」

暦「……何をだよ」

漢字にすると逆さからでも読める忍野忍

忍野「君は春、あの吸血鬼とあった事で一時的にだが吸血鬼の眷属となった」

忍野「そして、闘い、傷ついた」

暦「確かに、僕は春休み吸血鬼の眷属だった、けど今は吸血鬼じゃあ……」

忍野「そう。君は吸血鬼じゃない」

暦「けど僕は吸血鬼と人間の中途半端な存在で──」

忍野「本当にそうかい?」

忍野「君は本当に今、純粋な人間じゃないのかな?」

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