真姫「私とことりが××になるまでの話」 (69)

真姫「マッタクー、なんでこのマッキー様がこんな重いものを運ばなきゃならない訳?」

私は教師に頼まれてアンプを運んでいた。かなり重く、数歩進むたびに休憩をしながら校門まで運んでいた。階段に差し掛かる。降りるときに足元が見えなくてちょっと危ない。何とか壁に寄り添いながら階段を降りていく。途中、同じクラスの女の子とすれ違って、「あっ・・・」とか言われたけど結局何も無かった。あの子と友達だったら手伝ってくれたのかな、頼んだら手伝ってくれたのかなと思いながら階段を降りる。ちょっと悲しくなったなんていえない。

それにしても重いわねー。腕が限界になって来た。でももしここで落としでもして下に人がいたら大変なことになる。最善の注意を払って階段を降りていく。

最後の階段に差し掛かったところでつらくなってきた。踊り場でちょっと休憩してもう一頑張りと自分を励まし、重いアンプを持ち、階段を降りる。

でも、このとき、私は一生後悔するような不覚を起こしてしまった。

ガンッ!

真姫「いたっ!」

アンプを持った勢いで一気に階段を降りようとしたところ、出っ張っている手すりに手をぶつけてしまった。その衝撃で手がすべり、アンプを落としてしまった。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373811999

真姫「し、しまっ!」

耳を塞ぎたくなるようなものすごい音を立てながら階段を落ちていくアンプ。私には止めることはできない。私は祈るしかなかった。どうか下に人がいないことを。でも、事態は最悪だった。

ことり「え・・・えっ・・・?」

階段の下にはことりがいた。位置もアンプが直撃する位置。私は避けてと叫んだ。でもことりは状況を理解できないようで、その場に立ち尽くしていた。

ガンッ!!

ことり「きゃぁぁぁぁ!!!」

ものすごい音が鳴った。それと同時にものすごい叫び声が聞こえた。アンプはことりのすねに当たった。その衝撃でことりは階段四段の高さから落ちてしまった。

ゴスッ!!

嫌な音が聞こえた。私が見る限りことりはそのまま頭から落ちてしまい床に後頭部を強打した。でも、それだけじゃなかった。

転がるアンプは勢いが止まらず、倒れたことりに追い討ちを掛ける。アンプの角がことりのおでこに当たり、ことりはおでこから大量に出血した。

真姫「ことりぃぃーーー!!」

私はすぐにことりの元に駆け寄った。階段を二段も飛ばすのは初めて。いや、それどころじゃない。

ことり「うっ・・・いっ・・・・・・いたっ・・・ぅぅぅぅぅ・・・・・・」

ことりはかなり苦しそうに苦痛をあげていた。間違いなくことりの人生の中で一番の痛みだろう。苦しいのは当然だ。

真姫「ことり!ことり!!お願いしっかりして!!」

私は大きな声でことりの名前を呼んだ。でも、ことりはそれに答えることはできず、とにかく痛がっていた。

真姫「いやっ!いやぁぁぁ!!ことりお願い!!!」

私はかなり焦っていた。傷口を抑えたり、何か最善の策があるはずだが、そんなこと考える余裕は無かった。

私が叫んでいると生徒が駆け寄ってきた。その子は口を抑えて目を見開いていた。私はその子に言った。

真姫「助けて!!お願い助けて!!」

無理だろう。多分あの子より私のほうが治療の知識はある。でも助けを呼ぶことしかできなかった。

生徒「せ、先生!先生呼んでくる!!」

真姫「急いで!!」

その子は急いで先生を呼びに行った。その間私は意味もなくことりに向かって叫んだ。でも、ことりはそれに答えることはなかった。

先生「どうしたんだ!?」

力がありそうな先生がその子とともに走ってきた。先生は一瞬すごい顔をしてすぐにことりをおんぶし、保健室に運んだ。私は何もできず、とにかく二人に着いていった。保健室についてすぐ保険の先生は救急車を呼んだ。私の家の病院の救急車がすぐに着き、ことりを運んだ。私はそれに同行した。

目撃者・・・加害者として事の成り行きを詳しく説明した。お医者さんの話によるとアンプがぶつかった衝撃で両足を骨折。階段から落ちたことで右の手のひらを骨折。おでこは傷が深く、大量出血し、放っておくと危険な状態だという。階段から落ちたときに強打した後頭部は病院に着いて詳しく調べないとわからないらしい。

病院に着いた救急車はすぐにことりを手術室に運んだ。私は手術室の前で止められた。「手術中」の文字が光り、長い手術が始まった。

私は手術室の前で必死に祈った。ことりが無事であることを。自分はどうなってもいいからことりを助けてと神に祈った。ことりと過ごした日々が蘇る。私とことりは別に特別仲が良いわけでもなかったけど、でも、私の数少ない友達としてとにかく助かることを祈った。

・・・

何分、いや何時間経っただろう。手術中の文字が消えるまで私はずっと心臓がバクバクし、常に手足が震えていた。そのころにはμ'sのメンバーはみんな集まっていて、私を必死に励ましてくれていた。理事長・・・ことりのお母さんやお父さんも集まっていた。私はこの人たちに死ぬほど責められると思っていたが、自分の娘が心配でそれどころではなかったようだ。ことりのお母さんは泣きながら無事を祈り、お父さんはそれをなだめながらもかなり混乱していた。

手術中の文字が消え、中から私のお父さんが出てきた。お父さんは無事手術は成功した、しばらく入院する必要があるが、命に別状は無いと言った。それを聞き、その場にいる全ての人が安心した様子。お父さんはことりの両親を呼び、何処かに話しに行った。

ことりは病室に移った。両足は包帯ぐるぐる巻きで一定の高さに固定されている。右手も包帯が巻いてあり、あまり動かないようになっていた。おでこには大きな布とそれを固定する包帯。後頭部も一緒に包帯が巻かれていた。

その日はことりは目を覚まさなかった。時間が遅くなり、μ'sのメンバーはみんな帰っていった。私は両親に呼ばれた。

改めて怪我について詳しく説明された。後頭部の強打は偶然にもたんこぶだけで済んだらしい。骨折に関してもそこまで複雑ではなく、ちゃんと安静にしていればいつもどおりの生活に戻れるらしい。

私は怒られると思っていた。家から追い出される覚悟もしていた。でも両親はそういう話はしなかった。ただ、とにかくことりの両親や友達、そしてことりにしっかり謝りなさいと言われた。

その日、寝る前、私は考えた。自分の不注意のせいでことりにものすごく辛い思いをさせてしまった。非は完全に自分にある。あの元気だったことりの自由を奪ってしまった。とにかく後悔した。そして決めた。

ことりの言うことはどんなことでも聞く。
ことりの欲を満たすためにどんなことでもする。
自分の自由な時間をことりのための時間にする。

これがことりを怪我させてしまった自分の当然の報いだと思った。

翌日の土曜日、今日は学校は休み。特に予定は無いので今日一日中自分の自由な時間だった。私は起きてすぐことりの家に向かい、ことりの両親に謝った。事情を詳しく説明し、自分の不注意が原因だった、全ての責任は私が持つと言った。殴られる覚悟だったが、ことりの両親は許してくれた。ことりのことをお願いねと言われた。その後、病院に向かい、ことりの病室に向かった。ベッドの隣の椅子に座り、私はずっとそこで一日を過ごした。μ'sのメンバーやことりの両親、友達がお見舞いに来たりしたが、私はそこを離れることなく食事も売店のパンで済ませた。結局ことりは今日一日、目を覚ますことは無かった。

夜になり家に帰る。ずっと座っていたのでお尻が痛い。ベッドで横になるのが気持ちよかった。明日は柔らかい座布団でも持っていこうなんて考えながら眠りについた。

翌日、とうとうことりが目を覚ました。偶然居合わせた穂乃果と海未はことりを抱きしめながら泣いていた。私も泣いた。μ'sの他のメンバー、ことりの両親、友達に連絡し、みんな集まった。ことりは記憶がないらしく、「あれ?私音楽室行かなきゃいけないのに・・・」とか言っていた。案外ことりは大丈夫そうで、みんなと楽しそうにおしゃべりをしていた。ちょっと痛いけど我慢できるらしい。私はとても安心した。

