15、16歳位までに童貞を捨てなければ女体化する世界だったら (210)

避難所 jbbs.livedoor.jp
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まとめではまとめ人募集中
wikiの編集法の知識有無関わらず参加待ってます
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363526222

ほう

>>1 モシモシからだからミスった

立て逃げか

>>1おつ

前スレ

ごめ失敗

>>1

>>1乙安価↓

逃亡

そして宇宙へ

カオス

安価『逃亡』
駄文ですみません……
初投稿+iPhoneなので多めに見ていただければ幸いです。



今、俺は2人の幼馴染から逃げるために走っている。
ブラジャーもつけずに男物の服のまま走っているので胸が擦れたり揺れたりして痛い。
さらに、下校途中の高校生や遊んでいる子供が俺をガン見している。
だが、そんなことは気にならないほど俺は焦っている。
他人からしたらバカバカしい理由かもしれないが、今の俺にとってはかなり大切なことだ。


今から約10時間ほど前のことだ。16歳の誕生日の朝、起きたら俺は女体化していた。
まあ、することもしていなかったし仕方がないか。そうは思ったものの、やはり悲しい気分になる。
とりあえず、学校に女体化するため今日は休むと連絡をいれた。
それから女物の服を買いに行こうと思ったのだが、ここで一つ問題が生じる。
近くの服屋までそこそこの距離(おそらく1~2km)があるということだ。
さすがに下着もつけずに男物の服のまま長時間外に出て女物の服を 買いに行くのには抵抗がある。
そこで、幼馴染の高橋早希に女物の服を貸してもらうことにした。
今からメールをしておけば家に帰ってくるまでには俺のメールに気がつき適当にサイズの合う服でも持ってきてくれるだろう。そう思い、早希にメールをした。
今思えば、これが大きな間違いだったのだ。

それから俺が女体化してから9時間後、つまり2人の幼馴染から逃走し始める1時間前、早希と、もう1人の幼馴染である山崎裕二が俺の家まで服を届けにきてくれた。
早希は両手に大きな紙袋を持っている。
ん?何で服を届けるのに裕二までいるんだ?
「服を届けにきてくれたのは嬉しいんだが……何で裕二までいるんだ?」
「なんでって……そりゃあ大親友の藤本明夫くん……いや、藤本明子ちゃんが心配だからに決まってるじゃないか。」
いつから俺は明子になったのだ。
「勝手に改名するなよ。身体は女になったとはいえ、心は男のままなんだからな。」
「まあまあ、私たち大親友なんじゃない。それに細かいことは気にしない気にしない。」
裕二も早希もやたらニヤニヤしている。何となく想像がつく。
こいつらは間違いなく俺が女物の服を着る姿をからかいにきたのだ。
まあ服を持ってきて欲しいと頼んだのは俺だしこれくらいは我慢するべきだろう。

「まあそれはともかく……どんな服を持ってきてくれたんだ?新しい服を買うまでの繋ぎとはいえ、やっぱり気になるしな。」
「ああ、その服だったら全部明子にあげるわよ。間違いなくあたしは着ないものだしね」
勝手な改名はともかく、どうやら服をくれるようだ。今度飯でも奢ろうかな。
そんなことを思いつつ早希から紙袋をもらう。
気になるのは2人の顔がずっとにやけていることだ。
まさか露出度の高い服でも持ってきたのか?なんてことを考えながら紙袋の中身を見てみる。
中からメイド服がでてきた。
…………………………は?
まさかと思い紙袋を逆さにして中のものを全部出した。
出てきたのはナース、猫耳、その他コスプレ衣装etc……
普通の服は数着しか入っていない。
それもやたら短いスカートなどの露出度が高いものだ。

なんとなく2人の考えが読める。間違いなくこの2人は俺にコスプレをさせる気だ。
チラッと早希の方を見る。
「当然でしょ?目の前に美少女がいるってのに。」
いや、理屈はおかしい。
「おとなしくしてろよ。すぐに立派なコスプレ美少女にしてやるからな。」
気がつくと後ろに裕二がいた。
まずい……!
俺は家を飛び出した。

「逃げたぞ!早希、追うぞ!」
「もちろんよ!」
家を出る時そんな言葉が聞こえた気がする。


そんなこんなで今俺は走っている。
かれこれもう30分だろうか、しかし体力のあった男の身体と違い、限界はすぐにやってくる。
オマケに向こうは二人掛かりだ。すぐに捕まるに決まっている。
諦めて捕まってしまおうか……ふとそんな考えが頭をよぎる。
いや、それだけは駄目だ。早希と裕二に捕まったが最後、元男として大切な何かを失ってしまう気がする。


「あ、明子ちゃん発見!」
やばい、見つかった!
力を振り絞って走り出す。早希相手ならまだ振り切れる可能性がある。女になったとはいえ元男だ。負ける訳にはいかない。
「裕二、そっちの方向に逃げたわ!」
どうやら2人は携帯電話を使って連絡をとっているようだ。
「そこまでやるか!?」
つい本音がでる。本当なら無言で走ればいいだけなのに。
「あたし、美少女にコスプレさせるのが小さい頃からの夢だったの!あんたか裕二が女体化したら絶対コスプレさせてやるってずっと思ってた!」
「このド変態がっ!!」
そろそろ体力もきつい。コスプレさけるにはもう一つしかない。
この2人に悟られないように家に戻り、鍵をかけ、コスプレ衣装をすべて捨てる。
それですべてが丸く収まるはずだ。

最後に早希を見かけてから20分後、なんとか俺の家に戻ることができた。家を飛びたしてから1時間は立っているが妙に懐かしいような、嬉しいような気分になる。
のんびりしている暇はない。さっさと家に入って鍵をかけなければ。
そう思ってドアを開けると、裕二が満面の笑みで立っていた
………………なんで?


男である裕二と元男である自分では勝てるわけもなく、あっという間に捕まえられる。
「くそ……お前ら、携帯電話で連絡を取り合って俺を追い詰める作戦じゃ……!?」
「最初はそのつもりだったさ。ただ、ついさっき早希からお前が家の方向に戻るって言われてな。俺が家でお前を待ち伏せることにしたのさ。」
どうやら俺の作戦は失敗していたようだ。
だが、俺が今考えるべきことはそんなことではなく……


「裕二!確保したのね!?」
早希が帰ってきた。俺の死刑タイムスタート。
「早かったな。じゃ、さっそく始めるとするか。お前が帰ってくるまでずっと我慢してたんだからな?」
「じゃあ、まずこれなんかいいんじゃい?」
そう言って早希が取り出したのは俺が最初に見つけたメイド服だった。やたらスカートが短く、胸元が大きく空いている。間違いなく本物のメイドは着そうにもない。
「おい、早希。下着も忘れるなよ?こいつ走ってる途中もずっとノーブラだったはずだしな。」
そう言って裕二は女物の下着……すくなくとも俺にはただの紐にしか見えないが。
「な、なあ……2人とも……冗談だろ……?そろそろ話してくれよ……」
最後の抵抗だ。自分でも声が弱くなり涙目になるのがわかる。
だが、それが逆効果だったようだ。
「そんなわけないじゃない!さあ、覚悟を決めなさい!」
「あきらめろ!お前はもう明夫ではなく明子ちゃんなんだ!」
やたら目が輝いている2人が俺にせまる。
「おい、やめっ……!あわああああああ!!」


それから数年後、俺がコスプレに目覚めるのだが、今の俺や早希、裕二にはそんなこと知る由もない。

~おわり~

乙です

叫べば一人の人生終わらせられたのに、惜しい事を……

乙です

過疎ってるしせっかくなので……
お題『そして宇宙へ』
あんまりお題関係ないけど許してくださいorz



冬。俺たちの高校では1年から2年になる少し前に文系か理系を選ぶことになっており、この時期になるとだいたい一回はどちらを選ぶかという話題が出てくる。
昼休み、俺ら女子3人組……もとい、元男子3人組も教室で弁当を食べつつその話をしていた。


「なあ、優は文系と理系、どっちをとるんだ?」
「私は理系で生物。将来女体化について研究したいんだ。」
弁当を食べながら優が言った。
真面目なやつだなあ。まあ、女体化してから女の身体に慣れるのも俺らの中で最も早かっし、もとから女体化に憧れていた、もしくは興味があったのかもしれない。

「じゃあアキラは?」
「俺も理系だ。うちの学校では地学は無いけど、将来地学について学ぼうと思ってな。そして……俺は宇宙に行く!!」
…………今なんつったお前。
優も目を丸くしてアキラを見ていた。そりゃあいきなり宇宙へ行くと言ったら驚くだろう。
「宇宙ねえ……何か理由でもあるの?前まで宇宙のうの字も出さなかったくせに……」
俺もちょうど同じことを尋ねようと思っていた。たしか前までアキラは将来の夢なんてなかったはずだ。だからてっきり一般的に楽だと言われる文系を選ぶと思っていた。
「なんでって……智恵、優。どうして女体化現象があると思う?」

女体化という現象は約20年ほど前に始めて発見された。
その理由は人類の進化だとか、新種のウイルス、さらには神の意志など、様々な意見があるがどれもただの推測にすぎない。
まさかこいつは…………
「つまり…………女体化は宇宙からきたウイルスが原因で、お前はそれを証明するために宇宙に行く……ってことか?」
「ご名答!いやー、さすが智恵だわ。俺の気持ちを完全に理解してくれて嬉しいよ。」
「まあ……あり得ない話ではないよね。面白そうだな。もしウイルスを発見したら私に一番に研究させてよ?」
優までのってきた。いや、まあ……たしかにあり得なくはないが……

「さすがに話が唐突すぎるんじゃないのか?」
すごい勢いで二人に睨まれた。
「智恵は夢がないなあ。だいたい、智恵は文系と理系、どっちをとるんだい?さぞかし立派な夢があるんだろう?」
「うっ……そ、それは……」
痛いところをつかれた。正直、夢とか全くもって考えていない。
夢どころか、実は文系と理系、どちらをとるのかすら考えてない。
「何も考えていなかかったようだな。これじゃあ俺らに文句は言えないんじゃないか?ん?」
まさかアキラにこんなことを言われるとは……男だった頃は将来について一番何も考えてなかったはずなのに……二人とも女になって変わったんだなあ……特にアキラ。
そんなことを思っていると優が叫び出した。
「そうだ!いいこと考えた!智恵は私たちの夢のお手伝いってのはどう?」
「夢のお手伝い?」
「そう、アキラが宇宙でウイルスを発見して、私が研究。智恵は…………宇宙でいろんなところを探索するための高性能なロケット開発なんてどうかな?」
ロケット開発。
そういえばもともと数学や物理は好きだった。そういう職業につくのも面白いかもしれない。

「ロケット開発かあ……。結構いいかもな、それ。」
「つまり、まず智恵がロケットを作って、俺がそれに乗る。そして見つけてきたウイルスを優が研究して発表……ってところか?」
「そうそう。私たちの三人で協力しあって女体化について研究。どう?面白そうじゃない?」
なかなか面白そうだ。だが、優もアキラも肝心なことに気がついていない。

「話に水をさすようで悪いが……俺とアキラの成績を考えると限りなく不可能に近いと思うぞ…………?」
ここはたしかに有名な進学校だ。有名な学者も何人かここの高校からでているという話もきいたことがある。だが、優はともかく、俺やアキラの成績はとても良いとは言えない。せいぜい中の中だ。
「そこは……ほら、まだ一年の冬だしなんとか……ならない?」
「俺はちょっと前から結構勉強してるぞ。宇宙に行きたいってのは本当だしな。」
やっぱりアキラは何と無く変わった気がする。なんというか勤勉になったような……

「俺も今からでも遅くないだろうし、頑張ってみるかな。」
俺はロケット開発へ。
そしてアキラはそれに乗って女体化のウイルスを探しに宇宙へ。
優は宇宙からきた女体化ウイルスの研究へ。
女体化の原因がウイルスで、さらにそれが宇宙からきたなんてあまり考えられないかもしれない。ただ、俺は挑戦して見たかった。
この二人の夢のお手伝いを。

「じゃあ、せっかくだし今日学校が終わってから私の家で勉強会でもしない?」
「おっ、いいなそれ。じゃあ、詳しいことはまた変える途中にでも話そうぜ。そろそろ昼休み終わりそうだし。」
「じゃあ、俺は優に数学でも教えてもらうかな。」
そのとき、昼休みの終了を告げるチャイムがなった。
「じゃあ、俺は自分の教室に戻るわ。智恵、優、また放課後な。」
アキラが手を降って教室をでた。
アキラの後ろ姿を見ると、いつか本当に宇宙に行って女体化のウイルスを見つける、もし、見つけられなくても何かすごいことをしそうだ。そう思った。

~おわり~

完走乙です

お題『カオス』
難易度高すぎわろす…………


「なあ弘、カオスってどんなものだと思う?」
下校途中に祐樹が話しかけてきた。カオス……確か『混沌』とかそんな意味だっけな。
「…………何も思いつかん。」
いざ言われてみると何も思いつかない。我ながら乏しい発想力だなあ…………。

「例えばだ、男が女になる世界…………とかカオスだと思わないか?」
「何言ってんだお前……いや、確かにカオスだとは思うけどさ」
「女になるのは童貞、つまり男として失格な男だけだ!年齢は……そうだな、思春期くらいがいいな。だから年齢は15,6歳でそんでもって…………」
あ、ためだこりゃ。完全に妄想の世界に入り込んでしまっている。
カオスなのはこいつの脳内じゃないのか…………?
つーか15,6歳って……俺らはまだ高校生だし全員童貞じゃないのか?

