春香「プロデューサーさんっ、デートですよ!デート!」冬馬「動物園!だぜ!」 (46)

P「うーん・・・どうしたもんかなあ~」

やよい「うー、どうしましょー」

春香「プロデューサーさん、どうしたんですか?」

やよい「あっ、春香さん!おはようございますー!」ペコリッ

春香「ふふっおはよう、やよい」

P「いやぁ・・・それがな、やよいが『野村動物園』に出ることになったんだ」

春香「野村動物園・・・ってあの人気の動物バラエティーですか!?ゴールデンじゃないですかぁ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379073591

やよい「えへへー、弟たちも大好きなんですごく喜んでくれました!」

やよい「番組のワンちゃんと一緒に1つの動物園を案内するコーナーに出るんですー」

P「そういうわけで張り切っててな、台本ももう覚えてしまったんだぞ」

春香「わぁーじゃあ万全ですね!・・・あれ?じゃあ、何を悩んでたんですか?」

P「ああ、実はそのコーナーに出る人たちは、結構動物好きが多いらしくてな」

P「台本だけじゃなく、自分の知識を活かして解説なんかもしてることが多いんだ」

やよい「う~、動物園は好きですけど、あんまり行ったことなくて・・・動物のこともそんなに詳しくないんです・・・」

P「まあ、番組側はやよいにそこまで求めてないと思うんだが・・・」

やよい「でもでもっ、私もっと頑張りたいですー!」

春香「そっかー、やよいはえらいなぁ~」

P「それで今、図鑑でも買って勉強するか?って提案したところなんだけどな・・・」

やよい「だっ、ダメです!図鑑はすっごく高いかなって・・・」

P「だから俺が買ってやるって言ったじゃないか」

やよい「プロデューサーに買ってもらうなんて、もっとダメですー!」

P「という感じなんだ」

春香「な、なるほど・・・」

やよい「ううう・・・、すみませんワガママ言って・・・」

やよい「やっぱり学校の教科書で動物のこと勉強しますね!えっとたしか、しょくもつれんさ・・・?とか載ってましたし!」

春香「そ、それは・・・ちょっと動物園の紹介には合わないんじゃないかな?」

やよい「ええっ、そうですかー?」

P「あっ、じゃあインターネットで調べたらどうだ?ここのPC借りてさ」

やよい「ぱ、ぱそこん・・・いんたーねっと・・・」ビクビク

春香「やよいにそれは無理があるんじゃ・・・」

P「そ、そうだな・・・」

やよい「うぅ、すみません・・・」

春香「響ちゃんに聞いてみるのはどうです?いつも動物と一緒にいて、仲良しですし!」

P「それも考えなくはなかったんだが・・・響は知識があると言うより、こう・・・自然に気が合うというか・・・」

P「真似しようとしてできるもんじゃないな、と」

春香「うーん、そうですね・・・うーん」

春香「あっ!」

P「どうした?春香」

春香「プロデューサーさん、明日オフですよね?」

P「え?あ、ああ・・・たしかそうだな」

春香「じゃあ動物園、行っちゃいましょう!」

やよい「へ?」

P「え・・・、えええ!?」

春香「プロデューサーさんっ、デートですよ!デート!」

翌日

P「ほら、チケット」

やよい「あっ、ありがとうございます~」

春香「ふふっ、動物園なんて久しぶりだなぁ」

やよい「で、でも、本当にいいんでしょうか・・・」

春香「やよい、仕事だよ!仕事!」

やよい「それに、弟たちが家なのに私だけっていうのも・・・」

春香「弟くんたちのための仕事なんだから!」

P「家族も応援してたじゃないか、みんな放送楽しみにしてるからって」

春香「やよい、今日楽しんだらきっと番組も大成功で、弟くんたちも喜ぶよ!」

やよい「は、はい・・・私、いーっぱい勉強します!」

春香「よーし、レッツゴー!」

やよい「うわぁーっ、人がいっぱいです!特売セールの日みたいですね!」パタパタ

P「ははは、動物達は急がなくても逃げないぞ」

春香「そうだよー!やよい、急ぐと転んじゃうよー!」

P(春香がそれを言うのか・・・)

やよい「わぁ~!広いです!」パタパタ

やよい「きゃっ!」ドンッ

男「うぉっ!?」

春香「や、やよい!?」

P「大丈夫か!」

やよい「うう・・・すみません・・・あの、私ちゃんと前見てなくて・・・」

男「ったく、走るならちゃと前見て走れよ」

P(まずいな、よりによってサングラスのチャラそうな男とぶつかってしまった・・・)

