誰だろう
妹が兄を心配して携帯チェックは小町的にポイント高い
川崎「……で、なんでそれをあたしに言う訳?」
八幡「……相手が相手だから、他に相談できる奴がいないんだよ」
川崎「はぁ?なに、あんたストーカーしてる相手もうわかってんの?」
八幡「……まぁ、な」
川崎「あんたみたいなのをストーカーするとかどんだけ酔狂な奴なんだろうね。いや、行き遅れるのを心配してるのか……?」
八幡「人を残り物みたいに言うのやめてくんない?ちなみに相手は先生じゃないぞ?……うわ、なんかスゲー悪感がした気が……」
つづけ
川崎「で?あんたみたいなのをストーカーしてる残念な奴って?」
八幡「……お前さ、もうわかってんじゃねーの?」
川崎「……まぁ、予想はしてるけど。あんたとつるむ奴なんてあいつくらいだし」
八幡「……その予想で半分は正解だな」
川崎「半分?……由比ヶ浜じゃなかったの?」
八幡「だからそれが半分」
川崎「……まさか、あいつ?」
八幡「お前さっきから『あいつ』とかそんな三人称ばっか使ってんな。名前言えよ、名前を」
川崎「別に伝わってるならいいでしょ」
八幡「……これが、川崎がぼっちたる所以か」
川崎「それをあんたに言われる筋合いはないよ。あんたには」
八幡「最後にもう一度付け加えなくて良いから。後のせしなくても十分サクサクだから」
続きお願いします
川崎「……で、相手はまさか雪ノ下?」
八幡「……ああ、それで完解だ」
川崎「それさ、あんたの被害妄想じゃないの?由比ヶ浜はともかく、雪ノ下がそんなことするとは思えないんだけど。あんたなんかにさ」
八幡「いちいち最後に俺を貶すのやめてくんない?……確証がなきゃ、こんな相談お前にしねーよ」
川崎「……」ムッ
八幡「ぼっちは不干渉が鉄則だろ。それを敢えて破ってまでこうして相談してるわけだからな」
見てます
川崎「そこまで切羽詰まってるの?あたしなんかに相談するくらいに?」フン
八幡「なんで急に機嫌悪くなるわけ?俺なんかした?」
川崎「呼吸をした」
八幡「いや、それやめちゃったら俺死んじゃうから。てか、俺の呼吸は人の機嫌をそこまで損ねるようなものなのかよ?」
川崎「でさ、それをあたしに相談して何がしたいのさ?」
八幡「華麗なスルーありがとうございます。……いや、別に何かをして欲しいわけじゃないけどな」
川崎「……はぁ?」
八幡「いや、ただぼっちにぼっちの悩みを聞いて欲しかっただけというか、なんというか」
川崎「あんた喧嘩売ってんの?」
八幡「ちげーよ。お前に喧嘩売って何の得があんだよ」
川崎「その割にはあんたの言動がいちいち刺々しいんだけど」
八幡「それはあれだ。お前相手だとなんとなく仲間意識があるからついそうなってしまうだけだろう」
川崎「……仲間意識、ね」
八幡「それに俺は喧嘩になりそうだったら全速力、全身全霊で土下座して許してもらうから」
川崎「……はぁ、あんたらしいね。その男らしくないところが」
八幡「何を言う。俺ほど男らしい男はいないぞ。自分が悪いと思ったら恥を捨てて土下座してでも治めるんだからな」
川崎「それは男らしいって言うのか……?」
八幡「どこぞの『やられたらやり返す。倍返しだ!』よりはよっぽど争いなく終わるだろ」
川崎「……一体何の話?」
八幡「……これだからぼっちは」
川崎「言い残すことはそれだけ?」ビキボキ
八幡「すみませんでした許して下さいお願いします」
川崎「……はぁ、いい加減疲れたから本題に戻りなよ」
八幡「許して下さるんですか?」
川崎「いいから戻れ」
八幡「はいわかりましたすいませんでした」
紫煙
川崎「で、それが本当だとして、あんたどうすんのさ」
八幡「……そりゃ、やめてほしいに決まってるだろ。つーか、やめろ」
川崎「だろうね。あたしだってあんたみたいなストーカーなんかに遭ったら嫌だしね」
八幡「さりげなく俺をストーカーみたく言うのやめてくんない?誤解されちゃうだろ」
川崎「誰もあんたなんて気にしないから安心しなよ。誤解にすらならないし」
八幡「ハイソウデスネー」
川崎「具体的にどうするとか決めてあるの?けっこう厄介な連中だと思うけど」
八幡「思うじゃなくて、実際厄介だ。特に雪ノ下が」
川崎「……未だに信じられないんだけど。そもそも雪ノ下がストーカーっていう証拠ってあるの?」
八幡「……確証があるってことは、立証するに足る証拠もあるってことだ。でなきゃ他人に、お前に相談なんてできねーよ」
川崎「確かにね。……で、証拠っていうのは?」
八幡「ああ、……これだよ」スッ
川崎「……携帯?」
前にもこんな話し合ったな
From:雪ノ下
To:比企谷
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比企谷君、今日帰りに話してた女の子は一体誰かしら?
小町さんくらいの、随分と可愛らしい女の子だったようだけれど?
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From:雪ノ下
To:比企谷
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返信が遅いわ。
比企谷君のくせに生意気よ。
で、あの子は誰?
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From:雪ノ下
To:比企谷
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ただ道を聞かれただけ?
それを信じると思っているのかしら?
ねぇ、誰なの?誰なのよ?答えなさい
―――――――END―――――――
ほほう
From:雪ノ下
To:比企谷
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ねぇ比企谷君
あなたを更生させるのが私の仕事なの
だからあなたの言動は逐一チェックしないといけないの
わかるでしょ?
あの子は誰?
誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰
誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰
誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰
誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰
あの子、誰?
―――――――――――END――――――――――
怖すぎワロタ
川崎「……」ビクッ
八幡「……これなんてまだ良い方だぞ。もっとヤバイのもあるが……見るか?」
川崎「……いい、遠慮しておく」
八幡「……だろうな」スッ
川崎「……雪ノ下がこんな奴だったとは思わなかった……というか知りたくなかった……」
八幡「まぁ、普段は完全無欠のクールビューティーだからな」
川崎「……なんか悪いね。正直、ここまでとは予想してなかった」
八幡「……まぁ、な」
見てるぞー
鉄血にして冷血にして熱血
部活の時間だわ
落とすか、誰か続きでもどうぞ
残ってたら続き書くかもしれんが
このSSまとめへのコメント
続きを頼む
続き書いてくれ
なんで、ゆきのんが、ヒッキーのアドレス知ってるの?
続きーー
続ききになるーーー(・ω・)
気になる!