「まて、いろいろツッコミを入れたいがカオスがテーマなんだからいいとしよう。だが、15,6歳までに童貞ってのがどうも腑に落ちない。そしたら俺ら全員女になってるんじゃないのか?」

「えっ…………」
祐樹が信じられないとでも言いたそうな顔でこちらをみている。
「お前知らなかったのか?俺らのクラスの3/4は非童貞だぞ。ついでに俺も非童貞の1人だ。」
「なっ…………今なんつった!?嘘だろ!?マジかよ…………」
俺らのクラスの男子は20人。つまり童貞なのはたった5人ということだ。1人か2人は非童貞がいてもおかしくはないと思っていたが…………

「まあまだ16歳だしあと2年もチャンスがあるんだ。お前も頑張れよ。」
そういや16歳ってことはさっき祐樹が言っていた男が女になる妄想の年齢と一致する。まさか本当にそんなことになったりしないだろうな…………
そんなことを思いながら帰宅し、さっさと寝ることにした。まあ祐樹の言うとおり、あと2年もあるんだ。他のみんなが何とかなったんだし、俺も何とかできるだろ。
……………………多分。


翌朝、目が覚めると女になっていた。気がついたのは朝、目が覚めてトイレに行ったときだ。普段から座って用をたすようにしていたため、便器の外にぶちまけるという事態は避けられたが…………

「夢…………じゃないよな。」
小さいが確かに膨らんでいる自分の胸を見て呟いた。
まさか祐樹のカオスな妄想が現実になるとは。いや、もしかしたら全く関係ないのかもしれない。

一応制服や下着も見てみたが男のまま。とりあえず俺は昨日までは男だったことを再確認できただけでもよしとしよう。
とにかく、学校に行って祐樹に話をする必要がある。あいつの妄想が現実になったにせよそうでないにせよ、学校に行ってあいつの話を聞けば何かがわかるかもしれない。
どうも女になってサイズが少し小さくなったようで、パンツが緩く感じる。学生服も大きい。が、そんなことは言ってられない。最悪、祐樹に話を聞いたあとは学校をサボって家に戻ればいい。学校に行くまでの辛抱だ。

「おい!谷村!谷村祐樹はいるか!?」
「俺だけど…………どちら様?」
「うるせえ!いいから来い!」
祐樹の腕を引っ張って廊下に連れ出し、人がこなさそうな屋上まで連れ込んだ。つーか女になったとはいえ俺がわからないとは……

「俺だよ、鈴木弘だよ!!朝起きてたら女になってたんだよ!」
「ああ、弘か。やっぱりお前も女になってたか。言っておくが他の童貞だったやつも全員女になってる。うちのクラスだけじゃなくて、全角年でな。」
やけに冷静なのは他にも女になったやつを見たからなのか。
とにかく、やっぱりこいつの妄想が現実になったってことか……信じられないがどうやら本当のようだ。現に自分が女になってるわけだし。

「お前が原因かどうなのかしらんが八つ当たりさせてもらうぞ!」
そう言って祐樹を押し倒した。…………って何嬉しそうな顔してんだこいつ。おめでたいやつだな。

そもそもこいつがそんな話をしなければ俺や他の童貞たちが女になることもなかったのかもしれない。少しくらい八つ当たりをしてもバチはあたるまい。そう思い、手錠とバイブを取り出した。
祐樹の顔が一瞬にして青ざめる。
「ま、まて!ストップ!俺は悪くないだろ!?つーか何でそんなもん持ってんだよ!?」
男だったときから使っていた、…………とはさすがに言えない。よくよく考えると祐樹も変人だが俺もかなりの変人かもしれない。…………というより変人にちがいない。
「細かいことはいい。とりあえず俺の気分が晴れるまでお仕置きだ。お前も少しは女になった辛さをあじわうべきだろ?」
「ちょっ、やめっ、アッー!」
祐樹の叫び声が響いた。

<おわり>

これは・・・・ホモォ・・・?

過疎ってるがいつもこんな感じなのか

GW中に何かないかな~と待ってたんだけどな
はやく西田ちゃんに会いたいぜ!

そもそもなんでパー速からss速報に移ったんだ?
たしか>>1が1ヶ月間書き込まないとHTML化するはずだよな?
明らかにここでやるには不向きなような気がするが

>>29 【運営から】 6/8から1ヶ月間書き込みのないスレッドは自動的にHTML化されます - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368247350/)

ここ見ればわかるが、2ヶ月のはず。
1ヶ月は最終書き込みな。(それも6月八日から)

しくじってしまった。

http://ss.vip2ch.com/ss/SS%E4%BD%9C%E8%80%85%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%AE%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89#
こっちの方が分かりやすい。ごめんなさい

勘違いしてた……すまんかった

それにしたってここでやるには向かないスレな気がするけどまあいいか別に

だってパー速が板違いになったんだからしょうがないじゃない

とりま何か書かないとなー

全然伸びてない

まとめも更新されないしな……
まあ人を選ぶジャンルだし仕方ない

何か書こうかな

期待してるぞ

何か活気がないので短編。

"んーんーんーーーんーーーー・・・”
”バーバー イェッツイェッツ リエーピングーニー イェッツイェッツワミナー"

タカ「さぁ、始まりましたあなたの為のTSラジオ、『にょたジオ』 毎度おなじみの司会のタカです。今日も視聴者からのお便りを聞きながらいってみましょう!
今日のゲストは・・数々の歴代TSアイドルを芸能界に輩出した90Pプロデュースのアイドル、チンク・シャーロット・スズクさんですっ!!」

チンク「どうも~、こんばんわ」

タカ「(不機嫌そうに楽屋でタバコ吸ってた光景が頭に焼きつく・・)えっとチンクさんはデビュー以来、ミリオンヒットを重ねて今放送されているドラマの主役にも抜擢されていますが・・女体化してアイドルになった感想はどうでしょうか?」

チンク「(女体化したっていっても普通なんだけど・・早く終わらせてタバコ吸いたい)えっと、そうですね・・今こうしてここにいるのは私の力よりも支えてくれる90P、そして何よりファンの皆様のおかげだと思っています」

タカ「なるほど。では将来は世界的に有名なSAORIのような女優を目標にしてるんですか?」

チンク「そんな・・SAORIと私じゃ埋まることのない開きがありますよ~。そういえばOPが毎回違うようですけど・・」

タカ「おおっ、よく気がついてくれました! このラジオのOPは毎回視聴者の葉書で決めてるんですよ。今回はP.N『化学の女教師』さんからのリクエストでBabaYetuをOPでお送りしてます」

チンク「えっと、外国の歌のようですけど・・」

タカ「なんかのゲームの主題歌みたいですね。海外じゃそこそこ有名らしいですよ」

チンク「(んなもんリクエストするなよ・・)へぇ~」

タカ「さて、チンクさん。このラジオではゲストの方も準アシスタントとして任命されるので今日1日お願いしますね」

チンク「(だリー・・早くタバコ吸いたい)はい、聞いてます。ラジオは初体験なんですが頑張ってやってみます!」

タカ「それじゃ、タイトルコール言ってみましょう。せーの・・」

タカ・チンク「童貞のあなたが女体化! TS情報番組『にょたジオ!!』」

タカ「この番組は平塚グループの提供でお送りします」

タカ「さて、トークを交えつつ、話題の種を視聴者からのお便りで発掘しましょう!」

チンク「(あー、そういう番組だったっけ。タバコ吸ってたから資料あんま読んでないや)はい」

タカ「それじゃ早速今週の一発目! P.N『殺戮の天使』さん」

チンク(ダサ・・もう少しまともなネームにしろよ。こういう系ってオタクか?)

タカ「それじゃ読んでいきますね。"自分は女体化した彼女がいます。その彼女は自分で言うのもなんですが非常に美しく・・”」

(カンペ:そのお便りは全部長いんで巻きで)

タカ「(本当だ・・重要なところだけっと)"その彼女なんですが、手料理を作って欲しいのですが腕が壊滅で調理器具壊すのはしょっちゅう・・自分も料理がダメなので何とかしたいと思うのですが、将来のことを考えたらどうすればいいでしょうか?”
いや~、ラブラブですね。料理が作れない・・女体化した女の子は確かに料理がダメとよく聞きますが、チンクさんはお料理とかは?」

チンク「(そりゃ、母親が昔に家庭科教えてたから女体化してからは強制的に・・)え、えっと・・人並み程度で」

タカ「おおっ、何か得意料理は?」

チンク「(しつこいな・・女体化してあのロリババァに散々仕込まれたから思い出したくない)カレーライスですかね・・」

タカ「カレーか、1人暮らしにはお手軽ですからね。ところで殺戮の天使さんの彼女は料理が壊滅的らしですね、チンクさんはこの2人のカップルにどうアドバイスしますか?」

チンク「そうですね・・今は女体化は当たり前ですから男の人も料理ぐらいはしてもいいと思うんですけどね」

タカ「なるほど、男女共同ですね。確かにカップル同士で料理をするのは絵になりますね~」

チンク「(うちの母親の場合は子供が作っているようにしか思えないけど・・)ですので殺戮の天使さんも自分で料理マスターするのもいいと思いますよ」


~同時刻・中野邸

翔(根本的な解決になってねぇよ!! ・・俺もあいつも料理は壊滅なのに、彼女の手料理食える日は来るのか?)

タカ「さて続いてのお便り。P.N『桃栗』さんから・・“自分は部活で応援団をしているのですが・・団長は女ながら熱血で副団長は少しサボり気味といった一癖も二癖もある人たちに絡まれております。
相談なんですが、我が部は恋愛禁止で自分も守っているんですけど・・せっかくの高校生活の青春が無駄になってる気がしてなりません。アドバイスのほどをお願いします”」

チンク「(昔ながら・・というかその部活はどこかで聞き覚えがあるような?)へ、へぇ・・桃栗さんは応援団してるんですね」

タカ「いまどき恋愛禁止の昔ながらの応援団なんてまだあるんですね。いや~、青春真っ盛りの時期に恋愛禁止とは泣けるなぁ~」

チンク「お便りだと桃栗さんは真面目な方だと思うんですが?」

タカ「そうですね、多分文面から察するに桃栗さんは中間に位置するんでしょうね。もしかしたら女体化してしまうかも・・」

チンク「最近は国の風俗みたいなのがあるから大丈夫だと思いますよ。もし女体化したらこのラジオの主な利用者になるかも」

タカ「そうですね。この番組は女体化した娘のためのラジオなんで!」

チンク「(女体化望んでるのか?)えっとアドバイスですけど・・自分の高校生のときは沢山遊んでたので桃栗さんもたまには若さに身を任せて遊ぶのもいいと思いますよ」

タカ「女の子らしいアドバイスですね」

チンク「(だから男のときでも一緒だっての。補導されかけながらタバコ吸いながら学校サボったりしてたし・・)普通だと思うんですけどね?」

タカ「いや、一生に一度の青春ですから桃栗さんもエンジョイしてください。では一旦CMです」


~同時刻・桃井邸

桃井「青春か・・ならばとことん応援団で上を目指すのもありか!!」


CM

女性になったとき・・不安になることはありませんか?
童貞のままでも男でいたい・・

ラジオドラマ にょた♂ 第4話は来週午後26時40分より


~同時刻・スタジオ

タカ「チンクさんも慣れてきましたね」

チンク「は、はい・・それでCMはどれぐらいなんですか?」

タカ「う~ん後5分かな。それがどうか・・」

チンク「(よし、速攻で吸えば一服できる!)ちょっとおトイレにいってきます!!」

タカ「あ、あの打ち合わ・・」



CM後


タカ「さてどんどんいきましょう!」

チンク「皆さんのお便りを読んでいきますよ!」

タカ(タバコ臭い・・相当我慢してたんだな。さっきとはテンションが違いすぎる)

チンク「それじゃ私から・・P.N『白骨廃人』さんから“自分はとある高校で教師をしているのですが、上司のチビ・・もとい、校長は自分に仕事を押し付けてくるので困っております。
さらには同僚で昔馴染みの女体化した元彼女がいるので対応に困る始末です。自分は生徒の目線に立って一緒にエンジョイしているのにこの扱いはおかしいです、アドバイスを”」

タカ「えっと・・」

チンク「う~んと・・とりあえず元彼女についてはいい大人なんだし、列記とした対応をしないとまずいと思うんですけど・・」

タカ「というよりも仮にも公的の場だからけじめはつけておかないと・・あ、似たようなお便りがあった。これはOPをリクエストしてくれたP,N『化学の女教師』さん。
“私はとある高校で教師をしているのですが、一緒に勤務している元彼との復縁を希望しているのですが中々振り向いてくれません。いいアドバイスをお願いします”」

チンク「恋愛か・・」

タカ「男女の関係は年齢問わないから・・昨日の放送で女体化した娘に告白したいってお便りは来ましたけどね。チンクさんは恋愛はどうですか?」

チンク「さっぱり、あまりそんなこと考えたことないんで」

タカ「あ~・・まぁ、アドバイスですけどお互い自分を見つめなおしてはいかがでしょう?」

チンク「確かに恋愛じゃなくても自分を見つめなおすのは大事ですね」

タカ「一旦リセットして新たな視点を開拓してみてはいかがでしょう?」

チンク「さて当番組では女体化に関するお便りをどしどし募集しております。受付はメールアドレスでnyota@jotaika.co.jpまでお願いします」

タカ「それじゃ最後のお頼り・・P.N『満月の狼』さん。“こんにちわ、自分は女体化して彼氏がいるんですがどうしても噛み付いてしまいます。自分でも何とか抑えようとしているのですが、どうしても抑えが利かずに彼氏を噛んでしまいます、彼氏の方は最後には笑って流してくれるんですが・・もし嫌われてしまったらどうしようかと悩んでいます。アドバイスお願いします”」

