小松伊吹「思い出は、夜空の花火に彩られ」 (39)
ワイワイ ガヤガヤ...
モバP「...人が多いなぁ」
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モバP(俺はこの夏に休暇を取って、地元へと数日間帰省することにした)
モバP(久しぶりの故郷は、都会の喧噪の中で神経をすり減らしていた俺を癒してくれる)
モバP(そして、ついでにいい機会だからと近くで行われている花火大会へと足を運んだのはいいものの...)
モバP「...これだと都会にいるのとあんまり変わらないかもな、ははは...」
モバP(それにしてもカップル多いな...やっぱり男一人で来るべきところじゃなかったか)
モバP(...どこか人の少ない場所で花火を見物するとしよう)
「あれ?そこにいるのもしかしてPじゃなーい?」
モバP「ん、誰だ...?って、伊吹じゃないか」
伊吹「おっす♪まさかこんなところで会えるとは思わなかったよ、なんでここに?」
モバP「帰省ついでに地元の花火でも見ていこうと思ってな」
伊吹「へー、アタシとPって同郷だったんだな!初めて知ったよ」
モバP「伊吹には言ってなかったか...プロフィールの書類見たときに気づいてはいたんだが、すっかり忘れてた」
伊吹「しっかりしてよー、せっかく同じ地元の話題で盛り上がれるところなのにさ」
モバP「ははは、悪い悪い」
伊吹「で、Pは誰か付き添いの人いるの?」
モバP「...悲しいことに一人だよ」
伊吹「ということは一人で花火を見に来たってことかー、ご愁傷様♪」
モバP「ほっとけ、そういう伊吹はどうなんだ?」
伊吹「実を言うとアタシもそうなんだよね♪」
モバP「...こういう場所に女の子一人で来るってのはあまり関心しないな」
伊吹「去年までは友達と来てたんだけど、今年はみんなと都合が合わなかったんだ」
伊吹「他のイベントだったらわざわざ来ないと思うけど...でもこの花火大会はアタシにとって特別なイベントでね」
伊吹「大切な思い出を心の中にちゃんと残しておきたいから、毎年来てるんだ」
モバP「...ほう、大切な思い出があるのか」
伊吹「そりゃあもう!アタシの今までの人生の中でもすっごく大事な思い出の一つだよ」
モバP「よければ是非聞いてみたいものだ、その思い出を」
伊吹「いいよ、Pになら教えてあげる!」
モバP「ははは、楽しみだな...と、こんなところで立ち話もアレだし、場所取りをしようか」
伊吹「そだね♪」
伊吹「へぇ〜、いい場所知ってるじゃんP!」
モバP「人もそんなに多くないし、花火もそれなりにいい位置で見られるんだよここは」
伊吹「ラムネも焼きそばも買ったし、今日はイイ感じでお祭り気分を味わえそうだね」
モバP「そうだなー、久々にゆっくりできる日だし楽しむとするか」
伊吹「うん!それじゃあかんぱーい♪」
モバP「かんぱーい」チンッ
伊吹「んくんく...んん〜、おいしー!」
ヒュルヒュルルル...ドドーン
モバP「おっ...花火が上がりだしたな」
伊吹「綺麗だねー!たーまやー♪」
モバP「ははは...」
伊吹「やっぱり夏と言えば花火!今年も来ることができてよかったなー」
モバP「ああ、そういえば毎年来てるって言ってたな」
伊吹「うん♪この花火大会は特別だからね!」
モバP「...相当記憶に残る思い出があるんだな」
伊吹「そりゃあもう、アレがあったから今のアタシがいるといっても過言じゃないくらいだよ」
モバP「ほう...」
伊吹「じゃ、そろそろ話そうかな...アタシの思い出話を」
ヒュルルルル...ドォォン
伊吹「アタシは昔...小学校低学年くらいのころからさ、バレエをやらされてたんだ」
モバP「伊吹がバレエか...なんというか想像できないというかイメージと合わないというか」
伊吹「あはは、その認識で間違ってないよ。実際アタシには全然合ってなくてさ」
伊吹「レッスンのたびに泣いてたなー、『もう辞めたい!』なんつって」
伊吹「でもなかなか辞めさせてくれなくて、そんな感じのままズルズル行って」
伊吹「そんなこんなしてるうちに、問題の日が来たんだ...その日は花火大会だった」
モバP「...」
伊吹「アタシはその花火大会をすっごく楽しみにしてたんだよね...一緒に行こうって友達と約束してて」
モバP「...まさか」
