—————朝方の空港
唯「じゃあね、りっちゃん…」グス
紬「お手紙ちょうだいね…?ぜったいよ?」ポロポロ
梓「また…一緒に演奏しましょうね?」ヒグ
澪「…」
律「うん…みんな、ありがとう。こんな朝早くから見送りに来てくれて…」
唯「う〜、りっちゃーーんっ!!」ギュッ ポロポロ
律「唯…泣くなよ…前からわかってたことだろ?」グス
唯「そんなのっ!!…まだ信じられないよ…りっちゃんがイギリスに行っちゃうだなんて…」
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律「父さんの仕事の都合だから…仕方ないんだよ、ごめんな?みんなも…」ナデナデ
紬「卒業まで、みんな一緒だと思ってたのに…」
梓「律先輩のいない放課後ティータイムだなんて…」グス
澪「…」
律「…澪」
澪「…」
律「放課後ティータイム…任したぞ!!解散とか…絶対にだめだからなっ!!新部長っ!!」
澪「…」
律「まっ、もともと澪が部長みたいなもんだったか」ハハハ…
澪「……から…」
律「へ?」
澪「イギリスも伝わるぐらいっ、凄いバンドにするからっ…だから…」ポロポロポロ
律「澪…」
澪「ふぇぇん…わたし、頑張るから…りつぅ…。頑張るからぁ…」グス ヒグ
律「うん…澪…」
澪「頑張るから…律も…」
律「うん…わたしも頑張るよ…」ポロポロポロ
澪「いつか…いつか…帰ってくるよね?」
律「それは…」
澪「ドラムは…開けておくから…」グス
律「でも…」
澪「りつぅ…りつぅ…」ギュ
律「」ギュ
—————3月・部室
澪「よしっ!!練習はじめるかっ!!」
唯「え〜?もうちょっとだけ、おしゃべり?」
澪「だめだめ、新歓ライヴも近いんだから…早く、立った立った」
唯「は〜い、新部長は厳しいなーもー」
紬「ふふ…、澪ちゃんはりきってるわね」
梓「そうですね。律先輩がいなくなるって聞いたときにはどうなることかと思いましたけど…」
澪「よしっ!!ムギも梓も準備はいいか?」
紬「おっけーよ〜」
梓「はいですっ!!」
澪「じゃあ、【ふわふわ】からで…1,2,3…」
ジャカジャカジャージャカ…
澪(正直…ドラムがいない今の放課後ティータイムの演奏は不安だ…。ポップチューンが主な私たちの楽曲はライヴではリズム隊が命…。ベースだけじゃ…)
唯『君を見てるといつもハートDOKIDOKI…』
澪(っ!!弱気になるな、私っ!!ドラムなしでも手数を増やすために…)
ペキッペキッボボッペッキペッペキキ
澪(スラップ奏法だってマスターしたんだっ!!ムギのキーボードだってある。低音のカバーは大丈夫なんだ!!ドラムなしでも放課後ティータイムが凄いってところを今度の新歓ライヴで見せてやるっ!!)
…ジャーン
澪「ふぅ、みんなどうだった?」
唯「すっごく良かったよ!!」
梓「はいっ!!律先輩がいたときの【ふわふわ】とは違いますけど、ムギ先輩の低音のメロディーラインの上に、澪先輩のスラップが乗っかることで、以前よりも曲全体がソリッドになってます!!」
紬「ふふ、【ふわふわ時間】ニューバージョンね」
澪(よし…みんなも手ごたえを感じてる。今度の新歓ライヴ、絶対に成功させるっ!!)