チンク「(なんだそりゃ・・んなことしたら普通別れるぞ。彼氏もすごいな)えっと少し重めの内容ですね」

タカ「そういえば以前に番組で似たようなお便りを紹介したな・・やっぱり両親との相談が一番なのかも。そういえばチンクさんの両親はどんな感じですか?」

チンク「へっ!? えっと・・」←アイドルデビューが決まった直後に母親と大喧嘩して家を飛び出した奴

タカ「ま、無理に押さえ込んだら効果はよくないし・・満月の狼さんの彼氏の人も優しそうですね」

チンク「(話題振って放置するな!!!)そ、そうですね・・少しずつ治していけばいいんじゃないのかな?」

タカ「以前のときも似たようなアドバイスでしたが・・女体化の苦痛を乗り越えて彼氏をゲットしている満月の狼さん! 焦ることはありません、大事なのはありのままの自分を認めてあげることです、彼氏を噛んでしまったのなら覚えておけばいい・・それだけのことです」

チンク「(なんか投げやりだけど言葉は重みあるな)タカさんも似たような経験があるんですか?」

タカ「いや~、恥ずかしながら昔の女房とそっくりなんですよ。付き合ってたころは噛みまくりで首筋とかほら」

チンク「うわぁ~、見事な歯形が」

タカ「子供産んでからは多少収まったんですよ。ですので満月の狼さん、子供を作っちゃいましょう!!」


~同時刻・木村邸

辰哉「へぇ~、あのタカさんの奥さんってそんなのだったのか」

狼子「////」

辰哉「ま、まぁ・・ゆっくりとありのままでいればいいんじゃないか? それに俺たちは学生なんだから」

狼子「あっ、いやらしい事想像したな!! 噛んでやる!!」

辰哉「痛たたたた!!!!!!!!!!!! 結局こうなるのかよぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」


タカ「さて今宵もいかがだったでしょうか? TS情報番組『にょたジオ!!』この放送を聴いて女体化の悩みが解決してくれれば幸いです。チンクさんもお疲れでした」

チンク「(結局変なラジオだった・・)え、ええ・・楽しかったです」

タカ「ところでチンクさんから視聴者の皆さんにプレゼントがあるとか」

チンク「はい、今日発売のニューシングルをサイン入りで1名様にプレゼントです」

タカ「おおっ! これは貴重ですね。そして今日のベスト葉書は・・やっぱりこれ、P.N『満月の狼』さん! ベスト葉書に選ばれた満月の狼さんには快適安眠をお約束する低反発クッション一式をプレゼントします!」

チンク「おめでとうございます。もう一度連絡先はnyota@jotaika.co.jpまで」

タカ「チンクさんのサイン入りニューシングルに関しても住所をお書きの上こちらまでお願いします」

チンク「(早くタバコ吸いたい・・うわっ、タイトルコールまだあるのかよ)今日はありがとうございました」

タカ「いえいえ、では最後に・・当番組では女体化にお悩みのお年頃から悩みまでアドバイスを送ります」

チンク「えっと・・童貞の男子も手厚くサポート、悩みを書いていざ送信!」

タカ・チンク「童貞のあなたが女体化。TS情報番組『にょたジオ!!』」

タカ「ではまたごきげんよう。次のゲストはまたられよ」

はい終了です。見てくれてありがとさんでしたww
最近は某麻薬ゲームにはまってMODばかり作っているのでそちらへ浮気してます・・

スレに活気がなかったので即席ながら久々に投下しました、活気につながれば幸いです。
本投下する予定の短編はゆっくりと制作してるんで待ってください><

おお乙

まとめ見たけど3月から更新されてなかったのか……
なんか少し不安になってきたな

主にまとめてた職人さんが多忙だから仕方ないね
各自まとめた方がいいかむにぇ

wktk

夜中のテンションで何か書くか

期待

過疎ってるしお題↓

水着

百合

そうだ、ガチ百合ものを加工(白目)

女友達の恋愛を手伝うにょたっ娘みたいなのか

10日以上も更新のないスレ・・・

過疎ってレベルだし仕方ない

ho

耐え難きを耐え
忍び難きを忍ぶのだ

2006年ごろに始まったから今年で7年目なんだよな……

移動したのか、やっと見つけた

SS-Wikiの個別ページを作成してみたので、追記・修正等お願いします


人増えるといいな

今更って感じですが安価お題「水着」書きました




先日、俺は女体化した。制服や私服などは母さんに手伝ってもらい揃えたが、まだ買ってないものがあるのについ先程気がついた。
それは水着だ。

夏休みに海やプールに行くだろうし、そのための水着を買うために俺はスポーツショップに行く事にしたんだが……

「おい水瀬、このビキニとかどうだ?絶対似合うぞ。着てくれ、いや着ろ!」
「いーや、女体化したオレから言わせてもらうと水瀬にはハイレグが似合うはずだ。ハイレグ水瀬ちゃん……うへへ。」

なんでこいつらと会ってしまったのか…………
最初に発言し、俺にビキニを勧めてきた馬鹿が田島、俺にハイレグを勧めた女体化済みの変態バカが沖浦だ。

ちなみに二人とも俺と同じクラス。なんやかんやで付き合いは長く、友人や親友というよりは悪友と言うほうが正しいだろう。

こいつらと会ったのは本当に偶然だった。おれが水着を買おうと水着コーナーに行ったらちょうど二人がいた。ただそれだけだった。で、面白そうだから俺の水着を探そうという話になり、今一緒に行動している。

「るっせーな。だいたいお前ら自分の水着はどうしたんだよ。」
少しイライラする。人が女体化して大変だというのにのんきなもんだ。

「「もう買った。オレらがさっき見てたのは水瀬にプレゼントしようと思ってたやつ。」」
声を揃えて二人が返事をした。ああ、そう………………

とにかくさっさと水着を買って帰りたいが、種類が多すぎる。男の時はトランクスタイプのを選べばそれで終わりだったが女性用となると種類が多すぎて何を選べばいいのかわからない。俺は結構な時間その場に立ち尽くしていた。

「もしかしてなに買えばいいのかわかんねーの?」

図星で何も言えない。
まさか定期テストの順位が下から50位の田島に見抜かれるなんて。

「だからオレらが選んでやるっていったのに。ほら、さっきはふざけてわるかったよ。水瀬も女体化したてで色々不安だよな。」

「そうそう。困った時はもっと俺らを頼ったってれいいんだぞ?長い付き合いなんだしな。」

「沖浦……田島…………」

少しだけ涙腺が緩む。

女体化してから忙しくて今まで気がつかなかったが俺はたしかに不安でイライラしていた。今までとまったくちがう身体、今まで親しかった人とどうやって接すればいいのか、不安の種なんてたくさんある。もしかしたら二人は俺を不安にさせまいと最初はふざけたのではないかとさえ思えてきた。

「…………ありがとな。気遣ってくれて。じゃあ、頼むよ。なんか沖浦のオススメとかないのか?」

そこからは順調だった。沖浦が適当にいくつか水着を選んで、田島がたまに茶化す。

「じゃあ俺これにするわ。」

結局、俺は白のタンクトップとジーパンが短くなったようなセットの水着を買った。沖浦曰く、俺にはこんなのが似合うらしい。

だが、よくよく考えるとこれがこの二人のバカの計画に気がつく最後のチャンスだったんだろう。俺はこの水着を買うと決めた時のバカ共のニヤケ顔の意味に気がつくことができなかった。
俺は『白』という色の特徴を完全に忘れていた。それに気がつくのは一ヶ月後の海水浴の日、しかも帰る直前になる。

「じゃあ俺これにするわ。」

よっしゃああああ!!!計画成功きたああああ!!!!
今思えば、なかなか大変な計画だった…………!

水瀬が女体化したと聞き、オレと田島は水着を買いに走った。すべては水着を恥ずかしい格好をさせるために…………!
ちなみ女体化したとはいえ女に対する興味は失っていない。どちらかというとバイになった。

当初は水瀬に内緒でかなり大胆なものを買ってプレゼントして無理やり着せるつもりだった。

だが、ここで水瀬を発見したのでオレたちは計画を変更した。

水瀬が女体化して不安になっているところをうまく言いくるめて、できればビキニやハイレグ、無理ならサポーターなしでは透ける白い水着を買わせることにした。

オレも女体化経験者なので女体化して不安な気持ちはよくわかる。

水瀬を騙すようで悪い気もするが、すべてはエロのためだ。許せ。

それにこっそり透け防止のサポーター、もしくは別の水着を買って海やプールに行く当日にそれをもっていき、水瀬が透けていることに気がついた瞬間にそれを渡せば問題はあんまりないはずだ。多分。

「うん、じゃあさっさとそれを買って来い。これで貸し一つな。」

「おう。……ところで何でお前らニヤけてるんだ?ぶっちゃけキモいぞ。まあいいや、買ってくるからそこでまっててくれ。」

どうやらニヤけていたらしい。だが気にならない。これから起こる出来事を想像すればキモいと言れるくらいなんだというのだ。

レジの方へ向かい小さくなる水瀬の背中を見送り、田島と目を合わせ、ハイタッチをする。

「よっしゃあ!ナイス沖浦ぁ!」

「お前もな!これであとは待つだけだ!!」

「いやー、もう待ちきれねえわ!考えてみろよ!女体化して一ヶ月ちょいの元男が恥じらいを憶えつつも慣れない水着を着て何か周囲の視線を感じると思ったら水着が透けててあんなところやそんなところとかがスケスケだぜ!?もう想像するだけでたまんねえよ!」

喜びを噛みしめるオレと田島。

だが、オレらはまだ気がついていない。
水瀬はバカではない。だが、にぶい。鈍感というか、天然なのかもしれない。
他人の目を気にせず、水着が透けていることに気がつくのが帰る直前だなんてオレら二人は夢にも思っていなかった。

<おわり 続きとか多分ないです>

GJ
サポーター付けないと透けるということはそもそも布地が薄い
つまり透けるだけじゃなくて形までくっきりだった可能性が……ふぅ

沖浦くんサイテーwwwwww

2週間近く更新してないのか・・・・

中編~長編投下
とりあえず完結させるよう頑張ります





「好きです。付き合ってください」

「えーっと……リョウくん?たしか私が女体化した元男だってこと……言った……よね」

「はい、聞きました。そのことも、先輩の性格とか外見とかも全部含めて先輩が好きです」

「…………うんとさ、私女体化してから誰かを好きになったとかなくてさ……だから、友達から……でいいかな?」

本人が言ったとおり、俺が告白した人は厳密に言えば女性ではない。
言葉の通り、女体化した元男なのだ。

15、16歳位までに童貞を捨てなければ女体化するウイルス。
そのことで一時期は大騒ぎになったが、世界中の国が全力を尽くしてそのことについて研究したおかげで、わずか数ヶ月でウイルスのワクチンが作られたのはずいぶん前のことだ。

ただ、先輩のようにたまにワクチンが聞かない人間もいる。
ちなみに俺もそういうタイプの人間だ。さらに余談だが俺の誕生日は3月なので16歳の誕生日までかなり余裕がある。
そのような人については、

「がんばって童貞を卒業してください」
というのが国の意見だそうだ。
命に別条もなければ、女体化する確率も10%以下と、かなり低いのでほぼ放置されているといっても過言ではない。

そして、先輩は去年の16歳の誕生日に女体化してしまったらしい。

女体化した人間に対する世間の目はなかなか厳しい。だいたいの人から男性としても女性としても扱ってもらえない。
中には、付き合っていた彼女が女体化した元男と知っただけで別れた男もいるだとか。

先輩と出会ったのは高校に入り、コンビニのバイトを始めた時だ。

「君の指導をすることになった○○です。ちなみに女体化した元男です。よろしくっ」
と言われたのがとても印象的だった。

本人曰く、
「どうせ隠してもいつかはバレるんだし、そんなら早めに言った方がよくない?」
とのことだ。

先輩と俺は趣味もあい、たまたま帰り道も一緒だったのでシフトが同じの日はよく一緒に帰っていた。
先輩に惹かれ始めたのはその頃だ。肩くらいまである綺麗な髪、スレンダーな身体、サッパリとした人見知りしない明るい性格、先輩が女体化したということなんか関係なしに俺は先輩を好きになっていた。

そしてバイトを始めて数ヶ月たった、ある日、俺はバイトの帰り道に先輩に告白したのだ。

暑い。
夏の日差しが容赦無く照りつける。
あれからまだ半日も経っていない。俺は、通学路をひたすら歩いていた。

うちの学校は夏休みにも関わらず、いや、最近はどこもそうなのかもしれないがとにかく夏期講習というものがある。
そのためにわざわざ夏休みの午前中を潰すなんて馬鹿げている話だ。

だが学校へ向かう足取りが重いのは間違い無く暑さのせいでも夏期講習のせいでもない。

昨日の先輩の困った顔が脳裏に浮かぶ。悪いことをしてしまったなと思う。
俺にはよくわからないが女体化したとはいえきっと心は男なのだ。女の子を好きになるのが普通だろう。