伊吹「うん、レッスンと花火大会が被っちゃったんだ。しかも終わる頃には花火も終わっちゃう時間で」
伊吹「『今年はもう仕方がないから、レッスンに行きなさい。花火大会は来年もあるんだから』って言われて」
伊吹「レッスン場に連れていかれたんだけど、結局途中で泣きながら飛び出しちゃった」
モバP「...」
伊吹「後から聞いたんだけど、先生と親で必死に探したらしくて」
伊吹「すごく心配をかけちゃって、今では悪いことをしちゃったなって思っているんだけどね」
モバP「そりゃあ心配するだろうなあ...」
伊吹「あはは、んでアタシは走って走って...花火大会の会場の近くまで来たんだ」
ヒュルヒュルルル...ドドォォン
伊吹「その時はもうこんな感じで花火が上がっててね。でも全然嬉しくなかった」
伊吹「ホントはみんなで楽しく花火が見たかったのに、なんで一人で泣きながら見なきゃいけないんだろうって」
モバP「...」
伊吹「しばらくずっと泣いてたなー」
伊吹「そしたら、そんなアタシに声をかけてきた人がいてさ」
――――――――――
ヒュルルルル...ドォォン
いぶき「ひっく...ひっく...どうしてこんなにかなしい気持ちで花火を見ないといけないの...」
いぶき「お父さんとお母さんのばかぁ...」グズッ
「えーっと、そこの君?」
いぶき「えぐっ...だれ...?」ビクッ
「あー、そんなに怯えなくていいよ...変な人じゃないから」
「何があったかわからないけどさ、とりあえずお兄さんと一緒にここで花火見ようか」
いぶき「...お兄さんと...?」
「うん、いろいろ食べ物とか飲み物もあるから、嫌なことは忘れてお祭りを楽しもうよ!」
ヒュルルル...ドォォン
「いやー今年も綺麗に上がってるなー!たーまやー!」
いぶき「...」
「この日のために一年を過ごしていると言ってもいいくらいだ...」モグモグ
いぶき「...」
「あれ、食べないの?」
いぶき「...おなかへってない...」
「そりゃあ大変だー、これからどんどん成長する時期だってのに食べないと大きくならないぞー」
いぶき「...」
ヒュルヒュルルル...ドドォォン
「んぐんぐ...うめぇこの焼きそば」モグモグ
いぶき「...」
「ふぃぃ、食った食ったー...」
いぶき「...お兄さん」
「んー、なんだい?」
いぶき「なんでおどりながら食べているの...?」
「ああー、実はお兄さんストリートダンスをやっててさ」
「どうせやるなら良いものをやりたいから、普段から練習する癖をつけてるんだよ」
いぶき「ストリートダンス...?」
「そうそう、ストリートダンス」
「踊るのは楽しいぞー!自分の表現したいことを身体で表現出来るからね!」
いぶき「へぇ...」
「...そうだ、君も少し踊ってみるかい?」
ヒュルルル...ドォォォン
「...おお、結構いい動きできるじゃん!もしかして素質があるのかも?」
いぶき「えっと...アタシ、バレエを習ってるから...」
「そっか、バレエか!どうりで動きが綺麗だと思った」
「もしかしたら将来すごいバレエダンサーになってたりしてなー、あははは」
いぶき「...」
「...あれ?」
いぶき「...もうやめたい...」
「...どうしてそんなこと」
いぶき「アタシ...ずっとダメな子で...レッスンのときもずっとおこられてて」
いぶき「何回やっても言ったとおりの動きがちゃんとできなくて...」
「...」
いぶき「もう、おどるのが...怖いよ...」グズッ
「...それはもったいない」
いぶき「...え?」
「別にバレエだけが踊るための手段じゃないと思うよ?」
「それは...バレエが君に合っていなかったってだけの話で、他にもいろいろなものがあるんだ」
「お兄さんとしては君の動きに何か光るものを感じるというか...このまま踊るのを辞めちゃうのはもったいないよ」
「見た感じ、ダンスの基礎はそれなりに身に付いてる感じもしたし」
いぶき「...」
「それこそ...ストリートダンスとかやってみたらどう?」
いぶき「...お兄さんみたいに?」
「そうそう!せっかくだからもうちょっとやってみようよ」
「そうそう、そんな感じ!やっぱりいいモノをもってるじゃん」
いぶき「えへへ...そうかな」
「そうだよ!少しやるだけでこんなに出来るようになるなんて驚いた...やっぱり君は踊りを続けるべきだよ」
いぶき「...でも、バレエは...」
