マリ「さよなら」 (510)
マリ「幸せのカタチ」から続くssです
書き貯めなんて無理でした(´・ω・`)
今回で完結です。ほんとのんびり更新していきます
また宜しければ見ていただけたら幸いです(*´ω`*)
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前回までの簡単なあらすじ
シンジとマリはすれ違いで
アスカは歓喜で
レイも怪しい感じです
キーンコーン
帰りのホームルームも終わり、慌ただしく、騒がしく生徒達が帰り支度を始める
かくいう私もその一人だ
いそいそとバックに筆記用具や弁当箱を詰めていると数人のクラスメイトが近づいてきた
「アースカ」
アスカ「なに?」
「最近さ、学校終わったらすぐかえんじゃんかー。たまには遊びいこーよぉ」
アスカ「パス」
「ぶー!!」
アスカ「うっさいわね」
「でもさマジ付き合い悪いじゃん?・・さては彼氏できた!?」
アスカ「・・・」
少しの間を置いて
アスカ「ーーーーええ、そうよ」
私はそう答えた。
急に周りにいたクラスメイトが騒ぎだす
「キャー!?マジで!!」
「ほへー・・アスカと付き合えるとかどんな人?」
「今度紹介してよ」
あー・・煩わしい
誰が紹介なんてするもんですか
アスカ「また今度ね。それじゃバイバイ」
さっさっと話を切り上げて教室をでる
逸る気持ちを示すように廊下を足早に歩く
はやく、アイツがいる家に帰ろう
バカシンジが待っている我が家に
「なんか、アスカ変わったよね・・」
「そう?前からあんな感じでしょ」
「でもさぁ、あのアスカがあんなんなるなんてメチャクチャカッコいい彼氏なんじゃね?」
「つーか初耳すぎてヤバイ」
「これは問い詰めないとねー」
乙。来てたか
乙です。
楽しみにしてます
楽しみにしてます
乙です。頑張ってください。
バン はよ
バン(∩`・д・) バン はよ
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/
バンバンバンバンバンバンバン
バンバン /⌒ヽ バンバンバン
バンバン∩#^ω^)はよ!はよ!
/_ミつ / ̄ ̄ ̄/__
\/___/
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・) バンバンバンバン゙ン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ ̄
; ' ;
\,,(' ⌒`;;)
(;; (´・:;⌒)/
(;. (´⌒` ,;) ) ’
( ´・ω((´:,(’ ,; ;'),`
( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__
前のURL貼ってくれると嬉しい
「んま、あたしらも帰ろー」
「だね。あーあ、独り身は寂しいなぁ」
「そのうちできるっしょ」
少女達は教室を出ていく
誰もいない教室に静けさが訪れた
時間が経ち、日が暮れようとした夕闇の時間に
「やっぱりこの世界は駄目、か」
静寂は破られる
誰もいない筈の教室にいた一人の少年に
「間違った選択は僕が正さなくちゃいけない・・」
儚げに呟く少年
「もう救いはないんだね。幾度に与えられた選択の末路がこの結果なんだから」
窓から射し込む夕陽に煌めく銀髪
「渇くような希望も疼くような絶望も僕が壊す」
「集結の運命を辿り、原始へと帰ろう」
寂しそうに悲しげに
赤い瞳が揺らぐ
「・・君だけを不幸にはしないよ」
少年は最後にそう言うと消えてしまった
まるで最初から何もいなかったかのように
ーーーーーミサトのマンション
走って帰ってきた私はドアの前で息を整える
そして
アスカ「ただいまー」
玄関を開ける
出迎えたのは
シンジ「おかえり」
穏やかな笑みを浮かべて料理をしているシンジ
靴を脱ぎ、リビングに行くと良い匂いが鼻腔をくすぐる
アスカ「今日はハンバーグ?」
シンジ「うん。先お風呂はいったら?もう少しで出来るから」
アスカ「そう」
アスカ「・・ねぇ、バカシンジ」
シンジ「なに」トントン
アスカ「なんでもなーい」
シンジ「そっか」トントン
料理をする後ろ姿を眺める
手を止めることもなく手馴れた様子は最早、主婦のようだ
アスカ「お腹へった」
シンジ「だからもうすぐできるよ」トントン
アスカ「むぅー」
当たり前の日常
シンジがいて私が傍にいる
取り戻した平凡が私を満たしていく
綾波はどうなるのだろう
はよはよ
はよはよ( ^ω^ )
>>13 14
のんびりでいいだろ
作者ものんびり更新っていってんだから
>>15
どうでもいいけどさげろ
でも、それだけじゃ足りない
足りなくなってしまった
コネメガネが居なくなった今、シンジに一番近い存在ら私
こんなに近くて
アスカ「バカシンジ」スッ
シンジ「だから、ちょっと待ってって」
アスカ「・・・キスしよっか」
そこにシンジはいるのに
シンジ「・・・なにいってんだよ」
アスカ「・・・」
手を伸ばせば伸ばす程に
アスカ「・・・ねぇ」グィ
シンジ「離してよアスカ」
アスカ「こっち向きなさいよ」グィグィ
シンジ「・・・危ないからやめてってば」
アスカ「いいから、こっちを」
シンジ「やめろっていってんだろ!?」バッ
遠く遠く、感じてしまう
振り向いたシンジの顔は怯えるように
そして怪物でも見るような目で私を見ていた
〉〉14 ですが、すいませんでした
思わず伸ばし手を引っ込めてしまう
シンジ「あっ・・」
シンジ「ご、めん。アスカ・・怒鳴ったりして」
アスカ「・・別に、もう馴れたわよ」
嘘
馴れないわよ
好きなヤツにこんな反応されて傷つかないわけないじゃない
あの日からシンジは触れ合うことを凄く怖がる
その理由をシンジは答えたがらないが何となく察した
マリどこいったの?
はよはよ
アスカ「何度も言ってるでしょ」
アスカ「・・私はアンタか離れたりしないわよ」
シンジ「・・・」
シンジは悲しそうに顔を伏せる
きっと、いなくなるのが怖いんだと思う
親しくならなければ
好きにならなければ
別れが待っていようとも辛くないから
コネメガネがいなくなったシンジはそれを痛感したのだろう
あの日、最初にシンジを見つけたのは私
雨の中茫然と立ち尽くして涙を流しているシンジを私が慰めた
今にも自殺してしまいそうなシンジにずっと付き添って
そして、またシンジは笑ってくれるようになった
なったのに
私を、いや私だけじゃなく
触れ合うことを
他人の好意を
シンジは拒絶するようになった
コネメガネを思い出すから
はっきりとそう言わないけどきっとそうなんだろう
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マリはどこいったの?
マリはエヴァパイロットとして活躍中
それからずっと私とシンジの距離は縮まらない
シンジの心にあの女がまだ笑っているのが憎い
それでも
何時か、遠くない未来に
シンジの傍でシンジの一番になれるのが私であればいい
時間はある
焦ることはないんだから
そうよ
焦ることなんて
シンジ「いつもごめん・・」
シンジ「アスカが嫌いとかじゃないんだ。でも、そのね・・」
ーーああ
ーーそんな顔しないで
アスカ「・・ったく!アンタは気にしすぎだっつーの」
アスカ「寛大な心で許してあげるんだから感謝しなさい!」フン
シンジ「・・・アスカ」
アスカ「何よ」
シンジ「ありがとう」ニコ
何度も何度も何度も見たシンジの笑った顔
自信がなさそうで
頼りないけど
独り占めにしたいの
私だけに見せて?
コネメガネもあのお人形にもミサトにもリツコにもマヤにも
誰にも向けないで?
アスカ「・・・」ボソ
シンジ「?」
アスカ「・・なんでもないわよ!お腹減ったんだからさっさっとご飯つくれ!」
シンジ「う、うん」
おたおたとまたシンジは調理に戻る
・・・Ich lache ich nur
私はそう呟いた
あとすこし、すこしなんだもの
私の望む未来が叶うのは
はよ
はよ頼む♪───O(≧∇≦)O────♪
はよ
はよしろや
もうちょっとで一ヶ月きてまうやん……
エターだけは勘弁な
・・・ちょっと遅いかな
同時刻、ネルフーーーー
『マリ、お疲れ様。もうあがっていいわよ』
マリ「ん」
マヤ「マリのシンクロ率あがりませんね」
リツコ「17%・・起動指数ぎりぎりの数値よ」
マヤ「最初の日以来下がりっぱなしですから・・」
リツコ「今更乗れなくなったじゃすまないわ。マリにはもっと頑張って貰わないと困るのよ」
マヤ「・・・」
リツコ「・・マヤ。次の日程をミサトと相談して決めておいて頂戴。私はダミーシステムの調整に入るわ」カツカツ
プシュー、ガチャン
ミサト「ーーーシンクロテストもう終わっちゃったかしら」
マヤ「あ、葛城三佐」
リツコ「・・・」カツカツ、ピタ
ミサト「リツコ、結果は」
リツコ「本人に直接聞きなさい」
リツコ「パイロットの管理は貴女の仕事でしょ」
プシュー、ガチャン
ミサト「・・・あの様子じゃ聞くまでもなさそうね」
キター
うっし
マリちゃん心配にゃん・・・・・・・・
どーなる……!?
マァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーリィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーにゃぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんーーーーーーーーーーーーーー!!
PSPで書いてます。
て、いうか話が進まない。
メール欄には半角でsageって入力しろ。コテはつけんな。マナーを理解して、ローカルルールを読んでから書き込んで下さいどうぞ
おもろー
3DSでかけた~!!ニヤッ
>>45
俺も3DSでかいてる
実は俺もPSPで ☆キラーン
実は俺もPSPで ☆キラーン
ま~だ~?
気になるな
まあ保守のために上げるのもありかと
保守
ここは1ヶ月間保守する必要ないし、上げる必要もない
マナーとして下げようか
俺的に下げろ下げろ言ってるやつの方が目障りなんだが
sageないと荒らしが湧くことがあるからな
過敏にあってるんだろ
話が進まないねぇ
おーい作者さん。話を進めてくれませんか?って仕事でもあるの?
一応言っとくが『半角で』sageな
後催促しすぎ。
1日一回ここに来るのが日課になったw
作者さん無理せずじっくり書いてくれ
干支が変わってもまってるぜ
sageってこうでいいですか?
作者さんは、ここ2週間書いてませんね。ゆっくりでいいですよ。
朝から僕しかいないんですけど・・・。
誰もいないよぉ~~~~~~。
黙って待てんのか(自分含)
みんなどこイッタのぉ~~~~。
お話1週間ぐらいススンデナイヨ。皆さんどこいったノ。
>>68
黙れクソガキ
あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↑↑69の人は、人を黙らせる前に、sage saga ってなに??
E-mailのとこ。 できれば教えてください。
なーにー。間違えたのぉ~~。
自分で調べろアスペ
ざーんーこーくーなー人達の集まり。
みなさぁーんすこしおちつこぉーーーーーーーー
>>71は人の事をどうこう言う前に安価くらいまともに付けらるようになろうな?
それからsage sagaもレスの内容次第じゃ必要な事だからな?
>>75
あのー…煽りとかじゃなくてsage sageの意味教えてほしいです。ググっても出てこないから
76に賛成
俺も詳しくは知らないがsageというのは
いわゆるスレを下げる事じゃないかな
sagaは確か禁止用語が使える様になるとかなんとか…
そうなんですか。ありがとうございます。
なるほど!sageはそういう意味があったのか!sage sageは?
「sage」と「saga」な。
それに普通にググれば出てくるんだから聞いてばっかいないで自分で調べろ
若しくはROMってろ
作者ーーーーどこ行ったぁーーー
作者ーーーーどこ行ったぁーーー
>>81
まあまあ、素人童貞君よ。落ち着きたまえ
童貞ぃぃぃぃ笑笑
久々に見にきたら荒れてる
童貞が荒れるぅwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
何か微妙なところで話が止まった。作者はこの場所を忘れてしまっているのか?
待ってます。
おーい さーくーしゃー。
あんまり催促しない方がいいですよ
作者さんが不快になりますし。
でもさぁー。ちっと時間たちすぎじゃね?
でもまたせすぎじゃねぇ?
でもまたせすぎじゃねぇ?
もうちょっと気長に待ちましょ
きっと来てくれますから
落ちるまであと約20日か…
えっおっ落ちる?
落とさせはしない
このどうしようもない悲劇の世界で、
それでも私はハッピーエンドを諦めない……!
シンジ、アスカ、レイ、マリ。皆、大好きだ
だから奥の手を使おう…………ニ本の『槍』を
シンジ 「槍があれば全部やり直せるんだ」
カヲル 「さぁ。行くよ。アダムの分身。そしてリリスの下部」
まず作者がいないことからどうにかしよう
マヤ「先輩も大変なんですよ。・・・葛城三佐、これ内緒にしてくださいね」
ミサト「何の話?」
マヤ「実はダミーシステムのプログラムに不具合があるみたいなんです」
ミサト「不具合?」
マヤ「はい。詳しくは先輩も話してくれなかったんですが」
ミサト「そんな大事な事なんで皆に」
マヤ「・・・言えませんよ」
マヤ「マリのシンクロ率の低下は皆もう知ってるんです。それなのにダミーシステムにも期待出来ないなんて・・」
ミサト「・・そうね」
暫くの間をおいてマヤが話しかける
マヤ「シンジくんとアスカ」
ミサト「え?」
マヤ「二人とも元気ですか」
カタカタ、とキーボードを打ちながらマヤは言う
ミサト「ええ。二人とも幸せに暮らしてるわ」
マヤ「そうですか」
二人は幸せだ。前に戻ったんだから
三人で幸せな生活に
二人が騒いでビールを飲みながら笑う私がいて
ミサト「・・・」
マヤ「・・・」
ミサト「・・リツコのとこ、ちょっちいってくるわ」
足早に私は部屋をでる
部屋を出るときに振り返るとマヤは何かを言いたそうに私を見ていた。
マヤ「・・・」
マヤ「・・・」
マヤ「・・・葛城三佐」
マヤ「私はマリが可哀想なんです」
マヤ「シンジくんがいれば何か変わるっていつも思うんですよ」
マヤ「私にはマリが幸せには見えないんです」
マヤ「・・・これで本当にいいんですか?」
誰かを責めたいんじゃない
誰も悪くなんてない
彼女が哀しそうに一人呟く
答える人はいないのに
シャワー室ーーーーー
マリ「・・・」
髪から流れ落ちる滴
LCLが流されていく
でも分かっている。全て洗い流れたりはしない
体の奥深くまで染み込むように消えたりしない
マリ「シンクロ率落ちちゃったにゃー」
エヴァとのシンクロ率の低下
高い数字を出したのは最初だけで後は下がる一方だ
マリ「・・・なんで」
こんなにエヴァを求めたのに
全部犠牲にしたのに
まだ足りないの?
『マリ』
マリ「・・・ッ!」
ドン
拳を壁に叩きつける
いつもだ
いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも
脳裏によぎる
私を呼ぶシンジの姿
笑っている泣いている怒っている困っている
色んな顔のシンジを思い出してしまう
保守して頂きありがとうございました
色々と大変な事が重なり時間を空けてしまい申し訳ないです
少しでも完結に向けて努力します(´・ω・`)
皆さんありがとうです
待ってました、乙~
おひさぁ~&おつかれぇ~
久しぶり。帰ってきてくれて、ありがとう
この世界では、君はカミサマだ。カミサマ不在の世界はやがては壊れ、消えてしまう……
だから。
さぁ、再び紡いでくれ
醜く 悲しく 歪んで 捻れて
それでいて、何故だかとても愛しい、美しい世界を
絶望と涙の果てに、救済を
彼と彼女たちの、笑顔を望む
私はまだシンジに何かを求めているのか?
・・一体何を?
マリ「違う・・私を突き放したのはシンジだ」
マリ「シンジは自分から幸せを捨てたんだ。エヴァから・・私から離れたのはシンジじゃん」
そうだ
私は悪くない
悪くないんだ
マリ「・・・」
それなのに
マリ「・・・あれ」
マリ「シャワー止めたのに」
頬を伝う温かい滴
タイルに落ちて消えていく
マリ「・・・シンジに」
会いたい
マリ「あはは」
笑っても笑っても
マリ「あはは、あは・・」
タイルに落ちる滴は減りはしない。
その姿が誰が見ても幸せには程遠く、余りにも寂しい姿だった
がんばって完結目指そう。
更衣室でガシガシと雑に頭を拭く。
さっぱりした筈なのに気だるい
『マリ、いるかしら』
更衣室の外から声をかけられる
この声は伊吹二尉?
マリ「・・なに」
『ちょっといい?話があるんだけど』
マリ「・・・」
ガチャ、ドアを開ける
マヤ「あ・・ご、ごめんなさい!まだ着替えてたのね。また出直すわ」
マリ「別にいいよ。女同士じゃん」
マヤ「そ、それもそうね」
なんで顔を赤くしてるんだろう
一気に投下きたな、嬉しい
流れに乗ってきたねぇ~~。
俺は>>1ちゃんを信じてたZE
マリ「・・・」
マヤ「どうしたの?」
マリ「私そっちの趣味はないかにゃー」
マヤ「は、はぁ!?ち、ちがうわよ///」
真っ赤になって否定されると余計怖いんだけど
マリ「じょーだんだよじょーだん」
マヤ「もう・・・」
マリ「んで、話って?」
服を着ながら聞く
マヤ「えっとね」
マリ「シンクロ率のこと?それならだいじょーぶだって。私さほら、尻上がりなタイプなのー」
マリ「本番に強いってゆーか」
マヤ「違うわ」
マリ「?」
マヤ「話ってゆうのはね、シンジくんの事よ」
思わず着ようとしていたパーカーの手が止まる
平静を装っても動揺してしまう。
マヤ「私ずっと思ってたの。マリのシンクロ率が上がらないのはシンジくんと離れたからじゃないかって」
マリ「・・・」
マヤ「エヴァの操縦には精神的な部分が影響するわ。」
マヤ「一緒にいた、支えになってくれた人がいなくなって辛くないわけないよね?」
やめて
マヤ「寂しいし苦しいよね?」
やめて
マヤ「今からでも遅くないと思うの・・シンジくんと」
マリ「やめてよ!」
マヤ「マリ・・」
マリ「私はエヴァに乗れればそれでいいっ!!」
マリ「大体、アンタに私の何がわかるのさ!辛い?寂しい?・・・そんなの当たり前じゃんかっ!」
マリ「シンジは私を支えてくれた。こんな私に笑って怒って・・泣いてくれた」
マリ「一緒にいてくれたの・・・」
それでもエヴァは
私にはエヴァが大切なの。
離したくない
シンジも同じだってずっと信じてた
なのになんでなの?
もう私にはシンジがわからない
マリ「・・・シンジが離れたんだもん。エヴァからも私からも」
情けない
伊吹二尉に当たり散らすように話している自分が情けなかった
あの日の姫から言われた事を思い出す
『エヴァの代わりぐらいにしか考えていないアンタにはきっとわかんない』
シンジはエヴァの代わり
それならなんでシンジが私から消えないの・・?
エヴァがあれば良かったのに・・もう、わからない
自分がわからない
マヤ「・・・マリ、聞いてもいい?」
>>1ちゃん愛してるぜ
今さら何を聞かれても
マヤ「あなたは幸せ?」
マリ「え・・」
マヤ「シンジくんと離れてエヴァに乗って何時来るかも分からない使徒の為に実験を繰り返す日々が」
マリ「それは・・」
マヤ「シンジくんと過ごした毎日は楽しくなかった? 」
マリ「た、のしかった・・。シンジがいるとあったかくてエヴァにのってるみたいにあんしんできた」
くだらない事で束縛した
隣にいてくれると安心できた
困ったように笑う顔が
ぜんぶ、ぜんぶ繋がっていく
シンジは私にとって大切な人なんだ
大切・・・
ああ、そっか
きっとそうだ
シンジが笑えば嬉かったのも
シンジがいないと寂しいのも
シンジを誰にも渡したくなかったのも
エヴァに乗れても何も満足出来なかったのは
隣にシンジがいないからなんだ
だって私、何時からなんだろう?
シンジが好きなんだ
いいよぉ~いいよぉ~
ええな、乙
はよ
エヴァの代わりって自分に言い聞かせて
シンジに甘えてたんだ、私
離れていくのが怖くて安易な考えでずっとずっと・・
好きって言えばシンジが去ってしまうんじゃないか?