やよい「ご、ごめんなさい・・・」

男「いいよ・・・ほら、大丈夫か?ちび」

やよい「え、あの・・・ありがとうございま」

男「げっ」

やよい「?」

P「すみません!俺がちゃんと見てなかったから・・・」

春香「やよい、どうしたの?」

やよい「えーっと・・・と、冬馬さん?」

男「!」

P「えっ?」

春香「と、冬馬君!?」

冬馬「くそっ・・・なんでこんなトコで会うんだよ・・・」

P「俺たちはまぁ・・・また下見みたいなもんだよ」

春香「やよいが野村動物園で動物園を紹介することになったんだよ」

冬馬「野村?ああ、あの・・・」

やよい「冬馬さんは動物園に何をしに来たんですかー?」

冬馬「!」

冬馬「お、俺は・・・その、別に・・・」

春香「ジュピターで来てるの?」

P「はは、さすがに男3人で動物園は無いんじゃないか?」

冬馬「ひっ、1人で来たんだよ!悪いか!?」

P「い、いや・・・別に悪いとかは・・・」

冬馬「チッ・・・会いたくない奴に会っちまったぜ・・・」クルッ

冬馬「・・・」テクテク

やよい「」テクテク

冬馬「」ピタッ

やよい「」ピタッ

冬馬「・・・」

やよい「あの、どこから見にいくんでしょう・・・?」

冬馬「なんで一緒に回ることになってるんだよ!」

やよい「ええっ、せっかく会ったのに一緒に見ないんですかーっ!?」

冬馬「だから、なんでそうなるんだよ・・・」

P「まあまあ、やよいの言うとおりだよ、せっかく会ったんだし・・・なっ」

春香「遊園地もカラオケも一緒に行ったんだし、ね?」

冬馬「ぐ・・・し、しかたねえな・・・」

やよい「うっうー!決まりですー!」

冬馬「で?何から見るんだよ」

やよい「えっと、えっと・・・まず、鳥さんのところに行きたいです!」



鳥ふれあいコーナー

P「餌をやれるみたいだぞ、やよい」

やよい「ホントですか?面白そうですー!」

春香「はい、どーぞ」ヒョイ

やよい「あ・・・」

春香「・・・?どうしたの?」

やよい「果物がこれだけなのに、すっごく高いです・・・高級なんですか!?」

冬馬「高い?100円じゃねえか、ふれあいコーナーの餌なんてこういうもんだろ?」

やよい「そ、そうなんですか・・・?」

P「ま、まあ・・・高級ではないと思うぞ」

今回は動物園か

やよ天

春香「」チャリチャリーン

春香「やよい、私4つも買っちゃったから1つあげるよ」

やよい「ええっ、そんなの悪いです・・・」

春香「いいから、いいから!・・・あのね、やよい」

やよい「はい・・・?」

春香「私は、今日を存分に楽しんで、どれだけ楽しかったかをテレビでたくさん伝えるのが、やよいのできる仕事だと思うの」

やよい「楽しんで・・・」

P「そうだぞ、やよい」

P「俺もやよいは難しいことを勉強して伝えるより、心から楽しんで笑う方がみんなの心に響かせることができると思う」

やよい「そ、そうなんですか・・・?でも案内はしっかりしたいし・・・うう、難しいです~」

冬馬「だから、お前が笑ってりゃ一番の宣伝になるってことだよ」

P「そうそう、やよいの笑顔はどんな人でも幸せにできるからな!」

やよい「えへへ・・・ありがとうございますー」

春香「ほら!やよい」

やよい「あ、ありがとうございます!」

春香「はいっ、プロデューサーさんも!」

P「えっ?もしかして全員分買ったのか?それなら俺が・・・」

春香「いいんです!これぐらい私が出しますよ!」

P「そうか?ありがとうな、春香」

春香「はいっ!冬馬君も」