「うーん...バレエもありだと思うけど、このまま本人が嫌がってるものを続けさせてもなあ...」
いぶき「...」
「...君はこれから、ストリートダンスをやってみようと思ったりした?」
いぶき「今やってみてすごく楽しかったから、アタシは...おどるなら、こっちをやりたいかな...」
「じゃあ、バレエはストリートダンスをやるための下準備と考えればいいよ」
いぶき「?」
「まあ、身体の使い方とかいろいろ違うし、いろいろ大変なこともあるだろうけど...」
「それでも、別の分野で得たものをストリートダンスで活かすことが出来たら、それは君にとってきっと大きな武器になる」
いぶき「バレエを...活かす...」
「そういうこと!素質はあるんだから、君はきっと凄いダンサーになれるよ!」
いぶき「...そっか...アタシでも、すごいダンサーになれるんだ...」
いぶき「...えへへ、アタシ、頑張ってみる!」
「その意気だ!応援してるぞ!」
「俺には見える!あの花火のように綺麗に花開く君の姿が!」
ヒュルルルル...ドーン
――――――――――
ヒュルルヒュルルルル...ドドーン
モバP「...なんというか、無駄にポジティブで暑苦しいお兄さんだな」
伊吹「あはは、確かにね...自分では否定してたけどいろいろと変な人だったし」
モバP「ああ、踊りながら食べるってどこからどう見ても変人だ...」
伊吹「でもあのときのお兄さんの言葉は本当にアタシの励みになったんだよ」
伊吹「小学校卒業して親から『もう好きなことしていいよ』って言われるまでバレエも頑張ることが出来たし」
伊吹「その後から本格的にやり始めたストリートダンスも、ホントに楽しくて楽しくて!」
伊吹「また会える時があったら、その時はちゃんとお礼を言いたいなって思ってるんだ」
伊吹「アタシに踊ることの楽しさを教えてくれてありがとうってね」
モバP「ははは、また会えるといいなそのお兄さんに」
モバP「そのお兄さんも、伊吹がここまで立派になっているって知ったら喜ぶだろうよ」
伊吹「へへ...だといいんだけどな...」
モバP(...それにしても凄くいい話ではあるんだけど、なんかどこかで聞いたことがあるような気がするんだよなあ)
ヒュルルルル...ドォン
伊吹「...この花火を見ると、お兄さんの言葉を思い出すんだよね」
伊吹「あの花火のように、綺麗に花を開けるようにまだまだ頑張ろうって...」
モバP「伊吹ならきっと出来る...花開くまで、俺も全力でサポートするよ」
伊吹「おっ、期待してるよ♪」
モバP「期待に応えるために俺も頑張らないとな」
伊吹「あはは...そういえばあのお兄さん、なんて名前だったんだろう」
伊吹「今更だけど、ちゃんと名前を聞いておけばよかったなーって思うんだ...」
伊吹「こっちも名前伝えてなかったからお互いに知らないんだよね」
モバP「確かに名前の情報無しで探すってのはなかなか厳しそうだな」
伊吹「そうだねー...でも、このまま名無しのお兄さんとの思い出として残り続けるってのも、それはそれでアリかな」
伊吹「...あー、そういえば」
モバP「ん、なんか手がかりがあるのか」
伊吹「あの後お兄さんとね、記念写真を撮ろうって言って二人で撮った記憶があるんだ」
伊吹「アタシはカメラとかそのとき持ってなくてさ、確かお兄さんが持ってた携帯電話でだったかな」
モバP「...写真...?」
伊吹「『また会ったときに写真をあげるよ』て言ったきり、そのまま会えないんだけどね...」
伊吹「というか、これはお兄さんが持っている物だからあまり手がかりにはならないような気もするけど」
モバP「...!」
――――――――――
数ヶ月前
モバP「...そういえば前に使ってた携帯の中にいろいろデータが残ったままだったな」
モバP「時間もあるし整理しておくか」
モバP「...」ポチポチ
モバP「結構どうでもいい写真ばっかり写しているんだな俺...」ポチポチ
モバP「...?」
モバP「んーと...金髪だからこれは俺が大学一年生のときの写真か...でも隣に移っているこの子は一体誰なんだ...?」
モバP「...なんかどこかで見たことあるような無いような...」
モバP「...」
モバP「...もしかしたら大事な写真かもしれないし、今使ってる携帯に移しておこう」ポチポチ
――――――――――
モバP(まさかあれって...!)
