マイケル・ウェスティン「奉仕部?」 (22)
俺の名前はマイケル・ウェスティン。元スパイだ。
首になったスパイは最悪だ。
金もクレジットカードも職歴も奪われて、はい。それまでよ。
食うためにはしょぼい仕事でも食らいつく
仲間も頼りない。
喧嘩っ早いモトカノ。俺をFBIに売ってた相棒。
そして、家族。とにかく最悪だ。
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マ(いくら首になったからってこれはないよな〜。こんなとこまで飛ばすとはスゲーよ。CIA)
H「砕け散るのは君の方だ」
H「なあ比企谷私が授業で出した課題はなんだったかな」
マ「はぁ高校生活を振り返ってという作文のテーマでしたが。」
マ(おまけに他人になるとはどうすりゃいいのこれ)
H「それで何故君はこんなふざけた作文を書き上げてるんだ? なんだこれ?どうしてこうなった?」
マ「はぁ・・・(俺が聞きたい)」
H「君の目は死んだ魚のような・・・ (何だこいつ?スキがない。まるで傭兵のような・・・)」
マ「魚?」
H「いや、なんでもない」
マ「先生、それ書き直します」
H「・・・・・・ちょっとついて来たまえ」
マ(俺がこの比企谷八幡になってから三日。はじめはかなり混乱したが、今はなんとかやっている。この比企谷に友達がいなかったのが幸いした。というか顔を覚えてる人すら少ない。こいつスパイか何かか?)
奉仕部部室
雪「平塚先生はいるときはノックをお願いしたはずです」
マ(何でこんなとこつれてかれてんの?誰だよあのふざけた日記書いたやつ。)
H「ノックをしても君は返事をした例が無いじゃないか」
マ(つか帰って筋トレしたい。この体鈍り過ぎ、敵が襲ってきたらどうすんの?)
雪「返事をするまもなく先生が入ってくるんですよ。それで、そのヌボー・・・?(としてない)」
マ(誰だこいつ?どうも面倒に巻き込まれそうだ。主導権をとって早く帰って筋トレしよう。)
マ「どうもはじめまして。マイケ・・・・・・二年F組、比企谷ハチマンです。よろしく。」ニコッ
雪「え、えぇ私は雪ノ下雪乃。よろしく。」
マ「それで、先生俺は何でここに?」
H「君にはなめくさったレポートの罰としてここでの部活動を命じる。」
マ「了解しました。で、期間はどのくらいになるのでしょうか?」
H「あ、あぁ・・・私が良いと言うまでだ(本当にこいつ比企谷か?)」
マ「先生、さすがに期間を決めていただかないと困ります。」
H「そうだな、後で考えておく。」
マ「いえ、今決めてもらわないと。後で有耶無耶にされては困ります。一週間でどうでしょう? ふざけたレポートの罰として一週間のボランティア、妥当かと」
H「そ、そうだな・・・・・・とりあえず一ヶ月、一ヶ月だ。君が更正したらこの部をやめても良い」(何この人カッコイイ)////
マ「分かりました先生。その条件でOKです。」
H「雪ノ下、後は任せた」
ガラガラ
マ「雪ノ下さん。そんなわけでお世話になります。・・・・・・それでここ何する部なの?ニコッ」
マ「改めましてよろしく」
雪「えぇ、こちらこそ」
新顔のスパイと渡り合う気なら、まずは強気の一手で攻めてみること。攻撃を仕掛けて相手の力を見てみる。
反射神経とか弱点。プレッシャーへの対処法とか。たとえ反撃されたとしてもどこまでやる気か確かめても損は無い。
マ(いや、攻撃とかしないですけどね。)
マ「とりあえず座っていいかな?」
雪「ええ、どうぞ」
マ「それでは遠慮なく。どっこいしょっと」(雪ノ下の目の前に座る)
マ「それで何をする部活なのかな?ニコッ」(早く帰って筋トレしたい)
雪「あててみたら?」
マ「総合情報分析・調査研究部?」
雪「いや、何それ?」
マ「・・・・・・教えて下さい」(筋トレ)
雪「持つものが持たざるものに慈悲の心を持ってこれを与える。人はそれをボランティアと呼ぶの。困っている人に救いの手を差し伸べる。それがこの部の活動よ。」
雪「ようこそ奉仕部へ。歓迎するわ。」
マ「つまり、困っている人を助ける。ってこと?」
雪「ええ、そうよ。」
マ「人助けは得意だ」
雪「そうなの?」
マ「昔そんな仕事をしていたから」
雪「昔?仕事?一体何してたの?」
マ「いや、まぁ気にしないでくれ。」
翌日
マ「やあ、雪ノ下さん」
雪「こんにちは」
雪「もう来ないかと思ったわ。」
マ「ま、先生との約束だからね。」
マ「で、今日は仕事あるのかい?」
雪「今の所ないわね。」
トントン
雪「どうぞ。」
結「失礼します。平塚先生から言われて来たんですけど。」
結「な、なんでヒッキーがここにいんの?」
マ「昨日から部員ここの部員なんだ。で、ここに来たってことは何か依頼があるの?由比ヶ浜さん」(ヒッキー?ア○は似たようなあだ名付けるのか?)
