咲「行きたいところ?」照「うん」 (83)
立った?
書き溜めてんだろ?早くしろよ
おう、はよ
照「……咲、どこか行きたいところ、ある?」
咲「え?行きたいところ?図書館とか?」
照「んー、もうちょっと遠いところで」
咲「遠いところ…すぐには思いつかないなぁ」
照「どこでもいい。奈良とかどう?」
咲「え!そんなに遠く!?」
照「…はまだ早いかもしれない」
咲「そうだよ!日帰りってことは無いだろうし、もちろん電車じゃ行けないし…」
照「交通手段は心配しなくていい」
咲「?どういうこと?」
照「実は……」モゾモゾ
咲「?」
照「運転免許を取った」
咲「…え」
照「ちゃんとMT」ドヤァ
咲「え?え?いつの間に?」
照「通いで、こっそり取ってた」
咲「そっか…全然気づかなかったよ…」
照「でしょ?」
咲「うん」
照「咲を驚かせたくて」
咲「びっくりしたよ…でも言われてみれば最近お姉ちゃん忙しそうだったかも…」
照「実は、免許はもう2ヶ月くらい前には取ってた」
咲「え!(もうこれ分からない…)」
照「ちゃんと運転できるよう大学の友達と練習してた」
照「本当は、初めては咲を隣に乗せたかったんだけど」
咲「……」
照「…本当は、初めては咲を隣に乗せたかったんだけど」
咲「え?あ、うん、嬉しいよ」
照「…咲を危険なめに合わせるわけにはいかないから」
照「ちゃんと練習してた」
咲「そうだったんだ…」
照「咲は、あんまりいろいろなところに出かけるタイプじゃないでしょ?」
咲「うん」
照「でも、それって、これからどこに行っても”初めて”ってことじゃない?」
咲「うん…」
照「それを私が共有できたらなって、思ってた」
照「今まで全然、そんなことできなかったから」
咲「お姉ちゃん…」
ふむ
バックミラーでかいからいいよな
支援支援
照「電車もいいけど、車の方が咲は気が楽かなって」
照「私が二人っきりになりたいだけかもしれないけど」
咲「そっか…それで、『どこに行きたい?』って…」
照「うん」
咲「そっか…そっかぁ」
照「咲?」
咲「嬉しいよ…すごく」
照「!!よかった…」
携帯の人じゃないとな
またお前か
しえしえ
咲「それでね、行きたいところ、考えたんだけど」
照「うん。うん。なんでも言って」
咲「私、あそこに行きたい。あの丘」
照「丘?」
咲「あの、お姉ちゃんが私に嶺上開花の意味を教えてくれた…」
照「あ…」
咲「あそこに行きたいな」
ゴルゴタの丘
照「初めて行くところじゃないけど」
咲「そうだね」
照「なにもないところだよ?」
咲「うん。知ってる」
照「車で行くほど遠くもないよ?」
咲「そうなんだ」
照「?」
咲「実は、場所とか覚えてないんだ。小さかったし」
照「そっか…」
咲「だから、初めてみたいなものだよ」
照「そっか…分かった。あの丘に行こう」
咲「うん!」パァァ
照「いつにしようか?」
咲「今!」
照「…え」
咲「今から行きたい!」
照「もう6時だよ?帰り、暗いし」
咲「ダメ…?」ショボン
照「あ…」
咲「じゃあ、また今度かな…」
照「や、やっぱり大丈夫。今日は月だって大きいし」
咲「本当…?」
照「うん。ただ、車を借りるってお父さんに伝えてないから、お父さんが帰ってくる前に帰ろう?」
咲「うん!」
④
〜車内〜
咲「すごいね。運転免許なんて」
照「そう?難しくないよ」
咲「そうなの?私、方向音痴だから、無理そうだなぁ」
照「私も、そんなに得意じゃない。ナビ入れようか」
咲「え?あの丘、名前とかあるの?」
照「…分からない」
咲「じゃあ住所とか」
照「…分からない」
咲「じゃあ、ナビ入れられないんじゃ…」
照「や、やっぱり無くても大丈夫。道、覚えてるから」
咲「本当に?」
照「うん」
咲「じゃあ、信じる」
照「うん。私を信じて」
照(大丈夫大丈夫大丈夫。複雑な道じゃなかったはずだし)ダラダラダラ
咲「……」
照「……」
咲「…お姉ちゃん、暑い?」
照「え?」
咲「汗、かいてる」
照「あぁ…うん。窓、開けていい?」
咲「うん」
照「……」
咲「涼しくなったね」
照「うん」
④
咲「車に乗るの久しぶりだなー」
照「そう?」
咲「うん。お父さんと二人で出かけたりってあんまりしなかったし」
照「うん」
咲「言えば、連れてってくれたのかもしれないけど」
照「うん」
咲「私は家で本を読んだりするほうが好きだったから」
照「うん」
咲「お姉ちゃんは、東京にいたときはどこかに行ったりした?」
照「うん」
うん?