モバP「伊吹、ちょっと待っててくれ」
伊吹「へ?う、うん」
モバP「...念のため聞くけど、大体でいいからそれがあった日付を覚えているか?」
伊吹「えっと確か...アタシが小五の頃だったから、だいたい九年前の八月くらいだったかな?」
モバP「...九年前...ちょうど大学一年生...」
モバP(...あのときのことが昨日のことのように頭の中によみがえってくる...)
伊吹「...P?」
モバP「ああ、ありがとう、今完璧に思い出したよ」
モバP「...久しぶりだね、伊吹」
伊吹「...えっ?」
モバP「いやぁ、さっきの話を聞いててもなかなか思い出せなかった...九年も前のことだと記憶が抜け落ちちゃうな」
伊吹「えっ...えっと...どういうこと?」
モバP「...ほら、俺と伊吹が初めて会ったときの記念写真がこの携帯の中にあるよ」
伊吹「...こ、これって...!!!!」
伊吹「あ...えと...つまり、あのときのお兄さんって...」
モバP「...俺のことで間違いないと思うよ」
伊吹「」
モバP「ははは...あんまりのことで固まってしまったか...俺も信じられないけど」
モバP「それにしてもこんな形で再会できるなんて、なにか運命を感じるよな...」
伊吹「...」
伊吹「...こ、こういうときって、どうすればいいのかな」
モバP「すまん、正直俺もわからない」
伊吹「えへ、えへへ...困ったなあ」
伊吹「...」
伊吹「仕方ないから...抱きついちゃおうっと...とりゃ」ポフッ
モバP「うおっと」
伊吹「そっか...Pがあのときのお兄さんだったんだね...へへっ」
伊吹「やっとアタシ...あの時のお礼が言えるんだね」
モバP「...」゙
伊吹「あれからずっと、この花火大会でお兄さんを探してたんだよ...」
伊吹「このまま会わないで名無しのお兄さんとの思い出になっちゃうのもいいかなって思ってたけど...」
伊吹「やっぱりホントは、また会いたかったよ」
モバP「...待たせてごめんな、伊吹」ナデナデ
伊吹「うん...うん...!」
伊吹「本当にありがとう...お兄さん!」ギュー
ヒュルルルルル...ドォォォン
伊吹「やっとアタシ...あの時のお礼が言えるんだね」
モバP「...」
伊吹「あれからずっと、この花火大会でお兄さんを探してたんだよ...」
伊吹「このまま会わないで名無しのお兄さんとの思い出になっちゃうのもいいかなって思ってたけど...」
伊吹「やっぱりホントは、また会いたかったよ」
モバP「...待たせてごめんな、伊吹」ナデナデ
伊吹「うん...うん...!」
伊吹「本当にありがとう...お兄さん!」ギュー
ヒュルルルルル...ドォォォン
――――――――――
モバP(...どこか夢心地のような時間を過ごした帰省も終わりを告げた)
モバP(今日からまた普段と変わらぬ日常が始まるんだな...)
