【妖怪ウォッチ】「俺は真面目にバスターズチームを作りたかったんだ!」 (9)

ブリー「おらあああああああッ!」

えこひい鬼「ぎゃひいいいん!」

ドダーンッ!

ブリー「はぁ、はぁ……おいおい、もう音を上げるのか?」

えこひい鬼「ご、ごめんなさあい! もうしませぇえぇん!」

スタコラサッサーッ!

ブリー「はぁ、はぁ……び、ビクトリアーン……ッ!」

俺は肩で息をしながらビクトリーポーズを取った。

ブリー「ハァ、クソ……! どうしたブリー、お前の力は、こんなもんじゃないだろ……!」

俺はブリー。
エクササイズで世界を健康にするために生まれて来た存在。
妖魔界で大人気の番組、「ブリーズビートキャンプ」の隊長を務めて……『いた』。
悔しい事に、今の妖魔界にはエクササイズ番組を楽しめるような余裕はない。
妖怪全体の治安が著しく悪化し、シティは悪意を持った妖怪に溢れ、ランニングに出るのさえ危険な状態だ。
ほとんどの建物にはシャッターが降り、その上には大量のラクガキが描かれている。
こんな事になってしまった詳しい理由は「分からない」というのが事実だ。
とにかく色んな噂が飛び交っていて、新聞さえアテにできない。
……そもそも発行すら2日前で止まっているんだけどな。
世界がそんな状態だから、テレビ局に「ブリーズビートキャンプ」という「娯楽」を続ける余裕も無く、熱弁虚しく打ち切られてしまった。
……俺は続けたかった。
こんな状態の今こそ、妖怪たちを元気づけたいと思っていた。
……しかし、それは叶わなかった。
俺は無力だった。

ブリー「……」

そして今に至る。
番組が打ち切りになった事で、同時に無職……いや『自由』になった俺は、善良な妖怪を少しでも守るために戦う事にしたのだ。
しかし……俺ももう若くない。
エクササイズのプロであり、戦闘のプロではない。
妖怪としてのランクも、最強の『Sランク』妖怪たちに遠く及ばぬ『Cランク』だ。
なんなら、俺の能力はサポート向き……区分するなら、「レンジャー」だろう。
今の世界で戦うにはあまりに……無力すぎる。

ブリー「……いや、考えているヒマはない」

俺が考えている間にも、このシティの片隅で妖怪たちが危険にさらされているのだ。
俺は悲鳴を上げる筋肉に鞭を打ち、歩き出した。
その時だった。

ブリー「……むっ……!」

嫌な予感がした。

「アァァァァ……ッカアアアアアアアンッ!」

ドゴオオオオオオオオムッ!

ブリー「ぐああああっ!?」

突然、何かが振って来た。
俺は風圧で吹き飛び、壁に打ち付けられた。

ブリー「がはっ、ぐっ……!?」

目を開けると、そこには赤い巨体の妖怪がいた。
一本のツノに、巨大な金棒、羨ましいほどの筋肉。
赤鬼だ……!!!

ブリー「ど、どうしてこんなところに……!」

赤鬼「アカンッ、アカァアァァァンッ!」

赤鬼は金棒を振るい、近くの建物の壁を破壊する。

母親妖怪「いやあっ!?」

子供妖怪「きゃあああっ!」

赤鬼「アカンッ?」

ブリー「……ッ!」

建物の中には、妖怪の親子がいた。
赤鬼は親子を睨みつけると、金棒を振り上げた。

ブリー「やめろおおおおっ!!!」

「こっちを見ロオオオオオオ!!!」

赤鬼「アカンッ!?」

ドゴオオオンッ!

赤鬼「アカァァンッ!?」

バチッ!