夕方になり、みんな帰っていった。私だけ残った。ことりは不思議そうに「真姫ちゃんは帰らないの?」と聞いてきた。帰らない、帰れない理由があるとことりに説明すると、ことりはぽかんとしていた。

私は謝った。ひたすら謝った。自分のせいでことりをこんな目に遭わせてしまった。ことりの言うことは何でも聞く。入院代も払う。だから、お願いだから許して欲しいと頼んだ。

ことり「何でも?」

真姫「ええ。何でも聞くわ。どんな些細なことでもいい。ことりがしたい、して欲しいと思ったことがあったらなんでも言って」

ことり「ほんとに何でもいいの?じゃあ今からケーキ買ってきてっていっても買ってきてくれる?」

真姫「もちろんよ。今ほんとに欲しいなら今すぐ買ってきてあげるわ」

ことり「ううん、いいよ。じゃあ、ことりのこと、あんまり気にしないで」

真姫「えっ・・・どういうこと?」

ことり「真姫ちゃん、ことりのこと、だいぶ気にしてるみたいだから・・・そこまで気に留めなくても良いんだよ?」

真姫「そう・・・ごめんなさい。それだけは無理な要求ね」

真姫「ことりの自由を奪い、辛い思いをさせてしまったのは私。私にはことりに全てを捧げる義務がある」

真姫「それに・・・ことりにそこまでしないとね・・・私が許せないの。私が私自身を許せないの」

なんていうか・・・ものすごい発言をしたと思う。遠まわしに私はあなたの奴隷になりますって言っているようなものね。でもそれが当然だと思っていた。

この発言はことりを相当刺激したらしい。ここまで言わなければ恐らくことりの態度は全然違っていたと思う。

このとき、ことりが言ってたとおり、ここまでことりのことを気にしなければ私の未来は変わっていたと思う。それがいい未来か悪い未来かはわからないけどね。

ここからが大変だった。

翌日、学校にいつも通り登校した。放課後はμ'sの練習に参加し、練習後メンバーみんなでことりのお見舞いに行った。メンバーは30分ほどで帰るが、私だけは違った。

ことり「真姫ちゃん?真姫ちゃんは帰らないの?」

真姫「何?帰って欲しいの?」

ことり「いや、そういうわけじゃないんだけどぉ・・・」

真姫「昨日も言ったけど、私はことりのためなら何でもするわよ?どんなことでも私に言ってくれていいから」

ことり「う、うん・・・」

この時のことりは自分のせいで私の自由な時間を無くしてしまっている事を気にしていた。

看護婦「ご飯の時間ですよ」

看護婦さんがことりの夕飯を持ってきた。なんていうか・・・病人の食事だ。お粥などの喉に通りやすい軟らかい食べ物、悪く言えばべちゃべちゃしてあまりうまそうじゃない食べ物。ミドリ一色でまるでゾンビの嘔吐物みたいなお野菜。私は思わず唾を飲んでしまった。

ベッドの台に置かれたこの食事。ことりは普段利き腕ではない左手で食べているという。看護婦さんにも迷惑を掛けまいと思っているのか。不慣れな感じで食事を始めた。

μ'sのみんなで食事を食べたことがある。その時のことりはすごく笑顔で本当に楽しそうにうまそうに食事を取っていた。でも今は・・・あまり食が進んでいない様子。若干変な顔をしている。

真姫「食べずらそうね」

ことり「えっ・・・うん・・・ちょっと、慣れなくて・・・」

真姫「ほら、スプーンを貸しなさい」

ことり「えっ・・・?」

真姫「食べさせてあげるわよ」

ことり「え?いいよ、悪いよ・・・」

真姫「いいから」

無理やりことりのスプーンを奪った。何よこのスプーン、赤ちゃんに食事を与えるものと変わらないわ。

真姫「はい、あーん」

ことり「え、は、恥ずかしいよ・・・///」

真姫「あーん!」

ことり「あ、あーん・・・」パクッ モグモグ

真姫「おいしい?」

ことり「う、うんっ。おいしいよ?」

真姫「嘘ばっか」

真姫「こんなのがうまい訳ないでしょ」

私は適当に食べ物を取り食べてみた。別に食べれないわけじゃない。栄養があって健康にも良い食事ということはわかる。でも味は・・・

私は変なことを想像してしまった。まるで嘔吐物を食べているみたい。べちゃべちゃで、変なことを考えていたから少し吐き気を催してしまった。

ことり「ま、真姫ちゃん?」

真姫「ことり、あなたの一番好きな食べ物は何?」

ことり「えっ、好きな食べ物?それがどうかしたの?」

真姫「いいから答えて!」

ことり「えっ!?あ、あの、チーズケーキだけど・・・」

真姫「わかった、待ってなさい」ダッ

ことり「えっ、真姫ちゃん!?」

私はダッシュで病院を出た。目的地は駅前のケーキ屋さん。ケーキ屋に着きチーズケーキを買って、またダッシュで病院に向かった。こんなにゼェハァいいながら走ったのも久しぶりだ。

私は耐え切れなかったのだ。自分のせいでことりがあんな不味いものしか食べられていない事が。

真姫「ことり!買ってきたわ!」

ことりはもう食事を済ませていた。あの不味いものを全部食べたのか。またことりのことを哀れんでしまった。

真姫「ほら、食べなさい」

ことり「こ、これ・・・チーズケーキ?」

真姫「そうよ、好きなんでしょ?ほら、食べさせてあげるから」

ことり「そ、そんな・・・悪いよ・・・」

真姫「せっかくこの私がダッシュで買ってきてあげたんだからありがたく食べなさいよ!」

ことり「えっ!?う、うん・・・」

真姫「ほら、あーん」

ことり「あーん」

口に入れた瞬間、ことりは笑顔になった。うぅぅぅんんんんとか唸りながら幸せそうな顔をした。そして美味しいって、真姫ちゃんありがとうって。ことりが喜んでくれたみたいで何よりだ。今の私はこのことりの笑顔を見るためにいるんだと思った。

それでちょっとしてから私は家に帰った。明日に備えてすぐに寝た。

次の日、昨日と同じように学校に行き、μ'sの練習をしてみんなで病院に向かった。ことりは変わらずの笑顔でみんなを迎えた。そしてみんなが帰り、私だけが残った。

ことり「ま・・・真姫ちゃん・・・?」

真姫「何?」

ことり「あっ・・・あのぉ・・・いいずらいんだけどぉ・・・」モジモジ

真姫「なによ、はっきり言いなさいよ」

ことり「あ、あのね・・・昨日のチーズケーキの味がねぇ・・・忘れられなくってぇ・・・」

真姫「ふふっ、そんなことならお安い御用よ。むしろ私はそういうことりの願いを聞くために今ここにいるんだから」

ことり「ホント!?ありがとう真姫ちゃん!」

真姫「いいのよ。昨日と同じ奴でいい?それとも別の店のがいい?」

ことり「あの、昨日のあの店の、今度はショートケーキが食べたいかなぁ・・・なんて・・・」

真姫「わかったわ。じゃあ買ってくるわね」

ことり「あ、でも!一番安い奴でいいからね!お金は後で出すから!」

真姫「だから、気にしないでってば」

私はまたダッシュで駅前のあの店に向かった。ことりは安いのでいいと言っていたけどことりを喜ばせるためにちょっとお高いショートケーキを買った。そしてダッシュで病院に戻った。

別にダッシュをする必要は無い。ことりに急げと言われているわけでもない。でも、少しでも早く戻ってことりを喜ばせてあげたかった。

病院に着きことりにケーキをあげるとまた嬉しそうな顔をして、私の脳がとろけるようなあま〜い声を出しながら美味しそうにケーキを食べた。でも、ケーキを半分食べたところでことりがケーキを拒否した。