迷惑に思ってるかもしれない。責任感から一緒にいてくれただけかもしれない
ならこのままでいい
そう自分に納得させてただけだ
逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて・・
自分の気持ちに向き合う事からも逃げてた
きっとシンジが私を救ってくれたあの日から
ずっと好き
マリ「・・・はは」
乾いた笑い声
マリ「なーんでこうなんだろ」
離れなきゃ気づかなかった
一緒にいればあの時間はずっとずっと続いてたのに
いなくなって初めてわかるなんてさ
マリ「今さら・・・気づかなきゃ良かったにゃー」
こんな気持ち
マヤ「マリ・・泣いてるの?」
マリ「っ」
目元を触ると確かに感じた
さっきから泣いてばっかだ
マリ「こんな泣き虫じゃなかったのに・・」
シンジに会わなければこんな気持ち知らなかった
シンジが助けなきゃこんな想いは抱かなかった
マリ「会いたい・・」
マリ「シ゛ンジに会いたいよぉ・・」
マヤ「・・まだ、間に合うわよマリ」
伊吹二尉は私の肩に手を置いて微笑む
マリ「・・無理だよ」
今更、どんな顔をして会えばいいのか分からない
姫がシンジと幸せに暮らしてるって想像しただけで胸が締め付けられられるように苦しくなる
シンジの笑顔が私以外に向けられている姿なんて絶対に見たくない
それに
マリ「シンジが好きだよ・・でもエヴァを捨てるなんて出来ないもん」
好きって理解した
大切な人なのも知った
それでも私にはエヴァを棄てるなんてこと出来ない
姫やレイちゃんとは違う
自己嫌悪
こんな中途半端じゃシンジは私になんて振り向いてくれない
マヤ「マリ・・」
マリ「だから、もう私に構わないで欲しいかな」
マヤ「ねぇ、マリ!」
マリ「・・シンジを裏切った私が悪いんだにゃ」
おどけたように言う。笑ったつもりだったけど上手く笑えただろうか
マヤ「マリ!こっち見て!!」
俯いていた顔を上げる。
マヤ「あなたの知ってるシンジくんはどんな人だった!?」
伊吹二尉は真っ直ぐに見つめながら私に言った
マリ「私の、知ってるシンジ・・?」
ペース早くていいねー
マヤ「私や赤木博士、葛城三佐、それにアスカもレイも知らないシンジくんをあなたはずっと見てきたんでしょ?」
誰も知らないシンジ
マヤ「簡単に諦めれるの?あなたにとって碇シンジはその程度の存在なの?」
マリ「・・・ちがう」
マヤ「なら、辛い思いをしても会いたいって一緒にいたいって思えるそんな人なんでしょ」
マリ「ぅん・・」
マヤ「だったら、諦めないで」
マヤ「私はね、今のマリを見てると辛い・・エヴァを奪ってあなたを追い詰めて・・苦しめたのは私達大人だから」
マヤ「今度はシンジくんさえもあなたから遠ざけてしまった」
マヤ「だから」
マリ「・・・もういいよ」
マリ「伊吹二尉が私に言いたいことさ・・ちゃんと伝わったから」
マヤ「マリ・・・」
そうだ
もう、自分に嘘をつくのはやめよう
誰かから言われないと気付けないなんてもう最後にしよう
私はシンジが好き。大好き
他の誰にも渡したくない
でもエヴァと離れたくないのも事実
なら
両方でいい。シンジもエヴァも私のモノにすればいい
ごめんね、シンジ。
今まではっきり言えなくて
でも、それを埋めるぐらい好きって伝えるよ
もう二度と離したりしないよ
姫もレイちゃんも誰だろうと邪魔するなら容赦しない
うん。うん? あ、あれぇ~……?
ゃ、やぁ。PSPから失礼するよ、私は>>98だ
>>1、二回目になるが、帰ってきてくれて本当にありがとう
ぜひとも世界の完結を望むよ
カミサマとしての責任は果たしてくれ
何となく、だが
バッドエンドか鬱エンドの予感がしたもので……ね
あくまで個人の意見なので、スルーしてもらってもいいのだが、
できれば "救い" もお願いするよ
長々とすまなかったね。乙だ
キモい
>>128
よく言った
同感
残念ながら>>128に同意せざるを得ない
ここまでキモいのは久々だ
何様だと尋ねたくなるような上から目線キモい
≫128
キモい
けど全く同感である
がしかしキモい
キモすぎて、……あれ?
なんか輝いて見えてきた
あぁ、あれか。なんちゃらQでゲロったモノがキラキラ~☆ みたいな
イッ○Qゲ○キラキラ加工
>>127の人気に嫉妬
これが私なんだ
マリ「伊吹二尉・・ありがと」ニコ
マヤ「!」
マヤ「ううん、マリ。いいの」
マヤ「でも良かった・・またマリがそんな風に笑ってくれて」
マヤ「元気がなくて心配だったから・・」
マリ「もう大丈夫だにゃー」
マヤ「ふふ」
マリ「んでさ」
マヤ「なにかしら?」
マリ「シンジ、どこいる?」
はよ!
マリ、もしかしなくても……
また病んでる?
影ながら応援する。
>>1 がんばれ!
>>1
まとめから来た 航空支援
>>1
まとめから来た 航空支援
>>143
連投赦さん
撃☆墜 してやらああああアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ!!!!!!!
乙。
PSPだと勝手に連続投稿されるよ
マリが笑っている
穏やかに嬉しそうに晴れやかに笑っている
なのに違和感を感じた
マヤ「シ、シンジくんなら葛城三佐の家にいるとおもうけど」
マリ「・・誰と?」
マヤ「誰って葛城三佐とアスカに決まってるじゃない」
一瞬、マリの顔が歪む
本当に一瞬だった
マリ「そっか」
思い出したかのようにマリが聞く
マリ「そういえばさ、レイちゃんどこいんのかにゃー」
マヤ「レイ?この時間ならもう家に帰ってると思うわ」
ふーん、と相槌をするマリ
そしてまた、笑顔で私に
マリ「家、どこか知ってる?」
と聞いてきた
マヤ「え、ええ。知ってるけど・・」
マリ「教えて」
マヤ「え」
マリ「ん?」
マヤ「それは、ちょっと」
マリ「なんで?ただ元パイロットの仲間に会いにいくだけだよ」
マヤ「で、でも個人情報だしそれに」
なんか怖い
そこまでは言えなかった
マリ「ねぇ、伊吹二尉」
マリ「伊吹二尉は私の心配をしてくれて背中を押してくれた。すっごい感謝してるよ」
マリ「ネルフの大人なんてだいっきらいだけど伊吹二尉だけは見直したし」
マヤ「ま、マリ・・ありが」
マリ「でもさぁ」
マリ「だからって全部が全部許されるわけじゃないじゃん責任感じてるから私と話したかったんでしょ。いや、本当本当感謝してるよ?恥ずかしいけど自分を見失ってたの私自身だし何よりシンジをわかってあげられなかった自分を許せない。だから今から挽回しないとさそれこそ死にもの狂いにならなきゃそれにはレイちゃんの住所が必要だから助けてくれるよね?別に喧嘩するわけじゃないんだからただ話すだけそう話して話して話して場合によっては・・話して話して殺話して話して話すだけ」
マリ「優しい優しい伊吹二尉は助けてくれるよね?」
マリ「責任感じてるんでしょ?なら」
『教えろ』
ひぃ!パンドラが…
ありがと
そう言ってマリは部屋から出ていった
私は彼女に教えた。綾波レイの住所を
以前、一度だけ彼女の家に行った事があったから知っていた
何でもない新しいIDカードを渡しに行っただけ
私はマリに元気になって欲しくて
シンジくんもエヴァにのってくれるかもしれないって
それだけなのに
マヤ「・・・」
ずるずる、と床にへたりこむ
私がしたことは間違いだったのだろうか?
マヤ「ごめん、ごめんなさい・・」
誰に向けての謝罪かすら自分自身わからない
ただ、言わずにはいられなかったのだ
こうゆう流れかよ…
研究室ーーーーー
リツコ「・・・」カタカタ
リツコ「・・・」カタカタ
プシュー、ガチャン
リツコ「誰かしら。今忙しいから後にしてくれない」カタカタ
ミサト「私よ」
リツコ「聞こえなかった?忙しいの」カタカタ
ミサト「ちょっと休憩しないよ。ほらコーヒー奢ってあげるから」
リツコ「そんな暇ないのよ」カタカタ
ミサト「そーんなパソコンばっか弄ってると腱鞘炎なるわよー」
リツコ「・・・」カタカタ
ミサト「リツコ」
リツコ「・・・ハァ」カタカタ、ピタ
リツコ「少しだけよ」クル
諦めたように椅子から立ち上がるリツコ
ミサト「ん。そーこなくっちゃね」
やべぇ
すっげえBadEndの予感が………
自販機前ーーーーー
リツコ「で、奢るって缶コーヒーなわけ?」
ミサト「何よ。文句言うなら返しなさい」
リツコ「ありがたく貰っておくわ」
全くありがたみなど感じていないだろう口調でリツコは缶コーヒーを飲む
リツコ「・・・」グビ
ミサト「・・・」
ミサト「そんなにマズイ状況なわけ?」
リツコ「ええ」
ミサト「・・そう」
リツコ「ダミープログラムは何故か起動しない。マリのシンクロ率は低下する一方」
リツコ「それに」
リツコ「ダミープログラム・・・あれは欠陥品よ」
ミサト「欠陥品ですって」
リツコ「ええ」
リツコ「操縦者の思考パターンを擬似的に模倣することで、エヴァに シンクロ状態と誤認させ、操縦者がいなくともエヴァを起動し 操縦を可能にするシステム」
リツコ「レイの人格パターンを擬似的に認識させて運用」
リツコ「これで起動する筈なのに全くの無反応ときたわ」
忌々しくリツコは呟く
リツコ「幾ら原因を調べても解決の糸口すら見つからない」
リツコ「起動出来ないならあんなもの只の欠陥品」
リツコ「本当、お手上げよ」
ミサト「それは・・マズイわよね」グビ
リツコ「・・・」
リツコ「ミサト、シンジ君の様子はどう?」
少しの間を置いてマヤと同じようにリツコは聞く
いきなり切れたな……
鬱エロ全裸待機~
気長に待って風邪引いとくぜ。乙!
さあ>>1よ
書き込みたまえ
だれか>>1を召喚する呪文please
つ『 アンアンダバダバスーパーデリシャスホワイトハイパーウルトラドーン 』
続きはよ
止まった
一週間もお預けですかい
作者さん、乙です
まだかねー?
まだだぜー?
待ってるぜ~
待ってるね~
どうしたものか
作者さんは、投稿につかれたかな?
このまま、ここが1000までいって完結前に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前スレから
「作者でもないのにコテハン付ける」
「sageの意味もわからない」
「自分語り」
「IDを知らないのか自作自演」
こんな小学生みたいなカスばっかだったから>>1も嫌になっちゃったんだろうね
>>1お疲れ様
>>171
確かに
>>173
ケツにツッコもう
………ナニをだなんて俺に訊くなよ
なんかもうカオスな雑談スレになってないか・・・?
>>1 頑張れ
こんなことしてたらもっと作者さんが入りにくくなると思うよ。(一部の人を除いて)
>>175
同感
前と違ってスレ伸びなくなったな
まだ一ヶ月経ってないし……
ゆっくり待てばいい
なんて言うとでも思ったか?
まだー? はよはよ!
ちゃんとsageろ
179の不意打ち
誰か、女装シンジ君の画像うpしてくれないかなっしー?
そしたら、あと一ヶ月ぐらいは耐えられそうなし……
このスレももう終わりなのか
ミサト「元気よ」
リツコ「そう。元気、ね」
少しの間を置いてリツコが口を開く
リツコ「ミサト」
ミサト「ん」
リツコ「今からでも遅くないからシンジ君を説得してくれないかしら」
ミサト「・・・」
リツコ「可能性が有るものは何でも使うべきじゃない?青春ごっこに付き合って世界が滅びるなんてナンセンスだわ」
リツコ「もう猶予はな」
ミサト「大丈夫、大丈夫。きっと何とかなるわよ」
リツコの言葉を遮るようにミサトは気楽にあっけらかんと言う
リツコ「・・・」
ミサト「・・んー!じゃ私そろそろいくわ」
それだけ言うとミサトは一人で行ってしまった。
もう限界です
さよなら
気持ちはわかるけど、もうちょっとだけ頑張ってみてくれ
このままだとモヤモヤ感が半端ない
頼む。ずっと追ってきてるんだから
まじか
もう疲れたならしょうがない
乙であった
今まで乙。
乙っした!
前スレから追ってただけに残念だわ
乙
>>1です
今後このコテでいきます。アドバイスどもでした(*´ω`*)
リツコ「卑怯ね、ミサト」
ぼそり、と呟く
リツコ「貴女の自己満足じゃないの」
リツコ「どいつも、こいつも・・」
苛立ちを隠せないようにリツコも立ち上がり歩きだす
ミサトとは違う方向に
ーーーーージオフロント内、通路
「レイちゃーん」
仕事も終わり、足早に帰ろうとしていた矢先に予想していなかった人物に声を掛けられた。
綾波「・・何か用?」
マリ「む、ひっさしぶりに話しかけたのにつれないにゃー」
真希波・マリ・イラストリアス
私は彼女に違和感を感じていた
爽やかな笑顔
明るい雰囲気
ここ最近で少なからず私が知っていた彼女からは感じられない様子だったから
マリ「・・私の顔なんかついてる?」
綾波「別になんでもない。それより何か用?」
マリ「あーうん」
マリ「私さ勝手に外出したら怒られちゃうの知ってる?」
綾波「ええ」
なんだクソ虫がわいただけかよかった
良かった
お帰りー
偽物かよ
まあ、1がいて良かった
続き期待
マリ「ってわけでレイちゃん私と一緒にきてくんないかな」
レイ「・・・私?」
マリ「他の職員は葛城三佐の息かかってるのが殆どだから断られそうだし。レイちゃんならそーゆの関係なさそうじゃん」
レイ「それで私が同行したとしても監視はつくわ」
マリ「ダイジョブ、ダイジョブ!とりあえずここから出れたら自分で何とかするし」
レイ「そう」
マリ「んじゃ、おっけー?」
レイ「ええ。私の都合が良い日で構わないなら」
マリ「それでいいよ」
レイ「そう。なら私もう帰るから」
マリ「あれ、なんで外出するか聞かないの?」
聞いてと言わんばかりの顔で彼女は私を見る
レイ「別に。興味ないもの」
マリ「ふーん」
今度こそ帰ろう
レイ「もういい?また連絡するわ」
マリ「シンジに会いに行くんだ」
レイ「・・・」ピタ
私を立ち止まらせるには充分な一言だった
ふおおおおお
おかえりなっしー!!
次はいつ頃にこれるなっしー?
作者乙
なんか自分アピールに必死なキモいのがいるな
マリ「あの時とは違うからさ」
あの時とは、違う
これは彼女が自分の気持ちに気付いたから言えたんだろう
レイ「・・・随分、欲張るのね」
マリ「うん」
エヴァも碇君も
レイ「・・・・」
レイ「・・・明日、起動実験が終わったら迎えに行くわ」
マリ「そっか、りょーかい」
でも
レイ「ただ」
私だって
レイ「碇君に会いに行く前に私の家に寄ってもらえる?」
碇君が好きだもの
マリ「・・・いいよ」
それを聞いて今度こそ何も言わず私は歩き出した
振り返る事もなく
なんか嫌な予感・・・
あほのせいでいなくなったやついるかな?
おぉ…
あれは偽物だったのか!
1乙!
もう…BadEndしか、ないのね………
偽物=目立ちたいカス
言い方が辛辣じゃないかね……?
穏やかに行きましょう
matayattimatta,,,
コテの外し忘れごめん
同時刻、シンジの部屋ーー
シンジ「・・・」
ボーッとベッドに横になりながら天井を見上げる
毎日、学校にも行かずアスカとミサトさんの為に家事をしながら過ごす毎日
マリと再会する前に戻っただけ
アスカは僕を好きだ、と言う
毎日僕に話かけてくれる
毎日僕に笑ってくれる
毎日僕を必要としてくれてる
居心地は良い。
アスカには感謝してる。
あの時、慰めてくれてこんな僕を必要としてくれるんだから
でも
僕は怖い
離れていくのが、だ。
勝手に自己完結して勝手に好きになったのは自分の癖に都合の良い話だ
マリを言い訳にして僕は逃げているだけなんだ
わかってる
わかってるつもりでも
頭で理解しても心は反するように
思い出の中のマリが離れないんだ
ずっと大好きとか
結婚する!とか
それは、よくある一時の青春みたいな気持ち
マリはもう僕なんてどうでもいいのかな・・・
アスカはなんでこんな奴好きなんだよ・・・
僕は未だにマリを忘れられない
シンジ「・・・最低だ、僕って」
父さんは正しかったって今ならそう感じてしまう
シンジ「・・・っ」
悔しくて惨めだ
コンコン
部屋をノックする音が悶々と自己嫌悪に浸る僕を現実に戻す
ミサトさんはネルフにいる
つまり
シンジ「アスカ?」
アスカ「うん」
シンジ「何かしたの?」
アスカ「部屋に気持ち悪い虫がいて困ってんの」
シンジ「うん・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「・・・」
シンジ「・・・え、それがどうしたの」
アスカ「・・・はぁ。アンタねぇ、そういう時は『僕が何とかするよ、アスカ!』とか言えないわけ?」
シンジ「えぇー・・・」
アスカ「ったく。あーもう!いいから扉開けるわよ!?」
昔のアスカならノックなんてしないで勝手に開けて今頃、僕は蹴り飛ばされてる
シンジ「う、うん」
ガラァ
アスカ「・・・」
シンジ「へ・・え・あっアスカ」
アスカ「・・・なによ」
シンジ「そ、その格好はち、ちょっと」
思わず目を逸らす
>>1の文章力ってなかなか
アスカ「寝るときはいつもこの格好なの」
シンジ「下着しかは、履いてないの?」
アスカ「べ、別にいいでしょ///」
そっぽを向くアスカ
別に良くなんてない。
普段、パジャマかスウェットいつも着てたよね・・・
しかも明らかに照れてるし確信犯としか思えない
過剰なスキンシップは確かに続いてた
でもこんな、露骨なのは初めてだ
アスカ「・・ふぁ、・・クチュン!」
可愛らしいくしゃみ
シンジ「・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「アスカ」
アスカ「なによ」
シンジ「多分、サイズ大きいけど僕のパーカーでいいなら風邪引くから来なよ・・」
アスカ「・・・わかったわよ」
・・寒いなら止めればいいのに
シンジ「虫は部屋にいるんだよね?台所に殺虫スプレーあったかな・・・」
シンジ「っていうか僕部屋に入っていいの?」
返答がない。
振り向くと
アスカ「シンジの匂いがする・・」スンスン
僕のパーカーを着て犬のように匂いを嗅いでいた
アスカ可愛いよー!
アスカー!!
可愛すぎたろ
>僕のパーカーを着て犬のように匂いを嗅いでいた
おぅふ……普段ならこれに萌え悶え苦しむけど、何せBadEndがほぼ確定のうえ、ドロドロLEVELが半端ない……
見んの辛くなってくるけど楽しみに待ってる
乙! なっしー!
もういいや・・
シンジ「部屋入るからね」
一応、声をかけたが返答がない。
アスカ「ふぅー」スンスン
アスカ「あぅー・・・はー」スンスン
アスカ「むふー」スンスン
待っても仕方ないのでドアを開けて中に入る
ガチャ
部屋の中は真っ暗だ。電気をつけようと進む
シンジ「これかな」
電気のヒモをひこうとした瞬間に
バタン、ガチャリ
ドアが閉まる音と鍵がかかる音がした
おつ
……………ッ!!? ……ぎ、逆レイプ…だと?!
最高です
シンジ「・・アスカ?」
アスカ「ん」
シンジ「なんで鍵かけるの」
アスカ「それはね、お前を食べてしまうからさ」
ヒヒ、と引いた乾いたような笑い声
おどけたように言った言葉なのに冗談に聞こえない
シンジ「・・肉体的な意味で?」
アスカ「ばーか。そんな趣味あるわけないでしょ」
シンジ「・・・性的な意味、で?」
アスカ「すけべ。なに想像してんのよ」
シンジ「何なんだよ、もう」
そして、一呼吸おいてアスカは喋る。
少し自信がなさそうに。
アスカ「・・ねぇ、シンジ。私って魅力ない?」
暗くてアスカがどんな顔をしているか分からない
シンジ「・・そんなことないよ」
整った容姿に恵まれた才能
お世辞抜きで美少女だって僕は思う
中学生の時よりもずっと綺麗になった
アスカ「じゃあなんでシンジは私を避けるのよ」
シンジ「避けて、ないよ」
一瞬、言葉が詰まる
アスカ「避けてる」
シンジ「避けてない」
アスカ「避けてるわよね」
シンジ「避けてないよ」
アスカ「避けてるって言ってんでしょ」
シンジ「避けてないって」
アスカ「・・・」
アスカ「ならいいでしょ?」
アスカが僕に近づくのが分かる
暗がりでアスカが僕の前に立つ。
両手を僕に伸ばすのがわかる
僕は
シンジ「あっ」
アスカ「・・・」
払いのけてしまった
アスカ「避けてるじゃない」
な、泣きそうなんですけど………
シンジ「ご、ごめん・・アスカ」
触れあうのが怖い
アスカの差し出した両手の温もりが怖いんだ
傍にいる安心感を知れば知るほどに
暖かくて優しい気持ちになればなるほどに
失った時の辛さが大きくなる
マリがいなくなった喪失感がそれを思い出させる
アスカ「別にいいわよ。こんなのもう・・」
そこでアスカが言葉を区切る
どんな顔をしているんだろう
そしてアスカは押し黙ってしまった
嫌な沈黙が続く
シンジ「・・アスカ?」
アスカ「慣れる・・わけ・・・ないじゃない」
絞り出すように嗚咽が混ざった声
アスカ「好きなヤツから、拒絶されて平気な・・わけないでしょ」
アスカ「・・なんで、なんで、こんなにアンタが遠いのよ!」
アスカ「コネメガネみたくなれないってことぐらい私が一番わかってる!」
アスカ「それでも!」
アスカ「・・・私じゃダメ・・?こんな風にバカみたくアピールしても鬱陶しいだけ・・?」
アスカ「だって、好きなんだもん・・!」
アスカ「どうしようもないくらいアンタが好きなのっ!」
涙声になりながらアスカは叫ぶように僕に言った
まるで子供が泣くように
誰かに救いを求めるように
ずっと我慢してたんだろうか
こんな僕をずっと想ってくれてたんだろうか
考えれば考える程、自分が情けなかった
……………ッ!!