————4月・新入生歓迎会・ステージ裏
ガヤガヤ ワイワイ
唯「わー、いっぱい見に来てくれてるよ。男の子もいるよ〜、あずにゃん?」
梓「桜ヶ丘は今年から共学になりましたからね。まだ、男子の数は少ないみたいですけど」
澪「」プルプル
紬「澪ちゃん?緊張してるの?大丈夫?」
澪「だ、だいじょうぶだから…ムギは自分の準備を…」
紬「…無理しないでね?」
澪(落ち着け私…緊張はいつものことだ…リラックス、リラックス…)
アナウンス「続いては軽音楽部によるバンド演奏です」
澪「!」
唯「よぉーし!!じゃ、いっちょいきますかー」
————ステージ
ワーワー カワイー キャー ギターカッケー ガヤガヤ
唯「新入生のみなさん、入学おめでとうございます!!放課後ティータイムです。私たちは…」
ガヤガヤ ワイワイ
澪(落ち着け…私…。律、頑張るから…)
唯「では聞いてください。【ふわふわ時間】!!」
ワーワー ザワザワ
唯「」チラ
澪(…)
ワイワイ ザワザワ
唯「」チラ
澪(…)
ガヤガヤ ザワザワ
紬「み、澪ちゃん…」
澪(っ!!スタートの合図は私がやるんだったっ…)
澪「わ、1,2,3…」
ジャカジャカジャージャカ…
————翌日・放課後の部室
唯「今日も誰も来ないね〜」
紬「うん、でも気長に待ちましょう?お茶淹れるわね」
唯「やったー。ムギちゃんケーキは?」
梓「もうっ!!唯先輩ってば、ちゃんと練習してください!!」プンプン
唯「えへへー、お茶飲んだらちゃんとやるから〜」
梓「まったく…」
澪「…」
唯「澪ちゃんどうしたの?」
澪「み、みんな…ごめん!!あの時私がスタートで失敗したから…」
紬「あら、それは関係ないわよ。澪ちゃん」
唯「澪ちゃんのせいなんかじゃないよー。私もいつもみたいにギー太弾けなかったし…」
梓「そうですよ。昨日は…なんだかみんなイマイチな感じでしたし」
紬「そうね…。演奏に大きなミスはなかったけど、何か変だったわ」
唯「なんでだろうねー」
澪(みんなも感じてたんだ。妙な違和感…やっぱりドラムがいないから?いやっ!練習の時には感じなかったんだ。ムギの言う通り演奏に問題はなかったし、てっきり私がスタートでミスしたのがみんなに影響したと思ったんだけど…違うのか?)
澪「…」
紬「…ねえ?みんなこれから新入部員募集のビラ配り行かない?」
唯「おー、行こー行こー‼」
梓「はいっ!!澪先輩も?」
澪「あ、ああ。そうだな」
澪(そうだ。くよくよしても仕方ない。もっと練習して、次のライヴでっ!!)
唯「よぉーし、しゅっぱーt」
ガラッ
男子生徒「あ、あの〜軽音楽部の入部希望なんですけど…」オドオド
澪・唯・紬・梓「………」
梓「や…」
唯「や…」
澪「…や」
澪・唯・紬・梓「やったぁ〜」
梓「唯先輩っ!!わたしの後輩ですよっ!!」
唯「うんっ!!よかったね、あずにゃんっ!!」
澪(よかった…ちゃんと私たちの演奏届いてた…やったよ、律…)
唯「ささっ、早くこっちに座って」グイッ
男子生徒「え、あ…はい…」
紬「紅茶でいいかしら〜?あ、コーヒーも淹れられるわよ〜」
男子生徒「いえっ、あの…おかまいなく…」
梓「昨日の演奏見て来てくれたんだよね?」
男子生徒「いやっ、あの…」
澪「?」
男子生徒「じ、自分、昨日休んでて…見てないです。すいません…」
梓「べ、べつに謝ることないよ〜。入部してくれるんだし…そうですよね、澪先輩?」
澪「あ、ああ。もちろんだ」
澪(演奏見て来てくれたわけじゃなかったんだ……残念だけど、それでも新入部員ゼロよりは何倍も良いよ…な)
梓「楽器は何かできる?もちろん初心者でも大歓迎だけど」
男子生徒「えーと…一応ギターを」
唯「わたしとあずにゃんとおんなじだね〜」
