律「おーっす！私もいるぜ〜」

唯「おはよーりっちゃん！」

梓「おはようございます。この学校の花壇の百合って、澪先輩と律先輩が育ててるんですよね？」

澪「育ててるって言うか・・・大したことはしてないよ」

律「うん。もともとあった花壇の花を整理しただけ」

紬「でも、私たちが1年生の頃はこんなにたくさんの花は咲いてなかったわよ？」

律「いや、百合は始めからあったヤツだけだよ。新しく買って増やしたわけじゃないんだ」

唯「お〜。りっちゃんすごーい！」

つまんなそ

律「へへっ！まぁな〜♪」

梓「どうやってこんなにたくさんの百合を咲かせたんですか？」

澪「土を他の花の花壇の土と入れ替えただけだよ。百合は同じ場所で育て続けると土が衰えるからな」

梓「へぇ・・・」

律「どんな植物でもだけどな！百合は特にその傾向があるみたいだよ」

澪「鉢植えなら1年ごとに土を変えた方がいい。地植えでも3、4年過ぎると翌年から育ちが悪くなるよ」

紬「なるほど！常に新しい環境を与えた方が百合は育ちやすいのね！？」キラキラキラキラ

梓「もともとあった百合の花を別の土に植えただけでこんなに大きくなるんですか？」

澪「ん？違う違う」

律「植え替えたのは百合の球根。茎から上は毎年散っちゃうんだ」

梓「あ、そっか・・・」

唯「同じ球根でも、育てる場所を変えるだけで大きくなるんだねぇ」

紬「いつもとは違う場所にお出かけして育つ百合・・・深いわね！」フンスッ

梓「先ほど2、3年目の百合が1番良く育つと言っていましたけど、コレは何年目になるんですか？」

律「植え替えて2年目の花だな。私と澪が1年の6月にやせ細った百合を見つけて・・・」

澪「秋に球根の植え替えをしたんだ」

律「うん。それで去年花が咲いたんだ！」

澪「あの時は嬉しかったなぁ・・・！」

紬「1年募る思いを温めてから咲いた百合なのね？素敵っ！」

百合はキモい。さっさとしね

唯「それから1年たった今年が2年目の百合って事なんだね？」

澪「そうだよ。植えて2年目になると、去年より根が育つから前より大きくなるんだ」

唯「ほぇ〜」

梓「それでこんなに背の高い茎になったんですねぇ」

紬「百合は前の年よりも大きく育って咲くのね！」

律「ああ！花も大きくてたくさんつぼみがあるだろ？」

梓「はいっ！もうしばらく花が咲くんですか？」

澪「ああ、今咲いてるのはスカシユリにテッポウユリ。今が1番旬だよ。もう2週間は見られるんじゃないかな？」

梓「そっか。そのあとは散っちゃうんですよね？」

紬「百合を楽しめる時期は短いのかしらねぇ・・・」しゅん

律「そんな事ないぞ！来月くらいには、今度はオリエンタル系の百合が咲き始めるんだ！」

澪「今年散った百合も、散った後にお礼の肥料を与えると少しずつ球根が肥料を吸って育つんだ」

律「そして、翌年には今年よりももっと大きな花を咲かせてくれるんだ！」

唯「わぁ！百合ってすごいねえあずにゃん！」

梓「そうですね唯先輩！」ふんすっ

紬「一度は散ったと思った百合も、内に秘めた思いは少しずつ大きくなって
今度はもっと大きな花を咲かせるものなのね！？」ワクワク

澪「みんなも、少し百合に興味が出てきたか？」

唯「うんっ！」
梓「もっと育て方を教えてくださいっ！」
紬「どんとこいです！」

律「よっしゃー！それじゃあ百合の育て方を基礎から教えてやるぜー！」

澪イラネ

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