ああ、ダメだ……泣いちゃった………(俺達も)
>>225
一緒にすんなハゲ(涙声)
アスカ「ねぇ・・・答えてよシンジィ・・」
僕はーーー
シンジ「ありがとう。アスカ」
こんな僕を好きになってくれて
シンジ「嬉しいよ・・」
嘘じゃない
アスカ「・・・・じゃあ、私のこと」
期待するように僕を見るアスカ
シンジ「でも、自分でも分からないんだ。アスカが好きなのかがどうか」
マリがまだ僕に笑うから
僕の中のマリが消えないから
シンジ・・・
もう……涙腺マジ緩い……キーボードがめっちゃ濡れる………
………何でこんなにドロドロしはじめたんだっけ?
でも
でもね、アスカ
シンジ「僕を見捨てないでくれてありがとう」
シンジ「だから、今はこれで許してくれないかな・・?」
僕はアスカに手を伸ばす
そして、彼女の頭に手を乗せて撫でた
シンジ「・・・」ナデナデ
かつてマリにしたように
アスカに同じ事をした
アスカ「ん・・」
目を閉じてされるがままにアスカは撫でられる
アスカ「・・・こんなんで、私が誤魔化されると思ってんのアンタ」
ジッとアスカが下から僕を睨む
シンジ「・・思ってないけど」
まだ、誰かと触れあうのは怖い。
アスカ「そんなガキじゃないっつーの。ほんっとアンタってウルトラバカよ」
だけど、アスカの気持ちは正直に嬉しかった。
だから、応えてあげたくなった
アスカ「・・でも、今は」
シンジ「うん」
アスカ「これで勘弁しといてあげるわよ」
その笑顔は素敵で
とても可憐に
アスカが笑う
アスカ「・・でも、必ず答えは聞かせなさいよ」
アスカ「待ったあげんのは今だけなんだからね!」
シンジゆるすまじ
僕も他人が怖いです
このスレきもすぎ
>>233
黙れ低能
>>234
そういう風に言われる事で悦ぶんだから構うなよ
マジか
初カキコ…ども…
俺みたいな中3でこのスレ見てる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは
今日のクラスの会話
あの流行りの曲かっこいい とか あの服ほしい とか
ま、それが普通ですわな
かたや俺は電子の砂漠でエヴァSSを見て、呟くんすわ
it’a true wolrd.狂ってる?それ、誉め言葉ね。
好きな音楽 第九
尊敬する人間 シンジ(人類補完計画はNO)
なんつってる間に3時っすよ(笑) あ~あ、義務教育の辛いとこね、これ
俺お前と同じ中三だが、半端な自虐に巻き込まんでくれ。中三全員が腐れ野郎みたいな言い方はOUT
というかそれ以前に。最低限の知識というか常識というか、それすらないなら書き込むな
せめてsageなさい。>>1は不定期更新タイプだから、ageると見てる人が続きが来たと思うから
ここは自分語りする場所じゃないんだクソガキ
周りに馴染めねぇなら耳にイヤホン突っ込んで第九聴きながら寝たふりしてろ
スルー出来なくてすまなかった……
どうでもいいけど子供は早くクソして寝ろ
コピペに反応しちゃう男の人って…
えっ
あれコピペだったのか
割とよく貼られるコピペすら知らない上にそれに長文返しちゃうような痛い新参のおこちゃまは一生ROMっててくださいね
わろた
で、続きまだかな?
止まったな
そして時は動き出す……!
(´・ω・`)
多分書き溜めしてると思うんだぁ
>>1 ゆっくりのんびりでいいですよ
>>237-238
お前らきも過ぎワロタwwwwwwww
ちょいと遅れたけど、あけましておめでとう!
皆、メンタルをつよく持てよ!? この話の鬱展開に耐えられるぐらいにはな!!
少しだけ
ほんの少しだけだけど
前に進めた気がした
暖かい気持ち
本当に久しぶりな感覚だった
シンジ「・・うん」ニコ
僕は笑った。
笑った僕を見てアスカも微笑む
窓から差し込む月の光は暗闇を薄く照らし出していた
たった9行とかもうポエムの領域だろwwwwwwwwww
でも書いてくれて嬉しい
だろ? このツンデレが
何いってんだキモい
二週間後、ネルフ本部ーー
ミサト「ーーはい。良いわよ」
マリ「どもー」
綾波「・・・」
ミサト「再度確認するわよ」
ミサト「マリ、貴女に認められる外出時間は26時間きっかり」
ミサト「その間はネルフの監視が付くわ。使徒がいつ来るか分からない以上、こちらの指示には絶対従って貰うわよ」
マリ「はーい」
ミサト「レイもよろしくね」
綾波「はい」
ミサト「それじゃいってらっしゃい」
リツコ「・・・」
マリ「んじゃ、いこっか!」グイグイ
綾波「腕、引っ張らないで・・」
マリがレイを急き立てる様に部屋を出ていった。
リツコ「本当に良かったの?」
ミサト「仕方ないじゃない。シンクロ率が伸びれば認めるってあの時言っちゃったんだから」
リツコ「それもそうね。48.1%・・立派な数字だわ」
ミサト「何が影響したかは知らないけど良い傾向でしょ?」
リツコ「(知らない・・か)」
リツコ「・・兎に角、トラブルだけは避けて頂戴。任せたわよミサト」
知らないなんて嘘だろう
リツコはそう思いながらも口には出さずに部屋を出る
投下終わりなら終わりでせめて何か言ってくれ……
別にいいでしょ・・
投下乙っす!
もう落としていいよ
だまらっしゃい
ミサト「・・・」
ミサトは受話器を取り、内線を繋げる
ミサト「ーーーもしもし、加持君?」
ミサト「ーーうん。監視と尾行の件よろしくね」
ミサト「ーーーえ?」
ミサト「・・・」
ミサト「ーーーそんなんじゃないわよ!とにかく頼んだから」
乱暴に電話を切る
『自分の為にそこまでするのか?』
『あの子達から逃げ続けるのか?』
ミサト「・・・うるさいわよ」
ミサト「自分の為だけじゃないもの」
ミサト「これで良いのよ・・」
言い訳をするように一人呟く。加持から言われた言葉を否定しながら
ミサト自身、理解していた
自分のエゴだと
ミサト「・・・」
それでも引くわけにはいかない
もう過去は変えられないのだから
マリ「ふーん♪ふん♪ふーん♪」
彼女は今鼻歌を口ずさみながら私の前を歩いている
いつもは一人で帰る道の途中に彼女がいるのは不思議な感覚だった
ましてや誰かを家に泊めるなんて初めての事だから
マリ「ねーまだつかないのー?」
綾波「あと少し」
マリ「そ」
綾波「・・・」
会話はない。
自分でも不思議に思う
何故、私は自分の家に彼女を呼んだのか
私にとって帰る場所
誰にも侵されない聖域
大事な物が沢山ある
誰かに見せたくない宝物がある。
いや、だからこそ見せたいのかもしれない。
いいえ、誰でもいいわけじゃない
彼女だから
真希波・マリ・イラストリアスだからこそ見せたいんだ
綾波「着いたわ」
マリ「・・・ここ?」
何があるんだ……
いい予感がまるでしない
この物語が終わったとき、それがBadendでもHappyendでも
間違いなくいろんな涙が流れるな
マリ「なんか意外だね」
綾波「意外?」
マリ「もっと高級マンションみたいなとこ想像してた」
綾波「・・・」
剥き出しのコンクリート
きっと再開されないだろう鋪装工事
確かに古い
綾波「気楽だから。誰もいなくて」
マリ「まあ、私が住んでたとこも他人のこと言えないけどさ」
他の住居人を見たことがない。きっと居ないと思う
その方が煩わしくないし都合が良い
綾波「行きましょう」
マリ「ん」
連れられるように入っていく。
綾波「ここ」
部屋の前につき鍵を開け中に入る
マリ「おじゃましまーす」
マリ「って・・暗ッ」
綾波「足元気をつけ」
ドカッ
マリ「痛っ!」
綾波「・・・何してるの」
マリ「なにしてるのって暗すぎだよ!足何かにぶつけた!」
ああ、だから言ったのに
マリ「電気つけてほしいにゃ」
綾波「今つけるわ」
パチ
hosh
ここ(SS速報)保守は基本的に必要ないぜ
あとメル欄に半角でsageって打っとけ。スレによってはキツい言い方されることあるからな
マリ「お、見えるみえ」
彼女が絶句する
綾波「・・・」
マリ「な、にこれ・・」
綾波「私の宝物」
綾波「碇君の笑った顔碇君の困った顔碇君の悲しそうな顔碇君が買い物袋を持って歩いている姿碇君がお婆さんの荷物を持ってあげてる姿 碇君が料理している姿
碇君のお風呂上がりの姿碇君がすやすやと眠っている姿碇君がアナタのマンションに入っていく姿」
綾波「私が見てきた私だけの碇君」
マリ「シンジの写真・・こんなにたくさん」
壁一面に埋め尽くされた写真
廊下、台所、リビングに至る場所に貼り付けられている
マリ「・・どうやって」
綾波「秘密よ」
マリ「・・・」
綾波「突っ立ってないで中に入ったら?」
促されたマリはリビングへと進む
マリ「っ!」
彼女が目を見張る
綾波「ああ、この人形よく出来てるでしょう」
私が作った碇君の人形
綾波「裁縫なんてしたことなかったから。上手く出来るか心配だったけど」
私は人形を抱き上げる
綾波「碇君の匂いがするの」
マリ「・・・」
彼女は何も言わない
綾波「・・・紅茶でも淹れるわ。ソファーに座って待ってて」
綾波レイ
この女は異常だ。
私自身も壊れてる
きっとあの女・・・姫も壊れてるんだろう
だけど
この女は何か違う
何で全員こうなった
こういうタイプが一番怖い、いつの間にかホラー作品
あの人形はシンジに似せたつもりなのだろうか
解れた糸と飛び出した綿
変色した色にどんな使い方をしたのかボロボロに千切れかかった腕
部屋中に貼られたシンジの写真
落ち着かない。好きな人の写真なのに
綾波レイ
彼女がシンジを隠し撮りしてキ○チガイじみたストーカーのように付け回してたと思うと
シンジが汚されたようで嫌だ。
綾波「はい」
目の前に置かれたティーカップ
湯気がゆらゆらと立ち上る
マリ「どーも」
口では礼を言いつつも飲む気にはならない
そんな私を見透かしたように綾波レイは言う
綾波「熱いの苦手?」
マリ「・・・うん」
綾波「そう」
沈黙と紅茶を啜る音
綾波「・・・昔」
マリ「え?」
彼女が突然話出す
綾波「碇君に紅茶を淹れて貰ったことがあったの」
マリ「・・へー」
綾波「ぽかぽかしたわ。体も心も」
マリ「でも、私はご飯も洗濯もぜーんぶして貰ったけどにゃー」
綾波「そう」
今、間違いなく目を伏せた
マリ「にしてもすごいね。まさかレイちゃんが変態だなんて思わなかったよ」
綾波「変態?」
優越感からか自分が優位に立った気がした
マリ「こそこそシンジの写真撮って人形まで作ってさ。こんなの変態じゃん」
綾波「・・・」
マリ「部屋に呼んだのは自慢のコレクションを見せびらかしたくて?」
綾波「・・ ・」
マリ「はっきり言ってキモいよ」
綾波「・・・」
黙り込む。
マリ「何か言ったら」
そして綾波レイは反論する
綾波「・・貴女は何も分かってない」
マリ「は?」
綾波「貴女も弐号機の人も何も碇君を理解してない」
マリ「どーゆ意味?」
綾波「碇君を悲しませて苦しませて自分の気持ちをただ一方的にぶつけてるだけ」
綾波「碇君の迷惑も顧みず自己中心的で独善的な思考でしか考えていない」
綾波「私は違う」
綾波「碇君を遠くから見守ってるもの。何時も見ている誰よりも理解してる無理強いもしないそれが私の好意の形で愛の証だものそしてそれは碇君もきっと感じてくれている。今まではただ可哀想な貴女や弐号機の人に付き合ってただけ表面上だけの薄っぺらな関係だって私と碇君は心で通じあってるからだから今はこれでいいの最後に私の隣で笑っていてくれればいいそうこれが本当の愛。待ち続ければ報われる碇君が幸せならそれだけで私は満たされるの例え貴女達みたいな人でも碇君が必要とするなら私は悦べるだってそれは碇君が幸せになれるからそれが」
綾波「私の愛だから・・・ねぇ、碇君」
綾波レイちゃんがうっとりとしたように人形を撫でる
綾波も狂ってる筈なのに・・・マリ、アスカが重症過ぎてまだまともに感じるな。
更新頻度と量がアレだけど、やっぱり面白いな
マリ「・・なにそれ」
マリ「そんなの辛いだけじゃん。シンジが他の女の子といても幸せなんて理解出来ない」
マリ「自分を一番大切にして欲しいでしょ?他の誰よりも見ていて欲しくないの?」
綾波「貴女は碇君が幸せに笑って過ごしている生活を壊してまで悲しませてまで自分だけを見ていて欲しいのね」
綾波「それはとてもおこがましいことなのに」
マリ「・・今のシンジが幸せだって言いたそうな口振りじゃん」
綾波「少なくとも笑っているわ」
そう言って立ち上がりアルバムを一つ持ってきた
マリ「これは?」
綾波「最近の碇君を撮った写真集」
この女いつの間に撮ってんだ
パラパラと捲っていくとある写真が目に留まった
シンジが二人で歩いている
シンジが買い物袋をぶら下げている
もう一人の女は嬉しそうに楽しそうに
シンジも優しく微笑んで
まるで恋人同士のように
シンジと姫の映った写真
このスレ開くたび何回泣くんだ、俺……
マリ「・・・違う」
綾波「何が違うの?」
マリ「こんなの、違う」
綾波「何も違ってないわ」
マリ「・・・合成したんでしょ?私がシンジを諦めるようにさ」
綾波「いいえ」
歪む
マリ「嘘つくなぁッ!!」
こんな、こんな、写真見たくない
私はアルバムを叩きつけるように投げた
綾波「乱暴なのね」
平然とアルバムから散らばってしまった写真を彼女は拾う
マリ「こ、んなのちがうもん。私が・・私が会いに行けばシンジは私に」
聞いてもいないことを捲し立てた
マリ「だって!だって言うんだから!今度は好きだって!」
マリ「エヴァもシンジも全部私のなんだから!!もう諦めたりしないッて・・!」
綾波「貴女は」
憐れむように私を見る
綾波「・・あの時、私が碇君を幸せに出来ると思った」
あの時とは、シンジと最後に別れたネルフで私に言った言葉
綾波「でも直ぐに思い直したわ。だってそれは碇君が決めることだもの」
綾波「貴女がしようとしている事は横恋慕でしかない」
マリ「シンジと・・姫が・・付き合ってる?」
声が震えた
綾波「前は貴女が一番碇君の隣にいた。誰よりも近かった」
綾波「でも今は違う。それだけのこと」
マリ「・・・」
認めない
絶対に認めない
そんなの認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない
レイのこれも、また幸せのカタチなのかもしれないね。
ただ、シンジとマリの気持ちの方が痛い程にわかるよ。
アスカも過去のトラウマを考慮すれば自分の側に居て欲しいのだろうね。
だから・・・・・・
このあとレイはくたばったとしてもそれもまた幸せのカタチなのさ。ー
まぁ、アスカにしろマリにしろ、あのアルビノヤンデレを葬るは容易いだろうからさ。
それとマヤを圧倒したあの話術は凄まじいね。
やっぱりヤンデレはリリンの文化の極みだね。
だってだってだってっ!!