赤鬼「アガガガガガガガガガ!」

俺が叫んだ瞬間赤鬼の意識が不自然に逸れ、顔面付近が爆裂した。
そして、何かを踏んだかと思うと感電したかのように痙攣し始めた。

Sランクアタッカー妖怪「やれやれ。躾のなってないヤツだ」

Sランクタンク妖怪「間に合ったでゴワス!」

Sランクレンジャー妖怪「うっひゃー、大アタリ!」

そこに現れたのは、4人の妖怪だった。
誰もかれも、とんでもなく強そうなオーラを放っている。
どうやら巨漢の妖怪が赤鬼の意識を自身に逸らし、目つきの鋭い妖怪が攻撃、さらに細身の妖怪がしびれる罠を仕掛けていたようだ。

Sランクヒーラー妖怪「大丈夫ですか……!」

母親妖怪「あ、ありがとうございます……!」

最後に可愛らしい妖怪が親子に駆け寄り、避難をさせる。
見事なチームワークだ……

Sランクヒーラー妖怪「あ、あなたも! ……ヒドい怪我……今、治しますね……!」

ブリー「あ、ああ……」

その妖怪は俺に近づくと、治癒の妖術を掛けてくれた。
ああ、心地よい……

Sランクアタッカー妖怪「さっさと避難するんだな。邪魔だ」

Sランクヒーラー妖怪「言い方!」

Sランクレンジャー妖怪「俺たちバスターズチームに任せておけば、安心だから、サ!」

Sランクタンク妖怪「みんな! あいつが動き出すでゴワスよ!」

俺は、痛みの引いた身体でその場から逃げ出した。
そして、物陰からそいつらの戦いを見ていた。
戦いは、酷く一方的だった。
あの恐ろしい赤鬼が、手も足も出ずに叩きのめされていく。

ブリー「……バスターズチーム……」

聞いた事がある。
それは警察でも軍でもない、強きを挫き、弱きを助ける自警団だと。
そうか……このシティにも、まだそんな正義の心が残っていたんだな……

ブリー「……よし……」

◆◆◆

ごめんなさい、建て直します。
世界観とかストーリーをもっと浅くします。

(やっぱりこのスレのまま再出発します。タイトルもそのままなので)

ブリー「おらあああああああッ!」

えこひい鬼「ぎゃひいいいん!」

ドダーンッ!

ブリー「はぁ、はぁ……おいおい、もう音を上げるのか?」

えこひい鬼「ご、ごめんなさあい! もうしませぇえぇん!」

スタコラサッサーッ!

ブリー「はぁ、はぁ……び、ビクトリアーン……ッ!」

俺は肩で息をしながらビクトリーポーズを取った。
俺はブリー。
エクササイズで世界を健康にするために生まれて来た存在。
以前は妖魔界で大人気の番組「ブリーズビートキャンプ」の隊長を務めていたが、今は色々あって1人の戦士として妖魔界の治安を守っている。
しかし……

ブリー「ハァ、クソ……! どうしたブリー、お前の力は、こんなもんじゃないだろ……!」

俺はエクササイズのプロだったが、戦闘のプロではない。
妖怪としてのランクも、最強の『Sランク』妖怪たちに遠く及ばぬ『Cランク』だ。
なんなら、俺の能力はサポート向き……区分するなら、「レンジャー」だろう。
1人で戦うのには、限界があった。

ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ……

ブリー「ぷはぁッ、はぁ、はぁ……」

スポーツドリンクを飲み干し、パトロールを再開した。

◆◆◆

ブリー「……ん?」

帰宅後テレビを見ていると、とある特集をしていた。
それは、Sランク妖怪4人で構成されたバスターズチーム。
妖怪たちの生活を脅かすビッグボスを何体も倒したという、世間を騒がせているクールなヤツらだ。

ブリー「……バスターズチームか……」

1人で戦うのには限界がある。
では、複数人なら……。
俺は、昔馴染みに連絡を入れた。

◆◆◆

ナメクジ軍曹『なるほど。それで、自分に連絡をして来たという事でありますな』

ブリー「ああ」

俺は昔馴染みのナメクジ軍曹に連絡を入れた。
いつも俺の後ろをゆっくりと付いて来ていた、キュートな後輩のようなヤツだ。
軍隊オタクで、軍曹を自称している。

ナメクジ軍曹『正直、かなり難しい話でありますね。今のバスターズ界隈は、あまりに大手が強すぎるのであります。『バスターズになりたい』ってヤツは≒(ニアリーイコール)『大手バスターズチームに入りたい』ってヤツであります。隊長のネームバリューに寄ってくる輩はいるでありましょうが、そういうヤツの実力はあまり期待できないでありますな』

ブリー「そうか……」

ナメクジ軍曹『元芸人の政治家ぐらい話題にはなるでしょうな』

ブリー「言いすぎだぞー軍曹」

こういう時、軍曹は歯に衣着せずズバスバと言ってくれるから、大変助かる。

ナメクジ軍曹『……ただ、本気っていうなら助力は惜しまないつもりであります』

ブリー「……! ……本当か!」

ナメクジ軍曹『今の自分がいるのは隊長のおかげであります。そんな隊長の助けになるのであれば、自分は本望であります』

ブリー「……ありがとう」

ナメクジ軍曹『例には及ばないであります。……では早速でありますが、本拠地の候補が1つあるのであります』

ブリー「ほ、本拠地? おいおい、いきなりそんな……」

ナメクジ軍曹『何事も形から、であります!』

そんなこんなで、俺は流されるように軍曹と待ち合わせをしたのだった。

◆◆◆

◆◆◆

ニュー妖魔シティの一角、俺は軍曹と待ち合わせをしていた場所にたどり着いた。

ガラガラガラガラーッ

ナメクジ軍曹「隊長~」

丁度、軍曹もキックボードで来た。

ブリー「ああ、軍曹。元気にしてたか?」

ナメクジ軍曹「見ての通りであります! 毎日かかさずビートキャンプをしていたおかげで、湿り気もバツグンであります」

ブリー「それは良かった。で、本拠地っていうのは……まさか、『これ』か?」

ナメクジ軍曹「そうであります」

俺たちが待ち合わせた場所、まさにそこには大きな廃墟があった。
少なく見積もって4階はある。

ナメクジ軍曹「かつては消防署だったこの場所でありますが、シティの再開発に伴いより利便性の高い中心部に移転したようであります。そのまま解体もされず、残されたままなのであります」

ブリー「なるほど……しかし酷い有様だな。ラクガキだらけじゃねぇか」

ナメクジ軍曹「まあ、それも60年くらい前の話でありますからね」

ブリー「60……崩れそうだな」

ナメクジ軍曹「耐久値の面は、流石は消防署なので心配ないであります。さらに屋上付きの4階建て、地下1階、消防車も入るガレージ付き、どの階にいても1階に出勤できるポールもあるであります! 立地も、中心部から離れているとはいえ悪くないであります。本拠地としてはこれ以上ない物件であります」

軍曹は何かの書類をパラパラをめくっている。

ナメクジ軍曹「家賃はとんでもなく安いのではありますが、古すぎるっていうのと、建物の頑丈さ故に改築または解体に新築以上の費用が掛かるっていう事で今まで誰も寄り付かなかったようであります」

ブリー「まあ、売れないだろうな」

ナメクジ軍曹「ここがダメなら一気に狭くなるか値段が高くなるであります。どうするでありますか?」

ブリー「……いや、ここにしよう。せっかくやるんなら、でっかくだ」

ナメクジ軍曹「そう言うと思ったであります!」

そうして、俺はその廃墟同然の建物を借りた。

◆◆◆

それから、俺と軍曹は1ヶ月かけて掃除や改装を行った。
そのかいあって、その『バスターズハウス』はなんとか本拠地として使えるような外観になった。
そうしてついに、俺たちのバスターズ生活が始まったのであった……!

◆◆◆

これより1人目のチームメンバーの安価を行います。
安価下1で。

制限
・登場作品:妖怪ウォッチ3(+バスターズ2)まで(スマホ出身でも、妖怪ウォッチ初出なら可)
・レジェンド、ユニーク、ネームドではない(ネタバレリーナ、カッツKなどは不可。キュウビやコマさんは、原作とは関係のない野良の個体としてなら可)
・女の子、または女の子として見れる妖怪(設定的に男でも可。コマさんなど)
・処女(設定的に処女っぽくない妖怪でも可)

今回の制限
・Bランク以下


以下テンプレ

妖怪名:
どうやって(どうして)チームに参加するか、理由や経緯:
性格や個性(ゲーム内の性格でも、なんでも良い):
この妖怪のこんなエロが見たいリクエスト(あれば):

参加しようかと思ったけど妖怪ウォッチ全然わかんなかったわ
安価下

妖怪名:カンペちゃん
参加する理由や経緯:恥ずかしがり屋で引っ込み思案な性格を改善できるかと思って
性格や個性:上手くカンペを使えてない上、むしろ命令されるとどんな恥ずかしい命令でも従ってしまう無自覚M
見たいエロ:度胸をつける為という名目で、ノーパンや際どい格好を強制されるやつ

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