雪「由比ヶ浜結さんよね。とにかく座って。」
結「私のこと知ってんだ。」
マ「さすがだね雪ノ下さん。」
雪「あなたのことは知らなかったけれど。」
マ「それは残念。違うクラスだし、しょうがないよね。」
雪「え、えぇそうね。」
結「ヒッキーよくしゃべるよね。」
マ「?」
結「なんていうかその、ヒッキーもクラスにいつ時と全然違うし、なんつーかいつもはキョドリ方キモイし。あ、でも最近やけにフレンドリーだよね。でも、そこがまたキモイし。」
マ「そう。じゃ、今後気をつけます。」(つかドンだけキモイんだよ俺)
結「う、うん。」
マ「あ、あとヒッキーじゃないです。」
マ「クッキー?」
雪「手作りクッキーを食べてほしい人がいるのだそうよ。でも、自信が無いから手伝ってほしいっていうのが彼女のお願い。」
マ「平和だなおい」
結「あんま人に知られたくないし。こんなマジっぽい雰囲気友達とも会わないから。この部って生徒のお願いかなえてくれるんだよね。」
雪「いいえ。奉仕部はあくまで手助けするだけ。飢えた人に魚を与えるだけでなく、とり方を教えて自立を促すの。」
結「な、なんか凄いね。」
マ(ペロッ。これは小麦粉!)
雪「比企谷君小麦粉なんかなめて何やってるの?」
マ「小麦粉じゃなっかたら困るだろ?」(俺の周り白い粉と言ったら、コ○インとかヘ○インとかの話ばっかだったし。)
雪「小麦粉以外の何だと思ったのよ・・・。」
雪「まぁいいいわ。比企谷君は味見をして。」
数分後
雪「何故あれだけミスを重ねられることができるのかしら。」
マ「毒見ですね分かります。」
結「どこが毒だしぃ・・・・・・やっぱ毒かな?」
雪「さて、どうすればよくなるか考えましょう。」
マ「ま、一回失敗したぐらいで落ち込まないで。もう一度やってみよう。そして、俺に案がある。」
雪「一体何かしら?」
マ「料理ってのはレシピ通りに作っていけばちゃんとできるんだよ。」
マ「まず、紙に手順を書きます。こんな風に。」
�泡だて器でバターをクリーム状にする。
↓
�グラニュー糖を混ぜる
↓
�解きほぐした卵を混ぜ合わせる
↓
マ「で、 前もって必要な材料を必要なだけ準備する。加えて、順番通りに並べる。なんだったら番号を振った紙を張っておくのも良い。」
マ「準備しておくことで、一つ一つの作業の精度を上げることが出来る。」
マ「何事も細分化して一つづつクリアする。これ、鉄則。」
マ「後は上から順番に作業する。で、終了した項目には必ずチェックマークを入れること。そしたらレシピ通りに作れる。レシピ通りに作れたら美味い。」
雪「確かにこの方法ならミスはしないかもしれないわね。」
結「よし、やってみよー」
結「出来たー。おおぅ。我ながらなかなかの出来。」
雪「確かになかなかの出来ね。」
マ「味もなかなかだな。」
マ「よし。依頼完了。帰ろう。じゃあねー」
結「あ、ヒッキーありがとね。」
マ「イエイエ。お嬢さん。」
結「お嬢さんって。やっぱヒッキーキモーイ。」
雪「ヒキタニ君、それはどうかと思うわ。」
後日
雪「あなたなかなか出来るわね。」
マ「?」
雪「先週の由比ヶ浜さんの依頼。」
マ「ま、色々と経験を積んでますから。」
雪「ホント、あなた何者なの?妙に場慣れしてると言うか・・・」
招待がばれそうになったら攻撃は最大の防御ってことで自分のことは棚に上げて、相手を攻めまくれ。
マ「君こそ何か俺に隠してるんじゃない?」
雪「い、いえ」
マ「本当に? 先生もワザワザここに連れてくるし、何かあるんじゃないの?」
マ「ふざけた作文の罰に部活動っておかしくない?」
雪「そんなこと・・・」
トントン
結「ヤッハロー」
雪「何か?」
結「えっ何あまり・・・」
雪「別に・・・」
ユリユリユリユリ
マ(こんなもんでいいか。帰ろう。)
結「ヒッキー。一応お礼の気持ち。ヒッキーも手伝ってくれたし。」
マ「ありがとう。嬉しいよ。」
マ(うまいなこのクッキー。でも、ヒッキーは無いよな。)
マ(これからどうしますかね?)
俺の名前はマイケル・ウェスティン。元スパイだ。
首になったスパイは最悪だ。
金もクレジットカードも職歴も奪われて、はい。それまでよ。
食うためにはしょぼい仕事でも食らいつく。
これで終了です。
なんとなく思いついたので書きました。
読んでくれた人サンクスです。
感想ありましたら聞かせてください。
乙でした。
僕はこのマイケル・ウェスティンというキャラの出典がわからないので、宜しければ、教えてくださいませ。
バーンノーティスって海外ドラマの主人公です。
元スパイが首になり人助けをしてます。
奉仕部での問題をマイケルがどんな風に解決するか妄想したのから始まりました。
マイケルっぽさは出せなかったですが。
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