もう決めたんだ・・!シンジもエヴァも私が全部・・
マリ「・・信じない。私と会えばまた前のようにシンジは笑ってくれる私と一緒にいてくれる」
マリ「きっと、そうだもん」
綾波「そう。なら会いに行けばいい」
マリ「・・言われなくてもそうするつもりだし」
綾波「私も行く」
マリ「勝手にすればいいじゃん」
綾波「ええ。勝手にするわ」
マリ「・・・」
綾波「・・・」
綾波「・・お風呂先入るから」
マリ「どーぞ・・」
そう言ってまた立ち上がる
人形を持って
マリ「・・ちょっと待った。え、人形持ってくの?」
>>279
気持ち悪い
綾波のヤバさ
正統派のヤンデレだな
綾波「いつも一緒に入ってるもの」
マリ「一緒に?」
綾波「碇君は甘えん坊だから。一人じゃ入れない」
そう言ってスタスタと行ってしまった
マリ「ボロボロになる理由はそれかー・・」
一人残された私はする事もなくアルバムを見る
マリ「シンジ」
写真の中のシンジは笑っている。
マリ「違うよね?」
問いかけても
マリ「・・・」
返事は返ってこない
綾波「・・・湯加減はどうかしら。碇君」
人形「」
綾波「ーーーそう。なら良かった」
他人が見れば異常な光景
人形に話しかけて一緒にお風呂に浸かる
それでも優しく人形に向けて私は微笑む
綾波「碇君は優しいのね」
人形「」
綾波「うん。今度、二人で出掛けましょう」
人形「」
綾波「何処がいい?」
人形「」
綾波「・・・もう///照れるからやめて」
自分自身分かってる
人形は人形でしかない事
本物の碇君には程遠くて似つかぬ只の紛い物
それでも
碇君という存在がいるから
この人形も愛しく写真を見れば心が暖かくなる
『こんな時、どんな顔をしたらいいかわからないの』
『笑えばいいと思うよ』
あの時も
『綾波の手って・・お母さんって感じするね』
『案外主婦とか似合ってたりして』
『な、なにいうのよ///』
この時も
些細な会話が何でもない事でも私には光る宝物
藁人形のように空いていた心の隙間を埋めてくれた碇君
支援
私は碇君の幸せをただ望もう
それが例え報われようと報われなくても
隣にいるのが私じゃなくてもいい
綾波「碇君」
人形「」
綾波「私はずっと見てるわ」
人形「」
綾波「・・そろそろ、出る?」
人形「」
綾波「ふふ」
嗚呼、私は何て幸せなのだろう
ーーーーーー深夜
マリ「・・・」
眠れない
私は今ソファーで横になっている
隣から聞こえてくる音が眠ろうとする私を邪魔するのだ
ギシギシ
とベッドが軋む音
『んッ・・あ、ふぁ・・』
呻くように漏れる甘い喘ぐような声
この女信じられない
『ぅ、ッん!!・・ぁ・・ぃか・・りくっん!』
私がいるのにオ○ニー始めやがった・・・
マリ「(・・碇君じゃねーっつうの!!シンジを汚すな!!)」
ベッドの音と喘ぎ声
この二つが不協和音になって全く眠れそうにない
シンジはどうなのだろう
マリ「(・・・私をそういう風に見てくれてはなかったのかな)」
シンジと二年間ずっと一緒にいた。
抱きついて幾ら甘えてもシンジは嫌な顔を一つしないでいつも優しく微笑んで私の頭を撫でてくれた。
厭らしさも劣情を感じる事のない眼差しで
今思えば男子としては余りにも健全過ぎる
女の肢体に興味が湧いて仕方ない年齢なのに
でも
そんなシンジだからこんなに好きになったんだろう
マリ「(もし・・姫みたいな女とシンジが)」
ベッドで重なりあって二人で愛を囁きあって慰めあって肌と肌が触れあって粘液が混ざりあってお互いに名前を呼びあって毎日毎日あれからそんな事をしていると思うと
マリ「・・・ああああああ゛ッ!!!」
綾波「・・・・煩い」
私の叫び声に反応して布団から顔をだす
仄かに上気したように朱い顔で不満気に私を見ている
マリ「・・こっちのセリフだ!!」
マリ「しっんじらんないにゃ!!普通隣にいるのにオ○ニーおっ始める!?」
マリ「シンジが汚れるからほんっっとやめて!!あとあるさくて眠れないから!」
綾波「オ○ニーじゃない」
マリ「はぁ!?どうみても」
綾波「碇君と今エッチしてたの」
マリ「・・・・・」
開いた口が塞がらない
どこまでぶっ飛んでるんだろう。この女は
綾波「もう少しで碇君もイきそうだったのに」
人形にここまで感情移入するとは思ってなかった
マリ「もう、いいから。それ以上聞きたくない」
綾波「そう」
私は思いきって聞くことにした
マリ「・・・あのさ」
綾波「なに?」
マリ「・・・シンジは姫ともうその、そーゆ関係ってゆうか」
綾波「シてるかってこと?」
マリ「うん・・」
綾波「そんなの知らないわ」
マリ「・・本当に?」
綾波「ええ」
綾波「・・逆に聞くけど貴女は碇君と弐号機の人がS○Xをするような関係だったら碇君を諦めるの?諦められるの?」
マリ「そんなわけないじゃんかッ!!!」
( ´・ω・`)
( ´;ω;`)
マリ「・・でもさ」
自分が一番であって欲しい
シンジにも私だけが一番であって欲しい
マリ「・・・」
そう思うのは自分勝手と言われても
綾波「・・・貴女は欲張り」
そして、私に捲し立てる
綾波「仮に碇君と弐号機の人がもう関係を持っていたとしても貴女は何も言えない」
綾波「だって」
綾波「貴女は自分から逃げたのだから」
マリ「逃げた・・?」
綾波「碇君とのあの距離感が心地よくてエヴァに逃げたのよ」
マリ「わ、私は」
綾波「違う?打算的に考えてない?私が求めればまた一緒に居てくれると」
綾波「また碇君を傷つける結果になろうと貴女は構わない。何故なら」
綾波「碇君は優しいから」
綾波「きっと傷ついても悲しんでも優しい碇君は貴女と一緒に居ようとするでしょう」
綾波「それに甘えてすがりながら貴女は碇君を苦しめていく」
マリたんはわがままだにゃあー
乙
マリ「・・ぃ・・」
綾波「本当は気づいている癖に」
マリ「・・・さい・・」
綾波「貴女が今でもエヴァに乗れるのは何も変わらないから」
マリ「・・・るさぃ・・!」
綾波「ずっと子供のまま。誰かに理解して貰いたがっているのに相手を理解しようとしない」
マリ「うるさいっ・・」
綾波「自分は悪くないと言い聞かせて都合の悪い事は聞こうとしない」
綾波「好きだという気持ちだけでそれが免罪符になると思っている」
綾波「犠牲を払わずに幸せだけを求めている哀れな女」
マリ「・・・だまれ」
哀れって言うな
綾波「貴女はただ自分に酔っている」
マリ「・・・」
綾波「可哀想な人ね」
侮蔑を含んだ目で嘲るような微笑みが私をキレさせた
綾波「っぐぁ・・あぅ・・」
マリ「黙れだまれ黙れだまれだまれ黙れだまれ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れだまれ黙れ黙れダマレ」
ギュウギュウと
気づけば
私は馬乗りになって綾波レイの首を絞めていた。
マリ「わかったような口聞きやがって・・っ!」
綾波「かっ・・はぁ・・!」
マリ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル殺してやるッ・・・!!」
ギュウギュウ
どんどん顔が青くなっていく。
私の手を退かそうと掴んだ手から力が抜けていくのが分かる。
綾波「ぁッ・・・ぎっ・・!」
マリ「ほら、なんか言ってみろよ!?私に命乞いしてみろよぉぉぉっ・・・!!」
綾波「・・・・・っ」
無様な
泣き顔を
みっともない
叫びを
期待したのに
それなのに
笑って見ていた
マリ「わかったような口聞きやがって・・っ!」
綾波「かっ・・はぁ・・!」
マリ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル殺してやるッ・・・!!」
ギュウギュウ
どんどん顔が青くなっていく。
私の手を退かそうと掴んだ手から力が抜けていくのが分かる。
綾波「ぁッ・・・ぎっ・・!」
マリ「ほら、なんか言ってみろよ!?私に命乞いしてみろよぉぉぉっ・・・!!」
綾波「・・・・・っ」
無様な
泣き顔を
みっともない
叫びを
期待したのに
それなのに
笑って見ていた
ヤバいヤバいよ
マリ「わかったような口聞きやがって・・っ!」
綾波「かっ・・はぁ・・!」
マリ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル殺してやるッ・・・!!」
ギュウギュウ
どんどん顔が青くなっていく。
私の手を退かそうと掴んだ手から力が抜けていくのが分かる。
綾波「ぁッ・・・ぎっ・・!」
マリ「ほら、なんか言ってみろよ!?私に命乞いしてみろよぉぉぉっ・・・!!」
綾波「・・・・・っ」
無様な
泣き顔を
みっともない
叫びを
期待したのに
それなのに
笑ってミテイタ
ループしてるだと…アスカが乗り移ってやがるし
綾波さんあんた一人目の時で学びなさいよと
マリ「わかったような口聞きやがって・・っ!」
綾波「かっ・・はぁ・・!」
マリ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル殺してやるッ・・・!!」
ギュウギュウ
どんどん顔が青くなっていく。
私の手を退かそうと掴んだ手から力が抜けていくのが分かる。
綾波「ぁッ・・・ぎっ・・!」
マリ「ほら、なんか言ってみろよ!?私に命乞いしてみろよぉぉぉっ・・・!!」
綾波「・・・・・っ」
無様な
泣き顔を
みっともない
叫びを
期待したのに
それなのに
藁ッ弖ミて#た
ワラッテみテイタ
藁稿笑わらいながらなながらながからながらながら
マリ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ゛ッッッッッ!!!!!」
なにしたなにした
ゴキッ
マリ「はぁっ・・はぁ・・!」
マリ「・・お前が悪いんだ」
マリ「私は悪くない。悪くないもん」
綾波レイ
これでこの女が二度と喋る事はない。
マリ「シンジだってきっと、きっと喜んでくれる」
ストーカーの害虫女をただ殺しただけなんだから
マリ「ふ、ふふふふ」
人形みたいな女がこれで本当に人形になっただけなんだから
・・・・そして思い出す
人形「」
ぼろぼろの壊れた人形
こんなのをシンジと思い込むなんてイカれてる
マリ「・・・」
私はそれを掴み壁に叩きつけた。
マリ「あははははハあハハハッ!」
そうだ。最初から全部全部こうしてれば良かったんだ
姫も邪魔する奴もこうしちゃえばいいんだ。
マリ「ああ、シンジに会いたいにゃあ」
シンジ
私を誉めて
私を褒めて
私の私だけのシン
『・・・マタボクヲ捨テるの?』
マリ「えっ・・」
マリ「ひぃ・・!」
なんで
人形が私を見ているの!?
人形が私に向かって動いてるの!?
人形「ネェ、ボクヲタスケテヨ」
人形「マリボクヲ見棄テないでよ」
人形「ネェネェネェネェネェネェネェ」
這いずるように私に近づいてくる人形
マリ「く、くるなぁ!!なんなんだよこれ!?」
人形「マリマリマリマリマリマリマリマリ」
マリ「お前なんかっ・・・シンジじゃないっ!!シンジじゃないっ!!」
マリ「私の名前呼ぶなあああ!!」
『酷いのね』
え
なんで今
そんな訳がないそんな訳があってたまるか
だってこの女は
綾波「ワタシノ碇くンに乱暴シナイで」
死んだ筈の綾波レイが私を見て笑っていた
マリ「うあああ゛アアアアあアアアアアアアッ!!!」
マリ「っぐぁ!?」
息遣いも荒く跳ね起きる。
カーテンから射し込む陽の光
もう朝になっていた。
マリ「い、今のは夢・・?」
綾波「おはよう」
マリ「ひぃ!?」
綾波「・・・そんな化物を見るような反応されると傷つく」
不満そうに私を彼女は観ていた
マリ「あ、え、いや」
綾波「随分夜中うなされていたけど」
やっぱり夢だったんだ・・
(´・ω・` ) ほっ……
(´;ω;` ) いやぁ、マジで怖かったぁー……
マリ「そっか・・」
綾波「怖い夢でも見たの?」
言えない。
夢の中で首を絞めて殺したなんて
マリ「別に、何でもないにゃ」
でも
あの感触、質感、声
全部が生々しく鮮明に覚えている
夢だったのか疑う程に
綾波「そう」
そう言うと興味がなくなったのか彼女はキッチンへ向かう
綾波「朝食作るけど食べる?」
マリ「作れるの?」
綾波「簡単な物なら」
マリ「・・・食べる」
昨日は何も食べてなかったからお腹が空いていた
綾波「分かったわ。少し待ってて」
私に背を向けキッチンに向かう
マリ「・・・っ!」
その時、気づいてしまった
マリ「ね、ねぇその首の痣どうしたの・・?」
綾波「痣?」
うっすらと手形の痣に
あかん・・・
できる>>1だな
綾波「?」
綾波「痣なんてないわ」
鏡台で自分の首元を確認してるみたいだったが
マリ「うそっ!!ついてるじゃんか!!」
私には見える。丁度、首の真ん中にある紫に変色した手の痕
綾波「・・・?」
怪訝そうな顔をする彼女
マリ「・・・っ」
マリ「だからっ!ここだって!?」
詰め寄り彼女のシャツを掴み鏡台に引き寄せる
綾波「・・・ないけど」
マリ「はぁ!?からかってんの?ほら、鏡にも」
あれ、ない?
首元をもう一度見ても確かに痣はなかった
マリ「え、そんな」
さっきまではっきりとあった。あった筈だ
綾波「・・・離してくれる?」
彼女を掴んでいた手から力が抜ける
マリ「だって見えたのに、なんで・・?」
綾波「寝惚けてるなら顔洗ってきて」
マリ「・・・」
まだ悪夢を見ているようだった
余りにもリアルな夢だったから引き摺っているのか
マリ「・・顔、洗ってこよ」
洗面台で水をばしゃばしゃと顔にかける
そうだ。何時までも夢なんて気にしてても仕方ない
今日は久しぶりにシンジに会う。
私が望む未来を
今日を記念日にしよう
思い浮かべているだけの毎日は終わりにしよう
上手くいく。
何もかも、きっと
マリ「楽しみだにゃ」
私は笑った。
ーーーーーーーー月
「・・・」
何故、こうなってしまうのか
「僕も学ばないな」
何を期待したのだろう。
「決めた事を覆そうと足掻くのは塵に等しく」
見上げる星は暗闇に
「虚しさしか残らないというのは大分、前に理解したと思ってたんだけどね」
「変わってしまった。君を見て出逢い惹かれ、知ってしまったから」
「感情、心、記憶」
それは獣にはない。ヒトに与えられた特権
「機会は何度もあった。祝福される未来もあったんだ」
「でももう駄目だよ」
立ち上がろう
「貴方の敵を愛し貴女を呪う者を祝福しよう。貴女を憎む者の為に悪を以て貴方に接する者に貴女を迫害する者の為にに祈りを」
「我へ剣を持ちたもへ」
「さも与えられん」
巨人は立つ。世界を蹂躙しようと
「 エヴァンゲリヲンMark.06」
「行こう。最後のシ者」
負の遺産を携えて月から光が落ちていく
もうカヲル君に頼るしかないやん……
カヲル君ももう無理って言ってるようですが……
ーーーーーー街中
シンジ「良い天気だね」
アスカ「そうねー」
今僕とアスカは散歩をしている。
シンジ「これなら洗濯物干してくれば良かったなぁ」
アスカ「・・・」
シンジ「あーそういえば今日洗剤も安かったから洗剤買いに行かないと」
アスカ「・・・アンタねぇ」
シンジ「うん?」
アスカ「もっと気のきいた会話はないわけ?」
シンジ「え、あ、うん」
アスカ「はぁ・・・ほんっとこの鈍感」
アスカ「ほら!わたしの紙幅見て何かないの」
アスカが僕の前でくるくる回る。
シンジ「あー・・」
期待したように僕を見る
シンジ「その格好寒くない?」
アスカ「むきぃぃぃっ!!なっんでそうなんのよ!!」
アスカ「もっとあんでしょ!似合うよとかカワイイとか」
シンジ「に、似合うよ。アスカ」
アスカ「もう遅いっつーの!」
シンジ「ごめん・・」
言われてみれば確かに似合う。
華美過ぎず地味過ぎず
元々、容姿の良いアスカはきっと何を着ても映える
その証拠にすれ違う通行人はアスカを横目で見ていく
アスカ「むぅー」
シンジ「むくれないでよアスカ。ごめんって」
アスカ「んじゃ昼はアンタの奢りね♪」
シンジ「えぇー・・」
アスカ「なによ。文句あんの?」
シンジ「別にいいけどさ」
アスカ「素直でよろしい!」
アスカが僕の腕に
アスカ「それじゃいこっ」
自分の腕を組む
シンジ「別に腕組まなくてもいいんじゃ・・」
アスカ「うっさいわね」
別にアスカと付き合ってる訳じゃない
触れあうのが怖くない訳じゃない
返事を未だにしていない
ただ、僕はアスカの好意に甘えている
自分の気持ちに嘘をついて向き合う事から逃げている
でもこのままでいいのか?
シンジ「・・・」
アスカ「腕・・離したほうがいい?」
シンジ「え?」
アスカ「困った顔してた」
シンジ「あ、いや。ちょっと考え事してただけだよ」
アスカ「ほんと・・?」
シンジ「うん」
アスカ「よかったぁ」
嬉しそうにアスカが笑う
シンジ「・・・」
僕はこの先どうすればいいんだろう
この後僕らは街の中をブラブラと歩いた
アスカ「あ、これカワイイ!シンジ買ってよ」
シンジ「確かにカワイイって・・・高っ!!」
雑貨屋を冷やかしたり
アスカ「ねぇ、黒とピンクどっちが似合うと思う?」
シンジ「どっ、どっちでも似合うからはやく出よう!」
ランジェリーショップに連れていかれたり
シンジ「・・・まだ?」
アスカ「こっちのカーディガンはちょっとアンタのイメージと違うし。ジャケットはどうだろ」
僕の服選びをしてくれたり
アスカ「うぇーグリーンピースはいってる・・」
シンジ「好き嫌いはダメだよ」
アスカ「・・アンタが食べなさい!」グィ
シンジ「ちょ!アスカ痛い!押しつけないでよ」
昼ご飯を二人で食べたりとあっという間に時間は過ぎた。
シンジ「ふぅ・・」
今僕はベンチに座っている
正直に言えば歩き通してクタクタだった。
けど
楽しかった
アスカ「シンジィー♪」
缶ジュースを両手に持って僕に笑顔で駆け寄ってくるアスカ
『シンジィー♪』
一瞬、マリの姿がアスカと被る
もしもマリとずっと一緒にいれたら
こんな光景があったのかと考えるとやるせなかった
アスカに不満がある訳じゃない
僕はマリがまだ・・・
アスカ「・・・・アンタらなにしてんの」
シンジ「え?」
アスカが睨む視線の先にいたのは女の子だった。
綾波と
シンジ「マ、リ?」
マリだった
やべぇよ・・・また噛み千切ったり、刺したりの殺しあいが!!
sage三新東京市
決戦
第三新東京市
アスカ「・・・」
綾波「偶然ね」
偶然なんて嘘
一日見ていたんだから
二人が笑う姿も仲良く買い物をしていたのも
全部見てしまったのだから
アスカ「偶然ですって?つけてたんじゃないの」
ああ、姫は鋭いにゃあ。
綾波「いえ、偶然よ。今日は気晴らしに二人で遊んでたの」
すらすら、とよく嘘をつくるね
アスカ「へぇー・・仲いいんだ」
綾波「そう。二人は仲良し」
シンジ「・・・」
驚いたように私を見るシンジ
そりゃそうだ。久しぶりだもん
でもね、今日で変わる
全部変わるから
それで気づいたもん
私の幸せのカタチを
シンジ「・・・マリ、その久しぶ」
マリ「あはは!ひさしぶりだねー。二人とも元気してたかにゃ?」
シンジ、そんな顔して見ないでよ
マリ「いやさぁエヴァのパイロット私一人じゃん?だから毎日毎日実験ばっかでもうさすがの私でもお腹いっぱい!」
痛い。目の前が眩む
マリ「まあ、エヴァに乗れるから超超超ちょーっ幸せなんだけどさ!」
口が渇く。絞り出すように
マリ「この幸せをみーんなにわけてあげたいくらいだよっ!」
嘘をつく
アスカ「アンタ・・」
憎い。この女が姫が憎い。罵倒して張り倒してやりたい。グチャグチャになるまで殴ってやりたい。
マリ「ん?二人はなにデートでもしてたのかにゃ?いいねいいねー♪青春ってかんじ」
でも壊したらダメだから。壊したら・・・
だって
もう手遅れなんだもん
変態ストーカー女の言ってた通りだった
私は傷つけてしまう。シンジはエヴァに乗ることを望んでないのに
何も知らずに喜んでいた
あの日、シンジが私の為にどれだけ怒ったのかを
あの日、全てを捨てようとしてくれたことを
何も知ろうともしなかった。
ただエヴァに乗れることに喜んで嬉しくて
教えて貰ってはじめて自分がどんなに愚かなのかを理解出来た。
そして
傲慢で自分勝手だったのかも
シンジを
大好きな人を
見捨てたのは他でもない自分自身で
幸せに、恵まれていた事に気づいてなかった
離れて他人から教えて貰ってやっと・・・
私にはシンジの隣にいる資格すらなかったのに
シンジ「・・・」
何も言えずにいた
マリ「あーはやく使徒きてくんないかにゃー。私がカッコ良く使徒をぼっこぼこにしてるとこ見せてあげたいし」
マリ「いつでもこいって感じ?あははは」
アスカ「じゃあはやくネルフ戻りなさいよ。私とシンジはデートしてるんだから邪魔しないでくれる?」
アスカが僕の手を握る。
一瞬、ほんの一瞬だけどマリの顔が歪む
マリ「あっ・・ああ!ご、めんねぇ。デートの邪魔しちゃってさ」
綾波「・・・・」
綾波はどこか哀しそうにマリを見ていた。
このままマリとまた別れていいのか?
僕は・・諦めれるのか?
何も話さず向き合うことから逃げるのか?
マリ「んじゃ・・レイちゃんいこ?二人の邪魔しちゃ悪いし」
綾波「・・ええ」
シンジ「マ、マリっ!」
僕に背を向けたまま、マリは立ち止まる。
マリ「・・・離して」
シンジが私の手を掴んでいる
シンジ「こっち、向いてよ」
嬉しかった。
このままシンジに飛び込んで抱きついてしまいたい。
シンジ「ちゃんと話したいんだ・・今さらかもしれないけど」
優しくしないで
マリ「話、す・・?なにをかな」
振り払わなきゃ。我慢できなくなる
私は戻れなくなる
自分で決めた事ですら守れなくなる
シンジ「ずっと、マリの事を考えてた」
私ね
私は
私が
私の
目の前が歪んでいく。
マリ「考えてた・・?じゃあなんで笑ってるの?」ボソ
シンジ「え?」
ああ、ダメだ。
ぐにゃり
マリ「なんでその女と楽しそうにしてたの?」
ぐにゃり
どんな顔をしているだろう。
暗く深くドロドロした感情が込み上げてくる
私はどこまでも私だった
結局、大切な人の幸せよりも自分の幸せを優先する
ケモノでしかなかった
シンジ「あ、のさ」
言葉が出てこない。
違和感が残る。
こんな短い時間で昔のように戻れるのか?
僕にはマリの笑顔が偽りで感情が爆発するのを抑えてるようにしか見えなかった
アスカ「シンジっ・・いこうっていってるじゃない」
アスカが腕を引っ張る。
マリ「・・・もう、いくからさ」
ただ
このまま行かせたら二度とマリに会えない。
そんな気がしたから
だから
マリ「・・・・離して」
僕はマリの手を掴んでいた
シンジ「こっち、向いてよ」
327と328逆でした(´・ω・`)
すみません
マリ「私だけみてよ?」
ごめんね、シンジ
マリ「他の誰よりも私を大切にしてよ」
いっぱい優しくしてくれたのに。ワガママでごめん
マリ「なんで私以外に優しくするの?そんなシンジなんて見たくない」
私ね、シンジの優しい所が笑った顔が好き
マリ「私以外と楽しそうにしないでよ?そんなシンジなんて大っ嫌い」
私ね、ちょっと優柔不断で困った顔するシンジが好き
好きなのに
マリ「シンジが私だけのシンジじゃないなら私だけのモノにならないなら」
嘘も本当も
偽りと真実が
混ざってぐちゃぐちゃぐちゃ、と
どっちの私が私なの?
シンジを独占したい私?
シンジが好きな私?
エヴァはどうでもいいの?いやチガウどうでもいいことなんてなくてあっちの私がワタシをワラウこっちのわたしはアアアアアアアアアアアアアあああああああああ
ああ、でも遅かった。
マリ「これでずっと一緒だにゃあ」
誰でもない私がシンジの首を絞めたんだから
マリの手が僕の首を絞める
ゆっくりと
ゆっくりと
力が入っていく
アスカの叫ぶ声が綾波の焦る顔が遠ざかっていく
周囲には黒いスーツを着た人達が慌てたように走ってくる
そこには加持さんもいた
全てがスローモーションで見える
マリ
声がでない。
意識が薄れていく
『ごめんね』
でも確かに聞こえた
消え入るようなマリの謝罪が
『シンジのこと、大好きだよ』
見間違えるはずがない。聴き違えた訳がない。
今、マリは
『でも』
マリ「さよなら」
涙を流し微笑むマリ
僕は意識が落ちていくの感じた。
深く深く沈むように
やっと復活か。乙です。
え?完結したの?