モバP「お久しぶりですー」ガチャッ
ちひろ「あ、プロデューサーさんお久しぶりです!休暇はどうでしたか?」
モバP「本当にいい羽伸ばしになりましたよ、今日からまた元気にやっていけそうです」
ちひろ「それはよかったです♪それでは今日からまた、アイドルのみんなのために一緒に頑張っていきましょうね!」
モバP「ええ、よろしくお願いします」
伊吹「おっす♪」ガチャッ
モバP「おお、おはよう伊吹」
ちひろ「おはようございます!伊吹ちゃんも元気いっぱいのようですね」
伊吹「ちひろさん久しぶり♪今日からまたフルスロットルで頑張っていくよー!」
伊吹「なっ、お兄さん!」
モバP「...ああ、頑張ろうな!」
ちひろ「...お兄さん?」
ちひろ「伊吹ちゃん、プロデューサーさんのことそんな呼び方してましたっけ?」
伊吹「ああ、これにはとってもふかーい理由があるんだよ!」
モバP「ははは...この呼び方は俺たちの絆の証なんです」
ちひろ「...?なんだかよくわかりませんが、仲が良いのはいいことですね♪」
モバP(確かに今までとあまり変わらない日常かもしれないが、少しだけ変化したことがある)
モバP(あれから俺と伊吹は、出来事がある度に二人で記念写真を撮り、それをアルバムにまとめるようにしている)
モバP(そのアルバムの一番最初に来る写真は...もちろん)
モバP(あの日、俺と伊吹が初めて会った花火大会の時の写真だ)
おわり
おまけ
伊吹「だらだらーん♪」
モバP「もうすっかりバカンス気分だな」
伊吹「せっかくバリまで来たんだから楽しまないとね♪」
モバP「ははは...」
伊吹「...それにしてもPが昔ストリートダンスしてたなんてなあ」
伊吹「ずっとそんな素振りすら見せなかったから気づかなかったよ...それと見た目変わりすぎ、話し方違いすぎ」
モバP「アイドル向けのダンスとかその辺はトレーナーさんの方がずっと詳しいし、そこは任せてあるんだよ」
伊吹「ああ...そういうことかー」
モバP「見た目は当時金髪にしてたし気づかないのも仕方ないか...」
モバP「話し方は、泣いてる子どもにどうやって接したらいいかわからなかったんだよ」
伊吹「そっかそっか...お兄さんが無理やりあの話し方してたと思うと...ぷぷぷ」
モバP「結果としてうまくいったんだから別にいいだろー」
伊吹「それもそうだね♪」
モバP「あと、ダンスについては最近練習出来なくて身体が鈍ってるってのもあってな...いい手本になれそうにないんだ」
伊吹「...あれ、踊りながら食べるくらいだし、時間は取れるんじゃないの?」
モバP「ああ、あれな...伊吹が全然喋ってくれなかったから、なんとかこっちに興味を向けようとして変なことやってた」
伊吹「ありゃ、本当に普段からやってたわけじゃないんだね」
モバP「食べながらあんなことしてたら脇腹痛くなるぞ」
伊吹「なーんだ、ちょっと残念」
モバP「伊吹は俺に何を期待してたんだよ」
伊吹「あはははっ...それにしても練習不足とは頂けないなー」
伊吹「踊れる人だってわかったんだし、今度アタシのライブで踊ってもらわないと」
モバP「え、俺が?」
伊吹「そっ♪」
モバP「ははは、大丈夫かなそれ...バックダンサーとしてその中でも目立たない位置にいればなんとかなるかな」
伊吹「なーに言ってるんだよお兄さん」
伊吹「私とコンビ組んでもらわなきゃ困るよ!」
モバP「それは勘弁してくれよー...俺なんかじゃ伊吹とは見た目も実力もつり合わないって」
伊吹「そこはこれからの頑張りで挽回してもらわないとねっ」
モバP「ひえぇ...そりゃ大変だ...」
伊吹「期待してるぜ♪」
伊吹「ふひー、極楽極楽♪」
モバP「南の島でこうやってのんびり過ごすのもいいもんだなー...なんだか喉乾いた」
伊吹「ほらお兄さん、一口あげる。アタシのストローでいいよねっ」
モバP「...じゃ、遠慮なくいただこうかな」ゴクゴク
伊吹「どう?美味しいでしょ?」
モバP「...確かに美味い、凄く甘いな」
伊吹「でしょー、こんなに美味しいジュース飲んだの初めてかも!」
モバP「...味覚的な意味もあるけど...主に、その他の要因の方が強いというか」
伊吹「...へ?」
モバP「あ、えっとだな...」
伊吹「...それってもしかして」
モバP「は、はは...なんちゃって...」
伊吹「...じゃ、じゃあ」
伊吹「アタシももっかい、飲もうかな...そのストローで」
おわり
以上で終わりです。ここまでお読みいただきありがとうございました。
伊吹ちゃんのSSもっと増えるといいなーって。
それではHTML化依頼を出してきます。
>>3
画像ありがとうございました。
おっつおっつ
バリの伊吹ちゃんはマジカワいかったと思う
おつおつ
バリ島よかったよね。伊吹はこう、パッションらしいがんばりやさんだとおもう
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