そんなことを考えていると、急にバチン!と背中に衝撃が走った。

「ようリョウ!どうしたあ!?元気ねーぞ!」

「いってぇ……なんだ山内か」

「なんだとはなんだ!このささくれっぷり…………さては貴様フラれたな!相手は……いや、言わなくてもわかるぞ、お前のバイト先の先輩だろ!?大方友達としか思ってないとか言われたんだろ!まあ美人だもんなーあの人。というより可愛い系か?俺もあそこのコンビニはよくいくからな~。前なんかリョウと先輩で仲良く二人でレジ打ちなんかしちゃって!ざまあみやがれ!」

声をかけてきたのは山内だった。
入学当初、席が近くお互い帰宅部だったのですぐに仲良くなったのだが、見ての通り良く言えば元気、悪く言えばうざったい。
あと空気の読めない節がある。

今回に限ってはハイテンションに加え、言ってることがほとんどあっているのが余計に腹だたしい。
こんな奴ですら彼女がいるらしいというのに、俺って男は……


「だいたいあってるけどイラつくからとりあえず腹パン一発な」

「うげぇ!!」

「ところで山内、今日暇か?」

「人を殴っといて何事もなかったかのように……まあ暇だしいいけどよ。先輩のことで相談か?」

「お前はマジてエスパーかなにか?とにかく放課後付き合ってくれ」

山内はこれでも彼女がいる。少なくとも俺よりはずっと女心がわかるはずだ。山内の知識が女体化した人にも当てはまるかどうか、は別として。

「で、一応確認するが相談ってなんだ?まさか先輩が非処女だったとか?」

「真面目な話だ。お前の想像通り、先輩のことで相談だ」

講習のあと、俺と山内は近くの喫茶店に入った。中に入ると、冷房がきいていて汗がひいていくのを感じた。

正直、おれは先輩が女体化した人であることを打ち明けるかどうか迷っていた。
だが、俺の悩みはこのことが前提なのだ。まずこれを話さなければ何も始まらない。
これも先輩のことを少しでも理解するためなんだ。そう自分に言い聞かせて、俺は口を開いた。

「俺が告白した先輩さ、あの人……女体化してるんだ」

山内の表情がなくなった。
いつもはうるさい山内が、急に黙った。

何分経っただろうか、体感で三十分ほどたったとき、ようやく山内が口を開いた。

「お前……それマジで言ってんの?」

「……ああ」

「お前はそれ…………知ってたのか」

「……ああ」

「…………わりぃ。人の趣味にとやかく言うつもりはねーけどよ、俺には理解できねえ。元男だったんだろ?俺なら絶対無理だ。そんなん考えらんねーよ」

やっぱりこうなるのか。
あまり考えないようにはしていたが、なんとなくこうなるんじゃないかって心の隅では思っていた。
それほどまでに世間の目は厳しい。
女体化した人が誰かを好きになるということは、身体面か精神面のどちらかで同性愛者となってしまうのだから。

「わかんなくてもいい。ただ、おれが先輩に告白したことで先輩がどう思ってるのかが知りたいだけなんだ。もし、先輩が女の人が好きで、今回のことで迷惑したり不快に思ったんなら謝りたいっておもってる」

「……まあお前がそれでいいって思ってるんなら口出したりはしねえよ。というより、そんならもう何をすればいいかは決まってんじゃねーのか?」

「どういうことだ?」

「お前は先輩の気持ちが知りたいんだろ?そんなら図書館なりインターネットなりで女体化について調べればそれで解決するんじゃねえの?」

頭にガツンと衝撃がきた気がした。
完全に忘れていた。
少ないとはいえ、女体化した人はすでに何人もいる。
だとすればそれについての本がでてたりインターネットに何かしら情報があるのは当然なのだ。

「それだよ!山内、ありがとな。なんか好きなの頼んでくれ。図書館行ってくる」

「おい!まて、言いたいことが……!」


財布から千円札を二枚抜き出しテーブルに叩きつける。
山内の言葉なんて耳に入っていなかった。俺は全速力で店をでて図書館に向かった。

とりあえずここまでです
書き溜めが出来次第、出来れば二週間以内にまた投下します

乙です! 続き待ってます!!

リョウくんは良くも悪くも行動力があるな
これからどうなっていくのか楽しみだ

続き楽しみにしてます!

喫茶店を出て全力疾走し始めてから15分ほど経ち、ようやく図書館が見えてきた。

身体中から汗が吹き出る。
さすがに全力疾走したのは失敗だった。この炎天下の中、全力疾走するなんて命知らずもいいとこだ。

図書館に入ると、そこは喫茶店と同じように冷房が効いていてひんやりと涼しかった。身体の汗が引いていくのが感じられた。
数分もすると汗がほぼ完全にひいた。

さて、そろそろ本を探さないとな。
今の時間は五時半。入口の看板によると今日は八時まで開いているらしい。時間はたっぷりあるが、特にゆっくりしていく必要もない。ギリギリまで本を読んで、読みきれなかった分は借りることにしよう。

図書館付属のパソコンで『女体化』と検索をするといくつか候補がでてきた。
本の場所へ向かい、適当な本に手をかけようとすると、傍から手が伸びてきた。細くて白い指だった。

なんとなくだが、その指に見覚えがあるような気がした。
まるで二、三日に一度は見ているかのような感じだった。
まさかと思い、ちらりと手が伸びてきた方向を見ると、

「先輩…………!?」
「リョウくん…………!?」

「先輩、何でここに……?」

「それはこっちが…………ってここだとなんだし、話すなら一回でようか」

気がつくと周りの人がこちらを見ている。
机に座って勉強している人たちに至っては迷惑そうな顔でこちらを睨みつけていた。

一先ず、俺と先輩は本から手を離し図書館を出た。
本は話が終わってから借りればいい。女体化なんかについて調べるのは自由研究で女体化について調べる子供か女体化した本人くらいだろうから借りられる心配もないはずだ。

それはそうとしてかなり気まずい。シフトの都合でどうせ明日には顔を合わせることになるのだが、何となく気まずい。
いや、気まずいのはおそらく先輩だって同じだ。というより、立場的には先輩の方が重いはずだ。そもそも告白したのはこちらなのだ。それならば自分の方から話しかけて相手にも話しやすくさせるのが礼儀というものだろう。

「先輩も図書館に来てたんですね」

「そーそー。まさかリョウくんも来てて、同じ本を取ろうとするとはね」

昨日のことなどなかったかのようにあっけらかんと話す先輩。
先輩はセーラー服を着ていた。おそらく、俺と同じように講習でもあったのだろう。
こんな様子を見ていると、昨日のことが夢のように思えてくる。

「女体化の本を探してたってことは……まさか私に関係ある?」

どうやら俺はそうとうわかりやすい性格をしているらしい。

「えっ、あ、まぁ、そんな感じです」

「じゃあうちにきて話でもする?ここから歩いて数分だし、私も色々と話したいことあるしね。」

胸がドキッとする。
昨日の今日でそんなことになるとは思ってもいなかった。
当然行かないわけにはいかない。
先輩に直接聞けば、俺の調べたいことはそれで終わりなのだ。それに先輩が俺に聞きたいことというのも気になる。

だが、それよりも気になることがある。
普通、昨日フった男をわざわざ家に呼ぶだろうか?
先輩がいくらサッパリした性格とはいえ、限度というものがある。
いくら仲がいいとはいえ仮にも男と女だ。間違いがおこらないという保証はない。
まあ、先輩はそれくらい俺を信頼してくるとしてくれてるのかもしれない。
単にガサツなだけかもしれないが。

「行きます。今からですよね」

「うん。じゃあ本借りてくるけど、リョウくんはどうする?何か借りる?」

とりあえず女体化についての本を1冊借りることにした。これを読んでおくことでいつか先輩の力になれるかもしれない。可能性は限りなく低いだろうが、それでもできることはしておきたい。


それから俺と先輩は歩いて先輩の家まで向かった。先輩の言ったとおり、本当に数分で着いた。

「おじゃまします」

「あー別にいいよ。うち親二人とも働いてるし、一人っ子だし。私お茶でも持ってくるから先に私の部屋いってて。二階に行って、目の前の部屋だから」

本当に大丈夫なのだろうかこの人は。おれだけにしかこんなことしないというのならそれはそれで嬉しいが。
俺は先輩の部屋のドアをあけた。
部屋の中は男子の部屋といっても差し支えがなかった。
ゲームや漫画があり、少し散らかっている。ぬいぐるみなど、女の子らしさを象徴するような物は一つもない。
だが、ほのかに女の子らしい匂いがした。

「おまたせー。お茶ここにおいとくね」

「先輩、先輩は男が好きなんですか?それとも女の人が好きなんですか?」

「うっ……すごい豪速球ストレートで聞いてくるね…………」

ヤバイ。いきなりすぎた。明らかに困っている。ワンクッションおいたり、先輩の話を先に聞いた方が良かったかもしれないと後悔し始めてきた。

「しかもそれ、私が話したかったことおんなじことなんだよねぇ」

「え?それってどういう……」

「なんていえばいいんだろな。私さ、女体化して微妙に考え方とか変わってきてるんだよね。好きな食べ物とかも少し変わったし。それで、最近になって自分が男を好きなのか、女を好きなのかわかんなくなってきた……っていうよりは男も好きになれるかもしれないって言った方がいいかも」

「つまり、バイになりかけてるかもしれないけど自分ではよくわからない……ってことですか?」

「あ、そうそう。それ。もしかしたら女は恋愛対象外になるかもしれないけどね。ちなみに私が図書館にいたのもそういうこと。告白されちゃったわけだし、なんか女体化者の考え方の変化についてないかなーって。あ、それと話しそれるけどリョウくんのことは好きだよ?それが友達としてなのか、恋愛の対象としてなのがわからないってだけで」


つまり、俺の質問に対する答えはどちらでもないということだ。
とりあえずフられた、というわけではなかったらしい。

「っていうわけで、申し訳ないけど返事はしばらく保留にさせてもらえないかな」

「俺は構いませんよ。ただ……できれば2月、遅くても3月までは返事をもらいたいですね」

俺の誕生日はまでには返事をもらいたい。仮にOKをもらえても女体化して先輩と付き合えないなんてことは避けたい。それに、そうでなくてもできれば女体化はしたくない。

「え?いいけど……なんかあるの?」

言葉に詰まる。正直に言うべきなのか。自分がワクチンに耐性があり、3月の誕生日、つまり16歳になると同時に女体化してしまうことを。
ええい、言ってしまえ。どうせ付き合ったらいつかは言わなければならないことなんだ。

「今まで黙ってましたけど俺、誕生日、つまり3月に女体化するかもしれません」

「本気で言ってる?それ…………」

先輩の顔から明るさが消えた。どことなく悲しそうな顔をしている気がする。女体化した人がどんな苦労をしているのか、俺は本やテレビの中でしか知らない。実際はテレビで見るよりも相当キツイはずだ。いつも明るい先輩の表情が暗くなるくらいには。

「リョウくん…………もし、もしだよ?1月くらいまでにアテがなかったらさ、私でよかったら……」

「先輩!!」

先輩の言葉を遮って叫んだ。これ以上聞きたくない。悲しそうな先輩は見たくない。そんなことはさせたくない。女体化するのは嫌だが、こんな先輩を見ているのはもっと嫌だ。

「遊園地行きましょう!来週!それで決めてください!」

「……へ?いきなりなにを……」

「それで俺と付き合うかフるか決めてください!フるならキッパリ諦めます!自分で今年中に彼女を見つけます!」

自分でも無茶苦茶だと思う。
急に遊園地に行くことも、それだけで決めろということも。
そもそもさっき3月までは待つと言ったのは自分だ。
先輩はキョトンとしている。

「…………う、うん。ゴメンね。私どうかしてた。気使ってくれたんだよね?ありがと」

完全に勢いで言ったのだが結果オーライといったところか。
少しだけ沈黙が流れた。

時計を見ると、すでに七時になっていた。

「あっ、こんな時間だし俺そろそろ帰ります。遊園地のことは、メールやバイトの帰りにでも」

「おっけー。さっきは本当にごめんね。」

「気にしないでください。あ、じゃあ夜にでも一度メールします」



外を出てから携帯を開くと、メールが一件きていた。山内からだ。

『さっきは悪く言い過ぎた。すまんかった。多分、俺には一生理解できんことだろうがなんかあったら相談してくれ
まあもっかいアタックしてこいよ』

文末には拳を前に突き出したマークがあった。ガンバレということか。
俺は山内にありがとう、とだけ送り携帯をポケットにしまった

ここまでです。
多分次で終わりになります。

おつおつ
二人ともちょっと引いてしまうくらいに誠実だな
山内くんじゃないけど応援したくなってしまうわ

GJ!
続きwktk

すみません
リアルの都合上投下できるのがおそらく九月の中旬~上旬になります

wwktkしながら待ってます!

久しぶりに見に来た・・・・けど全然更新してない TT

西田ちゃああああああああああん!どこいったああああああああああ!
ニボシあげるから出ておいで~~~~~~~!

なんか核化

たのまい

sageを知らないの?