ーーーーー数時間後
ミサト「ええ。医務室に今はいる」
『ーーーー』
ミサト「駄目よ。このまま拘束するわ。」
『ーーーー』
ミサト「わかってるわよ!・・ええ、うん」
『ーーーー』
ミサト「後から行くわ。それじゃ」
電話を切る。
ガラス越しの医務室のベッドにはマリが寝ている
いや、正しく言えば眠らせたのだ
鎮静剤を投与して
酷い状態で手がつけられなかった
ミサト「私の、せいよね」
シンジくんの首を絞めた。確かにそう報告があった
ミサト「ごめんなさい」
届く事のない謝罪
リツコは言っていた。マリはパーソナリティー障害かもしれない、と
分類はクラスターB
感情の混乱が激しく演技的で情緒的なのが特徴的でありストレスに対して脆弱で、他人を巻き込むことが 多い
全部リツコが教えてくれた。
詳しくは診てみないと分からないらしいけど
これまでの行動と言動を振り返れば当てはまる事が多すぎて多分当たっているんだろう。
ここまで追い詰めた私は最低だ
自分の為の犠牲と保身
ミサト「許してくれるわけないわよね」
ベッドで眠るマリの顔は穏やかだ
読んでるでー
乙ー。
ミサト「・・どんな夢を見てるのかしら」
今だけは幸せな夢を見て欲しい
辛い現実から目を背けていいから
覚めてしまうその時まで
ミサト「・・また、来るわね」
医務室を出ようとしたその時だった
爆発音とともに大きな振動が建物を揺らしたのは
ミサト「なにっ!?」
『総員第一種戦闘配置!総員第一種戦闘配置!」
総員第一種戦闘配置。
遂に使徒が現れた。
ミサト「・・・よりによってこのタイミングで!?」
携帯が鳴る。
ミサト「わかってるわよ・・!」
マリが眠るベッドに近づき体を揺すりながら呼び掛けた
ミサト「マリ!マリ!!起きなさい!!」
マリが目を開く。その瞳はぼんやりとまだ微睡みの中にいるようだった
ミサト「・・・使徒が来たわ」
マリ「そっかぁ。行かなくちゃ」
ふらふら、とおぼつかない足取りで歩き出すマリ
恐らく薬の副作用だろう。
一人では行かせられないわね・・
私は携帯を取りだし電話をかけた。
前と同じように負けられないまた戦いが始まろうとしていた
シンジくんも乗っちゃいなよ。
ーーーーー使徒来襲より遡りネルフ本部
青葉「シンジくんの首、絞めたらしいぞ」
日向「ま、マジかよ」
青葉「ああ。さっき葛城三佐と赤木博士が話してたぜ」
青葉「監視してた加持主席監察官が止めなけりゃシンジくん死んでたかもな」
日向「・・何でこうなっちまったのかなぁ」
青葉「赤木博士が言うにはマリは人格障害を患ってるかもしれないってよ」
日向「精神疾患ってやつか」
青葉「細かい症状の分類までは専門用語が多くて聞き取れなかった」
日向「・・・」
青葉「・・・やるせないよな」
マヤ「・・・・」
私のせいだ
あの時、無責任にマリを励ましたりしたから
こんな結果になってしまったんだ
待ってます!
リツコ「どうかしら。異常はない?」
マヤ「先輩・・・」
青葉「今のところ異変はありません」
日向「何も変わらず、ですね」
リツコ「そう。マヤどうしたの顔色が悪いわよ」
聞かなくちゃ
マヤ「先輩、マリは・・?」
先輩はため息を吐いた
リツコ「マリ、ね」
リツコ「ミサトが軽率だったのよ。マリの普段の状態を考えたら安易に外出なんてさせるべきじゃなかった」
マヤ「・・・」
青葉「・・マリは病気なんですか?」
リツコ「専門医じゃないから少しかじった程度の知識しかないけど当てはまる症状が多いのよ」
リツコ「仮に病気だとしても薬の投与とカウンセリングで徐々にではあるけど落ち着く」
リツコ「でもシンクロにはパイロットの意識・・つまり自我を拡大してエヴァの意識に認識させなくちゃいけない」
リツコ「マリがパーソナリティー障害を患っているとしたらどうなるかしら」
リツコ「不安定な自我で上手くシンクロ出来るとは思えないわ」
日向「なるほど」
リツコ「だけどあの子に賭けるしかないのよ」
リツコ「(ダミーシステムは間に合いそうもないしね・・)」
違うんです。先輩
私が聞きたかったのは
私が知りたかったのは・・
聞こうとした矢先だった
冬月「異常はないようだな」
ゲンドウ「・・・」
青葉「お疲れ様です」
日向「はい。特に変わったことは」
来たのは副司令と司令だった
冬月「赤木博士、パイロットの様子はどうかね?」
縺?>縺槭?
はよはよー
リツコ「あまり良い状態とは言い難いですね」
冬月「・・・ふむ。報告は聞いたがーー」
先輩は副司令と話始めて聞きづらくなってしまった
マヤ「はぁ」
青葉「どうしたんだ?ため息なんてついて」
マヤ「・・ううん。何でもないわよ」
青葉「悩んでるなら一人で抱え込まないで相談しろよ」
相談、か。簡単に出来たら苦労しない。
それは突然だった
物思いに耽っていた私を現実に一瞬で引き戻し
地震の震動のように強烈な縦揺れが襲う
少し遅れてモニターに映し出される
『EMERGENCY』
鳴り響く警音
頭がパニックになりそう
リツコ「マヤ!爆心地の座標を割り出して!」
マヤ「は、はい!」
震動は続く
急いで割り出さなきゃ・・
ようやく解析が終わった。だけどそこはネルフ本部の直ぐ近くだった
マヤ「でました!爆心地は芦ノ湖北岸です! 」
冬月「近いな」
ゲンドウ「ああ」
ゲンドウ「芦ノ湖北岸近辺の映像をモニターに回せ」
青葉「モニター出ます!」
モニターに映し出された映像を見て驚愕した
マヤ「そんなっ!」
リツコ「これは、一体!?」
青葉「嘘だろ・・・」
日向「・・・っ」
リツコ「マヤ!MAGIの反応は!?」
反応は
マヤ「パターン青・・使徒です」
槍を携えた巨人がゆっくりと歩いている
紛れもない
間違える筈がない
これは、エヴァだった
ホモキター
ホモは最恐のヤンデレ(震え声)
さぁシンジ君
僕らのナニで…間違えた
僕らの槍で、やり直そう(ドヤァ(ホモォ
>>349
くっさ
灰色の装甲
頭上に広がる天使の輪
冬月「碇」
ゲンドウ「ああ、間違いない。 エヴァンゲリオンMark.06だ 」
冬月「月面のタブバベースでの建造を完成させていたとはな」
冬月「ゼーレめ・・最後の最後で厄介な置き土産をしていきおって」
ゲンドウ「カシウスの槍に疑似シン化第1覚醒形態」
冬月「状況は最悪という訳か」
ゲンドウ「・・それでも戦うしか道はないのだ」
ゲンドウ「使徒を倒さぬ限り我々に未来はない」
ゲンドウ「総員第一種戦闘配置」
ゲンドウ「目標は第11使徒タブリス」
ゲンドウ「弐号機をメインに初号機はバックアップだ」
リツコ「マヤ、今すぐ特別非常事態宣言発令を!」
マヤ「はい!」
冬月「戦自に連絡し、出動を要請。役に立たんだろうが足止めくらいにはなるかもしれん」
日向「はい!」
リツコ「・・司令、お言葉ですがダミーシステムは一度も起動が成功していません。初号機をバックアップに回そうにも手段がありませんが」
ゲンドウ「分かっている・・これから私が最終調整を行う。現場の指揮は葛木作戦課長に全て一任する」
ゲンドウ「後は頼む、冬月」
冬月「ああ。ユイ君によろしくな」
ゲンドウ「・・・ええ、伝えておきますよ先生」
碇め、何時も厄介事ばかり押しつけおって
あんなにユイ君との再開を望んだお前が何故、人類補完計画を頓挫させた?
お前は言わないだろうが息子の為なんだろう
冬月「・・・やれやれ」
お前ら親子は本当に頑固な似た者同士だよ
冬月「エヴァの起動までどんな手を使っても構わん。食い止めろ!」
ーーーーー格納庫左舷側エレベーター前
ミサト「ここからは一人で行けるわね?」
マリ「うん」
ミサト「私は指揮を取るから戻るわ」
このまま行かせていいの?使徒との戦いでマリは死ぬかもしれない
マリ「どーぞ」
自分の為に犠牲にした
一生憎まれても恨まれても仕方ないと思ってた
ミサト「・・マリ」
だけど、最期になるかもしれない今、また私は逃げつづけるの?
マリ「はーい?」
大人として
今度こそ
最後の最期には
私は一人の大人として向き合わなくちゃ
ミサト「・・・あなたを傷つけてばかりでごめんなさい」
マリ「・・・」
ミサト「自分の為に私はあなたから色んな物を奪った」
ミサト「だから、これが最後になるかもしれないからきっちり謝りたかったの」
ミサト「ごめんね、マリ」
マリ「いいよ別に」
あっけらかんと
マリ「結局これしかなかったんだよ」
マリ「きっとシンジにも姫にもレイちゃんにも誰にも色んな道があって」
マリ「仕事して結婚して子供が生まれて家族がいて」
マリ「そんな当たり前の幸せがみんなにはあってさ」
マリ「けど、私にはねそれが想像できないの。何が幸せでどんなことをすればいいのか」
マリ「わからなくなっちったにゃあ・・・」
マリ「壊しちゃうばっかで欲しがってばっかでなーんも残らない」
マリ「だからもういい」
疲れたように笑って
マリ「葛木三佐ありがと」
マリ「最後にエヴァに乗せてくれてさ」
マリ「じゃあね」
切ない
ミサト「マッ・・・」
あの後ろ姿に
なんて声をかける?
そんなことはないわ。きっと良いことが必ずあるわよ
気休めにもなりはしないだろう
私がマリにしてあげられる事は何もない。
ある筈がない
何故なら自分が見捨てたから
逃げて逃げて逃げて逃げて
責任を放棄したのは誰でもない私自身だもの
マリを救えるのはきっと・・
じゃあ
・・・私は私が出来る事をするんだ
これは私の贖罪だ
マリを必ず無事に生還させて会わせてあげよう
あの子の未来が決して報われない結末を迎えないように
祝福された明日がある事を伝えよう
だから
だからっ・・!
ミサト「必ず・・生きて帰ってきてね・・!」
私は走る
私のすべき事をする為に
ミサトふぁ~いと
ーーーーーー同時刻、第334地下避難所
目が覚めるとそこには知らない光景が広がっていた
シンジ「・・・知らない天井だ」
僕が起きるとアスカと綾波が心配そうに駆け寄ってきた
アスカ「バカシンジ!」
綾波「碇君!」
シンジ「アスカ・・綾波・・ここは?」
加持「よぉ、シンジくん。どうかな気分は」
シンジ「加持さん?」
加持「ここはネルフが用意した地下シェルターさ」
シンジ「地下シェルターに何で」
アスカ「・・・使徒がきたのよ」
シンジ「えっ!?」
綾波「碇君は彼女に首を絞められて意識がなかったから知らないけど第三新東京都市全域に特別非常事態宣言が発令されたわ」
アスカ「加持監察官がここまで誘導してくれたの」
アスカ「アンタが中々、目を覚まさないから・・・心配させんじゃないわよ」
アスカの目尻は赤くなっていた
加持「アスカもレイも凄く心配してたぞ。アスカなんて取り乱して宥めるのに苦労したよ」
加持「モテる男は違うなシンジくん」
シンジ「・・・」
シンジ「二人とも、心配してくれてありがとう」
アスカ「当然でしょ!バカ」
綾波「碇君が無事ならそれでいい」
安心したように優しく笑う綾波と少し怒りながら僕を見つめるアスカ
マリは
マリ・・・
マリ!?
シンジ「加持さん!!マリは!?」
加持「マリはエヴァに乗って戦ってる」
シンジ「戦ってるって・・一人で倒せるような使徒なんですか!?」
綾波「目標の使徒はエヴァよ」
綾波「何故、エヴァが使徒なのかは分からないけど」
えっ
シンジ「エヴァ・・?」
何でエヴァが
加持「月面のタブバベースで造られたエヴァンゲリオンMark.6」
加持「ゼーレの遺物さ。人類補完計画の予備プランってとこだろう」
ゼーレ?
エヴァンゲリオンMark.6?
人類補完計画?
加持「訳がわからないって顔だな三人とも」
アスカ「当たり前じゃない!ゼーレってなんなのよ。こんな状況になってんのもそいつらのせいなの?」
加持「ゼーレは死海文書に基づき人類補完計画を成し遂げようとしたネルフのバックボーンだ」
加持「人類補完計画っていうのは要約して言うと不要な肉体を捨て魂だけになり人類が一つの完全な単体生物になろうって計画さ」
アスカ「なによ、それ」
綾波「・・・」
加持「ネルフはその計画達成のゼーレの駒みたいなもんだったんだよ」
加持「使徒の接触によってサードインパクトを起こすのではなく人為的に引き起こそうとしたのさ」
シンジ「じゃあ、使徒を倒していたのは」
加持「ああ。人類の為なんかじゃない」
加持「ゼーレの自分達の願いの為だったんだよ」
加持「だけどな、司令はゼーレを裏切った」
シンジ「・・父さん」
加持「最初は碇司令も計画遂行を担うゼーレ側の人間だった」
加持「どんな願いが司令にはあったのか俺は知らない」
加持「ただ、わかるのは危険を承知でゼーレに反逆し人類補完計画を防いだのは誰でもない司令自身」
加持「死海文書の予言に逆らい、人類の未来に賭けた。だから誰よりも職務を全うしようとする」
加持「・・・これは葛木もリッちゃんも知らない俺と副司令だけが知ってる真実だ」
綾波「そんな極秘事項を何で今私達に話したんですか?」
加持「それは」
それは?
加持「あの頃はまだ幼かった。でも君達も成長してもう子供じゃない」
加持「知る権利と義務があると思ってね」
アスカ「何だか信じられない話ね。あの時ならまあ・・今となっちゃどーだっていいわよ」
アスカ「そうじゃない?ファースト」
綾波「そうね」
加持「変わったな、二人とも」
加持さんは面白そうに笑う
シンジ「・・・」
知らなかった
父さんにそんな理由があったなんて知ろうともしなかった
ズゥゥウン
大きい振動がシェルターを揺らす
加持「・・・始まったか」
一人で
たった一人でマリは戦ってる
それは誰の為でもない自分の為に?
ならなんで泣いてた?
マリは僕にどうして欲しがったんだよ
『さよなら』
あの時、さよなら何て言ったのは
最後になるかもしれないからか
最後・・
あれで最後になる?
何も言えないまま伝えられないまま
終わるのか・・
加持「シンジくん」
シンジ「・・?」
加持「悩んでるって顔だね」
シンジ「・・・はい」
どうすればいいのか
何をするべきなのか
分からない事ばかりで知らない事が多すぎて
シンジ「自分がどうすればいいのか分からないんです」
加持「君のしたいようにすればいいじゃないか」
シンジ「したいように?」
加持「シンジくん。考えて行動しない奴は失敗ばかりする」
加持「だけどな」
加持「考えた挙げ句、何も出来ない奴は失敗すら出来ないぜ」
加持「間違える事は恥じゃない。知らない事があって当然だ」
加持「そこから踏み出す一歩が大切なんだよ」
シンジ「踏み出す、一歩・・」
加持「殻から飛び出して大空に飛び出さなきゃ見えないもんがいっぱいあるぞ」
加持「シンジくんは今どうしたいんだい?」
ラストスパートぐらい一気に書いてくれよ(´・Д・)」
シンジ「・・・・」
逃げてたんじゃないのか?
マリの為と・・・?
何の負い目もなく他人と向きあう事に怯え
好きにならなければ
触れあわなければ
こんな事ばかり考えて
・・・・・認めたくなかったんだろ
アスカの気持ちを知って今までの関係が壊れるのが怖かったから
誰かを言い訳にして逃げて
傷つくことが怖かった
拒絶されることが怖かった
そして僕はまた、後悔しながら
アスカの気持ちを踏みにじりながら生きていくのかよ
これからも・・・・
嫌だ
そんなの・・・もう沢山だっ!!
父さんでもアスカでも綾波でもミサトさんでも他の誰でもない
シンジ「勝手に・・さよならなんて言うなよ」ボソ
アスカ「シンジ?」
理由なんてもうどうだっていいよ
シンジ「返事も聞かないでさ」ボソボソ
綾波「碇君・・?」
人類を守りたいからじゃない
エヴァに乗る責任も義務も関係ない
たった一人の大切な人と笑う明日の為に
何よりも
僕自身の願いの為に
遠回りしたけど今度こそ迷わない
加持「・・男の顔になったなシンジくん」
真っ直ぐに僕を見ながら加持さんは言った
シンジ「加持さん」
加持「その様子じゃ行くんだろ?」
シンジ「はい」
シンジ「随分、遠回りしたけど・・これ以上後悔はしたくないんです」
シンジ「何よりこれが僕自身の願いですから」
シンジ「色々と・・すみませんでした。結局こうなったのに」
加持「謝る必要なんてないさ。正直、嬉しいよ」
加持「感慨深いもんだ。子供は成長が早いっていうが・・葛木にも見せてやりたかったよ」
その時だった
急に背中に柔らかい感触を感じる
アスカだった。後ろから僕に抱きついていた
アスカ「・・・・」ギュウ
シンジ「・・アスカ」
アスカ「うっさい」
シンジ「アスカ、聞いてよ」
アスカ「何も聞かないもん」
シンジ「僕さ」
アスカ「絶対絶対行かせないからっ」
強く強く抱きしめられた手に力が入るのがわかった
アスカ「もういいじゃない!シンジは傷ついていっぱい辛い思いしたんだから!!」
加持「アスカ・・」
綾波「・・・」
アスカ「きっとまた傷つくわよ!?・・・嫌なの!シンジの辛い顔なんて見たくないの・・・」
シンジ「・・・」
アスカ「コネメガネが自分で選んだ結果じゃない・・・ッ。私はずっと隣にいいるわ!シンジじゃなきゃダメなの・・」
アスカ「好き・・だか・・ら」
嗚咽が混じる
アスカ「好き・・・で・・好きでしょうがないんだもん・・・寝ても覚め・・っても四六時中アンタのこと考えちゃ・・・ぅ」
涙でシャツが濡れる
アスカ「こっ・・んな・・泣き虫になる・・・ぐらい・・・好き・・なっ・・の」
アスカ「・・・・おっ・・・ねがいだから・・いかないで・・・バカシンジ・・・・」
アスカの優しさが
アスカの気持ちが
痛いくらいに伝わってくる
シンジ「アスカと初めて会ったのはアスカが使徒を倒した直後だっけ」
だから
アスカ「・・・?」
シンジ「あれからもう何年も経ったね・・」
逃げちゃダメだ
シンジ「意地っ張りでわがままだし料理も洗濯も僕に任せっぱなしで喧嘩もしたりめちゃくちゃな毎日ばっかで苦労させられたけど」
シンジ「それでも楽しかったのは・・アスカがいてくれたからだよ」
シンジ「だけど、ごめん」
シンジ「僕は行くよ」
シンジ「マリを一人には出来ないんだ」
もっといこう
ゆっくりとシンジが振り向く
シンジ「アスカ、顔あげてよ」
あげない。嫌だ絶対嫌
シンジ「アスカ」
卑怯よ・・・そんな声で呼ばないでったら
シンジ「ちゃんとアスカに言わなきゃ・・ね」
聞きたくない。見たくない
シンジが言わんとしている事が怖くて怖くて堪らない
シンジ「マリが好きだ」
ーーーーーああ
シンジ「アスカも好きだよ。でも」
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!
ーーーお願いだからその顔で
シンジ「友達として家族として好きなんだ」
私が望んだのは
私がずっと欲しかったのは
シンジ「だから、アスカずっとずっとありがとう」
疲れたように笑う顔じゃない
心配させないように微笑む顔じゃない
バカみたく優しいシンジが
本心で笑うその顔
止めれないじゃない
ずるい
ずるいわよ、バカシンジ
アスカの手が離れていく
シンジ「・・・」
加持「シンジくん。この通路を真っ直ぐ進めばネルフ本部に繋がってる」
加持「俺も後から行く・・・死ぬなよ」
こくり、と頷く
綾波「碇君、これ」
綾波が僕にIDカードを渡してきた
シンジ「これって、僕の」
綾波「ずっと持ってた。きっとまだ使えるはず」
綾波が僕の手にカードを渡す
綾波「碇君に返すわ」
シンジ「ありがとう綾な」
そして抱き締められた
綾波「・・・」ギュウ
シンジ「あ、綾波?」
綾波「ぃ・君が・・き」ボソッ
シンジ「!」
シンジ「綾波、いま」
綾波が離れる。囁くように確かに今、綾波は・・
綾波「いいの。返事は聞かなくてもわかっているもの」
哀しそうに
でも
どこか愛しそうに
綾波「碇君」
綾波「いってらっしゃい」
綾波は笑っていた
シンジ「・・・うん。行ってくるよ」
振り返る事なく僕は走った
シンジ「マリッ・・」
決戦の地へと
走る
熱いな
ーーーーージオフロント内部
タブリス『・・・』
悠然と
マリ「・・やろぉ!」
さっきからどんなに攻撃しても
ガッガッガッガッ!