真姫「どうしたのよ?」

ことり「だってこれ・・・真姫ちゃんのお金で真姫ちゃんが買ってきたケーキでしょ?しかも食べさせてもらってるのに・・・このままことりが全部食べちゃ真姫ちゃんに悪いよ・・・」

真姫「はぁ〜、まだそんな事言ってるの?」

真姫「あのね、私からしたらことりが全部食べてくれないほうが迷惑なの」

真姫「ことりが私にそんなに気を使っていると困るのよ」

真姫「前も言ったでしょ。どんな言うことでも聞くって」

真姫「これは私への当然の報いなんだから」

私はまた奴隷宣言をしてしまった。でもこの時はそんなこと気にしなかった。

夜遅くなり、私がいつも帰る時間になった。帰ろうとしたところ、ことりが私のことを呼んだ。

ことり「真姫ちゃん!」

真姫「何?」

ことり「あのね・・・私、寂しいの・・・」

ことり「μ'sのみんなやお母さんお父さん、友達、そして真姫ちゃんがいるときは大丈夫なんだけど・・・」

ことり「みんなが帰っちゃった後、一人になると、怖いの・・・」

ことり「ことりはみんなに捨てられちゃったんじゃないかって思って・・・不安で・・・」

ことり「しかも夜の病院が怖いの・・・お化けとか出てきちゃいそうで・・・」

ことり「ごめんね。ことり、変だよね・・・でも、寂しくって・・・怖くって・・・」

真姫「ことり」手をギュッ

ことり「真姫ちゃん・・・?」

真姫「大丈夫よ。誰もことりを捨てるような人はいないわよ」

真姫「それに不安だったら私が一緒にいてあげる」

ことり「真姫ちゃん・・・ホント?」

真姫「ええホントよ。今日はことりが寝るまで一緒にいてあげる」

ことり「真姫ちゃん・・・ありがと・・・」

ことりの手は震えていた。力は弱いけど、私の手を強く握っていた。寝てもその手は離さなかった。私は帰るに帰れなくなって体勢が悪いまま病院で一夜を過ごした。

翌朝はことりの声で目が覚めた。学校まで時間は余裕だったが、着替えもしていなかったのでことりとちょっと話し、家に戻った。両親には昨日メールで知らせていたので特に心配されなかった。っていうかいなかった。私はシャワーを浴び、今日の学校の準備を済ませて、すぐ学校に向かった。

学校ではいつもどおりだった。でも、私の頭の中ではことりの言葉が何度も思い出されていた。

放課後、いつもならμ'sの活動をしているところだが、今日は学校が終わってすぐ病院に向かうことにした。

凛「えぇ〜真姫ちゃん帰っちゃうのぉ〜?」

真姫「お見舞いよ。ことり、一人で寂しそうだから」

花陽「じゃあ、μ'sのみんなには伝えとくね」

真姫「ええ、よろしく」

μ'sのメンバーがお見舞いよりμ'sの活動を優先している理由。それはことりに言われたからだ。ことりは自分のせいでμ'sの活動が遅れてしまうことを拒んだ。恐らく自分がもうμ'sに戻れないという心配をしていたからだろう。確かにことりがダンスをできるようになるのはかなりの時間が必要だ。

でも、そんなことを言っていたことりは昨日、弱音を吐いた。怖がっていることりを安心させるために、ことりとの約束を破ることを選択した。

真姫「ことり、来たわよ」

ことり「えっ、真姫ちゃん?今日は早くない?」

真姫「ええ、部活サボってきたからね」

ことり「だ、ダメだよ。私はμ'sの活動を優先して欲しいの」

真姫「あんなに怖がっていることりのことを放って置ける訳ないでしょ」

真姫「感謝しなさいよね。私はμ'sよりことりを優先したのよ」

真姫「ことりにはずっと笑っていて欲しいから」

真姫「ことりの不安なんか吹き飛ばしてあげたいから」

その日もいつもと同じだった。ことりは穂乃果や海未との昔話や楽しいことを話した。時々私に質問をしてちょっとからかったりしてきた。「真姫ちゃんは単純で可愛い」って。人のこと言えないっての。

今日はことりにチョコレートとマカロン、炭酸ジュースのお遣いを頼まれた。お菓子と炭酸は病院じゃ出てこないので久々に食べたいって。相変わらず一番安いのでいいと言われたが、私も好きなお勧めの奴(ちょっと高め)を買ってあげた。

ことりはまた心配してきた。「これ高い奴だよね?」とかなんとか。そんなの関係ないって。昨日も同じ話をしたような気がするわ。

そしてμ'sの練習が終わる時間のちょっと後にμ'sのみんながお見舞いに来た。30分ほど話をしてそれぞれの家に帰っていった。私だけ、ことりの病室に残っている。もう慣れてきた。

夜になると看護婦さんが夕飯を持ってくる。私はそれをことりに食べさせてあげる。食後の口直しに巻き寿司を買っていたのでそれを食べさせてあげる。病院のご飯より全然美味しいって。喜んでくれた様で何よりだ。

その後、ことりが眠るまで話に付き合ってあげる。ことりの手を握りながら子守唄なんか歌ってあげて、ことりが寝たらゆっくり病室を出て家に帰る。

しばらくはこんな日々を過ごしていた。学校が終わったらすぐに病院に向かうので凛やにこちゃんに、ことりと仲良すぎない?とか、付き合ってんの〜?とかからかわれた。穂乃果や海未達なんかからは、真姫ちゃんにならことりちゃんを安心して預けられるね、とか言われた。別に彼女でも親でもないわよ!

完璧だと思っていた生活。ことりの怪我が完治するまでこの生活を続けていれば自分の罪を償えると思っていた。でも、私は一つ失敗をしていた。それは、μ'sの活動に参加してないとか自分の時間がないとかそういうのじゃない。ただ一つの失敗は・・・













ことりを甘やかし過ぎた。

ある日、放課後に急遽先生に頼み事をされて、断ったけど貴方しかいないとしつこく言われたからしょうがなく付き合った。そのせいでいつもより10分ほどことりの病室に行くのが遅れてしまった。私は急いでことりの病室に行ったが、ことりはあまりいい顔をしていなかった。

ことり「今日は遅かったね真姫ちゃん」

真姫「ごめんなさい、先生に用事頼まれちゃって・・・」

ことり「その用事はそんなに大切なものなの?」

ことり「私よりも大事なものなの?」

真姫「あ、いや、そういうわけじゃないのよ?ただ、しつこかったから・・・」

ことり「ことりね、すごく寂しかったんだよ?」

ことり「真姫ちゃんはいつもすぐに来てくれるのになかなか来てくれなかったから・・・」

ことり「ことり、捨てられちゃったんじゃないかって思ったんだよ?」

真姫「そんな・・・捨てるわけ無いじゃない!私のせいでことりがこんな生活になっちゃんたんだから・・・」

ことり「じゃあもっと早く来てよ」

ことり「先生の話なんか無視してことりのことを優先してよ」

今日のことりは機嫌が悪かった。私が10分遅れただけで。私は何度も謝った。そしたらことりは、美味しいチーズケーキを買ってきてくれたら許してあげると言ってきた。その言葉を聴いた瞬間、私は走り出した。

ことりは私に依存している。確かに私がいなきゃことりはなにもできない。最初のことりは私に気を使っていたが、今のことりは自分に気を使って欲しいと思っている。そしてよくわがままを言うようになった。

しばらくはそんな日々が続いた。

ことり「ねぇ真姫ちゃん?」

真姫「なに?」

ことり「私がよく買ってる雑誌があるんだけどね」

ことり「それを買ってきて欲しいの」

ことり「その雑誌ってちょっと遠くの本屋さんにしか売ってないんだけどね」

最近ことりは私に遠慮しなくなってきた。最初はお金のことや私自身の体力のことを気にしてくれたんだけど、今ではもうそんなこと話題に出さなくなった。最初は本当に申し訳なさそうに頼んでいたのだが、今では「なになに買ってきて?」としか言わなくなった。まぁ私は別に気にしなかったが。