あれから一週間が経った。

先輩と約束した、正確には俺からほぼ一方的に取り付けた約束の遊園地の日は明日となっている。
お互いのシフトの予定を考慮した結果だ。
バイトでしょっちゅう話すためかあの日から気まずくなるといったこともなく、今のところ先輩との関係も変わりなく、バイトのシフトが重なったときは以前と同じように一緒に帰ったりもしている。

ついでに、以前山内に相談した時に先輩の女体化についても話してしまったことについても謝っておいた。
そのことに対する返事は「そうなの?別に気にすることじゃないしいいよー」とのことだ。
こっぴどく怒られると思っていで拍子抜けだった。

ただ、明日で決まる。先輩とは以前のような先輩と後輩の延長線上の友達のままか、恋人となるのか。



俺は先輩が好きだ。付き合いたい。ただ、それはあくまでも俺の願望だ。明日、先輩に断られれば先輩に言ったようにキッパリと諦めてちがう人を探す。

まあ、半年以上もあるんだ。見つかるだろう。
最悪、補導覚悟で風俗にでも行くか。失敗した場合、ヘタすれば退学というリスクがあるが。
少なくとも先輩に頼むつもりだけはない。
先輩のあんな顔を見るのは二度とゴメンだし、先輩には自分の意志でそういうことをしてほしい。

仮にフられたとしても、俺は一人の友人として先輩といることができればそれでいい。
それでも一番嬉しいのは先輩と付き合えることなのだが。
とにかく俺は明日先輩を楽しませ、自分も楽しむ。それだけだ。

そんな決心を胸に俺はいつもの通学路を歩いていた。それにしても暑い。朝だというのに。だが一週間あまりあった講習も今日で終わりだ。加えて明日は先輩と遊園地。よく言えばデートだ。
山内じゃないがテンションが上がらないわけがない。

「ようリョウ!今日で講習終わりだぜ!」

ふいにバチンと背中を叩かれる。この声、背中の叩き方、場合によってはウザイと感じるこのハイテンション。間違いない。こんなことをするのは俺の知ってる限りでは一人しかいない。噂をすればやってくるとはまさにこのことだろうか。

「よお山内」

「ん?何ニヤけてんだお前。さては先輩とイイコトでもあったか?んん?どうなんだ?」

慌ててそっぽを向く。
もしや今までずっとニヤけて歩いていたのだろうか。だとしたらかなり恥ずかしいぞ。

ちゃんと自分の顔が真顔になっていることを確認し、俺は山内の方を向いた。

「ああ、そういやこれ言ってなかったよな。色々あって明日は先輩と遊園地行くことになってんだ。なんやかんやで山内のおかげだよ。サンキュ」

「はぁ!?」

山内が素っ頓狂な声をあげる。

「ちょ、ちょちょちょちょっと待て。たしかお前がフられてそん次の日に俺に相談して、そんでもって俺が………………」

ブツブツと自分の記憶を確かめ始める山内。

俺はあの日先輩の家から帰る途中にメールを返信してから山内とは殆ど話していなかった。

意図的に話そうとしなかったわけじゃない。
ただ、山内は講習中は基本的に学校に来るなり寝ていたし、俺も無理には起こさなかった。そして講習が終わればいつの間にかいなくなっている。こうやって通学途中に会うのもあの時以来だ。

それに数日間、俺の頭の中は先輩のことでいっぱいいっぱいだったのだ。そして俺も山内にはそのうちでいいや、と思っていたのだ。

「一週間だぞ!フられてから一週間!テメェ、一体どんな手で先輩をオトしたぁ!?俺なんて今の彼女と付き合うのに何ヶ月かかったと思ってんだぁ!?」

「いや、まあ…………色々あったんだよ。色々。つーかまだ付き合ってないからな。先輩曰く、俺への気持ちが友達としてなのか恋愛感情としてなのかわからないんだってさ。まあそれから色々あって、明日遊園地の帰りに先輩に告白の返事をもらうってことになってる」

山内にはお世話になったとはいえ、あのやり取りを全部話す訳にはいかない。これ以上聞かれたら適当に誤魔化そう。

「ああ、そういうことか。…………なんつーか一週間の間に色々あったんだな…………お前ら。くそっ」

山内が恨めしそうにこちらを見つめる。
実際は図書館に行ったところから遊園地に誘うまで全て同じ日なのだがあえて訂正しない。ややこしくなるだけだ。

「よし、そんなお前にプレゼントだ」

山内から箱の形をしたものを押し付けられる。
パッケージには『うすい』だとか「あんぜん』なんて言葉がのっている。

「箱で買ってきたんだ。避妊、ちゃんとするんだぞ」

山内がサムズアップをしてきた。その親指へし折ってやろうか。
そうだった、こいつはこういうやつだった。忘れていた。俺が相談した時が異常だったんだ。
腹パンしたくなる衝動にかられるが我慢だ。我慢。色々とこいつのおかげなんだし。

「まあ……ありがとな」

つい言葉がこぼれる。
よく考えれば本当に山内のおかげだ。明日の展開によっては俺と先発のキューピットになるかもしれない。言い方は気持ち悪いが。


「え?なに?これ使うの?」


気がつくと山内の腹に拳がめり込ませていた。
これは事故だ。うん、事故。イラついたとかそんな理由じゃ断じてない。そう思うことにした。
感謝してるんだけどなあ……相談の時とかメールの時みたいにいい話で終わらせろよ……

翌日、俺は駅で先輩を待っていた。
午前九時十五分。予定より十五分早くついてしまった。

家にいても落ち着かないので早めに家をでたのだが落ち着かない。
結局家で時間を潰すのと何も変わらない。

駅内の壁に寄りかかった瞬間、横から声が聞こえてきた。

「やっほ。なんかリョウくん随分早くきてるみたいだけど……もしや私遅刻した?」

「おはようございます。そんなことないですよ。ただ、俺が早くきすぎただけです」

先輩が来た。よく二人でゲーセンに行ってた時とそんなに変わらない格好だ。

特に縛ってるわけでもない肩くらいまでの髪、Tシャツ、よく女性が肩にかけているトートバッグなどは持っていない。おそらく俺と同じようにポケットに財布とケータイが入っているのだろう 。
靴もスニーカーで、首や耳にネックレスやイヤリングの類もまったくつけていないし、化粧もしていない。まあ化粧をする必要のないくらい整った顔立ちというのもあるかもしれないが。

ただ、一つだけいつもと違う箇所がある。

「あれ、先輩が制服以外でスカートはいてるの初めてみた気がするんですが」

土日にバイトがあった日は大抵先輩とゲーセンによってから帰っているのだが、いつも先輩はズボンを穿いている。
たしか、『なんとなく不安になる』だとか『イマイチなれない』とかなんとか言っていたはずだ。
それが今日は膝くらいまでのスカートをはいている。


「あー、ほら、一応デート……なわけだしさ、スカートくらい穿いてきたほうがいいかなーって思って。あ、一応いうけど中に短パンはいてるから変なことは期待しないでね」

最後のは照れ隠しなんだろうか。心なしか先輩の顔が少し赤くなっている気がする。

ちなみに俺はほぼいつも通りの服装だ。ワックスをつけてるわけでもなければ、特別オシャレしてきたわけでもない。強いていえばお気に入りのシャツとジーパンを着てきたくらいだ。

「ちょうど予定より電車一本早いやつのれるみたいだしそれ乗っちゃうか」

そう言うなり先輩は切符を買いにさっさと歩いて行ってしまった。

電車から降り、ホームから出るとカラッとした暑さが身を包んだ。
ここから遊園地までは徒歩で15分程だ。

「先輩」

話を切り出す。女体化について話したいことがあったのだがなんとなく電車内では躊躇われたし、先輩も人の多いとこでそんな話はしたくなかっただろう。

「借りた本読みました?」

「ああ、女体化の?読んだよ。結構ためになった、って感じ。知らないこととか色々あったし。そっちは?」

「そこそこですね」

俺の借りた本には教科書にものってるような女体化の基礎知識から、その後の過ごし方まで浅く広く乗っていた。
だが、周りの環境への影響の部分はどうもあてにならなかった。
『女体化した人を差別してはいけません』なんてどの口が言えたものか。
小学生の学級目標じゃあるまいし。


「そうそう、本に書いてあったけど性格とか好みが変わるのもほんの少しなんだってさ。これで一安心って感じ」

小さく笑いながら先輩が話す。

「そういえば前に微妙に性格が変わったって言ってましたけどその前はどんな感じだったんですか?」

「んー、本当に微妙だからなあ…………前より少しおとなしくなったのと、当然だけど力とかが弱くなったくらいかな」」

これでも先輩は結構騒がしい方だと思うのだが。前はどのようだったのだろうか。
まあこれ以上考えても無駄だ。そう思い想像を断ち切ることにした。

「男の時は結構力あったんだけどなぁ。中学の時は陸上部だったし。」

そういえばそんな話を以前聞いた気がする。バイトがしたくて高校で部活には入らなかったとか言ってたっけ。

「まあ今でも普通の女の人よりはそこそこ強いと思うけど」


誰かと話しながら歩いていると時間は案外早くすぎるものだ。それが友人や好きな人なら尚更だ。
案外早く遊園地に到着した。時間は十時十分。予定よりもやや早いが特に問題はない。

チケットを買い、入り口に足を踏み入れる。

中は思ったより人が少なかった。
そのほとんどが家族連れかカップルで来ている。
まあまだ午前中だ。
おそらくこれからどんどん増えるのだろう。

「そういや私も言い忘れたことがあったんだけどさ」

「何ですか?」

「私、遊園地来たの初めてだわ」

「まじですか」

てっきり小学生のころに一回くらいは親と来たことがあると思っていたのだが。

「まじ。大まじ。大体何があるのかくらいは知ってるんだけどさ。ていうわけで、案内頼むよリョウくん!」

バシンと背中を叩かれる。
なんかよく背中を叩かれている気がするが気にしないでおこう。
俺もここにくるのは小学生以来なんだが今更そんなこといってられない。
記憶を頼りに何が空いていたか、面白かったかかを思い出してみる。

「じゃあとりあえずジェットコースターのとこに並びましょう。待ってる時間で今日のプランも決めれるでしょうし」

まずは定番ともいえるジェットコースターだしかない。
定番なのかは知らないが、個人的にはこれとお化け屋敷と観覧車は遊園地の三大アトラクションだと信じている。


「おっけー。ジェットコースターは…………あっちだね」
先輩はそう言うと俺の手をひいて楽しそうに走り出した。





アトラクションの順番まで話したりしながら待ち、順番が来たら乗る。そして次のアトラクションへ行く。

その繰り返しだったがやはり楽しかった。
先輩も楽しそうで何よりだ。特にジェットコースターに乗った時が一番はしゃいでいた。
多分、もう少し童顔で背が低かったら小学生に混じっていても違和感がないくらいのテンションだった。

めぼしいアトラクションを体験し終わった頃にはすでに日が暮れかけていた。昼頃には増えていた客も少なくなってきていた。

「どうします?そろそろ帰りましょうか?」

「んー、そだね。そろそろ帰ろっか」

「じゃあその前にトイレ行って来ます」

そういえば遊園地に来てから一回もトイレに行っていない。今まで行きたくならなかったのは緊張でもしていたのだろうか。

「いってらー。じゃあ私は近くのベンチに座ってるね」

用を足し、トイレから出ると俺は辺りを見回した。
先輩が言っていたベンチはどこだろうか。

すぐに見つかった。先輩発見。が、何かおかしい。誰かと話しているのだが、少なくとも楽しくて喋ってるという感じではない。というより、どう見てもイラついている。

先輩と話しているのは男二人。
あの二人が誰なのかはおいといて、とりあえず先輩を呼んでみることにした。

「せんぱーい!帰りましょう!」

その声を聞いた瞬間、先輩はこっちを向き弾丸の如く走って来た。
そして、あろうことか俺の腕に抱きついてきた。先輩の胸が腕に当たっている。

「いやーわるいねー。ほら、こういうわけでさ、私この人がいるから 。それじゃ」

「いいじゃねえかよ。そんな奴ほっといてさぁ、俺らともうちょっと色々見に行こうぜ」

何となくだが状況が読めてきた。おそらく、先輩はこの男たちにナンパでもされたのだろう。そこで断ったのだが、男たちはしつこかった。そんな時ちょうど俺がトイレから戻ってきたので先輩はそれを利用してこいつらを撒こうとしている。といったところだろうか。
とりあえずここは従っておこう。

それよりも、近くにきてわかったのだが何といえばいいのだろうか。
チャラい。ヘラヘラしてる。
あの二人を表すならこの二つで十分な気がした。それぞれ金髪や茶髪に染めていて、ピアスやネックレスをつけている。ほとんど着飾ったりしない俺や先輩とは対象的だ。

それに、なんとなくだがかなりしつこそうだ。先輩もそれを察しているのか無理矢理逃げようとはしない。俺も同じ気持ちだ。できればこいつらにキッパリと諦めさせてトラブル無く帰りたい。

「とにかく、先輩はお前らに興味なんかないの。さっさと帰れ」

そう言うと、男どもはわざとらしく舌打ちをし、こっちに近づいてきた。
今にも殴りかかってきそうな雰囲気だ。とても話し合いで解決できるような展開じゃない。
先輩をつれて逃げよう。暴力沙汰になるのはごめんだ。
そう決心した瞬間だった。

「そもそもさぁ、私が元男だってこと知っててナンパしてんの?」

「せ、先輩……!?」

先輩は男どもに学生証を見せている。学生証にはその高校名や生徒の氏名などが書かれている。
当然、性別もだ。
たしか、女体化した場合こういう身分証明書での性別表示は普通とは違う書かれ方になるはずだ。そんなことを授業で聞いた気がする。