冬馬「俺はいいよ」

春香「」ニコニコ

冬馬「・・・わ、わかったよ!・・・さんきゅ」

春香「うんっ」

やよい「うわ~っ、おっきな鳥さんがいっぱいいます!」

春香「すごいすごい!餌を持ってるとすぐ飛んでくるんだ」

鳥「クェー」バッサバッサ

やよい「わわっ、け・・・結構重いかも・・・」

冬馬「うわっ、コイツら結構迫力あるぞ・・・怖くねえのか?」

やよい「えへへ、ビックリしますけど、でも可愛いですー」

鳥「」ヒョイパクョイパク

P「器用に食べるなあ」

やよい「もう無くなっちゃいましたー!食べるのがとーっても早いです!」

冬馬「ほら、俺の残ってるからやるよ」

やよい「ええっ、でも」

冬馬「いいから」グイッ

やよい「あ、ありがとうございます」

P「なんだ冬馬、やよいには優しいな」

冬馬「別に、そんなつもりじゃねーよ」

P「あっ、もしかして鳥が怖いのか?」

冬馬「ちっ、違えよ!俺はもう出るぞ!」ガチャッ

春香「優しさと怖さが半々ってとこですね」

P(冬馬の半分は優しさでできています・・・)

やよい「あっ、もう行くんですか?待ってくださいー!」

冬馬「なあ、もういいだろ?」

P「え?何がだ?」

冬馬「いや、だから・・・別に俺が一緒に行動しても特に意味ねえだろ・・・?」

やよい「はわっ、やっぱり迷惑でしたか?」

冬馬「う・・・そんなんじゃねえけど・・・」

春香「プロデューサーさん、なんだか本当に困ってるみたいですし・・・」

P「そうだな、何か訳があるんだろう・・・」

P「ここからは別行動にしよう、無理やり付き合わせて悪かったな、冬馬」

やよい「無理矢理着いてきちゃってすみませんでした、冬馬さん」

冬馬「・・・」

P「じゃあ、またな」

冬馬「ま、待て」ギュッ

P「へ?」

冬馬「~っ!」

冬馬「ぜ、絶対・・・笑うなよ・・・?」

P「?あ、ああ」

冬馬「・・・これだよ」ピラッ

春香「仮面キッカー・・・ウィンド?」

やよい「あっ、これ知ってます!弟が大好きでよく見てます!」

P「あー、仮面キッカーなら俺もちっちゃい頃好きだったぞ」

春香「これがどうしたの?」

冬馬「・・・ヒーローショーだよ」

やよい「あっ!冬馬さんこのショーに出るんですか?」

冬馬「出ねえよ」

P「なるほど、このショーを見に1人で動物園まで見に来たのか」

冬馬「うっ、そうだが・・・改めてそう言われると恥ずかしいな・・・」

やよい「ここの動物園、ショーもやってるんですね!すごいです!」

春香「うん、知らなかったねー」

冬馬「・・・笑わねえのか?」

P「なんで笑うんだよ、好きなんだろ?ならいいじゃないか」

冬馬「お、おう・・・ここ動物園だしさ、ショー目的の奴があんまりいなくて穴場なんだよ」

冬馬「だ、だからっ、別に・・・一緒にいるのが迷惑だからとかじゃねーからな」

春香「そうならそうと言ってくれればいいのに」

冬馬「まあ・・・そういうことだ、じゃあn」

やよい「じゃあ、さっそく行きましょうー!」

冬馬「だからなんでそうなるんだよ!」

春香「行きましょう!プロデューサーさんっ」

P「そうだな」

冬馬「き、聞けよっ!」

ステージ前

ワイワイガヤガヤ

P「いやー、客席からのヒーローショーなんて久しぶりだなあ」

春香「本当ですね、MCの仕事ならありますけど、お客さんとして見るのは初めてです」

やよい「私は弟たちと近所でやってるのを見たことありますよー」

冬馬(おい、滅茶苦茶目立ってんじゃねえか・・・勘弁してくれ・・・)

