死神と天使と人間と (7)

男「危ないっ!」


ブーーーー


________

男「アルバイト?」

妹「そ!私も高校生だしアルバイトしていいよね?」

男「うーん…危ないバイトじゃ無いだろうな」

妹「大丈夫だよ、喫茶店の店員だもん」

男「……わかったよ、いいよ」

妹「やったぁ♪」

男「とりあえず面接を受けて」

妹「もう面接は通ったの、でもね保護者の承認がいるっていわれて」

男「お前な、まぁいいか…じゃさっそく報告に行くか?俺もその喫茶店気になるし」

妹「うんっ!」

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商店街

妹「ほら、あの横断歩道渡ってすぐの」

男「走るんじゃない…って聞いて無いし」

妹「先に渡るよ〜」

男「ハイハイ」


《貴方は駄目》


男「え…」キョロキョロ

男「気のせいか?」

ドクン


もうスピードの車が妹目掛け走る


男「危ないっ!」

○猛スピード
×もうスピード

保護者で兄ってどうなのよ

天使「渡っちゃいましたね」

死神「一応天使が警告したのに」

天使「寿命はまだ先なんですぅ」

死神「とりあえず説明しないと」
________

男「あれ、俺確か…」

死神「こんにちは私は死神、アンタは死んだのよ」

男「そっか俺は妹の代わりに死んだのか…」

死神「それなんだけど妹さんは奇跡的に死なないのよ、アンタも妹ちゃんも寿命は先なのよ…因みにアンタは老衰、妹ちゃんは心臓病で死ぬ筈だったのに勝手に車に突っ込んで死んじゃうし」

男「俺、無駄死にってことですか」

死神「そういうことね」

男「うわぁ…」

死神「で、ここから本題アンタ生き返ってみたく無い?」

男「はい?」

天使「は〜い、私が説明しますぅ」

男「はい?」

天使「貴方のご両親が亡くなり貴方が妹さんと二人暮らし…神は貴方にチャンスを与えましたぁ」

天使「それでは説明します、貴方はこれから生き返りますので、私たちの仕事を手伝ってください」

男「仕事?」

天使「さ迷う魂を天秤に導くんですぅ」

男「天秤?」

天使「神が持つ魂を振り分ける道具ですね」

男「それって導く必要あるのか?なんか勝手に送られないのか?」

天使「寿命で死ねば天秤が回収するんですけど…自殺は寿命では無いので回収出来ないんですぅ」

死神「あとアンタみたいに無駄死にした魂もね…実際に神はアンタが死ぬと困るのよ」

男「どうするんだ?」

天使「さ迷う魂を見つけてください、後は私たちが連れて行きますから」

男「わかった、俺を妹のところに帰してくれ」

死神「一名様ご案内〜♪」


________

医者「残念ですが手のつけようがありません」

妹「お兄ちゃん…うわあぁ」

男「うるさい静かにしろ」ムクリ

医者「蘇ったああああああああああああああああああああああああああ!」

医者「ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない」

妹「お兄ちゃん大丈夫?」

男「おうピンピンしてるぞ」

妹「良かったお兄ちゃん」

医者「ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない」

男「…(見える火の玉がこれが魂か…)」

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