P「なんだ、この漫画……イマイチだな」
バンッ
栗原ネネ「Pさん!」
P「ヒッ!? な、何だよ急に!!」
ネネ「私、皆を元気にしたいんです!」
P「はぁ!? お、お前何言って……」
ネネ「Pさんも手伝ってくれませんか?」
P「元気にって、LIVEとかとは違うのか?」
ネネ「そうですね、いつもはファンのみんなを元気にしていますけど」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378663022
栗原ネネ(15)
http://i.imgur.com/K0HYnx4.jpg
ネネ「……この雑誌を見てそれどころじゃないって!」
P「んー……なになに、深刻化するアイドルの不健康」
P「こんなもん面白おかしく書いただけだって」
ネネ「でも、私少し思い当たる節があって……」
P「まぁ、いないわけじゃないとは思うけどさ……」
ネネ「ちょっとだけでも、アドバイスだけでも良いんです!」
ネネ「健康だったら私何も言いませんから! ねっ?」
P「それオレがついて行く必要あるのか?」
ネネ「やっぱり、一人で行くのはちょっと恥ずかしいですから……」
P(そ、そんな理由でかよ……)
------
北条加蓮「んん……ちょっと熱があがっちゃったかな」
加蓮「今日はレッスンお休みしちゃったから、プロデューサーに迷惑かけちゃったな……」
ガラッ
P「お邪魔しまーす」
ネネ「さすがPさん! 予想通りですね!」
加蓮「だ、だれ!? 人の家に窓から上がってくるなんて、なんなの!?」
P「北条加蓮ちゃんだね? オレ達は君のプロデューサーから健康を見るように言われている」
加蓮「ぷ、プロデューサー……から?」
P「あぁ、その名も特殊部隊ヘヴンズだ!」
ネネ「違いますよ、Pさん! アイドル健康お守り隊です!」
P「そんなだっさい名前なんか嫌に決まってんだろ!!」
加蓮(なんなんだろ、この人達……)
北条加蓮(16)
http://i.imgur.com/Kb6Kgw9.jpg
P「あーもう、とりあえずネネ。さっさと始めちゃって」
ネネ「そうですね……言い合ってても仕方ないですから」
加蓮「な、何をする気なの……」
ネネ「行きます! ネネスキャン!!」 ピカッ
加蓮「きゃっ!?」
P「……どうだった?」
ネネ「んー……風邪ですね」
加蓮(み、見れば分かんじゃん……)
ネネ「とりあえず、このドリンクを飲んでゆっくりと身体を休めてください。すぐに治りますから」
加蓮「あ、ありがとう……」
P「よし、この子はもう大丈夫だ! さっさと次に行こうぜ!」
ネネ「はい、お大事にしてくださいね!」
加蓮「う、うん……」
P「じゃあな、健康に気を使えよ!」
ネネ「きゃっ!? P、Pさん……先に降りたらスカートの中が!」
P「今更減るもんじゃねーだろ!」
ガラッ
加蓮「えっと……とりあえずドリンク飲めば良いのかな」 ゴクッ
加蓮「あっ、これ美味しい……」
------
バンッ
加蓮P「加蓮! 風邪は大丈夫なのか!?」
加蓮「あっ、プロデューサーそんなに急いでどうしたの?」 ケロッ
加蓮P「えっ……あっ……ね、熱出したって聞いたんだけど」
加蓮「ふふっ、もう治っちゃったよ」
加蓮P「そ、そんなにすぐに治るものなのか?」
加蓮「心配しすぎだよプロデューサーは、私だって体力付いてきたんだから」
加蓮P「そ、そうか……良かったよ」
加蓮(ありがとう……ヘヴンズ健康お守り隊……)
------
椎名法子「今日も頑張ったご褒美のドーナツ! いっただっきまーす!」
ヒョイ
法子「あ、あれ!? どこにいったの! あたしのドーナツ!?」
P「……ドーナツが好きなのはかまわねぇけど、食べすぎはいけねぇな?」
ネネ「常人の5倍近く食べてますね、これはレッドゾーンですよPさん!」
法子「だ、誰なの!? あたしのドーナツ返してよっ!」
P「オレ達か? 君のプロデューサーからドーナツを抑えるように依頼された不健康ブレイカーズだ!」
ネネ「違いますよ、Pさん! みんなの不健康を退治し隊です!」
P「ネネのはセンスが悪すぎんだよ!」
ネネ「Pさんこそ!!」
法子(なにもしてないのに喧嘩始めちゃった……)
P「まぁいい、早速診断を開始するんだ!」
ネネ「わかりました! ネネスキャン!!」 ピカッ
法子「きゃっ! まぶしっ!?」
ネネ「……こ、これは」
P「どうしたんだ、何かあったのか?」