「っ………………!」

男たちの表情が一気に変わった。

怒りのせいなのか、顔がみるみる紅潮していく。

「っざけんじゃねえぞ!気持ちわりいんだよ!このホモ野郎が!!近づくんじゃねえ!!」

その他にも、男たちは早口でに思いつく限りの罵詈雑言を俺たちに浴びせた。
完全に言い終え、男たちは顔を真っ赤にしてその場から立ち去ろうとしている。

たしかにこの場は収まったかもしれない。ただ、これで本当に良かったのだろうか。

「せんぱ………………」

泣きそうな顔をしていた。
よく笑顔を見せていた先輩の目には涙がたまり、いまにも零れ落ちそうになっている。
先輩の拳は痛いくらいに強く握られていた。

「おい!まてよ!」

身体が勝手に動いていた。
後ろから先輩の声が聞こえる。俺を止めようとしているのだろう。だが、これだけは譲れない。どうしてもだ。

「お前ら、先輩に謝ってけよ!」

「あぁ!?なんでんなこと…………」

どうせまた口汚く罵るのだろう。
言い終わる前に顔面を殴り飛ばしてやった。
茶髪はそのまま地面に倒れ伏した。


「意味わかんねーんだよ!なんなんだよお前!」

自分でも何をやってるんだろうな、とは思う。
本当なら、泣いてまでこの場を収めようとした先輩の意思を尊重するべきだったんだろう。
それで帰る途中に先輩を励ましたり、愚痴でも言い合えばよかったはずだ。
きっとあとで先輩にも怒られる。
でも許せなかった。先輩を罵ったことが。先輩を泣かせたことが。

金髪の胸ぐらを掴んで殴りかかろうとした。だがその瞬間、身体に強い衝撃が走った。

「ぐっ…………」

みぞおちを殴られたらしい。呼吸ができない。
たがそれでも離すわけにはいかない。どうしても引き下がるわけにはいかないんだ。

お返しとばかりに金髪の顔面に一発おみまいしてやるが腕に力が入らない。みぞおちをやられたのがかなり効いている。

直後、今度は局部に強い衝撃が走った。同時に局部鋭い痛みが、下腹部に鈍い痛みが走る。声すら出ない。どうやら蹴られたらしい。
手から力が抜け、その場に座り込んだ。とても立ってられない。

が、少し遅れて金髪も座り込む。その顔は苦痛に満ちていた。
俺と同じく痛みで声も出せないようだ。
ふと見上げると、先輩が立っていた。まさか先輩がこいつの股間を蹴ったのか?


「立てる?とりあえず出るよ!」

そう言うと先輩は俺の手をとり走り出した。

気がつけば、周りにはいくらか野次馬がいた。
一応、呼吸は大分楽になってきてはいたが走るのは少し辛い。
だが先輩はそんなこともお構い無しに走っていく。
そしてあっという間に出口までつき、さっさと抜けてしまった。






「いやー。危なかった危なかった。でさ、だ、大丈夫…………?アレ。まあ私も金髪の人の蹴ったし言えたことじゃないけど……」

先輩が恐る恐る聞いてくる。というよりやっぱ先輩も股間蹴ったのか。元男とだけあって男の弱点は知り尽くしているということか。


俺たちは遊園地を出たあと、近くの公園のベンチに座っていた。お互いに話すことは山ほどある。

「多分……痛みも大分収まりましたし…………」

「で、なんであんなことしたの?せっかく私が場を丸く収めようとしたのに。そもそもあんなこと言われたのなんて初めてじゃないんだし…………」

唐突に話しを変えられた。だが、それに対する俺の答えは一つだ。

「…………先輩、あの時泣いてたじゃないですか」

泣いていた。少なくとも、俺にとってそれは怒るのに十分すぎる理由だった。

「…………ばれちゃったか。隠してたつもりだったんだけどな。やっぱりキツいんだよね。ああいうこと、言われるの」

「……………………」

なんと言えばいいのだろうか。
先輩にかける言葉が見つかない。

「庇ってくれたこと、ありがとう。本当に嬉しかった」

いつものように先輩は微笑んだ。
その頬は夕焼けのせいなのかわからないが少し赤みがかっていた。

そ、それとなんだけど……これからも…………ずっと一緒にいてああいうことがあったりしたらさ、その…………守って欲しいんだけど…………どうかな」

それは別に構わない。というか、むしろこっちからお願いしたいくらいなのだが何かが引っかかる。
『ずっと一緒にいて』というのはまさか…………

「先輩、まさか今のって……」

「う、うん。リョウくんの告白の返事…………だ、ダメ?」

そんなの決まりきっている。

「ダメなわけがないです。大好きですよ。これからもよろしくお願いします。先輩」

俺は先輩を静かに、強く抱きしめた。
これからも先輩を守り続けるように。

これで終わりです
読みづらい文章であったかもしれませんが読んでいただければ幸いです
ありがとうございました

GJGJ!
続きも読んでみたいです

乙!
ニヤニヤした

乙GJ!すげーよかったですん(^ω^)

>>107
続きってリョウくんが童貞捨てる時の話ですか?
童貞に無茶言わないで(´;ω;`)

GJ!
二人とも末永く爆発しろ!

>>110
童貞の妄想力を信じるんだ

雑談すら無いくらい過疎ってるのは単に人がいないのかネタが尽き始めてるのか

oh.... 更新してない orz

まとめにしろここにしろ過疎ってるからなぁ……

前スレのssって全部まとめに載ってるのかな?

みんなもっと気軽にss投下とか雑談とかしてもいいと思うの

ずいぶんと懐かしいスレを見つけてしまった

お帰り

相変わらずの過疎なんでリョウくんが童貞捨てる時の話みたいなものでも投下

最近、風邪が冷たくなってきた。葉は鮮やかに紅葉し、一部は地面に舞い散った後がある。
バイトの帰りには先輩と二人でそれを眺めながら帰るのがお決まりになってきた。

思えば、先輩と付き合ってそろそろ3ヶ月程になる。
遊園地の時はいろいろあったが、今では良い思い出と言えるかもしれない。
俺の睾丸がダメになるようなこともあの二人組に因縁をつけられることもなかったわけだし。

だが、未だに解決していない問題が一つだけある。
俺の童貞のことだ。
タイムリミットまであと4ヶ月。
それなのに俺と先輩の関係はほとんど進展していない。
せいぜい、『仲の良い先輩と後輩』だったのが『友達以上恋未満』になったくらいだ。
あの時抱きしめただけで、あとはたまに手を繋いだり腕を組むくらいだ。
正直なところまだキスもしていない。

出来ないことに何かと理由をつけるのは簡単だ。
お互い初めての恋人だからだとか、先輩がもうすぐ受験生になるからだとか、先輩は女体化してるから俺は気を使ってるだけだとか。

だが、それは言い訳でしかない。
俺がキッカケを見つけられず、先輩を誘えない。それだけなのだ。

「リョウくーん、なんかぼんやりしてるけど大丈夫?」

「大丈夫ですよ。考えごとしてただけです」

どうやったら先輩とセックスできる雰囲気に持っていけるか考えてました、とは口が裂けても言えない。
先輩はいつも通りだ。悩みのなさそうな屈託のない笑顔。
逆に俺の心とシンクロするかのように空は一面灰色に曇っている。今にも雨が降り出しそうな空模様だ。

「なんかそうは見えないんだよなぁ……明日から連休だっていうのに。何かバイトであったっけ? それとも学校関係とか?うーん……」

先輩はああでもないこうでもないと一人議論を始めている。
その時、鼻に水滴が落ちた。

「…………雨?」

「うわっ、雨かー。どんどん強くなってるし…………結構やばくない?」

そんなことを言っている間にも雨脚はどんどん強くなっていく。
このままでは間違いなくびしょ濡れコースだ。
小さいビー玉のような水滴が容赦無く俺と先輩を濡らしていく。

「とりあえず俺の家にきてください!」

とにかく雨宿りできる場所が必要だ。
俺は先輩の手を掴み走り出した。
ここからなら走れば俺の家まで5分か10分でつくだろう。

「えっ、ちょちょ、ちょっとリョウくん!まった!タイム!」

「何ですか!?雨の音と走る音ででよく聞こえません!」

「もういい!とりあえず走ろ!」

既に道路には水たまりができ始めている。
もしかしたら夜の間ずっと続くんじゃないだろうな、この雨。

今回はここまでです
多分前よりかなり投稿感覚広くなるので期待しないで待っていていただければ、という感じです

あざーす

続きが楽しみすぎる

ひさしぶりにきたらおぉぉ!期待します

空振り

待ち

遅くなってすみません
今週の土日には投下できそうです

あとエロシーンは朝チュンで飛ばすかも
もし期待してる人がいたら申し訳ないです

>>127
脱いで待機してます

途中まで投下

俺の家の前まではあっという間に着いた。だが外はもうほとんど暗くなっている。
俺も先輩もここまでほぼ全速力で走ったため息が上がりきっている。髪からは水滴が滴り落ちていた。

「かあさん!タオル!」

ドアを開けて開口一番に叫んだ。が、返事は聞こえない。

仕方がないのでそのまま入ることにした。仕事だろうか?確か今日は仕事はないと言っていたはずなのだが。買い物ではないはずだ。基本的にうちは土日に一週間分の買い物を済ませるタイプなのだ。

考えていても埒が明かない。とりあえず中に入ることにした。

「おじゃましまーす」

俺に続いて先輩も中にはいる。
中には誰もいない。

「先輩、どうぞ」

「おっ、おりがと」

ダンスから適当にタオルをとって先輩に投げ渡してやった。
で、なんで母さんはいないんだ?

あたりを見回すとテーブルの上に紙とボールペンが置いてあった。

『急きょ仕事が入った。夕食はかっ手に食べて明日の夜には帰るp.s.へんなことするなよ』

平仮名混じりの書きなぐったような筆跡だ。汚い字ではあるものの、間違いなく母さんの字だ。よっぽど急いでたと見える。そのくせpsなんて書いてるのが気になるが。変なことってなんだ。変なことって。

「え?なに?誰もいないの?」

「みたいですね」

横からひょいっと顔を出す先輩。濡れた髪が何処と無く色っぽい。
身体こそ拭いたものの服はびしょ濡れのままだ。

「ところでリョウくん」

「何ですか?」

「今携帯で調べたんだけどさ、この雨明日の朝くらいまで続くって」

「…………え?」

「てなわけで悪いけど今日はリョウくんのとこに泊まらせてもらってもいい?親に連絡もしちゃったし」

「……………………」

「あ、そうそう。さっき言いたかったのは近くに雨宿りできる場所あったってことだけど…………まあこの様子じゃあ結局はこうなったよね」

フリーズしかけている俺を尻目に先輩はポンポンと話していく。え?何?先輩泊まるの?うちに?俺と二人きりで?
落ち着け。落ち着くんだ俺。とにかく何か言わなければ。

「…………とりあえずシャワーでも入ったらどうですか?風邪とか引いたら困りますし」

言った直後だった。自分の言葉の意味に気がついたのは。瞬間、顔がカーッと熱くなった。自分が風邪でも引いたんじゃないかと思うくらいに。

「いいの?じゃあありがたく入らせてもらうよ。…………で、何で顔が 赤くしてんの?」

一瞬戸惑ったような表情を見せたが、すぐにニヤリとした。どうやら俺の考えてたことがわかったらしい。多分元男だとか関係無しに単に俺がわかり易すぎるだけなんだろう。


「あっ……まさかそういうこと考えてた?やーいすっけべーすっけべー」

先輩はさんざんからかい、さっさと風呂場の方向へ行ってしまった。
更に顔が熱くなる。考えてたことを完全に見透かされたおかげで余計に恥ずかしくなった。

「……………………はぁ」

無意識にでてきたため息はきっと自分に向けてのものだろう。

先輩がシャワーを浴びてる間に準備するのはお互いの着替え、それと制服をかけとくくらいか。まあ飯と洗濯機は俺が風呂に入った後でいいだろう。


さて着替えを用意するのだが俺のを着てもらうとして、何を持ってけばいいのやら。
適当に衣装ケースを漁っているとワイシャツがでてきた。

……いや、これはないだろ。着てもらいたい気もするが。
あの人ならなんやかんやで着てくれるかもしれないが散々からかわれるに違いない。あと寒そう。
これはパス。

結局わ選んだのは適当なシャツとパーカーとジーンズというなんとも当たり障りのなさそうなものになった。




「先輩。替えの服置いときますね」

「あーうん。ありがと」

風呂場からはジャバジャバとシャワーの音が聞こえてくる。
つい邪な妄想が思い浮かんでくるが抑えるんだ俺。無心になれ。



先輩が風呂から出てくるのは思いのほか遅かった。やっぱり元男とはいえ女の子ってことなのか。

それから俺も風呂に入り、ついでに下着とかを入れて洗濯機をかけといた。
先輩の薄いブルーの下着を入れるのはさすがに躊躇したが。

「おかえりー。漫画読ませてもらってるよ」

部屋に入ると先輩は布団の上で漫画を読んでいた。
ぶかぶかのパーカーやジーンズはそれなりに似合っている。

「晩飯どうします?」

先輩がこっちを振り向く。
やたらニヤニヤしているのが気になる。まさかアレが見つかったのか?