お姉さん「みんなーこーんにーちはー!」

子ども達「こーんにーちはー!!」

お姉さん「わぁー!すごい元気だね!じゃあみんな!ウィンドの応援、よろしくね~!」

子ども達「は~い!!」

春香「MCとっても上手ですね、元気で子ども達を引っ張っていってますよ」

P「確かに、この仕事に慣れてるのか声も通るし、度胸があるみたいだな」

P「でも俺は春香の方が好きだな」

春香「えっ・・・えっ!?えええそれは、あの、どういう」

P「春香のMCは・・・まぁ、少し危なっかしいところもあるが、愛嬌があるし」

P「何より、観客の子ども一人一人に向かって語りかけていただろう?」

P「春香は客席と舞台の距離を縮めていたんだ、それってスゴいことだよ」

春香「は、はい・・・!ありがとうございます・・・///」

やよい「春香さんスゴいですー!」

冬馬「ヒーローショー見ながらイチャついてんじゃねえよ・・・!」ドスッ

P「いてっ・・・ご、ごめん」

ウィンド「く、くそ・・・しまった・・・!」

お姉さん「どうしよう、みんな!ウィンドが負けちゃいそうだわ!」

子ども達「」ザワザワ

お姉さん「そうだ!みんなが大きな声で応援してくれたらウィンド元気になるかもしれない!」

お姉さん「みんなー!一緒にウィンドを応援しよー!『がんばれー!ウィンドー!』って!」

お姉さん「いいかなー?せーのっ」

子ども達「がんばれー!!ウィンドー!!!」

冬馬「いけ・・・!」ボソッ

敵「ハハハ、無駄だ!」

ウィンド「ぐっ・・・ううっ」

お姉さん「もっともーっと!おっきな声でー!せーのっ」

子ども達「がんばれー!!!!ウィンドー!!!!!!」

冬馬「いける!ハリケーンキックだ!」ガタッ

ウィンド「くらえっ!はぁあああああっ!!」ゴォオオドゴォッ

敵「うわぁあああっ!!」

冬馬「っしゃあ!」

子ども達「」キャーキャーワーワー

冬馬「ふっ・・・やっぱウィンドのマントはかっけえぜ・・・!」

P「本当に好きなんだなあ・・・」

春香「ふふっ」

冬馬「」ハッ

冬馬「す、ステージのプロとしてだな・・・観客の立場からも盛り上げるのがマナーだからなっ!」

冬馬「というかやっぱり笑っただろ!?」

春香「あっ・・・ご、ごめんね!馬鹿にしたわけじゃ・・・」

やよい「冬馬さん、弟とソックリでなんだか可愛いですー」

冬馬「!?」

春香「や、やよい!」

冬馬「ハンッ・・・こ、こんなちっこくて可愛らしい奴に・・・かわ、可愛いとか言われたところで・・・」

冬馬「・・・」

P(ああっ、落ち込んでる・・・!)

P「と、とうm」

敵「ふははははは!痛手を追っている貴様の攻撃など効かんわ!」

冬馬「なんだ・・・?まだ続くのか!?」

ウィンド「なんだと!?く、くそ・・・!どうすれば!」

?「待て!」

敵・ウィンド「!?」

冬馬「!」ハッ

?「この世界の危機、見逃すわけにはいかないな・・・」

敵「誰だ!?」

冬馬「あ、あれは・・・!」

?「俺の名は・・・ゲイム」

冬馬「ゲイム!?来期のキッカーじゃねえか!まさかこんなところで見れるなんて・・・」

敵「ふん、何でもいい・・・お前も一緒に蹴散らしてやるわ!」

ゲイム「残念だが、お前はもうゲームオーバーだ!」

ゲイム「カセットイン!くらえ・・・ブレイクデータキイイイィック!!」

敵「ぐ、ぐぁあああああああっ!!」

お姉さん「みんなー!ウィンドのピンチにゲイムが駆けつけてくれたよー!」

子ども達「」キャーキャーワーワー

お姉さん「みんなでゲイムにお礼を言おうねー!『ありがとー!ゲイムー!』せーのっ」

子ども達「ありがとー!!ゲイムー!!!」

ワーパチパチパチパチ...