ネネ「ど、ドーナツの食べすぎです……」
P「なんだって……!?」
法子(それさっき言ってなかったっけ……)
ネネ「今日からはこのドーナツを食べるようにしてくださいね!」
法子「えっと、これってなんなの?」
P「砂糖を使っていないドーナツだ、カロリーも抑えてある」
ネネ「食べすぎはよくないですけど、これだけでも大分変わりますよ」
法子「あっ、これ確か聞いたことあるよっ!」
P「うしっ、次に行くぞネネ!」
ネネ「はい! レシピはこれですから、今度からは自作してくださいね!」
法子「あ、ありがと……」
P「おっ、さっきの子が食べようとしてたドーナツ、限定のやつだラッキー♪」
ネネ「もう、Pさん! 一人で食べるのは駄目ですよ!」
タッタッタッタッ
法子「あ、あれっ……なんか納得いかないよぉ!」
------
法子「えへぇ♪ やっぱり美味しいなぁー!」 モグモグ
法子P「こら、法子! またドーナツばっかり食べて! 少しは抑えないといけないぞ!」
法子「大丈夫だよ、プロデューサー! ちょっと、食べてみてっ!」
法子P「……ん、これはいつものとは違うんだな」 モグモグ
法子「うんっ、ヘルシードーナツだからいくら食べても大丈夫なんだっ!」
法子P「なるほど、この手があったか……これなら少し食べ過ぎても安心だ!」
法子「あはっ、プロデューサーももう一個食べる?」
法子P「あぁ、今日はドーナツパーティーだな!」
法子「えへへっ、やったね! あたし楽しみだよぉ!」
法子(ありがと……みんなをブレイカーズ隊……)
椎名法子(13)
http://i.imgur.com/GA96NnN.jpg
------
森久保乃々(来ないでいいですけど……神様仏様プロデューサー様……来ないで気づかないで……)
P「だめだめ、こんな所に隠れても見つかるって。だいたい探してるやつの机の下じゃねーか」
ネネ「さ、三人だと狭いですね……」
乃々「な、なんなんですかあなたたち……急に入ってこられても困るんですけど……」
P「お前さんとこのプロデューサーに頼まれてきた、ネガティヴクラッシャーズだ」
ネネ「もう、病は気からを正し隊ですよ……」
乃々「い、いや……名前とか聞いてないんですけど……」
乃々「それより……狭くて……あうぅ……」
P「ほうほう、こりゃ重症だね」
ネネ「そうですね、なんというか心が疲れている感じがします……」
乃々(さらに追い詰めてるのは……あなたたちなんですけど……)
森久保乃々(14)
http://i.imgur.com/XoKwOhY.jpg
P「ま、一応診断しとくかね。ネネ、やっちゃって」
乃々「えっ……な、なにを……」
ネネ「死ぬほど痛いですよ? ネネスキャン!!」 ピカッ
乃々「ひっ!? あっ……あぁ……」
ネネ「ふむ、これは……ネガティヴですね」
P「やはりか……なんとなく予想は付いていたけど」
乃々(予想ついてたなら……さっきの光はいらないと思うんですけど……)
ネネ「どうするんですか、Pさん。すぐにどうにかなる問題じゃありませんよ?」
P「そうだな……じゃあこの紙をやろう」
乃々「これは……なんなんですか……」
04:00 ~ ジョギング
05:00 ~ 朝ご飯 & お弁当づくり
06:00 ~ ラジオ体操の後に出発の準備
19:00 ~ エクササイズ
20:00 ~ 宿題・予習・復習などの勉強
21:00 ~ 就寝
ネネ「私と同じメニューです、心が元気になりますよ!」
乃々「えっ……寝るのと起きるの早すぎなんですけど……」
ネネ「早寝早起きは身体に良いって言いますし」
P「ま、できる範囲から続けてみろよ。諦めるのはいつでもできる」
乃々「うぅ……むーりぃー……」
P「じゃあな、これからの君の活躍を楽しみにしてるぜ!」
ネネ「行きましょう! 次の人が待っていますよ!」
P「にしても机の下ってのもなかなか良いな、あれパッと見て分からないぞ!」
ネネ「Pさんが隠れてどうするんですか!」
タッタッタッタッ
乃々「こんなの……心が……折れますけど……ち、ちょっとだけ……」
------
乃々「あの……えっと、おはよう……ございます」
乃々P「あれ? 乃々、今日はえらくはやいんだな?」
乃々「なんか……最近、目が冴えてしまって……やることないから事務所に来ただけなんですけど……」
乃々P「ん? 家でゆっくりしてから来ても良いのに……」