タブリス『・・・』
あのATフィールドが突き破れない
日向「駄目です!パレットライフルによる射撃は全く効果ありません」
冬月「なんというATフィールドだ」
リツコ「通常兵器による攻撃は無意味ね」
ミサト「マリ!近接兵器でコアを直接狙いなさい!」
マリ『了解!』
マヤ「弐号機、ソニックグレイヴ装備!」
マリ「うおりゃあああ!」
弐号機がタブリス目掛け突進する
だが
キィィィィッン
タブリスは片手で弐号機の斬撃をATフィールドによって弾いてしまう
マリ「くっ・・」
マリ「全然効かないじゃんか」
大体、どうしてエヴァが使徒?
てかパイロットが乗ってんの?
マリ「ああっもう!なんなんだよこいつ」
弐号機『・・・!・・・!!』
タブリス『・・・』
どれだけ攻撃しても全く届かない
弾かれて弾かれての繰り返し
マリ「・・・っ」
それでもこれ以外方法はない
通常兵器も役に立たず
もう、これしかないんだから
八つ当たりのようにただ、振り回す
こんな
こんな・・・!
惨めなままエヴァに乗って
私は誰の為に戦ってるの?
自分のため?
じゃあこの気持ちはなに?
私が欲しかったのは・・!
最初は自分が認められる場所が
自由が欲しかった
それがエヴァだった
だけど私の中にあの時からシンジがいた
新しい私の居場所
私はまた認められ自由になれた
だから両方欲しかっただけなのに
それだけなのに
離して離れて残ったのは空っぽな自分だけだった
自由も認めてくれる人もいない
望んだ幸せがこんなにも虚しいなら
私がエヴァに乗る意味なんかなかった
マリ「あああああああああっ!!」
ミサト「マリ、落ち着きなさい!」
マリ『くそがぁぁあああっ!!』
リツコ「・・駄目ね。完璧に我を忘れてるわ」
ザッ
ザッザッ
ザッーー
モニターに砂嵐が生じる
マヤ「!?」
マヤ「通信モニターに異常がでています!」
ミサト「どういうこと!?」
青葉「駄目です!妨害されているようでこちらの音声も映像も全く入りません」
リツコ「原因を突き止めて!」
『醜いね』
マリ「なっ・・」
突然、内部モニターに映像が映し出された
マリ「誰!?」
砂嵐が酷くて相手の顔が見えない
男の声だった
『何度もチャンスはあった筈だよ。君が少し変われば違った未来も・・』
マリ「はぁ!?だから・・誰だっつーの!」
『タブリス。君達はそう呼んでいたね』
使徒!?
使徒が話した!?いや、あのエヴァに乗っているってことはパイロット?
マリ「どういうこと・・」
『僕のことなんてどうだっていい』
『ただ憎いのさ』
『君がね!』
その時だった
今まで攻撃も何もしてこなかった使徒が槍を振ったのは
マリ「うぐ!」
持っていた武器が真っ二つになる
急いでプログレッシブナイフを装備する
マリ「私が憎いってなんで!?」
『君が全て台無しにしたんだ。彼の幸せを』
マリ「彼って!?」
『分からないかい?今まで君を支えてくれた人が』
支えてくれた人
マリ「シ、ンジ・・・?」
『そうだよ』
『君は彼の為に身を引く事も彼の幸せを祈る事も出来ない』
『渇望するばかりだ』
『やり直してもやり直しても同じ結末ばかり』
『それならこんな世界は滅んでしまえばいい』
マリ「・・・っんだよそれ」
マリ「私のことをシンジのことを・・・わかってるように言うなぁぁぁ!」
弐号機がプログレッシブナイフを突き刺す
だけど全く届かない
『わかるさ!』
『一番近くで見ていた!』
『僅かな可能性を誰よりも信じたのは他でもない僕だ!』
一番近くで見ていた
可能性を信じた
こいつは一体誰?
マリ「・・なに言ってんだかわかんないっつぅーの!!」
再度、弐号機で攻撃するも強力なATフィールドの前に歯が立たない
そして、次の瞬間だった
『・・わからなくていい』
『何も考える必要も悩む事もないよ』
『僕が彼の幸せを創造する。今度は君がいない世界で』
マリ「なっ!」
ATフィールドが形を変え、閃光と衝撃と共に弐号機を襲った
リツコ「エヴァの内部モニターはまだ復旧しないの!?」
青葉「駄目です!全く反応しません」
一際、大きい震動が走る
マヤ「な、何が起きてるの・・」
冬月「エヴァ内部モニターから外部モニターに切り替えろ!」
日向「モニター切り替え完了!」
マヤ「モニターでます!」
コアが露出した弐号機が横たわる姿がモニターに映し出された
ミサト「そんな!?」
冬月「通信はまだ繋がらんのか!?」
リツコ「MAGIの回答は!?」
マヤ「駄目です・・解析不能です!」
日向「アンビリカルケーブル断線、エヴァ内部電源に切り替わります!」
リツコ「最悪の状況ね」
ミサト「パイロットの反応は!?」
マヤ「!?」
マヤ「これは・・」
シンジはよおおお
マジギレしたホモは無敵(確信)
ーーーーーーーー格納庫
error
error
error
error
ゲンドウ「もう一度最初からやり直せ!」
何度繰り返した
やり直しても無駄なのは分かっている
レイのクローンは破棄し思考データーの認識が済んでいないダミープラグなどただの飾りにしかならん
レイは変わった
自分の意思を持ち、感情や心を理解した
・・ユイ
私は間違っていたのか?
お前にまた会いたくて私は全てを捨てても人類補完計画を成し遂げるつもりでいた
しかし
シンジの笑う世界に希望を
お前の言葉が重なって私自身さえ変えた
それでも私は父親にはなれず
この結末になってしまった
ゲンドウ「ユイ、私はどうしたらいい・・・」
ピッ
ピッピッ
ピッ
ゲンドウ「・・・」
errorではない
モニター一面にシンジの顔が表示されている
ゲンドウ「これがお前の答えなんだな」
だが、遅すぎた
シンジはもうここにはいない
何もかもーーーーー
『・・父さんっ!!』
幻聴ではない
初号機の前にシンジが立っていた
ゲンドウ「何故、お前がここにいる」
何故だ。心から問いかけた
シンジ「はっ・・はぁっ・・はぁっ」
息が荒い
走ってきたのか
シンジ「僕の・・IDカードまだ使えたんだね」
ゲンドウ「・・・」
登録抹消はしていない。
いや、出来なかったが正しい
それは・・・
ゲンドウ「答えろ。何故ここにいる」
真っ直ぐにシンジが見つめる
シンジ「自分の選択を・・正しに、後悔しない為に来たんだ」
正しい選択などこの世界にはない。
選択を正すのはお前自身だ
私が言った言葉を覚えていたのか
シンジ「僕は父さんのように強くなれない」
私は強くなどない
シンジ「人類の為になんて戦えないけど・・」
シンジ「・・ただっ・・・好きな女の子を・・助ける為になら戦えるから・・!!」
シンジ「幼稚って思われても・・仕方ないかもしれない」
シンジ「けど、他の誰かの為じゃない!」
シンジ「誰でもない僕自身の為にっ!!」
シンジ、お前は
ゲンドウ「・・・シンジ」
シンジ「・・・父さん!」
シンジ「僕を、初号機に乗せてください」
シンジ「・・僕は!」
揺るがない決意をした顔
シンジ「エヴァンゲリオン初号機パイロット碇シンジです!!」
・・ユイ
私の選択は正しかったかもしれない
シンジの未来を信じて良かった
全俺が泣いた
ーーーーー第334地下避難所
加持「ーーーーさて、俺もそろそろ行くが二人はどうするんだい?」
綾波「私も行くわ。出来る事はないけれど見届けたいの」
綾波「碇君が選んだ答えの結末を」
加持「そうか・・・」
綾波「貴女はどうする?」
不思議と涙は流れない
きっとどこかで分かってたのかもしれない
シンジが私とは違う道を歩いて
交わることがないと
でも
悔しくて悲しくても
どうする事が出来なくても
私は好きな男を簡単に諦めきれるほど大人じゃない
忘れて泣いてしまえるくらいの恋じゃないのよ
だったら行こう
アスカ「・・・行くわよ」
後悔ならこの先、幾らでもしてやる
だから今は自分に正直に生きたい
アスカ「勝手に死んだら絶対許さないから」
棘の道を歩いてやる
私は進む
暗闇の先へと
これは熱い
ーーーーー弐号機エントリープラグ内
マリ「痛ったぁ」
体中が軋む
目の前が霞む
すごい衝撃だった
マリ「ケーブルも切られちゃったみたいだにゃ・・」
計時された内部電源は既に二分を過ぎている
マリ「どーすればいいんだよ・・」
さっきから指示も何もこないじゃん
誰も私が心配じゃないの・・?
私はここにいるのに
マリ「誰か助けてよぉ」
答えてくれない
誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰もーーーーー
ああ
そっか
私なんて要らないんだ
エヴァに乗る以外何もない私が負けたら
私なんて要らない
マリ「あは」
マリ「だったらもういいよ」
マリ「勝てば、いいんでしょ」
勝てばきっと褒めてくれる
勝てばきっと認めてくれる
ユーロ支部で見た弐号機の極秘機密書に書いてあった
パイロットに多大な肉体的苦痛を与える代償に
エヴァの本来の姿に近づく方法
マリ「モード・・反転」
それは
マリ「裏コード」
人を捨て
マリ「ザ・ビースト」
獣になる、と
弐号機『グオオオオオオオ!!』
ミサト「弐号機の装甲が外れていく!?」
日向「何だよ、あれ」
我慢してよ、エヴァ弐号機
私だって・・痛いんだからさ
マヤ「プラグ深度?!駄目です、危険過ぎます!」
リツコ「汚染区域突入もいとわないつもり!?」
身を・・・捨ててこそ
冬月「・・・」
青葉「あれじゃ、まるで使徒みたいだ・・・」
浮かぶ
ミサト「マリ!お願いだから返事をして!・・何でこんな時に通信が繋がんないのよ!」
瀬もあれ
弐号機獣化第二形態『ウグオオオオォオオオオオ!!』
読んでて楽しいわ
タブリス『・・・』
『ヒトを捨て獣に成り下がってまで君は』
獣
私にお似合いな言葉だ
体の内側から熱くなる
体が火照り、気持ちいいぐらいだ
マリ「何とでも言いなよ」
お前が誰で何なのかなんてもうどーだっていい
食い千切ってぐちゃぐちゃにしてやるから
憐れむような声を恐怖の悲鳴に変えてやる
マリ「こっから本気でいくから・・にゃああああ!」
弐号機が躍動する。大地を蹴りあげ
咆哮を叫び
幾重に重ねられたATフィールドを破っていく
マヤ「凄い・・」
冬月「ヒトを捨てたエヴァの本当の姿、か」
パリィン
マリ「このやろぉぉぉっ!!」
パリィン
パリィン
リツコ「いけるわ!」
ミサト「・・・っ」
マリ「あと一枚!」
パリィパリィン!
遂に最後の一枚を破った
マリ「・・・これで終わりだぁぁ!!」
眩い白く目の前が染まっていく
光が溢れた
ーーーー
ーーー
ーー
ー
「マリ」
私を呼んでる
「マリってば」
誰かが呼んでいる
「ほら、起きないとみんな待ってるよ」
シンジの声だ
マリ「ふぁ!?」
シンジ「やっと起きた」
困ったように可笑しそうに笑う
マリ「あ、れ?ここは」
並べられた机
何やら落書きされた黒板
シンジ「まだ寝ぼけてるの?」
シンジ「今日は卒業式だったじゃないか」
卒業式・・・?
あれ、私は今エヴァに乗って使徒と戦ってたはず・・
マリ「だって、使徒は!?」
シンジ「・・・よっぽど寝惚けてるみたいだね」
シンジ「使徒なんてずっと前に僕たちで倒しただろ?」
マリ「うそ・・・」
シンジ「いまだにエヴァに乗る夢を見るってマリはよく言ってたけどさ」
マリ「夢・・・」
夢を見てたの・・?あれが夢・・
シンジ「ほら、早くいこう」
シンジが私の手に自分の手を絡める
マリ「シ、シンジ///!?急にどうしたの?」
シンジ「どうしたって・・マリと僕は恋人同士なんだからいつもしてるけど」
マリ「こ、恋人って///!?」
私とシンジが恋人って
シンジ「・・・大丈夫?いつもと違うみたいだよ」
恋人、彼氏、彼女、私とシンジ
そうだ。あの日シンジが私に告白してくれて
シンジの部屋でシンジのベッドの上で
それから、妊娠騒動とか色々あって
私はシンジの彼女なんだ
・・・シンジ
シンジシンジシンジシンジシンジシンジシンジシンジシンジィ!!
マリ「シンジ!」ガバ
シンジ「わぁ!?」
思わず抱きついた
シンジ「ど、どうしたの急に///?」
嬉しくて嬉しくて嬉しくて
堪らなかった
マリ「こ、怖い夢をね・・すっごい怖い夢見てにゃ」
シンジ「怖い夢?」
マリ「私が狂っててさ、シンジも傍にいなくておかしくなってちゃって・・」
シンジ「・・・大丈夫だよ」
シンジ「僕はマリの傍にずっといるから」ニコ
シンジが笑う
照れたように優しく
ああああ
私は幸せなんだ!
私の生きる世界はこんなにも満ち足りているんだ!
シンジ「ほら、みんな待ってるから行こう」
マリ「・・・うん!」
校門にみんながいた
アスカ「アンタたちおっそいわよ!」
綾波「本当。二人で何してたの?」
ミサト「そりゃ卒業式だったんだもの。二人で大人への卒業式してきたんでしょ」
リツコ「ミサト、貴女最低ね」
加持「葛城おっさん臭いぞ」
冬月「碇、店の予約は出来ているんだろうな」
ゲンドウ「・・・問題ない。しっかりと予約は済ませた」
ゲンドウ「そうだろう?カマドウマ」
カマドウマ「はい!!司令の命令通り人数分しっかりと!」
ゲンドウ「良くやった。三階級昇進で貴様は現時刻を持ってアニサキスだ」
アニサキス「あ、ありがとうございます!」
マヤ「アニサキスって確か・・」
日向「・・・寄生虫だよ。青葉の奴、いつになったら元の階級戻れるんだろうな」
トウジ「うっしゃ!今日はぎょうさん食うたるでぇ」
ケンスケ「ネルフの重役と食事・・俺死んでもいいや」
ヒカリ「ほ、本当に私たちも大丈夫なんですか?」
ミサト「いいのいいの♪めでたい日なんだから」
私は一人じゃないんだ
好きな人が友達が仲間が
こんなにいる!
安定?のカマドウマさんw
ってか、なんでそんなに寄生虫とか知ってんの?wwww
シンジ
姫にレイちゃんも葛城三佐に赤木博士とリョウジ
司令に副司令
オペレーターのみんな
クラスメート
そして
あれ
銀髪のだれだっけ・・?
知り合いにこんな子いたっけかな・・・
「楽しいかい?」
マリ「え」
「充実した生活。不自由のない穏やかな日常。君にとって理想の世界」
マリ「あ、えっな、なに言ってるのかにゃ?」
「でも現実は違うじゃないか・・・君が今生きる世界には誰も彼もいない」
暗くなる
あんなに晴れた陽射しも
咲き誇った校庭の桜が
そしてシンジが
みんなが消えて行く
マリ「シンジ!シンジ!?み、みんなは!!」
「お還り」
マリ「返してよ!私の幸せを!居場所を!!」
「夢は覚める。望めば望むほど、ヒトの夢は儚い」
暗闇に一人
マリ「イヤ・・ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ嫌だぁああ!!」
マリ「ねぇ!!私を・・・」
マリ「一人にしないでぇぇぇぇぇぇっ!!!」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
弐号機獣化第二形態『・・・ガァッアアア・・・!』
タブリス『・・・』
ミサト「そんな・・こんなことって」
冬月「ここまでとは・・!パイロットの神経接続を60%カットしろ!このままでは死ぬぞ」
マヤ「駄目です!弐号機、右腕及び右足切断!!こちらからの神経接続カット出来ません・・!干渉出来ません!」
リツコ「まずいわ!コアユニットも露出してる!狙われるわよ」
「・・・どうだったかな」
「夢だけど夢じゃない。限り無く類似した世界」
「希望と幸福に溢れ、今の君には身を焼かれるような思いだろう?」
マリ「・・・ちっくしょお・・」
涙が落ちる
マリ「途中まで幸せ、な夢だっ、たなぁ・・」
痛み
体の痛みじゃない
心が痛くて張り裂けそう
マリ「う・・・あっああああぁ・・!」
震える肩抱き寄せる
マリ「ああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
現実は違う
理想とは違う
夢で構わない
幻想でもいい
こんな世界で生きるよりも
覚めない夢幻に溺れたい
弐号機獣化第二形態『グ・・ッオオオオオオオッッ!!』
マヤ「弐号機とマリのシンクロ率が上がっています!」
マヤ「100・・150・・200・・・!どんどん上がってます!」
ミサト「まさか!?」
リツコ「暴走・・?」
弐号機獣化第二形態『オオオオオオオ・・・ッ』
マヤ「し、信じられません・・シンクロ率が400%を越えました!」
リツコ「このままじゃエヴァ側に引き込まれてしまう!
リツコ「人に戻れなくなるわよ!?」
弐号機獣化第二形態『ガァッ・・!ウグォ・・!』
タブリス『・・・』
青葉「あ、あれじゃまるで」
マヤ「マリっ・・お願い!もう、やめて」
『・・・これ以上は無意味、か』
『僕の声はもう聴こえないだろうけど』
『せめて、最後は望んだ幻の世界で』
『永遠に覚めない仮初めに浸るといい』
日向「つ、通信が・・か、回復しました・・」
映されたモニターにはマリが着ていたピンクのプラグスーツしかなかった
その姿は最初から誰も居なかったかのように
ミサト「プラグ、スー・・ツしか・・・ないじゃない」
リツコ「LCLに・・・還った」
ミサト「リツコ!どういうことよ・・!?マリは!マリは何処にっ!?」
リツコ「以前にも、あったわ・・エヴァ初号機の接触実験中に被験者となって取り込まれた」
リツコ「碇司令の奥さん・・ユイさんと同じよ」
ミサト「そ、それじゃ」
リツコ「・・・・」
冬月「ここまで、だな」
副司令が呟く
もう、手段は一つしかない
ダミーシステムも無駄だろう
ミサト「・・・本部の自爆プログラムを起動させて」
リツコ「ミサト・・」
青葉「くそっ!」
日向「・・・」
マヤ「うぅ・・・」
ミサト「皆、ごめんなさい」
シンジくんがここにいたら
あの時、マリから・・逃げずにいたら
エゴだ
私のせい
リツコ「・・仕方ないわね」
ミサト「リ、リツコ?」
リツコ「言いたい事は山程あるけど」
リツコ「あっちで散々、文句言ってやるから覚悟しときなさい」
青葉「・・俺は大丈夫です。後悔しませんよ」
日向「ネルフの職員ですからね。人類の為には・・正しい選択ですから」
マヤ「・・・・怖いです。怖いけど、み、みんなが一緒だから」
冬月「(碇・・長い付き合いだったな)」
ミサト「皆、ありがとう・・」
泣いてしまいたい
贖罪と感謝の気持ちで押し潰されそうになる
でも駄目だ
最後くらいは
ミサト「シャキッとしないとダメよね」ボソ
そうでしょ、リョウジ
シンジくん、アスカ、レイ
・・・マリ
もしも、生まれ変わってまた出会えたなら
あなた達とちゃんと向き合えるような大人になるわ
ミサト「リツコ、お願い」
リツコ「・・ええ」
「初号機を発進させろ。遅くなったが準備は全て整った」
きたあああああ!