P「あれで終わりじゃなかったとは、驚いたな」

春香「サプライズ出演だったみたいですね」

冬馬「・・・」

P「冬馬?あの、さっきのまだ気にしt」

冬馬「かっけー!かっけーぜ!!見たか!?今の!」

P「お、おう、なんか懐かしい感じだったな」

冬馬「そうなんだよ!タッチパネル式のギミックの玩具が増えてる中で敢えてカセット時代のゲームモチーフ・・・!」

冬馬「あのベルト、絶対売れるぜ!」

P「ふむ・・・確かに、子供はタッチパネルなんかよりガチャッとはめ込むギミックの方が好きだろうな、デザインもなかなかだったし・・・」

冬馬「なんだあんた、わかってんじゃねえか!」

やよい「ううう~、何を言ってるか全然わからないですー」

春香「ふふ、やっぱり男の子だなぁ」

P「は~、たまには子供達に混ざってああいうのを見るのも悪くないなー童心に帰るっていうか・・・」

冬馬「なんだよ、いつでも見に来ればいいだろ?」

P「ははは、さすがに頻繁に来るわけにはなぁ~」

冬馬「ふーん・・・あんたもそんなもんか・・・」

春香「もしかして冬馬君ってよく1人で来てるの?」

冬馬「そーだよ、悪いか?」

春香「いやぁ、そういう訳じゃあ・・・」

やよい「お友達と一緒に来ないんですかー?」

冬馬「ばっ・・・来ねえに決まってるだろ!?あいつらなんか誘ったら翔太にどんだけ馬鹿にされるか・・・」

やよい「え・・・?私、別に翔太君のことは言ってないんですけど・・・」

冬馬「いっ!いや、その・・・お前が知ってるっていったらジュピターの2人・・・」

冬馬「っだー!もういいだろ!?俺の用は済んだから!」

春香「」ニコニコ

冬馬「・・・ほら、後はあんたらに付き合うよ」

P「あれ、一緒に回ってもいいのか?」

冬馬「別に、さっきは・・・用事を知られたくなかっただけだよ」

冬馬「それに、あんたらがしつこいからな、そんなに言うならしかたないから一緒に回ってやるよ」

P「ははは、じゃあ頼むよ!冬馬!」バシッ

冬馬「おっ、おう」

やよい「うわーっ!!すっごくおっきいですー!」

P「やよい、象見たこと無いのか?」

やよい「はいっ!本物を見るのは初めてなんでビックリしちゃいました~!」

春香「象って、あの鼻でスイカも持ち上げて食べちゃうんですよね」

やよい「えーっ!スイカを持ち上げちゃうんですか!?す、すごいです・・・!」

冬馬「いや、食べるときは踏み潰して食べるだろ」

春香「え、あっ、そっか・・・」

やよい「ふ、踏みつぶしちゃうんですか!?それって、すごく勿体ないですー!」

冬馬「勿体ないって・・・動物ならそんなもんだろ」

やよい「う~、象さんってちょっと贅沢だなーって・・・」

BAD COMMUNICATION...

P(あれっ、象とのコミュニケーションなの?)

やよい「うわーっ!すっごく長いですー!」

春香「すごーい!私もこんな近くでキリン見たこと無いです!」

P「ご飯の時間には、ここから直接餌をあげることもできるみたいだな」

やよい「本当ですかー?私もやってみたいです!」

冬馬「午前の餌やりは終わってるから、しばらくは無いだろ」

やよい「そうですかぁー」シュン...

P「や、やよい!ほら、撮影の時に餌やりしよう!紹介にもなっていいだろ?」

やよい「あーっ、それいいですね!さすが、プロデューサーですー!」

やよい「うっうー!キリンさんっ、次は一緒にご飯食べましょー!」

GOOD COMMUNICATION!

P「ははは・・・よかったよ」

P(ん・・・?一緒に・・・?)

やよい「わぁ~っ!可愛いですーっ!」

春香「ホント可愛い~!鳥だけじゃなくて、小動物のふれあい広場もあるんですね~」

P「ウサギにアヒルにモルモットか・・・これはやよいが入ると画になるな!」

P「やよいはウサギとか触れるか?」

やよい「はいっ!抱っこもできますよ!」

やよい「えっと・・・よいしょっ・・・あっ、あれ・・・?」

春香「あはは、結構素早いんだね」

春香「よーし!やよい、私に任せて!」

やよい「は、はい!」

P「それ、大丈夫か・・・?」

春香「天海春香、行きます!」

春香「えいっ!・・・あれっ?よっ・・・と、と、とっ?きゃああっ」

ドンガラガッシャーン

P(やっぱり・・・)

P「春香、大丈夫か?ほら」

春香「あぅ、すみませんプロデューサーさん・・・てへへ///」

冬馬「ったく、何やってんだよ・・・」

冬馬「上からいったら怖がって逃げるだけだろ?しゃがんでから・・・よっ」ヒョイ

やよい「はわっ、冬馬さんスゴいですー!」

冬馬「ほら」

やよい「あ、ありがとうございますー」

やよい「か、可愛い~・・・それに、すっごく気持ちいいかもー!」モフモフ

冬馬「か、可愛いじゃねーか・・・」モフモフ

やよい「えへへ~」モフモフモフッ

PERFECT COMMUNICATION!!