乃々「でも……宿題も終わってるし……家の用事もなくなって……あうぅ……」
乃々P「そうか、前は朝が辛いって言ってたのにな」
乃々「最近は……4時に起きてるから……」
乃々P「4時!? 凄いな、やる気になってくれて嬉しいよ!」
乃々「ほ、ほめても……なんもでない……嫌いじゃないですけど……」
乃々(えっと……あの、そのネガティヴ隊……あ、ありがとう……)
------
柊志乃「ふぅ……仕事も終わったことだし一杯やろうかしら」
志乃「あら? 確かここに置いておいたはずだけど……」
P「……貴方のお探しのものはここですよ、柊志乃さん」
ネネ「調査によると一日一本は空けているみたいですね……」
志乃「ふふ、誰だか知らないけれど。人の楽しみにケチつけるもんじゃないわ」
ネネ「飲みすぎ、ダメ絶対です!」
P「ま、本来ならそうなんですけどね。これは貴方のプロデューサーの望みなんですよ」
志乃「プロデューサーさんの?」
P「せめて3分の1くらいは減らしてくれないかと頼まれましてね……」
志乃「あら、そんなこと言っていたのね。相変わらず心配性なんだから……」
志乃「ところで、あなた達は誰なの?」
ネネ「酒は飲んでも飲まれるな隊です!」
P「そのセンスの無い名前やめろよ、飲酒撲滅隊キメラだっつーの!」
柊志乃(31)
http://i.imgur.com/26Tr0AD.jpg
志乃「……で、何かしてくれるのかしら?」
ネネ「先手必勝! ネネスキャンです!」 ピカッ
志乃「!?」 サッ
ネネ「よけられた!?」
P「なんて反射神経だ……」
志乃「なんだかよくわかないけど、いきなりは感心しないわね……」
P「くっ……」
ネネ「P、Pさん……」
志乃「さて、不審者のお相手は警備員さんにやってもらおうかしら」
ガシッ
志乃「なっ!?」
P「さ、させるかっ!!」
ネネ「P、Pさん!?」
志乃「は、離しなさいっ!」
P「ネネ、今だ! オレごとやれっ!!」
ネネ「で、でも……!」
P「はやくしろぉーー!!」
ネネ「すみません、Pさん……ネネスキャン!」 ピカッ
志乃「きゃっ!?」
P「よ、よくやったな……ネネ」
志乃「今のはいったいなんなの……」
ネネ「えっと、診断結果はズバリ……飲みすぎですね」
志乃(えっ……今更……?)
P「柊志乃さん、あなたは禁酒をしなければいけませんね」
志乃「そうは言われても、生きがいを奪われるのは困るわ」
ネネ「だったらこのノンアルコ……」
志乃「ノンアルコールは嫌いなのよ」
ネネ「あうぅ……」
P「ふむ、これは難題だな……」
志乃「別にあなた達にどうこう言われなくても、自分で制御できるから大丈夫よ」
ネネ「そ、そうは言っても……」
志乃「ふふっ、じゃあ私は一杯始めて良いかしら?」
P「……じゃあ、これはどうでしょうか? 飲みたい時には貴方のプロデューサーと一緒にってのは?」
志乃「プロデューサーさんと? でもあの人、中々付き合ってくれないわよ?」
ネネ「そ、そっか……それなら!」
P「オレからもきつく言っときますから! 大丈夫ですって!」
志乃「好きにすれば良いわ、飲みに行けるのなら嬉しいけどね」
P「よしっ、そうと決まれば行くぞネネ!」
ネネ「は、はいっ!」
タッタッタッタッ
志乃「ふぅ……美味し……」
------
志乃P「あ、あの志乃さん……」
志乃「あら、お疲れ様……どうかしたのかしら?」
志乃P「その、今日も飲んでいるんですね……」
志乃「ふふっ、ダメかしら? 仕事の後はどうしても、ね」
志乃P「だ、駄目じゃないですけど……その、飲みすぎは……」
志乃「あら、珍しいわね、そんなこと言うなんて」
志乃P「だ、だから今度は……」
志乃「?」
志乃P「今度からは僕と一緒に飲みに行きましょう! お、お酒の量は僕が見ますから!!」
志乃「あら……うふふっ」
志乃(こんな粋なことしてくれるなんてね……酒はキメラ撲滅だったかしら……感謝するわ……)
------
P「…………」
ネネ「…………」
P「ふむ……」
ネネ「あの、Pさん。今回は行かないんですか?」
P「なぁ、ネネ……」
ネネ「は、はい……」
P「お前はあれが不健康に見えるのか?」
日野茜「もぐもぐ……んん! はー、パーティーというのは初めてですがおかずがいっぱいですね!」
諸星きらり「うきゃー! 茜ちゃん凄い食べるにぃ! きらりもいっくよー☆」
ネネ「見えません……」