ゲンドウ「・・・」
司令の登場と一言に全員驚愕する
ミサト「司令!」
リツコ「まさか、ダミーが起動したんですか?」
冬月「・・・」
ゲンドウ「違う」
ゲンドウ「・・・今、初号機に乗っているのはーーー」
時間は経った
何時までも
のたうちまわって苦しんでいる姿を見るのは忍びない
この一撃で楽にしてあげるよ
「さようなら」
槍を降り下ろそうとした瞬間、首を絞められたような圧迫感が走る
「なっ・・!こ、これは」
馬鹿な。そんな筈がない
君がここにいるなんて
しかし、紫の鬼が後ろから僕の首を絞めていた
「シ、シンジ君・・!!」
初号機『・・・・!』
シンジ「弐号機から・・マリから・・・離れろっ!!」
ゲンドウ「・・・」
司令の登場と一言に全員驚愕する
ミサト「司令!」
リツコ「まさか、ダミーが起動したんですか?」
冬月「・・・」
ゲンドウ「違う」
ゲンドウ「・・・今、初号機に乗っているのはーーー」
時間は経った
何時までも
のたうちまわって苦しんでいる姿を見るのは忍びない
この一撃で楽にしてあげるよ
「さようなら」
槍を降り下ろそうとした瞬間、首を絞められたような圧迫感が走る
「なっ・・!こ、これは」
馬鹿な。そんな筈がない
君がここにいるなんて
しかし、紫の鬼が後ろから僕の首を絞めていた
「シ、シンジ君・・!!」
初号機『・・・・!』
シンジ「弐号機から・・マリから・・・離れろっ!!」
あうあ(´・ω・`)
コテつけ忘れの連投ごめんなさい
あと、今さらですが誤字脱字申し訳無いです(´・ω・`)
朝このssを覗くのが毎日の楽しみになってる
乙!!
シンジ「うああああっ!」
初号機『・・・』グイッ
初号機がタブリスを絞めたまま持ち上げ
そしてそのまま投げた
タブリス『・・・!』
建造物を壊しながらもタブリスは着地し
何事もなかったかのように立つ。
しかし、先程と違い距離を取り、初号機と弐号機から離れた
シンジ「ハァ・・!ハァ・・!」
ミサト『シンジくん!』
本部からの通信
シンジ「ミサトさん!マリは!?マリは無事なんですか!?」
初号機が使徒を投げた
マヤ「凄い・・初号機とパイロットのシンクロ率87%です!」
リツコ「急に乗ってこの数値とは驚きだわ」
ゲンドウ「・・・」
青葉「内部電源が切れるまであと、三分弱です!」
ミサト「シンジくん!」
シンジ『ミサトさん!マリは!?マリは無事なんですか!?』
ミサト「マ、マリは」
リツコ「・・言わない方がいいわ。ショックを受ける筈よ」
ミサト「・・・」
シンジ『ミサトさん!!』
隠してどうなる?
同じ事を繰り返す?
そんなこと・・もう出来ないわよ!
ミサト「駄目よ。今話すわ」
リツコ「正気!?内部電源も残り少ないのよ!」
ミサト「それでも!シンジくんには知るべきよ」
リツコ「ミサト・・」
ミサト「・・シンジくん。マリはね」
ゲンドウ「シンジ」
ゲンドウ「真希波・マリ・イラストリアスはエヴァ弐号機に取り込まれた」
シンジくん
それでも君の決意が幻想と現実を乗り越えどちらでもない君だけの答えをだしてくれると信じているよ。
>>1
サタンかっけぇクライマックス頼むぜ
このシリーズのテーマは傷付いた心と愛なんだと思う、例え行き着く先が破滅だとしてもそこに愛のある物語りを紡いでくれ
>>408お前はいい加減臭い上に気持ち悪いレスをやめろ。
シンジ「えっ・・?どういう事だよ!父さん!!」
ゲンドウ『恐らくエヴァとのシンクロ率が人の限界を超えた結果だ』
ゲンドウ『かつて、ユイが初号機に取り込まれたようにな・・』
シンジ「ユイって・・母さんじゃないか・・」
ゲンドウ『ああ』
初号機に母さんが取り込まれてる?
シンジ「それってどういうこと!?マリはどうなったの!?」
ザー
ザーザー
ザー
急に通信にノイズが混じる
何でこんな時に!
ゲンドウ『私は・・イを・・救え・・った』
シンジ「なに!?通信が途切れて聞こえないよ!」
ゲンドウ『・・・きは・・・・・分で・・ろ』
ゲンドウ『んな・・択・・・・うと・・・』
ゲンドウ『・・ジ』
ゲンドウ『・・・お前を信じている』
プツン
通信が途絶える
父さんは微笑んでいた
そして最後に聴こえた僕への言葉
マリはきっとまだ生きてる
シンジ「・・・・ありがとう父さん」
全部伝わった訳じゃない
でも
充分だよ
ザー
ザーザー
ザー
青葉「またです!通信が妨害されています!」
マヤ「このままではもうまもなく初号機との通信が切れます!」
冬月「何とかならんのか!?」
マヤ「MAGIは変わらず解析不能を提示しています!」
ミサト「司令・・」
それでも変わらずに司令は話続けた
こんな危機的状況にも関わらず
その話す姿は一人の父親が息子に語りかける様に穏やかな口調だった
ゲンドウ「私はユイを救えかった」
シンジ『な・・?通信が・・れて聞こ・・い・・・』
ゲンドウ「この先どうするかはお前自身が決めろ」
ゲンドウ「それが例えどんな選択になろうと、どんな結果になってしまったとしても」
ゲンドウ「シンジ」
ゲンドウ「・・・お前を信じている」
プツン
マヤ「通信が切れました・・」
リツコ「碇司令・・」
ミサト「・・・」
冬月「・・お前が親馬鹿だったとは意外だよ」
ゲンドウ「・・・」
ゲンドウ「ユイが信じた希望に賭ける、それだけだ」
冬月「やれやれ。素直じゃないなお前は」
ゲンドウ「・・・」
冬月「再び、モニターを切り替えろ」
冬月「視届けようじゃないか」
冬月「(ユイ君とお前の希望がどんな未来を導くのかを)」
『何故なんだシンジ君・・』
『君が傷つく必要はもうないんだよ!』
ノイズが酷い通信
顔は見えない。だけどおぼろ気に理解した
きっとあのエヴァに乗っているパイロット
いや、使徒だ
シンジ「・・・君が使徒で何で僕を知っているのかもどうだっていい」
だけど関係ない
シンジ「僕はマリを助けにきたんだ。だから邪魔しないで欲しい」
『シンジ君っ!』
弐号機獣化第二形態『ギャッギャッギャッ・・アアア・・!』
転げ回る弐号機
マリ・・一人で
たった一人でこんなになるまで戦ってたの?
喚くように
苦しむように
哭き叫んで
シンジ「ごめん、もう一人にしないから」
今、助けるよ
これはいい
『もういいんだ!』
『僕とこの槍があれば世界をやり直せる』
シンジ「・・やり、直す?」
『そうだよ。君が望む世界に思い描いた世界に』
『父親から愛され母親がいて友達がいる。使徒もエヴァもいない世界』
『普通に結婚をして子供が出来て生涯を過ごす』
『そんな世界に僕がする』
『だから、全部任せて欲しい』
『今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ』
違う
シンジ「嫌だ」
『なっ・・!?』
シンジ「その世界に」
初号機の手が
シンジ「僕の知ってるマリはいないっ!!」
弐号機のコアを掴む
何故、こうしたのか自分でも分からない
けど、これ以外方法はない
そう直感したんだ
佳境だねぇ
テンション上がるな
えっと、スゲェ以外言葉が出てこねぇ、先も見えねぇ、何が正しいかもわからねぇ、ゾクゾクがとまらねぇ
このあとどおなんだよおい
融合か?インパクトか?
『シンジ君!』
『彼女はイレギュラー・・この世界の特異点なんだ』
『助ける事なんて出来やしないんだよ!』
『君まで引き込まれてしまう!それに彼女は自ら望んでエヴァに取り込まれた』
シンジ「黙れ・・・っ!」
初号機をコアを引っ張り
弐号機が叫ぶ
『シンジ君っ!駄目だ!これ以上は・・』
弐号機『ギャッアアアアアア!!!』
初号機『・・・・!』
そして
砕けるような音と一緒に
激しい鮮烈な光りが僕の視界を体を
何もかも包みこんだ
何でエヴァ系SSって臭いレスばっかりつくんだ。
くっさ
ーーーーーーー儺$%)匳#怙
水面に刺さる鉄塔
空に浮かぶ幾つもの扉
逆さまのビル
螺曲がった階段
ひらひらと落ちる蝶
シンジ「ここは・・?」
不可思議な夢の中のような景色
あはははは
笑う声が聴こえる
マリの声
遠くにいるような近くにいるような
曖昧な感覚
「うふふふ」
「シンジがなんでいるのかにゃあ?」
シンジ「マリ!」
制服に身を包んだマリがいつの間にか傍にいた
「マリ。そう私はマリ。真希波・マリ・イラストリアス」
「シンジのよーく知ってるマリだよ」
何かおかしい
だけど
シンジ「・・遅くなってごめん。助けにきたよ」
「助ける?私を?」
シンジ「うん」
「うふふふあははははあははははあははははあははははあはははは♪」
可笑しそうにマリが笑いだす
「嫌」
シンジ「え」
「あんな世界もういらないじゃん」
「だってここは私だけの世界!何だって叶うし思い通り」
シンジ「・・・」
「私はマリ。色んな私の一人」
「快活な私。病んでいる私。狂気じみた私。嫉妬深い私。泣き虫な私」
「・・・ねぇ、シンジは私に何を望んでいるの?何をさせたいの?」
シンジ「僕は・・」
「ここでシンジも溺れたらいいじゃにゃい♪楽しくて愉快で幸せを満喫しよう」
「ほら、この扉を開けてみなよ」
突如、現れた真っ白な扉
開けてみる
ガチャ
目の前にある光景に驚いた
多分、俺が望んでる世界ってこれだわ
綺麗に整頓された部屋
窓から射し込む陽射し
椅子に座り赤ちゃんを抱く女性
隣で微笑む男性
シンジ「これって僕とマリ・・・?」
「どう?驚いたかな」
「これは夢なんだよ・・けど私にとっては今は夢じゃない」
「叶えられた理想の未来の一つ」
バタン
ドアが閉まる
「この扉も開けてみなよ」
今度は赤い扉が眼前に現れた
再び開けると
手を繋ぎ、遊園地を歩くカップル
楽しそうに笑うマリ
嬉しそうに笑う僕
幸せな恋人同士そのものだ
「穏やかな日常に隣には大好きな彼氏」
バタン
また扉が閉まる
「ねー。分かったでしょ?ここは幸せに満ちていてわざわざ戻ることなんかないってさ」
希望に幸福
絶望も不幸もない
そんな場所
シンジ「・・・そう、だね」
マリが笑う
笑う
ワラウ
「ふふふ・・ある意味ではヒトが辿り着く事の出来ない理想郷」
「エヴァという依りしろがあって初めて到達出来た魂の補完された地点」
「その資格は勿論、シンジにだってあるにゃあ」
マリが僕に近づき
鼻先で呟く
「ねぇ、私と一つになろ?」
「あっちではなれなかったじゃんか・・」
甘美で艶やかな誘惑だった
「ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっーと」
「二人でいようよ」
シンジ「・・・」
僕はーーーーーー
>>1です
なんでこんな話になっちゃったんだろ(´・ω・`)
こんなに中二病炸裂させてすみません
一応二つ結末を考えてます。
不幸かハッピーかどっちがいいか多い方に結末を持っていこうと思います(´・ω・`)
優柔不断ですみません(´;ω;`)
助けて下さい
無論ハッピー
ここまで引っ張ったんだ、ハッピー以外許さん。
ってかマリを幸せにしろ下さい
前がバッド?だったからハッピーのがいいかもな。
ただ、>>1の好きに書くべきだと思うよ。
当然ハッピー
pspからです ハッピーでお願いします
当然ハッピー
えっ?どうしたのみんな?このまま逝けば幸せになれるんだよ?幸せってこの事じゃん痛くも、哀しくも、辛くもないんだよ?
みんなだって、これを望んでたんじゃないの?
ルシフェルふざけんなよ.....ギリッ
無論ハッピー一択
スルースキル、全 開 !!!
>>427
俺はLRS人だがこの話は不幸エンドで良いよ。
俺にとって。
不幸とか誰得だよ
ハッピーエンドで
不幸を見てみたい気持ちもあるけど二者択一ならハッピーで
っ、何でだよお前ら?これ以上マリとシンジを苦しませる気かよ?目ぇ覚ませ幻想を見ろ!
くさい
庵野なら躊躇わずBADを選ぶだろうな
だが俺はHAPPYを望む!
>>1です(´・ω・`)
皆さんレスどもでした。
ハッピーが多いみたいなのでハッピーにします(*´ω`*)
もう少しお付き合い頂けたら幸いです
ご協力感謝です
シンジ「・・うん。幸せになろう」
「ああ、シンジ・・!」
僕を抱こうとする両手が
目尻に涙を浮かべ喜ぶ顔が
シンジ「でも」
次の一言で凍りつき
伸ばした手は止まる
シンジ「ここでじゃない」
「えっ・・」
シンジ「戻ろう・・僕たちの世界に」
「な、なんで、そんなこと言うのさ」
「ここなら何も邪魔なんてしない。望めば望んだ分の夢や・・幻が・・全部叶うのに」
「どうして!?」
シンジ「確かに」
そうだね
シンジ「あっちは残酷で救いもない世界だけど・・」
辛くて泣いて
悲しくて哀しい
痛くて苦しむ
ろくでもない世界
それでも
シンジ「そんな場所でもマリがいてくれれば僕はきっと笑える」ニコ
「・・・・」
シンジ「理由になってなくてごめん」
もう一度
真っ直ぐにマリを見据えて言った
シンジ「僕と戻ろう」
「・・・・・ふふ」
「そんなに、私と戻りたいんだぁ」
マリが試すような目で僕を見る
「じゃあ、選びなよ。どの私と戻るか」
シンジ「選ぶ?」
また、マリが現れる
「元気で明るくて他人に好かれる・・そんな私かな?」
「あは♪わんこくん。一緒に連れてってよ!二人でなら何でも愉しいよ」
出会った当初のようなマリ
「それとも嫉妬深くて甘えん坊な私?」
「・・私だよね?私を離さないよね?シンジは優しいもん傍で隣で私だけの為にいてくれるもんだから他の私なんていらないよね?」
病んですがるようなマリ
「愛されたい癖に自分勝手な私?」
「私を選ばないなら、そんなシンジなんていらない。だから殺してヤルそれで一緒ニなろ?」
睨むように僕を見るマリ
「エヴァに乗る私?」
次々と
「無関心で諦めちゃった私?」
僕の眼前にマリが立つ
「こんなもんでいいかにゃっと」
「さあ、選びなよ」
「誰と戻りたいの?」
どのマリも魅力的過ぎて選べねぇ...リリスカワイイ
選ぶ、か
そんなの決まってる
シンジ「マリと一緒に行くよ」
「・・どの私?」
「・・意味わからないにゃ」
シンジ「・・マリはマリじゃないか」
「・・・嫌」
シンジ「元気なマリも甘えん坊なマリも病んだマリも・・そこにいるのは」
シンジ「全員、僕の知ってるマリだから」
ピシッ
シンジ「誰か一人を選ぶなんて出来ない」
ピシッピシッ
シンジ「例え世界をやり直したとしても」
亀裂が走る
硝子が割れていくように風景も扉も
沢山のマリさえも
「あっ・・あぁ」
シンジ「幾ら幸福で希望に満ちた夢があっても」
「・・・やめて、そんなこと」
シンジ「そこに僕が知ってるマリがいないなら意味がないから」
シンジ「・・傷ついたって構わない」
ピシィ!
「だめぇ!」
シンジ「あの世界でたった一人しかいない君と生きていたいんだ」
パリィン
破片が落ちていく
僕と一人のマリを残して
暗くなっていく
それがお前の答えなのか、シンジ
>>448
ゲ、ゲンドゥーさん!
きっと残ったのは誰でもない
どんなマリでもない
僕が一緒にいた
真希波・マリ・イラストリアス
シンジ「・・・」
マリ「どうして・・?」
涙が零れる
ぽたり、ぽたりと
滴が何もない暗闇の地面に波紋を広げていく
マリ「なん・・・でシィ・・・ンジは私を見捨てないの・・?」
マリ「優しくしないでよ・・!わた、しには・・・そんな価値っ・・ない」
マリ「シンジを・・っ!傷つけてさ・・・結局、エヴァに乗る・・・・意味も!なかった・・!」
マリ「わ・・・だしっ!なんてっ!!ほっとけば・・・いいじゃん・・・!!」
見届けさせて貰うぞ第三の少年
桜流しをBGMに聴きながら読んでるから涙腺が緩い……
ほっとけばいい、か
シンジ「・・ほっとけるわけないよ」
だって
マリ「・・・あっあぁ・・・うあ」
マリの目から大量の涙が落ちていく
波紋が幾重にも広がる
シンジ「特別な理由なんていらない」
波紋は広がり続ける
シンジ「・・・マリが背負う荷物が重たくて押し潰されそうなら僕にも背負わせて欲しい」
何処までも
シンジ「何もない暗闇の道を一人で歩けないなら僕も一緒に歩かせてくれないかな」
シンジ「・・・さよなら、なんて悲しいこと言うなよ」
シンジ「・・エヴァに乗れなくても」
シンジ「嫉妬深くて傷つけられても・・」
シンジ「そんなマリが好きなんだ」
マリに向けて手を伸ばす
マリ「う・・・・っあああああん!!・・・あっう・・あぁぁ!」
マリ「シン・・・ジッ!わたし・・っ・・・!」
子供が
一人寂しくて
一人不安で
どうすればいいかわからなくて泣くような
でも、もう見つけたから
シンジ「泣かないで」
その痛み、共に背負うと言うのか碇の息子よ
シンジ「泣かないで」
前が・・見れないよ
涙でぐしゃぐしゃになる
辛くて悲しくて寂しくて泣いたんじゃない
幻想じゃない
夢じゃない
私を認めてくれる
私を好きでいてくれる
シンジが目の前にいて手を差しのべてくれた
おそるおそる
ゆっくりと
手を伸ばす
私の手が握られる
優しくも力強く
押さえきれない気持ちが
想いが溢れて零れて
マリ「こっ・・んな!!ひっく・・・わだ・・・じ・・だけ・・ど!!」
シンジ「・・うん」
マリ「シンジをっ!・・きずっ・・・うぁ・・けて!」
こんな壊れた女だけど
こんな狂った女でも
マリ「ばっか!・・・だ、けどっ!!」
マリ「・・・・それっでも!!」
あなたを
マリ「・・・シンジをすきで・・いていいですかっ・・!!」
まだ~?
マリーと思わずシャウトしてしまった
>>1の文才は全智全能の神の遥か上を行く物がある
シンジ「もう、離さないって約束するよ」
シンジ「遅くなって・・ごめん」
マリ「うっ、ううん・・・!」
涙を拭うマリ
マリ「わた・・しも!・・はなさないから・・」ニコ
マリが僕の手を握り返す
ああ
シンジ「ふふ、やっぱり」
マリ「・・・?」
シンジ「マリって」
僕が見たかった
僕が叶えてあげたかった
シンジ「笑ってる顔が一番可愛いよ」
マリの笑顔がそこにあった
ーーーーー
ーーーー
ーー
ー
「・・・・」
「シンジ君・・」
「君は優しい・・。傷つくのを恐れているのにそれでも棘に飛び込む」
「そんな君が好きだよ」
「ても、もういいのさ」
「最後の最後に間に合った」
「さあ、鐘を鳴らそう。君の新しい世界への門出だ」
「寂しくならないよう皆、連れていくからね」
初号機『・・・』
マヤ「初号機の内部電源が切れました・・・」
ミサト「シンジくんっ!シンジくん!」
変わらず通信は繋がらない
リツコ「無駄よミサト・・今度こそ終わりだわ」
リツコ「初号機のプラグ内の生体反応が消えた」
リツコ「きっとシンジ君もエヴァ側に引き込まれたのよ。ヒトの領域を越えてまで・・マリを助けたかったのね」
ミサト「そんな・・ッ」
冬月「・・・碇、残念だったな」
ゲンドウ「・・・あいつは私とは違う」
冬月「違う?」
重なった初号機と弐号機を貫かんとタブリスが槍を振り上げる
その時だった
初号機『・・・ォオオ』
初号機『ウオオオオオオオオオオオオオッ!!』
マヤ「しょ、初号機再起動・・・!?」
ミサト「な、何が起きてるの!?」
リツコ「マヤ!」
マヤ「エヴァ初号機を中心に高エネルギー反応!」
このスレのゲンドウが漢過ぎて、このゲンドウなら好きになれそう
>>1同様かっこよすぎる
マヤ「シンクロ率は・・0%!?」
青葉「初号機、周囲にATフィールドを展開しています!」
日向「プラグ深度が安定していません!0・・154・・・69!計測不能です!」
リツコ「暴走とは違う・・これは何が起きてるっていうの?」
初号機『ウオオオオッ!』
冬月「覚醒なのか?」
ゲンドウ「・・・」
ゲンドウ「用意されたシナリオにはない我々の理を越えた事象だ」
ゲンドウ「疑似シン化等の覚醒形態ではない」
初号機『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!』
ゲンドウ「二人の可能性が導き初号機が・・・いや」
ゲンドウ「ユイがそれに応えたんだろう」
初号機『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』
ゲンドウ「愛という可能性にな」
ピカッ!