春香「やっぱり、冬馬君ってやよいには結構優しいですよね」

P「まあな~どんなにつっけんどんな奴でも、やよいには適わないよなぁ~」

春香「ふふっ、なんだか兄弟みたいに見えます」

P「冬馬兄とやよい妹ってか?いや、やよいが言うには冬馬が弟だったか」

春香「あははっ、それ言ったら冬馬君拗ねちゃいますよっ」

P「ははは、言わないよ」

春香「じゃあ・・・兄妹を見守る私は奥さんに見えますかね・・・?」

P「へっ・・・?奥さんって、誰の?」

春香「・・・プロデューサーさん・・・それ、本気で言ってるんですか?」ジトー

P「えっ?いや・・・そ、そうだなあ~見えるよ!良い奥さんだよ!」

春香「もうっ!プロデューサーさんは意地悪ですね!」

P「えええ?ご、ごめん・・・?」



P「さて、もう全部回ったかな・・・?」

春香「たくさん見られましたね!」

やよい「すっごく楽しかったですー!また来たいです!・・・あ、でも・・・」

P「やよい、どうした?まだやり残したことでもあるのか?」

やよい「いえ、すっごく楽しかったんですけど・・・やっぱり、弟たちも連れてきてあげたかったなーって」

P「ああ、そうか・・・」

冬馬「ん・・・?お前、野村動物園でここ紹介するんだろ?」

やよい「あ、はいっ」

冬馬「じゃあここのチケットいくらでも貰えるじゃねえか」

やよい「えっ」

P「そ、そうなのか?」

冬馬「俺もジュピターでそのコーナー出たことあるんだよ、そん時に何枚か貰ったぜ?」

P「あーそっか、なるほどな!そんな話も聞いたことがあるような・・・」

やよい「ほ、本当ですか!?」

春香「じゃあ弟さんたち来られるね!やよい!」

やよい「は、はい・・・!や・・・やったぁーっ!」ピョンッ

やよい「私お仕事頑張ります!プロデューサー!ハイッターッチ」

P「ターッチ」ペチッ

やよい「いぇいっ!」

冬馬「な、なんだ・・・その儀式」

やよい「皆さん、今日はありがとうございました!」ペコリッ

P「いやいや、やよいに喜んでもらえたんならよかったよ」

春香「いっぱい楽しんだし、お仕事きっと上手くいくよ!」

やよい「はいっ、春香さんも忙しいのに、今日のこと提案してくれて本当にありがとうございます!」

春香「ううん、私は言っただけだから・・・それに、やよいの笑顔を見て元気もらっちゃったし、ねっ」

やよい「春香さん・・・」

春香「やよい、お仕事頑張ってね!」

やよい「はいっ!楽しいところいーっぱい紹介しちゃいますね!うっうー!」




P(無邪気に動物園で遊ぶやよいの姿は視聴者にも大好評だった)

P(なんと次はスタジオに呼ばれたみたいだ、多くの人が動物にもやよいにも癒されること間違いなしだな!)


おわり

おまけ


翔太「え?野村動物園?」

P「ジュピターで出たんだろ?参考にさせてもらおうと思って」

翔太「あ~、あれね!参考にはならないと思うけど・・・」

P「え・・・、どういうことだ?」

翔太「北斗君が『素敵なエンジェルちゃんたちを紹介するよ☆』って動物達(♀)を褒め称えて口説き回っただけだよ」

P「・・・あいつ、動物もいけるのか」

翔太「うーん、僕も意味わかんなくて暇だからイヌと遊んでただけだし」

翔太「冬馬君は近くでやってるヒーローショーが気になって仕方なかったみたいだけど・・・」

翔太「あれで隠せてると思ってるから冬馬君って面白いよね♪」

P(バレてんのかよ・・・)

P「それ、放送されたのか・・・」

翔太「うん、されたよ~♪北斗君のファンには『私ダチョウに生まれ変わる』とか『ライオンそこ変わって』とか好評だったみたい」

P「はは・・・色んな世界があるもんだなぁ・・・」

翔太「ねっ、参考にならないでしょ?」

P「あ、ああ・・・参考にはならないけど、ありがとう」

翔太「あっ、冬馬君ね、ヒーローショーのこと僕たちに言うのは恥ずかしいみたいなんだよね」

翔太「だから、よかったらお兄さんが一緒に見に行ってあげてよ♪」

P「なんで俺なんだ?翔太たちと行った方が冬馬も楽しいだろ」

翔太「う~ん・・・ま、お兄さんがそう思うならそれでいいけど・・・」

P「?」

P(やっぱり冬馬は俺と2人なんて嫌がるだろうし・・・そっとしておこう)


おまけおわり!

はるやよイイネ!

春香さんともっとイチャイチャしたいけどゴールはまだしたくないんです

おつ!よかったよ

はるやよいいね!あまとうも・・・いいね・・・!

おつー

おつ
これはいいほのぼの

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