紬「私はキーボードよ」
澪「私はベース」
男子生徒「あれ?ドラムは…いないんですか?」
紬「以前はいたんだけど…」
唯「今はドラム無しでやってるんだよ〜」
澪「…」
男子生徒「じゃあ…僕がドラム…やりましょうか?」
澪「!?」
梓「えっ!?ドラムも叩けるの?」
男子生徒「はい、ギターほどキャリアはないですけど…そこそこプレイできます」
唯「やった〜、これでまた前みたいに演奏できるよ?」
梓「はいっ!!新入部員がドラム叩けるなんて…ラッキーでしたね、澪先輩?」
澪「あ、ああ…」
澪(ドラムは律のポジションだからダメ…なんて身勝手なことは言えないよな…)
紬「澪ちゃん?」
澪「な、なに?ムギ?」
紬「澪ちゃんが何を考えてるか少しだけ…わかるわ」
澪「ムギ…」
紬「だけどね、きっと…」
澪「…わかってるよ、ムギ…大丈夫…だ…」
紬「澪ちゃん…」
唯「どうしたの?ふたりとも?」
澪「いや、なんでもないんだ、それよりせっかくだから、さっそくドラム叩いてもらえないかな?」
男子生徒「はい、でしたら…先輩方、何か演奏してもらっていいですか?適当に合わせていくので」
唯「えぇ?そんなことできるのっ!?」
梓「自信満々だね、よし!!じゃあ、実力の程をみせてもらいましょう」
紬「楽しみだわ〜」
澪「…じゃあ【ふでペン】やるか、1,2,3…」
ジャージャージャカジャージャージャジャー…
澪(どうだ?ちゃんと入ってこられるか?)
男子生徒「」シャカシャカッドッドッシャカシャカドッド……
澪(1フレーズだけで掴んだ…リズム感はなかなかみたいだな…)
唯『ふでペンFu.Fu~…』
男子生徒「」ドゥドゥツタッドゥドゥツタッ…
澪(ボーカルにも合わせられるし、適度なオカズもいれてる…)
紬「」テレレレ~テッテッテ・・・
男子生徒「」ツタッタルッタッタシャーン…
澪(ほかのパートとの連携もできてる…凄いテクがあるってわけじゃないけど、初めてセッションする私たちにここまで合わせられるのは…)
唯『情熱を握りしめ、振り向かせなきゃ…』
男子生徒「」シャンッシャンッツダッタツダッタタカタカタカタ…
澪(凄…い…あれ?)
唯『愛をこめて、すららすらとね、さぁ…』
男子生徒「」ダカダカッジャジャーシャンシャンッ…
澪(サビで急に…走りすぎだ……でも…)ボボンボボボ…
梓(あれ?なんか…)キューキュイーンン…
唯(この感じ…)ジャカジャージャジャジャ…
紬(ひさしぶりだわ〜)テレテレテレテレー…
唯『おやすみしてて〜』
…ジャーン
男子生徒「ぜー、ぜー、ぜー、ゲホッ、はぁはぁ…どう…でしたか?」
澪(凄い息切れだ…)
唯「とってもよかったよ〜」
梓「はい!!初めてであれだけ合わせられるなんて」
紬「ホントね、びっくりしたわ〜、ねぇ澪ちゃん?」
澪「あ、あぁそうだな、良かったよ。ただ…サビで走りすぎだったな」
男子生徒「ぜー、ぜー、す、すいません…サビで気分盛り上がっちゃうと、ゲホッ、ゼーゼー、ど、どうしても走っちゃうんですよね、はぁ、はぁ…」
紬「あら、それもとってもよかったわ〜」
男子生徒「ぜー、ぜー、はぁ、はぁ…??」
梓「とにかくっ!!これでドラムに決定ですね」
唯「うん!!ようこそ軽音部へ!!…え〜と名前は?」
男子生徒「はぁはぁ、名前は…ゲホッ」
紬「息が整ってからでいいわよ。自己紹介なら私たちから…澪ちゃん?」
澪「あ、あぁ、ゴホン。部長の秋山澪です。」
唯「平沢唯です!!」ビシッ
梓「中野梓です、わたしだけ2年生だよ」
紬「琴吹紬です、ムギってよんでね?」
男子生徒「ぜー、ぜー…ゲイリー…ゲイリー・ビッチェ…です。ぜー、ぜー」
共学設定いらね
つーか、つまんないしセンスないから辞めれば?