咲「へ〜どんなところ?」
照「うん」
咲「…お姉ちゃん?」
照「うん」
咲「お姉ちゃん!」
照「!!」ビビクン
咲「…聞いてた?」
照「…ごめん」
咲「もぉー」
照「ほ、本当にごめん」
v
支援
④
咲「別にいいよ。たいした話じゃないし」
照「ち、違う!」
照「私、まだそこまで運転上手いわけじゃないから、その、あんまり余裕なくて」
咲「あ…」
照「返事はそんなにできないけど、なるべく聞いてるから」
咲「ごめんね私…気が利かなくて」
照「ううん。気にしなくていい」
し
咲「……」
照「……」
咲「…お姉ちゃ」
照「何?」
咲「…なんでもない」
照「そう」
咲「……」
照「……」
咲「……」ソワソワ
照「……」
咲「……」モゾモゾ
照「…咲」
咲「!?な、なに?」
照「トイレ行きたい?」
咲「え、そんなことないよ」
照「なんだか、そわそわしてたから」
咲「それは、その退屈で…あ」
照「あー…」
咲「うわわ、ごめんー!」
照「…寝てても、いいよ?着いたら起こすから」
咲「それは、いや」
咲「せっかくお姉ちゃんといるのに、眠っちゃったら、もったいないもん」
照「……」キュン
咲「大丈夫だよ。お姉ちゃんのこと見てれば退屈しないよー」
照「…ありがとう」
咲「うん!」
「前の車フラフラしてるなー」ワハハ
④
かわいい
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照「……着いた」ホッ
咲「本当だ…」
照「ね?そんなに遠くなかったでしょ?」
咲「うん…」
照「小さかったから、遠く感じたのかもね」
咲「うん…」
照「…咲?」
咲「本当にあの場所だね…」
あおか……なんでもないです
照「うん。全然変わってない。変わってたら、迷子になるところだった」
咲「うん…もう暗いから、あのときとは全く一緒じゃないけれど」
咲「本当にあの場所なんだね…」
照「うん…」
咲「……」フルフル
照「…咲?」
咲「……っ」ボロボロ
照「さ、咲!?どうしたの!?」
咲「ご、ごめんね…なんか涙が出てきて…」グスグス
照「うん…うん…」
④
咲「あ、あのね、さっき、この場所への行き方を忘れちゃった。って話したでしょ?」
照「うん」
咲「それ、半分嘘なの」
照「え、半分って?」
咲「本当はね、ずっと覚えてたよ。でも、一人で行くのがこわかったの…」
咲「お姉ちゃんとの思い出はすごく大切だったけど、その分、思い出すのがすごくつらくて…なるべく考えないようにしてたの」
照「咲…」
咲「でも、清澄の麻雀部に入ろうって決めたとき、また麻雀をしようって思ったとき」
咲「今なら行けるんじゃないかな。って思って、この場所にこようとしたの」
咲「そしたら、本当に分かんなくなっちゃってて、すごくショックだった…」
咲「もしかしたら、全部私の妄想なんじゃないかって思ったくらいだよ…」
照「そんなこと…」
咲「でも、やっぱり妄想じゃなかったんだね」
照「うん」
咲「…よかった」
④
しあ
照「咲」ギュ
咲「んっ…」
照「咲、さき」ギュゥッ
咲「くっ、くるしいよ。お姉ちゃん…」
照「あっ、ごめん」パッ
咲「…えへへ」ギュゥ
照「わっ」
咲「…ねぇ、今でも思ってくれてる?」
咲「森林限界を超えた高い山で咲く可憐な花のようになってほしい〜って」
照「っ!(今、聞くと恥ずかしい)」
照「…もう、咲いてるよ」
照「離れ離れになったのに、またこうして一緒にいられる。咲は森林限界で咲く花より、すごいよ」
咲「……」
照「……」
咲「……」
照「(あれ?すべった…?)」ダラダラ
咲「…ありがとう」
照「…うん」
咲「…今日は、連れてきてくれて本当にありがとう」
照「うん」
支援ぞ
④
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--------------
照「……」
咲「……」
照(咲、ずっと黙ってる…)
照(気まずくはないけど)
照(帰るタイミングが…)
咲「…星、綺麗」ボソッ
照「!な、なに?」
咲「え?あ、星が綺麗だなって」
咲「それだけなんだけど」
照「あぁ。東京じゃ全然見られなかったから、なつかしい」