本を買いにいく。店が遠い場合はもう長距離ランナーの考えで、ペースの配分なんかを考えながら店に向かう。車の運転なんかできない、頼めないし、自転車も持っていないから走るしかない。最近、ちょっと衰えていた体力がだいぶ回復してきた。

急いで雑誌を探し、急いで病院へ戻る。何でこんなに走っているのかというと、遅れるとまたことりが不機嫌になるからだ。「寂しかったんだよ」とか「もう帰ってこないと思って心配したんだよ」とかもう何度も聞いた台詞をまた聞かされる。その間私は謝ることしかできない。正直あの時間はつらい。

汗だくで、ぜぇぜぇ言いながら病室に戻る。最初、ことりは「そんなに急がなくていいよ」とか「無理しないでいいよ」とか言ってくれた。でも今じゃ遅いと言われる。だいぶわがままになったものだ。私のせいだけど・・・

ことりがわがままになって以降、私にとって一番辛いのは夕飯の時間だった。看護婦さんがいつものようにあのまずい夕飯を持ってくる。私のせいでグルメな患者になったことりはそれを拒んだ。でも、看護婦さんに嫌と言わず、私に嫌といってくる。これはつまり、遠まわしに「うまいものを買って来い。これはお前が食え」と言っている。私は辛かったけど、ことりの自由を奪った罪を償うために、このまずい食事を食べた。

わがままことりは、夜遅くまで私とお話をしたいという。朝にも私に会いたいという。私の自由は時間はさらに減り、睡眠時間が足りなくなってきた。最近、初めて授業中に寝てしまい、先生に怒られた。

凛「真姫ちゃん大丈夫?」

真姫「え、ええ。大丈夫よ。私は元気」

花陽「そうは見えないよ・・・」

凛「そうだよ!真姫ちゃん目に隈ができてるよ!」

花陽「あまり眠れてないの・・・?」

真姫「心配してくれてありがとう。でも本当に大丈夫だから、心配しないで」

凛「ことりちゃんのせいなの・・・?」

花陽「り、凛ちゃん!」

凛「ことりちゃんが怪我してからだよ、真姫ちゃんが変になってきちゃったの」

凛「ことりちゃんのこと・・・まだ気に病んでるの?」

真姫「・・・・・・」

凛「そんな元気のない真姫ちゃんを見てるとつらいよ・・・」

花陽「私も・・・真姫ちゃんには笑顔でいて欲しいな・・・」

真姫「・・・大丈夫よ」

真姫「私は元気よ。心配してくれてありがとう」

私は白々しい返事しかできなかった。確かに私の目に隈ができてるのも、元気が無いのもことりのせい。でも、私は決めたの。ことりのためなら何でもするって。だって、一番辛いのはことりでしょ?痛い思いをして、自由を奪われて、多分私じゃ耐え切れないような生活を送っているわ。ことりをそんな目に遭わせてしまったのは誰よ?私でしょ?私がやっちゃったんだから、私が身を削る思いをしてことりの介護をすることは当然のことなのよ。あの日、そう決めたのよ。

凛やにこちゃんは、私をからかわなくなった。なんか真剣な顔で私の心配をしてくる。どうやら私は相当ひどい状態だったらしい。

にこ「真姫ちゃん、いい加減にしたら?」

真姫「どういうことよにこちゃん」

にこ「わかってるでしょ。ことりのことよ」

にこ「最近、ことりに付きっきり過ぎ」

にこ「私昨日見たの。ダッシュで病院を往復する真姫ちゃんを」

にこ「帰りには買い物袋持ってぜぇはぁいいながら、それでも走るのをやめないで病院に入っていったでしょ?」

真姫「それがなによ・・・」

にこ「ことりのせいでしょ?」

にこ「ことりが真姫ちゃんを大変な目に遭わせてるんでしょ?」

真姫「・・・違うわよ」

にこ「嘘が下手ね」

真姫「嘘じゃないわ」

にこ「嘘でしょ!」

真姫「」ビクッ

にこ「にこは、真姫ちゃんがボロボロになっていく姿を見たくない!」

にこ「ねぇ、辛いんでしょ?言ってよ。にこは何でも聞くよ?」

真姫「別に、大丈夫よ。私急いでるからもう行くわね」

にこ「行かせないわよ」ガシッ

真姫「離して」

にこ「また病院に行くんでしょ?今日はダメよ。今日はμ'sの活動をして、それからみんなで一緒にお見舞いに行くの」

真姫「離してよ!」

にこ「離さないわよ!最近の真姫ちゃんは明らかにおかしいのよ!みんなに白々しい態度とって、まるで使命があるかのように放課後すぐ病院に行って・・・」

真姫「そうよ!使命があるのよ!」

真姫「私は!ことりのために何でもしないといけないの!そうしないと罪を償えないの!」

にこ「そんなことないわよ!真姫ちゃんはもう十分に罪を償ったわよ!だから、もう楽にしていいのよ!」

真姫「ダメなの!私はことりのために何でもしないとダメなの!」

にこ「それは真姫ちゃんが勝手に思ってるだけでしょ!?真姫ちゃんはもう休んでいいのよ!」

真姫「うるさいうるさいうるさい!!」

真姫「にこちゃんにはわからないわよ!私の気持ちなんて!」

真姫「だからほっといてよ!!」

にこ「真姫ちゃん・・・」ウルウル

真姫「っ・・・」

真姫「わ・・・私・・・行かなきゃだから・・・早く行かないと、ことりが怒るから・・・」ダッ

にこ「真姫ちゃん・・・何であんなになっちゃったの・・・?」ポロポロ

一年生「」ポカーン

この時の私は本当に最悪だった。自分のことしか考えていなかった。いや、自分のことを考えていなかった。自分がこんな態度をとるとみんなに迷惑を掛けるということを考えることができなかった。

にこちゃんに思ったより長く引き止められていて、病院に着いたのはいつもより30分も遅かった。ことりは、全然笑っていなかった。

また、怖かっただの、寂しかっただの自虐説教が始まった。私はひたすら謝った。そしていつものようにパシられて、まずいご飯をことりの代わりに食べた。後はことりの自分の話をずっと聞いていた。最近は私に質問をすることなく、ずっと一人で喋っている。でもこの話を真剣に聞かないと怒られてしまう。一度怒られるとまた自虐説教が始まる。これの繰り返し。