こんなんでも支持する奴がいるから、けいおんSSってタチが悪いんだよ
————数日後・部室
ゲイリー「」ズズタッタズズッタッタシャーンズズッシャーンッ・・・
澪(やっぱり…似てるな、ポジショニングやパワー配分、そしてリズムキープできずに走っちゃうところが…律に…そっくりだ…)
…。ジャーン
梓「ふぅ…イイ感じでしたね♪これなら明日のジャズ研との合同ライブもいけそうです。」
紬「えぇ、ゲイリー君のおかげでとってもパワフルな演奏ができるようになったわ〜」
唯「うん!!すごいよゲイリー!!」
ゲイリー「ぜーぜー…ありが…ゲホッ…ございます…」
澪「相変わらずすごい息切れだな、大丈夫か?」
ゲイリー「はーはー…大丈夫です。それより部長?」
澪「ん?どうしたんだ?」
ゲイリー「明日のセトリはどうするんですか?」
澪「あぁ、それならもう書き起こしてるから…ほら」つ
__________________
〈ジャズ研合同ライブ〉HTT15分
・【わたしの恋はホッチキス】
MC
・【ふわふわ時間】
・【ハニースウィートティータイム】
・アンコール?未定
澪「いいかな?」
梓「はい!!いいとおもいます」
紬「ジャズ研と一緒のライブなんて楽しみだわ〜」
唯「憂も見に来るんだよ?いいとこ見せないと」
ゲイリー「…」
澪「ん?ゲイリーどうしたんだ?何か気になることでもあるのか?」
ゲイリー「…いえ、なんでもないです」
澪「?」
この男子生徒ってオリキャラか?
けいおんSSで下手にオリキャラ出すとひんしゅく買うから、気を付けた方がいいよ。
別作品のキャラならまだいいが。
いや、ひょっとして、「アレ」か?
誰かと思ったら実在の人物なのか
———翌日・合同ライブ
ガヤガヤ…ワイワイ…
ナンデケイオンブナノー スズキサンノリアイラシイヨー ナニソレー
澪(少しアウェイ感があるな…)
梓「き、緊張してきました…」フルフル
紬「わ、わたしも少し…」ドキドキ
唯「う、うん…」
ゲイリー「…」
澪(ムギや唯まで……部長のわたしがしっかりしなきゃ)
澪「み、みんな!!いつも通り演奏するだけだろ?私じゃあるまいし、緊張してどうするんだよ」プルプル
紬(澪ちゃん…自分が一番緊張してるのに・・・)
紬「…うん、そうね、いつも通りに演奏するだけだわ」
梓「はい!!やってやるです!!」
唯「よーし!!頑張っちゃうよー、ねぇゲイリー?」
ゲイリー「はい、頑張りましょう」
澪「みんな…」
ジャズ研部員「じゃあ、オープニングアクトです、HTTさんおねがいしまーす」
唯「よぉーし!!じゃ、いっちょいきますかー」
ガヤガヤ…ガヤガヤ
澪(みんな、壁に張り付いてるな…身内ばかりのライブだから私たちみたいなよそ者には
当たり前の反応だけど…演奏がはじまれば…)
唯「どーも、放課後ティータイムです、ジャズ研のみなさん、今日はお招きしてもらってありがとうございます。それでは聞いてください、【わたしの恋はホッチキス】」
ゲイリー「」カッカッカ
ジャージャージャジャージャージャガジャガー…
唯『なんでなんだろう、気になる…』
澪(くっ…壁にピッタリのままか…)
ガヤガヤ…センパイはイツデルンデスカー…ガヤガヤ…
唯『もしかして、気まぐれかもしれない…』
澪(…全然、演奏が届いてない…)
ナンカカシガサムイヨネー…キャハハタシカニー…チュウニカヨー…
澪(くそっ…)
スレタイでまさかと思ったがゲイリーかよww
ひょっとして、この>>1、梓「むったん…小さいのに響くんだもんね」書いた人か?