P「よく食べ、よく動き……元気のお手本みたいな子達だな……」
ネネ「あれは私も見習わないといけませんよ」
P「ここはオレ達の出る幕じゃないな、次に行こう……」
ネネ「はい、そうですね……」
日野茜(17)
http://i.imgur.com/mnKaepB.jpg
諸星きらり(17)
http://i.imgur.com/O01PKQD.jpg
------
喜多見柚「へへっ、このピョッキー新作なんだって」
小早川紗枝「もう、柚はんはお菓子食べすぎどすえ?」
柚「良いじゃん、やっぱり新しいのがでたら一回は食べとかないと気になるっしょ?」
紗枝「いつもそう言って食べはるんやから……」
柚「ま、あんまり細かい事は気にしちゃ駄目だよっ!」 ポリポリ
P「このピョッキーってすげぇよな、最後までチョコたっぷりだもん」 ポリポリ
ネネ「本当ですね、お得な感じがします」 ポリポリ
柚「へへっ、そう思うでしょ? 普通のより高いんだよこれっ!」
紗枝「…………」
柚「どうしたの、紗枝チャン?」
紗枝「その人達、柚はんのお知り合いなんどすか……?」
P「あっ、ども」 ポリポリ
ネネ「お邪魔してます」 ポリポリ
柚「だ、誰なのアンタたち!?」
紗枝「え、えぇ!? 知り合いやなかったんどすか?」
喜多見柚(15)
http://i.imgur.com/BcvfpYK.jpg
小早川紗枝(15)
http://i.imgur.com/bbKZqcS.jpg
P「えーっと、オレ達はだな。お前らのプロデューサーから……もういいや、ネネ」
ネネ「はい、スキャン開始」 ピカッ
柚「へっ!?」
紗枝「き、きゃっ!?」
P「どうだった?」
ネネ「健康体ですね。お菓子は過剰ですけど、その分運動はしているので大丈夫です」
柚「ち、ちょっと! いきなり何するのっ!?」
紗枝「うち、びっくりしましたわぁ……」
P「そっか、じゃあ心配するほどでもなかったな」
ネネ「そうですね、じゃあ行きましょうか」
柚「え? な、なに言って……」
P「あばよ、健康なのに慢心して食べ過ぎんじゃねーぞ!」
ネネ「また、どこかでお会いましょうね!」
紗枝「あっ、ち、ちょっとまっとくれやす!」
タッタッタッタッ
紗枝「柚はん……なんや悪いことでもしたんどすか?」
柚「ア、アタシはしてないよっ! って言うかアタシのピョッキー!!」
------
ガチャッ
柚「はぁ……なんか今日は疲れたね」
紗枝「なんやったんですやろな……」
佐城雪美「……柚……紗枝……おかえり……」
柚「ただいま、ゆきみん。今日は散々な目にあったよ」
雪美「……元気に……なった……?」
紗枝「ど、どういうことなんどすか?」
雪美「……これ……お願い…した……」
不健康そうな人がいたらすぐにここまで連絡を!!
紗枝「じ、じゃあさっきの人等は……」
柚「ゆ、ゆきみんのせいだったの!?」
雪美「……よく…わからないけど……多分…そう……」
柚「ねぇ、紗枝チャン。アタシって不健康そうに見える……?」
紗枝「う、うちにはようわかりまへんなぁ……」
佐城雪美(10)
http://i.imgur.com/pjqXaJt.jpg
P「ふぅー、これで一日の業務は完了だな!」
ネネ「はい、みんな元気になってくれそうで良かったです!」
P「あぁ、これでしばらくは心配要らねーだろ」
ネネ「……まだです」
P「ん? まだ心配事があんのか?」
ネネ「一番不健康な人が残っています」
P「それって……」
ネネ「……はいどうぞ、健康志向で作りましたから」
P「これ……弁当か?」
ネネ「私は、Pさんの健康が一番気になりますから……」
P「ネネ……ったく、心配性な奴だな」
ネネ「そ、そんなことないですよ!」
P「でも、ありがとな……」
ネネ「はい、これからも元気な私のプロデューサーでいてくださいね!」
おわり
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます
おもいつきで書いたネタです
このスレはHTML化依頼を出しておきます
乙です。
スレタイにモバ付けてほしかったな
面白かったよ
乙乙
現金があればなんでもできる!
いつからネネはPaになったんだww
おっつおっつ
ネネちゃんが楽しそうで何より
乙。
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