咲「こっちだと当たり前すぎて、なかなか見上げないけどね」
照「そんなものかもしれないね」
咲「でも、こうやって改めて見上げると綺麗だなって思うよ。月も、すごく綺麗」
照「咲…?」
咲「?」
照「そっか…咲も、文学少女だもんね」ズイッ
咲「え?え?どうしたのお姉ちゃ…」
照「んっ」チュ
咲「!?!?!?」
照「……っん」レロ
咲「〜〜〜!!!」
咲「ま、待って!どうしたの!?いきなり」ハァハァ
照「え?」キョトン
咲「え…」
照「咲が誘ってきたんじゃ…」
咲「さ、誘ってないよ…!どこでそう思ったの?」
照「月が綺麗のくだり」
咲「……お姉ちゃんは東京に毒されちゃったんだね」
照「あれ?本当に違った?」
咲「うん…心から月が綺麗だと思ったよ…」
咲「お姉ちゃんと一緒だからかもしれないけど」
照「っ!///」
咲「…どうしたの?」
照「…やっぱり誘ってる」
咲「さ、誘ってないよー///」
いい
断固支援
照「…じゃあ、私が月に照らされて、狼になったってことにする」スルッ
咲「うわわっ!そういうのいいから!」
照「言ったでしょ?咲の初めてを共有したいって」チュ
咲「あっ…は、初めてじゃないでしょ…」
照「外でするのは初めて」サワッ
咲「ひゃ…!そ、そうだよ!ここじゃ誰に見られるか、分からない…し、やめよ?」
照「誰もこないよ」ペロッ
咲「で、でも…」
照「咲」
咲「な、なに…?」
照「本当にいやだって思ってる?」
咲「っ!……思ってない」
照「…よかった」ギュ
咲「んっ…」ギュウ
照「……」ピタッ
咲「?……どうしたの?」
照「…咲、虫とまってる…」
咲「え?あ、本当だ」
照「…平気なの?」
咲「別に害のある虫じゃないし」
照「咲、すごい…」
咲「あれ?お姉ちゃんって虫、ダメだったっけ?」
照「昔は平気だったけど、今はダメ…」
咲「あー…じゃあ、やっぱり今日は…」
照「それは無理」
咲「……(即答…)」
咲「…じゃあどうすればいいの?」
照「あ」
照「車でしよう」
咲「え?」
照「車の中なら虫、入ってこない」キラキラ
咲「(まさか…そのための免許じゃないよね…?)」
照「ね?行こう」スタスタ
咲「わっ!お姉ちゃん、服返してよー!」
照「また脱ぐのに?」
咲「そういう問題じゃないよ…」
照「すぐそこだから」
咲「え…」
照「……」スタスタ
咲「ま、待ってよー!」
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バタン
照「さき…」ドサッ
咲「触らないでよ」ムスー
照「……」ガーン
咲「信じられないよ…一人でさっさと歩いてっちゃうとか」
照「ごめん…」
咲「……」
照「…ごめんなさい」
咲「反省してる?」
照「反省してる…」シュン
咲「…まぁ、いいよ。お姉ちゃんが虫ダメって分かって、ちょっと可愛かったし」
照「…本当にごめんね」
咲「もういいよ。そんなに怒ってるわけじゃなくて」
咲「お姉ちゃん、あせりすぎてたから、落ち着いて欲しかったの」
照「う…今日は、その、狼だから」
咲「あはは。まだそれ、ひっぱてたの?」
照「ううん。いつもそうだよ…」
照「咲のことを考えると、余裕がなくなる」
咲「っ///」
照「もっとお姉ちゃんらしくありたいとは思ってるんだけど…」
咲「いいよ…どんなお姉ちゃんでも、私はお姉ちゃんが好きだから、そんなにあせらなくていいよ」
咲「で、でも!私のためにあせってくれるお姉ちゃんも好きだよ!」
咲「お姉ちゃんが、好きだよ…」
照「わ、私も好き!」
照「咲のことが好き」
咲「うん…うん…」
照「咲…してもいい?」
咲「うん…」
照「…咲」チュ
咲「んっ…」
〜中略〜
咲「……」スヤスヤ
照「寝ちゃってる…」
咲「……」スヤスヤ
照「もったいないって言ってたのに」
咲「……」スヤスヤ
照「もう遅いから仕方ないか」
咲「……」スヤスヤ
照「…お父さん、絶対帰ってきてるだろうな…」
咲「……」スヤスヤ
照「まぁ、言い訳はゆっくり考えよう」
咲「……」スヤスヤ
照「…かわいい」
咲「……」スヤスヤ
照「とりあえず、今はおやすみ、咲」
終わりです
ここから中略部分投下しますが、キャラ崩壊気味なので、ご注意ください