…ジャーン
ガヤガヤ…コノバンドアトナンキョクヤルノー…ガヤガヤ…
唯「あ、ありがとーございました。【わたしの恋はホッチキス】という曲でした…」
モーイイヨー…エムシーイラナーイ…キャハハ
唯「え、えっと…次の曲は…」
オワリデイイヨー…バイバーイ…ツギーツギー
唯「えっ…」
澪「唯…もういいよ…」
唯「でも、澪ちゃん…」
梓「そうですよ澪先輩、【ふわふわ時間】を演れば…」
澪「無理だよ…こんな雰囲気の中じゃ…」
グダグダジャーン…モウカエッタラー…キャハハー
澪「新歓ライブの時に感じた違和感とおんなじだ…いや、あの時よりひどいよ」
紬「澪ちゃん…」
カーエーレー…ステージモッタイナイジャン…グダッテルヨー
澪「今回は引っ込もう?また…次に…」
ゲイリー「先輩方…」
唯「どうしたの?ゲイリー?」
ゲイリー「この前のジャムセッション覚えてますか?」
唯「あのまま作曲しようって言ったやつ?覚えてるけど…」
ゲイリー「あれを今、演りましょう」
澪・唯・紬・梓「!!!」
梓「む、むりだよ、全然練習してないし…歌詞だってまだないよ…」
澪「そ、それにこの空気の中じゃ…」
イツマデステージにイルノー…カエッテヨー…ジャマー
ゲイリー「大丈夫です。もともとジャムでできたんだからフィーリングで演りましょう。歌詞は俺が即興で作ります。MCも俺がやるんで…どうせ捨てるステージなら派手に暴れてから捨ててやりましょう!!」
紬「ゲイリー君………わかったわ、やりましょうっ!!みんな!!」
澪「ムギ…」
紬「ゲイリー君の言う通りだわ、それに投げ出すなんて私たちらしくないわ、ねっ?」
唯「…うん、やるよ!!このままじゃギー太がかわいそうだしね」
梓「やってやるですっ!!」
澪「…みんな、……ゲイリー…任せていいんだな?」
ゲイリー「はいっ!!」
ザワザワ…マダヤルミターイ…エークウキヨンデヨー…キャハハー
ゲイリー「いやー、皆さんお待たせしました。次は軽音部のかわいこちゃんに捧げる歌です」
キャハハー…ナニソレー…サムーイ
ゲイリー「」ドッドッダッドッドダ…
アレーコレクイーンジャナイー…コピー?…
ゲイリー「ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!」
澪「!!!」
ゲイリー「ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!」
アハハー…アキヤマサンノコトジャーン…ベースノヒトー…ミオチャンダッテー
澪「///」
ゲイリー「ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!エブリバディ?ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!」
オモシロイジャーン…ウィーアウィウィルミオチャーン…イワナイヨヨーダ…キャハハ
ゲイリー「ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!全然足りんっ!!ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!」
ウィーアウィウィルミオチャーン キャハハーウィーアウィウィルミオチャーン ウィーアウィウィルミオチャーン
澪(なになってるんだあいつはー///あれ…)
ウィーアウィウィルミオチャーンウィーアウィウィルミオチャーンウィーアウィウィルミオチャーン
ウィーアウィウィルミオチャーンウィーアウィウィルミオチャーンウィーアウィウィルミオチャーン
澪(さっきまで、みんま壁に張り付いてたのにステージ前まで来てる…それに冷やかしながらだけどコールもしてる…)
ゲイリー「ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!」
紬「ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!」
梓「ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!」