「そんなことよりさ、リョウくん。これなーんだ」

「あっ…………!」
予想的中。
先輩が見せつけてきたのはコンドーム。しかも前に山内が俺に押し付けてきたアレだ。

「机の上に置いてあったよ。せめてもうちょっと隠すぐらいはさ……」

「え?」

「うん?」

俺は山内からもらったアレは机の引き出しの中に入れてあったはずだ。それも適当な物で隠してぱっと見ではわからないようにしてある。見つけようとしない限り見つかるないはずなのだが……

まさかと思い辺りを見回した。やけに部屋が綺麗な気がする。
そう言えば布団もキチンと直されている。
もし先輩が自分で直したんじゃないならまさか…………

「お母さんに見つかったんだね……」

「…………」

「ど、ドンマイ。リョウくん。とりあえずご飯食べようか」

親指をグッと立てられた。 その微妙な心遣いが心にくる。

psの意味もわかったのだが俺の気分は下がりっぱなしだ。
なんてベタなことしてくれたんだ母さん……




そんなこんなで数時間後、晩飯も洗濯も済ませあとは寝るだけになった。
ちなみに晩飯はカップ麺だった。理由は簡単。俺も先輩も料理ができないからだ。

部屋に戻ってからはお互いに無言の状況が続いた。
何となくだが気まずい。そんな感じだった。
俺も先輩も家に二人だけってことを完全に意識している。

そして、その沈黙を破ったのは先輩だった。

ここまでです
年内に終わらせられたらいいなあ

GJ!
すっけべーすっけべーでほっこりしたww

それにしてもカーチャン・・・('A`)

GJ!
続きが楽しみすぎる

投下
エロ無しで申し訳ない

俺も先輩もかれこれ数十分ベッドに腰掛けたまんまだ。気まずいなんてもんじゃない。

「リョウくん」

「な、なんですか?」

「…………しちゃおっか」
胸がドクン、と言った。鼓動がどんどん早くなる。
先輩の頬はみるみるうちに赤みを帯びていった。
先輩の言うことが何を意味するのかは聞かなくてもわかる。
多分俺の顔も先輩の顔と同じくらい、いやもっと赤くなってるにがいない。
少し間をおいて先輩は続ける。

「あのさ、さっきは茶化しちゃったけど…………本当だよ?」

なんとなくだがこんな光景が前にもあった気がする。ただ、あの時は先輩の家で、俺たちはただの先輩と後輩でしかなかった。今は俺の家で、俺たちは付き合っている。

「あの時は女体化をさせないためにしようとしてたけど今は違う。女の子としてリョウくんのことが好きだからってのもあるから――」

「先輩!」

そんなの俺だって同じだ。

「俺も先輩が大好きです!」

言葉の勢いのせいだろうか。
俺は先輩の抱きしめベッドに押し倒し、そのまま口を塞いだ。
いい匂いがする。

「ひゃっ、んっ…………」

そのままパーカーのチャックに手をかけようとすると額をグイッと押されて顔を離された。

「ま、まって、電気消してよ電気!恥ずかしいから!」

あっ。
完全に忘れていた。
軽く先輩に謝罪を入れ枕元のリモコンを手に取りスイッチを押した。
カチリ、と音を立てて部屋から明かりが消える。
これでもう先輩の身体がうっすらと見えるだけだ。

「あのさ……ありきたりな言葉なんだけど…………優しくしてね」

「もちろんです」

軽くキスをし、俺は先輩をそっと抱きしめた。

目が覚めると目の前には先輩の顔があった。
その目はバッチリ開いている。
窓からはカーテンを通して朝日が差し込んでいた。
寝起きの頭が徐々に覚醒していく。
あのあと、そのままふたりで寝たんだっけか。
俺も先輩も一糸まとわぬ生まれたまんまの姿なのが何よりの証拠だ。
ベッドのすぐそばには脱ぎ散らかした服が置いてある。


「あ、起きた?」

「えー……まあ。先輩起きてたんですか?」
寝顔を見られてたと思うとなんとなく恥ずかしい。だからといってどうこう言うわけではないが。

「なんか目覚めちゃって」

いつも通りの笑顔で笑う先輩がそこにいた。
先輩を見てると数え切れない程の言葉が溢れてくる。
その中の一つは昨日言った。けど、もう一度伝えたい。


「先輩」

「何?」

「大好きです」

「うん、私も」

終わりです
見たくださってありがとうございました

おつぐっじょびでした!

GJ!

今週からヤングジャンプでTS物始ったので期待してる

>>142
タイトルはよう

>>143
「ボクガール」ってやつじゃない?

>>145
産休

女になる前から男に告白されるレベルの女っぽさとか
どこぞの女装(させられた)アイドルを思い出す

『彼女になる日』とか『幼なじみは女の子になあれ』とか『ボクガール』とか
今年はTSモノの当たり年だったわ

にょたっ娘ってほとんどが女体化してから24時間以内にオナってそう

ここの住人的に、ToLOVEるのリコってどうなのよ

男女のギャップに戸惑いつつも女の子になっていく感じが足りない
可愛いし好きだけどね

まああれって時間制限付きだからね、そこは仕方ないね
俺も好きだけどね

明けましておめでとうございます。
今年こそ何か投下します……

あけましておめでとうございます
まあ焦らないでじっくり投下すればいいと思う
時間も残りレス数もたっぷりあることだし

今年こそ何かいいことないかなぁ・・・

おにゃのこになりたい

新年あけましておめでとうございます

ってことで初詣の話でも投下
最後に展開安価一つだけ出します

どこからか音が聞こえる。
携帯か。うるさい。眠いっていうのに。
俺は枕元の携帯をとろうと手を伸ばした。

あれ?
これ俺の手?
いや、違うに決まってる。
これはどう見ても女の手だ。
俺のはもうちょっと――


だんだん寝起きの頭が覚醒してきた。
そうだ、たしか俺は女体化の前兆があったからベッドまで行って…………そこで倒れたんだ。
てことはやっぱり……パンツに手を突っ込む。

べとりと嫌な感触。指に白いねばねばした液体がついた。
女体化する人間の一部は気を失い女体化する直前に最後の射精をするらしい。どうやら俺もその中の一人だったようだ。
気を失ってたのがちょっと惜しい気もするな。
それと、なくなっていた。男性なら本来あるべきはずのアレが。

「だよなあ…………」

声も高くなっている。
身体も小さくなってるみたいで、パジャマはブカブカになってる。
髪もかなり伸びてる。脇くらいまでの長さはあるんじゃないかこれ。
胸には二つの塊。触ると柔らかい。
結構でかい。推定Eカップ。
……って童貞がこんなこと言っても説得力ゼロか。
とどのつまり、俺は女体化したの
だ。

携帯を開いた。当然手やパンツについた精液は拭き取ってある。
時刻は一月一日零時三分。
さっきの携帯の音はあけおメールか。
まあどうせ似たような内容だろう。まあ親に女体化を報告する前に見ておくのもいいか。

メールを確認していると、また一通新着メールが来た。
送信者は馬鹿……じゃなくて馬場。
よく見たらこいつ11通も送ってきてやがる。やっぱ馬鹿だ。
よく名は体を表すと言ったものだ。
あの馬鹿め。

11通のメールを要約すると

・あけおめことよろ
・新年だから1/1、つまり11通送っちゃったぜ
・モテない男同士初詣行こうぜ!

よくもこの内容を11通に分割できたものだ。
しかし初詣……か。
せっかくだし行ってみるか。
あいつのことからかうついでにな!

母さんに初詣に行きたいとの旨を伝えたところ、簡単に許可がもらえた。

服は赤色のシンプルな振袖を着ていくことになった。
というより俺のサイズにあうのがそれしかなかったのである。
当然今まで着てた服は着れないし、母さんのも無理。
というよりたとえサイズがあっても着たくない。それが年頃の元少年の心理だ。
あとは妹や姉もいないし、服や下着は今日の昼までお預けということになっている。

というわけで家を出て、今は馬場との待ち合わせ場所の公園のベンチだ。それにしてもあいつ、自分から誘ったくせに俺より遅いってどういうことだ。暇だから携帯でもいじってようか。

それはそうと、胸が重い。
和服は下着をつけないのが正装、てのを母さんが言っていた。
下着もないしちょうどいいのだが、とにかく重いのだ。おかげでさっきから腕を組んで支えてないとやってられない。
こんなもんあっても喜ぶのなんで男だけだろ。
女になって体験してみると、胸についてる脂肪の塊が邪魔にしか思えなくなってくるもんなんだな。

あ、人影が見える。馬場か?
あいつには俺が女体化したってことはまだ伏せている。バラしたときのあいつの顔が楽しみだ。

馬場が来た時、こちらをチラっと見た気がした。
最初は気のせいだと思ったのだが隣のベンチに座って数分経ったあともチラチラ見てくる。
からかうネタが増えた。

そう思って連絡帳から馬場の番号へと電話をかけた。当然馬場の携帯に電話がかかる。マナーモードにしていたのか、着信音は聞こえなかった。
余談だが俺はまだ携帯を耳に当ててない。
相手がでてから携帯を耳に当てる派だからだ。どんな派閥があるのか知らんけどな。

話を戻すか。馬場は携帯を取り出して、何したと思う?
あの野郎、名前をみて通話を切りやがった。そしてさ、こっちにきてなんて言ったと思う?

「誰か待ってんの?」

「はい?」

「いやー、俺実は友達と初詣行く予定だったんだけど、すっぽかされちゃったみたいで」

すっぽかされた…………だと?
まさかこいつ。

「奇遇ですね。実は私もすっぽかされちゃったみたいで」

「ははは、じゃあさ、よかったら一緒に初詣行かない?すっぽかされた者同士でさ」

えーと……まさかこいつ。
俺をナンパしてるのか?
俺との約束をなかったことにして?

…………やってやろうじゃないか。
絶対後悔させてやるからな馬鹿が。
別にこの馬鹿に対して怒ってるわけではない。
俺だってこいつのことからかおうとしてたわけだしな。
ただ、せっかくだからどこまでこの馬鹿を騙せるか試したくなっただけだ。
覚悟しろよ。

とりあえず携帯の録音機能つけとくか。

馬鹿と神社に向かい始めてからそこそこ経った。
神社まであと半分ってところか。
さっきから俺はできる限り女らしく振舞っている。
絶滅危惧種である大和撫子の様に振る舞い馬鹿を魅了する。
これが現時点での目標だ。
新年からなにやってるんだろな……俺。

それにしても馬鹿のマシンガントークが凄い。
こうして神社まで歩いてる間、さっきから話しっぱなしだ。

「ところでさ、小雪ちゃんと待ち合わせしてるやつって誰だったの?」

「ただの腐れ縁ですよ。馬場さんは?」

とりあえずは坂本小雪と名乗ることにした。母さんの旧姓、名前だがかってに使わせてもらった。

「俺もそんな感じだよ。モテないやつ同士行こうぜって向こうが誘ってきたんだ」

俺から誘ったことにしてやがるこの馬鹿野郎。

しかもこの馬鹿、いつもと感じが違うぞ。いつもは下ネタトーク全開の変態馬鹿野郎のくせに。
知ってんだからな。さっきお前がメールで新年早々『新年あけおめこ!』なんていう下ネタぶちかましたこと。

話はどんどん切り替わる。
やがて話は馬鹿の聞きたかったであろう方向へと向かった。

「小雪ちゃんて彼氏とかいるの?」

「いませんよ。いたらその人と来てますし」

「へ?そうなの?てっきりさっきの腐れ縁ってのがそうだと思ってたよ」

内心ガッツポーズしてるんだろうな。この馬鹿。

「馬場さんはどうなんですか?カッコイイし、いそうなオーラ漂ってますよ」

嘘は言ってない。
実際この馬鹿は顔はかなりいい部類だ。ただ、それ以外が残念すぎるのだ。
うちのクラスのとある女子曰く、
「知れば知るほど魅力のなくなる男」
だそうだ。

「いないいない。俺と一緒に初詣行く予定だった奴も男だしね」

「へえ……そうなんですか」

「うん」

いかん。そろそろ会話が途切れてきた。
まあずっと話しっぱなしだったし当然か。
どうする。こっちから話題をだすか?
もう少し待ってこの馬鹿が何も言わなかったらこっちからなんか言ってみるか。

というわけで安価内容は
・馬場と小雪、どちらから話題を出すか
・話題の内容

あまりにも無茶なやつでなければできる限り従うつもりです
上記のうち片方だけでも構いません
その場合はこちらで勝手に判断することになりますが……

安価は下で

小雪

自分が元男だとカミングアウト

無理なら安価下

まさかこんなに早いとは

把握しました

言い忘れました
投下はできれば近日中にでもするつもりです

主人公が女体化するというので
一つもプレイしたことがないディスガイアシリーズのディスガイアD2がやりたい最近の俺

>>167
クリア後は女体化自由になるらしいがps3を持ってない俺には関係のない話だった

投下します

沈黙が続く。
こりゃあなんかそろそろ言った方がいいか。
さーて、何を言おうか。
じゃあ――

「あ、あの……馬場さん。さっきまで言う機会がなかったから言えなかったんですけど…………」

「ん?なに?なんでも言ってよ」

「実は私……元男なんです」

とりあえず、元男だってことをカミングアウトすることにした。
当然、俺の正体がばれない程度にだ。

「…………」

「や、やっぱり軽蔑しますよね……」

ちなみに俺自身後ろめたいとかはこれっぽっちも思ってない。
というより、今時周りの人間はいちいちそんなことを気にしない方が多数だ。
自分で言うのもなんだけど、もし付き合えたならこういうしおらしい女の子がよかったな。

「小雪ちゃん」

返事しようとした瞬間、グイッと体が引っ張られた。
馬場が俺のことを抱き寄せたらしいく、顔やら胸やらが馬場と密着している。


「そんなことない!前にどんなことがあったって関係ない。一番大切なのは今、ここにいる小雪ちゃんなんだ」

「え、ちょ、ばっ、ばば、馬場さん!?」

馬場は俺の言葉を無視して抱きしめたまま頭を撫でてくる。
何告白みたいなこと言ってんだこの馬鹿は。

それでも身体の底からカーッと熱くなってきた。多分今リンゴみたいな顔してるんだろうな、俺。
女になっても男に反応することだけはないと思ってたのに、こんなクサい台詞を言われただけで顔が熱くなるなんて。


