兄「台風だしな」
妹「どこ行く?」
兄「うーん……台風だしなー…」
妹「あっ!じゃあさ!台風だしあそこの喫茶店にしないっ?」
兄「妹ちゃん………」
妹「な……なにさ………?」
兄「もしかして天才?」
妹「ま、まぁねぇー」
兄「よし!そうと決まれば善は急げだ!!」
妹「台風だしね!!」
兄「あぁ!台風だしな!!」
久々にまとも
台風だ死ね!
ガチャッ!!
ビュゴー!!!
兄「うひゃぁー……予想以上に台風だよ、妹ちゃん!!」
妹「えー、なにー!!?風が強くてよく聞こえない!!」
兄「台風だしねー!!」
妹「兄ちゃん、なんだってー!?」
兄「だーかーらー!!」
妹「えー!!?」
兄「あぁああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあああぁっ!!!」
妹「なに言ってるのぉ!!?」
兄「……ちんちくりん」ボソッ
妹「ちょっと面貸せや」
妹「正座」
兄「あれ?」
妹「……正座」
兄「あい」
妹「誰がちんちくりんだ?」
兄「誰が言ったんだろうねー。ひどいひどい」
妹「台風だからって言って良いことと悪いことがあんだろ、兄ちゃん」
兄「あれ?俺が言ったの?」
妹「兄ちゃん以外に誰かいる?」
兄「いやぁ……そりゃあ姉ちゃんとか弟くんとか」
妹「二人兄妹なのに?」
兄「台風だしね」
妹「そっか。そういえば台風だったね」
兄「じゃあ喫茶店行くか」
妹「よぉし!!出発だぁー!!」
馬鹿だなぁ
兄「あっ…ちょっと待って。足蚊に噛まれた。痒い」
妹「あい」
兄「そうそう。噛まれたときは正露丸を塗って……」
妹「うわ…くせぇ……」
兄「台風だし匂いもすぐ気にならなくなるだろ」
妹「さすが台風だねー」
兄「台風様様だわ」
妹「んなことより早く喫茶店行こうよ」
兄「悪い悪い。今車準備する……から?」
妹「どったの、兄ちゃん?」
兄「いや……車は?」
妹「あちゃー…台風だし流された可能性もあるねー」
兄「……台風だしなー」
台風すげー(棒)
妹「あっ!!?兄ちゃん、危ない!!」
兄「なんだっ?」
妹(このままじゃ…兄ちゃんが巻き込まれる……!)
妹(なにに?台風に!!)
妹(妹の名に恥じないように兄ちゃんを助けにゃきゃ……!)
妹(噛んだ…………!!)
妹「てりゃあ!!」ガバッ!
兄「うおっ!?なんだ、急に押し倒してきて!!?」
バタンッ!!
妹「ふぅ……危なかった…」
兄「何々?結局なんだったの、妹ちゃん」モミモミ
妹「なくて悪かったなぁー!!」ベチンッ!
兄「ぬどみゃっ!!」
妹「何?その叫び声?」
兄「さぁ?台風だし気分が高ぶったんじゃない?」
妹「そうか台風だし……って兄ちゃん!!」
兄「な、なんだっ!?どうした!?」
妹「兄ちゃん……頭が………頭が」
兄「頭!?なっ!?まさか!!?」
ツルリン!
妹「禿げてる……」
兄「あ………ああ…………」ツルテカ
祝日はテンションおかしい。
ものすごく寒い カオスで面白いとでも思ってるのかな? キミ才能ないからやめた方がいいよ
自分の感性にあわないからって才能ないと決め付けるとは大層立派な評論家なんだろうなあ
妹「そんな……さっき兄ちゃんを台風から助けたときに…」
兄「そ、そうか……妹ちゃんは兄ちゃんを台風から救おうとして………」
妹「それなのに……兄ちゃんの髪の毛は守れなかった………」
兄「妹ちゃん……気にしなくてもいいんだ」
妹「兄ちゃん……」ウルウル
兄「妹ちゃん……」
妹「まぁ元々ハゲだったしね」
兄「まぁな」
妹「カタツムリのようにハゲてたよね」
兄「そう、まるでカブトムシのようにね」
妹「懐かしいねー」
妹「どちらかと言うとカタツムリでしょ」
兄「いやこ、こは譲れない。断固直角二等辺三角形だ」
妹「言ってなよ!精々鋭角三角形ってところなのにっ!!」
兄「なっ!?鋭角だと!!いくら妹ちゃんとはいえ言って良いことと悪いことが……!」
妹「台風でも?」
兄「台風なら仕方ない」
妹「ほら」
兄「うん」
むりむりむりのカタツムリだわ
妹「あーもー…そうこうしてる内に喫茶店行っちゃう時間だよ」
兄「なんと。それは大変だ。早く行かねば」
妹「でも車はー?」
兄「あそこにあるよ?」
妹「あれ?台風は?」
兄「やっぱり流されてなかった」
妹「なーんだ。じゃあ早いとこ行こうよ」
兄「せやな」
妹「せやろか」
兄「せやなとき」
妹「せやせや」
兄「せや」
妹「」
>>6
台風だしね
兄「ん?妹ちゃん、どうした?」
妹「」
兄「し……!死んでる!?」
妹「せやろか」
兄「台風だしなー」
妹「ねー」
兄「負けてらんないよ」
姉「その通りだよ」
兄「よしっ!いざ行かん!喫茶店へっ!」
妹「おー!!」
―同日某時刻 あそこの喫茶店前―
兄「着いた……着いたよ、ちんちくりん!!」
妹「…………あ?」
兄「間違えた。着いたよ、妹ちゃん!」
妹「そうだね、カタツムリ!!」
兄「ついに………ついにこのときが来た………!!」
妹「それもこれも台風のおかげと言っても過言………っ!」
兄「よし行くぞー!!」
姉「おー!!」
飯
兄「この扉を開けば………!」
妹「もう引き返せないよ、兄ちゃん……」
兄「あぁ……覚悟はいいか、妹ちゃん?」
妹「ふっ……私を誰だと思ってるの?」
兄「ふふっ……そうだったな」
妹「…………今私は鬼退治に向かった桃太郎のごとく燃え上がってるよ」
兄「それは心強いな」
妹「それもこれも台風のおかげだよ」
兄「うぇーい!!」
ガチャッ!!
マンチクリン
カオスすぎ
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