照「ん…れろっ…」
咲「…っ」
照「……ぁむ…」
咲「…あっ…」
照「ちゅ……んっ…」
咲「……んっ…」
照「…ぁぐ……ん….」
咲「……んん…」
照「…ん…じゅる…」
咲「んんんっ……」
照「…ちゅ……ずずっ…」
咲「〜〜〜!!」
照「…ん…ん…んんん…」
咲「!!!…っはぁ」グイッ
照「????」キョトン
咲「はぁっ…はぁ…」
照「…どうしたの?これからなのに」
咲「……っがい…」
照「え?もう一回」
咲「長いよ!」
照「え?」
咲「息できないよ!死んじゃうかと思った!」
照「あ…ごめん…」シュン
咲「飛ばしすぎだよ…」
照「ごめん。つい…」
咲「くすっ、低い手から、打点を上げていくんじゃないの?」
照「そんなに冷静にできるわけない…!」
咲「あっ…」
咲「」ギュゥッ
照「…んっ…」
咲「ごめんね。責めてるわけじゃないよ」
照「うん…」
咲「つづき…しよ?」
ふぅ…
照「うん…」
照「…ちゅ」
咲「……」
照「……」スルスル
咲(あー明らかに打点を下げに…)
照「……れろっ」
咲「ん……」
照「…ちゅ…」
咲(あ、でもこれはこれで)
咲(ドキドキする)
照「…ん…」
咲「…お姉ちゃん…」
照「なに?」
咲「…気持ちいい」
照「っ!///」
照「さ、咲、きつくない?」
咲「え?なにが?」
照「た、体勢とか」
咲「うん、大丈夫」
咲「ありがとう」
照「なら、いい」サワッ
咲「…ん…」
〜10分後〜
照「…ちゅ…」
咲(どうしよう…ずっとこの感じだよぉ…)
咲(打点上昇はどこにいったの!?)
咲(とは言えないよ…)
照「…咲?」
咲「ひゃぁ!?」
照「…どうかした?」
咲「ううん…なんでも…」
咲「…やっぱり、なんでもなくない」
照「?」
咲「お、お姉ちゃん…」
照「うん」
咲「も、もっと…」
照「え?」
咲「もっと…してほしい」
照「それって…」
咲「もっと、激しくして?」
照「っ!」カァアアア
咲(つ、つられて恥ずかしくなってきた…)カァアアア
照「い、いいの…?」
照「また、苦しくさせてしまうかも」
咲「うん。いいよ…」
照「でも、嫌だったら嫌って言って?」
照「ちゃんとやめるから」
咲「お姉ちゃん…こういうときの『いや』は『いや』じゃないんだよ?」
照「…難しい」
咲「むずかしく考えなくていいよ」
照「あ、分かった」
咲「?どうしたの?」
照「本当に嫌だったら手あげて。歯医者のときみたいに」
咲「…くすっ。あはは」
咲「それ、結局あと少しだからって言われてやめてもらえないパターンでしょー?」
照「くすっ、そんなことないよ」
咲「分かった。じゃあ本当に嫌だったら手あげる」
照「ん。じゃあ、するよ?」
咲「うん…」
照「咲…」ギュゥッ
咲「…お姉ちゃん…」
---------------------------------
--------------------------
咲(結局、手はあがらなかったな…)
咲「お姉ちゃん、大丈夫?」
照「うん。こぶにもなってない」
咲「2回も頭ぶつけるなんて」
照「天井低い…」
照「でも、今度からは大丈夫。だいたい感覚が分かった」
咲「え?また次があるの…?」
照「え?ないの?」
咲「う〜ん…」
照「え?やっぱりなにか不満が…」
咲「ち、ちがうよ!そんなことないよ」
照「じゃあ、どうして?」
咲(これを習慣にしたらダメな気がする…)
照「……」フアンゲ
咲「…まぁ、いっか」
照「?」
咲「今日は本当にありがとう!お姉ちゃん!」
照「え?う、うん」
咲「じゃあ、おやすみなさい」
照「待って、質問に答えてな…」
咲「……」スヤスヤ
以上です。
ここまで見てくださった方ありがとうございました。
そしてすみません…
乙!最高だった!また書いて欲しい
てっきり、
咲「京ちゃんとデートのときにバス待たなくていいんだ!ありがとうお姉ちゃん」
とか言われて真っ白に燃え尽きたままデート中の移動に運転手するのかと思った
乙
おつかれちん
>>80
うわ…つまんね
京豚ってどこでも湧くな
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