唯「ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!ほら澪ちゃんも?」
澪「そ、そんな恥ずかしいこと歌えるかっ」
ゲイリー「ウィーアウィーウィル澪ちゃーん!!澪ちゃんに捧げますっ!!1,2,3.ちょいっ!!」
http://www.youtube.com/watch?v=UJgBjgM7BkY
ゲイリー『ズキュン バキュン ドキュン 胸がドキドキする
長い脚 ドカンな胸 釘づけさ…』
澪「///」
キャハハー テレテルー ミオチャーン
ゲイリー『どうして澪ちゃん君はこうもキュートで素敵なの…』
澪(な、なんなんだこの歌詞は…いくら即興っていってもこんなの…でも…)
ワイワイ ミオチャンミオチャン イイヨー キャッキャッキャ
澪(盛り上がってる…それに…さっきの演奏や新歓ライブの時に感じた違和感がない…)
ゲイリー『澪ちゃん 可愛い澪ちゃん 大好き澪ちゃん お洒落澪ちゃん 愛してる…』
澪(…やっぱり歌詞は最悪だ)
ゲイリーっていうとFallout3のあれが思い浮かぶ
ゲイリー『愛と青春と澪ちゃんとー』
…ジャーン
ゲイリー「センキュー」
ヨカッタヨー ゲイリー キャーキャー ミオチャーン
———ステージ裏
梓「やりましたね!!」
紬「えぇ、すっごくもりあがったわ〜」
唯「うん!!ゲイリーすごいよ!!」
ゲイリー「ぜーぜー…皆さんの…ぜーぜー…おかげです…ぜーぜー」
澪「…」
梓「澪先輩どうかしたんですか?」
澪「…んだよ…」
梓「へ?」
澪「なんなんだよ!!あの歌詞は!!確かに盛り上がったかもしれないけど…放課後ティータイムはコミックバンドじゃないんだ!!」
紬「澪ちゃん…」
ゲイリー「すんません、即興の歌詞だったんで、いつも思ってることが出ちゃいました…」
澪「なっ///私を歌詞のネタにしたことは別にいいよっ…とにかくっ!!ただ盛り上がればライブが成功ってわけじゃないんだ、もう、金輪際あんなことはやめてくれ」
ゲイリー「何言ってるんですか!?オーディエンスを盛り上げてこそのライブじゃないんですか!?演奏者だけの自己満足のパフォーマンスなんてくだらないですよ…」
澪「くだらなくなんてないっ!!あんなの放課後ティータイムのパフォーマンスじゃないっ…」
ゲイリー「くだらないですよ、そんなものは薄っぺらいただの恰好つけだ…バンドじゃない…」
澪「…っ!!何にも知らないくせにっ!!」
唯「ふ、ふたりともやめて…」
梓「け、けんかしないでください…」
澪「……帰る」
唯「澪ちゃんっ!!」
紬「…私が行ってくるわ、すこし任せてみて?」
梓「でも、ムギ先輩…」
紬「大丈夫だから…二人は…ゲイリー君をお願いね?」チラッ
ゲイリー「…」
紬「ゲイリー君…澪ちゃんに…」
ゲイリー「わかってます…」
紬「そう…ならいいわ、じゃあね」ガラッ
ゲイリー「…」
梓「あの…ゲイリー?」
ゲイリー「…二人はどう思いますか?オーディエンスに届かない、白けたまま虚しく、自己満足だけで進むライブでもいいんですか?」
梓「あ、あのね…」
唯「りっちゃんが居たときは凄かったんだよ、私たち…」
ゲイリー「…りっちゃん?」
唯「うん、放課後ティータイムの前のドラマーだよ」
梓「唯先輩…」
唯「新歓ライブも学祭ライブもすっごく盛り上がったんだー、たぶん今日よりも盛り上がってたんじゃないかな」
ゲイリー「そのりっちゃんが良いフロントマンだったんですか?」
唯「ううん…そういうわけじゃないよ、でもね、りっちゃんが居た時は演奏がすごく楽しかったの…
ゲイリーが居るのが嫌なわけじゃないよ。私たち5人はステージの上が大好きだった…ライブが盛り上
がったのは私たちの楽しい気持ちがみんなに伝わったからだと思うの…」
ゲイリー「…」
唯「あの時のライブは恰好つけや自己満足じゃなかったよ?ね?あずにゃん?」
梓「はい!!最高のライブでした!!」
唯「今日のライブが成功したのはゲイリーが私たちみんなを楽しい気持ちにしてくれたからなんだよ。わたし…わかったよ、ずっと感じてた違和感は私たちがライブを楽しめてなかったからなんだ」
ゲイリー「部長は…」
唯「澪ちゃんはりっちゃんが放課後ティータイムに戻った時にがっかりさせないために頑張ってたんだよ?