そして
十字の光が立ち
初号機を中心に空高く昇る
凄まじい爆音と衝撃が周囲を倒壊させた
ーーーーーージオフロント郊外
目の前の光景が信じられない
弐号機の残骸を踏み越え初号機が悠然と歩く
朱に染まった双眼
金色に輝くATフィールドを片腕に纏っている
アスカ「あれって初号機、よね・・」
綾波「ええ」
加持「・・・」
槍を持ったエヴァが使徒らしいけど
アスカ「・・何がどうなってんのよ」
状況が全く分からない
綾波「くるわ」
アスカ「!」
使徒が動く
初号機に向けて突進した
サタンかっけぇ
「有り得ない」
「覚醒・・?それじゃ辻褄が合わないじゃないか」
「・・・まさか」
「・・・」
「そんなに・・・」
「・・・彼女と一緒に生きていたいんだね」
「なら試させて貰うよ」
「僕は認めない。絶対に認めるものか」
「行くよ、シンジ君・・!」
シンジ「・・・」
僕に抱えられまだ目を閉じている
守りたい
抱きしめていたい
マリがいるっていう確かな感触が僕を奮い立たせる
この温もりを離さない為に
シンジ「・・君を倒す」
初号機『ウオオオオッ!』
タブリス『・・・・!』
突進してくる使徒をATフィールドで防ぐ
キィィィィッン
金属と金属がすり合うような音
シンジ「ああああああッ!」
展開されたATフィールドが形を変える
僕の攻撃するという意志に呼応するように
ドォンッ
大砲のように打ち出された
タブリス『・・・!』
しかし、振るう槍が切り裂いていく
シンジ「くっ・・」
ドォンッドォンッ
ドォンッ
ドォンッ!
使徒の槍は次々と打ち出される初号機の攻撃を霧散させてしまう
初号機『オオオオ!』
タブリス『・・・!』
防がれ
防ぎ
防がれ
幾度と繰り返される攻防
だが、徐々にだが距離を詰められていく
タブリス『・・!』
シンジ「このままじゃ駄目だ・・」
何かあの槍に対抗する手段はが欲しい
シンジ「ミサトさん!」
突然だった
シンジ『ミサトさん!』
シンジくんの声が響く
ミサト「無、事だったのね・・! 」
ミサト「!」
ミサト「シンジくん、マリは!?マリもそこにいるの!?」
シンジ『マリも一緒です!・・・っぐ!何か、何か武器になるようなものっ・・ないですか!?』
シンジくん、あなたは救ったのね・・マリを
ありがとう
本当に、ありがとう
ミサト「・・分かったわ!今すぐ兵装ビルの射出を」
ゲンドウ「駄目だ」
ゲンドウ「赤木博士、セントラルドグマに在るあれを射出させろ」
リツコ「・・成る程、確かにあの使徒が持つ槍に対抗するにはそれしか有りませんわ」
ミサト「リツコ、一体何を」
リツコ「説明している時間はないの」
リツコ「緊急射出コード0013よ。これで射出されるわ」
ミサト「よく解らないけど・・それがこの状況を打破する唯一の手段ってことなのよね」
シンジ『ミ、ミサトさんっ!』
考えてる時間なんてない
ミサト「・・緊急射出コード0013承認!初号機のポイントまで誘導させて!!」
シンジ「ぐっあ!」
初号機『・・・ォオ』
タブリス『・・・』
均衡が破られ叩き伏せられてしまう
こっちの攻撃など意に反さないと言わんばかりだ
シンジ「・・諦めるもんか!」
それでも
泣き言なんて言ってる場合じゃない
僕が守るんだ
今度こそ絶対に
使徒が近づいてくる
その時だった。
ドガァアアアン
地面が割れ、初号機と使徒の間に割り込むように現れた
粉塵が舞う先に
赤く細く歪な螺旋の形状をした槍が佇んでいた
使徒が持つ槍に瓜二つの一本の槍
ミサト『シンジくん!それを使いなさい!』
シンジ「・・ありがとう、ミサトさん」
槍を手に取り、初号機が立つ
初号機『・・・』
タブリス『・・・』
「ロンギヌスの槍か」
「月面から回収していたとは・・碇ゲンドウめ」
「・・・いいよシンジ君」
「これで最後にシよう」
タブリスが槍を構える
初号機も槍を構えた
勝負は一瞬でつく。そんな予感がした
緊迫し張り詰めた空気を壊したのは初号機の咆哮
初号機『ォオオオオオオオオオオオオオ!』
使徒に目掛けての突貫
迎え撃つ使徒
シンジ「出力最大!!」
槍と槍がぶつかり合う
キィィィィッン
キィィィィッン
キィィィィッン
そして勝ったのはーーー
タブリス『・・・!』
キィィィィッン!!!
使徒の方だった
初号機の左腕と槍が消し飛ぶ
シンジ「ああああああああああっ!!」
身を螺切るような鋭い痛みが襲う
だが、壊れたのは初号機の腕と槍だけじゃなかった
使徒の槍も砕け散っていた
チャンスはここしかない
シンジ「・・・・まだだっ!」
初号機『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!』
再度、初号機が突貫する
直接コアを狙っての捨て身の攻撃
使徒のATフィールドと初号機のATフィールドが交錯した
シンジ「これでっ・・最後だぁあああ!!」
徐々に徐々に
初号機の拳がATフィールドを押し返していく
しかし
まだ、足りない
コアまで届かない
シンジ「うっぐ・・!くそっ・・あとちょっと・・・ちょっとなんだ!頼むよ初号機!!」
ギュッ
不意にトリガーを押す手に手が重ねられ握られた
シンジ「・・・マリ!?」
マリ「一人で・・戦うなんて・・・無茶しないで欲しいにゃあ」
マリ「・・・シンジゆってたじゃんか・・重たいなら僕にも背負わせてってさ・・」
マリ「私にも・・背負わせてよ」
マリ「シンジと・・」
マリ「一緒に・・この先もずっと!!」
さっきまでの苦しさも忘れる程に力が湧いてくる
愛しくて嬉しくて
そうだ・・僕はもう
僕たちはもう
シンジ「うん!」
マリ「・・・ん」ギュウ
一人じゃないんだ
強く握りしめられた手
シンジ「AT・・・!」
二人でトリガーを押していく
マリ「・・・フィールドォ!」
この先も君といるために
この先も貴方といるために
シンジ
シンジ「全ッッ開!!!」
マリ「全ッッ開!!!」
俺のテンションがちょっとおかしくなってきてる
感激の涙が止まらん
タブリス『・・!・・・!』
初号機『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!』
パキパキィン
パキィン
破った
ATフィールドが霧散していき遂にコアまで拳が届く
その瞬間だった
『ふっ・・ふふ・・・』
ノイズが混じった通信
シンジ「・・・!」
『結局・・・大人になれなくて子供だったのは僕自身だったってこと、か』
『決められた運命なんて最初から無かったんだね・・』
『草も木も花も虫も動物も人も・・不変な生命はない』
『花鳥風月といった所かな』
『流れて往く時の中で成長するんだ・・傍観者気取りの僕には分からない訳だよ』
『やり直しては歪めてたんだね』
『シンジ君、彼女に僕の代わりに謝っておいて欲しい』
『苦しめてすまなかったってさ』
シンジ「き、君は・・!?誰なの・・?」
『僕かい・・?』
ノイズが酷くなる
%#$ル『僕は・・ぎ・・・ル』
そして
渚#$ル『な・・さ・・ヲル・・・』
晴れていく
渚カヲル『・・渚カヲルだよ』
彼は笑っていた
渚カヲル『今度こそ幸せになってねシンジ君』
渚カヲル『それと』
渚カヲル『おめでとう』ニコ
その言葉を聴き終わると同時に極光で全てが白んだ
やっとここまできた(´;ω;`)
多分、明日には完結するかもです。
もう少しほんとあと少しだけお待ちください
何時も皆さんレスどうもです(*´ω`*)
すげ…
十字の光が初号機と使徒を包む
激しい閃光と爆心地の後に残ったのはぼろぼろの初号機だけだった
マヤ「パターン青消滅・・やりました!使徒殲滅です!」
リツコ「終わったのね」
青葉「しゃあっ!」
日向「俺達勝ったんだよ!勝ったんだ!!」
歓喜と安堵の声に作戦本部が沸き立つ
ミサト「・・シンジくんとマリの回収に行ってくるわ!」
ジッとなんてしてられなかった
今すぐにあの子達を抱き締めて泣いてしまいたい
リツコの呼び止める声も聞かず私は出ていく
リツコ「今、回収班を向かわせたわって・・聞いちゃいないわね」
マヤ「あ、あの・・!私も行ってもいいですか」
リツコ「貴女まで何を言っているの」
ゲンドウ「構わん」
リツコ「司令?」
ゲンドウ「ここは私が残る。行きたい者は勝手に行け」
ゲンドウ「家族や親類と連絡が取りたい者も連絡を取って構わん」
ゲンドウ「私が許可する」
マヤ「じゃ、じゃあ!行かせて貰います!」
青葉「俺も・・行きます」
日向「ああ、自分もです!」
リツコ「ちょ、貴方達まで事故処理もあるのよ!」
次々と職員が出ていく
残された職員は私と司令と副司令だけになっていた
皆、それぞれ何処かに行ってしまった
冬月「お前らしくないな」
ゲンドウ「・・・」
冬月「・・赤木博士、君も行きなさい」
リツコ「・・ですが」
冬月「ここはもう、私と碇だけで充分だ。君も本当は行きたいんじゃないかね?」
リツコ「・・・」
リツコ「そう仰るならそうしますわ副司令」
冬月「悪いな、老人の我儘に付き合わせて」
リツコ「いいえ。上司の命令に従うのは当然ですから」
そしてリツコも去った
ゲンドウ「・・・誰かが」
冬月「・・・」
ゲンドウ「罪を被らなくてはいけない」
冬月「背き歩いた者の末路という訳だな」
ゲンドウ「ああ」
ゲンドウ「当然、それは事態を招いた者が咎を負うべきだ」
ゲンドウ「これからの世界に私のような者は必要ない」
冬月「・・いいのか?折角息子とも和解したばかりなんだぞ?」
ゲンドウ「・・・」
未練がないと言えば嘘になる
家族として過ごす明日、か
ーーーーーいや、私は
ゲンドウ「・・・充分だ」
短い時間だった
父親らしい事など何一つしてやれなかった
だが、最後にシンジが自分の選んだ選択を間違えなかったのを見届けられた
それだけで満足だ
ゲンドウ「・・・後は頼む冬月」
冬月「待て」
ゲンドウ「・・・?」
冬月「何もお前一人だけに責任がある訳ではない」
冬月「俺も最期まで付き合うさ」
冬月「やれやれ・・とんだ貧乏くじをユイ君から引かされたもんだ」
ゲンドウ「・・冬、月」
ゲンドウ「・・・ふん、勝手にするがいい」
有難うございます ・・冬月先生
冬月「さて、行くとするか?」
ゲンドウ「ああ」
シンジ
お前ならきっと大丈夫だ
もう子供じゃない
一人の男なんだ
精一杯、この世界で生きろ
そして俺やユイの分まで
ーーーー幸せになってくれ
そうして誰一人いなくなった
碇ゲンドウ、冬月コウゾウ貴殿らの、生き様漢過ぎんだろ。
しかとこの胸に刻んだ
加持「倒したな」
綾波「碇君は強いもの。勝つって信じてたわ」
加持「ああ・・」
アスカ「・・・っ!」
彼女が走り出す。焼け野原を駆けていく
加持「アスカ!」
綾波「碇君の所に行くのね」
綾波「心配で仕方ないんだと思う」
加持「レイは行かなくていいのか?」
綾波「・・行くわ」
あせる事も急ぐ事もない
これはきっと碇君が彼女との先を願い、選んだ結果
私は報われない片想いを続けていく
セカンドと私の違い
綾波「・・・・」
どんなカタチでもいい
そういいんだ
加持「・・レイ?」
綾波「?」ポロリ
加持「泣いてるのか?」
そうか
綾波「こ、んなに・・・苦しいものなのね・・」ポロ
これは哀しいんだ
綾波「ふ、ふふ」ポロポロ
私は人形なんかじゃない
碇君が好き
だから悲しくて泣く
綾波「認めたくなかった」
本当は
私に笑って欲しかった
私を愛して欲しかった
セカンドや彼女と同じ
気づかないふりをして
逃げていたのは
綾波「私だったのね」
あなたをすきにならなければしらなかった
綾波「ありがとう・・・碇君」
わたしをヒトにしてくれて
半壊した初号機の傍ら
僕のシャツを羽織る半裸のマリと僕
マリ「わたしたちよく無事だったにゃ」
シンジ「うん」
シンジ「・・母さんが守ってくれたのかも」
シンジ「爆発の時、母さんの声が聞こえたんだ」
マリ「お母さんの?」
シンジ「うん」
マリ「なんて・・言ってたの?」
シンジ「おめでとうって」
マリ「おめでとう?」
シンジ「使徒だった彼も同じことを言ってた」
マリ「あいつが?」
シンジ「マリには聴こえなかったの?」
マリ「何も・・」
シンジ「そっか・・」
シンジ「マリにごめんねって伝えてって言われたよ」
マリ「・・意味わかんない」
シンジ「そっか」
シンジ「ねぇ、マリ」
マリ「ん」
シンジ「む、胸がその・・」
マリ「ん」ギュウ
正面から抱きつかれている
半裸だから余計に感触が胸に伝わってくる
綾波レイ、さすが正ヒロインとしか言い様がないな
マリ「わたしってさー・・よくシンジの前で裸になってる気がする」
シンジ「あー確かにそうかも」
マリ「・・・」
シンジ「・・・」
暫し沈黙が流れた
気まずくはない。穏やかな雰囲気だった
マリ「・・・星きれー」
シンジ「うん」
マリ「・・・月もまんまるだぁ」
シンジ「満月だね今日は」
ぽす
僕の胸にマリが顔をうずめる
マリ「・・・束縛するから」
シンジ「うん」
マリ「・・・離したら絶対許さない」
シンジ「嫌だって言っても離すつもりなんてないよ」
マリ「・・・ケンカもするかも」
シンジ「お、お手柔らかにお願いしたいかな」
マリ「・・・嫉妬スゴいよ私」
シンジ「痛いくらい知ってる」
マリ「・・・家事も出来ないし料理も作ったことない」
シンジ「最初はみんなそんなもんだって」
胸が濡れていく
温かい涙に
いよいよクライマックス間近か
乙
マリ「・・・わ、たしを見捨てないでくれてありがと」
シンジ「・・うん」
マリ「好きって、さ・・言ってくれた時は・・」
シンジ「・・・」
マリ「・・・ほんっとにうれ、しかったよ」
シンジ「・・・うん」
マリ「なんで・・こんなに泣き虫・・になっちゃった・・・んだろ」
シンジ「・・・泣き虫だっていいと思うよ」
マリ「・・・ほんと?」
涙をぬぐって顔を上げる
目が潤んで
頬も目尻も真っ赤
マリ「・・・泣き虫でも好き?」
シンジ「好きだよ」
マリ「・・・ずっと好き?」
シンジ「ずっと好きだよ」
マリ「もっかい・・ゆってくれる?」
シンジ「マリが好きだ」
マリ「・・もっかい」
シンジ「特別じゃなくたって好きだ」
マリ「私も・・」
素敵な笑顔で微笑む
マリ「シンジが好き」
マリの瞳に僕が映る
距離はどんどん近づいて
気づいたら
零になっていた
遠くから誰かが来る音が聴こえてくる
僕たちを呼ぶ声がする
それでも
距離は離れない
離れたくない
僕の守りたかった
僕の守った全てが
ここにいるんだから
アスカが泣いていた
声を押し殺すように
ただ、泣いていた
恐らく視線の先に映る光景を見て泣いているのだろう
何故、アスカがここにいるかも
何故、泣いているのかも
察しがつく
私は優しくアスカの体を抱く
きっとアスカなりに自分の気持ちの葛藤と戦っているのだ
本当なら今すぐにでもアスカだってシンジくんの元に駆け寄り抱き締めたい
でも
それをしようとしないのはアスカの優しさと強さだ
私達、職員でさえ二人の所へ行く事が出来ない
それほど
幸せそうな二人だから
ミサト「・・・」ギュウ
アスカ「・・・ッグ!・・・ぅぁ・・・!!」ポロポロ
きっと色んな事が変わっていく
それは悪いことじゃない
世界は残酷で凄惨で優しくはない
だけど
世界は美しく希望にも充ちているのだから
ーーーーーーー数年後
私は懐かしい場所に来ていた
マリ「よっと」
草が覆い
花が咲き
木が芽吹く
今じゃ昔の面影も迫力もなくなった
弐号機
マリ「ひさしぶり!」
時間が過ぎるのは早い
あの使徒との戦いからもう数年が過ぎていた
色んな出来事があった
楽しい思い出も
辛く悲しい思い出も
姫やレイちゃんとの関係も変わった
良くなったり悪くなったり
まあ、色々と
マリ「そんな話は置いといて」
今日ここに来た目的は
マリ「・・遅くなってごめんね」
マリ「あの時ちゃんと言えなかったから」
マリ「お礼とお別れを」
弐号機と・・いや、エヴァに出逢えて私は良かった
いっぱい傷ついて傷つけて
たくさん泣いて泣かされた
だけどね
君たちと会わなかったら今の私はいない
大好きな人とも出会うことのないまま
一生を過ごしたんだと思う
マリ「ありがとう」
マリ「私と一緒に戦ってくれてさ」
もう大丈夫だよ
君たちがいなくても
生きていけるから
この世界で真っ直ぐに歩いていける
苦しみながら
もがきながら
笑いながら
泣きながら
大好きな彼と一緒に
マリ「・・・」
私を呼ぶ声がする
マリ「さよなら」
じゃあね、エヴァ弐号機
もう振り返ることはない
私は声のする方へ走っていく
そして
マリ「えいにゃ!」
思いっきり抱き付いた
シンジ「うわっ!びっくりしたじゃないか」
マリ「へへ」
シンジ「用ってもう済んだの?」
マリ「にゃ」
何でもない明日がある
特別じゃない未来がある
そんな毎日をシンジと一緒に生きていく
マリ「・・・ねーシンジ」
きっとどんな宝石よりも
きっとどんな星空よりも
シンジ「?」
きらきら輝いている
マリ「大好きだよ!」
世界で一つしかない私の
幸せのカタチ
おわり
(´・ω・`)
やっと終わった・・
本当にだらだらと原作無視のキャラ崩壊で中二妄想炸裂させた気持ちの悪い駄文を読んでくださった方ありがとうございました
沢山のレスを頂けて嬉しかったです(*´ω`*)
乙でしたぁぁぁぁぁ!!!!
くっ、、、とてもいい話で感動したんだけど俺はマリより綾波やアスカが好きだからちょっと悔しいわ、、、
マリが幸せになれてよかった。
お疲れさんでした
乙
長かったなあ……
だけど面白かった。本当にお疲れ様
ハッピーエンドで良かったー!
楽しませてもらいました。本当にありがとう
そして完結おめでとうございます!
このssを読んでマリのことが好きになったぜ!!
>>1
このスレに出会えた事、このスレを書いてくれた事
心より、深く感謝の意を表したい
ありがとうございました。
出来ましたらまた貴方の作品が読みたいです
この作品は単行本、いや、映画化しても良いと思います。
長らくお疲れ様でした
デビル最高。
お疲れ様ですっ!!
作品のクオリティも高かったし、何より完結させてくれて本当にありがとうございます
次回も何かエヴァで是非書いてほしいです!
俺はLRS人だがこの1には乙と言わざるを得ない、シンジ、マリ幸せでいてくれ!
レイ、最後まで報われ無い片思いを貫き通せ!それも愛だ。
アスカ、君は何も間違っていない!
だから思い切り泣け!
実に面白いFFだったぜ!
乙!!!
ふぁいなるふぁんたじー
乙。よかった
乙っしたぁぁぁぁぁぁ!!&エヴァ次回作希望。やるなら情報ここにできれば載せて!!
次のSSは実はもう書いてます
深夜さんの方になりますが・・
マリ「恐い怖い」
ってSSです(´・ω・`)
改めて新しいSS速報でも書くと思います
タイトルは
マリ「世界の中心で愛を叫ぶ」
になると思います。また良ければ見てください(*´ω`*)
このSSまとめへのコメント
更新楽しみしてます!
おもちよかったー♪
この作者更新遅くて萎える
おうふ…
というか、ネタ切れじゃね?読むに耐える範囲でこれ以上不幸にできるとは思えん
やっと再開したか、スレ建てといて半ば放置てルーズすぎだろ。しっかりしろよ主
また殺し合いしてくれれば本望
シンジを取り合って狂女共がやりあってくれることを祈る
更新をもーちょい早くしてください!
お願いします。
面白いので早く読みたいんです。
更新をもーちょい早くしてください!
お願いします。
面白いので早く読みたいんです。
楽しみにしてます!
面白くなってきてた!
ここに書い意味あるの?
うほ!
泣けてくるわ
お疲れ様です。
とても良い作品だったと思います。
乙
乙です
感情移入しました☆今後の活躍期待してます☆
感情移入しすぎて泣きましたよかったです