にこちゃんと喧嘩して以降、凛や花陽ともあまり喋らなくなってしまった。いや、喋り掛けてくれるんだけど、私が自ら会話を拒否していた。

さようならー

真姫「」ダダダッ

先生「西木野ー、走るなー」

真姫「」ダダダダッ

凛「真姫ちゃんが階段を二段飛ばししてる・・・」

花陽「ぱ、パンツ・・・見えてるよ〜・・・って聞こえないか・・・」

凛「なんか最近真姫ちゃんと全然話せてないような気がする・・・」

花陽「そうだよね・・・寂しいよね・・・」

凛「にこちゃんも真姫ちゃんと喧嘩してから元気ないし・・・」

花陽「っていうかμ'sのみんな元気ないよね・・・」

凛「なんか変わっちゃったな〜μ's」

凛「ずっと楽しいままだと思ってたのに・・・」

凛「なんかやだな〜・・・」

花陽「・・・・・・」

その日もいつもと変わらなかった。ことりの話を聞いて、ことりが欲しいものを買ってきて。でも、この日は・・・






この日の夜のことりはいつもと違った。

真姫「さぁ、そろそろ寝る時間よ。また手を握っててあげるから・・・」

ことり「ねぇ・・・真姫ちゃん・・・?」

真姫「?どうしたの?」

ことり「あのね・・・その・・・」

真姫「何よ、早く言いなさいよ」

ことり「真姫ちゃんは、本当に私のためにどんなことでもしてくれるの?」

真姫「ええ。どんなことでもするわよ」

真姫「っていうか今までの私を見てもまだ信じられないの?」

ことり「ううん、そうじゃないよ。真姫ちゃんのことは信じてるよ」

ことり「でも、今の真姫ちゃんでももしかしたら断られるかもしれないって思って・・・」

真姫「もう、そんな心配しなくていいのよ」

真姫「ことりの願いならどんなことでも聞くわよ」

ことり「そう・・・じゃあ、言うね・・・」

真姫「ええ。何?」

ことり「あ、あの・・・お、お・・・」

真姫「お餅?」

ことり「あっ、いや、似てるけど違くて・・・」

真姫「もう、なんなの?」

ことり「お、おっぱい!」

真姫「!?」

ことり「おっぱいを触らせて欲しいの!」

真姫「は、はあ?何言ってんの?」

ことり「だから!ことりにおっぱいを触らせて!」

真姫「だ、だから!言ってる意味わかんないって!」

ことり「ことりもう我慢できないの!」

ことり「怪我をしてからずっとご無沙汰なんだよ!?」

ことり「毎日毎日真姫ちゃんが来てくれるけど、でももう我慢できなくて!」

ことり「最初は我慢してたよ!?でも、でも!」

ことり「希ちゃんが来たとき絵里ちゃんにわしわししたの見てから抑えきれなくなって!」

ことり「真姫ちゃんがたまにエッチな表情をするのをみて抑えきれなくって!」

ことり「真姫ちゃんが毎日あーんしてくれるから私に気があるんじゃないかって思ったの!」

ことり「だからお願い!おっぱい触らせて!!」

真姫「い、い、意味わかんない!///」

ことりの言っていることは滅茶苦茶だった。でも、なんていうか私の胸を触りたいという誠意は伝わった。

ことり「お願い真姫ちゃん!私の言うこと何でも聞いてくれるんでしょ!?」

真姫「」ピクッ

ことり「真姫ちゃん・・・お願い!!」

真姫「」ドキッ!

負けた。ことりはずるい。私の弱みにつけこんで、その後誰でも落ちるであろうアタック。その甘い声と合わせて脳がとろけてしまうかと思った。

真姫「う・・・うぅぅぅぅぅ・・・」

ことり「真姫ちゃん?」

真姫「わ・・・わかったわよ・・・」

ことり「やった!真姫ちゃん!ことりすごく嬉しい!」

何やってるんだろう私。何で自分の胸を触らせることを許可してしまったんだ?どうかしてる。お国がわからなくなってるわよ。

ことり「真姫ちゃん・・・こっち来て?」

だめ・・・上目遣いはやめて・・・

私はことりのすぐ近くに寄った。ことりの両腕が自分の胸に届く位置に来た。心臓がバクバクしている。

ことり「真姫ちゃん・・・」ソッ

ことりの手が私の胸に向かってゆっくり進んでくる。そして・・・触れた。

真姫「あっ・・・」

ことり「真姫ちゃん・・・真姫ちゃん・・・」サワサワ

ことりの左手はゆっくり包み込むように優しく私の右の胸を揉む。ことりの右手は手のひらを骨折して包帯を巻いている状態だがそれでも頑張って私の左の胸を触る。下からすくい上げてストンと落とすようにして弄る。

真姫「んっ・・・だめっ・・・」

ことり「真姫ちゃん・・・かわいいよ・・・」

なんだろう、物凄く体が熱い。鏡を見なくても頬や耳が真っ赤になっているのがわかる。意識しないと足の力が抜ける。意識しても変な声が出てしまう。今まで経験したこと無いような変な気分がする。

真姫「あっ・・・んっ・・・」

ことり「いいよ・・・真姫ちゃん・・・その調子だよ・・・」

何がその調子なのか私には理解できなかった。

何のスレか>>1あたりに書いておいてくれないとわからない

人にこんなにしっかり胸を揉まれたのは人生で二回目。一回目は神社の境内でいきなりまだほとんど他人状態だった希に胸を揉まれたやつ。あれはなんというかじゃれあいみたいでこんな気分になることはなかった。でも今回は、ことりも真剣な表情で私の胸を揉んでいる。恥ずかしい。すごく恥ずかしい。そんな真剣な顔で私の胸を揉まないで・・・

真姫「ねぇ・・・まだ・・・?まだ終わんないの・・・?」

そういうとことりは揉むのをやめた。やっと終わったと思った私に、ことりは衝撃の発言をした。

ことり「ううん、まだまだこれからだよ」

ことり「さぁ真姫ちゃん?ブレザー脱いで?」

真姫「い・・・嫌よ・・・なんでそんなことしなきゃいけないの・・・?」

ことり「だってブレザーの上からじゃしっかり真姫ちゃんのおっぱいを感じることができないんだもん」

ことり「ほら、別に下着になってって言ってるわけじゃないから大丈夫でしょ?」

ことり「夏場はいつもブラウス一枚でしょ?」

まぁ一応セーターを着ているがそこは重要じゃないだろう。この時はあまり深く考えてなかった。

真姫「脱いだら・・・終わりにしてくれる?」

ことり「うん!」

何で今の言葉を信じてしまったんだろう。とにかく早く終わらせたいという気持ちでいっぱいだった。

ことまきか、新しいな
もうちょっと台詞増やしてくれると読みやすいかも

とは言いつつも期待

私はブレザーを脱ぎ、自分がずっと座っていた椅子に掛けた。ことりの方を向くと、ことりはすごく笑顔だった。

ことり「さぁ真姫ちゃん・・・こっち来て?」

今の言葉を訳すと胸を触られに来いという事だ。別にことりは怪我をしていて動けないわけだから今すぐ逃げても問題ない。でも、私は逃げなかった。自分の頑固な性格を後悔した。

ことりに近づく。

真姫「さ、さぁ・・・早く触りなさいよ・・・すぐに終わらせるわよ・・・」

ことり「あのさ・・・真姫ちゃん・・・?」

ことり「今度はことりのおっぱい触って?」

いきなり何を言い出すんだこの子は。そんなこと急に言われても・・・

でも今口答えしたところでどうせ結果は同じだ。また弱みにつけこまれて、自分の頑固な性格のせいでどうせことりの胸を揉むことになる。もう口答えしないことにした。

真姫「・・・わかったわよ・・・」

ことり「あっ・・・あんっ・・・いい・・・いいよ真姫ちゃん・・・」

両手でしっかりことりの両胸を揉む。ゆっくり優しく。ふくよかな胸を揉んでいく。

私は自分以外の胸を触るのは初めてだ。っていうか自分の胸を揉んだことすらない。私の人生初の胸揉みはことりの胸だった。

ことり「あっ・・・あっ・・・だめっ・・・もっとぉ・・・」

どっちだ?ことりは顔を真っ赤にしていやらしい声を出している。エッチなことりの吐息が私の手に当たる。手がゾワゾワする。

ことり「ま・・・真姫ちゃん・・・乳首もさわってぇ・・・」

ことりは患者用のパジャマだったから乳首の位置がすぐわかった。服に突起ができている。私はことりの言うとおり乳首を弄った。

ことり「あんっ・・・そこ・・・いいよ・・・もっと・・・もっとぉ・・・」

ことりがびくびくしている。目から涙を浮かべている。すごくエッチだ。この私でもちょっと変な気分になってくる。

ことり「真姫ちゃん・・・真姫ちゃん・・・!」ワシッ

ことりは急に私の胸を揉んできた。さっきよりも力強く、手つきがいやらしくなっている。

真姫「あんっ・・・ことり・・・だめっ・・・」

ことり「真姫ちゃん・・・止めないで・・・もっと揉んで・・・」

ことりの胸揉みはさっきと全然違った。ことりがさっきよりも強く揉んでいるのもあるが、なによりもブレザーが無いだけでさっきとだいぶ違う。ブレザーは結構分厚いから間接的に触られているというイメージが強かった。でも、今ことりの手と私の胸を妨げるものはブラジャーと薄い生地のブラウスしかない。さっきよりも全然触られ心地が違う。