ゲイリーが変に感じてたのはね…きっと澪ちゃんの頑張りが空回りしちゃったからなのかな?自己満足なんかじゃないんだよ…」
ゲイリー「…」
梓「ゲイリー…澪先輩に?」
ゲイリー「俺…行ってきます」ダッ
俺の嫁のユコちゃんは出ますか?
———部室
ガラッ
紬「澪ちゃん…いる?」
澪「ムギ…」
紬「あのね…」
澪「今は…放っておいてくれ…」
紬「…」
澪「…」
閲覧ありがとうございます
>>51
すいません出ません。あとユコは俺の嫁です。
紬「…今日のライブはどうだった?」
澪「…盛り上がったな…でも、それだけだ…」
紬「澪ちゃん自身はどうだった?」
澪「わたし…自身?」
紬「ライブしてて楽しくなかった?わたしはすごく楽しかったわ」
澪「私も…楽しかった…」
紬「唯ちゃんも梓ちゃんも…ゲイリー君も楽しかったと思うわ。澪ちゃんはさっきの演奏を放課後
ティータイムのライブじゃないって言ったけど…私はそれは違うと思うの」
澪「…なんで?」
紬「私たち5人が演奏を楽しんで…その楽しさがみんなに伝わって盛り上がる、それが私たちの…放課
後ティータイムのライブだと思うの。今日のライブは放課後ティータイムのライブだったわ」
身内ネタで笑われてるだけじゃん
これがHTTのパフォーマンスだなんて言われたら澪じゃなくても切れるわ
唯紬梓が切れてないのに違和感を覚えるレベル
本物のゲイリーもこんな糞なのか
澪「…」
紬「澪ちゃん…りっちゃんが居なくなってから、澪ちゃんが凄く頑張ってるのは知ってるわ…でも、
もっと演奏を楽しんで?そうしないと…」
澪「…でも」
紬「澪ちゃん…これを見て」つ
澪「これは…この前に私が書いた歌詞…」
【素敵な恋人】 作詞:秋山 澪
歩いていく いっしょに
あなたは 素敵な髪形 カチューシャが似合う
恋してみた 毎日 お茶して
恋してみた 毎日 遊んで
大きな 愛情が 欲しくて
大きな 愛情を 信じたい
子猫が 鳴いている
素敵な恋人 また会いましょう さようなら
悲しいけれど また会いましょう さようなら
・
・
・
・
・
澪「これが…どうしたの?」
紬「これ、りっちゃんのことを書いてるのよね?」
澪「うん…」
紬「澪ちゃんらしくない歌詞…とは言わないけど、なんだかいつもと違うの…読んでても楽しくないの」
澪「楽しくない?」
紬「うん、澪ちゃん…もっと楽しんで、演奏も作詞も。じゃないと…きっとりっちゃんが悲しむわ」
サイケか
ゲイリーって人は知らないけど面白い
おもしろかったのに…
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