そこから神社までどうやって来たのか覚えてない。気がついたら神社に来ていた。
歩いたってことだけは確かだが。

クソっ、これじゃまるで俺が馬場を意識してるみたいじゃないか。
いや待て落ち着け。こいつは女の子をナンパするために友人の約束をなかったことにしたド畜生だぞ。
そう思うと火照りが一気に冷めてきた。
うん、よし。もう大丈夫だ。
……………………多分。

神社に到着したはいいのだが、如何せん列が長い。
こりゃ賽銭箱につくまで結構かかりそうだな。

馬場と話してればすぐだ、だなんて思っていたのはさっきまでのことだ。
今となっては、

「こ、小雪ちゃん……さっきはゴメン」

「えっ、あ、ひゃ、ひゃい!だ、だいじょうれす!」

この通りだ。
完全にお互いギクシャクしてしまっている。
結局俺は全然大丈夫じゃなかったらしい。
馬場はともかくなんで俺までギクシャクしてるんだ。
女になったからだとしたら恨むぞ神様。

結局、賽銭箱箱につくまでの間俺たちはほとんど無言だった。


賽銭箱に金も入れたし、そろそろ秘密を言わないとな。
流石に日をまたぐのは悪い気がするし。

「小雪ちゃんはお願い事何にしたの?」

「わ、私はですか?前、友達にひどいことしちゃったから謝りたいなって」

お互い様だよな。このセリフって。あとは馬場の反応を見たら全部バラすか。

「そういや俺も新年早々ひどいことしちまったな……」

馬場がボソリと呟いた。
こいつも実は悪いとか思ってたのか。

「そう思うなら直接謝りましょうよ。お互いに」

「え?小雪ちゃん何言って…………まさか…………あっ…………!」

馬場の顔がみるみるうちに形を変えていく。

「やっと気づいたか。馬鹿」

「て、てめー!よくも騙しやがって!」

「約束をすっぽかしたお前が言うな。いや、まあ俺もやりすぎたとは思うが…………すまんかった」

「返せ!俺の青春を返せ!」

「今時あんな女の子いるわけねえだろ!現実を見ろ!現実を!」

「ああ……てことは俺はお前を抱きしめたってことになるのか……はぁ……」

馬鹿。思い出させんな。あれのせいで一時はどうなるかと思ったんだ。
今でも思い出すだけで顔が赤くなるっていうのに。

「ってお前なんで顔赤くしてんだ」

「うるさい!だまれ馬鹿!」


新年のあいさつは言いそびれたが女体化して初めての日。
なんとなくこいつとの付き合い方も変わりそうだな。
そんなことを不意に思った。

終わりです

ゲームとかで主人公や仲間が女体化する展開あるとテンションあがるよね

捗った。すごく捗った。
乙ごちそうさまでした。

乙したー

安価出した甲斐があったというもの

ぶっちゃけ女体化しても自分の母親似だったら凹みそう

女体化したいけど

GJ!

2週間更新ナーシ

>>178
何か書いたり描いちゃってもいいんだぜ

まあ更新がないのは仕方が無い
過疎な上に話題も特にないし
なんかないかね

女体化して好きになった人とラブラブなHしたい
そんなありきたりな妄想はたまにする

女体化して友達とお互いに異性を意識しあう展開とか好き

どうしてここまで過疎ってしまったのか……
季節外れの修学旅行ネタです

うちの学校の修学旅行のしおりにはこんなことが書いてある。
『修学旅行中に女体化した場合、一日の間他生徒との交流を禁じ、担任と女性教諭一名とともに身支度を整えること』

まさか女体化するバカなんていないだろうと思ってた。
16歳を過ぎて女体化、ましてや修学旅行中になんてな。
高校生活最大の行事、修学旅行が台無しになっちまう。

でもな、時たまいるんだよ。そういう本当に運の悪い可哀想な奴が。
しかも最終日間近の沖縄観光の日にな。

「いやーお前も可哀想なやつだよなぁ。まさか修学旅館中に女体化するなんて」

「うるせぇ!俺だってこんなんなりたくなかったんだよ!」

「ん?いいのか?タメ口きいていいのか?内申点さげちゃうぞ~」

「ほんとやってらんねえよ、クソ」

そうだよ。俺だよ。女体化して修学旅行を台無しにした運の悪い可哀想なやつってのは。

姫野薫十七歳。悩みは名前が女っぽいこと。現在修学旅行中に女体化して、旅館の部屋で担任と二人きりの時間を過ごしています。
ちなみにこいつの担当科目は倫理政権。無精髭がチャームポイントの三十七歳独身だ。フレンドリーで親しみやすい性格もあり生徒からの評判は上々ってところだ。

「まあそうカッカすんなって姫野」

俺の背中をバンバンはたきながら担任は続ける。

「もともと女っぽい名前だったんだしこれで問題ないだろ」

笑顔でのサムズアップ。
『いいこと言ったね俺!』みたいな顔しやがって。
ぶん殴りたいこの笑顔。すっげー殴りてえ。

このサムズアップは担任の癖みたいなものだ。誰か(主に生徒だが)をからかう時の癖。それはわかっている。
だが今は無性に殴り飛ばしたい!

「よしわかった、落ち着け!その制服似合ってるぞ!最高だ!よし、これで満足だな!」

「殴らせろ!一発でいいから!」

「まあマジでさ、前向きに考えろよ。今から二十年くらい前なんでまだ女体化した人は――」

それはもう知っている。
昔と比べて今が恵まれている状況だってのは。
だがそれは当然のことだ。
時が経てば文明が進歩するように、物事はいつかは良くなっていくのが自然というものだ。
少なくとも俺はそう考えている。

あれ、てことは今の状況も……ってさすがに無理か。修学旅行がもう一度くるなんてことあるわけがない。
だからイライラしているというのに。

「それと、あまり不幸ぶるな」

「どういうことだよ」

担任が顔をしかめた。

「不幸なのはお前だけじゃないってことだ」

何が言いたいんだこのおっさん。
まったくもって意味がわからない。





















「俺は現役女子高生の水着が見たかったんだよ畜生おおおおおお!!」

あいた口が塞がらないとはこの事を言うのだろう。間違いない。


先程も述べたが俺が女体化したのは沖縄観光の日。もとい、生徒のほとんどが海で泳ぐ。
俺も友人達と泳ぐ予定だった。
こいつのような邪な気持ちが少しもなかったと言えば嘘になるのだが……

「うわあああああ!!なんで女体化しちゃってるんだよお前!本当なら今頃女子高生視姦し放題だったんだぞ!?なのにこのくそ暑い中、ババアとお前で買い物にいくとかなんなんだよ!!マジであり得ねえから!!!」

あいた口が塞がらない。
本当にアンタ教師なのか!?教師をしていいのか!?
つーかババアもくんのかよ!
ババアってのはうちの学校の馬場田先生のことだ。毒々しい色の髪、馬鹿でかいピアス、血を連想させるような唇。生徒からは畏怖の対象として見られている。担当科目は……忘れた。なにやってんだっけこの人。記憶にないぞ。

担任は未だに意味のわからない言葉の羅列を叫んでいる。
これ迷惑行為でホテルの人とかくるんじゃないのか。

そう思った刹那。
「うるさいわよ山内先生!私だってねぇ、水着の男子高校生見たかったわよ!」

「うげぇ!馬場田先生!」

ババア襲来。
戸をあけて叫ばれました。
おいまて。ズンズンとこっちの部屋へ入ってきてるぞ。くんな。帰れ。

そして担任、もとい山内に強烈な平手打ち。
間抜けな声を出しながら床にたおれこんだ。ババア強え。

「山内先生、あんたアタシのことババアとか言ったね!?あたしゃまだピッチピチの五十代だよ!!ただ周りにいい男がいなかっただけさ!だから今回いい男を見つけ出そうと思ったのに!そもそも――」

怖えよババア。
午後からこの三人で身支度整えるなんて想像もしたくない。
この世に地獄があるとするなら多分ここだ。
女体化してなんてクソくらえ。

「姫野!あんたもなに女体化してんのよ!あんたはアタシのお気に入りランキング――」

訂正。
女体化バンザイ。
女体化最高です。文句なんて言いません。

おわり

GJ! 修学旅行中に女体化して輪姦された子とかいるんだろうな

過疎はtwitterがあるから満足しちゃってる感が微レ存

>>187
ありがとう
pixivは確認済みだったがTwitterは完全に盲点だった

アンソロジー企画とかも全く知らんかった……
何人かスレ住民もいるみたいだし

修学旅行初日の新幹線中でぶっ倒れた俺にはわからんでもない感覚

修学旅行初日の新幹線の中でぶっ倒れた俺にはわからんでもない感覚

連投ゴメン

15や16の学生生活で起こるイベントっていったら
高校受験、高校入学、体育祭、球技大会、修学旅行、文化祭、クリスマス、バレンタイン、正月、長期休暇etc...

思ったよりあるな

復活したな
だからと言ってどうということはないが

過疎ってる

長寿コンテンツだからネタ切れとか過疎は仕方がない

こういう世界だとドラマとか漫画の中でも女体化するやつとかあるんだろうな

↓貰ってた安価が無駄に長編化して捗らないので絵安価下さい

絵の安価ってこと?

友達と女物の服買いに行ってるにょたっ娘

女体化後、友人との二言目の会話は
「オナった?」
これに違いない

女体化してすぐに身体中ペタペタ触りまくって
興奮してきてオナる展開って正直あまり好きじゃない
むしろ渇望していた女の肉体を触ってみてもなんの感情も湧かない方が好み
「なんか思ってたほどいいもんでもないな」的な

>>197
自キャラですまんが描きました

http://twitpic.com/dyv1zy

うおおおお
こんなクオリティの高いもの描いてもらえるなんて!
ありがとうございます!

「ついに女になったぞ!」サワサワ

「…………あれ」サワサワモミモミ

「…………」

「何も感じねえ」

>>203
「……ってことがあってだな」
「ふーん。それってやり方が悪かったんじゃね?」
「やり方?」
「おう。ちょっと俺にやらせてみろ」
「はあ? 誰が触らせるもんか、この変態」
「おやおや? 女みたいなこと言っちゃってかわいいねえ」
「うるせえ」///

みたいな感じで続くと妄想

こういうのが受け入れられてると
「うーす」
「あ、お前童貞だったんだ」
とかナチュラルに繰り広げられそう

小学生ですら童貞や処女が5割くらいしかいなさそうだな

こんなジャンルにハマったその日から
エロい妄想をしようとするとこういう類いの妄想しかできなくなった
でもそれでいいや

漫画とかでも当然のように主人公が女体化するんだろうな

まとめwiki久しぶりの更新きてる
やってくれた人乙&ありがとう

なんとなくだが中学のころの卒アルを開くことにした。急に過去の思い出に浸りたくなった。それだけだ。

写真一枚を見るだけで昔の思い出が鮮明に思い出される。
特に色濃く残っているのは部活のことだ。
今ではもう二度と会えないであろう親友の顔。あたしと一緒に二遊間を守っていたあいつは今頃どうしているだろうか。下手くそではあったが誰よりも一生懸命に、ひたむきにがんばっていたやつ。実力もありみんなを上手くまとめていたが時々大きなヘマをやらかした部長。二人とも女体化しているかもしれない。生意気ながらも俺のことを慕っていてくれた後輩。今頃童貞を捨てる相手を探してるにちがいない。どんな部活にも何人かはいたであろうロクデナシども。あいつらはどうでもいい。

もう何年も前のことなのについ昨日のように思えてしまう。少し目を閉じれば色鮮やかな景色が見えてくる。
中三最後の大会。あの日が終わって以来あたしは野球をするチャンスを失った。高校では野球をするつもりはないからあの時はたいして気にしなかったが今となっては少し後悔している。
たまにとても寂しくなるのだ。胸が切なく、何かで満たしたいような、締め付けられるような辛さを感じる。またあいつらと会いたい。話したい。野球がしたい。
でも、きっと無理だ。あたしが女ということを差し引いても。
だからこそこうやってアルバムを開き過去の思い出に浸っているのかもしれない。少しでも寂しさを紛らわせるように。

パラパラとめくっていると一枚の写真を見つけた。アルバムには貼られておらず、栞のように挟み込まれていた。
部室で全員パンイチで座りこみサムズアップをしている。正確にはあたし以外の部員が、だが。あたしは端の方で学校の指定Tシャツを着て同じようにサムズアップをしている。

ああ、大会のあとのやつか。思い出した。最後だから全員でバカなことしようってことになって――
その写真を眺めていると寂しさと、懐かしさと、もう一つ。湧いてはいけない感情がふつふつと湧いてきた。
生理前だからたまっているのかもしれない。
かつての仲間でそんな行為に至るなんておかしいと思う。でも、あたしはその欲求にどうしても従ってみたくなった。
どうか責めないでくれよ。女だってそういうことに興味がないわけじゃない。数年前まで男だったんだからなおさらだ。


「ん……あっ、っ…………」


あの後、かなりの罪悪感に襲われた。が、よかったというのも事実だ。
結局、あの写真にはいまだにお世話になっている。
どうやら変な癖がついてしまったようだ。

>>209
GJ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月09日 (木) 00:25:44   ID: 1GsghW5U

いろいろごっちゃになってるじゃねえか

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