真姫「うぅぅん・・・あぁ・・・ん・・・」

真姫「だめっ・・・だめだよぉ・・・やだっ・・・」

激しい。とにかく激しい。ことりの左手は胸を強く揉む。右手は骨折してるはずなのに、すごい速さで胸を揺らして刺激してくる。

やだ・・・やだよ・・・お願い・・・早く終わって・・・

ことり「ま・・・真姫ちゃん・・・ことり・・・すごくエッチな気分になってきちゃった・・・」

そういいながらことりは私の乳首を弄ってきた。さすがの私も反射的に逃げてしまった。

真姫「いやっ!」

ことり「どうしたの真姫ちゃん?何で逃げるの?」

真姫「も、もういいでしょ!もう終わりよ!」

ことり「ううん、まだ終わらないよ?これからもっと気持ちいいことするんだよ?」

真姫「い、いくら私達でも超えちゃいけないラインがあるでしょ!?」

ことり「無いよそんなの」

真姫「えっ?」

ことり「だって真姫ちゃんは私のためなら何でもしてくれるんでしょ?」

ことり「私達の境界線は全て忘れるようなこと言ったのは真姫ちゃんでしょ?」

真姫「そ・・・そうだけど・・・でも、ダメなの!エッチなことはダメなの!」

ことり「何でダメなの?真姫ちゃんに何でもわがまま言っていいんでしょ?そのわがままを全部答えてくれるんでしょ?それがちょっとエッチなことってだけじゃん」

真姫「ちょっとどころじゃないわよ・・・」

真姫「とにかく!私はもう帰る!もうエッチなことは終わり!」

ことり「帰らせないよ」

真姫「帰るわよ!歩くこともできないのにあんまり調子に乗ってんじゃないわよ!」

ことり「」ピクッ

ことり「そうだよ、歩けないよ」

ことり「私一人じゃ何にもできないよ」

ことり「ねぇ・・・何でかなぁ?何で私こんな体になっちゃったのかなぁ?」

真姫「」ビクッ

ことり「確かに真姫ちゃんがことりのわがまま聞いてくれるから、美味しいものも食べられるよ?好きな本も読めるよ?」

ことり「でもさ・・・ことり、歩けないよ?」

ことり「自分の力で病室の窓も開けることができないよ?」

ことり「自分の力で満足に食事をすることもできないよ?」

ことり「自分の力でお散歩することもできないよ?」

ことり「みんながいる学校に行くこともできないよ?」

ことり「おうちに帰ることもできないよ?」

ことり「自分にあったサイズの布団と枕で寝ることもできないよ?」

ことり「ことりが大好きなお菓子作りをすることもできないよ?」

ことり「ねぇ・・・何でかな・・・?」

ことり「何でことりこんな体になっちゃったのかなぁ?」

ことり「誰がことりをこんな体にしたのかなぁ!?」

このことりは穂乃果でもどうしようもないわ……

真姫「やっ・・・やめて・・・お願いやめて・・・」ポロポロ

ことり「やめないよ」

ことり「やめれる問題じゃないよ」

ことり「わかってるよね真姫ちゃん。真姫ちゃんがことりをこんな体にしたんだよ?」

ことり「そんな真姫ちゃんがことりを捨てるってどういうこと?」

ことり「真姫ちゃんがことりのことを捨てたら、ことりもう生きてる価値ないよね?」

ことり「ねぇそうだよね真姫ちゃん?そうだよねぇ?」

真姫「やめて・・・やめて・・・」ポロポロ

ことり「もし真姫ちゃんに捨てられたらことり・・・」












ことり「自殺するから」

私は何も反論できなかった。ことりの言うとおりだ。ことりには私しかいないんだ。それなのに私はことりを突き放そうとした。私は・・・なんて最悪な人間なんだ・・・

ことり「あっ・・・あんっ・・・いいよ・・・もっと・・・もっと激しく・・・!」クチュクチュ

あの日以降、ことりに全てを捧げると誓った。それは私の当然の報いだ。

ことり「あんっ、ああっ!真姫ちゃん!もっと!もっと奥に!」クチュクチュ

ことりの様々な行動の自由を奪った私が、ことりの性欲を満たすのも当然だ。

ことり「ま、真姫ちゃん・・・ことり・・・もう・・・もう・・・!」クチュクチュ

今私はことりの膝の上に馬乗りになり、ことりに指示されて、赤ちゃんが出る穴をいやらしい音を立てながら激しく弄っている。穴の中に指を入れて中身をぐちゃぐちゃにするように弄っている。そうするとことりは気持ちよさそうな顔をしながら、さらに求めてくる。

ことり「だめっ・・・イッちゃう・・・イッちゃう!!」プシャァァァ

ことりの愛液がクジラの潮吹きのように飛んできた。そのせいでもともと汚れていた右手がさらに汚れ、ブラウスやスカートも汚れてしまった。

真姫「うぇっ・・・ぐすっ・・・」

私は思わず泣いてしまった。なぜ泣いたのか説明しろといわれてもできない。でも、涙が止まらなかった。

ことり「はぁ・・・はぁ・・・」

ことり「えへへ・・・真姫ちゃん・・・よかったよ・・・」

ことり「また・・・」

ことり「また明日もよろしくね・・・?」

ことり「もし逃げたら・・・」

ことり「どうなるかわかってるよね?」

その日家に着いたのはすでに深夜の1時を回っていた。私はとにかく風呂に入った。いつもの倍の時間風呂で体を入念に洗った。風呂から出て次はスカートを入念に洗った。ブラウスは違うのを着ればいいが、スカートは1着しか持っていない。洗剤やたわしを駆使してがしがし洗った。そういえばブレザーが無い。ことりの病室に置いて行ってしまった。しょうがない、明日はブレザーなしで学校に行こう。服装に厳しい先生に怒られるかも・・・っていうか寒いかも・・・

明日の学校の準備も終わってやっとベッドに横になった頃にはもう3時を回っていた。少し落ち着くと、今まで引っ込んでいた涙が一気に溢れ出した。私は、ことりの奴隷になった。ことりの全ての欲を満たす奴隷になったのだ。すこしでもことりをほったらかすと自殺するという。正直、ことりに自殺する勇気があるとは思えない。そもそも歩けない奴が自殺なんかできるのか?どうせ舌を噛み切るほどの覚悟も無いだろう。でも、もし本当にことりが自殺をしたら、それは私がことりを殺したことと同じことになる。そんなこと絶対に許せない。私はもう、本当にことりに全てを捧げるしかない。

私は3時間ほど仮眠を取り、6時には家を出た。目的地はことりの病室。ことりに電話で呼ばれた。まあいいや。ブレザーを取りに行くついでだ。しょうがないことだ。そんなことを思いながらことりの病室に着いた。

ことりは笑顔で私を迎えた。そして、恥ずかしそうな顔をしてエッチな要求をしてきた。私はそれに従った。従うしかなかった。ことりの愛液が私に当たらないように、腕まくりをし、ことりのお腹らへんに寄りかかり、ことりの恥ずかしい部分を弄った。ことりは何か不服そうだった。学校の時間が近づくと、さすがに開放してくれた。私は病院のトイレで必死になって手を洗った。石鹸をつけて、5回くらい洗った。ことりの「学校が終わったらすぐに来て」という言葉を思い出して、憂鬱になりながら学校へ向かった。

学校では相変わらずだった。凛と花陽が話しかけてくれたが、私は最小限の返事しかしなかった。授業もずっと上の空だった。今の私に自由な時間は学校の時間だけなのに、なぜ楽しめないのだろうか。

放課後、μ'sのメンバーが全員1年の教室に集まった。私は必死になって教室から出ようとしたが、みんなに止められた。まるで警官から逃げようとする犯人みたいだった。

・・・もう終わりだ・・・いつもの時間より1時間も過ぎてる・・・メンバーは誰も隙を見せてくれない。強行突破しようとしても絶対に失敗する。何がしたいの?私は早く病院に行かなきゃなんないの。あんた達が止めると余計私にダメージが出るの。わからないの?

絵里「真姫こそ、私達の話にもう少し耳を傾けたらどうなの?」

真姫「あんた達のせいよ・・・」

真姫「私がここまで落ちぶれたのはあんた達のせいでもあるのよ!」

誰も私のことを理解してくれる人がいなかった。「真姫の気持ちもわかるよ。でもね?」なによそれ・・・でもねってなによ?最初から私の気持ちを理解しようとしてないのが見え見えなのよ。

まぁそれはそうだ。今の私は周りから見ればただのバカ。バカみたいな使命感とバカみたいな頑固さが重なり合ったかなりめんどくさい状態。そんなの自分でもわかってる。

μ's全員でことりの病室に向かった。メンバーはことりに説教をした。ことりは泣きながらごめんなさいと私に謝った。私は許した。穂乃果が得意げな顔をして「一件落着だね!」とか言ってた。メンバーもよかったよかったみたいな反応をしていた。バカみたい。私からしたら面倒ごとを増やされただけなのよ。これこそ偽善ってやつじゃないかしら?

メンバーが帰った後、ことりは私に説教をした。全ての原因は真姫にある、と言ったような説教。μ'sのメンバーに止められたときから、こんな説教されるだろうと思っていた。

ことりが私に出した罰はこんなものだ。まず私は下半身裸になり、ことりの顔の目の前であそこを弄り、ことりの顔面に愛液をぶちまける。今度はことりに私のあそこを舐めさせる。ことりの舌技でもう一度イけばとりあえず今日のところは許してあげるということだ。ええ、実行したわよ。もう恥は掻き捨てたわ。そうじゃないと私、生きていけないから。

学校では元気に振舞った。ことりに悩まされているのを隠して、表面上はみんなと笑顔で楽しく過ごした。放課後はことりと約束があるといい、すぐことりの病室に向かった。私の態度が改まったのをみてみんなはもう私がことりのパシリにされていると思わなくなった。久しぶりに放課後は相変わらず付きっ切りだねぇとからかわれた。本当は以前よりもひどい状態なのに、私は自分の演技力に自惚れた。

ことりの病室に着くと、とりあえず胸を揉み合う。最近は二人とも直に揉み合っている。乳首の堅さの話をしながら乳首を弄りあっている。μ'sのメンバーが遊びにくると、私とことりは普通の女子高生らしい態度に戻る。みんなが帰り、夕飯を処理し、消灯時間が過ぎた後、ここからが本番だ。

ことりが思いついたいろいろなプレイをする。今日はネットで調べた69とか言うエッチなプレイ。どうもことりは女の恥ずかしい部分を舐めあうのが好きらしい。私も・・・癖になりそうだった・・・

学校では楽しく過ごし、放課後はことりのパシリになり、夜はことりとエッチなことをいっぱいする(夜だけじゃないが)。私は・・・・・・幸せな生活を送っている・・・・・・





これが、私がことりの奴隷になるまでの話。

>>1
こういうことりも嫌いじゃない

それから何ヶ月も過ぎた。ことりの怪我は徐々に回復していき、もう学校にも通えるようになった。毎朝、私と穂乃果たちがことりを迎えにいき、肩を貸しながら登校する。ことりのたんこぶはすっかり治り、おでこの傷ももうほとんど目立たなくなった。右手両足はリハビリ中だが、一応一人で歩けるほど足は回復し、手も字を書くことくらいならできるらしい。体育やμ'sの活動に参加できないからつまんないと言っていた。

校内では基本的にはいつも通りだった。そんなにことりにべったりではなかったが、付き合ってるんじゃないかと噂された。まあ当然なのだが。

昼休み

ことり「真〜姫ちゃん?」

松葉杖を使いながらゆっくりひょこひょこことりが来た。ことりが学校に復活して以来、昼休みは毎日こうしてことりが一年の教室まで私を呼びにくる。最初は穂乃果や海未も一緒だったが、最近は一人だ。なんたってどうせことりに着いてきても置いてきぼりにされるから。

ことり「今日も・・・行こ?」

凛「あ〜またことりちゃん、真姫ちゃんを独り占め〜?」

真姫「そうよ。じゃあね、凛、花陽。授業が始まるまでには戻ってくるから」

凛「もぉ〜、真姫ちゃんとことりちゃんラブラブ過ぎるニャ〜」

花陽「じゃ、じゃあ・・・えっと・・・お幸せに?」

クラスのみんなの視線が私に向けられる。正直この瞬間はかなり恥ずかしい。凛の声がでかすぎるのよ、マッタクー

私はことりと肩を組み、いつもの場所へ向かう。人通りの無いトイレ。私でも最近まで存在を知らなかったトイレへ。ちょっとボロイが、バレないに越した事はない。

トイレの個室に一緒に入ると、我慢できなくなったのかことりが私の唇を奪う。

ことり「ちゅっ・・・ちゅる・・・ちゅぱ・・・」

真姫「はぁ・・・はぁ・・・ちゅる・・・」

すごくエッチな音を立てながら舌を絡ませてくる。ことりは私に寄りかかりながらキスをしてくるからちょっとやそっとじゃ離れない。

ことり「はぅ・・・真姫ちゃん・・・また、痕付けていい・・・?」

真姫「はぁ・・・はぁ・・・み、見えないところならね・・・」

私はブレザーとブラウスの上のほうのボタンを取り、肩や鎖骨をさらけ出した半脱ぎ状態になる。正直この格好はブラだけになるより恥ずかしい。

ことり「あっ・・・これ三日くらい前の痕だよね?」

真姫「そう・・・これが一昨日で、これが昨日の・・・そりゃあんだけ強く吸ったらなかなか痕も消えないわよ・・・」

ことり「えへへ・・・もう真姫ちゃんの体中にことりのキスマーク付けちゃおっかな?」

真姫「・・・それはだめよ・・・夏、一緒にプール行けなくなっちゃうわよ・・・?」

ことり「ええ?それはやだ!」

真姫「だったら、ちょっとくらい我慢しなさいよね・・・」

ことり「うん、わかった。チュウゥゥゥゥゥゥ」

真姫「あっ、ちょっ、ことりぃ・・・急過ぎ・・・」

また私の体に内出血の痕・・・いや、キスマークが追加された。ことりに「真姫ちゃん・・・うれしい・・・?」と聞かれたがどう答えるべきか迷っている間に、胸を出すように言われた。

ことり「真姫ちゃん・・・可愛い・・・」

そういいながら私の乳首を吸うことり。開いてる胸は左手で乳首を中心に弄る。

ことり「ちゅう・・・ちゅう・・・」

真姫「あんっ・・・こ、ことり・・・」ポンッ

ことりの頭に手を置き、優しく撫でる。なんか自分の赤ちゃんに母乳を与えているみたい。与えたことないけど。ことりは頑張って私の乳首を吸う。なんか、とてもエッチな気分になる。

昼休みはまだ学校があるということで、下半身を刺激することはない(とはいってもことりが我慢できずおっぱじめてしまい、結局授業をサボることになったこともあるが)。濡れて臭いとかでばれないためというが、私のパンツはこれだけでぐちょぐちょだった。それはことりも同じだった。

今日は無事授業が始まる5分前に終わり、パンツを替え、股間に香水を付けた。ことりも同じ事をし、ことりに肩を貸し、2年の教室まで向かう。途中穂乃果と海未に会い、ことりを引き取ってもらい、私は1年の教室に戻った。日課だ。

放課後はμ'sの活動に参加している。ことりは怪我のため、見学といった形になるが、リズムやミスの指摘をしたり、作詞もしている。衣装作りはできないが、デザインをいろいろ考えて来てくれる。それをにこちゃんや花陽、絵里、私なんかが形にしていく。活動はできないが、ことりはμ'sに復活した。

μ'sの練習が終わった後、私とことりはどっちかの家に行く。もうμ'sのメンバーには私達の関係がバレバレだった。

今日はことりの家、ことりは親も公認で夕飯をご馳走してくれたり、お風呂に入れさせてもらえたりした。私がゆっくりお湯に浸かっていると、予想通りことりが入ってきた。一緒にお湯に浸かると、ことりの顔が赤くなってきた。

ことり「ねぇ・・・真姫ちゃん・・・?」

真姫「・・・・・・はぁ・・・マッタクー、少しは我慢できないわけ?」

ことり「だって・・・真姫ちゃんの体・・・すごくエッチなんだもん・・・」

私の身体ってそんなにエロいのか?ことりはハァハァいって発情している。洗いっこという名のプレイが始まる。

風呂場にあるローションを使い、滑りをよくする。ローションはすごいものだ。私の体にことりの指が何本も入る。私もキスしながらことりのあそこに指を入れ、激しくかき回す。私は我慢しているが、ことりは声が漏れまくっている。でも、ことりの親も私達がこんなことをしていることは知っているようだ。この家はずいぶんそういうのにOPENな家庭なんだな。私はこんなことしてるのが親にばれたら自殺ものだ。私の親は絶対に女の子同士なんて認めないだろう。それこそ家から追い出されると思う。

風呂から上がり、ことりの部屋に向かう。宿題や明日の準備の手伝いをする。テレビを見ながら少し話す。この会話は女子高生らしい普通の会話。そして、いつもならエッチをするところだが、今日は違うようだ。

ことり「真姫ちゃん。真面目な話があるの。聞いて欲しい」

真姫「何?そんな改まっちゃって」

ことり「あの・・・ごめんなさい!」

ことりに謝られた。内容は病院での出来事。ことりのわがままで私をパシリにし、弱みを握って、私を性欲を満たす道具にした。あのときの自分はどうかしてた、もう自分に何をしてもいい、だから、どうか自分を許して欲しいという内容だった。

正直私は驚いた。ことりは、私がパシリなのは当たり前と思っていると思っていた。だけど、違ったようだ。怪我が回復していき、自分が割と自由に行動できるようになると、入院していたときの自分の言動があまりにもおかしいということにやっと気付いたという。

病院での様々な言動は、全てただのわがままだという。度を越しすぎてると思った。

ことりは私に土下座をし、お金の話をしてきた。バイトに復帰したら、バイト代の全額を私に送るという。確かに私は、ことりのわがままで、十万以上の金を使った。

ことりはもしも私を恨んでいるなら、私を殺してくれても構わないと言ってきた。ことりは机からカッターを取り出し、私に渡した。そして、土下座に戻った。

真姫「はぁ・・・マッタクー、バカバカし過ぎるわ」

ことり「ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・・・・」

真姫「・・・・・・」

私はカッターの刃を出しことりに向けた。ことりは物凄く怯えていた。

真姫「確かに私が原因でことりがわがままになったけど、さすがにあれはやりすぎよね〜」

真姫「あの時のことりは私を完全にただの奴隷としか思ってなかったわよね〜」

真姫「はぁ〜・・・現代の平和な日本でまさか奴隷生活を送るとはね〜」

ことり「ご・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ポロポロ

ことりは涙を流しながら土下座をして私に謝ってくる。少し変な気持ちになったことは秘密ね。

ことりのあごを左手の人差し指を親指を使って、クイッっとあげる。ことりの顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。ことりの首筋にカッターを当てる。

ことり「うっ、うえぇぇぇぇん・・・ぐすっ、怖いよぉぉぉぉ」

真姫「あら?自分で殺していいって言ったのに何でそんなに怯えてるの?」

ことり「うぇぇぇぇぇん、ぐすっ、やだ、やだよぉぉ、怖いよぉぉ」

真姫「マッタクー、ホントバカみたい」

チュッ

ことり「っ!?」

真姫「ちゅぱ・・・レロレロ・・・」

ことり「う、うぅぅぅぅぅんんん・・・真姫ちゃぁぁぁん・・・」

真姫「あのね、ことり・・・私ね・・・」

真姫「そんなに嫌じゃなかったのよ」

ことり「う、嘘!さっき怒ってたもん!私にカッター向けてたもん!」

真姫「あははは、あれはからかっただけよ」

真姫「もしも本当にことりのことを殺したいくらい恨んでたら、この私をパシリにした時点で殺してやったわよ」

真姫「何で私がことりの奴隷になってまでことりの言うことを聞いていたかわかる?」

真姫「好きなのよ。ことりのこと」

真姫「最初は嫌いだった。このマッキー様にケーキ買って来て?とかふざけんじゃないわよって思ってたわ」

真姫「このマッキー様にまずいご飯を食べさせて自分はマッキー様おごりの高級寿司を食べるなんてどんなわがままなのよって思ってた」

真姫「でも、そんな日々を送っているうちにそれが当たり前になってきてね」

真姫「これでもいいんじゃないかって、思ってきたの」

真姫「ことりと初めてエッチした時も、恥ずかしかったし、怖かった」

真姫「でも、今じゃ逆。ことりともっとエッチをして、もっと気持ちよくなりたいって思っている」

私はことりに愛の告白をした。ことりは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。自分のことを恨んでいると思っていたことりからしたら意外だったんだろう。

正直自分でもびっくりした。語りだすと、ことりへの想いが止まらなくなり、次々とことりへ自分の想いを語った。

真姫「ことり・・・」ギュッ

ことり「真姫ちゃん・・・」

私達はそのままエッチをした。今までで一番激しく、一番気持ちよかった。ことりへの想いをぶつけたからか、自分の中にあった重い鎖が外れて、心の底からエッチを楽しむことができた。ことりの自宅だったが、もう声を抑えることもなく、快感に溺れた。ベッドがすごくギシギシいっていた。隣の家まで響く位の激しいエッチをした。

事後、私とことりは話し合った。病院代は返さなくていい、私が全ての原因だから、私が払うのは当然だ。ことりのわがままで出たお金は、直接現金としてではなく、おごりやプレゼントで返してもらうと約束した。そして、互いに上下関係はなく、正当なお付き合いをすると決めた。

ことり「ねぇ真姫ちゃん・・・?」

真姫「なに?」

ことり「あのね・・・ことり、真姫ちゃんのことが大好き。愛してる」

初めて言われた。ことりが私のことが大好きだって。愛してるって。私は、自然と顔がにやけてきた。

真姫「私もよ。ことりのこと、愛してる。生涯、私と一緒にいてくれる?」

ことり「えへへ、当然だよ。愛してるよ、真姫ちゃん」

チュッ

今までで、一番ピュアなキスをした。










これが、私とことりが恋人になるまでの話。

おわり

>>1
終わったと思ったら終わってなかった
ことまき結構好きだということが分かった

そういう俺はにこにー推し

以上お疲れ〜
次回作の元ネタ募集してます
今回の元ネタは「ことまき」だけ
いい元ネタ見つけたら書きたいと思いますのでよろしく〜

>>62
見てくれている人がいて嬉しかった。ありがとう。
にこにー関連でも元ネタ募集してるからなにか思いついたら書いて欲しい。

乙乙

おつ
百合ライブはいい
心が洗われるようだ

重い話から始まったからちょっとドキワクしたや

乙乙

おつおつ

なんか今見たら苦しそうに苦痛をあげるとか
食事を食べるとかバカみたいなこと書いてあるなwwwwww
恥ずかしwwwwww・・・

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月31日 (日) 17:09:57   ID: 7jShjlx4

病んだ人間の心理描写が巧すぎて言葉を飲んでしまう

2 :  SS好きの774さん   2015年02月02日 (月) 23:29:03   ID: Ilr6ouoI

胸糞スレかと思ったら違った

3 :  SS好きの774さん   2016年02月28日 (日) 19:36:38   ID: N28lj7_-

超良かった
ことまきの立場逆転バージョンも書いて欲しい

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom