【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】 (957)

スレタイ通りです。取り敢えず舞台をどうするか決めます。
↓3まで多数決
1一つの惑星を舞台にする
2宇宙も舞台に入れる(複数の惑星を股にかける物語になる)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1633343700

1

1

1

1で決定!じゃあ簡単な設定を。

舞台は惑星エデン。地球とは異なる惑星だがその環境は地球のものと限りなく近い。内側からエデンの外に出る事は技術的には可能にもかかわらず謎の物理的干渉によって不可能であり、宇宙がどうなっているかについては殆ど分かっていない

「メルクリウス」と呼ばれる液体燃料の発見と共に、人型搭乗機械(PEM-powered exoskeleton machine)の開発が進む。基本的にPEMは陸上のみならず空中にも対応しており、シールドの役割も兼ね備えるフライングボードに乗り空を駆け回ることが可能。

では主人公について。名前と性別と年齢をお願いします。
↓3までで1番コンマの値が高いものを採用

名前:デビット・ハーディオン
性別:男
年齢:14

カズミ・アーディガン 女 16

名前:アダムスカ
性別:男
年齢:17

【名前】カズミ・アーディガン
【性別】女
【年齢】16
で決定!

じゃあ↓3まで主人公の性格とか特徴

熱血バカ

オレンジ色の髪の毛でウェーブがかかっている長髪
170cm程の身長でスタイルはかなり良い

細かいことを深く考えるのは苦手だけど時折直感的な判断力や決断力を見せる

次決めたら取り敢えずプロローグやります。
↓3まで多数決
1一般人(学生)
2軍属

2

2

もう決まっているけど1で

では主人公は軍属で。プロローグいきます。

新暦1721年、惑星エデン、ブルトニア共和国港湾都市カンレー

今日はブルトニア共和国の建国記念日、大通りを儀礼用の衣服に身を包んだ兵士達とPEMが闊歩している。

カズミはそんな大通りのお祭り騒ぎとは対照的な裏路地にいた。

「はぁ~、私もパレード見たかったなぁ。もちろんこういうとこの警備も大事だとは思うけど...」

大きなため息をつきながら彼女は雰囲気だけでも味わおうと必死に大通りの喧騒に耳を傾ける。

瞼を閉じて華やかな行進を思い浮かべようとした時、背後の方から大きな音が聞こえた。

「...たしかこの先は小さな空き地があるだけで特に気にかけるようなものはなかったはずだけど?」

おそらく一般的な人物であれば気にも留めなかっただろう。しかし彼女は幼い頃からどこか野生児のような勘を持っていた。そしてその勘は様子を見に行くべきだと告げていた。

念のため腰に下げた拳銃に手をかけながら道を進む。通路を出て空き地に出るとそこには異様な光景が広がっていた。

膝をつくようにして座り込む見慣れないPEMと、その手前で息を切らして座り込む子供に銃口を向ける男。男は背を向けていてこちらに気づいていない。

明らかな緊急事態に、カズミは拳銃を構えて照準を男に合わせた。

(どうする...今撃てば男を仕留められるかもしれない。けれどこの距離だと子供に当たる可能性も...)

↓3まで多数決
1警告なしで発砲
2警告する

2

2

2警告する

(あのPEMも気になるけど、いま集中すべきなのはあの子の安全だけ!)

「武器を捨てて、地面に這いつくばれ!」

カズミの警告を聞いた男が慌てて振り返る。

「動くな!発砲するぞ!」

男は不利な状況を覆そうと自分の背後に居るはずの子供を盾にしようとカズミから見えないように手を伸ばす。だが空を切るだけだった。

既に子供は男から距離をとり、奇妙なPEMの足下に移動していた。

(今なら撃てる!)

↓1主人公の白兵戦能力
軍属のため最低保証で兵卒
00~40兵卒
41~60熟練
61~80エース
81~ エースオブエース

高いの来い

20兵卒

↓1
00~10外した
11~85 射殺した
86~ 男の拳銃に当てた

連取りありならこのコンマで
無しなら下でお願いします

いちおう

意味ねぇ
ごめん!

連どりは5分経過しても書き込みがなかったらokってことで。

06 外した

カズミの銃口が火を吹く。

(そんなっ!)

だが、弾丸が風を切る音が聞こえるのみで男は未だ健在だった。

男はニヤリと笑みを浮かべると引鉄を引き絞る。

(くっ!)

命の終わりを覚悟したその時、視界の端で何かが動くのが見えた。

(あれは...!)

PEMの前に居たはずの子供がいつの間にか男の後ろに立っていた。

逃げて、カズミがそう叫ぼうとしたのと同時に子供は男の股間に蹴りを入れた。

「うぐっっ!!?」

突然の痛みと同時に視界が真っ白になり、男は思わず蹲る。しかし拳銃から手を離してはいない。

(今度こそ!)

カズミは息を整え発砲、銃声の残響の後、男の胸が赤く染まると同時に地面に倒れた。

「はぁ...はぁ」

周囲の安全を確認すると同時にカズミは子供に駆け寄る。

↓3までで1番コンマの値が高いものを採用
子供の名前と性別をお願いします。今回は特徴とか性格を一緒につけてもいいです。

【名前】エヴァ
【性別】女
【年齢】10くらい
【特徴】ウェーブ白長髪に赤い瞳。全体的に肉付きが悪い
【性格】無邪気だけど目的のためには手段を選ばない冷酷な一面も

【名前】ノア
【性別】男
【年齢】11
【特徴】水色の髪の少年。姉がいるらしいが逃げている途中で離ればなれになったようだ
【性格】最初は周りを警戒しているが次第にカズミに心を開くようになる

こないのでいきます。

「君、大丈夫?名前は?」

「エヴァだよ」

カズミは声を掛けながら子供の様子を観察した。

年齢は10歳前後、体の線は細く食事をきちんと取れているのか心配になる程だ。しかし長い白髪は綺麗に手入れされており困窮児の風貌には見えない。それにこの吸い込まれるようなルビー色の瞳...

すると突然子供がカズミの手を引っ張ってPEMの前に連れて行った。

「ねえ、お姉さん、これに乗って!」

先程、人の死を見た子供とは思えない態度で無邪気にPEMを指差す。

「ちょ、ちょっと待って!」

カズミは細かいことは気にしない、いわゆる熱血バカではあるが、流石にこの状況を諾々と受け入れるほどではない。

「いいから!私、お姉さんの命の恩人だよ?」

「うぐ...」

突然の言動に困惑するカズミをよそに、子供はPEMのコックピットを開けて無理やりカズミを押し込む。

↓1
00~20 起動しなかった
21~40 起動したが...
41~ 起動した

↓2主人公の操縦能力
軍属なので最低保証で兵卒
00~40 兵卒
41~60 熟練
61~80 エース
81~ エースオブエース

こいつ動くぞ

↓1 27 起動したが...
↓2 15 兵卒

動くということで謎のPEM(主人公機)の案を募集します。主人公機に採用されなかったやつも軽い変更等を加えて登場させる予定です。

以下の感じでどうぞ。今からちょっと休憩して23時30分くらいに再開すると思います。

【名前】EXO Ⅰ
【武装】なし
【概要】最初期のPEM。この頃はまだロボットというよりはパワードスーツとしての設計思想が残っていたため、自分の手足の動きがそのままPEMに反映される。そのため体感的に動かしやすい反面、細かい作業は苦手。もっぱら工業用のため武装はなく、フライングボードも装備していない。

【名前】OM-XX-91"ヘルミラー"
【武装】レーザークロー×2、思考盗聴誘導(後述)型ロケット、ノーマルロケット
【概要】周囲の生命体の思考を読み取り発射角を自動制御する事で直線軌道ロケットでありながら驚異的な命中率を誇る……事を目指した思考盗聴システムを搭載した実験機。
盗聴対象の選択はパイロットに丸投げしたので負荷がエグい。

【名前】ADM(通称アダム)
【武装】フライングボード、レーザーブレード、レーザーライフル
【概要】白を基調に黒いラインの入ったスマートな鎧のような見た目。AIを搭載しており搭乗者の選り好みをする。

【名前】OGA/C-05“クラックロード”
【武装】ブレイククロー、レーザーソウ、マインスロワー
【概要】超音波爪による土石粉砕、レーザーでの切断、爆発物投射、と明らかに土木作業用と思われる装備
 機体の設計思想も作業用っぽく接続機構はパワー型、動きは多少にぶいが換装すれば重装歩兵になれそうだ

再開します。

↓1主人公の機体 下1桁
1~3 OM-XX-91"ヘルミラー"
4~6 ADM
7~9 OGA/C-05“クラックロード”
0の場合はもう一度

あい

5 ADMで決定

エヴァは無理やりカズミをPEMの中に押し込めると、起動するように促す。

「この子の名前はADM、アダムだよ。ほら、早く!」

「うーん...」

目まぐるしい展開に理解が追いついていかないカズミ。どうするべきか僅かばかり悩んだが、カズミは悩んでも仕方ないと息を吐き、アダムを始動させる。

とはいえカズミに不安がないわけではなかった。というのもこのPEMはあらゆる点において異様なのである。

カズミは軍属であるため市場や軍隊に流通している戦闘用PEMなら大体の機体は知っている。しかしカズミはこの白を基調とした、騎士を彷彿とさせるような機体は見たことがない。 

それにコックピット内のコントロールパネルも普段搭乗する機体とは全く異なっている。何よりこの機体は二人乗りらしい、後方の座席にエヴァがちょこんと座っている。

ひょっとすると軍のプロトタイプかもしれないと考え、思わず冷や汗が流れる。もしそうなら無権限の搭乗で軍法会議ものだ。

(けどエヴァちゃんを放っていくわけには行かないし...)

そんな事を考えていると大通りの方から爆発音がした。

「これは...テロ!?」

慌てて機体の姿勢を起こそうとするが、上手く立ち上がらない。

「ちょ、どうして!」

自分の操縦技術云々の問題ではない。明らかに馬力が足りていないようだ。

「うーん。完璧に、とはいかないか~」

ぼそっとエヴァがそう呟いた。しかし慌てるカズミの耳には全く入っていなかった。

「よしっ!」

何とか機体を起こして大通りに向かおうとすると、突然空き地の奥にある林から木を薙ぎ倒して一体のPEMが現れた。

「あれはEXO Ⅲ...」

数世代も前のPEMで武装は簡素なバルカン砲と、己の拳、それに装甲の薄いフライングボードだけだ。

「だけど、この機体の調子だと油断はできない...!」

EXO Ⅲはフライングボードを構えて戦闘体制に入った。

「やるしかない!」

という訳で初戦闘ですが簡単に説明を。戦闘では近接は滑空(フライングボードのこと)に強く、滑空は遠距離に強く、遠距離は近接に強いとなっています。最初にどの行動を取るか選択した後に、戦闘の結果をコンマで判定します。


(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ
1近接
2滑空
3遠距離

↓1 コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)

1

はい

書き方が悪かったかもしれませんが、1つの書き込みでカズミと敵の両方の判定を行うのでコンマが00じゃない限り書き込みは1つで大丈夫です。

カズミ 近接
敵 近接
両者近接のため補正なし

↓1
01~20 カズミ中破
21~30拮抗
31~60 敵小破
61~90 敵中破
91~ 敵大破

今日はここまでにします。遅筆すぎてプロローグさえ終わらなかった...

ゾロ目でもボーナス的なの無し?


すまん読み間違えて

おつ
きたい

大量に設定募集して処理しきれなくなってエタらせる人か

該当者が多すぎるわ

w

ゾロ目の時はクリティカルという事で判定緩和とかの補正かけます。

84 敵中破

先に動いたのはカズミだった。両者の距離はそう遠くない。この間合いなら格闘戦が妥当だろう。仮に相手が銃火器を使うか滑空するにしても、先に斬り伏せられるはずだ。

相手も同様に考えたのだろう、カズミ目掛けて突っ込んでくる。アダムがレーザーブレードを取り出したのを見て、EXO Ⅲは数世代前の脆弱なフライングボードでは盾にならないと判断したのかそれを放り投げてきた。

「あぶないよっ!」

「大丈夫!」

カズミはエヴァの警告に自信たっぷりの返事を返す。

「ハァッ!」

投げられた盾を一刀両断すると、既にEXO Ⅲが接近していた。アダムは頭部を狙った相手の右ストレートを横に避け、敵の左腕を切り落とした。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ
1近接
2滑空
3遠距離

↓1 コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)

3

カズミ 遠距離
敵 近接
相性有利のため補正+10

↓1
01~20 カズミ中破
21~30拮抗
31~ 敵撃破

ところでアダムの案を出してくれた人がいたら聞きたいんですけど、AIの名前とか性格に設定ってあるんでしょうか?

08+10=18 カズミ中破

左腕を切り落とされたことでバランスを崩したのかEXO Ⅲは体勢を崩した。

「このまま終わらせるっ!」

好機を逃すまいとカズミは追撃を仕掛ける。だがここで彼女の直感が警告を発した。本能に従い後退しようとするが遅かった。

EXO Ⅲは体勢を崩したと見せかけてアダムに足払いを仕掛ける。

「これは不味いっ!」

「きゃあっ!」

エヴァの叫びと共にコックピットを衝撃が襲う。

EXO Ⅲはアダムに乗り掛かると重い一撃を頭部に加えた。

「カメラの損傷!?こんな時にっ!」

殴打の衝撃によってカメラが不具合を起こしたのか、視界にヒビが入ってしまった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ
1近接
2滑空
3遠距離

↓1 コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)

(インベ○をリスペクトでエロガキを思い描いてました)

ごめんなさい安価下

2

>>53こっちから聞いといて申し訳ないことにそのキャラ知らないんですが、まあとりあえず性格はエロガキ風で行きます。


カズミ 滑空
敵 滑空
補正なし

↓1
01~20 カズミ撃破
21~30拮抗
31~ 敵撃破

ほい
すまんなよろしくお願いします

70 敵撃破

(この状況はまずい...)

いくら最新鋭と思われるアダムであっても、EXO Ⅲが誇る鉄拳に殴られ続けていてはただでは済まない。

「お姉さん、空」

「へ...?」

エヴァの突然の言葉に思わず素っ頓狂な声をあげたカズミだったがすぐにその意図を理解した。

相手のフライングボードはさっき叩き切った。残る武装は拳とバルカン砲のみ。そしてEXO Ⅲのバルカン砲はあくまで接近戦用であり、空に逃げてしまえば手も足も出ない。

「よし...じゃあ捕まってて!」

「うん」

殴打を続ける相手の拳を受け止めると、カズミは前腕部に搭載されているスラスターを起動し、寝そべった状態のまま距離をとる。本来の用途は滑空時の姿勢制御だが、少しの距離ならそれを用いて陸地での移動も可能だ。

素早く立ち上がり背中に収納されていたフライングボードを取り出してその上に立つ。ブースターの点火と共にアダムが空へと舞い上がる。

しかし相手も空に逃げられまいとフライングボードにしがみついてきた。

「嘘でしょ!」

「早くおとしちゃって!」

「まだダメ!ここで落としたら街の人たちが巻き添えに!」

「むう...!」

明らかに不満げなエヴァを差し置いてカズミは、想定以上の重みによって不安定な軌道を描くアダムを駆って海を目指す。

相手のバルカン砲によって今にも墜落しそうになりながら何とか海上に到達した。

「ここならっ!」

カズミはレーザーブレードで、もがいているEXO Ⅲの片腕を切断。そのまま相手は海へと落下し、数秒の後爆発音と共に大きな水柱が立った。

「ふぅ...何とか勝てた...!」

「うん、わるくなかったと思うよ!」

後ろの席で微笑むエヴァを見て、未だ状況が掴めないにせよこの子を守ることができたとカズミは安堵した。

「けどまだ終わってない...!」

状況を確認するため街中へ戻ろうとしたその時、目の前のインターフェースに突然『ADM』の文字が浮かんだ。

↓1 AIからの好感度
01~20 1
21~40 2
41~60 3
61~80 4
81~ 5

ふあい

63 好感度4(このパイロット...正直かなり好みだね!)

「うん、中々良かったね。名前は?」

突然コックピット内に声変わりもしていない少年の声が聞こえてきた。

「カズミですけど、あなたは...?」

「アダムだよ」

エヴァがそう答えたがカズミの頭には、それはこの機体の名前ではという疑問がよぎった。

「えっと...?」

「エヴァ、それじゃ意味わかんないよ。コホン、僕はこのPEMに特別に搭載された補助AIのアダム。ごめんね、ややこしい名前で。それよりも君の戦いぶりは観察させてもらったけど、うんうん、僕好みだね。それにしても...」

「...」

カズミの背筋に悪寒が走る。コックピット内に人間は自分とエヴァしか居ないのに、まるで体を舐め回されるような視線を感じた。

「スタイルも中々、いやかなり...コホン!と、とにかく君のことは"色々と"気に入ったしサポートしてあげるよ」

「相変わらずエッチだね」

「ちょっ、黙っててくれないかなエヴァ!」

「はぁ...」

補助AIの癖して個性が強いアダムに困惑を覚えるカズミであった。

「ならアダム、一つ聞きたいんだけど」

「どうぞどうぞ」

「この機体って本調子なの?明らかに出力が足りてないと思うんだけど」

「うーん、本調子ではないね」

「やっぱりか...どうして?」

「それは説明すると長くなるんだけど...それよりも君、軍属だよね?この状況は不味いんじゃないの?」

アダムに言われて思い出した。そもそもこうなったのはパレードで恐らくはテロが起きたからだ。

「街の人たちを守らないと!」

「あー、僕が言いたかったのはそういう事じゃないんだけど。まあいいか。これを操縦できてるなら最悪の事態はないかな」

「たぶんね~」

アダムとエヴァの言葉もろくに聞かずに、カズミは急いで海上から街へと向かう。もう間も無く港に到着する、そんな時、突然地上から4~5機のPEMが飛び立った。

「テロリスト...?」

漆黒にカラーリングされたPEMの分隊は素早くカズミを包囲した。

「いや、これは──」

アダムの声を遮るように通信が届いた。

「今すぐ地上に降り、エンジンを停止し、コックピットを開けろ、これは命令だ。10秒以内に従わなければ発砲する」

今日はここまで。

おつおつ
あっこれは……

乙です

>>連どりは5分経過しても書き込みがなかったらokってことで。

この判断力は期待できる

カズミの額に冷や汗が流れ落ちる。

彼らは敵か、味方か。敵だったとして大人しく従うべきか、逃げるにしてもこの包囲を突破できるだろうか。味方であっても自分とエヴァの処遇はどうなるのか。そもそもテロの状況は今どうなっているのか。

「っ...」

考慮すべき要素が多すぎてカズミの頭はパンク寸前だった。

↓3まで多数決
1逃げる
2命令に従う

2

2

2従う

「大丈夫?」

けれど、そう声をかけてきたエヴァの顔を見てカズミは自分が何をすべきか理解した。

うだうだ考えても何の役にも立たない。街の状況も気になるけど、今最も優先すべきなのはエヴァの安全を確保すること。

「うん。大丈夫だよ」

カズミの言葉を聞いてエヴァは微笑んだ。

カズミは先ほどの命令に従って港に機体を着陸させた。それに伴って彼女を包囲していた分隊も陣形を保ったまま素早く降り立った。

「それにしても...」

このPEMの分隊はかなり妙だ。所属を示すステッカーやペイントがなされていないことから少なくとも軍属ではない。しかし民間機であってもPEMには視認が容易な位置に登録番号を記載しておくことが義務付けられている。にもかかわらずこの分隊の機体にはそれらが見られない。

「となると相手は素性を知られたくないってことだよね...やっぱりテロリスト?でもそれにしては練度が高い気が...」

「コックピットを開けてワイヤーを下ろせ」

カズミは独り言をやめて指示に従った。

ケーブルと共に昇ってきたのはこれまた黒色のパイロットスーツとヘルメットを付けた人物だった。

「私は──」

自らの階級と所属を述べようとしたカズミだったが、言い終える前に拳銃で頭を殴打され気を失った。


脳内に響くような頭部の痛みと共にカズミは目を覚ました。取調室のような部屋の中で、両手両足を縛られた状態で椅子に座らされているようだ。

「私...」

すると正面の扉から1人の人物が入ってきた。

この謎の組織の長官を決めます。
↓3までで1番コンマの値が高いものを採用
名前と性別と年齢、特徴や性格をお願いします。

【名前】ゼウス
【性別】男
【年齢】51
【特徴】白髪オールバックに威厳ある白ひげを蓄えたガタイ良い紳士
【性格】物腰は穏やかだが何時も目は笑っていない

【名前】シエラ=レオネ
【性別】女
【年齢】35
【特徴、性格】赤いショートヘアで褐色肌。目付きは鋭くスレンダー。軍服のようだが制式とは意匠の違う物を着用している。
感情の起伏が乏しく初対面では冷たい印象を受けるが、実は面倒見がよく部下の信頼は厚い。

【名前】オルデンリッジ
【性別】男
【年齢】43
【特徴】スキンヘッドのマッチョ。バイザー型グラサンで目元は確認できない。頬に傷アリ。
【性格】常に冷静、物事をよく見ているし、判断力に優れる。

「目は覚めたようだな」

ファイルを脇に抱えた女性は見慣れない軍服に身を包んでいる。燃えるような色の髪に健康的な褐色の肌をしている。彼女はテーブルを挟んでカズミの反対側に置かれた椅子に座った。

「あの、この状況は一体...?」

「気になるか?」

「はい...」

女性はカズミの反応を無表情で窺う。

「だが、今1番大切なのは貴様が何者なのか、だ」

鋭い視線に射抜かれたカズミは思わず視線を落とす。だがそれも一瞬のこと、すぐに顔を上げた。

「私はカズミ・アーディガン一等兵、ブルトニア共和国軍所属の軍人です」

カズミの言葉を聞いて女性はファイルに目を通す。

「ふん...代々軍に仕官している家系であるアーディガン家の娘。そして...」

↓1兄弟姉妹がいるか
1いる
2いない

居るなら族柄もお願いします。

いる

1 姉がいる

「姉が1人、と。生まれてから今まではごくありふれた生活を送ったようだな。...入隊時の筆記試験はまずまず、中の下」

「そ、それは...」

カズミの脳裏に苦い記憶が蘇る。

「しかし身体能力試験や判断力を試すテストでは目を見張るものがある、と」

(入隊試験の結果は部外秘のはず...ってことはやっぱり軍属?)

「内偵や思想調査の結果は白。入隊後も特に問題を起こすことなく職務をこなしてきた。では貴様がどうしてあの機体を?」

「は、はい。私は商業地区Bブロック、17番通りの裏路地の警備を担当していました。パレードに乗じた犯罪を防ぐためです。パレードが開始してから──」

そうしてカズミは出来るだけ詳細にかつ誠実に事の経過を話した。

「なるほど...ではガーディアンオブエデンに協力していた訳ではないと」

(やっぱりパレードの騒ぎはテロであってたんだ...!)

ガーディアンオブエデン──「メルクリウス」の過剰なまでの採掘が進む中、それに反対する集団だ。環境保護を目的とする非政府組織、と言えば聞こえはいいが武力の行使もためらわない集団であり、世界からは実質的にテロリストと捉えられている。

鋭い眼光で女性がカズミを見る。だがカズミはありもしない疑いをかけられて狼狽えるような性格ではなく、臆すことなくキッパリと答える。

「もちろん違います」

「...なるほど」

女性はファイルを閉じて目を瞑った。

「一つ聞いてもいいですか?」

「ああ」

「私と一緒にいた女の子、エヴァって言うんですけど、あの子は無事なんですよね?もし酷いことをしているようなら今すぐやめて下さい。悪いのは全部──」

女性は目を開くと、ピンと立てた人差し指ををカズミの唇に当てた。

「静かに」

「...」

一呼吸おいて彼女は口を開いた。

「もちろん無事だ。その態度なら大丈夫そうだな」

「?」

「気にするな、こちらの話だ。さて、と」

女性はファイルから1枚の写真を取り出すとカズミの目の前に差し出した。

「こっ、これ!」

そこに写っていたのは喪服を着て墓前の前に立つ家族だった。

「どういうことですか!?」

「どうも何も、そのままだ」

「は?」

「カズミ・アーディガンは勤務中にテロリストと交戦、見事卑劣な賊を打ち果たしたが、健闘虚しく殉職した」

カズミにはさっきから目の前の人物が何を言っているのか全く理解できていない。

「わ、私はここに居ます!生きてます!」

「だが死体が空き地にあったのでな」

まるで話の通じない相手にカズミは頭が痛くなった。

「さて、ここで2つの選択肢を与える。1つ、この書類にサインして我々と生きる。2つ、2回目の葬式を挙げる。さぁ、どうする?」

「こ、こんなの横暴です!そもそも"我々"って何なんですか!?こんな事が世間に知れたら──」

「無駄だ。そんな事は、絶対にありえない。政府に訴えようが、メディアに情報を流そうが、インターネットに書き込もうが、何も起きはしない」

彼女の眼は本気だ、嘘をついていないと直感が告げている。ここでようやくカズミは気づいた。

自分は今、所謂"裏の世界"に居るのだと。選択肢など最初から与えられていないのだと。

家族、友人、将来、人生、ありとあらゆる言葉が頭に浮かんでは消えていく。だが確かな事が1つあった。

「わかりました、サインします」

「よし」

カズミの言葉を聞いて女性が両手と両足の縄を解く。軽く手首を動かした後、カズミは書類の記載事項に碌に目も通さず署名した。

それを見届けると女性はカズミを自分と向かい合うように椅子から立たせ、彼女の両肩を掴んで告げた。

「私の名前はシエラ=レオネ。ようこそ、特務機関へ」

カズミはシエラ=レオネから与えられた自室のベッドに寝転がっていた。目を閉じて彼女との会話を思い出す。

「我々特務機関は大統領直属の研究開発チームだ。とはいえ公式には存在しない。だからもちろん所属する人員もまた書類上は存在しない。丁度貴様が偽の葬式を挙げたようにな」

カズミは、挙げたんじゃなくて勝手に挙げられてたの間違いです、と言いたくなったがそっと胸にしまっておいた。

「主な仕事はメルクリウスを用いた技術、兵器の開発だ。だが我が機関は準軍事組織でもあってな、一個大隊程度の兵力を保持している。そのため汚れ仕事を引き受けることも稀にある」

「汚れ仕事って...」

「暗殺、監視、誘拐、破壊工作、他国の政権転覆...まあ色々だ。何せ我々は存在しない。それ故法規に縛られる道理はない」

やはり自分はとんでもない組織に入ってしまったのだとカズミは再認識した。

「とはいえ最近は大人しいものだ、安心しろ。それより貴様の職務だがな」

「はっ」

「あの機体...ADMだがな。あれを発見したのは1年半前だ」

「発見、ですか?」

「ああ。あの少女...エヴァと共に打ち捨てられているのを我々が発見した。それから機体の調査を行ったのだが、あれは特異すぎる。というのも──」

ADMを動かす事ができるのはエヴァだけらしい。他の人間はそもそも起動すら出来ないとか。それにエヴァでも完璧に動かせるわけではないようだ。だからといってそのままにしておくのも宝の持ち腐れだから、少しでも性能を上げる為にあのAI──アダム──が搭載されたらしい。驚くべき事にADMは今の不完全な状態でも最新世代のPEMに引けを取らないらしい。

それならもし完全な状態になればどうなるんだろう、そう思うとカズミは少し恐ろしくなった。

「それとエヴァ、彼女も普通ではない。どうやら彼女はメルクリウスの埋蔵位置を探知する事ができるらしい」

「人間が...?」

「ああ。現に彼女は小規模ではあるが未発見であった国内のメルクリウス埋蔵地をいくつか発見している」

これが本当なら世界が変わりかねない。というのもメルクリウスは位置の特定が難しくその検討はおおよそしかつかない。それ故メルクリウスの採掘は当てずっぽうになる傾向が強く、年々エデンの荒廃は進んでいく。だからこそガーディアンオブエデンのような組織が存在するのだ。

「ADMとエヴァ、これらだけでも手に余るというのに、更に貴様が現れた訳だ」

「私が...」

「ああ。エヴァ以外動かせるはずのない機体を唯一動かせた人物、それが貴様だったという訳だ」

そうは言われてもカズミには皆目見当もつかない。自分は他人と違う所なんてない。唯一あるといえばちょっと勘が鋭いくらいだ。

「ようやく職務の話に戻るが、貴様はこれからADMのパイロットとしてエヴァと共に活動してもらう。詳細はまたその都度伝えるが、概要は以上だ」

そう告げるとシエラ=レオネの足が止まった。

「ここが貴様の部屋だ。今日は休め。では」

「はっ」

去っていくシエラ=レオネを敬礼で見送った後、部屋に入り、カズミはベッドに寝転んだのであった。そして現在に至る。

「はぁ~、正直まだ実感がないや...」

すると突然部屋の扉が開いて、エヴァが入ってきた。

「やっほ、お姉さん」

「エヴァ!元気そうで良かった...って、何それ?」

エヴァの首には首輪のようなものがついていた。

「勝手にADMを動かしたばつだって。あの子の近くに行ったら大きな音がなって、わかっちゃうんだって」

「そ、そう。で、どうしたの?」

「お姉さんにひとこと言いにきたの」

「そっか」

「うん。あのね、あの子を動かせたのはお姉さんだけなの。だから、きっとエヴァとお姉さんは運命の相手なんだ」

カズミの表情が綻ぶ。運命の相手なんていかにも子供らしい。ADMに乗ったとき、エヴァは取り乱すこともなかったが、今の姿を見るとやっぱりまだ幼い少女だ。

「だからこれからよろしくね!」

カズミはベッドから起き上がり、エヴァと目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。

「もちろん!」

「あ、それともう一つ言いたいことがあるの」

エヴァは両手を後ろで組んでモジモジと告げた。

「ほら、言ってごらん」

「たよりないお姉さんはエヴァが守ってあげるから安心してね!じゃあね!」

「...え」

そう告げられたカズミは石のように固まってしまい、部屋から出て行くエヴァを見ていることしかできなかった。

「頼りない...か。結構グサっときたな~...いや、ダメダメ!落ち込んでないで頑張らないと!」

カズミは書類にサインした時のことを思い出す。何もかも失った自分だけど、せめてエヴァだけは守ろうと決めた覚悟を。

【名前】カズミ・アーディガン
【性別】女
【年齢】16
熱血バカ
オレンジ色の髪の毛でウェーブがかかっている長髪
170cm程の身長でスタイルはかなり良い
細かいことを深く考えるのは苦手だけど時折直感的な判断力や決断力を見せる
家族は父母と姉が1人

白兵戦能力 兵卒
操縦技能 兵卒

好感度 (MAXは5)
エヴァ 2(頼りないお姉さんは世話がやけるねー)
アダム 4(お気に入りのパイロット!)

ということでやっとこさプロローグが終わりましたので今日はここまで。次回までの間に安価を募集します。

↓5くらいまでPEMの案を募集します。それともし案が有るのでしたら組織とか国家を出してもらっても構いません。

忘れてたのでエデンの簡単な地形とブルトニア共和国について投下しときます。これは安価指定に含みません。

惑星エデン
中央大陸と西方大陸、東方大陸の3つの大陸と、海に点在する諸島が存在する。

【名前】ブルトニア共和国
【特徴】歴史は浅いがそれを他国にない革新性で補い、その版図を拡大させた。今では中央大陸の3/5を手中に収めており、惑星エデンでもトップクラスの覇権国家である。しかし領土の拡大に国家財政が追いついておらず常に自転車操業である。最近は西方大海の向こう、西方大陸にある小さな飛地を起点としてその地で影響力を強めている。

PEM
機体名:ダート
装備内容:両脚部ホバーユニット、アサルトナイフ×1
オプション:100mmアサルトライフル、ジャイアントバズ、バンカープレート×1
概要:空中戦機能を削除しホバーによる陸戦での高機動性能を高めたPEM。ホバーによる機動力を得た事で本体を重装甲化しても問題ないモノにしている。
この高機動を利用したオプション装備がバンカープレートであり弾数制の強力な”釘”を撃ち込める盾である。主にアサルトライフルと同時装備される



【名前】ガザレム首長連邦
【特徴】西方大陸の半分を占める、いくつかの国がまとまった国家。最も古くからある国の一つ。国の運営はそれぞれの国王の合議で決定されている。大規模なメルクリウス鉱脈を有しており、全世界各国と経済的に繋がりがある。それは表だけでなく裏側の組織とも。

PEM
【名前】AAK-47"アブマット"
【武装】突撃銃
【概要】製造コストと運用の容易さから世界中で稼働している機体。武装の換装種類も多いのも強み。テロリスト御用達。欠点はただでさえ薄い装甲が横行する闇コピーによってペラペラになっている事。

【名前】ナルカミ
【武装】レーザービット、パワーアーム、改良型フライングボード
【概要】驚異的な加速力を持つフライングボードが生み出す速さを活かした戦闘を得意とするPEM
AIが搭載されており自律行動も可能。ADMを「きょうだい」と呼ぶ
斜に構えた成人男性の人格が与えられている

【名前】カナアン
【特徴】ガザレム首長連邦に隣接する小国だが、建国されたのは新暦上でも最近である。元々は、信仰する宗教の教典を根拠に、神から与えられた『約束の地』に戻ると主張したディアスポラが、ブルトニア共和国を中心とした他国の支援を受けて、この地に移植し始めたのがきっかけだった。しかし、宗教上の対立や先住民との紛争に加えて、移植直後にメルクリウスの大鉱脈が発見されたことにより、ブルトニア共和国とガザレム首長連邦による代理戦争にまで発展してしまったため、今もなお紛争状態にある。
こうした歴史の経緯から、屈指の軍事強国として有名で、PEMの開発・生産・輸出が盛んであり、特に、AIによる自律型PEMの分野においては、世界の最先端を行っている。
余談だが、ブルトニア共和国でテロ組織として認定されている『ガーディアンオブエデン』は、ガザレム首長連邦から秘密裏に資金や兵器の支援を受けていると噂されている。

PEM
【名前】CH-929 カマエル
【武装】標準装備:20mm自動追尾型バルカン砲、高周波振動ナイフ
空戦型(CH/F-929):ラジエータープレート兼自立飛行用高出力スラスター式大型可変翼、レーザーライフル
近接戦型(CH/A-929):レーザー・実体刃複合式大型ソード、ロケットアンカー
砲戦型:(CH/B-929):120mm高出力レーザー砲、両肩部2連装ミサイルランチャー
【概要】カナアン軍の制式量産機。カナアンという国の性質上、大量の兵士を確保できないため、戦力の半数以上を自律型無人PEMで賄っている。それに対して、有人PEMについては、自律型無人PEMの指揮官機としての機能を持たせる一方で、戦局に応じて武装を換装できるマルチロール機になっている。

PEM
【名前】レインボーバード
【武装】フライングボードのみ(ごくごく簡素な近接ブレードは装備可能)
【概要】アトラクションに空中操作性と水中操作性のみを追求した機体。夕日の中で飛ぶコースが人気。

【名前】ヒューシャル
【特徴】点在する諸島の国家。常夏と豊かな自然の残る世界屈指のリゾート地。産業はほぼ観光。国内では許可のないPEMの運用が禁止されている。

アトラクション用です

組織
【名前】ソラ・テック
【特徴】最初にメルクリウスを発見した大企業で、最初にPEMを開発した企業でもある
当初、メルクリウス利益を独占し、PEMを保有する唯一の組織として権勢を誇っていたが、他の企業・国家による総攻撃の結果、滅亡した
多くの記録が紛失しており、謎の多い組織。世界征服を企んでいたとも、戦争が激化しないようメルクリウスを独占したのだとも、メルクリウスを宇宙開発に用いようとしたとも伝わる
過去の組織ではあるが、その技術は現行技術を上回るものも多く、それらは『ソラの遺産』と呼ばれる

組織
【名前】バウエル・インダストリ
【特徴】ブルトニア最大の企業グループ。軍事産業を中心に、デパートからミサイルまで手広く経営している
PEMでも国内最大手だったが、今の社長になってから兵器開発が迷走しており、量産性を度外視したトンデモメカばかりを作るようになった
低迷しているとはいえいまだに国内での影響力は強い、トラブルメーカーじみた企業

色々と案をありがとうございます。今日は20時前後から始めるつもりですが、今のうちに特務機関のメンバーを2人募集します。
↓2まで
名前、性別、年齢、特徴及び性格をお願いします。

あとそれぞれのコンマでその人物の操縦技能も決めときます。
01~40 兵卒
41~60 熟練
61~80 エース
81~ エースオブエース

バーネット
男 33歳
ケツアゴの濃い顔の男。上下関係を重視しており、生意気な部下や後輩が嫌い。従順な相手には面倒見がいい

ガルー
男 27歳
はねっかえり気質の青年
自信家で何かと人に突っかかる事が多いが、実力のある人は素直に認める

主人公込みで操縦技能ポンコツトリオやんけ

え、エースは>>1が作ってくれるやろ(震え声)
それかシエラさんが名実ともトップ

あれだよ、メルクリウスを体内にぶちこめば覚醒できるんじゃないかな(適当)

AIに丸投げすればええやろ(ハナホジ
これからは無人兵器の時代や!

い、一応名目上は研究開発の組織だから大丈夫です、たぶん。
ちなみに既に案を投下してもらったキャラの操縦技能の判定はその時のコンマ という事にします。なのでシエラさんはコンマが74なのでエースです。


「では、改めて皆に紹介しよう。新入りのカズミ・アーディガンだ」

「よろしくお願いしますっ!」

カズミは深々と頭を下げたが、拍手の音はまばらだった。

(うう、あまり歓迎されてないっぽい?)

頭を上げると同時にシエラ=レオネが切り出した。

「さて、挨拶はここまでにして早速仕事に取り掛かろう。今から呼ばれた者はブリーフィングルームに来い。それ以外は通常通り仕事に戻れ」

(本当に挨拶だけだし...軍の入隊時だって歓迎会はあったのに...)

「バーネット、ガルー、オルデンリッジ、カズミ、エヴァ。着いてこい」

カズミも含め名を呼ばれた者は返事をし、シエラ=レオネの後について行った。

ブリーフィングルームには椅子と机が並べられており、正面にはスクリーンが設置されていた。

「本日、この人員で行うのはADMのテストだ。依然としてADMについては未知の部分が多い。その上カズミという変数も現れた。従って改めてADMの性能や出力等の調査を行う」

「がんばろうね、お姉さん」

「うん」

「テストの形式は模擬戦とする。カズミとエヴァにはこの3名とそれぞれ1人ずつ戦ってもらう」

(明らかに私達だけ負担が大きい...)

「カズミは勿論だが、お前たちも気を抜くなよ。そろそろ私と同等、とまではいかなくとももう少し腕を上げてもらいたい所だ」

「「「はっ」」」

「では10分後に演習場に集合、以上だ」

そう言ってシエラ=レオネが部屋から出て行くと3人が声をかけてきた。

3人からの好感度
↓1 バーネット ↓2 ガルー ↓3 オルデンリッジ
01~20 1
21~40 2
41~60 3
61~80 4
81~ 5

たあっ

ほい

ぬっ

愛され溪

オルテンリッジは>>70の再利用か、そして操縦値37

荒事処理できるかこの特務機関…?

↓1 86 バーネット 5(これは期待の新人だな!)
↓2 67 ガルー 4(俺でも動かせなかったあの機体を...こいつ、できるな!)
↓3 73 オルデンリッジ 4 (真っ直ぐでいい娘だ)

「バーネットさん、ガルーさん、オルデンリッジさん、よろしくお願いします!未熟者ですが、本日はご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします!」

「ほう、殊勝な心がけじゃないか、後輩。私はバーネット、何かあればこの頼れる先輩に言うといい」

「ADMを動かせたって本当か!?どうやったんだ!?」

「え、えと...」

急に距離を詰めてきた2人に少し驚いたカズミを見て、オルデンリッジが助け舟を出した。

「2人とも落ち着け。新人とコミュニケーションを取りたいのは分かるがさっさと準備するぞ」

「それもそうだな」

「それじゃあ、後でな!」

オルデンリッジの一声で2人は模擬戦の準備のため部屋を出て行った。

「ありがとうございました、オルデンリッジさん」

「気にするな。さあ、俺たちも行こう」

「はい。エヴァ、行くよ」

「はーい」

市街地を模した演習場に着くとシエラ=レオネから模擬戦の相手の順番が告げられた。

最初の相手は?
↓1コンマ1桁
1~3 バーネット
4~6 ガルー
7~9 オルデンリッジ
0なら2桁目を参照、00ならもう一回

AIたちに頼りすぎた結果と考えればまあ…AI発展してるのはカナアンの方ではあるけど

まぁ精鋭部隊でもないしな、軍事大国っぽいし前線で戦ってる人らの方が強いというのはおかしくない

まあ組織の性格上表立って戦うことはないので...。

8 オルデンリッジ

「まずはオルデンリッジだ」

「と言う訳だ。そう緊張しなくていい、模擬戦だからな」

「はい!」

互いにPEMに乗り込み、模擬戦開始の合図を待つ。

「お姉さん、かっこいいとこ見せてね」

「も、もちろん!」

「まあ、僕もついてるし大丈夫さ」

「ありがとう、アダム」

すると演習場の中央でフレアが打ち上げられた。開始の合図だ。

「まずはどうするの?」

「うーん、前進、待ち伏せ、迂回が候補だと思うけど...」

「前進は無難な案だね、面白みにかけるけど。待ち伏せは向こうが迂回してこなければ先制できるのは間違いない。迂回はリスクが高いけど成功すれば背後から大打撃を与えられるね」

「そうだね。オルデンリッジさんがどうくるかが問題だけど...」

↓1
1 前進
2待ち伏せ
3迂回

2

2 待ち伏せ

「決めた、待ち伏せにしよう!」

「なら位置取りは僕に任せて。そうだな...あの倉庫の中ならピッタリだと思うよ」

「わかった!」

カズミはアダムの言う通り倉庫の中に隠れた。

↓1
01~30迂回された
31~ 待ち伏せに成功

そい

96 待ち伏せに成功

一方その頃。

クラックロードと呼ばれるPEMに搭乗したオルデンリッジは息を潜めていた。

「ふむ...」

カズミと同じくオルデンリッジも待ち伏せを仕掛けていた。

「来ない、という事は向こうも待ち伏せか」

カズミの若さと性格なら正面から来ると思っていたがアテが外れたようだった。

「このまま我慢比べをしてもいいが...待ち伏せされているなら迂回して背後から叩くべきだな」

決断したオルデンリッジの動きは早く、ビルの物陰から出ると街の外周に沿って動き始めた。

丁度半分ほど進んだ時、オルデンリッジの目に留まったものがあった。

「あれは...」

ビルの陰からADMのビームライフルが飛び出ているのが見えた。

「という事は、そこか」

オルデンリッジはカズミが居ると思われる箇所目がけて爆弾を投射した。

爆煙が消え切る前に距離を詰めようとしたオルデンリッジだったが、突然横から衝撃を受けた。

「っ!!?」

そこにはレーザーブレードを手にしたADMがいた。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

↓1 コンマ下1桁 オルデンリッジ 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)

ちょっと席を外します。23時くらいに再開します。






たんおつ

一旦乙

おっと、2

すまん
安価なら1

たんおつ

分かりやすいように表記を変えました。
カズミ3/3 滑空
オルデンリッジ 3/4 近接
相性不利のため-10

↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~70 オルデンリッジ-1
71~90 オルデンリッジ-2
91~ オルデンリッジ-3

05-10=(これ以上下がりようがないので)01
カズミ-2

「やった!」

「アダムのおかげだね!」

「あえてビームライフルを囮にする。シンプルだけどうまく引っ掛かってくれたね」

オルデンリッジが乗っているのはクラックロード、装甲は厚いがその分敏捷性に欠ける。距離をとれば有利になると考えたカズミはフライングボードを展開する。

ビームライフルを回収しながら素早く空へと飛翔したカズミはあちこちを飛び回り、オルデンリッジを翻弄する。

「なるほど。だが...」

オルデンリッジはカズミの通るルートを予測して爆発物を投擲し始めた。

「かなり揺れてるね。このままじゃまずいよ、カズミ」

「分かってる!早いとこ決めないと...ビームライフルじゃ威力が足りない、近づいて一気に仕留める!」

カズミは空高く舞い上がってからクラックロード目がけて急降下を始めた。エネルギーを一気にぶつける作戦だ。

「そうくるなら、こちらも利用させてもらおう」

カズミはオルデンリッジの横を通り抜けながらレーザーブレードで一閃しようとしたが、彼は予想外の行動をとってきた。

何と猛スピードのADM目がけてタックルを仕掛けてきたのだ。

「きゃあ!」

「エヴァ、掴まってて!」

機体は大きく揺さぶられ、ビルに正面から衝突した。

タックルによってクラックロードの装甲は大きく損傷したが、それよりも装甲の薄いADMの方がダメージは大きい。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

↓1 コンマ下1桁 オルデンリッジ 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)

1

カズミ1/3 近接
オルデンリッジ 3/4 近接
クラックロードは鈍重なため補正+5(さっきはこれ入れるの忘れてました。でも判定はどのみち変わらなかったので許して)

↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~70 オルデンリッジ-1
71~90 オルデンリッジ-2
91~ オルデンリッジ-3

57+5=62
オルデンリッジ-1

「いたたた...」

ビルに衝突した衝撃で視界が霞む。

「カズミ、前!」

アダムの声を聞いて急いで視線をやるとオルデンリッジがこちらに迫ってきていた。

ADMが体勢を立て直したのと同時にクラックロードのレーザーソウが振り下ろされた。

カズミはそれをレーザーブレードで受け流すと、クラックロードの胴体に袈裟斬りの一撃を加える。

「おしい!」

ブレードは当たりはしたが、クラックロードが一歩後ろに下がったためエヴァの言う通り大きなダメージは与えられなかった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 オルデンリッジ 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)

カズミ1/3 近接
オルデンリッジ 2/4 遠距離
相性不利により-10
クラックロードは鈍重なため補正+5

↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~70 オルデンリッジ-1
71~90 オルデンリッジ-2
91~ オルデンリッジ-3

45+5-10=40
拮抗

追撃を行おうとしたカズミだったが、クラックロードはブレイククローを用いた地面の破壊によって足止めを行った。それと同時に塵が舞い、視界が悪くなる。

「どこに...?」

「カズミ、下がった方がいい!」

「わ、わかった!」

アダムの助言通り後退すると、先程まで自分がいた箇所で爆発が起きている。オルデンリッジが爆弾を投げてきたのだろう。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 オルデンリッジ 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)

今日はここまで。ちょっと思ったんですが戦闘ってもっとサクサク進む方がいいですか?よかったら教えてください。

乙。戦闘自体はこれくらいでいいと思う、これ以上省略するのは味気ない
ただ時間かかるのも事実なので重要な戦闘以外は簡略化した方がいい

ごめんなさい、3で

おつおつ
まあせやな

採用されるかは分からんが投下

PEM案
【機体名】RLTH(リリス)
【装備】メガレーザーランチャー、マイクロミサイル、腕部レーザーカッター、ウイングブレード、フロートブーツ
【概要】ADM(アダム)とは正反対な重装備かつ漆黒のボディに赤のラインのアクセントが入った外見
ウイングブレードとフロートブーツによるフライングボート無しでの単独浮翌遊を可能としている
メガレーザーランチャーは砲身の上半分を右肩部に、下半分を左肩部に分割して搭載されており使用時に胸部に接続する形で展開される(レーザー砲部分は上半分に内蔵)。並の装甲では耐える間もなく融解する程の出力を有する
欠点は稼働時間が極めて短い事と砲撃と浮翌遊は同時展開出来ない事
内蔵自立AIのRLTH(リリス)は効率的な行動を追求する真面目系女子的な性格(人道的な側面無視)

募集ないときにやんのはあんま良くないと思うで

元がパワードスーツだったらしいけど、PEMの基本サイズって3~4mくらいで考えていいの?まぁ大型小型もあるだろうけどスタンダートが知りたい

それではネームドとの戦闘は今の感じで、モブ相手の場合は基本簡略化しようと思います。
申し訳ないのですが案に関しては募集してる時にお願いします。でないと自分が捌ききれなくなると思うので...
PEMは初期型は3~4mくらいで、次第にパワードスーツじゃなくてロボットとして運用した方が良くね?という方針になり、現在では10m強が標準というふうに自分は考えてます。

カズミ1/3 遠距離
オルデンリッジ 2/4 遠距離
クラックロードは鈍重なため補正+5

↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~70 オルデンリッジ-1
71~90 オルデンリッジ-2
91~ オルデンリッジ-3

りょうかい

了解、どうもです

44(ゾロ目なので補正は無視)
ゾロ目ボーナスでオルデンリッジ-2

「どうする、カズミ?」

「レーザーライフルの威力じゃクラックロードの装甲は破れない。だからここは一気に突っ込んでブレードで決めるしか...」

その時カズミの直感が働いた。

クラックロードの装甲なら塵で視界を塞いだ後に近接攻撃による奇襲をすればよかったはずだ。にも関わらずあえてオルデンリッジは後ろに下がった。それは何故か?そこまでは分からない。だが今の状況は彼に仕組まれた結果のような気がする。

「下がろう」

「それは悪手じゃない?」

「いや、きっとそうした方がいい」

「でもそれじゃどうやって倒すのさ?レーザーライフルじゃ威力不足だってさっき自分で──」

「うん。大丈夫、私に考えがある」

アダムにそう言ってカズミが後退した時、丁度爆煙が晴れた。

クラックロードは位置を変える事なくADMの直線上に居た。

「一体何のつもりだ?...まあいい、終わらせてもらおう」

オルデンリッジはADMのいる場所に爆弾を投げる準備をする。

それを見たカズミは素早くレーザーライフルを構える。

「大丈夫...きっとやれる!」

深く息を吸い、視覚と指先に全神経を集中させる。

クラックロードが握りしめた爆弾を投擲しようと、掌を開き始めたその瞬間。一筋の光がレーザーライフルから放たれ、それは吸い込まれるように爆弾へと直撃した。

激しい轟音とともに黒煙が立ち昇る。煙が晴れた後、爆発で吹き飛ばされたボロボロのクラックロードが仰向けに倒れていた。

その姿を見て、カズミは額の汗を拭った。

「すごーい!!」

「これは...さすが僕が見込んだパイロット!」

すると模擬戦終了の照明弾が打ち上げられた。

カズミ達はADMから降りるとシエラ=レオネ達のもとへ向かった。そこにはオルデンリッジも既にいた。両者が揃ったのを確認してシエラ=レオネが口を開く。

「模擬戦第1回目はカズミ達の勝利だ。まだまだ粗が見えるが取り敢えずは及第点だな。オルデンリッジが地雷を敷設していた事に気づいていたのか?」

「そこまでは分かりませんでしたが、何か作戦があるのだろうとは思いました」

「まさかこんな嬢ちゃんに見破られるとはな、年長者として面目ない」

「全くだ。だが貴様も悪くなかった。最初の奇襲を除いて戦闘の、特に後半のペースを握っていたからな。それに貴様は矢面に立つというよりは仲間のサポートが主だからな」

「ハハハ、慰めてくれるんですか、長官」

「とはいえ負けは負けだ、肝に銘じておけ。実戦なら敗北は死を意味するからな」

「勿論です」

「さて、次の相手だが...」

↓1
01~50 バーネット
51~ ガルー

追い詰められてから随分と粘ったな

70 ガルー

「次はガルーと戦ってもらおう」

「っしゃ!絶対に勝ってやるからな!」

「望むところです!」

「それではメンテナンスが終わり次第開始だ。準備しておけ」

シエラ=レオネの言葉を聞いてカズミは聞こうと思っていたことを思い出した。

「あの、模擬戦ではありますが、あそこまで機体を傷つけてもよかったのでしょうか?」

「勿論だ、手を抜いては何の意味もない。それに整備士達の訓練にもなるからな。次も実戦のつもりで臨んでくれ」

「はっ」

機体の整備が終わってから、再びカズミとエヴァはADMに乗り込み所定の位置についた。

再び合図の照明弾が打ち上げられ、2回目の模擬戦が開始した。

↓1
1 前進
2待ち伏せ
3迂回

3

3 迂回

「今回は迂回しよう。ガルーさんはあの性格からして正面からきそうだし」

「さんせー!」

「了解、今回も上手いこと支援してみせるよ」

カズミは1回戦目のオルデンリッジと同じように街の外縁を伝って背後から奇襲を仕掛ける事にした。

↓1
01~50 失敗
51~ 成功

せいや

52 成功

「上手いこと回り込めたけど...」

「いた、あそこだ」

ビルの屋上から様子を伺っているガルーの姿がインターフェースに映し出された。彼が搭乗しているのはナルカミ、驚異的な機動力による空中戦を得意とした機体だ。ADMの性能が高いとはいえ空中戦は危険だろう。

「いち早くこっちを見つけて、空中から一気に叩くつもりだったのかな。ま、カズミにしてやられたみたいだけど」

「お姉さんのこと、ちょっとみなおしてきたかも」

「ありがと!じゃあ、先手は取らせてもらおっか!」

ADMはしゃがみ込んで姿勢を安定させるとライフルを構えた。

フライングボードを片手に、キョロキョロとしているナルカミの背後にレーザーが飛来した。

「なっ!後ろを取られた!?この俺が見逃すなんて!」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ガルー 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)

席を外すので23時くらいに再開します。

たんおつー

ごめん3

一旦乙
1

カズミ3/3 遠距離
ガルー 1/3 近接
相性有利のため補正+10

↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~ ガルー -1

17+10=27 カズミ-1

「おいおい、アテが外れてんじゃんよ、ガルー」

ナルカミに搭載されたAIであるイカヅチが、ガルーを揶揄するように喋る。

「うるせえ!こっから反撃だ!」

「頼むぜ、きょうだいには負けてられないからな」

するとガルーは屋上の端に立った。

得意の滑空を仕掛けてくると睨んだカズミはそうはさせまいとライフルを構える。だがガルーの取った行動は違った。

滑空をするのではなくそのままビルから飛び降りたのだ。

「なっ!」

カズミは慌ててナルカミにレーザーを連射する。

しかしナルカミは落下しながらフライングボードを構えてそれを防ぐ。そのまま受け身を取ると素早くADMに接近してきた。

「こんのっ!」

カズミは急いでブレードに持ち替えようとするが間に合わず、ナルカミのパワーアームによる手痛い一撃を食らった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ガルー 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)

1

カズミ2/3 近接
ガルー 1/3 遠距離
相性不利のため補正-10

↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~ ガルー -1

40-10=30 カズミ-1

「オラオラオラァ!」

体勢を整える暇を与えまいとガルーはアームによる連続パンチをお見舞いする。

対するカズミはフライングボードでそれを何とか凌ぎつつ、隙を見てブレードを振るう。

「そんなの当たんねぇぞ!」

しかしガルーはその攻撃を華麗にかわす。彼は自他ともに認める自信家であるが、それは実力に裏打ちされたものだと言える。

「いい調子じゃんよ、ガルー!そのまま続けろ!」

近接戦はガルーに任せ、イカヅチはレーザービットを起動した。

勿論それにアダムが気づかないはずはない。

「カズミ、ビットがくる!」

「だけど...くっ、動けない!」

ナルカミの怒涛のパンチ、一瞬でも目を離せばそれをモロに喰らってしまう。

「貰ったぜ、きょうだい!」

無防備なADMの背中をビットから放たれたレーザーが襲う。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ガルー 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)

今日はここまで。

1
おつでした


2回とも接戦になってるの割と燃える

カズミ1/3 近接
ガルー 1/3 近接

↓1
01~30 カズミ-1
31~40 拮抗
41~ ガルー -1

ヌッ

すげぇな二連勝だ

52 ガルー -1

「お姉さん、だいじょうぶ?」

「もちろん!」

エヴァに対しては気丈に振る舞うカズミだったが、状況は楽観視できるものではない。

駆動系への致命的な損傷は避けられたが、装甲は既に限界に達している。ビットはレーザーのチャージ中のようだが、そう時間はかからないだろう。

「どうすれば...」

その時カズミに妙案が思い浮かんだ。

「けど、整備士の人たちに怒られそう...」

「カズミ!またビットが来る!」

悩んでいる時間はない事に気づいたカズミは作戦を実行に移した。

カズミはブレードのレーザーを一度収めると、どっしりとフライングボードを構えた。

「はっ、遂に手も足も出なくなったか!イカヅチ、ビットは!?」

「もうすぐ準備完了だ!」

「っし!このままいけば──」

ガルーが勝ちを確信したその時、突如レーザーブレードの突きを喰らった。

「はぁ!?」

カズミは、起動時にはレーザーブレードの出力が一時的に高まる性質を利用してフライングボードを貫通させ、ナルカミに一撃を与えたのだ。

そのままカズミはよろめいたナルカミを組み伏せ、完全に制圧したのだった。

そうして合図により、2回目の模擬戦も終了、見事カズミが勝利を飾った。

そして初回と同じようにシエラ=レオネの講評が始まった。

「まずはカズミだな。最後の攻撃、素晴らしい決断力だった。もし外していたら機動力を失い、負けは必至だったろうが、その点については考えは及んでいたか?」

「あー...いえ。ただ勝つにはこれしかないと」

「ふむ、その気概は認めるが、常にあらゆる可能性を想定するように。それは戦場での生存率に直結するからな」

「はっ」

「続いてガルーだが、受け身を失敗すれば確実に死んでいたが、それにも関わらずビルから飛び降りた貴様の決断力も光るものがあった。それに肉弾戦のセンスも良かった」

「ありがとうございます!長官にお褒めいただき、光栄です!」

「だがあれだけ見晴らしのいいとこを陣取ったなら必ず先に相手を見つけろ。それで奇襲されていては元も子もない」

「善処します!」

「ああ。さて、こんなところか。ではいよいよ最後の模擬戦だ。両者とも準備を」

「ここは一つ、情けない同僚達に代わって私が先輩の威厳というものを教えてあげよう!」

「よろしくお願いします!」

そうしてカズミ達とバーネットはそれぞれPEMに乗り込み位置についた。

「これでさいごだね!次も勝ってね!」

「まっかせといて!」

「おっと、合図だ。それじゃあ今回はどうする?」

↓1
1 前進
2待ち伏せ
3迂回

3 迂回

「今回も回り込むよ!」

「ハハハ、随分と味を占めたね、カズミ」

「れっつごー!」

↓1
01~50 失敗
51~ 成功

62 成功

建物の陰に隠れながら、コックピットでバーネットは不敵な笑みを浮かべていた。

「フフフ、待ち伏せ、迂回ときたら次は正面からくるに違いない。であれば、取るべき戦法は待ち伏せ!...後輩よ、戦場の厳しさを教えてやる」

だが彼の有頂天ぶりはすぐに陰りを見せることとなる。迂回に成功したカズミが背後からレーザーによる痛恨の一撃をお見舞いしたからだ。

「回り込こまれた...だと!...ハハハ!そうこなくてはな、後輩!ダートの実力、見せてあげよう!」

バーネットが操縦しているのはダートと呼ばれる機体だ。滑空による空中戦は出来ないが、その分をホバー機能による陸上での機動力で補っている。

ホバーによる素早い接近と、盾の役割を兼ね備え、かつ釘を打ち出す凶悪なバンカープレートによるコンビネーションは危険だ。

バーネットは怯む事なく、すぐに反撃の体勢に移る。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 バーネット 兵卒
1~5 近接
6~ 遠距離

しまった、よく考えずに安価とってしまった、この場合相手は滑空を選べないから遠距離が正解だったか

結果オーライ

カズミ3/3 近接
バーネット 2/4 近接
バンカープレートによる補正 -5

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~ バーネット -1
71~ バーネット-2

せい

33 ゾロ目ボーナスで繰り上げ
バーネット-1

ダートはバンカープレートを構え、アサルトライフルによる制圧射撃を加えながらホバーで接近する。

「まずいよ、カズミ!距離を取らないと!バンカープレートから射出される釘を至近距離で喰らったらフライングボードでも防げない!」

「分かった!」

後退して距離を取ろうとするカズミの肩を後ろの席に座っていたエヴァがトントンと叩いた。

「どうしたの?」

「にげなくてもいいよ」

「...?」

「この子ならとべるから」

「えと、うん。だからフライングボードで──」

「ちがうよ、ジャンプだよ!」

「ジャンプぅ?」

通常、PEMは跳躍ができるような代物ではない。それに近いことができるとすれば精々空中でフライングボードから飛び降りるくらいで、それはもはや落下だ。

「ちょ、エヴァ!そんなの僕も聞いてないよ!以前のテストでも──」

「うん。でも今はお姉さんがいるから」

「分かった、エヴァを信じるよ」

カズミの言葉を聞いてエヴァはニコリと笑った。

接近してくるダートに、ADMは逃げることもせず真正面から突っ込んでくる。

「ふっ、後輩、ヤケになったか?」

バーネットはバンカープレートの狙いをしっかりとADMに定める。

トリガーが引かれ、無数の釘が射出される。と同時にADMは文字通り跳躍した。

「バカな!?」

ADMはダートの頭上を一回転しながら通過すると同時に、右肩部分をブレードで斬りつけた。

「ほ、本当にできるなんて...」

驚きを隠せないアダムをよそにカズミとエヴァは喜びを噛み締めていた。

「やった!」

「お姉さん、ハイタッチ!」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 バーネット 兵卒
1~5 近接
6~ 遠距離

ちょっと席を外します。そしていつものごとく23時ぐらいに再開します。

たんおつ
安価なら3

カズミ3/3 遠距離
バーネット 1/4 遠距離

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~ バーネット -1

ノーダメージいけるかな

28 カズミ -1

ADMはダートが振り返って釘を放ってくる前に後退しながらレーザーを放つ。

そのまま直撃するというすんでのところでダートが振り返り、バンカープレートで防御されてしまった。

「先輩として、そう簡単にはやられんよ!」

バンカープレートから射出された釘をカズミは回避しようとするが、それを予期していたように進行方向にバズーカが放たれた。

「っ、さすが先輩!」

直撃は免れたものの無傷というわけにはいかなかった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 バーネット 兵卒
1~5 近接
6~ 遠距離

3

カズミ2/3 遠距離
バーネット 1/4 近接
相性有利のため+10

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~ バーネット -1

あまりにも阿呆らしいので注意喚起します。

1、あんぐら本舗について
あの動画の内容はどう見ても炎上に便乗しただけのジョーク動画です。
現時点でゆるふわアンチはあんぐら本舗に釣られ、あの便乗動画が伸びるのを助けただけって状態です。
某ちゃんねるでは「伸びてもゆるふわが困らないあの動画にアンチが広告いくら突っ込むのか」って話題になってますよ。
頭を冷やしましょうよ。
常識的にクソ動画伸びても誰も困らないし、注意喚起も意味がないと思ってます。
私はちゃんと調べた上で「変なのにたかられたからそう言って逃げた」と判断して言ってますので、あしからず。

2、ゆるふわ分子生物学研究所について

冷静に考えればあれはゆるふわ分子生物学研究所の投稿者の評判を落としたい、評判を落としたい、迷惑かけたいという「赤の他人による犯行」だと思うのが普通です。
本人がそんな事するのだろうか?←この考えを元に常識的に突き止めれば、「別人による成りすまし」が第一候補です。
あと、擁護する人間がいるのは様々な意見を持つ人間がいるだから当然でしょう。
そういう意見をなぜ「荒らし」「異常」と断定するのか、そちらの方が恐ろしいです。
「ゆるふわの複垢か」はこのスレ住人だけにしか通じないミーム(意味わからんだろ、ググレカス)なんですよ、本当に。
そもそも同一人物だという証拠・説明・反論は一つも「ありません」、同一人物だという証拠が出ない時点で語るに落ちます。
投稿者が反応してない?→迷惑行為されたら大騒ぎして被害者ですと主張しないといけない法律があるので?
いい加減このスレ住民の行動パターンが全体的に常識で考えておかしいって気付け!

ところで、便乗したジョーク動画に皆さんは便乗動画に広告でいくら支払ったんでしょうか?
あんぐらさんもあの動画でクリ奨稼げてよかったでしょうし、委員会さん達の懐のダメージを慮ると実に乙ですけど。

38+10=48 バーネット-1

バズーカを放った後、バーネットはバンカープレートが威力を発揮する近接戦に持ち込もうとADMに接近しようとしていた。勿論カズミは射撃しながら後退する。

しかしダートのホバーの機動力は流石と言ったもので、あっという間に両者の距離が縮まっていく。

「こうなったらもう一回ジャンプを...!」

「駄目だ、バーネットはそこまで甘い奴じゃないよ」

「うっ...」

カズミははっきり言って窮地に陥っていた。この距離では滑空を試みてもバズーカで撃ち落とされるのが関の山だ。かといって近距離戦の分は圧倒的にダートにある。

「こんのっー!!」

半ばヤケになりながらレーザーを乱射するカズミだったが、ここで勝利の女神がカズミに微笑んだ。レーザーの1発がたまたまバズーカを持っていた左手に直撃したのだ。

「運のいい...だが、近づけばっ!」

バーネットは空に逃げられる前にADMをバンカープレートの有効射程に収めようと一気に出力を上げる。

「うう、まずいっ!」

「これで終わりだ、後輩」

バーネットがトリガーを引く。

が、何も起きなかった。

「何!?」

インターフェースに浮かび上がるエラーの文字がバーネットの視界に入ってきた。

先程ADMからもらった右肩への一撃に加え、無茶な出力の上昇で右手部分の駆動系がイカれてしまったようだ。

「よ、よく分かんないけど、この勝負は頂きますよ、先輩!」

ADMのライフルから放たれたレーザーがダートの胴体を貫くのと同時に、信号弾が打ち上げられて模擬戦が終了した。

そして今回もシエラ=レオネの講評が始まる。

「本来、大部分のPEMは跳躍が不可能だ。それはADMであっても同様のはずだった。だが今回は...」

周りの視線が一気にカズミに集まる。

「え...と」

「カズミ、やはり貴様は何か特別なようだな。だが最後の醜態は見逃せない。運がいつも救ってくれるとは限らないぞ」

「はい...」

「さて、バーネット」

「はっ。最後の局面にて、功を焦ってしまったのが敗北の原因かと」

「よく分析できている。後輩に良い格好を見せたいのは良いが、弁えろ。死ぬぞ」

「仰る通りです...」

「だがダートの特性を活かした戦闘は評価できる。その調子で励め」

「はっ!」

「という訳で今回の模擬戦は、全てカズミの勝利だ。...はぁ」

表情をほぼ変える事なくついたシエラ=レオネのため息と共に、カズミと戦った3人の顔が思わず曇る。

「まさか3人とも敗北するとは流石の私も予想していなかった。...今後の訓練は覚悟しておけ」

その言葉を聞いた3人の表情が見る見るうちに青くなる。

(そんなに...?)

そう思っていたカズミにエヴァが耳打ちする。

「ちょうかんは、おにきょうかんだってみんな言ってるんだ」

「へ、へぇー」

鬼教官という単語を聞いて思わずカズミは軍学校での厳しい日々を思い出した。あの頃も随分キツイ訓練をさせられたが、大の大人達が青ざめるとは、一体長官はどれほど厳しいのだろう。

そんな事を考えていたカズミの思考はシエラ=レオネの言葉で遮られた。

「さて、今回の模擬戦はこれで終了だ。パイロット達は解散。メカニックと分析官達はこれからが本番だ。さあ、キビキビ動け!」

シエラ=レオネの言葉を聞いてパイロット以外の者達は慌ただしく動き始めた。

一方、カズミと戦った3人のパイロットはこちらにやってきた。

「今回は俺たち全員情けないところを見せてしまったな」

オルデンリッジの目元はバイザーで隠れて見えず、表情は分かりにくいが、それでもばつの悪そうな顔をしているのはわかった。

「そ、そんな事ないです。皆さん本当に手強くて!今回は運良く勝てましたけど、次は分かりません!」

「まあな!確かにカズミは良い腕だが、俺も負けてらんねえ!もっと腕を磨いて再戦させてもらうぜ!」

「はい!」

「確かに先輩としては情けない姿を晒したが、私としては有能な後輩が入ってきて喜ばしいとも。これからよろしく頼む、後輩よ」

「頑張ります!」

3人はカズミと握手を交わすと会話を交わしながら去って行った。

「...ふぅ」

「お姉ちゃん、おつかれ!」

「エヴァもね」

「うん!お姉ちゃんのこと見直したよ!あとでいっしょにおふろ入ろーね!」

「わかった!」

そう言ってパタパタとエヴァは去っていた。そしてカズミは小さな事に気がついた。

「ん...?お姉さんからお姉ちゃんにかわってたよね?...少しは頼ってもらえるようになったのかな?」

カズミ 兵卒 0/3→2/3
オルデンリッジ 兵卒 0/3→0.5/3
ガルー 兵卒 0/3→0.5/3
バーネット 兵卒 0/3→0.5/3

好感度
エヴァ 2→3(やっぱり頼りになるかも?)
アダム4(お気に入りのパイロット!) 0/5→1/5
バーネット 5(期待の新人だ!) 0/6→1/6
ガルー 4(こいつ、できる!) 0/5→1/5
オルデンリッジ 4(真っ直ぐで良い娘だ) 0/5→1/5

好感度は5がMAXだと言ったな?あれは嘘だ。
という訳でMAXは6にします。(恥ずかしながら好感度の管理はあまり得意ではないのです)
ちなみにカズミが3回勝ったのに2しか上昇してないのは理由があるんですが、眠いので次やる時説明します。

では今日はここまで。

乙でした


シエラさんは男3人に呆れつつもADMで3連勝も果たしたカズミにはウキウキしてるだろう


カズミもすぐ鬼教官を経験しそうやな

機体がみんな違うのは研究機関だから色々集まってるのかな?

>>186
そうですね。
今日はやりませんが、せっかくなのでブルトニア共和国軍の主力機を↓3まで募集します。名前と武装、概要をお願いします。

PEM
【名前】B-209スパイヤーズ
【武装】ヒートアックス、96mmリニアマシンガン
【概要】
全盛期のバウエル・インダストリが開発した、全長12mのPEM。威圧感を与える黒い重装甲と、赤のモノアイが特徴
火力、装甲、馬力、整備性に優れた名機で、長い間、ブルトニアの制式量産型として活躍していた
旧式の機体だが、今でも使用している部隊は多い。ただしビーム兵器には弱く、実際それが原因で廃れた

PEM
【名前】デュナミス
【武装】長距離ビームライフル、小型ビームスプレーガン
【概要】
フライングボードが脚部と一体化した完全飛行型。高速で動き回り、敵機との距離を保ちながら射撃戦で優位に立つ
遠距離武装がない機体や半端な速度の白兵戦型が相手ならば、完封する事も容易

【名前】アルテミス
【装備】フライングボート一体型広範囲索敵レドーム、ガンカメラ、ピストル
【概要】複座式偵察型PEM。フライングボートとレドームとバックパックを一纏めにして航空能力を確保している。複座式のため胴体が他のPEMより大きめかつ少しでも軽量化するため装甲が薄い。ピストルは迎撃翌用であると共にガンカメラと連結してガンカメラのブレを安定させる役目もある

PEMの案ありがとうございます。
と言う事で操縦技能についての説明ですが、通常は同格もしくは格上相手との実戦又は訓練で勝てば上昇します。ただレベルアップに必要な最後の1ポイントだけは同格以上の相手との実戦でしか獲得できません。

ということでまずは忘れていたシエラさんの好感度判定します。
↓1 模擬戦で3連勝したので最低保証3
01~60 3
61~80 4
81~ 5

16 3(素質は悪くないな)

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 
操縦技能 兵卒 2/3

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の新人だ!)
ガルー 4 1/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)

自由行動残り3回
↓1
1訓練(操縦技能)
2訓練(白兵戦)
3コミュニケーションをとる
4特に何もしない

ちなみに好感度はMAXになっても戦闘時に軽い補正が入るだけなのでそこまで気にせず見たい組み合わせを選べばいいと思います、たぶん。

1

3 ガルー
↑こんな感じで安価取るのはあり?

というか、他キャラと会うときは選択と同時に相手指定すればいいのかな?

>>195
全然オッケーです。

1 訓練(操縦技能)

↓1訓練する相手の名前(カズミとじゃなく、カズミ以外の人の組み合わせでもOK)

ガルー

バーネット

>>197
ですね。訓練の時もそうしますね。

>>198
これカズミとガルーだとカズミはランクアップしないんですが、大丈夫ですかね?というか自分の説明不足ですね。カズミ以外の人同士を訓練させる時は名前を2人書いてください。
5分くらい待っても返事がなかったらカズミとガルーの組み合わせで行きます。

ああ、主人公が誰かと組んで訓練するんじゃなくて、主人公含めた仲間達から選ぶのね

あー、カズミとの戦闘だけだとカズミばっかりがムキムキになって他がへなちょこになるからか

分かりにくかったと思うのでやり直します。

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 
操縦技能 兵卒 2/3

操縦技能
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 0.5/3
ガルー 兵卒 0.5/3

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の新人だ!)
ガルー 4 1/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)

自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

申し訳無い

あ、取り直しするのね
安価は 3ガルー「ナルカミについて」

重ね重ねすまん!
安価下

3 ガルー

カズミはビデオルームで1人、先日の模擬戦の録画を見ていた。運良く3連勝できたとはいえ、まだまだ学ぶことは多い。

「うーん、やっぱりもう少し計画性が必要かな?」

「おっ、カズミ何やってんだ?」

振り返るとランニングウェアに身を包んだガルーが立っていた。

「ガルー先輩、模擬戦の振り返りをしていたんです」

「おー、流石だな。ま、俺はとっくに振り返り終わってるけどな!」

「あははは...ところで先輩はランニングですか?」

「ああ、パイロットには体力も必要だからな」

そういえば最近は体力トレーニングを行なっていなかったなとカズミは少し反省した。

「にしてもお前とADM、何というか...相性ぴったりって感じだったよな」

「そうですか?でも先輩こそナルカミの操縦、凄かったです」

カズミの言葉を聞いてガルーの表情が綻ぶ。

「そうか?そう言ってもらえると嬉しいぜ!何せナルカミは俺の相棒だからな!」

「相棒...ですか?」

「ああ!ここに配属された時、リストの中からメインで使う機体を選ばされたんだが、その時に一目でビビッと来たのがナルカミだったんだ」

「へぇ~!それってどこがビビッときたんですか?」

「そうだなー、ナルカミの特徴ってその機動力だろ?俺はあんまりじっとしてるのが得意じゃなくてな、だから戦場でも動き回ることのできる所が気に入ったんだよ」

「確かにガルー先輩って落ち着きがないですよね!」

カズミは言い終えた後に自分の失礼な物言いに気がついた。

(やばっ、思ったことそのまま言っちゃった!)

↓1
01~80 変化なし
81~90 +1
91~ +2

98 +5

「おー、俺のことよくわかってるじゃねえか!けどそういう悪い部分も上手く付き合えば長所になるんだよ!実際、お前を追い詰めるところまではいったしな!」

ガルーは特にカズミの物言いを気にしていないようで、カズミはホッと胸を撫で下ろした。むしろ彼は少し嬉しそうだ。

「っくし!っと、汗で体が冷えるといけないから俺はもう行くぜ。じゃあな!」

「はい!」

カズミは部屋から出ていくガルーを見送ると独り言を呟いた。

「相棒...か。私もいつかADMをそう呼べるくらい理解できたらいいな」

好感度1+2=3
ガルー 4 1/5→4 4/5


カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 
操縦技能 兵卒 2/3

操縦技能
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 0.5/3
ガルー 兵卒 0.5/3

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の新人だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)

自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない


カズミとバーネット

1 カズミとバーネット

「それではバーネット先輩、よろしくお願いします!」

「ああ。互いに切磋琢磨しよう」

そう言うと2人はそれぞれコックピットに乗り込んだ。と言っても実機ではなくシミュレータだが。

「エヴァとアダムがいないって変な感じだけど...頑張ろう!」

↓1 勝ったのは?
01~20 引き分け
21~60バーネット
61~ カズミ

ガルー君意外と寛容だな、むしろ喜んでるし

12 引き分け

シミュレータが始まってからしばらく経過した後、勝負は終盤に差し掛かっていた。

両者とも遠距離武器は破壊されたか弾切れ、フライングボードも飛べないほどに損傷していた。

両機は正面から相対すると同時に、近距離武装を構えた。

「いっけぇぇぇ!」

「はぁっ!」

暫しの静寂の後、両機は同時に地面に崩れ落ち、そこでシミュレータは終了した。

カズミがシミュレータから出ると、既にバーネットが待っていた。

「引き分け、か。先輩としては圧倒的勝利を見せてやりたかったが、まあ良しとしよう。私も学ぶことは多かった」

「こちらこそ、ありがとうございました!」

「ふっ、構わんとも。また手合わせ、頼むよ」

「もちろんです!」

引き分け
バーネット 兵卒 0.5/3→1/3
カズミ 兵卒2/3 実戦ではないので変化なし


カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 
操縦技能 兵卒 2/3

操縦技能
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 1/3
ガルー 兵卒 0.5/3

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の新人だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)

自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

3エヴァ

3 エヴァ

「うーん...」

カズミは1人、自室で唸っていた。エヴァを守ると誓ったのは良いものの、よくよく考えてみれば彼女のことは余り知らない。

エヴァの好きなものや趣味は?ADMとともに発見されたらしいが家族は?それ以前の記憶は?今の境遇はどう感じているのだろうか?

...寂しい思いはしてないだろうか?

「そう言えば良くお母さんが言ってたっけか...」

人と仲良くなりたい時、元気づけたい時は──

↓1 カズミのお母さんは何と言っていた?(好感度判定には影響しないので自由にどうぞ)


早いですが今日はここまで。

一緒に三段アイスでも食えばええねん


天パのヒョウ柄着たお母さんかな?

おつ
お母さん……いやオカンや!

「三段アイスを一緒に食べればええんや、って言ってたな~」

しかし問題が一つある。

「でもここの食堂に三段アイスなんてないんだよな~」

アイス自体は売っているので頼めば3段にしてくれるかもしれないが、正直言ってここのアイスは余り美味しくない。

「やっぱり折角なら美味しいのを食べさせてあげたいよね。となると街に繰り出さないといけないけど...」

という訳でカズミはシエラ=レオネに外出許可をもらえるか聞きにいくことにした。

「外出許可?構わんぞ」

机の上に置かれた膨大な量の書類を処理しながらシエラ=レオネは答えた。

「え!」

シエラ=レオネは書類に視線を落としたまま口を開く。

「何だ?」

「こんなあっさり許可を頂けるとは思っていなかったので...」

「職員の士気の維持は重要だからな。それに...エヴァの為だろう?」

「わ、分かりますか?」

「まあな。だが...」

シエラ=レオネはじろじろとカズミの顔を眺める。

「万が一知り合いに会っても揉み消せるから大丈夫だが、それでも軽く変装くらいはしていけ」

(揉み消すって...)

そう言って椅子から立ち上がりカズミに近づくと彼女の髪をいじり始めた。

「あ、あの...」

シエラ=レオネは慣れた手つきでカズミの髪型をサイドテールにした。

「これでいいだろう。あとはサングラスでもかけておけ。以上だ」

「は、はい」

有無を言わせぬシエラ=レオネの態度に気圧されて、カズミは大人しく部屋を出てそのままエヴァの元へ向かった。

「あっ、お姉ちゃん。...どうしたのその髪?」

いつもと違うカズミの髪型を目にしてエヴァは目をパチクリさせている。

「あはは...そんな事よりこれから出かけない?」

「おでかけ?」

「うん、近くの街まで」

「...それって必要なこと?」

「もちろん!さあ、行こっ!」

カズミは首を傾げるエヴァをよそに手を引っ張る。

そのままエヴァを車に押し込むとカズミは運転席に乗り込み、近くの街まで運転した。

街に到着するとカズミはエヴァを連れて服屋や雑貨店を巡った。

そうして時間はあっという間に過ぎていき、いよいよ帰る時間が近づいていた。

「ねえエヴァ、あれ食べよっ!」

カズミが指を指したのはブルトニア共和国で若者に大人気のアイスクリーム屋さんだ。主に首都圏にのみ出店しているが、事前のリサーチでこの街に出店されている事は確認済みであった。

「あれって...アイス?」

「そうだよ!あそこのアイス、凄く美味しいんだよ!」

「じゃあたべようかな」

「うんうん!あっ、それと3段にするから好きなの3つ選んでね!」

「...それっていみあるの?」

「うーん、特に深い意味はないけど...でも、時には無駄も必要なんだよ、人間には。それにどうせならいっぱい食べたいでしょ?」

「ふーん...」

「じゃあ、頼もっか!」

そうしてカズミとエヴァはそれぞれアイスを注文し、ベンチに座りながら食べ始めた。

「エヴァ、美味しい?」

↓1
01~50 変化なし
51~90 +1
91~ +2

ヌッ

うめぇよなぁ!?

オカンの教え

70 +1

「おいしい...と思う」

「思う?」

「うん。なんかつめたいのに、こころはあったかい...」

「んー、それは誰かと一緒に食べてるからだよ」

「いっしょに?」

「そういうものなんだよ。誰かと一緒にいられることって嬉しいことなんだ」

「...かも」

「さ、溶ける前に食べちゃお!」

そうして2人はアイスを食べ終えると特務機関の施設に戻った。

その日の夜カズミは母の教えを噛み締めると共に、エヴァの事も少しだけ分かった気がした。

多分彼女は幼い頃から1人だったのではないだろうか?もちろん本人に直接聞いたわけではないので勘違いという可能性もあるが。
とにかくエヴァとの仲が深まったことだけは実感できた。

好感度
1+1=2
エヴァ 3→3 2/4



模擬戦から数日後、シエラ=レオネからの呼び出しがあった。呼び出されたのはカズミとエヴァ、そして──

↓1下一桁
1~3 バーネット
4~6 ガルー
7~9 オルデンリッジ
0の場合は十の桁を参照、00の場合はもう1度

誰かな

三段アイスに心躍らない子供がいるわけがない

1 バーネット

「さて、今日は諸君らに任務を与える」

「任務、ですか?」

「ああ。前回の模擬戦はADMのテストを行った。今回はエヴァに異変がないか確認したい」

バーネットはカズミの横に立つエヴァにチラリと視線をやった。

「なるほど。しかし長官殿、どのようにして?」

「うむ。丁度うってつけの命令が来たのだ。どうやらブルトニア共和国北西部の峡谷地帯に少量ながらメルクリウスが埋蔵している可能性があるらしい。それを我々に、つまりエヴァに探らせろとの命令が下された」

「そういえばエヴァはメルクリウスの場所がわかるんだよね?」

「うん」

「従ってエヴァの様子をみる事も兼ねてメルクリウスの埋蔵地の特定を行なってもらう。カズミとエヴァは当然現地に向かうとして、バーネット、貴様には調査班及び2人の指揮監督を執ってもらう」

「はっ」

「特に脅威はないと思われるが、念のため武器は持っていけ。現地付近の都市、ヴェーダンまでは車両で移動、その後は任せる」

「身分等はどうなっておりますか?」

「民間の地質学研究チームであることを証明する偽造書類は用意した。PEMもひとまず武装を外し、調査用の機体としている」

「了解しました」

「質問はないな?以上だ」

そう告げるとシエラ=レオネは部屋から出ていった。

「バーネット先輩、頑張りましょう!」

「ああ。だがそう気負うことはない、なにせ今回は簡単な調査のみだからな。とはいえ何かあればその都度私に聞くといい。では10分後に第二ハンガーで集合だ」

「分かりました!」

そうしてバーネットも部屋を出ていき、カズミとエヴァだけが残された。

「調査だけみたいだけど、具合が悪くなったら直ぐに言ってね?」

「うん。お姉ちゃんもね?」

「アハハハ、私は元気が取り柄だから大丈夫!」

23時ごろに再開します。

一旦乙

一旦乙

遅れてすいません。

カズミ達はおよそ1日かけて車両でヴェーダンまで移動した。

休息を取った後目的地であるマール峡谷に入るまでは再び1時間ほど車両で移動、そこからはエヴァとカズミはADMに、バーネットはダートに搭乗した。

「では予定通り私は地上で調査班の警護及び先導を、後輩は空中で偵察及びメルクリウスの探査を行う」

「了解です!」

カズミはフライングボードでADMを空中まで移動させると、後ろのコックピットに座っているエヴァに尋ねる。

「それで、メルクリウスの場所は分かる?」

「うん。...えーと、ここからあっちの方かな」

「北だね。じゃあゆっくり移動するからハッキリ位置がわかったらまた教えてね」

「うん!」

「今回は僕の活躍はなさそうかな?」

「ま、調査だしね。そっちの方がむしろ良いよ。じゃあ、行くよ」

↓1 トラブルが...?
01~40 起きた
41~ 起きなかった

80 トラブル発生せず

しばらく進んではエヴァに改めて場所を聞いて再び移動、という工程を数時間ほど繰り返した後、ようやくエヴァからOKの合図が出た。

「バーネット先輩、メルクリウスの埋蔵位置を特定できました」

「了解、そちらに直ぐ向かう」

深い谷の間ではあるが、幸いなことにエヴァが指し示した地点は開けた空間になっていたので地上を移動していたバーネットと調査班もすぐに到着することができた。

「ふむ...この地面の下か。よし、調査班は行動を開始しろ」

バーネットの言葉を聞いて調査班のメンバーは車両から降りると様々な機材を設置し始めた。中には調査、発掘用のPEMもあった。

「それにしても、エヴァはどうやってメルクリウスの位置を判別してるの?」

「あー、無駄だよカズミ。エヴァ自身よく分かってないらしい」

「うん。よくわかんないけど近づくと、ビビッとくるの」

「ふーん...」

すると通信用に付けていたイヤホンマイクを通してアダムが話しかけてきた。

「どうしたの?」

念のためカズミは声量を落とす。

「一応伝えておいた方がいいかと思ったんだけど、エヴァは何かを隠してる」

「え?」

「世界の命運を左右するような秘密を抱えた少女の返答が、なんとなくってだけで納得するような組織じゃないよ、特務機関は」

「そりゃそうだろうけど...」

「...長官は反対したんだけどエヴァには自白剤が投与されたことがある」

「そんな...!」

「その時も彼女はやっぱり何となくって答えた。でも、後々わかったんだけどそもそも彼女には自白剤の効果が及んでいなかったんだ」

「...」

「自白剤の成分からして普通の人間に効果がないなんてことはない。にも関わらずエヴァには効かなかった。しかも彼女はあたかも自白剤の効果を受けているフリをして、嘘をついた。これがどう言うことかわかるかい?」

「エヴァはメルクリウスについて秘密にしておきたいことがある...?」

「そうだよ。もちろん僕は彼女が敵だとか信用できないとかまで言うつもりはないけど、カズミも気には止めておいたほうがいい」

「...誰にだって秘密はあるよ。それに嘘をつかれてたとしても、エヴァのことを必ず守るって私の意志は変わらない」

「...だね」

「けど、ありがとう。私とエヴァのことを思って伝えてくれたんだもんね」

「どういたしまして。僕としても2人には仲良くしていてほしいからね」

今日はここまで。


エヴァがだいぶやべー子な予感

おつおつ
カズミが世界の敵になっちゃうかも……

乙でした

メルクリウスの採掘を開始してから数十分後、調査班の様子が騒がしくなってきた。
周囲の安全確保のため空中で偵察を行なっていたカズミにも通信越しにバーネットと調査班の会話が聞こえてきた。

「バーネットさん、メルクリウスを発見しました」

「よし。量はどれくらいだ?」

「多い、とまではいきませんがそれなりの量が埋蔵しているようです」

「分かった。メルクリウスの存在が確認できたのならそれでいい。この地点の座標を記録、機材は回収しろ。後は上が適切に処理するだろう」

「わかりました」

バーネットと調査班のメンバーの通信を聞き終えたカズミはコックピットの中で伸びをした。

「ふぁ~、疲れた」

「疲れたって、カズミはずっと座ってただけじゃないか?」

アダムの言葉にカズミは頬を膨らませる。

「あのね、アダムには分からないかもしれないけど、フライングボードを使った滑空は神経を使うの」

「そうなのかい?」

「そうなの」

このまま何事もなく終わるかと思われた調査任務だったが、そうはいかなかった。

まず異変に気づいたのはエヴァだった。

「...お姉ちゃん、くるよ」

「はい?」

するとすぐにアダムが警告を発した。

「北西方面から所属不明のPEMが接近中!」

それを聞いてカズミはすぐにバーネットに通信を入れる。

「先輩、未確認のPEMがこちらに向けて接近中です!」

「数は!?」

「えーと...」

↓1
01~30 1機
31~80 2機
81~ 3機

@

おおっと

88 ゾロ目ボーナスで繰り下げ 2機

「2機が接近中です!」

「同数か。しかしこちらには非武装の調査班もいる...」

バーネットからの指示を待ちながら様子を窺っていると、カズミの視界に所属不明のPEMが入った。

「相手を目視しました!どちらも武装しており1機は飛行中、もう片方は谷間を移動中です!」

「相手の詳細は分かるか?」

「両機ともアブマットです!」

「...ちっ、十中八九テロリストだな!私は地上の方を相手する。上空は任せたぞ、後輩!」

「はいっ!行くよ、エヴァ、アダム!」

↓1相手は?
01~70モブ
71~ ネームド

82 ネームド

ということでキャラ募集します。
↓3まで募集
名前と性別、年齢、性格や特徴をお願いします。なお所属はガーディアンオブエデン(あるいは彼らに雇われた傭兵)で固定です。

それとそれぞれのコンマで操縦技能も判定します。表は以下の通り。
01~20 素人
21~40 兵卒
41~60 熟練
61~80 エース
81~ エースオブエース

名前 ケヴィン・ハスラー
性別 男
年齢 18
性格 頑固な正義漢
特徴 カズミの幼馴染、長身でかなり鍛えているので目立ちやすい

カスケード
男 40
陽気だがどこか自暴自棄、戦場だけが己の居場所だと考え、PEMを愛している
元ブルトニア軍人。モルヒネ中毒。戦場で左手足を失い軍を退役、その後生活に困窮して傭兵になった。

名前 サノス・アイン
性別 男
年齢 25
性格 真面目で誠実だがそれ故の天然気味
特徴 そこそこのイケメン。友人の借金の保証人になってしまったが故危険だが高給なPEM乗りを選択。行方を眩ました友人を心配している

名前 ライ・サンダー
性別 女
年齢 24
性格 真面目な優等生気質。悩みすぎる
特徴 黒髪ポニテ。テロで世界を変えられると思ってはいないし、無闇なテロで犠牲者を増やしたくないと考えている。しかし力がなければ潰されるだけだとも理解しており、矛盾の中で悩みながら戦っている

テロ組織にパイロットの実力で負けている特務機関...大丈夫なのだろうか?

↓1相手は?
01~25 ケヴィン・ハスラー
26~50 カスケード
51~75 サノス・アイン
76~ ライ・サンダー

うーんこの

63 サノス・アイン

サノスは向かってくる機体を確認すると、驚きで目を見開いた。

「なんだこの機体...事前情報にはなかったぞ」

彼は不確定要素の登場により一度撤退するべきか逡巡したが、戦うことを選択した。

「報酬のためにもここは引けない!」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 サノス 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら十の桁を参照、00ならもう一度

カズミ3/3 遠距離
バーネット 3/3 近接
相性有利のため+10
操縦技能の差により-5

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 サノス -1
71~90 サノス -2
91~ サノス -3

35+10-5=40 拮抗

滑空したままいよいよ両機が互いに接敵する。
直進してくるサノスに対して、カズミは距離を取るように右方向に迂回しながらレーザーライフルで数回射撃する。

「狙いが甘い!」

サノスはレーザーを全て避けるとカズミに急接近、横なぎにPEM用の手斧を振るった。

カズミは咄嗟に上体を逸らし、間一髪のところで攻撃を避けた。

「今のを避ける!?あの機体、マシン性能はこっちより上か!」

サノスは相対するPEMの性能に警戒を抱く一方、カズミもまた油断はできないと感じていた。

「あのパイロット...単純な実力なら私より上かも...!」

「大丈夫、カズミにはこの僕がついてるからね」

「私もね!」

2人の言葉を聞いてカズミは微笑んだ。

「だね、頼りにしてるよ!」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 サノス 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

1

カズミ3/3 近接
サノス 3/3 滑空
相性有利+10
ゾロ目ボーナス+10
操縦技能の差により-5

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 サノス -1
71~90 サノス -2
91~ サノス -3

少し早いですが今日はここまで。

おつー
期待性能差かわエグ

乙でした


16+10+10-5=31 拮抗

サノスは旋回しながらADMへと再接近すると、再び手斧を構えた。
それを見たカズミもブレードを起動し、アブマットの攻撃に備える。

すれ違いざまに互いの武器をぶつけ合う両機の様子はさながら馬上槍試合のようだった。

「ちっ!」

互いに有効打を与えるには至らず、サノスは舌打ちをする。


(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 サノス 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

カズミ3/3 遠距離
サノス 3/3 遠距離
操縦技能の差により-5

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 サノス -1
71~90 サノス -2
91~ サノス -3

そろそろ動きを

逆にこの実力差で拮抗し続けるのは凄いわ

36-5=31 拮抗

アブマットが通り過ぎたと同時にカズミは谷間に目をやった。
そこではバーネットが調査班を守りながら、もう一機のアブマットと銃撃戦を繰り広げていた。

(早く片付けて援護に行かないと...)

焦りを感じたカズミは、先程横を通り過ぎたアブマットの後を追い、背後につくとレーザーライフルによる射撃を行った。

「もう追いついてきたか!」

サノスはADMの加速性能に驚きながらも、動じることなくマシンガンによる銃撃を背後に放った。

しかし両機の攻撃は共にカスあたりのみで決定打には未だ至らない。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 サノス 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

カズミ3/3 滑空
サノス 3/3 遠距離
相性有利により+10
操縦技能の差により-5

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 サノス -1
71~90 サノス -2
91~ サノス -3

ちなみに質問なんですが今回みたいに膠着状態が続くのってどうでしょうか?好ましくないようでしたらコンマ表をいじろうと思います。

コンマの結果で今回偶然膠着になっただけだし、コンマ表自体はいじらなくていいんじゃないかな
ただ膠着が続くとダレるのも事実だし、3~4回膠着が続いたら>>1の判断でイベント起こしたりしてもいいんじゃない?

必ず決着をつけなきゃいけないような戦いじゃない限りは何回か拮抗したら引き分け展開とかでもいいと思う

意見ありがとうございます。ではとりあえず拮抗が3回程度続いたらコンマ表をいじる以外の何らかの方法で展開させるという方針で行きます。

62+10-5=67 サノス -1

「っ、アブマットじゃアイツは振り切れないな...」

一度ADMのライフルの射程圏内から脱し、それから体勢を整えて反撃しようとしたサノスだったが考えを変えた。

「少し危険だが、迎え撃つか!」

と、サノスが反転しようとしたその時。

「な、なんだ!?」

突然フライングボードが黒い煙を吐いたかと思うと、みるみるうちにアブマットの高度が下がっていく。

「ガーディアンオブエデンの奴ら、整備不良機を渡したな!これじゃできる仕事も出来ないだろ!」

アブマットのコックピット内でサノスがそんな悪態をついているとも知らずに、カズミは射撃トリガーに指をかける。

「よく分かんないけど、もらった!」

「お姉ちゃんって運いいよね~」

「エヴァ、こういうのを運も実力の内って言うのさ」

2人の会話をよそにカズミが撃った一撃は見事、高度を下げていくアブマットの背中に直撃した。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 サノス 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

1

カズミ3/3 近接
サノス 2/3 滑空
相性有利により+10
操縦技能の差により-5

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 サノス -1
71~90 サノス -2
91~ サノス -3

60+10-5=65 サノス -1

「いえーい、ちょくげきー!」

狭いコックピットの中、カズミの背後でエヴァがバンザイをする。

「ちょちょ、落ち着いて!」

「カズミの言う通りだよ、まだ相手はやる気みたいだ」

アダムの言う通りアブマットに動きがあった。

先程まで低下を続けていたが、調子が一時的に回復したのか高度が安定してきている。

「畳み掛けるなら今しかない!」

そう判断したカズミはADMより低空にいるアブマット目がけて加速し始めた。

「こいつは...」

サノスは向かってくるADMに危機感を覚えた。あの加速力で、かつ降下のエネルギーをぶつけられてはまずい。

そう思ったのも束の間、ADMが猛スピードでブレードによる攻撃を加えてきた。

「このっ...!」

サノスはすかさず手斧で防御する。しかしブレードを受け止めた瞬間にアブマットの右腕が音を立てて軋み始めているのがわかった。

「いっけぇぇ!」

カズミの声とともに更に加速するADMによって、負荷に耐えられなくなったアブマットの右腕は肩の部分から持っていかれてしまった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 サノス 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

1

カズミ3/3 近接
サノス 1/3 遠距離
相性不利により-10
操縦技能の差により-5

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 サノス -1
71~90 サノス -2
91~ サノス -3

45-10-5=30 カズミ -1

突如片腕を失ったことでバランスを崩したアブマットはそのまま降下していき、谷間に続く崖際に落下した。

「やった...?」

そんなカズミの期待を裏切るかのように、土煙の中からアブマットが立ち上がった。

「むー、しぶとい!」

「とはいえ、相手はかなり弱ってるはずだよ」

アダムの言葉を聞いてすかさず追撃を試みようとするカズミだったが、アブマットもただではやられまいとフライングボードで移動するADM目がけてマシンガンを放つ。

「あぶなっ!」

しかしカズミはそれらを回避、ダメージは受けなかった。

すると突然銃撃が止んだ。

「装填中だ、カズミ!」

「うん!」

好機と見たカズミはブレードで決着をつけに行こうとした。

しかし、アブマットの様子がおかしい。何の回避行動もとろうとしない。

えもいわれぬ不安を感じたカズミだったが、遅かった。

「うわわっ!」

いつの間に手にしていたのか、マシンガンを投げ捨てたアブマットの左手に握りしめられた岩を見てエヴァが声を上げた。

投げられた岩を避けようとしたが間に合わず、直撃した衝撃で体勢を崩したADMは谷間を挟んだ向こう側の崖に不時着した。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 サノス 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

カズミ2/3 近接
サノス 1/3 滑空
相性有利により+10
操縦技能の差により-5

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 サノス -1
71~90 サノス -2
91~ サノス -3

はい

21+10-5=26 カズミ-1

「いたたたた...」

「エヴァ、大丈夫!?怪我してない!?」

「う、うん」

その言葉を聞いてカズミはほっと息を吐く。しかしそう落ち着いている暇はなかった。

「カズミ、アブマットが来る!」

片腕を失ったにも関わらずアブマットはフライングボードに乗り、ADMの方へと向かってきていた。

「ホントにしぶといんだから!」

カズミはすかさずブレードを構える。

片腕を失ったことにより安定性を欠いたからかフラフラと不安定な軌道を描きながらもアブマットはADMに接近、振るわれたブレードにあわや直撃というところでアブマットはフライングボードから飛び降りた。

「うわっ!」

結果としてADMのみがフライングボードの直撃によるダメージを受けた。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 サノス 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

1

カズミ1/3 近接
サノス 1/3 滑空
相性有利により+10
操縦技能の差により-5

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 サノス -1
71~90 サノス -2
91~ サノス -3

てい

巻き返されたかぁ

っぱり技能足りんかあ

23+10-5=28 カズミ-1

フライングボードの直撃によろめきながらも、アブマットの方に向きを変えると、向こうは既に動き始めていた。

「まずい!」

この距離では滑空は間に合わない、そう判断したカズミはブレードを握りしめる。

「負けるもんかっ!」

「がんばれー!」

エヴァの応援を背中越しに聞きながら、カズミは突進してくるアブマットに突きをお見舞いする。

「ふっ!」

それを見てサノスはニヤリと笑みを浮かべると、左腕を犠牲にすることで突きの軌道を逸らした。

「と、止まらない!?」

アブマットはそのままADMにしがみついたまま走り、諸共崖から谷底に落下した。

「イタタタ...エヴァ...?」

落下の衝撃で視界が白ばむ中、後ろの席に座っているエヴァの様子を伺う。

「ん...」

少なくとも外傷はなさそうだが、気絶してしまっている。

「カズミ、しっかり!」

「う、うん...」

何とかアダムの呼びかけに返事をするが、正直意識を保っているのでカズミは精一杯だった。

↓1バーネットは?
01~50 負けた
51~ 勝った

無事でいてくれ

11 ゾロ目ボーナスで繰り上げ 勝った
操縦技能 バーネット 兵卒 1/3→2/3

一方バーネットは、調査班を何とか守り抜きながらアブマットを撃破していた。

「今の音は、後輩か!?」

急いで土煙の上がっている場所へと向かうバーネット。
しかし運の悪いことに殆どスクラップ同然とはいえサノスのアブマットは未だ健在だった。

「まだ動くか...しかし、これなら勝てる!」

そう判断したバーネットだったが、それはすぐに覆る。

バーネットがサノスに攻撃を仕掛けようとした時、突如上空に一機のPEMが現れた。

「ここで増援!?」

いよいよ死を覚悟したバーネットだったが、突如現れたPEMはADMを抱えるとすぐに撤退していった。それに伴ってサノスもその場から姿を消した。

その理由はすぐにわかった。

「こちらはブルトニア共和国陸軍だ、救難信号を発したのはそちらだな?無事か?」

当初はなんとかカズミと2人で処理する予定だったが、カズミの戦況が芳しくないのを察知したバーネットが調査班に救難信号を発するように命令したのだ。

もちろん軍部の厄介になるのは様々な危険性を孕んではいるが、2人まとめて死ぬよりはマシだろうと考えたのだった。

「くそっ!」

だが彼らの到着は一足遅かった。バーネットは拳をコントロールパネルにぶつける。

一方カズミは謎のPEMによって運ばれている最中だった。

薄れゆく意識の中最後に目にしたのは、ADMを運ぶPEMの、その姿だった。

「黒い...ADM...?」

今日はここまで。

お疲れ様でした


黒いADMのパイロットは果たして

おつおつー

いくつか案を募集します。
まずはカズミの姉についてです。名前(姓はアーディガンで固定です)と年齢、性格や特徴をお願いします。
↓1

アルト・アーディガン
25
大雑把でガサツだが観察眼が鋭く、いざという時の頭も回る
ヘビースモーカー

ミツキ=ガーディアン
22歳
メガネ姿のクールビューティ
髪はマスカット色の一本結び

>>297
「ガーディアン」は「アーディガン」の誤りです(^^;

指定通り>>296の案を採用します。ただ確約はできませんが>>297の案も出せる場面があれば少し変更して出したいと思います。

ではアルトが今何をしているかコンマで決めます。
↓1
00 ?
01~50 軍人
51~98 記者
99 ?

a

51 記者

ということでアルトは記者をやっています。ただ登場するのは割と後になりそうです。

次は黒いADMのパイロットを決めます。カズミのライバル枠ですね。名前、性別、年齢、性格や特徴をお願いします。
↓1

名前:イヴ・リリヴェンス
性別:女
年齢:15
性格:クールだが無口無表情無愛想でミステリアスな雰囲気。実はリンゴ好き(しかし前述の通りもあり知る人はほぼいない)

>>302
特徴の記入忘れ
特徴:銀髪セミショート赤眼、ふくよかとは言い難いがスタイルはいい

名前 イル・トーエン
性別 男
年齢 20
性格 無口で冷酷、義理堅い
特徴 金髪の癖っ毛、孤独を好む。他人を信用していないが、一方で受けた恩はできるだけ返す主義
ただし、恩人を[ピーーー]必要があるならばそれを躊躇う事もない

ありがとうございます。先程と同じく>>304の案も出来る限り使える場面があれば使いたいと思います。そういえば書くのを忘れてたんですが操縦技能もコンマで判定します。

01~20 素人
21~40 兵卒
41~60 熟練
61~80 エース
81~ エースオブエース

コンマ表は以上の通りなのでイヴはエースオブエースですね。これカズミ勝てるのか...?

では続いて犯罪組織(ギャングやマフィアでもOK)の案を募集します。
↓2まで

組織
【名前】ハイオネル・ファミリー
【特徴】
西方大陸の巨大マフィア。大組織とはいえ一介の犯罪組織に過ぎなかったのだが、フロント企業がメルクリウス鉱脈を発見したのを契機に飛躍。PEM戦力にも充実した
ブルトニア軍と明確に敵対はしていないが、輸送会社を隠れ蓑に密貿易に手を染め、軍とも一部癒着している

デームロファミリー
メルクリウスの違法売買を行うマフィア
商売っ気が強く(法外だが)金さえ払えれば確実にメルクリウスを卸してくれる

組織
【名前】セントラル・ソロニティ
【特徴】
ブルトニアに滅ぼされた中央大陸諸国の貴族達で構成される秘密結社。表向きブルトニアに恭順した者、他国に亡命した者、地下に潜った者など、人員は様々
反ブルトニアテロリストの後援者達と言い換えてもいい。だが、年月によって当初の目的は形骸化し、単に密輸や破壊工作を行う犯罪ネットワークに成り下がりつつある
出身国による違い、若い世代と古い世代、祖国解放を求める者と犯罪利益を求める者、さまざまに分かれ、内紛が絶えない

ありがとうございます。最後は西方大陸の国家を募集します。ガザレム首長連邦に参加してる国でもしてない国でもどちらでも構いません。

↓3までお願いします

国家
【名前】レアド王国
【特徴】
ガザレム首長連邦の一つ、形の上では王国だが実態は民主制、そして実権を握るのは幾つかの大企業という商人の国
ブルトニアには中立の姿勢を示すが、自国は戦わず各国に武器などの重要物資を売り捌き利益を上げる

スフィア連盟国
ガザレム首長連邦より小規模な小中国の集合体国家。首長連邦の政治方針に反発しており保守派の意見が強い傾向にある

国家
【名前】グランスタイン帝国
【特徴】
歴史ある大国だったがPEM武力への転換に遅れて衰退し、ガザレム諸国の独立を許してしまった。近年は軍部による独裁の元、活気を取り戻しつつある
ブルトニアの貴重な同盟国だが、ブルトニアを利用してかつての支配圏を取り戻そうとしている節があり、信用ならない

ありがとうございます。では進めていきます、ただ会話等が続くので投下するのに少し時間がかかりそうです。

了解

まつー

「ん...」

カズミは目を覚ました。といっても目の前は真っ暗で何も見えないが。

(エヴァは無事かな...)

本当は今すぐ駆け出して彼女を探したいくらいだったが、どうやら特務機関に捕らえられた時のように手脚は縛られており、どこかに繋がれているらしく自由には動けない。
おまけに目隠しをされているせいで周りの状況はさっぱり分からない。

少しでも何か手がかりを得ようとして耳を澄ませていると、扉の音がして、誰かが部屋に入ってきた。

「目は覚めたかな、お嬢さん」

聞こえてきたのは落ち着いた、だが酷く冷たさを感じさせる男性の声だった。

「私といた女の子、あの子には何もしないでください」

「...一言目がそれとは、よっぽど彼女のことが大事みたいだね」

カズミは男の言葉に返答しなかったので暫く沈黙が続いたが、男が口を開いたことでそれは破られた。

「安心しなさい、無事だよ。それよりも聞きたいことがある」

「テロリストに話すことは何もありません」

その言葉を聞いた男の乾いた笑いに部屋は包まれた。

「テロリスト、か。私に言わせれば君たち特務機関の方こそテロリストだ」

「っ!?」

「そうだろう?政治的な目的を暴力に訴えかけて解決する。特務機関も立派なテロリストだよ」

カズミは自身の聞き間違いかとも思ったが、確かに男は特務機関の名を口に出した。
ブルトニアでもその存在を知っている人間は、特務機関の人員を除いたら指で数えられる程度しかいないはずだ。

「あなたは何者ですか」

「私かい?ガーディアンオブエデンの...そうだな、ゼウスとでも名乗っておけば彼女にも分かるかな?」

「はい?」

「ああ、すまない、こちらの話だ。それで話してくれる気にはなったかい?」

「...いいえ」

ゼウスと名乗った男が何者であれ、自分達を攻撃してきたことには変わりない。それに、何を聞かれるか分からないが口を割ればそれで用済み、エヴァ諸共殺される可能性も否定できない。

「ふむ。君は何故そこまで特務機関に忠誠を誓うんだい?どうやって参加したのか詳しい経緯は分からないが、その年齢ならほぼ選択肢も与えられずに無理やり入らされたんじゃないかい?」

「...」

「例えば偽装された葬式とかね」

この男は特務機関のことをどこまで知っている?何故ガーディアンオブエデンという一介のテロ組織にすぎない人物が特務機関の事を?

様々な疑問がカズミの頭を駆け巡る。

「それに君も知っているだろう?メルクリウスの採掘は明らかにこの星の命を削っている」

確かにメルクリウス採掘による公害や環境問題は楽観視できるものではない。

「採掘のための乱開発による自然破壊、気候変動、自然災害や天変地異。これらがメルクリウス採掘による弊害であることは火を見るよりも明らかだ」

カズミもこの議論は教科書で見かけた。

「それに被害を被っているのはエデンだけではない。メルクリウス採掘のため、住み慣れた土地を追われ放浪者とならざるを得ない人々。メルクリウスから精製できる麻薬の餌食となる者たち」

これらの話もカズミは聞いたことがある。だが実際に目にしたわけではないので危機感と言えるほどの感情を持っているわけではない。

「メルクリウス採掘はこの星に生きとし生けるものを、そして星そのものを殺さんとしている。それを止めようとしている我々は──」

男はそこで言葉に詰まった。

「...そう、星の守護者だ」

そして捻り出された言葉には自嘲の念が込められているように思えた。

「...話してくれる気にはなったかい?」

男の質問にカズミは無言で応えた。

「そうかい...まあ、いい。なら、君にはもう少し現実というものを見せてあげよう。その時にはきっと君も考えを変えるさ」

そう告げると男は部屋を出て行った。

ゼウスの話を聞いてカズミにも色々思うところがないではなかったが、それよりもただエヴァのことが気になった。そしてエヴァのことを考えている内に眠りに落ちていた。

「これがADMのパイロット?」

「そう、らしい...」

カズミは少年と少女の声で目を覚ました。いつのまにか目隠しは外されていたらしく、透き通った水のような髪色の少年と、銀に輝く髪にルビーのような瞳の少女がいた。
見た目からして少年はエヴァと同じくらい、少女はカズミと同じくらいの年齢だろう

「あっ、起きたよ、イヴ」

「見れば分かる」

「...あの、君たちは?」

カズミの言葉を聞いて最初に返事をしたのは男の子の方だった。

「ボクはノア」

「...イヴ」

「君たちもガーディアンオブエデン...?」

「そうだよー」

こんな小さい子供もメンバーだということにカズミは驚きを隠せなかった。

「...相手が子供でも、話すことは何もないよ」

「別にいい。話に来たわけじゃない。ただ見にきた、私と同じパイロットを」

「同じ...もしかして君があの黒いADMの?」

「ADMじゃない。ヘルミラー」

そう答えたイヴの声色は少し不機嫌なように聞こえた。

「でも分かった。あなたは私の足下にも及ばない」

「な、何おうっ!」

「確かにね~。これじゃエヴァ姉ちゃんが可哀想だよ」

「はあっ!?」

カズミの耳がおかしくなければ、ノアと名乗った少年はエヴァ姉ちゃんと口に出した。

(まさかエヴァの弟...なの!?)

「ちょ、ちょっとどういう──」

カズミが全てを言い終える前にイヴは目隠しを被せてきた。

そして2人は背後から聞こえて来るカズミの数々の質問を無視して部屋から出て行った。

「何がどうなってるの!?」

彼女の問いかけに答えるものは誰もおらず、寂しく空間にこだまするだけだった。
そして色々な事を考えているうちにカズミは再び眠りに落ちた。

少ししか進んでませんが今日はここまで。

おつおつ

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次にカズミが目を覚ますと問答無用で銃を突きつけられ、ADMのもとまで歩かされた。勿論歩いている最中も目隠しが外されることはなかった。

そしてADMに乗り込まされると目隠しが外され、そこにはエヴァがいた。

「エヴァ!」

「お姉ちゃん、ぶじだった?」

「もちろん!」

カズミは強くエヴァを抱きしめる。

「そうだ、エヴァの──」

すると突然、無理やり一緒に乗り込んできた、漆黒の髪をポニーテールに結んだ女性が銃を突きつけてきた。

「おしゃべりはそこまでにして、準備してください」

「じゅ、準備って何のですか?」

するとADMに通信が入り、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「元気かな、お嬢さん?」

ゼウスだ。

「これから君に現実を見せてあげよう。ああ、もし逃げようとしたらそこにいるライ君が君たちを殺すからね」

ライと呼ばれた女性にチラリと目をやると、しっかりと引き金に指を掛け、こちらを狙っていた。

「今我々がいるのはガザレム首長連邦の一つ、レアド王国だ」

「ガザレムって...西方大陸じゃないですか!」

「ああ、君が寝ている間にADMと一緒に運んできたんだよ」

確かに時々ひどい揺れでカズミは睡眠から叩き起こされた。

「ここレアド王国は見かけ上は立派な民主制国家だが、その実、大企業による献金や賄賂、金銭を用いた票の操作が横行している国家だ」

レアド王国と言えば、過去に起きたガザレム首長連邦とグランスタイン帝国の間で起きた継承戦争において、表向きはガザレムに裏向きにはグランスタインにも武器や資源を売っていた国家だ。

その利益によって儲けを得たレアドは経済発展に恵まれ、戦争によって荒廃した土地に対する復興のための融資などで更に利益を得た事で知られている。
その経済的な力から表立って非難されることはないが、西方大陸ではあまり好まれていない。

「レアドの企業はありとあらゆる方法を用いて利益を求める。合法、非合法を問わずにね。何でも彼らには金銭こそが全てを救うという信念があるらしいが、はてさて。とにかく彼らの"事業"の一つを君に見せてあげよう。彼らについて行くんだ」

ゼウスの言葉を合図に、周囲のPEMが起動し、フライングボードに乗り込む。

その中には黒いADM──ヘルミラー──の姿もあった。

「では彼らの後に続いてください。下手な真似をすれば撃ちますので」

ライに促され、ガーディアンオブエデンと共に乾燥した荒野を進む。数時間移動すると、周囲が見渡せる台地に到着した。

「東の方向、丘に囲まれた場所が見えるかな?」

ゼウスに従いそちらに視線をやると、いくつか施設が見えた。拡大してみるとどうやらメルクリウスの採掘地のようだ。

「ただのメルクリウス採掘地じゃないよ。よく見てごらん」

言われた通りに更にズームしてみるとより詳しい様子が見えた。

メルクリウスの採掘地にしてはやけに施設や設備が少ない。どうやらそれを補っているのは労働者達のようだ。勿論機械化されていないメルクリウス採掘地はあるにはある。だがここは──

「嘘でしょ...」

そこで働いてるのは、というよりはむしろ働かされているのは老人や女性、中にはエヴァと変わらないくらいの子供もいる。当然児童労働はレアドでも違法だ。その上皆痩せ干せっており、どう見ても労働環境は劣悪だ。

「あそこで採掘しているのはデームロファミリーと呼ばれるマフィアだ。親のいない子供や借金で首が回らなくなった債務者を引っ張ってきては強制的に労働させている」

カズミは目の前の光景に衝撃を受けていた。年端も行かない子供たちがみすぼらしい格好で、武器を持った大人たちに脅されながら働かされている。

「だが不思議には思わないかい?たかが一介のマフィアがどうしてメルクリウスを採掘できる技術を持っているのか?それに何故レアド王国、つまりは大企業たちのことだが、これを見逃しているのか」

答えは簡単だ、とゼウスは言った。表情は見えず聞こえてくるのは皮肉な調子の声だけだ。

「それは彼らがメルクリウスを、表の市場よりもはるかに安価に販売してくれるからだよ。そしてレアドは犯罪組織から購入したメルクリウスを更に他国家へ輸出し、儲けを得る」

カズミは国家間の駆け引きや複雑な事情を考えるのは得意ではないが、それでも分かる。彼らは悪だ。

「これで分かってくれたかな?メルクリウスがもたらすものはどこまでいっても害悪のみだ。これから我々は無垢なる労働者たちを解放し、2度とメルクリウスが採掘できないようにあの地点を破壊する。お嬢さんも、手伝ってくれるかい?」

↓1
1手伝う
2手伝わない

カズミはふとエヴァを見る。彼女はキョトンとした顔で見つめ返してきた。

もしエヴァが特務機関ではなくデームロファミリーのような犯罪集団に見つかっていたら?どうなっていたかは想像に難くない。ひたすらメルクリウスの特定に駆り出されていただろう、それも劣悪な環境下で。

勿論実際にエヴァが被害を受けたわけではない。だが自分は彼らを許せるだろうか、カズミは自身にそう問いかけた。

「勿論許せないよ」

「ほう...?」

カズミは知らず知らずのうちに考えが口に出ていた。怒りで拳を握りしめながら、続けて言う。

「もちろんデームロファミリーがやってる事は悪です。でも今の貴方達がやっている事は私刑です。それでは彼らと同じ穴の狢です。キチンと正式な手続きで──」

カズミの言葉を聞いてゼウスは大きなため息をついた。

「だから言っただろう?その取り締まる側が彼らを容認しているんだよ。...まあいい、君はここで見てるといい。助けを求める人たちを無視しながら、ね。ああそれと、メルクリウスの違法な売買に関して、君の愛するブルトニアも例外じゃないとだけ言っておこう」

すると周りにいたPEMが次々と採掘地に向けて移動し始めた。その中には当然ヘルミラーもいた。

数分もするとマフィア側のPEMとの戦闘が始まり、銃声や爆音が響き始めた。

「あなたの気持ちもわかります」

突然、後ろにいるライが口を開いた。

「私たちのやっている事は行き過ぎた正義の暴走ではないかと、何度も自身に問いかけました。実際、悪辣なマフィア達にも守るべき家族は存在するのです。彼らからすれば我々こそ悪かもしれない」

ライは抑えていた何かを解き放つように心情を吐露する。

「それに我々がテロ行為を行なっているのも事実です。それでも...それでも傍観は正しいと言えるのでしょうか?誰かを助けられる力があるのにしがらみに囚われて、何かを言い訳にして、見過ごすなんて...」

カズミは何も言うことが出来ず、ただ聞いているだけだった。

「あなたを非難するつもりはありません。それでも私は目の前の人を助けたい、それだけです。...これは正義云々ではなく、ただ私の信条の話なのかもしれませんね」

ゼウスの捨て台詞とライの独白はカズミに深く突き刺さった。彼らは彼らで信じるもののために戦っている。自分にそれを否定することが出来るだろうか?

カズミはそんな事を考えながら、敵を殲滅するヘルミラーを眺める事しかできなかった。

戦闘と労働者の解放が終わり、採掘地が破壊されると、カズミはガーディアンオブエデンと移動し、目的地に到着すると再び目隠しをつけられ部屋に押し込まれたのだった。

それから数日間は何の音沙汰もなく、ただ監禁されるだけの日々が続いていた。

「はぁ...」

今日もただ空虚な1日を過ごすのかと思っていた時、突然地面が揺れた。続いて爆発音が聞こえる。

相変わらず縛られ、目隠しをされているので何が起きているのかわからないが、あまり穏やかな状況ではないことはわかる。

「エヴァは無事かな...」

「うん」

「えっ!?」

驚いているカズミの目隠しをエヴァが取る。

そこにはいつもと変わらないエヴァの姿があった。少なくとも酷い扱いは受けてなかったように見える。

「じっとしててね」

そう言うとエヴァは懐から小さなナイフを取り出し、カズミを縛る縄を切った。

「ど、どうやってここに!?」

「...ひみつ!それよりADMのとこにいこ?」

「う、うん」

未だに混乱しているカズミであったが、ADMの確保はエヴァの言う通り優先すべきことだと考え、部屋を後にした。

↓1
01~40 見つかった
41~ 見つからなかった

37 見つかった

カズミは恐る恐る部屋から出ると、周りを見渡す。詳しい事はわからないがここは廃ビルのようだ。

「ADMはどこに...?」

「いちばん下のそうこにあるよ」

「なんで──」

カズミはエヴァがADMの場所を知っていた理由を聞こうとしたが、爆発音がそれを遮った。

「っと...今は急がなくちゃ」

廃ビル内は慌ただしくガーディアンオブエデンのメンバーが走り回っていたが、何とか1階に着くまで見つからずに済んだ。

倉庫の入り口を見つけたカズミだったが、そこにはガーディアンオブエデンのメンバーが2人いた。

「攻撃してきてるのは!?」

「わからん!少なくとも軍じゃねえ!」

「くそっ!アジトは完璧に偽装していたはずなのに!しかもよりによってイヴが居ない時に!」

「落ち着け、ゼウスさんがすぐ戻るよう通信で呼びかけてる!イヴさえ戻ってくれば何とかなる!」

「だといいが...とにかく俺は負傷者の状況を見てくる。ここは任せた!」

「ああ!」

そう言って1人はその場から去っていた。

「よし...」

何とか隙を見て倉庫に入ろうとしたカズミだったが、足下に落ちている缶に気付かずに蹴ってしまった。

「お姉ちゃん...」

エヴァが溜息をついた。

「うう...な、何とかするから!」

そう言っている間に音に気づいた見張りはこちらに近づいてきていた。

カズミ 白兵戦能力 兵卒
↓1
01~45 負傷した
46~ 無事に倒した

基本的にポンコツなカズミェ…

54 無事に倒した

カズミは訓練した制圧術を思い出していた。

「よし...」

隠れている角に見張りが来たのを見計らって、カズミは敵の銃を素早く奪った。

「くそっ!」

カズミは、見張りが慌てて繰り出したジャブを避けると腕を掴み地面に投げた。

「ぐっ...!」

そのまま即座に腕の関節を外すと、流れるように見張りの首を締める。しばらく男は暴れていたがやがて気を失った。

「ふぅ...」

「すごーい!」

エヴァが拍手しながらカズミを誉めた。

「えへへへ...じゃあ行こう!」

カズミ 白兵戦能力 兵卒 0/3→1/3




倉庫に入ると確かにADMが保管されていた。カズミは急いで乗り込むと、ADMを起動させた。

「おお!カズミ、エヴァ、無事だったのかい!」

すると嬉しそうなアダムの声が聞こえてきた。

「いやー、本当に良かった!もしかして──」

「私も会えて嬉しいけど、落ち着いてよ。とにかく今はここから逃げるのが先!」

「そうだね!」

扉を無理やり突き破って外に出ると、小さな町が広がっていた。

廃ビルの周辺ではガーディアンオブエデンと襲撃者との間で戦闘が繰り広げられている。

「とにかくここから離れないと...」

そう思った矢先、ガーディアンオブエデンのアブマットがカズミを捕捉した。

「アイツを倒さなきゃ、逃げられない!」

↓1 敵の腕前は?
01~30 素人
31~90 兵卒
91~ 熟練

a

よし行ける!

10 素人

↓1
01~30 被弾
31~ 敵撃破

撃破ぁ!

ただのカカシですな

アブマットはADMを視認すると急いで突撃銃を構えて射撃した。

「これは...いける!」

カズミの言う通りアブマットのパイロットはPEMの操作に関しては完全に素人だった。それもそのはず、彼はガーディアンオブエデンの工作員であり、戦闘員ではなかった。

「くそっ、早すぎる!」

この襲撃の日、運の悪い事に、アジトの主力部隊は他に出払っており戦力不足だった。
それ故、過去に工業用のPEMを動かしたことがあるとの理由で止むなく戦闘に駆り出されていた。

ADMは素早く銃弾を避けると、アブマットをブレードの間合いにおさめた。

「はぁぁっ!」

素早く動体部分を一閃する。

「うっ、うわぁぁ!し、死にたくない!」

パイロットの悲痛な叫び声を無視するように、切断面がずれると同時にアブマットは爆発した。

「よし...」

ふとカズミの脳裏に記憶が蘇る。ガーディアンオブエデンも彼らなりの信念で戦っていた。...今の相手もそうだったのだろうか。

そんな事を考えていると数体のPEMがこちらに接近してきた。
先頭にいるのは見覚えのあるダートだ。

「後輩、無事だったか!」

「バーネット先輩!?」

「先日の失態を取り戻しにきた!先輩として、後輩を見捨てるなど認められんからな!」

その声はどことなく嬉しそうだった。

「ありがとうございます!」

「礼はいい!とにかく今はここから脱出するぞ!」

「はい!」

↓1
01~25 追手が来た
26~ 無事逃げられた

勝ったなガハハ

79 無事逃げられた

カズミ達が無事に逃げおおせた一方、ガーディアンオブエデンのアジトでは──

「すまねえな、ゼウスさんよ。こんな時のために俺が残ってたってのに」

「構わないよ。いくら君が死の雷鳴と呼ばれた凄腕でも、あの戦力差は厳しかったさ」

アジトの一室でゼウスと左手足を失った中年の男──カスケード──が話していた。

「いーや、俺のミスだ。あと一歩早くADMの脱走に気づいていたら追いつけたのによ」

「まあ、ね。だが君だけの責任じゃない。お嬢ちゃんがいた部屋の前には確かに見張りを置いていたんだがね。彼らも襲撃中、そこから動かなかったと言っていたのに...」

ゼウスはこめかみを人差し指でトントンと叩きながら思慮に耽る。

「お嬢ちゃんの方ではない...であれば、あの少女か?しかしいったい...」

「考え中悪いんだけどよ、そろそろ移動の準備が終わるはずだぜ」

「む、そうかい。なら行くとしよう。彼女達に逃げられたのは痛手だが、やる事は変わらない。必ず──」

そう言うとゼウスは力強い足取りで部屋を出た。

今日はここまで。

おつおつ
ひやひやするぜ主人公


エースオブエースが少なくとも3人、人材は雲泥の差だな…


とりあえず全員熟練になるくらいには扱かなきゃ(使命感)

実力はともかく圧倒的格上との戦闘は避けれてるあたり主人公らしい運の良さではある

「その男はゼウスと名乗ったんだな?」

「はい」

救出部隊と共に特務機関の基地に帰還したカズミはシエラ=レオネに詳細を報告していた。

「そうか...」

やはり生きていたのか、カズミはその呟きを聞き逃さなかった。

「あの──」

カズミの質問を遮るようにシエラ=レオネが口を開く。

「それにしても奴らは実に皮肉な組織だな」

「ガーディアンオブエデン、ですか?」

「ああ。奴らの目的はメルクリウス採掘の阻止だが、それを達するための手段が他でもない、メルクリウスを最も消費するPEMを用いたテロなのだから」

「た、確かに」

「それで、他に報告は?」

「は、はい。えと、ADMと瓜二つな、ヘルミラーと呼ばれる機体を彼らは所持していました」

それを聞いて、シエラ=レオネの表情が微かに曇る。

「その機体なら良く知っている」

「そうなんですか?」

「知らないかもしれないが、お前が捕らわれている間に我が国のメルクリウス採掘地に対するガーディアンオブエデンの襲撃が頻発していてな」

思い返してみればアジトにヘルミラーや主力部隊が居なかったのはそれが理由かもしれないとカズミは思った。

「もちろん襲撃自体は過去にも何度かあったが、そのヘルミラーという機体は確認されていなかった。一体どこからあんな代物を引っ張り出してきたのか...」

僅かにだがシエラ=レオネの声の調子が下がっていく。

それも当然の話でカズミがいない間に襲撃されたメルクリウス採掘地は例外なく壊滅しており、ADMと同型だと推定されることから、早急に正体を特定するよう何度も大統領に催促されていたのだ。

「機体性能はADMと同程度か僅かに上だと思われる。つまり対抗できるのはADMだけだ。加えて...はっきり言うが、パイロットの腕はお前より遥かに上だ。恐らくは私よりも、な」

カズミは捕まっている時にイヴに言われた事を思い返していた。足下にも及ばない、確かにそう言われた。

「ガーディアンオブエデンとの戦闘、特にあのヘルミラーと言う機体がいる際は、戦局を左右するのは間違いなくお前だ、カズミ」

真っ直ぐと見つめられたカズミは返事をする。

「精進します!」

それを聞いたシエラ=レオネの顔が少し綻ぶ。

「ああ。では以上だ」

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 1/3
操縦技能 兵卒 2/3

操縦技能(昇格に必要な最後のポイントの獲得は実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 2/3
ガルー 兵卒 0.5/3

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)

自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

1 バーネット ガルー

「ガルー、私と訓練はどうだ?」

「お、いいねえ。にしてもどういう風の吹き回しだ?」

「実力不足を痛感しただけだ」

「はっはーん、カズミのことか」

「とにかく、やるぞ」

そうして2人は演習場へと向かった。

↓1 勝ったのは?
01~20 引き分け
21~60バーネット
61~ ガルー

02 引き分け

「引き分けかよー、いけると思ったんだけどな」

「お互いまだまだと言う事だな」

「だな。また頼むぜ!」

引き分け
バーネット 兵卒 2/3→2.5/3
ガルー 兵卒0.5/3→1/3



カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 1/3
操縦技能 兵卒 2/3

操縦技能(昇格に必要な最後のポイントの獲得は実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3
ガルー 兵卒 1/3

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)

自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

3 アダム は可能?
通るなら捕まってた間変な事とかされてないか聞く
だめなら安価下

3 アダム

調査班がADMのデータを取りたいとのことで、カズミはエヴァと共に格納庫で調査に協力していた。

「いつおわるの?」

「うーん、調査班の人達、一度やり出すと止まらないからな~」

「僕の計算によると、あと2時間弱はかかるね」

その言葉を聞いてカズミもエヴァもゲンナリした。

「そういえばアダムはガーディアンオブエデンに捕まってる間に変なことされなかった?」

「へ、変なこと...まさか、カズミはあんなことやこんな事をされてしまったのかい!?」

何を想像しているのかは分からないが、アダムの声はどことなく嬉しそうだ。

「されてないよ!で、どうだったの?」

アダムは落ち着きを取り戻して、咳払いをすると話し始めた。

「あー...まあ、大丈夫だったよ」

「なんか歯切れ悪いね?」

「いやー、突破はされなかったんだけど随分とアクセスを試みられてね。体を弄られてるみたいで気持ち悪かったよ...」

「いいかたがえっち」

「い、いや、エヴァの気にしすぎだよ!ね、カズミ!?」

「...うん」

「その間は何さ...」

「まあ、とにかく無事ならよかった。アダムも大切な仲間の1人だからね」

↓1
01~80 ボーナスなし
81~90 +1
91~ +2

そい

23 ボーナスなし

「そう言ってくれて嬉しいよ」

そう言えば、とアダムが続けて喋る。

「これまでADMを起動できたのはエヴァとカズミだけだ。だけどガーディアンオブエデンの中にADMを起動できた人間がいたんだよ」

もしやと思い、カズミはアダムに尋ねる。

「それってエヴァと同じくらいの男の子と私くらいの女の子だった?」

「ああ、そうだったよ。にしても何であの2人は起動できたんだろうか...もしかしてトリガーは年齢なのかな?」

「うーん、どうだろう」

「ま、僕はあの女の子とカズミじゃ、断然カズミの方がいいけど」

「あはは...」

好感度
アダム 4 1/5→4 2/5


カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 1/3
操縦技能 兵卒 2/3

操縦技能(昇格に必要な最後のポイントの獲得は実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3
ガルー 兵卒 1/3

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)

自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

短いけど今日はここまで。

おつー


安価は 2バーネットとオルテンリッジ

訓練の前に仲間達の白兵戦能力を決めてなかったので今決めます。ちょっと多いので連取りokという事で。

01~40 兵卒
41~60 熟練
61~80 エース
81~ エースオブエース

↓1バーネット
↓2オルデンリッジ
↓3ガルー
↓4シエラ=レオネ

はあっ

あ)

PEM操縦が弱い?白兵戦で制圧すればええんじゃ!
あとシエラさん逸材っすね

シエラさん以外の3人はパイロットよりは工作員の方が向いてそう(小並感)

バーネット 熟練
オルデンリッジ 熟練
ガルー 熟練
シエラ=レオネ エース

↓1訓練の結果
01~20 引き分け
21~60 バーネット勝利
61~ オルデンリッジ勝利

はい

04 引き分け
バーネット 熟練 0→0.5/4
オルデンリッジ 熟練 0→0.5/4



特務機関に帰還してから数日後、カズミはブルトニア共和国北部の険しい山岳地帯、ノース山脈のメルクリウス採掘場にいた。

夜空に輝く星とは対照的に、地上では採掘されたメルクリウスの貯蔵槽が当たりを青色に照らしている。

「っくし!うー、寒い!」

ぶるぶると震えるカズミの肩を誰かが後ろから叩いた。

↓1 同行者は?
01~25 バーネット
26~50 オルデンリッジ
51~75 ガルー
76~ シエラ=レオネ

a

45 オルデンリッジ


「風邪をひくぞ」

そう言いながらストールをカズミの肩にかけた。

「ありがとうございます。ちょっと気分転換をしてて」

「まあ、確かにここ数日採掘地の防衛が続いているからな。疲れるのも無理はない」

「はい。それに、防衛に加えて軍部の人たちに身分がバレないよう気も抜けないですし」

カズミ達は名目上では政府が雇った傭兵という事になっていた。
一介の傭兵が軍部の最新型を上回る機体を持っていることについて疑義はあるが、どこかのPEM製造会社の試作機ではないかと考えられている。もちろんそれはそれで軍部にとって脅威である事には変わりないが。

「ま、軍が何かに感づいたとしてもそう簡単には手を出してはこれない、安心しろ。それよりも当面の問題はガーディアンオブエデンだ」

「そうですね...っくしゅん!」

すると突然強い風が吹いて、カズミはメルクリウスの貯水槽に落下しそうになった。

「っと、気をつけろ!」

咄嗟にオルデンリッジがカズミを引き寄せたので最悪の事態は免れた。

「す、すいません」

「構わん、だが気をつけろ。万が一あの中に落ちでもすれば、一生を廃人として過ごすことになるぞ」

「...はい」

メルクリウスの使用に反対する人々にとってその理由の一つとなっていることだが、メルクリウスには強い依存性があり、摂取しようものなら中毒は免れない。
メルクリウス中毒患者の脳は、最終的には神経が焼け切れたようになることで知られている。

「...改めて思うと俺たちはこんな危険なものを日常的に使っているんだな」

「...ですね」

「それに地鳴りのこともあるしな」

そうオルデンリッジが言ったの同時に、地の底から鈍く低い音が響いてきた。

「噂をすれば何とやら、か」

「これって地震ではないんですよね?」

「らしい。メルクリウスを採掘する時には付き物だが、一体何なんだろうな。学者連中もよくわかっていないみたいだが、現に音はこうして聞こえてくる」

「少し怖いですね...」

それを聞いたオルデンリッジは軽く笑った。

「今はガーディアンオブエデンの方が怖いさ。さあ、もう寝ろ」

「はい。付き合ってくれてありがとうございました」

そうして2人は解散し、互いに眠りについた。

翌日、カズミは軍の人間と共に採掘地の警護に当たっていた。
昨日に引き続き何事もないかと思われたが、そうはいかなかった。

「我々のアルテミスが敵を確認した!ガーディアンオブエデンだ!」

アルテミス──ブルトニア共和国軍が制式採用している機体だ。航空能力に優れており、偵察をもとに素早い作戦展開を得意とするブルトニア軍の戦術を支えている。

「すぐに接敵する!戦闘態勢に入れ!」

軍の人間が無線でカズミとオルデンリッジに伝えてきた。

それから数十秒後、ガーディアンオブエデンの部隊が現れた。

↓1 カズミ達のもとへやってきたのは?
01~10 1機
11~60 2機
61~90 3機
91~ 4機

60 2機

↓1
01~65 2機ともモブ
66~90 1機のみネームド
91~ 両機ともネームド

25 2機ともモブ

↓1 敵の操縦技能
01~10 素人
11~70 兵卒
71~90 熟練
91~ エース

a

38 兵卒

ブルトニア軍の砲火を免れたガーディアンオブエデンのアブマット2機がカズミとオルデンリッジに接近していた。

「俺は左のをやる、右は任せたぞ!」

「分かりました!」

カズミ 兵卒
敵 兵卒
↓1
01~45 被弾
46~ 敵撃破

41 被弾

走ってくるアブマット目がけてカズミはレーザーを放った。

「だめだカズミ、防がれてる!」

こちらに向かってくるアブマットは機体前面の大部分をカバーできるようにフライングボードを改造している。

「フライングボードが大きい...でもその分動きは遅いはず!」

そう考えたカズミは背後に回り込もうとするが、アブマットは盾から片腕だけを出すとショットガンによる制圧射撃を加えてきた。

カズミは急いでフライングボードを構える。深刻なダメージは受けなかったものの数発喰らってしまった。慌てながらもカズミは何とか岩陰に隠れた。

↓1
01~10 撃破された
11~45 被弾
46~ 敵撃破

ほーい

54 敵撃破

岩陰に隠れたのはいいものの、散弾による激しい制圧射撃によりとても移動できるような状況ではなかった。

「オルデンリッジはまだ戦ってる!援護は期待できないよ、カズミ!」

「ど、どうしよう...」

カズミが悩んでいる間にもアブマットは接近しており、このままではいずれやられてしまう。

「そうだ!」

カズミは何かを思いついたようで、隠れている岩から少し距離を取った。

アブマットが岩の正面にまで来て、今にも回り込もうとしていたその時、ADMが岩ごとアブマットを飛び越えてきた。

「よし!」

アブマットの背後に着地すると、相手が振り返る前にカズミはブレードで敵を縦に一刀両断した。

カズミが距離をとると同時にアブマットは跡形もなく爆散した。

「いいね、お姉ちゃん!」

カズミ
操縦技能 兵卒→熟練


↓1 オルデンリッジは?
01~15 敗北
16~45 苦戦中
46~ 勝利

ほい

27 苦戦中

「ちっ、ちょこまかと!」

フライングボードで空中を駆け回る敵に対し、オルデンリッジは悪態をついた。

「相性が悪いな...!」

オルデンリッジが相対していたアブマットはエンジンを改造しているらしく、装甲等を薄くする代わりに機動性を上げているようだ。加えて武装も他機と比べて最小限のものしか持たないことで機動性を高めている。

それに対してオルデンリッジの搭乗しているクラックロードは重装甲故に敏捷性がない。幸いその装甲の厚さにより致命傷はもらっていなかったが、戦況は膠着していた。

カズミの援護 +10
↓1
01~45 被弾
46~ 撃破

ぬん

a

81+10=91 敵撃破

アブマットはその速さでクラックロードを翻弄しながら拳銃による攻撃を加えていた。

「このっ!」

オルデンリッジは敵の軌道を予測して爆弾を投擲するがいずれもかわされた。

爆弾の装填を見計らって、相手はナイフに持ち替えるとクラックロードに接近してきていた。

しかしオルデンリッジは動かない。

その時、一筋の光がアブマットのフライングボードを撃ち抜いた。

「やったな」

カズミのレーザーライフルだ。
オルデンリッジは彼女が戦闘を終えている事を確認していたのだった。

墜落したアブマットは、クラックロードのクローから放たれた超音波によって粉々になった。

「助かった、カズミ」

「お役に立ててよかったです!」

オルデンリッジ
操縦技能 兵卒 0.5/3→1.5/3

今日はここまで。今回の任務はあんまり物語が進んでませんが、次の任務からは進む予定です。

乙でした

おつー

↓1敵の増援が?
01~45 来た
46~ 来なかった

↓1やってきた敵は?
01~30 ネームド
31~ モブ

はい

おおっと

↓1
01~5イヴ
6~15 カスケード
16~25 ライ
26~60 サノス
61~ ケヴィン

おりゃ

なんと不吉なコンマ

サノスか、2戦目だな

44 ゾロ目ボーナスで繰り上げ ケヴィン

2体のアブマットを撃破したカズミとオルデンリッジだったが、戦いはまだ終わらない。

「敵の増援だ!」

ブルトニア軍の兵士が叫ぶ。

北西の方角から4~5機のアブマットが接近してきているのが見える。その中に一機だけ指揮官型の機体がいた。

「まだ第一陣の敵も残ってるのに!」

慌てるカズミを諭すようにオルデンリッジが口を開く。

「落ち着け。戦況を見るにガーディアンオブエデンは寄せ集めの部隊のようだ、そう苦戦はしないだろう」

確かに、全体的にはブルトニア軍の方がガーディアンオブエデンより優勢のようだ。

「念のため、カズミはあの指揮官を頼む。周りの連中は俺が軍と共に抑える」

「分かりました!」

カズミはアダムとエヴァに一声かけてから、指揮官型のアブマットへと接近する。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ケヴィン 素人
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

遠距離

カズミ 3/3 遠距離
ケヴィン 3/3 滑空
相性不利により-10
操縦技能の差により+10

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 ケヴィン -1
71~90 ケヴィン -2
91~ ケヴィン -3

おりゃ

25+10-10=25 カズミ-1

接近するADMを見て、ケヴィンは呟く。

「あれが白騎士か!俺たちの邪魔をするな...!」

口では怒りを露わにしているケヴィンだったが、思考は冷静だった。

「アイツを取り囲め!一網打尽にするぞ!」

ケヴィンの指示を受けて周りのアブマットがADMを包囲しようと動く。

しかしオルデンリッジとブルトニア軍が制圧射撃でそれを防いだ。そのまま周りの機体はブルトニア軍との乱戦にもつれ込んだ。

「くそっ!...やってやる、俺だって!」

ケヴィンはフライングボードを起動すると空中へ移動した。

カズミはすぐさまレーザーライフルを構える。

「駄目、仲間に当たる!」

空中では味方と敵の間で戦闘が繰り広げられており、ケヴィンは丁度その間を縫うようにして移動している。

「いいじゃん、うっちゃえば」

エヴァがボソリと呟く。

「駄目なの!」

そうこうしている間にアブマットにかなり近くまで接近され、ADMは突撃銃による射撃を喰らった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ケヴィン 素人
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一回

カズミ 2/3 近接
ケヴィン 3/3 遠距離
相性不利により-10
操縦技能の差により+10

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 ケヴィン -1
71~90 ケヴィン -2
91~ ケヴィン -3

43 ケヴィン-1

ADMに一撃を加えたケヴィンだったが、内心その事実に驚いていた。

今までADMと同型機と思われるヘルミラーと演習戦をした時は手も足も出なかった。
今回指揮官を任されたのも人一倍やる気があったからで、むしろ彼の操縦の腕前はそう高くない。

「はは...ツイてるみたいだ!」

そう喜んでいたのも束の間、いつのまにかADMが目の前にいた。
乱戦の中に紛れ込んだのがここで裏目に出た。周りの機体に邪魔され、移動を察知できなかった。

「は、はや──」

脚部に斬撃を喰らったアブマットは姿勢を崩し、地面に落下した。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ケヴィン 素人
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

1

カズミ 2/3 近接
ケヴィン 2/3 近接
操縦技能の差により+10

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 ケヴィン -1
71~90 ケヴィン -2
91~ ケヴィン -3

35+10=45 ケヴィン-1

落下の衝撃で体のあちこちが痛む中、何とか機体を立ち上がらせたその時には既にADMが目の前にいた。

「マジでどうなってんだよ、こいつ!」

素早く斜めに振るわれたブレードを、ケヴィンはやっとのことでトマホークで防いだ。

鍔迫り合いのなかアブマットは蹴りを入れたが、ADMはそれを颯爽とかわすと流れるように一撃を加えてきた。

「くっ...強い、強すぎる!」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ケヴィン 素人
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

カズミ 2/3 近接
ケヴィン 1/3 遠距離
相性不利により-10
操縦技能の差により+10

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 ケヴィン -1
71~90 ケヴィン -2
91~ ケヴィン -3

25 カズミ-1

「このまま畳み掛ける!」

そう意気込むカズミをアダムが制止する。

「まって、あいつグレネードを持ってる!自爆する気か!?」

「嘘でしょ!」

爆発に巻き込まれる間一髪というところで、なんとかカズミは後退できた。

「しんだかな?」

エヴァの予想とは裏腹に爆煙の中からアブマットが空へと飛び立った。と同時に銃弾の雨が降ってきた。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ケヴィン 素人
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

1

カズミ 1/3 近接
ケヴィン 1/3 滑空
相性有利により+10
操縦技能の差により+10

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 ケヴィン -1
71~90 ケヴィン -2
91~ ケヴィン -3

57 ケヴィン-1

空に逃げたアブマットを追うためにカズミはフライングボードを起動する。

「銃撃がくる!」

「わかってるよ!」

アダムにそう返事するとカズミは回避機動と射撃を加えながらアブマットに接近する。

「追いついた!」

無防備な背後に一撃を加えると、アブマットはまたもや落下していった。

↓1
01~10 ケヴィン死亡
11~30 ケヴィン捕縛
31~60 コックピットが破損
61~ 逃げられた

捕まえたれ~

顔見られなかったから良かったかな…

ゾロ目ボーナスどうしよう?普通なら繰り下げor繰り上げなんですが、今回の場合繰り下げるとデメリットあるんですよね。
繰り下げると以降のケヴィンとの戦闘時にカズミに-補正がかかりますが、次に遭遇した時ガーディアンオブエデンを抜けるように説得するコンマ判定ができるようになります。
繰り下げをしないのであれば、格下相手との戦闘だったけどボーナスという事で操縦技能のポイントを+1します。

↓3まで多数決
1繰り下げ
2操縦技能ボーナス

説得できるのなら
安価は1

2

では技能ボーナスの方で。
操縦技能
カズミ 熟練→1/4

カズミはアブマットの様子を窺うために近づこうとしたが、敗走したガーディアンオブエデンのメンバー達が連れて行ってしまった。

追撃しようかと悩んでいたカズミにオルデンリッジが声をかける。

「やめておけ、あれしきの残存数では何もできないだろう。それに今回ヘルミラーが現れなかったのも気にかかる。もしかしたら罠の可能性もある」

「わかりました...」

一方ケヴィンはコックピット内で、額から流れる血を気にもとめず自分の情けなさに憤っていた。

「くそっ!指揮官を任せられたっていうのに何もできなかった!」

それを聞いてケヴィンの仲間が口を開いた。

「そんなことないっすよ!」

彼の一言をきっかけに他のメンバーもケヴィンに無線越しに声をかける。

「ああ!あの白騎士に真っ向と立ち向かっていく姿に、オイラはやる気をもらったぜ!...まあ、負けちまったけど」

「そうっすよ!元気出してください、ケヴィンさん!」

「みんな...ありがとう!...いつか、必ず世界を救うぞ!」

「「おおー!」」

今日はここまで。
それとPEMの案を↓3くらいまで募集します。名前と武装と概要をお願いします。



【名前】AAK-69"カタラ"
【武装】機関銃、バズーカ、低出力ビームライフルなど様々
【概要】軽装甲、高機動、高火力のアブマットの正統進化系。軽装甲といえどアブマッドと比べればよほどマシ
おおむね高品質アブマッドと考えて差し支えない

【名前】アグニ
【武装】アームガトリングガン×2、長距離用ビームキャノン×2、ミサイル×8
【概要】後方支援用のPEM。下半身はキャタピラであり砲撃の反動も少なめ。前線での遭遇機会は少ないだろう

【名前】AAK-57"カニコフ"
【武装】実弾ライフル、ハンドガン、近接用ブレード、フライングボード
【概要】アブマットの発展機。運用の柔軟さはそのままに、不評だった装甲と運動性能の強化された機体。


唯一最大の欠点はコスト。アブマット10機分は製造コストが掛かるので資金力に乏しい組織ではおいそれと配備できない。おかしいのはアブマットのコストの方であるが……

PEM
【名前】B-601アトラス
【武装】マイクロミサイルを背中に八門、両腕に低出力ビーム砲をそれぞれ内蔵
【概要】
バウエル社製。脅威の全長25m、黒いずんぐりとした巨体のPEM。厚さ1mの馬鹿みたいな重装甲に対ビームコーティングを施した鉄壁の機体
出力不足ゆえの機動力の低さが致命的な弱点だったが、【核融合炉】を【外付けユニット】として取り付け強引に出力を確保する事で解決した
弱点が丸出しなのに下手に爆破したら周囲一帯が汚染される、本体は硬い馬鹿火力という最凶最悪のクソデカブツ

案ありがとうございます。では進めていきます。

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 1/3
操縦技能 熟練 1/4

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 1.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3
ガルー 兵卒 1/3

白兵戦能力
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)

自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

3 シエラ ブルトニア共和国の現状について

3 シエラ=レオネ

時刻は14時頃、遅くなってしまったが昼食をとろうとカズミが食堂に向かうとシエラ=レオネが食事をしていた。

(あれ、長官だ。いつもお昼時は部屋にいるのに)

カズミはカウンターに陳列された料理をいくつかとると、シエラ=レオネの真正面に座った。

「む、カズミか」

「こんにちは、長官。どうして今日は食堂に?」

シエラ=レオネはカズミを見ると、口に含んでいたものを飲み込んでから話しだした。

「今日は、というか、私はいつもこの時間に食事をしている」

「そうなんですか?」

「ああ、混雑は避けたいからな。それに部下も私がいるとあまり心地良くないだろう」

「そ、そんなことないと思いますよ」

「それよりも私に何か用か?」

そう言いながらシエラ=レオネは慣れた手つきでナイフとフォークを動かす。

(すごい上品な所作だなぁ...私とは大違いだ)

「えと、考えてみれば、私ブルトニアのことよく知らないなと思って。例えば...メルクリウスの違法売買とか。是非ご教授いただけたら、と」

カズミの言葉を聞いてシエラ=レオネの眼光が鋭くなる。

「誰から聞いた」

「ゼウスからです」

カズミはシエラ=レオネの目を正面から見据える。

「そんな目で見るな...メルクリウスの件については大統領も苦心していらっしゃる。軍部が主体となってやっているそうだが、大統領もあまり強くは追及できないようだ。議会が支援している節もあるしな」

シエラ=レオネはナフキンで口を拭くと、水を一口飲んだ。

「全く頭が痛くなる話だ。内輪揉めをしている場合ではないというのに」

「そうなんですか?」

「ああ。ただでさえガーディアンオブエデンの襲撃が増加しているというのに、一時は落ち着いていたカナアンの情勢が不穏になっている。中央大陸での不穏分子の活動も活発になっているしな」

するとシエラ=レオネは大きくため息をついた。

「オマケにガザレムの軍事費は年々増加、明らかに対ブルトニア戦を見据えている。安定しているのは東方大陸くらいだ」

「全然知らなかったんですけどブルトニアって結構危ないんですか?」

「...私からは何も言えん」

しかし彼女がブルトニアの暗い先行きを予想していることは言葉よりも目が語っていた。

「それにしてもどういった風の吹き回しだ?」

「...エヴァを守る為にも、いつまでも無知なままではいけないと思って」

↓1
01~40ボーナスなし
41~80 +1
81~ +2

a

高確率で好感度を上げるのに定評があるカズミ

人間関係○

92 +2

それを聞いてシエラ=レオネは僅かに微笑んだ。

「いい心がけだ。特務機関の人員に何かあったとしても政府は助けてくれない。仮に何かあったとして、助けてやれるのは同じく特務機関の者だけだ」

カズミはそれを聞いて自分がガーディアンオブエデンに捕まった時に、バーネットが助けに来てくれたのを思い出した。

「私は部下を見捨てるつもりはない、安心しろ」

「...はい!こんな事を言うのはあまり良くないかもしれませんが、長官に何かあった時は私が助けますね!」

シエラ=レオネはカズミの言葉を聞いて一瞬目を見開いた。

シエラ=レオネは自他ともに認める秀才であり、それ故今まで部下を守るということは考えても、自分が守られるということは考えなかった。そんな彼女にとってカズミの言葉は嬉しい驚きだった。

「...ふっ、期待しているぞ」

好感度
1+2=3
シエラ=レオネ 3 0/4→3/4



カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 1/3
操縦技能 熟練 1/4

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 1.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3
ガルー 兵卒 1/3

白兵戦能力
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)

自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

2 カズミ シエラ

2 カズミとシエラ

↓1
01~10 引き分け
11~80 シエラ=レオネ勝利
81~ カズミ勝利

お、勝った!

89 カズミ勝利

「はぁ、はぁ、はぁ!やっと...一本取れた!」

カズミは床に大の字に寝転がり、息を切らしながら大声を出した。

運の悪い事に誰とも予定が合わず、白兵戦の訓練相手が見つからないと嘆いていたカズミをシエラ=レオネが発見したのだ。

それを見かねたシエラ=レオネが自ら訓練を名乗り出たのであった。
カズミも最初は喜んでいたが、すぐに考えを変えた。

シエラ=レオネは自分から一本取るまで訓練は終えないと宣言し、向かってくるカズミを何十回と投げ飛ばしたのだ。つまり、部下たちから恐れられている彼女の鬼教官ぶりをカズミはその身を持って体験したのであった。

「随分と時間がかかったな。次はもっと早く終われるといいが」

(つ、次って...正直こんな目は2度とゴメンです、長官!)

カズミはそんな事を思いながらしばらくの間寝転がっていた。

白兵戦
カズミ 兵卒 1/3→2/3



カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 2/3
操縦技能 熟練 1/4

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 1.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3
ガルー 兵卒 1/3

白兵戦能力
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)

自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

3
ガルー
休暇ってあるんすかねぇ、あったらどこ行きたいか

少し安価指定をば

↓1 特務機関に来る前のガルーの職業は?(フレーバーテキストみたいなもんです)

マフイアの鉄砲玉

3 ガルー

カズミはリラクゼーションルームでエヴァと一緒に映画を見ていた。

「うーん、イマイチだったなぁ。エヴァは?」

視線を横に座っているエヴァに移す。どうやら知らぬうちに眠っていたようだ、寝息を立てている。

「おーす、カズミとエヴァ」

カズミは唇に人差し指を当てながらガルーの方を見た。

「おお、寝てんのか。悪い」

「ガルーさん。気分転換ですか?」

どうやらガルーは漫画を読みにきたようで、何冊か抱えている。

「ああ。次の休暇まで随分先だからなぁ、仕方なくここで息抜きすんだよ」

「そういえば私は以前休暇じゃないけど外出許可を貰いましたよ。エヴァと一緒に街に出かけました」

「へー、そいつはいいな。まあ、休暇も完全に息抜きできるわけじゃねえけど」

どういう事ですか、とカズミは首を傾げた。

「ああ、カズミは知らなかったか。休暇のときも特務機関の監視がついてんだ」

「え」

「仕方ないとはいえ、うっとしいぜ」

カズミは以前エヴァと外出したときも誰かに監視されていたのだろうかと考えた。

(もしそうなら割とはしゃいでたから恥ずかしい...!)

「そ、それにしても休暇って、ガルーさんは何するんですか?イマイチ想像がつきませんが」

「俺か?俺は...墓参りにな」

「墓参りですか?」

「ああ。実は俺、元マフィアの一員だったんだ」

「ええっ!本当ですか!?」

大声をだすカズミの口をガルーが押さえ、エヴァを指さした。

「おっとと。...それにしても意外です」

「そうか?」

「でも、それならどうして特務機関に?」

ガルーの顔が少し曇った。

「まあ、色々あってな。ある日競合相手のハイオネル・ファミリーの支部を仲間と一緒に襲うよう言われたんだ。あの時の俺は組織を信じてたから、従ったんだ。だけど向こうは知ってた、待ち伏せされたんだ」

ガルーは拳を握りしめた。

「そんで命からがらアジトに戻ったんだが、オマエらの事など知らんといきなり撃たれてな。俺は何とか逃げられたが、仲間は死んじまった。...詳しくはわからないがハメられたのさ」

「ひどい...」

「そんでその後助けてくれたのが特務機関で、後はまあ、なし崩し的にな」

「そうだったんですか...」

↓1
01~40ボーナスなし
41~80 +1
81~ +

ヌッ

52 +1

「昔のことを話したのは久しぶりだぜ。カズミは何か話しやすいからな」

「そ、そうなんですか?ありがとうございます」

「おう、じゃあ俺はこの辺で。エヴァをベッドに連れて行ったほうがいいんじゃねえか?」

「そうですね。では」

そうしてカズミはエヴァを抱えてリラクゼーションルームを後にした。

(まさかガルーさんが元マフィアだったなんて、びっくりした~。うーん、人ってのは分からないもんだなぁ)

好感度
1+1=2
ガルー 4 4/5→ 5 1/6

今日はここまで。
ちなみに皆さん的に今回のガルーのような自由安価ってどうなんですかね。わりかし自分はもらったキャラ案から自分でバックボーンとかを考えていくタイプなんですが、今回は試しにやってみました。


いいんじゃない?


どのキャラも操縦テクのコンマと食い違わないように最初はシンプルなキャラ設定にしてるし良いと思う

GOOD!

おつおつ

安価捌きうまいなぁ
おつでした

なんか雰囲気に覚えがあるんだけどもしかして昔傭兵のスレやってなかった?

大丈夫そうですし、折角の安価スレなので出来るだけ自由安価も入れていこうと思います。皆さんも気楽に参加してもらえたらと思います。
>>447 やってました。まさか知っている方が居るとは、嬉しいです!

話を進める前に少しキャラ募集します。パウエル・インダストリ現社長の親である前社長を募集します。名前と年齢、性格や特徴をお願いします。
↓1

グラジオラ・パウエル
75
低めの身長に立派なひげを蓄えたドワーフが居たらこんな感じだろうなって人
自分が作りたいと思ったものをとにかく作っちゃう。この歳にしてまだまだ情熱の枯れていない求道者。
社長時代から会社経営は現社長が補佐していたので業績に影響はないと思われていたが、そうでない所を見るに意外と経営の才もあったようだ

あー!やっぱり同じ人か、あのスレも好きだった。堅実で、なんというか展開に地に足がついてて、安心して読めた

アルジオット・バウエル
74歳 男
厳格でやや怒りっぽい。狡猾な知恵者
痩せこけたミイラのような老人だが未だ覇気に満ちており眼光鋭い。裏で悪どい事もやってはいたが兵器産業だけを重視しない安定した経営を行っていた

>>450
ありがとうございます。よければ今回もお付き合い下さい。


「うーん、綺麗な海!」

カズミは照りつけるような陽射しの中、真っ白な砂浜に水着姿でいた。

「うみはいってもいい?」

エヴァがカズミにそう尋ねた。

「もちろん!」

何故カズミ達がこんなところにいるのかと言うと、そのきっかけは数日前に遡る。

とある日のこと、大統領から特務機関に任せたい人物がいると告げられ、シエラ=レオネはその人物と話も兼ねてブルトニア国内でも屈指の高級レストランでディナーを摂っていた。

「君がシエラ=レオネさんか?」

大して子供と背丈も変わらない、しかし胸元まで伸びた髭を蓄えたその老人は遅れてやってきたことを謝りながら席に着いた。

「はい。あなたは...パウエル・インダストリの前社長、グラジオラ・パウエルさんでよろしいですか?」

「ああ。君は世間話は好きかな?」

「いえ」

「ハハハ、正直じゃな。では本題に入ろう。君と会う機会を設けてもらったのは他でもない、特務機関に頼みたいことがあるのじゃ」

目の前の老人が不用意に特務機関の名を口にした事に驚きながら、シエラ=レオネは周りを見渡す。

「安心しなさい、ここはパウエル・インダストリ傘下の会社が経営している。ここで話されたことが外に漏れることはない」

「...人の口に戸は立てられませんので」

「慎重なんじゃな、それも当然か、まあよい。それで頼み事なんじゃが」

すると老人は一枚の写真を取り出した。

そこにはメガネをかけ、マスカット色の髪を後ろで一つにまとめた20歳ほどの女性が写っていた。顔立ちは端正でどこか近寄りがたさも感じられる。

「ご息女のミツキ=パウエルさんですね」

「知っとるか」

「ええ、色々とお噂は伺っております。コストや採算を度外視した兵器をよく開発しているとか」

「うむ、ワシの血の影響が色濃く出ているようじゃな。その点に関しては別に気にしておらんのだが、問題は若さも相まってかあの娘は中途半端に有能なのじゃよ」

「中途半端、ですか?」

「うむ。例えば有能な経営者は既存の市場に変化を加えるときや、新たな販路を確保する際には関係各所に対する根回しは欠かさないものだ。むしろそうしないと不可能とも言える」

するとグラジオラはため息をついた、それもかなり深く。

「じゃがミツキはその自信家な性格も相まって、根回しなしに交渉を取り付けることができる。それはそれでいいんじゃが、しかし根回しがないと競合会社や関係者は不満を抱く事になる」

「関係者の協力や同意を取り付けることの重要性に関しては私もよく存じています」

「そうか。まぁ、つまり、娘はなまじ有能が故に強引に交渉を成立させ、周りのものから恨みを買ったということじゃ」

「よく聞く話ではありますね。それでその相手というのは?」

「それなんじゃが──」

ミツキが恨みを買ったのは?国あるいは組織を挙げてください。既存のものでなくてもいいですが、その場合は簡単な解説をお願いします。
↓1

トバルカイン・テクノロジー
バウエル・インダストリの下請け企業の中でも最大の会社。無茶な兵器生産のしわ寄せを受け続けた
似た境遇の企業を抱き込んで反バウエル連合を秘密裏に結成している

>>188のスパイヤーズ開発チーム。ビーム兵装に対応した発展機を開発していたのだが全然予算が回されず冷遇されてキレた
ハイオネル・ファミリー(>>306)に引き抜かれてスパイヤーズの事実上の後継機を開発したらしい

(>>86バウエルでしたねお名前。見間違えすまん)

自分もパウエルと間違えてました、すいません。

「トバルカイン・テクノロジーじゃよ」

「御社の下請け企業ですね」

「うむ。ワシの時代も相当苦労をかけたが、ワシ以上に娘が新しい契約を取ってきては受注数や仕様を変えるもんだから、もう耐えられんと怒り心頭のようじゃ」

「ですが下請けと親会社の対立など我々を呼ぶほどのことではないと思いますが」

「通常ならな。ワシにもいくつか情報の伝手があるのじゃが今回はどうもそう甘くないようで、他の下請けや孫請けも巻き込んで、ミツキを暗殺し、自分達に有利な新体制を作り上げるつもりのようじゃ」

「獅子身中の虫ということですね、それも1匹だけではないと」

「そういう事じゃ。警察に頼れと言ったんじゃが耳を貸さなくてな。かといって本人の要請なしに警察が動くとは考えられないし、どうしようかと悩んでおったら、大統領が紹介してくれたというわけじゃ」

「なるほど...ではご息女の護衛をお引き受けしましょう。報酬についてはよろしくお願いしますよ」

「もちろんじゃ。バウエル家の名にかけて、恩人に無礼な真似はせん」

その後シエラ=レオネはグラジオラと雑談を交えながら食事をとり、レストランを後にした。

そして車で特務機関の基地に戻っている際に、更に数日前のアルジオット大統領との会話を思い出していた。

「どうやらガーディアンオブエデンはとある記者を追っているようです」

「...記者、か?」

「はい。何でもその記者はソラ・テックを探っているようです」

「とっくにこの地上から消え失せたソラ・テックをか?確かにあの会社については色々と謎が多いが...」

ソラ・テック──初めてメルクリウスを発見した会社であり、一時は惑星エデンを統一しかねないほどの影響力を持っていた。しかしその力を恐れた数多の国家、組織や会社によって襲撃され惑星エデンから姿を消した。かの有名な『バニシング・インシデント』だが、その際に襲われたはずの本社は今も見つかっていないらしい。

「一体何が目的だ、『ソラの遺産』か?だがそんなものあるかどうかも疑わしい」

「そこまでは何とも。ただ言えるのは我々も奴らを追うべきだという事です。しかし...」

大統領が言葉に詰まったシエラ=レオネを睨む。顔は痩せこけているが、それに反して眼光は鋭く、数々の政争を生き抜いてきたことを窺わせる。

「何だ」

「記者の居所が掴めず...何でもソラ・テックの本社を見つけたと会社に伝えてから連絡がないそうです。...申し訳ない事にソラ・テック本社がかつて位置していた場所は掴めておりません」

その言葉を聞いて大統領は歪んだ笑みを浮かべた。

「ふっ、それなら丁度いい相手がいる。あのメカニック馬鹿なら少しくらい何か知っているだろう。アイツに貸しを作るのも悪くない」

と、このように複雑な経緯のもと特務機関はミツキ=バウエルの護衛を務める事になった。

そして彼女が特務機関の助言も聞かず、息抜きと称してリゾート国家のヒューシャルに赴いたため、カズミを含めた特務機関の人員も南国の島にいるという訳である。

海に入っていくエヴァを見ながら、カズミはビーチパラソルの下でくつろいでいるミツキに声をかけた。

「あのー、ホントにこんな事してていいんですか?」

「いいに決まってます。何せ私は一仕事やり終えたんですから。暗殺だか何だか知りませんが、とにかく私の邪魔はしないで欲しいものですね」

辺りの売店で買ったココナッツジュースを飲みながら発したその言葉に、カズミは苦笑いで答えることしかできなかった。

そしてミツキに呆れているのはカズミだけではなかった。

「こちらとしては辛い状況だな。守るべき対象に、守られる気がないとは」

離れたところで周囲の安全を確保しているオルデンリッジが無線越しに呟いた。

「まったくだ。親の忠言さえも無視するとは生意気な娘だと言わざるを得ない。そう思わんかね、ガルー」

「バーネットの言うことも分かるけどよ、俺はあの自信に満ちた態度はいいと思うぜ」

「ハッ、あれは自信ではなく虚勢というのだよ。全く、長官がこの場にいればガツンと言ってくれたであろうに」

遠くにいるのでバーネットの表情はカズミには見えないが、不機嫌な様子が口調から十分窺える。

「愚痴を言っても仕方ない、長官は本部で仕事だ。とにかく、俺たちの任務は彼女を守ることだ。気を引き締めておけ」

「「「了解」」」


ヒューシャルにいる間に起きた出来事を安価で募集します。
些細なこと(どんな会話をしたとか)でもガッツリ物語に関わるものでもいいですが、敵の襲撃だけはなしでお願いします。

↓3までで1番コンマの値が高いもの(可能そうであれば他のものも組み合わせます)

短いけど今日はここまで。

乙でした
ミツキさんのPEMトーク、アブマットシリーズをこき下ろす

地元のヤンキーに挑発されたガルーがビーチボールバレーに挑む

あっ乙忘れ失礼しました
安価下

決まりそうだけど

エヴァと海に関する話し合い


ライ・サンダー、休暇で海に来る。カズミとニアミスし他の機関メンバーと友好的接触する珍事

おつー

質問、メルクリウスが発見されてからどれくらい経ってる設定?
PEMの開発が数十年前の話なのか百年以上前の話なのか知りたい

メルクリウス発見の歴史は150年ほど、PEMの歴史は大体100年ちょっとだと考えてます。大まかには
第一世代:殆どパワードスーツで、単に人間に強化外骨格を装着しただけに近い
第二世代:少しロボット型に近づき、操縦者と外界は装甲によって隔てられている。操縦に関してはパイロットの手足の動きと同期しており、着ぐるみの中に入っているような感じ。大きさは2~3m程度
第三世代:現在使われているPEMの標準型となった世代。サイズは10m程度まで巨大化し、同時に操縦はレバー等による操作に変化。
第四世代:フライングボードの発明によって空中機動が可能になった

こんな感じで、今はさまざまな改良等が進んでおり4.5世代といった感じですかね。ちなみにフライングボードの発明は60~70年程前です。

>>459と、組み合わせられそうなので>>462も入れます。他のものも後々入れられそうなら入れます。


「何か騒がしいな...」

見張りを続けていたガルーだったが、何やら近くのビーチで口論している男女がいるらしい。

「少し様子を見てくるぜ」

通信越しにオルデンリッジの返答が聞こえたのを確認して、ガルーは声の聞こえてくる方に移動した。

「だから、何回も言ってますよね?私、今日は1人で過ごす予定なんです」

「エェー、そんなこと言わずにさぁ」

「そうだよ。ちょっとご飯一緒に食べるだけじゃん」

そこでは1人の女性が、サングラスをかけた男と派手な赤髪の男に絡まれていた。

「こりゃ見るからにナンパだな。...見過ごすのも何だし、助けてやるか!」

するとガルーは女性と男性たちの間に割って入った。

「お前ら、相手が困ってんだろ」

見るからにサングラスの男が不機嫌になる。

「ちょちょ、あんた誰よ?」

「別にそれは今問題じゃねえだろ。それよりさっさとどっか違うとこに行け」

すると赤髪の男がニヤリと笑った。

「わかった!この娘のこと、お前も狙ってんだな?けどそうはいかねえぞ、俺達が先に話しかけたんだ」

その言葉にサングラスの男も、そうだそうだ、と声をだす。

「そう言う訳じゃねえって...ったく」

「まだ言い訳すんのか!お姉さんもこんな奴より俺たちの方がいいよね!」

突然話を振られた女性は驚いたのか、それとも呆れたのか、何も言わなかった。

「こうなったら...」

そう呟いた赤髪の男が突然鞄に手を入れた。

何か武器を取り出すのかと警戒したガルーは素早く拳を構える。

「これで勝負だ!」

何と赤髪の男が取り出したのはビーチボールだった。

「これで勝った方がお姉さんとデートだ!」

ガルーは呆れて物も言えなかったが、しかし、ここで引き下がっては声をかけた意味もないと考えた。

「分かった。けど俺が勝ったら素直に諦めろよ?」

「おうよ!男に二言はない!なあ、相棒?」

「そうだ!」

↓1ヤンキー2人のビーチボールバレーの腕前は?
01~60 素人
61~90 そこそこ上手い
91~ 何故かプロ級だった

19 ヤンキー2人は素人

↓1
01~20 ガルーの負け
21~ ガルーの勝ち

>>465 ありがとうございます

72 ガルーの勝ち

「っし、やったぜ!ヘルプありがとな、バーネット!」

ガルーはすっかり当初の目的を忘れて、素直に試合に勝利したことを喜んでいた。

「全く、何故私がこんな事に付き合うハメに...」

「まあまあ、いいじゃねえか。それより、これで文句ないな?」

息を切らしながら座り込む2人の男は首を縦に振った。

試合が終わったのを見て、女性がガルー達に声をかけてきた。

「助け舟を出していただき、ありがとうございました」

「いいって事よ。それよりアンタ...えーと」

「私はラ...いえ、ロイと言います」

ライは助けてくれた目の前の男性に悪いとは思いつつも、念の為に偽名を告げた。

「ロイさんか。厄介な奴らだったな?それにしてもアイツらが素直に従ってくれるとは、てっきり文句を言われるかと思ったぜ」

「ヒューシャルのビーチボールバレーの歴史は深く、かつては決闘の役割を果たしていたとか。だから勝敗は地元の人には絶対らしいですよ。多分彼らも地元の人なんでしょうね」

「そうなのか。ま、勝てたから何でいいけどよ」

「そうだ、助けてくれたお礼と言っては何ですが、飲み物でも奢りますよ」

「本当か!丁度喉が乾いてたんだよ」

するとバーネットがガルーに耳打ちした。

「今は任務中だぞ、さっさと持ち場に戻れ」

「分かってるよ、飲み物を受け取るだけだ」

「私は先に戻る。お前も直ぐに戻ってこい。ああ、それと、私の分も頼む」

「分かったよ」

そうしてバーネットは持ち場に戻った。

「それじゃあ、近くに売店があるのでそこでいいですか?」

「ああ。また誰かにちょっかいかけられても面倒だろうし飲み物を受け取るまで付き添うぜ」

2人は売店までの道のりを歩きながら、他愛もない雑談をかわす。

「それにしても、1人で南国とはめずらしいな?」

「...少し考え事をしたかったんです。自分の行いは正しいのかどうか」

「...大変そうだな」

2人の間に沈黙が流れる。

「...よく分かんねぇけど、自分のしたいことをすればいいんじゃねえか?」

「したい事、ですか?」

「ああ。正しさなんて誰も決められねえ。けどやりたいことは、少なくとも自分にならハッキリと分かるだろ」

しばらく考え込んだ後、ライは口を開いた。

「それもいいかもしれませんね。色々考えてみる事にします。それより売店に着きましたよ、どれがいいですか?」

「そうだなぁ...」

そうしてガルーは自分とバーネットの分の飲み物を受け取るとライに別れを告げ、持ち場に戻った。

そしてその日は何事もなく1日が終わった。

その後も特に事件は起きず、気づけばミツキの休暇は最終日になっていた。

「ここがシーパークですか...」

カズミは周りにごった返している人の波を見ながら呟いた。

「ええ。私が1番楽しみにしていた場所です」

そう言うとミツキはいつもより足早に奥へと進んでいく。

そして何事もなく時間が過ぎ、そろそろ昼食の時間となった。するとそばに居たオルデンリッジから声をかけられた。

「カズミ、エヴァを連れて何かに乗ってきたらどうだ?一つだけなら構わんぞ」

「本当ですか!?でも...」

「昼食中は対象も動かないし、護衛も俺たち3人だけで十分だ」

「そうですか?うーん...」

↓1
1 エヴァを遊びに連れて行く
2 護衛を続ける

1 エヴァを遊びに連れて行く

「ではお言葉に甘えて行ってきます!」

「ああ。楽しませてやってこい」

カズミはアイスを食べていたエヴァに近づいた。

「ねえ、エヴァ、何か乗りたい物ある?」

「にんむちゅうでしょ?」

「許可はちゃんともらったよ!」

「ふーん...じゃあ──」

エヴァは辺りをぐるりと見渡すと観覧車を指差した。

「あれがいい!」

「観覧車かぁ。よし、行こう!」

カズミはエヴァの手を引いて観覧車に向かった。

「2名様ですね、お楽しみ下さーい」

係員が観覧車の扉を開けると、2人はそこに乗り込んだ。

観覧車がゆっくりと上がっていく。

「たかいねー」

「だね!」

しばらくすると観覧車が頂上付近に達した。

「ほらほら、あれ見て!」

カズミの指差した方向は、日光でキラキラと輝く海が水平線まで続いている。

「ふおお...!キレイだね!」

「うん!そういえば海は楽しかった?」

「たのしかったよ~。いつもはおよげないから」

(いつもは泳げない?)

カズミはエヴァの妙な言い回しに引っかかりながらも、特に口を挟まなかった。

「けど泳ぐの上手だったよ!」

「えへへ...でもお姉ちゃんもはやかった。こんどおしえてね?」

「勿論!」

「つぎはみんながのってたいたにものってみたい」

「サーフィンのこと?うーん、それは教えられないなぁ。ところで、観覧車はどう?」

「きにいったよ!アダムにもみせてあげたいなー」

「じゃあ写真撮ろっか!そしたら見せられるよ!」

そう言ってカズミは海を背景にエヴァの写真を撮った。

好感度
エヴァ 3 2/4→3/4

↓1
01~40 異変に気づかなかった
41~ 異変に気づいた

84 異変に気づいた

「うん、よく撮れてる!」

カズミは撮影した写真をチェックしていた。

するとその時、カズミの直感が突然働いた。
慌てて昼食を食べているミツキ達の方を見ると、レストランに何人か怪しい人物が集まってきている。

「こちらカズミ、不審な人物を数名確認しました。対象のいるレストランを取り囲むように動いています」

無線を聞いてオルデンリッジは周囲を見渡す。

「確認した。これから──」

その時突如銃撃が始まった。蜘蛛の子を散らすように人々が逃げ惑う。

「まずい、早く下に降りないと!」

観覧車が下に着くまでの間、オルデンリッジ達は無事なのかカズミは気が気じゃなかった。観覧車から降りると、エヴァに絶対に離れないように言いつけてから、レストランへと向かった。

カズミがレストランの近くに到達した時、銃撃は終わっておらず、弾丸が飛び交っていた。

「少なくとも誰かは生きてるってことだね、よし!」

その時オルデンリッジから通信が入った。

「カズミ、無事か!?」

「はい!そちらの状況は!?」

「全員無事だ、だがかなりの数に包囲されている!そっちは!?」

「丁度敵の背後に位置してます!」

「分かった!奴らに奇襲を仕掛けてくれ!それに合わせて我々も包囲を脱し、合流する!」

「了解!」

今日はここまで。

それとハイオネル・ファミリー(>>306)のフロント企業を募集します。名前をお願いします。概要はあってもなくてもどっちでもオッケーです。
↓1


【名前】グラディウスグループ
【概要】貿易業を中心に金融業・重化学事業を担う。最近はバウエル社の低迷を見て中央大陸のPEMシェアに食い込もうとするなど、とても野心的な動きを見せる

乙でした

おつおつ

↓1 敵の白兵戦の腕前は?
01~20素人
21~60 兵卒
61~90 熟練
91~ エース

ヌッ

↓1
01~20カズミ負傷
21~50 拮抗
51~ 撃破

91 撃破

カズミは近くにあったスタンドの陰に隠れると、ホルスターから拳銃を取り出した。そのまま、敵に気取られないように様子を窺う。

「自動小銃なんていつの間に持ち込んだんだろ...」

レストランを包囲している襲撃者たちは格好だけなら観光客と何ら変わらないが、全員がアサルトライフルやサブマシンガンで武装していた。カズミのそばだけでも敵の数は4、5人は居る。

「拳銃じゃ少し心もとないけど、奇襲で混乱させるぐらいは何とかなる!」

カズミはレストランに向けてアサルトライフルを乱射している敵に照準を合わせると、深呼吸をしてから引き金をひいた。

「グハッ!」

うめき声と同時に撃たれた相手が地面に倒れ込む。

「何だ!?」

「トミーがやられたぞ!」

混乱している隙をついて、カズミは更にもう一人に鉛玉をお見舞いした。

「マイク!?」

真横に居た仲間が倒れた事に気づいた相手は弾の飛んできた方向に視線を移し、カズミを発見した。

「後ろだ、あそこにいるぞ!」

男の声に合わせて、彼の仲間たちが一斉にカズミの方を向く。

「うう、まずい!」

直ぐに銃弾の雨がカズミ目がけて飛んできた。

「絶対に顔を出しちゃ駄目だよ!」

「はーい」

スタンドは何とか銃弾を防いでいるが、そう長くは持たなそうだ。
しかしその時レストランの方で動きがあった。

「まずい、奴らが動くぞ!ここから──」

そう仲間に忠告していた男は、オルデンリッジによってピストルで頭を撃ち抜かれた。

続けて周囲にいた襲撃者たちもバーネットやガルーによって射殺された。

「大丈夫でしたか!?」

カズミのもとまでやってきたオルデンリッジ達に声をかける。
幸いにも見たところ誰にも目立った外傷は無く、ミツキも無事のようだ。

「何とかな。とにかく今はシーパークから抜け出すとしよう」

「しかし奴らがそう易々と逃してくれるだろうか?この人数、恐らく出口は固められているぞ、オルデンリッジ」

「おいおいバーネット、弱気になってんじゃねえぞ」

3人の会話をよそに、ミツキは1人でブツブツと呟いていた。

「まさか本当に殺し屋を送ってくるなんて...。決めました、戻ったらトバルカイン・テクノロジー含め下請け共に誰が支配者か思い出させてあげましょう」

白兵戦技能
カズミ 兵卒 2/3→熟練

>>戻ったらトバルカイン・テクノロジー含め下請け共に誰が支配者か思い出させてあげましょう

この件を乗り越えてもまた何かやらかしそうですね……

下請けおじさん「わからせなきゃ…(使命感)」

>>下請け共<<

カズミ達は追手から逃れる為にシーパーク内を移動しながら会話を交わしていた。

「ちなみに襲撃してきたのは一体?」

カズミの疑問に、周囲を見渡していたオルデンリッジが答えた。

「恐らくはハイオネル・ファミリーだな。何人か資料で見た顔が居た。おおかた金で雇われたんだろう」

それを聞いたミツキが呟く。

「ハイオネル・ファミリー...確か──」

と、その時、轟音と共にシーパークの外壁が崩れたかと思うとアブマットが目の前に現れた。

「武装したPEMだと!?どうやって持ち込んだ!」

「まずいぜオルデンリッジ!後ろから歩兵も来てる!」

「全く、どちらか片方だけならまだ何とかなったものを!」

バーネットはそう悪態をつきながら拳銃の弾倉を装填した。

そして何故かミツキも憤慨していた。

「何ですかアレは!アブマットじゃないですか!あんなものを私の目に入れないでくださいよ!」

「なんでおこってるの?」

「何って...あのシリーズ、コストやら運用の簡単さから随分と評価されてるみたいですが、私に言わせればゴミです、ゴミ!」

ミツキの口は全く止まる気配がない。

「ありとあらゆる設計が安定志向で、ロマンのかけらもあったもんじゃありません!PEM開発者ならもっと追い求めるべきものがあるでしょう!アブマットシリーズの設計者を目の前に連れてきてくれたら私がこの手でブチコロ──」

ミツキはハッとした表情になると、咳払いをした。

「...私としたことが、取り乱しましたね。とにかくあの機体は好きではありません」

そんなエヴァとミツキのやり取りをよそに、カズミは現在の状況が非常にまずいことを理解していた。

(このままじゃ絶体絶命...!)

その時カズミの目に入ったものがあった。

「オルデンリッジ先輩、私に考えがあります!」

「何だ!?」

「私がアレに乗って注意を引きつけます!」

カズミが指をさしたのはシーパークのアトラクション用のPEM、レインボーバードだ。

「確かに注意は引けるだろうが、アレは殆ど非武装だぞ!」

オルデンリッジの言う通り、レインボーバードの装備はごく簡素なブレードどペイントガンのみだ。

「でも機動性は抜群です、時間稼ぎなら!」

「本当にそれでいいんだな?もちろん対象を安全な場所に移したらすぐ援護に向かうが、それまで耐えられるか?」

「それは──」

↓1
1 レインボーバードに乗る
2 オルデンリッジ達と行動を共にする

1

「もちろんです!」

カズミは笑顔で答えた。

「分かった。俺たちが援護するから、合図をしたら走れ」

首を縦に振ったカズミはエヴァに視線を移す。

「みんなから絶対に離れたら駄目だよ!」

「うん。すぐアダムといっしょにもどるね」

カズミはエヴァの頭を軽く撫でると、オルデンリッジに準備が整った事を伝えた。

「よし...今だ、行け!」

そう叫ぶと共にオルデンリッジ達はそれぞれ歩兵とアブマットに銃撃を加え始めた。
それに呼応して、カズミは姿勢を低くしながらレインボーバードへと走っていった。

その背中を眺めながらバーネットが呟く。

「後輩、死ぬなよ」

「カズミならきっと大丈夫だぜ!」

↓1 敵パイロットの腕前は?
01~20 素人
21~60 兵卒
61~90 熟練
91~ エース

レインボーバードのもとにたどり着いたカズミは素早くコックピットに乗り込んだ。

「無事起動できた!特に不具合も...なし!」

アブマットは突撃銃を今にもミツキたちに放とうとしていた。PEM用の武器が人間に当たればミンチどころの話ではない。

しかしレインボーバードが起動した事に気づいたのか、カズミの方を振り返った。

「持ち堪えてみせる!」

視界の端にその場から去っていくエヴァ達をおさめながら、カズミは意気込んだ。

カズミ 熟練
敵 兵卒
援護が来るまで残り4ターン
↓1
01~20 被弾
21~70 膠着
71~ 敵にダメージを与えた

a

50 膠着

アブマットがこちらに突撃銃を構えたのを見て、カズミはすぐに行動を開始した。

(きっとフライングボードで銃撃を防げるのは一回が限界...。ここぞと言うときに取っておかないと)

そう考えたカズミは建物の陰に隠れて銃撃をやり過ごした。
そのままアブマットが弾を交換している隙に接近し、攻撃を加える。

ブレードもここぞと言うときに温存しておこうと考え、カズミはアブマットに向けて右ストレートを繰り出した。

「防がれた...!」

しかしアブマットはフライングボードでそれを受け流した。

カズミ 熟練
敵 兵卒
援護が来るまで残り3ターン
↓1
01~20 被弾
21~80 膠着
81~ 敵にダメージを与えた

今日はここまで。

ほい

乙でした


強くなってるカズミ……!

97 敵にダメージを与えた

アブマットはいつの間にか突撃銃をアックスに持ち替えており、振り上げた右腕をレインボーバードの頭めがけて振り下ろした。

「このくらいっ!」

カズミはステップで左に避けると、アブマットの右側頭部目掛けて左フックを繰り出そうとする。相手はそれに応じて防御態勢をとった。

「なーんてね!」

しかしカズミは拳を当てる事なく、右腰に提げられていたペイントガンに手を伸ばした。
そしてアブマットのカメラ部分はピンク色のペイントで染まった。

「今だ!」

ADMは左手にペイントガンを持ったまま右手でブレードを掴むと、狼狽えるアブマットの脇腹にそれを振るった。

通常のプレードならそのまま断ち切れたが、アトラクション用という事もあってかダメージを与えるにとどまった。

カズミ 熟練
敵 兵卒
援護が来るまで残り2ターン
↓1
01~20 被弾
21~70 膠着
71~90 敵にダメージを与えた
91~ 撃破

ぬん

17 被弾

ペイントで視界が塞がれたアブマットはアックスをひたすら振り回していた。
カズミが距離を取ったのと同時に、アブマットのカメラはウォッシャー液とワイパーによって元通りになってしまった。

すると敵は突撃銃で制圧射撃を加えながらフライングボードを展開し始めた。

「空に行かれると攻撃手段が...!」

しかし薄い装甲で近づくわけにも行かず、そのまま敵の滑空を許してしまったカズミは唇を噛んだ。
急いでフライングボードで後を追うが、アブマットは急旋回するとADMの方に進路を変え、銃弾を放ってきた。

「大丈夫、避けれる!」

そう思っていたカズミだったが、やがて異変に気づいた。

(機体がイメージ通りに動かない!?)

確かにレインボーバードは通常の軍用PEMよりは速い。しかしカズミはそれ以上の機動性を誇るADMの操縦感覚にすっかり慣れてしまっていた。

「駄目、直撃する!」

すれ違いざまに数発の銃弾をもらったレインボーバードの装甲はすっかりボロボロになっていた。

カズミ 熟練
敵 兵卒
援護が来るまで残り1ターン
↓1
01~10 撃破された
11~30 被弾
31~70 膠着
71~90 敵にダメージを与えた
91~ 撃破

a

41 膠着

「空は駄目だ...!」

そう考えたカズミは、アブマットが再び戻ってくる前に地上に戻った。

「けど状況はかなり不味いまんまだよ!」

カズミが悪態をつきながら空を見上げると、旋回を終えたアブマットが彼女を狙っていた。

上空からとなると建物の陰に隠れるわけにも行かない。使いたくはなかったが、カズミはフライングボードを構えた。

レインボーバードの頭上を通り過ぎる際に放たれた弾は全てフライングボードが防いでくれたものの、もはや滑空もできないほどの状態になっていた。

再び突撃銃の銃口がレインボーバードを捉える。

「絶体絶命...!」

その時、突如アブマットの進行方向を塞ぐかのように複数の光線が奔ったかと思うと、そのうちの一本が胴体を貫いた。

そこにはカズミにとっては馴染み深い機体、ナルカミの姿があった。

「待たせたな、カズミ!」

「ガルー先輩!」

少し遅れて、クラックロードとダートの姿も見えた。

「流石は私たちの後輩だな」

「助かりました、間一髪でしたよ。ミツキさんは無事ですか?」

カズミの質問にオルデンリッジが答える。

「彼女なら特務機関が確保したセーフルームにいる、安全だ」

「よかった...」

そして何よりカズミを安堵させたのはADMも共に来ていた事。つまり、エヴァが無事だということだ。

「むかえにきたよ~」

「いやー、間に合って本当によかった。僕の知らないところで死ぬなんて御免だからね、もう他の機体には乗らないよう頼むよ。さ、早くこっちに!」

アダムの言葉に従い、カズミはレインボーバードからADMに乗り移った。

「いやー、役人に賄賂を渡してPEMを持ち込んどいてよかったぜ」

「やったのはオルデンリッジだぞ。お前は何もしてないだろ」

「あはは...。でも、もう終わりですね」

「そうだな、そろそろ──」

すると、オルデンリッジの言葉を遮るように銃声が響いた。

「敵か!?」

銃弾が飛んできた方向にはアブマットの性能を全般的に高めた後継機であるカタラと、見慣れない黒塗りの機体がいた。

カズミは先手を打たれる前に黒い機体に向けてレーザーライフルを発射した。

「やった、直撃!」

レーザーは確かにコックピット部分の胴体に直撃した。

「...な、何で」

しかし傷一つとまでは行かないが、殆ど効いていなかった。

「何なんだあの機体は...どこかスパイヤーズに似ているが」

スパイヤーズと言えばバウエル・インダストリが開発した名機だ。総合的に優れており長年ブルトニア軍の主力として活用されていた。指向性エネルギー兵器の台頭により廃れた旧世代機ではあるものの、未だに使用されている。

「あれは...何処かの資料で見たことがありますね」

すると突然無線にミツキが割り込んできた。

「ミツキさん、どうやって!?」

「何やら見慣れない機体があったので、ドローンでその性能でも拝見しようかと。ああ、無線は暗号化されてましたが私にかかればないも同然ですね」

ミツキはさも当然と言った口ぶりだった。

「ああ、思い出しました。我が社のある開発チームがスパイヤーズの新型を作ろうとしていたんでした。ですがおかしいですね...確かにエネルギー兵器に対する防御を引き上げるとはされていましたが、あそこまでのものではなかったはず」

「まあ、誰でも思いつきそうなそんな面白味のない機体だったので開発費用を削ったんですが。そもそもPEMの開発というのは──」

「ごめんなさいミツキさん!こっちは戦闘中なんです!」

「ああ、失礼。それでは私は空から眺めているので、どうぞお構いなく」

↓1 敵パイロットの腕前は?
01~10 素人
11~50 兵卒
51~90 熟練
91~ エース

86 熟練

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離(レーザー兵器のためコンマ判定時に-5の補正)

コンマ下1桁 敵 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

2

1

カズミ 3/3 滑空
敵 3/3 滑空

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 敵 -1
71~90 敵 -2
91~ 敵 -3

短いけど今日は終わり。

ぬん


今や熟練に遭遇しても怖くないレベルになれたのだなあ

おつおつ

33 ゾロ目ボーナスで繰り上げ 敵 -1

(ライフルの攻撃は殆ど意味がない...)

そう考えたカズミは機動力で敵を圧倒しながら近接戦に持ち込もうと考えた。

「うん、やっぱりADMの方が動かしやすい!」

みるみるうちにADMは上空へと飛翔した。

「カズミ、試作機が追いかけてきてるよ」

「オーケー、狙い通り」

ADMの後を追う試作機はマシンガンから銃弾を放ってきたが、カズミは全てを回避した。

「今!」

カズミは装填をしていた試作機に接近しレーザーブレードの放出口を密着させると、そのまま起動させた。

火花が散ったかと思うと、試作機の装甲をブレードが貫通していた。

「やった!予想通り、この出力なら流石に防げないみたい!」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離(レーザー兵器のためコンマ判定時に-5の補正)

コンマ下1桁 敵 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

1

カズミ 3/3 近接
敵 2/3 近接

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 敵 -1
71~90 敵 -2
91~ 敵 -3

いつも結構な割合で泥試合だったが今日はコンマが良い

コンマ79 敵-2

レーザーブレードが胴体部分を貫通しているという惨状にも関わらず、敵は動くことができなかった。

というのもレーザーに耐性があるのは装甲の表面部分のみの為、下手に動けば内部の機関が損傷してしまうからだ。

「あれ、動かないな?」

カズミはそこまで考えていたわけではないが、今の状況になった時点で彼女の勝ちは確定したようなものだった。

とはいえ相手も無抵抗ではやられまいと左手にアックスを持った。

「カズミ!」

「分かってる!」

カズミはレーザーブレードの出力を停止すると同時に試作機を蹴り飛ばした。

そのままフライングボードから落下していった試作機は、国旗を掲揚するポールにコックピットを貫かれた。

操縦技能
カズミ 熟練 1/4→2/4


↓1 オルデンリッジ達と戦っている敵の腕前は?
01~10 素人
11~60 兵卒
61~90 熟練
91~ エース

33 ゾロ目ボーナスで素人判定だけど勝てば技能アップ

↓1 オルデンリッジ達は?
01~10 敗北
11~30 苦戦中
30~ 勝利

ボーナスゲット!

37 勝利

どうやら敵パイロットは碌な訓練もしていなかったらしく、オルデンリッジ達は既に制圧を終えていた。

操縦技能
オルデンリッジ 兵卒 1.5/3→2.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3→熟練 0.5/4
ガルー 兵卒1/3→2/3

「もうおわりかなー?」

「だと良いけど...」

幸い増援がくる気配はない。

その時ミツキがカズミ達を呼んだ。どうやら怪しげな人物を見つけたらしい。その怪しげな人物はミツキが飛ばしている武装したドローンに銃を突きつけられていた。

「あなた...どこかで見た顔ですね」

男はドローンから発せられたミツキの声に最初は驚いた表情だったが、すぐに怒りが表れた。

「あなたの"元"社員ですよ!」

「ああ、例の試作型スパイヤーズの開発チームに居た人ですか。何故こんな真似を?」

ミツキの言葉を聞いて、男の表情はまるで般若のように変化した。

「何故!?それを聞きたいのはこっちですよ!真面目に仕事をしていただけなのに、どうして予算を減らされないといけないんですか!?おかげでろくに事情も知らない他の部署の連中には無能だと冷たい目で見られましたよ!」

「だってしょうもなかったですし」

「あっ...あなたって人は...!」

男は今にもドローンに殴りかかりそうだ。

「そんな事よりあの試作機は何ですか?資料で見た時はあそこまで対エネルギー性能は高くなかったと記憶していますが」

「ハハハハ...!あなたに不当な目に遭わされて腐っていたところをグラディウスグループに拾って頂いたんですよ!」

グラディウスグループ── 西大陸における巨大企業であり、貿易業を中心に金融や重化学事業を担っている。一般人には知られていないが、業界人の間ではハイオネル・ファミリーのフロント企業である事は周知の事実である。

「彼らは私に自由にやってくれと言いました。だからあなたへの復讐も込めてコスト度外視でハイグレードの対エネルギー装甲を備えたスパイヤーズの後継機を開発したんですよ!」

カズミはどう考えてもミツキが悪いような気がしていたが、口を挟むのはやめておいた。

「それで彼らが私の開発した試作機を使ってあなたを殺すと聞いて、この目で見にきたんですよ!...まぁ、失敗したようですがね」

男はそう皮肉げに笑った。
対してミツキは理解できないと言った感じでため息をついた。

「それなら最初からその試作機をウチで作ればよかったじゃないですか。エネルギー兵器を完全に無効にするPEM、夢があります!」

その言葉を聞いて男は怒りと呆れが混ざった複雑な表情になった。

「まぁ、終わった事はもう良いです。私は自分に逆らった人間を受け入れるほど心は広くないので。この人の処理はあなた達に任せます」

それよりも、とミツキは続ける。

「グラディウスグループと言いましたね...。成程、大体今回の事件の概要がわかりました。大方下請け共を焚き付けたのもグラディウスでしょうね」

グラディウスグループは近年、西大陸だけでなく中央大陸のPEM製造のシェアをも狙っている。その事もあってか以前から何回か、彼らからバウエル・インダストリに対する揺さぶりはあった。

今回の件はいよいよグラディウスグループ、そしてハイオネル・ファミリーが中央大陸に本格的に進出する意思を見せたという事だろう、というのがミツキの推測である。

「グラディウスグループに対する対処は考えておくとしましょう。それよりも更に興味深いのはあなたの機体です」

「ADMの事ですか?」

「ええ。明らかに現存しているどのPEMのスペックをほぼ上回っています。それに加えて──」

興奮気味に語り出したミツキをオルデンリッジが遮った。

「そこまでにしてくれますか、ミツキさん。厄介な事になる前にここから離れます。彼はこちらで身柄を確保します」

「分かりました。では貴方たちが戻ってきたら父から言われていた報酬を渡す事にしますね」

そうしてカズミ達、特務機関はミツキ=バウエルの護衛を無事終えた。
今回の件で彼女も考えを改めたのか警察や軍に連絡し、傭兵も含め護衛を増やす事にしたようだ。

そしてシエラ=レオネは特務機関の自室で、ミツキから報酬としてもらった一つの座標を見ていた。

↓3まででコンマ が1番高いものを採用
ソラ・テックの本社の位置は?

南極

空中メガプラットフォーム

空中都市空母、しかし東方大陸付近の海中に沈んでいる

「これは...東方轟海か」

東方轟海とは東方大陸と中央大陸を挟む海の中でも東方大陸に近い方を指している。1年中嵐が吹き荒れている過酷な場所だ。

シエラ=レオネは暫く考え込んでいた。

オルデンリッジがミツキからこの座標を知らされた時に言われた事を信じるのであれば、過去にバウエル・インダストリも調査を行ったが何も見つからなかったらしい。

「...実際に赴かなければ分からないな」

今日はここまで。

乙でした

おつー

乙でした

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 2/4

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3

白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)

自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

3 エヴァ バーネット たまにはカズミ以外の面子との絡みを

その日、バーネットは特に予定もなく共用ルームでテレビを見ていた。

『続いてのニュースです。バウエル・インダストリが大規模な人事異動を含めた改革を行うと発表しました。代表のミツキ氏は──』

「...逆らったもの達の、体の良い厄介払いというわけか」

バーネット自身の意見としてはむしろ反旗を翻した下請けの会社達に同情的だった。
勿論上が指揮を取り下が働くというのは彼にも納得できるが、それはあくまで各々が各自の責任を果たしている場合に限られる。

「あの小娘はそこがなっていないと言わざるを得ないな」

「こむすめ?」

すると、いつの間にか横にいたエヴァが口を開いた。

「じゃあわたしはなにむすめ?」

「むむ...何と言えば良いか」

実のところバーネットは子供と接するのが得意ではない。彼自身は上下関係を気にするタイプだが、子供は勿論そんな事気にしない。
バーネットもそれは一種の子供らしさだと理解しているから怒りはしないが、しかし子供の相手が得意とは言えない。

「ところで後輩はどうした?いつも一緒にいると思っていたが」

「お姉ちゃんならべんきょうちゅうだよ。だいじなことだって、すごいうなりながらいってた」

おそらくは今度開かれる戦術に関する勉強会の課題だろう、とバーネットは考えた。

「確かにそれは大事だな。何せ不備があれば長官の教育が待っている。...エヴァは学校に行きたいか?」

エヴァは暫く目を瞑りながら腕を組み、首を傾げた。

「んー、いったことないしわかんない」

「それもそうか。だがまあ、学校というものは良いところだぞ。マナーや社交性も備わるし、何かを学ぶというのは良い事だ」

「ふーん。バーネットは学校に行ったことあるんでしょ?」

「当然だ」

「じゃあこんどなにかおしえてよ」

「む...考えておこう。何せ準備が必要だ。やるならきっちりやりたい性分なのだよ」

「わかったー」

『続いてのニュースです。国内の人気アイドルグループの──』

するとエヴァの視線がテレビの方に移った。

「アイドルに興味があるのか?」

「ちがう、うただよ」

「歌か...好きなのか?」

「うーん、なんていうか、とくべつ?」

「特別?ふむ...そうだ、歌ってみてくれないか?」

「いや」

バーネットなりにエヴァの事を知ろうと思い提案したのに、明らかな拒絶に彼は若干ショックを受けた。

「なら、今度勉強を教えたら歌ってくれるか?」

「うーん、かんがえとくね」

「ははは、そうか。是非、期待しておくとする」

するとエヴァは何処かへと去って行った。

「ふむ。今度、学生時代の教科書を探してみるとするか」

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 2/4

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3

白兵戦能力
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)

自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

3長官とアダム
カズミの他続行
内容はカズミの成長について

「...こんなところか」

時刻は深夜を回っているが、シエラ=レオネは自室で書類仕事を片付けていた。

「アダム、コーヒーを頼む」

「承知しました~っと」

アダムの声と同時にコーヒーメーカーが起動する。

アダムも含め、特務機関がPEMに搭載しているAIは基地内の施設や備品にネットワークを介しての接続が可能である。

「ふぅ...」

出来上がったコーヒーを手に取ると、シエラ=レオネは香りを楽しむようにカップを顔に近づけた。

「悪くない。リリスが作るより深みのある香りだ」

「うへー、あんな真面目ちゃんと一緒にしないでくださいよ」

「普段は忙しいからな。効率性で言えば彼女が最適だ」

「かわりに遊び心はありませんけどね」

シエラ=レオネは微笑を浮かべながらカップに口をつけた。

「ところで、カズミの様子はどうだ」

「最高ですよ、最高!」

高揚気味のアダムに呆れながら、シエラ=レオネが口を開いた。

「...主観抜きで頼む」

するとアダムの口調は先ほどまでとは打って変わって冷静になった。

「そうですね...悪くないと思います。カズミが来てからADMの出力は右肩上がり、エヴァとの関係も良好ですよ」

「なるほど」

「それに彼女自身も操縦技術は上昇してます。もしかしたらいつか長官を追い越すかもしれませんよ?」

「ふっ、だといいが」

「カズミには元々才能があったんでしょうか?」

「どうかな。私には才能がないから、分からないな」

「またまたー。努力も才能のうちって言葉知ってますか?」

「努力は当然のことだ。それで、メンタル面はどうだ?」

「うーん、メンタル面は僕達AIの苦手分野ですから、正直なところ僕には分かりかねますね。今の所は大丈夫そうですが」

そうか、とシエラ=レオネは呟いた。

「成長といえば、カズミはまた胸が大きく──」

「それはどうでもいい」

コーヒーを飲み終えたシエラ=レオネは椅子に座ると、再び仕事の用意を始めた。

「それにしてもどうしてそこまで気にするんですか?勿論、2人は特別ですけど...」

「別に2人だけを気にしているわけではない。全ての部下に気を配るのは上司の仕事だ。とにかく、カズミとエヴァのことは任せるぞ。何かあればすぐに知らせろ」

「大船に乗ったつもりでいてください。それよりも少しは休んだらどうですか?」

「それなら私の代わりに仕事をしてくれるか?」

「あはは...体がないので無理ですね」

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 2/4

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3

白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)

自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

リリスおるんけ!
3カズミとリリスで
アダムから妙な事言われたりされたりしてないか心配してくれるリリスさん

ああ、募集してない時に投げられたやつか、あんまそういうの採用すると味を占められてよくないと思うが……

>>540は投げた人と同一人物か?募集されてない時に投げたくせに温情で採用された途端表にもないのに取りに行くのか……

>>541
投げられた案は出来るだけ採用したいと思っちゃうんですよね。でも確かにその通りなので、以後は募集してない時に投げられたものは採用しないと、宣言しておきます。

「ふー、さっぱりした!」

訓練でかいた汗を流し終えたカズミは自室のベッドに腰掛けながら、ジュースを口に運んだ。

「運動の後はジュースではなくスポーツドリンクを推奨します。失った水分やミネラルの補給を行うべきです」

「ななな、なにっ!?」

突然部屋に響いた声に驚いたカズミは思わずジュースをこぼしそうになったが、何とか落とさずに済んだ。

「ワタシはリリスと申します」

「リリス?確か長官のPEMに搭載されたAIだよね?」

「はい」

「えと...何のようですか?」

「先日、アダムと長官の間でかわされた話の中に気になる点がありました」

「はぁ...」

「アダムから何か嫌がらせ等は受けていませんか?」

「アダムから?」

全く予想していない名前が出てきて、カズミは少し面食らった。

「ああ、言い忘れていました。"性的"なものです」

カズミは思わず飲んでいたジュースを口から吐き出しそうになった。

確かにアダムの性的な言動は思い当たる節があるが、そこまで酷くもないのでカズミは気にしていなかった。

「えーと、まあ、ありますけど、嫌がらせってほどじゃあ...」

「やはり、ありましたか。さすが欠陥だらけのド変態AIですね」

「い、言いすぎじゃ~?」

「いえ、アダムはどうしようもない低脳です。彼にはワタシからキツく言い付けておきます。以後は安心してください」

「え、えと──」

「それでは、さようなら」

「...えーと、何だったんだろう?」

嵐のように現れては去っていったAIに、カズミは困惑せざるを得なかった。

↓1 リリスの好感度
01~20 1
21~40 2
41~60 3
61~80 4
81~ 5

28 2(ただのパイロット)



──東方轟海、海上──

「艦長、どうだ」

シエラ=レオネの言葉に軽空母の艦長が答える。

「はっ、ソナーでの探知をかけていますが海中での反応はありません」

「そうか...」

座標は確かにここであっている。にも関わらず何も見つからないとはどういうことなのか、シエラ=レオネは頭を悩ませていた。

「恐れ入りますが、巨大な嵐が近づいています。数時間後には海域から一時離脱する必要があるかと」

「分かった。海中の様子は落ち着いているのか?」

「今の所は、はい。PEMも潜航可能な程度です」

「分かった。ではPEMで海中の探索を行う、配置につかせろ」

「はっ!」

敬礼を終えると、艦長はマイクに向かって話し始めた。

そしてその艦内放送をカズミとエヴァも割り当てられた部屋で聞いていた。

「捜索班は配置につけ、か」

カズミはエヴァの方を見る。

「本当にADMって水中に入れるの?」

「もちろん!お姉ちゃんがくるまえにじっけんしたよ!」

そっか、とカズミは呟く。彼女自身は水中でPEMの操作などしたことがないので不安を隠しきれていない。

「とりあえず、ADMのとこに行こう」

2人は部屋を出ると格納庫へと向かった。

格納庫では命令を受けた特務機関の水兵達が慌ただしく動いていた。

2人がADMに乗り込むと、シエラ=レオネから通信が入った。

「カズミ、ブリーフィング通り海中の探索を行え。なお2時間後には巨大な嵐が到来する。諸々の準備も含め探索のリミットは1時間だ」

「はい!」

「そう気負わなくても良い。嵐が去ればまた探索は再開できるからな。とにかく、注意して臨め」

「了解です!」

すると格納庫のハッチが開いた。水兵達が出撃の合図を送っている。

「じゃあいくよ、エヴァ」

「うん!」

ADMと、潜水仕様のスパイヤーズが海へとダイブしていく。

「すごい、本当に水の中にいる!」

「だからいったでしょ?」

「じゃあ、カズミ、探索を始めてもいいよ」

アダムの言葉を皮切りにカズミは海中を移動し始めた。

このあたりは比較的水深が浅く、太陽の光が海中にまで届いている。岩がちな地形に注意しながらカズミは歩みを進める。

「さめだ!」

目の前を泳ぐ3mほどのサメをエヴァが指さした。

「大きいね...」

ADMのライトに照らされるとサメは素早く何処かへと行ってしまった。

「海中観光もいいけど、任務を忘れないようにねー」

「分かってるよ、アダム」

その後も魚やクラゲの大群には遭遇したが、ソラ・テックの本社跡らしきものは全く見当たらない。

そうこうしているうちに40分程経過し、そろそろリミットが迫っていた。

「見つからないな~。アダム、本当にここであってるんだよね?」

「座標は間違いないよ」

「うーん...」

その時突然辺りの視界が悪くなった。

「くらーい」

「どうやら、海流の流れが急に強くなったせいで海中の砂が巻き上がってるみたいだね」

「このままじゃ周りから逸れちゃうって!」

カズミの心配も虚しく、砂煙がさった時には既に特務機関の仲間から逸れていた。

それと同時に気づかない間に水深がかなり深くなったのか、周りは真っ暗だ。

「取り敢えず隊に合流しよう。うーん、こっちかな?」

「止まって!」

アダムの大声に驚きながらも、カズミは必死に操縦桿を動かす。

「ど、どうしたの?」

「これは...」

「お姉ちゃん、ほら」

気がつけばADMは断崖絶壁に立っていた。
そして崖の先は巨大な窪地になっており、そこには複雑に組み合わさった船の集合体が、半分地面に埋もれながら鎮座していた。

「間違いない...これだよ、カズミ」

「だ、だろうね」

「すっごーい、おおきいよー!」

その船の集合体の大きさは、小島程度なら軽く超えてるほどの規模だ。

「タイムリミットまで後5分、どうする、カズミ?」

「通信は駄目、か。...今戻ってもきっと合流できない。このままアレを調べよう!」

今日はここまで。


何が出るかな

乙でした

おつおつ

「見つけたのはいいけど、一体どこから探せばいいのやら...」

カズミには崖上からでも巨大に感じられたが、近づくとよりその規模の大きさを実感した。

「本社跡、というよりは街だよ。これは全部捜索するのにとてもじゃないけど数日じゃ足りないなぁ」

そう呟きながらカズミはADMを接近させる。

「ここのひとたちは海のうえにすんでたってこと?」

「うーん、どうだろ。アダムの考えは?」

「どうかなぁ。だって海上に住むメリットがなくないかい?それに船の、まぁ船と呼んでいいのか分からないほどの大きさと複雑さだけど、とにかく構造も何か少し変なんだよね」

「ふーん。...取り敢えず、着いたよ」

ADMは地面に斜めに埋まった甲板に立っていた。甲板には多くの建物が建造されている。

「なにをさがすの?」

人だよ、とアダムが言った。

「ガーディアンオブエデンが探している記者がここにいるかもしれないんだ」

「こんな所に本当にいるのかなぁ?仮にいたとしても会えるかどうかも怪しいよ。でも、ま、行くとしようかな」

「でもADMははいれないよ?」

エヴァの疑問に答えるように、カズミは自身とエヴァが身につけている潜水用スーツに不備がないかを確認した。

「前言った、泳ぐのを教えてあげるって訳じゃないけど、泳いでいこっか」

「やったー!」

「いやいや、これ任務だからね。僕からの通信が届くかも分からないし、しっかり頼むよ」

「任せてって」

そう言ってカズミはエヴァの手を繋ぐと、ハッチを開けて外に出た。

「よしよし、問題なし。エヴァも大丈夫?」

「うん」

「じゃあ中に入ろう」

カズミとエヴァは傾いた建物の扉まで移動した。

「開くかな?」

カズミが押すと、簡単にドアは開いた。

「幸先いいね!さあ、行こう」

そうして2人は船内へと足を踏み入れた。

「くらいねー」

「うん...」

電気系統が生きているはずもなく、船内は真っ暗であった。

カズミはヘッドライトを起動し、エヴァの手を引っ張りながら進んでいく。

水中には様々なものが浮かんでいた。筆記用具やオフィス用品のような物から、娯楽の為の本や漫画、家族写真、そして人骨も。

「...」

カズミはエヴァの様子を窺ったが、特に怖がってもいないようだ。むしろ初めて見る人骨に興味津々と言ったところだ。

しばらく進むと2人は開けた空間に出た。

「ここでごはんをたべてたのかな?」

エヴァの言う通り食器やトレーが水中を漂っている。

「多分ね。それにしても広すぎるよ...。アダムが何か見つけてないかな?」

カズミはアダムに通信を試みる。

「やあ、カズミ、通信は良好だよ。何か見つけたかい?」

「何も。アダムは?」

「少し面白いものがね。どうやら一部の区画にはまだ電気が通ってるみたいだよ。取り敢えずそこを目指したらどうかな?」

「わかった。で、それは何処?」

「どうやら下層部に位置してるみたいだよ」

それを聞いたカズミは下に目線をやった。そこには沈没の途中に破損したのだろうか、複数の階層にまたがった大きな穴が空いていた。

「それじゃあ、下に行くよ」

そう言ってカズミは通信を切るとエヴァと共に、まるで何かの口のような穴へと降りていった。

2人は暗闇の中を進みながら、いくつかの部屋や扉を通過していった。

そしてまた一つの扉を抜けると、そこには小さな空間が待っていた。
すると突然通ってきた扉が閉じたかと思うと、異様な音が聞こえてきた。

「エヴァ、捕まって!」

「うん」

カズミの警戒に反して悪い事は起きず、ただ水が部屋から排出されていくだけだった。

「成程、エアロックって訳か。ということはつまりここが電気が生きてる場所だね」

「ヘルメットとっていい?」

「駄目。何があるか分からないからね」

「はーい」

そして2人は扉を開けて奥へと進んだが、室内の様子が先ほどまでとは少し変わっている。まるで研究施設のようだ。

「これなら探し物も期待できそう、かな?」

2人が捜索中に見つけたものは?(PEMや兵器、日記や資料などの文献など。それ以外でも可)
↓3まででコンマの値が1番高いもの

反重力装置に関する資料

ここにいた人の日記

よくわからない図式(太陽系の地図)

矛盾なくいけそうなので3つとも採用します。

建物内を捜索する途中カズミはいくつかの文献を見つけた。

「これは、日記かな?」

表紙には題名はなく数字が書かれているだけだ。

『まさか本社に配属になるなんて、オマケに妻も一緒にここに住んでいいらしい!一体何が評価されたんだろう?まあ、何にせよここに居れば将来はきっと安泰だ!』

「でも...結局こうなっちゃったんだよね?何だか可哀想」

日記はまだ続いている。

『やっぱりここは凄い!僕が着任した時でさえ凄い大きさだったのに、今でも増築が続いている!ソラ・テックの業績は右肩上がりだし、最近はウチが主導で世界統一協約なんてのが締結されるなんて噂も聞こえてきている。ひょっとするとここは惑星エデンの首都になるかもしれない!』

「歴史で少し習ったけど、ソラ・テックってやっぱり強い影響力があったんだ...。そんなに凄かったなら、なんで倒産、というか滅亡?したんだろう」

『...最近活気が無くなってきた。噂では色んな国や企業からウチに対して、原材料やエネルギー、食料の輸入規制が取られているらしい。上層部は本社にある農場や施設で賄っていけると言っているが...』

「雲行きが怪しくなってきたよ...」

『...妻が死んだ。何故だ?何故僕らは襲われたんだ?僕らが一体何をしたんだ?むしろ分け隔てなく色々な国や企業に技術提供や支援を行ってきたのに...これを書く気力も湧かない』

「本社が襲撃されたってことかな?でも、襲撃と同時に滅んだわけじゃないってこと?」

『上層部が言うには新天地を見つけたらしい。そこにいけば平和が待っているとか。...僕にとってはもう遅い話だ』

「新天地...?」

『どうやら僕らは嫉妬深き大地の悪魔の怒りを買ったらしい。この船はじき沈むだろう。...だけど僕にしてみれば、ようやく無意味な人生を終わらせられる。今、会いに行くよ』

何とも後味の悪い結末にカズミは顔を歪めた。

「...はぁ。それにしても、大地の悪魔って何のことだろう?どっかで聞いたことあるような気がするんだよなー」

取り敢えず今日はここまで。

乙でした

忙しくて更新できずすみません。
金曜の夜は更新できると思います。

報告おつー

了解ー

カズミは日記を閉じると、近くの机の上に置いてあった紙に視線を移した。

「何だろ?色々数字とかが書いてあるけど。書いてあることも難しくてよくわかんないなー」

何かの設計図のようだがカズミには何が書いてあるのかさっぱり分からなかった。分かったのは船の図面が描かれていることと、反重力という単語だけだ。

「うーん、つまりこの設計図に書かれた船に反重力装置がついてるってこと?でもこんな規模のもの、作れるはずないよ...」

カズミはしばらく考え込む。

仮に作れたとして、ソラ・テックの本社は海と空、両方に対応した船だったということだろうか?それともそもそも海ではなく空を飛ぶためのものだったのだろうか?

「それなら日記に書かれてた新天地は空にあるってこと?」

しかし惑星エデンの空に人が住めるような場所があるとは聞いたことがない。もしかするとさらにその上、宇宙と呼ばれる場所にあるのかもしれない。

どちらにせよ惑星エデンの空は非常に危険な場所だ。ある程度の高度に到達すると飛行物体を狙い撃ちするように気流が荒れ、必ず墜落する。

「お姉ちゃん、面白いものみつけたよ」

エヴァによってカズミの思考は中断された。

「どれどれ?」

エヴァが見つけたのは巨大な球を中心として、その周囲に大きさの異なる幾つかの球が描かれた図形だ。

「はぁ、これも意味わかんない。字は掠れて読めないし」

カズミは訳の分からない図形を机の上に放り出すと、再び周りを探り始めた。

「手がかりなし、か」

両手を腰に当てながらカズミはため息をついた。

「そろそろ進もっか。よくわかんない資料はほっといても大丈夫でしょ。それより記者を探さないと」

そう言うとカズミはエヴァの手を引いてその部屋を後にした。

しばらく廊下を歩いていると、先の方から声が聞こえてきた。2人はすぐに物陰に隠れる。

「おい、あの女は何処に行った!」

「分からない」

男と女が荒々しい口調で話している。

「ったく、データはあいつが持ってるんだろ?さっさと見つけないとゼウスさんにどやされるぞ」

「ああ。シュタイナー達は西側を探してる、私たちはこの先を調べよう」

「ああ!」

遠ざかっていく2人の足音を聞いてから、カズミは頭を出して様子を窺う。

「ゼウスってことは、あいつらガーディアンオブエデンだよね。どうやってここに...?」

するとアダムから通信が入った。

「カズミ、悪い知らせだよ。船が大きすぎるせいで分からなかったけど丁度僕らと反対側の位置にPEMを数機確認した。レーダーに識別番号が映らなかったから、少なくとも特務機関じゃないね」

「私もそいつらに丁度あったとこだよ。ガーディアンオブエデンが記者を探してるみたい」

「ふむ。捉えようによっては朗報かもね」

「どういうこと?」

「少なくとも記者は奴らの手にないんだろ?なら無理に戦う必要はないよ、相手より早く見つけて逃げたらいいさ」

「...確かに!じゃあ急ぐよ!」

カズミは通信を切ると、エヴァを連れて足早に移動し始めた。

↓1
01~50 敵に遭遇
51~ 無事に通過

a

コンマ51 無事に通過

「どうだ、見つけたか?」

「いや。少なくともこの区画にいるはずなんだけど...」

「くそっ、とにかく虱潰しに探すぞ!」

するとガーディアンオブエデンの2人はその場から離れていった。

「よしよし、まだ見つけられてないみたいだね。私たちも急がないと」

それからカズミは部屋をいくつか捜索したものの、記者は見つからなかった。

「急がないとダメなんだけど...」

「ねえ、お姉ちゃん、ここは?」

エヴァが指差したのは電気の切れた部屋だった。

「取り敢えず見てみよっか」

カズミはヘッドライトを点灯し、部屋に入る。
中はぐちゃぐちゃに荒れており、足の置き場が少ない。

部屋の奥まで進んだが何も見つからない。

「ここには居ないか...」

そう呟いて部屋から出ようとした時、暗闇で何かが動くのが見えた。

明かりをそちらに向けると、拳銃を手にした女性がこちらを狙っていた。

「動くと撃つぞ」

その女性は冷静に警告してきた。

「...」

「お姉ちゃん?」

カズミは言葉が出なかった。そこには見慣れた顔があったからだ。

カズミと同じオレンジの髪をポニーテールに束ねたその女性は彼女の姉、アルト・アーディガンだ。

(喜ぶべきかどうかわかんないけど、ヘルメットのお陰で顔は見られてない...)

カズミは姉との再会を喜ぶべきなのか、こんな厄介ごとに巻き込まれていることを嘆くべきなのか分からなかった。

(どうしよう、どうやって連れて行けば?正体を明かす?でも私は死んだことになってるし...。というかそもそも何でお姉ちゃんがここにいるの!?)

↓1 どのようにアルトを説得する?

ここにいても奴ら…ガーディアンオブエデンに捕まるだけ。助かりたいなら付いてこいと言う

自分が国の特務機関である事と、ガーディアンオブエデンが来ている事を伝える

(やっぱり正体は明かせないよね。お姉ちゃんはちょっとガサツだけどしっかりしてるし、私より頭もいい。だから利点を提示すれば着いてきてくれるかも)

「銃を下ろせ、私はお前の敵ではない」

侮られないように威厳を出そうと、突然口調を変えたカズミを見てエヴァがポカンと口を開ける。

「にあってない...」

そんなエヴァの呟きを無視して、アルトが口を開く。

「そんな言葉を信じるとでも?」

「それはそちらの勝手だが、いずれ奴ら、ガーディアンオブエデンがここに来るぞ。死にたくないならついて来い」

「...」

「私が奴らの一員ならとっくに大声を出している」

↓1
01~40 信用されなかった
41~ 信用された

ぬん

コンマ54 信用された

アルトは拳銃を腰のホルスターに入れると、やれやれといった感じで両手を挙げた。

「わかったよ。少なくともここを出るまではアンタに付いてったほうが良いかもな」

「分かってもらえて何よりだ。では行くぞ」

カズミは念のため拳銃を取り出すと、2人を連れて部屋を出た。

「潜水用の装備はあるのか?」

先導しながらカズミがアルトに問う。

「奴らから逃げる時に壊れた」

「そうか...」

カズミはアダムに通信を入れる。

「目標を確保したが、潜水用の装備がない。こっちまで来てくれるか?」

「いいけど...何だいその口調?」

笑いを必死に押し殺しながらアダムは返答した。

「いいから来い!」

「ごめんごめん!分かったよ、5分後にこのポイントで。じゃ」

(何も笑わなくてもいいじゃん!確かに自分でも変だと思うけど...)

そんな事を考えながら端末に送られてきた位置を確認する。

「それで、アンタは何者だ?それにこの女の子は?」

「はろ~」

「とにかくお前を助けにきたということだけは言える」

「そうかい」

アルトは不満気に応えると、ポケットからタバコを取り出した。

「今吸うのか?」

「悪いか?」

「奴らに臭いとかでバレるだろ」

「すぐにに迎えが来るんだろ?なら大丈夫さ」

「まったく...」

姉がヘビースモーカーである事は知っていたが、まさか命がかかっている時にまで吸いたがるとはカズミは思わなかった。

(それとも死にそうだからこそ吸いたいのかな?どっちにせよ、私には分かんないや)

「それで、何故奴等に追われてる?」

「...ま、話したところで特に問題ないか。ある事情からソラ・テックの事を調べることになったんだが、見ての通り海中にあるだろ?」

煙を吐きながらアルトは続ける。

「とてもじゃないが自腹でPEMなんて用意できなくてな。会社もネタが取れるかどうか分からないから金を出してくれないし。そしたら海洋探査を行ってるNGOに声をかけられてな」

今思えば話がうますぎたな、とアルトは舌打ちをした。

「ところが蓋を開けてみれば、可愛い妹を殺したテロリスト集団じゃないか。こんな奴らの片棒を担ぐのはゴメンだって思って、今に至る。それで何とか奴らのPEMを奪って逃げようとしていた時に、アンタと会ったって訳さ」

「そうか...」

今すぐここで自分は生きていると叫びたい気持ちを抑えながらカズミは進む。

「できることならこの手で全員殺してやりたいぐらいだよ」

「...やめておけ。妹もそれは望まないだろう」

「だろうな...」

カズミ達は時間ぴったりに所定の位置に着いた。

「そろそろ来る筈だが...」

突然通信が入った。アダムからだ。

「到着したよ。じゃあちょっと揺れるよ」

「待て、何をするつもり──」

すると突然ADMの腕が壁を突き破ったかと思うと、それを左右に広げて引きちぎった。当然、莫大な量の水が流れ込んでくる。

「早く乗って!」

アダムに急かされ、3人はコックピットに乗り込んだ。
コックピット内に入り込んだ水が排出されるとアルトは大きく息を吸った。

「アンタらふざけてんのか?溺れ死ぬかと思ったぞ」

「...すまない」

「それよりカ──」

アダムはカズミの名を口に出しかけたが、カズミの眼力とエヴァの合図で何とか踏みとどまった。

「えーと、パイロット、直ぐに敵が来る!」

「分かった」

カズミはソラ・テック本社が位置する巨大な窪地から抜け出そうと、フライングボードを起動しようとした。

しかし背後から飛んできた銃弾がADMを掠めた。

「もう追手が!」

↓1 敵の数
01~40 1
41~80 2
81~90 3
91~ 4

コンマ38 1機

↓1 敵パイロットの腕前は?
01~20 素人
21~60 兵卒
61~90 熟練
91~ エース

a

コンマ35 兵卒

カズミ 熟練
敵 兵卒

↓1
01~30 被弾
31~ 撃破した

ぬい

コンマ07 被弾

潜水仕様のアブマットが水中銃を放ちながら、傾いた甲板の上を歩いてくる。

「これしき!」

フライングボードで弾を防いだが、敵は直ぐそばに迫っていた。
アブマットは右手に銛を持つと、ADMのコックピット目がけて突き出してきた。

いつもの様にカズミは避けてから反撃しようとしたが、慣れない水中戦のせいか行動がワンテンポ遅れ、被弾してしまった。

「陸地なら遅れは取らないのに!」

カズミ 熟練
敵 兵卒
↓1
01~10 撃破された
11~30 被弾
31~ 撃破した

勝負は時の運とはいえ怖いな

ADM水中適正ないなコイツ!

コンマ19 被弾

銛で傷を受けながらも、ADMはレーザーブレードを振るう。

しかし後一寸というところで、刃は届かなかった。

「おい、大丈夫なのか?」

「だ、大丈夫だ!」

アルトに空返事をしながら、カズミはアブマットから距離を取るために後退しながらレーザーライフルを放つ。
しかし光線はアブマットに直撃する事はなかった。

するとアブマットが再び銛を構えた。

「もしかして...!」

気づいた時にはアブマットは銛を射出していた。

「まずい!」

回避は間に合わず、ADMは2度目の直撃を喰らった。これも地上なら避けれていた筈だ、そのような思いがカズミをさらに焦らせていく。

カズミ 熟練
敵 兵卒
↓1
01~10 撃破された
11~30 被弾
31~ 撃破した

今日はここまで。


兵卒なんかに屈しないんだから!

おつおつ
姉にはバレるのかはたして…

コンマ59 撃破した

「水の抵抗に、海流の影響、全部計算に入れないと...」

カズミは焦りを抑える様に呟く。

それと同時にアダムも計算を行なっていた。

(僕のナビゲート付きでも上手く動けていない...。機体の補佐を捨ててもっと計算に集中するべきだろうか...)

「お姉ちゃん、いつもどおりだよ」

エヴァの言葉でカズミの目は覚めた。

「...そうだね」

カズミは目を瞑り、深呼吸をした。

(そもそも私に小難しい計算なんて無駄。なら直感に頼るしかない。幸い敵の腕前自体は私より下のはず...)

アブマットがトドメを刺そうとADMに接近、銛を構えた時、カズミは目を見開いた。

「そこっ!」

それは一瞬だった。火花が散ったと同時に、アブマットは袈裟斬りにされ、崩れ落ちた。

「やった!さすがカ、いや、パイロット!」

「全くヒヤヒヤさせられたぞ。アタシを守るってんならしっかりしてくれよ」

「...分かってる。追手が来る前に移動するぞ」

急いでその場から去ろうとしたが、気付かぬ間に、カズミの行手を塞ぐように一機のPEMが武器を構えていた。

↓1
01~25 サノス
26~50 カスケード
51~75 ライ
76~ ケヴィン

ぬん

↓1 ケヴィンの腕前は成長した?
01~70 素人のまま
71~85 兵卒に成長
86~95 熟練に成長
96~ エースに成長

a

つよい

コンマ91 熟練に成長

カズミの行手を阻むようにカタラが道を塞ぐ。

「怪しい船を見かけたって話は聞いてたけど、まさかここでお前に会うなんてな、白騎士!」

ケヴィンは不敵な笑みを浮かべる。

「前回の借りは返す!」

カタラはADMに襲いかかった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ケヴィン 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

2

カズミ 3/3 滑空
ケヴィン 3/3 遠距離
相性有利により+10

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 ケヴィン -1
71~90 ケヴィン -2
91~ ケヴィン -3

69+10=79 ケヴィン-2

カタラはADM目がけて、水中戦仕様にカスタマイズされた突撃銃を構える。

「おい、大丈夫なんだろうな?」

アルトの疑問に、カズミは何も言わず頷きで答えた。

フライングボードを起動し、水中を華麗に舞うADMに銃弾が襲い掛かる。

「ちっ!当たらない!」

接近してくるADMを斬り落とそうと、カタラは銛を構える。

「白騎士め、落としてやる!」

ADMは突き出された銛をサッとかわすと、通り過ぎざまにカタラの胴体に一撃を加えた。

被害はコックピット部分にまで及んでおり、浸水が始まった。
ケヴィンは慌てて穴を塞ぐ。ひとまず浸水は止まったが、カタラに残された時間はそう長くないだろう。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ケヴィン 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

1

カズミ 3/3 近接
ケヴィン 1/3 滑空
相性有利により+10

↓1
01~10 カズミ-2
11~30 カズミ -1
31~40 拮抗
41~70 ケヴィン -1
71~90 ケヴィン -2
91~ ケヴィン -3

オーバーキルですやん

さらば幼馴染……?

95 ケヴィン-3

ADMはフライングボードを抱えながら甲板に着地すると、レーザーブレードを構え、正面からカタラに向かってきた。

「なめやがって!」

ケヴィンは悪態をつきながらも次の一手を考えていた。

(真っ向勝負だと速度で負ける!なら意表をつくしかない!...一か八か、訓練したアレ、やるか)

カタラはフライングボードを足下に展開し、その上に乗った。しかし銛を構えたまま動かない。

「何のつもりだろう...。とにかく気をつけてね、パイロット」

「ああ」

カタラに十分接近し、ADMはブレードを振るう。するとカタラは突如フライングボードを起動し、バク宙をするように後ろに一回転してブレードを避け、その勢いをぶつける様に銛を突き出す。

(取った...!)

もしケヴィンとの戦いが1戦目であれば、あるいはよりスペックの高い機体であれば、カズミはこれに反応できなかっただろう。
だがケヴィンにとっては運の悪いことに、彼女は先の戦いを終えたことで水中戦に慣れ、体が完全にあったまっていた。

今からブレードを構え直す時間はないと直感で判断したカズミは、ブレードを持っていない方の手でパンチを繰り出した。それと同時に銛をかわすために、横へのステップも行う。

「なっ...!」

予想だにしていない動きにケヴィンは絶句する。

(無様な姿を見せて以来、血の滲むような訓練をしてきたのに、それでも俺はコイツに敵わないのか?俺は所詮、理想だけを語る頭でっかちだったってことなのか?)

ケヴィンの脳裏に走馬灯の様に記憶が過ぎ去っていく。

↓1
01~40 ケヴィン死亡
41~50 ケヴィン捕縛
51~80 顔が見えた
81~ 逃げられた

悲しいけどこれ戦争なのよね

出てこなければやられなかったのに!

コンマ14 ケヴィン死亡

ADMが繰り出したパンチはコックピットに直撃こそしなかったが、胴体を貫通する様に命中した。

ADMが腕を引き抜くと同時に火花が散り始め、回路が音を立てて壊れ始めた。

(いいや、それでも俺のやってきた事は間違ってなんかいない)

死の間際にもかかわらずケヴィンは穏やかな表情をしていた。

(白騎士、お前がいくら足掻こうと俺たちの正義は止められない。カスケードさんやライさん、それにイヴとゼウスさん達がきっと──)

くぐもった爆発音と共にカタラ、そしてケヴィンは姿を消した。

「おお、一時はどうなるかと思ったがなかなかやるんだな、アンタ」

「...ああ」

「大丈夫、お姉ちゃん?」

声にいつもの調子が見られないカズミを心配してエヴァが声をかける。

カズミは胸のどこかに妙な違和感を覚えたが、それを押し殺す様に大丈夫だと返事した。

「とにかくさっさと海から出ないか?」

アルトに急かされる形でカズミは海面を目指し始めた。

追手に追いつかれることもなく、カズミ達は何とか海から出ることができた。
だがどうやらちょうど嵐が直撃しているようで、海上は大きく荒れていた。

「これじゃ迎えは来ないんじゃないか?どうするんだ、アンタ達」

「...アダム、通信は?」

「駄目だよ。嵐の影響か、繋がらない」

(これ以上は燃料が持たない...。それに慣れない海中での連戦で体力も...)

どうするべきかカズミが考えていると、海中から何かが現れた。

「ウソ...」

それは今最も会ってはいけない存在、ヘルミラーだった。

↓1
01~70 被弾した
71~ 何とかかわした

お互い知らずに逝けたのはせめてもの幸運か

コンマ93 何とかかわした

何の前触れもなしにロケットが発射される。

「このっ!」

叫び声で疲れた身体に喝を入れると、カズミは飛来する二つの弾頭を回避した。

「...今のは危なかった」

するとオープンチャンネルを通してイヴが語りかけてきた。

「少しは腕前を上げたんだね」

「...イヴ!」

「提案があるの」

思いがけないイヴの言葉にカズミは面喰らう。

「そっちにいる記者を渡せば、この場は見逃してあげる」

「見逃して"あげる"?随分上から目線な奴だな」

アルトはそうボソリと呟いた。

「もし渡さないなら...」

それだけ言ってヘルミラーはロケットの狙いをADMに定めた。

「さあ、どうする?」

イヴの提案を受けるべきか、否か。カズミは悩んでいた。

(私を見逃してでもお姉ちゃんが、というよりはお姉ちゃんの持ってる情報が欲しい?なら、それこそ渡すわけには行かない)

とはいえこれから更にヘルミラーの相手をするというのはいささか無理がある。

(情報を渡せば見逃してもらえる...。でもお姉ちゃんは連れてかれちゃう...)

↓3まで多数決
1 提案を断る
2 提案に乗る

1

1 断る

「決まった?」

「もちろん、断るよ」

その言葉を聞いて、後ろでアルトがほっと胸を撫で下ろした。

「そっか。なら、奪うよ。力づくで」

自身の腕前は上がったとはいえ、イヴにはまだまだ及ばない。

厳しい戦いになることを覚悟し、カズミは唾を飲み込んだ。


ということで今日はここまで。

おつおつ
まだ負けイベっぽいがお姉ちゃんを守りきるんだカ、パイロット!

書き忘れてましたが熟練のケヴィンに勝利したのでカズミの操縦技能がアップしてます。
操縦技能
カズミ 熟練 2/4→3/4


(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 イヴ エースオブエース
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

2

カズミ 3/3 滑空
イヴ 3/3 近接
相性不利により-10
操縦技能の差により-10
(偶数なら嵐の影響で-5)
(奇数なら嵐の影響で+5)

↓1
01~10 カズミ-2
11~45 カズミ -1
46~55 拮抗
56~90 イヴ -1
91~ イヴ -

やるやん

86-25=61 イヴ -1

両機はフライングボードに乗りながら、空中で睨み合う。

先に動いたのはヘルミラーだった。
複数のロケットが発射され、カズミに向かって猛進する。

「みんな捕まって!」

カズミは一気に加速、ロケットを振り払おうとする。
追尾してくるロケットを1つ、2つと間一髪でかわしていく。

「後3発...!」

正面、そして左右から飛来するロケットを何とか回避する。

「やった!」

しかし安心できたのも束の間、突如視界外からヘルミラーが、不気味に光り輝くレーザークローと共に現れた。

「追い込まれてた!?」

更に運の悪いことに、嵐の猛風によってADMの体勢が崩れる。

「まずっ...!」

だがその時、カズミのパイロットとしての本能が働いた。

正確に胴体を狙ってきたヘルミラーのクローを、風に煽られた勢いで落下、そのまま片手でフライングボードにしがみついて回避した。
更に片手でブレードを振るい、ヘルミラーの脚部にダメージを与えた。

「...!」

これには流石のイヴも驚きを隠せなかった。

「思ったより、やる...」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 イヴ エースオブエース
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

カズミ 3/3 近接
イヴ 2/3 遠距離
相性不利により-10
操縦技能の差により-10
(偶数なら嵐の影響及び思考盗聴誘導型ロケットにより-10)
(奇数なら嵐の影響で+5)

↓1
01~10 カズミ-2
11~45 カズミ -1
46~55 拮抗
56~90 イヴ -1
91~ イヴ -2

40-30=10 カズミ-2

ヘルミラーは再び数多のロケットを放つ。

「おいおい、この量避けれるのか?」

焦燥を含んだ声色でアルトが問う。

「...やるしかない」

放たれたロケットは10発程度。全て回避するのは難しい、そう判断したカズミは幾つかをレーザーブレードで斬り落とすことにした。

襲い掛かる弾頭を避けながら、回避が間に合わないものは真っ二つにしていく。残るロケットはいよいよ、数発。

(よし、後は回避してやり過ごそう)

考えた通りにロケットを避けられた、そう思ったが視界の端にロケットが見えた。

(こ、こんな的確に!?)

遠くで雷が落ち、光で空が明滅するのと同時に至近距離でロケットが爆発した。

「うっ...ふぅ」

イヴはコックピットの中で額に汗を滲ませながら、呼吸を整える。

「イヴちゃん、大丈夫?」

ノアに対し、イヴは首を縦に振る。

「一機だけだから、負荷はいつもよりマシ...」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 イヴ エースオブエース
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

今日はここまで。流石に勝てなさそうかな?と思いながらも勝負の行方にドキドキしています。

切込め1

おつー

カズミ 1/3 近接
イヴ 2/3 滑空
相性有利により+10
操縦技能の差により-10
(偶数なら嵐の影響で-5)
(奇数なら嵐の影響で+5)

↓1
01~10 カズミ-2
11~45 カズミ -1
46~55 拮抗
56~90 イヴ -1
91~ イヴ -2

うおおお

81+5=86 イヴ-1

イヴが呼吸を整えるのと同時に黒煙の中からADMが飛び出す。

「しぶとい...!」

一直線に迫ってきたADMがブレードを振るう。イヴは頭の痛みに耐えながら、クローを交差させて防御体勢をとる。

鍔迫り合う両機の出力が上がるにつれて、ミシミシと軋む音が大きくなる。

(今度こそロケットで決める...!)

しかしカズミの方が先手を取った。

ブレードのレーザーをいきなり収納する事でヘルミラーのバランスを崩そうとしたのだ。

「ふん...」

しかしイヴもそれに反応し、直ぐにバランスを取る。その隙を逃す事なく、ADMは再度レーザーブレードを起動、突きを繰り出してきた。

「このっ!」

フライングボードから落ちる事はなかったが、攻撃を防ぐために右腕のクローを犠牲にしてしまった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 熟練
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 イヴ エースオブエース
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

2

カズミ 1/3 滑空
イヴ 1/3 滑空
操縦技能の差により-10
(偶数なら嵐の影響で-5)
(奇数なら嵐の影響で+5)

↓1
01~10 カズミ-2
11~45 カズミ -1
46~55 拮抗
56~90 イヴ -1
91~ イヴ -2

勝てるぞ!

あぁん!

これは仕方ない、よく食らいついた

12 カズミ-1

「このまま押し切る!」

そう意を決したカズミは再びブレードを構えようとする。

しかしヘルミラーは背を向けて距離を取り、そのまま殆ど海面と垂直に上空へと移動する。

「待てっ!」

ここを逃せば勝機は無いと考えたカズミは急上昇していくヘルミラーに必死に食らいつこうとする。

そしていよいよブレードの間合いにヘルミラーが収まると思われたその時。

「っ!?」

ヘルミラーは突然フライングボードを片手に持ってADMへと投げつける。

(捨て身の攻撃!?)

当然足場を失ったヘルミラーもADMの方へと落下、すれ違いざまにクローを振るってくる。

カズミは何とか間一髪というところでかわす。ヘルミラーがどうなったのかを確認しようと振り返ろうとするが、それよりも早くロケットがADMの背後に直撃した。

(こっちが本命か!)

エンジンが重大な損傷を受けたのかコックピット内の照明が消えたかと思うと、赤色の非常灯が点灯、あらゆる種類の警告音がけたたましく鳴っている。

強烈な重力の負荷に加えて強風の影響で機体が大きく揺れている。

みんな掴まって、そう言おうとしたカズミはどこかに頭をぶつける。

「うぐっ...」

次第に薄れていく視界の中、最後に見えたのは悠々とフライングボードに乗りながらこちらを見るヘルミラーだった。

(イヴ...す、凄い──)

パイロット、その単語が頭に浮かぶと同時にカズミは意識を失った。




「んん...」

眩しい光に照らされ、カズミが目を覚ます。

「ここは...?」

コックピットの中にいる様だが、ハッチが開いており太陽の光が差し込んでいる。

「そ、そうだ、エヴァは!?それにお姉ちゃんも!」

↓1アルトの容態は?
01~05 死亡
06~30 重傷
31~ 気を失ってるだけ

いやー負けたけど凄いライバルしてたよ

慌てて周りを見渡すと、後部座席に倒れているアルトを見つけた。息はあるようだ。

「よかった...。でも──」

エヴァの姿はない。

湧き上がる不安を抑えながら、機体の調子を見る。

「燃料はあるけど、エンジンが駄目、か...」

ひとまずカズミはコックピットから外に出ることにした。

右手には砂浜と海、左手にはジャングルが広がっている。

「よく分かんないけど、どこかに不時着したっぽいね。島、かな?」

安全を確認したカズミは何とかアルトをコックピットから運び出した。

「お姉ちゃん、起きて!」

体を揺さぶると、アルトが呻き声を上げた。

「カ...カズ、ミ...」

うわ言のようにそう呟くと、目をパチクリさせながら体を起こす。

「...あ、アンタか。ここは?」

カズミはヘルメットの下で笑顔を浮かべながら、妹だとバレないように再び口調と声色を変えて話しだす。

「分からない、どこかの島かもな。それよりエヴァを探しに行くぞ」

「ちょっと待ってくれ、起きたばかりだぞ?」

「エヴァに何かあったら一大事だ」

目の前の人物が聞く耳を持たない事に気づいたアルトは渋々ながら後を追う。

極彩色の鳥やら見慣れない昆虫やらがひしめくジャングル歩く2人。
しばらく進むと、驚くべきものがそこにはあった。

「へ、ヘルミラー!?」

「一難去ってまた一難だな。でもパイロットは居ないみたいだぞ?」

「そんなことない」

「っ!?」

振り返るとノアと、エヴァに銃口を向けながら立っているイヴがいた。

「今すぐエヴァを放せ!!」

カズミはホルスターの銃に手を掛ける。

「放しても、いい。だけど──」

「これと交換か?」

アルトがポケットから取り出したUSBメモリを見せびらかす。

「そう」

「だとさ。どうする?こっちとしては別に渡してもいいが」

「...」

↓3まで多数決
1渡す
2渡さない

うーーーん
1

(ADMを動かすのに必要なエヴァを手放してまで欲しい情報...。本当なら渡すべきじゃない)

カズミはエヴァを見る。銃口を向けられているにも関わらず、落ち着いた表情をしている。

(私はエヴァを守るためにいる。なら選択肢は一つ)

カズミはアルトに向かって頷く。

するとアルトはUSBをイヴに投げ渡した。それと同時にエヴァは解放され、カズミのもとへ駆け寄る。

「無事でよかった...!」

「うん!」

2人は強く抱きしめ合う。

「酷いことされなかった?」

「うん」

そんな2人を他所にイヴはヘルミラーに乗りこみ、USBの中身を確かめている。

「これは...?」

そう呟くとヘルミラーから降りて3人に再び銃を構える。

「あなた達を殺すべき」

カズミ達は思わず息を呑む。

「本来なら」

そう言うとイヴは銃を下ろした。

「けど少し引っかかることがある。から今回は見逃してあげる」

(あ、相変わらず生意気な...!)

「ところで、燃料はある?」

「へ?...まあ、あるけど」

「燃料切れ。だから頂戴。代わりに仲間に通信させてあげる」

「そ、それなら...」

(どうせエンジンが壊れてるんだし、いいよね?)

そんな訳で燃料を供給するかわりに通信をさせてもらえる事になり、それぞれ仲間が迎えにくるまで待つこととなった。

迎えが来るまでにあった出来事(アルトやイヴとの会話やイベント等)
↓3まででコンマの値が1番高いものを採用

今日はここまで。

滝を見つけて皆で水浴び(いわゆるサービスカット)
だがお姉ちゃんにバレるとマズイのでピンチのカズミ

おつおつー


色々とボロが出てアルトはカズミの正体をなんとなく察するが空気を読んで口出ししない

謎の巨鳥(カラスっぽい)に追いかけ回される

↑あ、全員です

いい感じにいけそうなので全部採用します。


「本当に情報を渡してよかったのか?」

木陰に座りながら迎えを待つカズミがアルトに話しかける。

ヘルミラーの整備をしているイヴを見ながらアルトは口を開く。

「正直言って、妹を殺した奴らに利する行為はしたくなかった」

「なら、どうして」

アルトはエヴァを見ながら軽く笑った。

「別に。イヴとか言う奴に撃ち殺されるよりはマシだと思ったのさ」

「...」

昔からお姉ちゃんはこうだったな、とカズミは懐古に浸った。ハッキリと口には出さないが、周りの人間に気を回し、本人には気づかれないようにそれとなく助け舟を出す。
幼い頃は、カズミがやらかしたポカも知らぬ間にアルトが解決していたりしていた。

「ところでお前の家族は──」

「おっきいとりー!」

カズミの言葉はエヴァの興奮した声に掻き消された。2人はエヴァが指差した方を見て絶句した。

「おいおい、鳥っていうかもはや化け物じゃ...」

黒い羽毛に包まれた、PEMに匹敵すると思われるほど大きな鳥が空中で旋回している。
時折見える目は明らかに血走っており、カズミ達を敵視している事は間違いない。

「おい、アンタ何やってんだ!?」

アルトがふとイヴの方を見ると、彼女は何故か巨鳥にリンゴを差し出していた。

「これをあげれば落ち着く」

「そんな訳ないだろ!」

「こうなったら!」

カズミが銃を取り出し、巨鳥に狙いを定める。

「おい、待つん──」

アルトが制止するよりも早くカズミは引き金を引いた。

弾は巨鳥に命中したが特に傷ついておらず、むしろ更に怒らせてしまったようだ。

「ったくアンタ達は...!こっちだ!」

先導するアルトに従ってカズミ達はジャングルの中を駆け抜ける。

それから暫くの間走り続け、巨鳥の鳴き声が聞こえなくなった事を確認してカズミは一息ついた。

「はぁ、はぁ、はぁ...。みんな、居る?」

肩で息をしながら辺りを見渡すと、そばに居るのはイヴだけだった。

「はぐれた」

「そ、そうみたい。とにかくヘルミラーのところに戻ろう。エヴァ達もそこに行くはず」

「分かった。...ところでどっち?」

「...私も分からない」

方角は分からないが取り敢えずカズミとイヴは歩き出した。

道中会話を交わすこともなく歩き続けること数十分、2人は滝を見つけた。

「た、滝なんて近くに無かったよね...。ハズレかぁ~」

肩を落とすカズミをよそにイヴはスーツを脱ぎ始めた。

「ちょ、何してるの!?」

「汗をかいたから」

「いや、それはそうかもだけど...」

イヴは手早く服を脱ぎ終えると、滝壺の中に入っていった。

(...お姉ちゃんがエヴァの手を握ってたのは見た。だからエヴァとお姉ちゃん、それと多分ノアは一緒に居るはず。お姉ちゃんがついてるなら安心だし、水浴びをする余裕くらいはあるよね?)

するとカズミもスーツを脱いで滝壺に飛び込んだ。

「ふぅ~、気持ちー!」

心地よい水の冷たさを堪能しながら、イヴの方に視線を移す。
彼女も水深が浅いところに座り込んでリラックスしている。

(アダムなら興奮しすぎてオーバーヒートしちゃう状況だね。...本当にそうなるかは知らないけど)

カズミの視線に気づいたのかイヴがこちらを見る。しかし特に何も言わず、前を向いた。

(...やっぱり私と同い年か少し下だよね?スタイルもシュッとしてて悪くないし...。ってそんな事じゃなくて!どうしたら私もイヴくらいの腕前になれるんだろう?)

そんな事を考えていると背後で茂みを掻き分ける音がした。
慌てて振り向くとエヴァとノア、そしてアルトが居た。

(まままま、まずい!ヘルメット取っちゃってるよ!)

エヴァも一緒に水浴びをしたいと言ってきたが、とてもそれどころではなく上の空で答えた。

↓1アルトは気づいた?
01~10 気づかなかった
11~30 少し気になった
31~70 疑いはじめた
71~ 完全に気づいた

ばればーれ

見慣れたオレンジ色の髪の毛を揺らしながら、顔を背けたパイロットをアルトは見つめる。

(一瞬見えた顔、それにあのオレンジの髪。見間違えるはずもない、カズミだ。よくよく思い返せば声も似ていたし、見覚えのあるボディライン、それに巨鳥の時みたいに無鉄砲な行いをするのも...)

カズミが生きていたと知り、アルトの胸の中は喜びで満たされた。しかしそれと同時に様々な疑念も浮かんできた。

(どうして嘘の葬式なんか...。詳しくは分からないが、ガーディアンオブエデンと対立してるって事は、少なくともブルトニア政府の側ってことか?公にできない特殊部隊...いや、カズミに限ってそれはないか)

「はいらないのー?」

エヴァの呼びかけによってアルトの思考は中断された。

「ん、ああ。入るとするか」

アルトはわざとカズミの顔が見えるような位置に移動するが、カズミは素早く違う方を向いた。
アルトが怪しんでいる事に気づいたのか、カズミは体が冷えてきたなどと見え見えの芝居を演じ、4人より先に上がった。

(やはり生きていると知られるのはまずいということか。まぁ、どんな事情があるにせよ、五体満足、健康に生きているならそれでいい)

アルトは久々に気持ちが安心したのか、両手を上げて体を伸ばした。

(後は危ないことはやめて、平和に生きてくれれば万々歳なんだが。...そもそも軍人になるのだって反対だったんだ)

アルトはふとため息をつく。

(それにしても、久しぶりに妹と水浴びができると思ったんだが。最後に遊んだのはずっと昔だな。...いや、あれは水浴びなんて呼んでいいものじゃなかったな。何せメルクリウスの泉に落ちたんだ、死んでないのが不思議だよ。カズミは覚えてないみたいだが...)

そんなこんなでカズミを除く4人は水浴びを堪能したのだった。

そしていよいよ別れの時が来た。

「私たちはもう行く」

「ああ」

イヴとノアはコックピットに乗り込む。するとイヴが振り返った。

「次に戦場であったら容赦しない」

「...わかった」

やりとりを終えるとヘルミラーは海上で待つ仲間のもとへと去っていった。

「...我々もあと1時間もすれば迎えが来る。準備しよう」

「だな。そうだ、これをアンタに渡しとく」

アルトがカズミに渡したのは名刺だった。

「これは?」

「連絡先だ。何か困ったことがあったら連絡しろ」

「...助かる」

「あぁ、それと。アンタには命を救ってもらった恩もあるし、お姉ちゃんと呼んでくれてもいいぞ」

アルトは満面の笑顔でそう言った。

「な、何馬鹿な事を言っている!」

(や、やっぱりバレてる!?でも何も言ってこないし、いや、でもお姉ちゃんなら...。ば、バレてない!きっとそうだよ!)

その後カズミ達は無事に特務機関の仲間と合流した。ブルトニアに戻った後、監視付きではあるがアルトは解放された。勿論詳細は知らされなかった。



──中央大陸、とあるアジト──

「何だコレは!!」

手に入れた情報の内容を見てゼウスが机に拳を叩きつけた。

「これが事実なら私のやってきたことは全て、全て...!!」

いつもなら柔らかい彼の表情はまるで般若のようだった。

「フッ...まあいい。私のやる事はこれで決まった」

ゼウスはいつもの表情に戻り笑顔を浮かべたが、目は笑っておらずその奥には憤怒の焔が宿っていた。

>>メルクリウスの泉に落ちた
おい

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 3/4

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3

白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)

自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

1 バーネットとオルデンリッジ

>>652
これどっちが勝っても上昇なしなんですけど、いいんですかね?

返事が来ないのでもう一度。

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 3/4

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3

白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)

自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

あ、離れてた。そうだったか、ごめんなさい 安価↓

お姉ちゃんに電話
お互い不器用ながらも相手を心配する会話

3コミュニケーションをとる アダム

動植物の巨大化現象増加について

今日はここまで。次回はカズミとアルトの電話から始めます。

それとガザレム首長連邦の制式機を募集します。
↓3くらいまで



PEM
【名前】スクエア
【武装】ビームスプレーガン、ビームサーベル
【概要】白い小型機体。性能はそこそこで安価な優良な量産機。平凡な機体だがビーム武装が標準装備の為、十分な脅威となる

おつ

機体名:ヘキサ
武装:長距離用ビームキャノン×2、3連ミサイルアーム×2、胸部ガトリング砲
概要:長距離支援砲撃翌用PEM。強力なビームキャノンはチャージに多くの時間を割いてしまう

PEM
【名前】G.W.002 シュヴァリエルージュ
【武装】ヒートランス、大型ビームマシンガン
【概要】グラディウス・ウェポン2型。ミツキ襲撃時に用いられた機体の量産型で、スパイヤーズの系譜
敵国の主力機をルーツに持つため、騎士の如きフォルムの真紅のカラーリングと、外装はがらりと変わった
物理兵器、ビーム兵器の両方に高い防御力を誇る名機で、主に精鋭部隊に配備されている。ヒートランスによる突撃は恐るべき威力を持つ

案の投下ありがとうございます。


カズミは自室でアルトから貰った名刺を眺めていた。

(あの後ちゃんと帰れたのかな...。それにお父さんとお母さんの事も気になるし、電話しようかな?でもなぁ...)

カズミは暫く項垂れた後、両頬を叩いて気合いを入れた。

「よし、電話しよう!」

特務機関から支給されている携帯を操作してアルトの番号を打ち込んだ。

「もしもし?」

アルトの声だ。

「わ、私だ」

「は?...ああ、命の恩人か」

「無事に戻れたのか?」

「何だ、心配してくれてるのか?」

アルトは暖かい声色で、それでいて揶揄うような調子だ。

「ま、まあな」

「安心しろ、何ともないよ。ネタがないんで上司にはどやされたけどな」

それを聞いてカズミは安心した。

「なら良かった。ところで...」

口籠もりながらカズミは続ける。

「その、無事に戻ってから家族には会ったのか?」

突然の話題転換を受けて、アルトは暫し思案する。

(カズミの奴、父さんと母さんの事を聞きたいのか?...少し意地悪してやるか)

「何でアンタがそんな事を気にするんだ?」

「い、いや、その、単なるきょ、興味だよ」

慌てふためくカズミの声を聞いて、笑いを堪えながらアルトが返事する。

「ふっ...。ああ、会ったよ。元気にしてたさ」

「そ、そうか。良かった」

「おいおい、何でアンタがそんなに安堵するんだ?」

久しぶりの妹との会話で気分が上がっているのか、柄にもなくアルトは揶揄い続ける。

(ま、まずい。これ以上話してるとボロが出そう!...もう十分でてるかもだけど)

「ふ、深い意味はない。もう切るぞ」

「分かった。...またいつでもかけていいからな」

「...ああ」

カズミはそう返事すると電話を切り、ため息をついた。

「この調子じゃまた電話するにしても疲れが溜まりそう...。でも、元気出たかな!」

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 3/4

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3

白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)

自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

3 スキー場でガルーとデート

その日、エヴァとカズミはガルーと共に食堂で昼食をとりながら会話を交わしていた。

「スキー、ですか?」

「おう!休暇が取れたから行こうと思ってな。折角だし予定が合うなら2人もどうだ?」

「確かにその日なら私も空いてますけど...」

カズミはエヴァを見る。

「すきーって?」

「えーとね、雪の上を2枚の板で滑るんだよ」

「それたのしいの?」

「最高に楽しいぜ!PEMとは違う疾走感が味わえるし、慣れれば簡単だ!」

「ふーん...。やってみたいかも」

「じゃあ私たちも行こっか。という事でよろしくお願いしますね、ガルーさん」

「おう!」

そしてスキー当日、3人はブルトニア北部のスキー場を訪れていた。

「しろいね~」

「だね」

「じゃあ早速滑ろうぜ!そう言えばカズミはスキー得意なのか?」

↓1
01~30 苦手
31~70 普通
71~ 得意

ぬん!

コンマ96 得意

カズミは腕を組むと胸を張り、自慢げな顔で答えた。

「よくぞ聞いてくれました!実は私、スキーはスッゴイ得意なんです!」

「へ~、なら腕前を見せてもらうとするか!」

「はい!ただその前にエヴァにやり方を教えてあげないと」

「だな!俺も付き合うぜ」

「じゃあしゅっぱ~つ!」

という訳でエヴァの為にひとまず、緩い傾斜のゲレンデで3人は滑る事にした。

「おもってたよりむずかしい...」

何回か転んで雪まみれになったエヴァはムスッとしている。

「そのうち慣れるよ!」

「安心しろエヴァ、転ぶ度に上手くなってるぜ!」

「ほんと~?」

「おう!」

「...ならもうすこしがんばる」

その後暫くするとエヴァは普通に滑れるようにはなった。

やがてより傾斜のキツイところを滑りたいと言い出したので、3人は場所を変えた。

「じゃあ一緒に行こうね。危ないと思ったら周りをよく見て止まるんだよ」

「はーい」

「じゃあ行こう!」

カズミは難なくスルスルと滑っていくエヴァに後ろからついて行く。
そして特にコケることもなく2人は滑り終えた。

「上達したね、エヴァ!」

「うん!...あっ、ガルーがくるよ!」

するとガルーは時折トリックを織り交ぜながら華麗に滑り降りてきた。

「ガルーすごいね!」

「これは私も負けてられないです!」

「ハハハ!じゃあ次は俺がエヴァに付き添うから、カズミも好きに滑れよ!」

その後は半ばカズミとガルーのスキー勝負の様相を呈し始めた。
先行するエヴァを見守りながら2人はトリックのフォームやら難易度やらで競い始めたのである。

「って~!」

ガルーがトリックに失敗し、思い切り転倒した。

カズミは尻餅をついたガルーの側に行くと手を差し出した。

「大丈夫ですか?」

ガルーは満面の笑みで差し出された手を取った。その笑顔はその日1番の表情だった。

「ああ!」

↓1
01~70 ボーナスなし
71~90 +1
91~ +

コンマ73 +1

ガルー 5 1/6→3/6

そんな出来事もありながら3人は楽しく休暇を過ごした。

(心なしか今日はガルーさんが輝いて見えたなぁ。...まさか、いや、うーん...)

そんな事を考えながらカズミは帰路についた。


カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 3/4

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3

白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)

自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

3 カズミとエヴァ ちょっとエヴァの過去とか突っ込んだ事聞いてみる

「ふぃ~」

「気持ちいいね」

その日の夜、カズミとエヴァはお風呂に入っていた。

(ここ最近忙しかったからゆっくりできて嬉しいや。...まさかお姉ちゃんに会う事になるとは思わなかったけど)

カズミは湯船に浸かりながら目を瞑り、体の力を抜く。

(そう言えばお姉ちゃんで思い出したけど、エヴァとノアって姉弟なんだよね?島にいるときはそれどころじゃなくてあんまり気にしてなかったけど)

カズミは潜水を楽しんでいるエヴァを横目に見る。

(聞いても...大丈夫かな?出会ってから随分一緒に過ごしたし、そろそろ過去のことを聞いても...)

エヴァが水中から顔を出したタイミングに合わせてカズミが口を開いた。

「ノアって弟なんだよね?」

「うん」

特にエヴァの態度が変わらなかった事に安心しながら、カズミは続けて問う。

「久々に会えて嬉しかった?」

「んー、よく分かんないかな」

「分から、ない?」

仲の良い姉を持つカズミにとってその答えは予期せぬものだった。

「うん。たしかにノアは弟だけど、うまれがおんなじだけだもん」

(産まれてすぐ離れ離れになったって事?)

「そうなんだ。ちなみに他に家族は?」

「おやが1人、かな」

(片親なのかな?うーん、複雑な家庭環境っぽい?)

「そもそも何でADMと──」

カズミの言葉を遮るようにエヴァが口を開く。

「かぞくってどういうものかよく分かんないけど、でもなんとなく分かる気がするよ。だってカズミお姉ちゃんがいるから」

「...うん」

エヴァの言葉は心のこもった、真摯なものだった。しかし同時に露骨に話を逸らされたこともカズミは理解していた。

「いつかエヴァのヒミツをおしえてあげるね」

エヴァは無邪気な笑顔でそう答えた。そんな彼女の表情を見て、カズミは湧き上がっていた疑念を振り払った。

「うん!」

↓1
01~70 ボーナスなし
71~90 +1
91~ +

a

コンマ63 ボーナスなし

エヴァ 3→4 (大好きなお姉ちゃん!)


 

──中央大陸、とあるアジト──

薄暗い、しかし丁寧に手入れされた客室らしき部屋でゼウスが2人の人物と話している。

「それで、何のようですか?」

優しい笑みを携えたゼウスの質問に、眼鏡をかけた男も笑顔で返す。

「いえ、なに。貴方達が西方大陸に拠点を移すとの噂を聞きましてね」

「ああ、その事ですか。暫く中央大陸にかかりっきりだったので、そろそろ西方大陸でも活動を再強化しようかと思いましてね」

そうでしたか、と男は笑顔で答える。しっかりと目も笑っているが、どことなく不穏な気配が漂っている。

「ただ、貴方達への資金援助の条件が中央大陸での活動という事をお忘れではないか確認したかっただけですよ」

「ハハハハ、"我々"、ですか。それは一体どこを指しているんでしょうかね?」

ゼウスの言葉を聞いて、眼鏡の男の横にいた険しい顔の女性が口を開く。

「勿論セントラル・ソロニティに決まっていますわ」

セントラル・ソロニティ──ブルトニア勃興以前に中央大陸で権勢を誇っていた旧貴族達による反ブルトニアの秘密結社だ。
今ではその目的は他の犯罪組織と変わらないものになりつつある。内部には様々な派閥が存在し、複雑怪奇なパワーバランスを保持している。そしてそれ故に様々な組織や会社、国家との繋がりを持つ団体でもある。

「ああ、失敬、そうですよね。少し再確認しただけですよ」

そう言うとゼウスはコーヒーに口をつける。部屋は静まり返り、空調の音だけが聞こえてくる。

静寂を破ったのは眼鏡の男だった。

「では引き続き中央大陸でも活動すると、そう捉えて宜しいんですね?」

「勿論ですとも!」

「なら安心です。西方大陸の活動を強化されると言う事なら、我々も後日そちらに人を向かわせますね。何ならアジトもハイオネル・ファミリーかデームロファミリーを通じて提供しますよ?」

「いえいえ結構。ただでさえ多大な援助を頂いているのに、これ以上はとても」

「随分と殊勝な態度ですわね。西方大陸のこんな諺を知っています?『礼ある者こそ計あり』。一体何を考えていらっしゃるのかしら」

眼鏡の男が女の言葉を嗜めるように咳払いをした。

「これはウチのものがすいません。彼女は疑り深い性格でね」

「構いませんよ。それでこそ信頼できると言うものです」

「そう言っていただけるとありがたいです。ではそろそろ我々は失礼します」

そう言うと男は部屋を出た。続いて女も部屋を出ようとしたが、扉の前で立ち止まりゼウスに一瞥をくれる。

「そう言えばこんな諺もありますわ。『笑顔の者にこそ背中を向けるな』。我々は貴方がたをいつも見ていますわ」

そんな捨て台詞を吐いて、彼女は部屋を後にした。
それと入れ替わるようにライが部屋に入ってきた。

「あの人たち、いつ見ても信用できません。セントラル・ソロニティの代理人なんて名乗ってますけど、それも怪しいです」

「いや、セントラル・ソロニティの代理人なのは確実だよ。まぁ、背後に誰がいるかは彼らが今回派遣してきた人間とPEMからして透けて見えるけどね」

「そう、ですね」

「それでも彼らは十分役に立つ。今はまだ、ね」

今日はここまで。

おつ

ゼウスがセントラル・ソロニティの代理人と会合を終えてから数日後、シエラ=レオネはブルトニア北部山中の巨大な廃鉱山を、少し離れた山稜から眺めていた。

「ふむ、アルテミス偵察隊の報告通り、随分と数が多いな」

双眼鏡を覗きながら呟く。

「鉱山とは厄介な場所を選ぶ。ブルトニア軍の十八番、デュナミスの編隊による遠距離攻撃は屋内ではできないからな」

デュナミス──ブルトニア軍の制式機の1つだ。フライングボードと一体化した飛行型の機体であり、高機動、高射程で遠距離戦ならば大体の相手を圧倒することができる。

背後に控えていた特務機関の兵士が、準備ができた事を彼女に報告する。

「ようやく軍部の連中も着いたか。では予定通り、所定の時間になったら作戦開始だ」

「はっ!」

今回特務機関が人里離れた廃鉱山にやってきたのは、一時的にではあれガーディアンオブエデンと共に行動していたアルトの情報提供によって明らかになったアジトを掃討するためである。
中央大陸のアジトとしてはかなりの規模である事が予想されたので、軍部との共同作戦となった。その為特務機関は例のごとく軍部に雇われたPMCという事になっている。




──廃鉱山、入り口──

「廃鉱山なんて鬱屈な場所だと思ってたけど、いざ離れるとなると少し寂しいな」

「そういや、お前は西方大陸組だったな」

カタラに搭乗したガーディアンオブエデンのメンバーが無線を介して会話している。襲撃が来るとは微塵も思っていない様子だ。

「ああ。向こうで何をやるかは分からんが、ゼウスさんなら考えあってのことだろう。俺たちがいない間中央大陸は任せたぜ」

「おう。地道に妨害活動でもやっとくよ」

そうして会話を終えたパイロットが欠伸をしたその時、隣にいたカタラが光線に貫かれた。

「...は?」

事態が飲み込めずモニターを眺める。

「...てっ、敵襲!!」

それと同時にブルトニア軍による総攻撃が始まった。

「敵の数は!?」

「分からない!だがスパイヤーズの大部隊って事はブルトニア軍だ!」

「一歩も通すな!!」

「鉱山内の連中にも伝えろ!」

「サリバンがやられた、クソ!」

突然の襲撃によってガーディアンオブエデンの間では、様々な内容の無線が飛び交っていた。

その中で彼らが最も聞きたくない無線が飛び込んできた。

「しし、白騎士だぁ!」

「くそっ、戦力を集中させろ!」

↓1 カズミに向かっていったのは?
01~50 1機
51~80 2機
81~ 3機

コンマ69 2機

↓1 敵の腕前は?
01~10 素人
11~70 兵卒
71~ 熟練

a

コンマ93 2機

「左右から1機ずつ、来るよ!」

アダムの忠告通りカニコフが2機、連携を取りながら接近してくる。カズミは初めて見る機体だ。

「アダム、あの機体は!?」

「あれはカニコフだよ。テロリスト御用達のアブマットシリーズの中でもハイグレードの機体だね。ただその分値も張るから簡単には用意できないはずだよ」

「ってことはそれだけガーディアンオブエデンには資金があるって事か...。とにかく、気は抜けない!」

↓1
01~10 撃破された
11~20 被弾
21~55 拮抗
56~ 撃破した

こちとら熟練や!

最強のアブマットきたか

コンマ50 拮抗

先に攻撃してきたのは右側から来たカニコフだった。ブレードを構えると上段から斬り下ろしてきた。

ADMはそれをレーザーブレードで受け流す。そのまま追撃を仕掛けたかったが、それを遮るように左側からブレードの突きがやってきた。

「くっ!」

頭部を狙った突きを避けたと思えば、左側のカニコフはハンドガンを片手に持って、狙いをADMのコックピット部分につけていた。

しかし引き金が引かれる瞬前に、ADMはそれを払い除け相手の胴に蹴りを入れる。
蹴られたカニコフは転がりながらも素早く立ち上がる。

「高い機体に乗ってるだけはある、この人たち、できる!」

カズミは改めて敵の練度を確認したのと同時に、これだけの兵力がいるならここは重要な拠点なのだろうかと思い、気を引き締めた。

↓1
01~10 撃破された
11~30 被弾
31~55 拮抗
56~ 撃破した

強強

コンマ90 撃破した

再び右側のカニコフが仕掛けてくる。相手が繰り出してきた突きの連続攻撃を、ADMはブレードで軌道を逸らしながら避ける。すると目の前のカニコフは突然一歩下がった

「左だ!」

アダムの声を聞いたのと同時にカズミはフライングボードを構えて、左方からの銃撃を防ぐ。
フライングボードを収納してライフルを手に取ろうとするが、再び右方のカニコフがブレードを上段から振り下ろす。

「危なっ!」

ADMは半身を逸らしすんでのところで攻撃を避けた。同時に振り下ろされた右手を踏みつけカニコフの動きを封じる。

するとカズミの耳に弾が装填される音が聞こえてきた。もしやと思い左方のカニコフの方を見ると、銃を構えていた。

(味方ごとやるつもり!?)

そこからADMの動きは早かった。ブレードで目の前の動けないカニコフの胴体を貫くとその機体を引き寄せ、盾がわりにした。
弾を撃ち切ったカニコフは銃を捨てるとブレードを構え、ADMへと向かう。
引き寄せられていた手が離されるのと同時にカニコフは地面へと倒れ込むが、ADMは倒れゆく機体の腰に提げられたハンドガンを取ると同時に、こちらへと向かってくるカニコフに全弾を叩き込む。

「嘘っ!?」

しかし流石はカニコフ、装甲に傷は付いたが致命傷ではなかった。

ADMはハンドガンを投げつけるが、それを意に介することもなくカニコフは突っ込んでくる。
下段からの斬り上げを横に避けると、相手は蹴りを入れ、それもかわすと今度は薙ぎ払ってきた。

「こんのっ!」

それもかわされるとカニコフは上段にブレードを構えた。

「今だっ!」

ADMはレーザーブレードでカニコフの両手を斬り落とし、そのまま流れるように胴体に一撃を入れた。

「よし!」


操縦技能
カズミ 熟練→エース

ADMはブレードをおさめ、ライフルを構えて周囲を窺う。

「今のところブルトニア軍が優勢だね」

アダムは呑気な声で言った。

「でも油断できない。まだイヴや他の人達が来てない」

「確かに。それにまだ鉱山内にも敵は居るだろうしね」

そんな風に一息ついていたカズミのもとに再び敵機が向かってきた。

↓1 カズミに向かってきたのは?
01~50 1機
51~80 2機
81~ 3機

↓1 敵の腕前は?
01~10 素人
11~70 兵卒
71~ 熟練

そい

下2の間違いかな?

>>690 そうですね、ミスってました。

という訳で今日はここまで。

おつおつ
成長えぐ!

乙でした

↓1 35 1機
↓2 87 熟練

「またカニコフ...!でも今度は単機、それなら!」

カズミは残弾数と機体の燃料を確認する。

「どっちもまだまだいけるね...。アイツを仕留めてさっさと鉱山に入ろう!」

↓1
01~10 撃破された
21~30 被弾
20~40 拮抗
41~ 撃破した

でやっ

23 被弾

カニコフはサブマシンガンを両手に持ち、銃弾の雨を降らせながらADMに接近してくる。

(大丈夫、あれはただのコケ脅し。向こうの射程外だからそうそう当たらないはず。落ち着いて狙えばいい...)

息を整えると、カズミはレーザーライフルの照準をカニコフに合わせる。

そしてトリガーを引こうとしたその時、機体に衝撃が伝わった。

「撃たれた!?」

「2時の方向、上だよ!」

どうやら崖の上に陣取っていたカニコフに狙撃されたようだ。
しかしそのカニコフはブルトニア軍のデュナミスによってカウンタースナイプにあい、爆散した。

その間にも正面のカニコフは着実に接近していた。

↓1
01~20 撃破された
21~30 被弾
31~40 拮抗
41~ 撃破した

どーん

59 撃破した

ADMは改めてライフルを構え、射撃態勢をとる。

「...そこだ!」

トリガーが引かれレーザーがカニコフの胸部に命中する。命中した箇所からは煙が上がっているが、致命的な損害ではない。

「流石に硬い!でも!」

カニコフはフライングボードを構えようとするが、それよりも早くADMが2発目を放つ。
今度は脚部に直撃し、カニコフの速度が大幅に落ちた。その機を逃すまいとADMは続けて3発目、4発目を放ち、その全てが命中したカニコフは地面に崩れ落ちた。

「よし!」

「敵戦力は大幅に削いだ。ここは軍に任せて我々は内部に入るぞ」

シエラ=レオネからの通信だ。カズミも含め特務機関の面々は返事をすると、シエラ=レオネに続いて坑道に足を踏み入れた。

内部は真っ暗で、感じるのはブルトニア軍の砲撃による揺れだけだ。

「こんな暗いとこでガーディアンオブエデンの奴らは過ごしてたのか?」

「いや、大方私たちを暗闇から奇襲しようと考えているのだろう。いかにもテロリストが考えそうな事だ」

バーネットとガルーの会話は気にもとめず、シエラ=レオネが4人に暗視装置を起動するよう促す。

「分かれ道ですね、どうしますか長官?」

「オルデンリッジ、お前はどう思う」

「...通常なら戦力の分散は避けたいですが、こちらにはカズミが居ます。であれば少なくともヘルミラーが出張ってこない限りは何とかなるかと」

「...そうだな。ここで奴らを逃すわけにもいくまい。カズミ、誰を連れて行く」

話を振られると思っていなかったカズミは慌てながらも、返事する。

「私が決めていいんですか?」

「ああ」

「え、えーと...」

↓1誰と行動する?
1 シエラ=レオネ
2 オルデンリッジ
3 バーネット
4 ガルー

2

2オルデンリッジ

「では、オルデンリッジさんで。私はついつい突っ込みがちなので、支援が丁寧なオルデンリッジさんとなら安心して戦えます」

「わかった。では私とバーネット、ガルーは右を行く。お前達は左だ。では、健闘を祈る」

そうして3人は機敏の動きで闇の中へと消えていった。

「俺たちも行くとするか。先導する」

「分かりました!」

そして2人も坑道を進むことにした。幅は大体PEMが3機並べる程だ。さらに道の両側には採掘のためか窪みや小道が点在しており、侵入者を待ち構えるには最適な環境となっている。

(気をつけないとね...)

好感度上昇
オルデンリッジ 4 1/5→2/5



先導するクラックロードの後を追いながら、カズミは呟く。

「そういえばこの鉱山って何を採掘してたんだろう?」

「ああ、それはね──」

「メルクリウスだよ。すこしだけどかんじるよ」

エヴァに言葉を遮られたアダムはムッとした表情の顔文字をモニターに映した。

「...エヴァの言う通りここはメルクリウスの採掘地だったんだ。今ではもうすっかり枯れて、廃山になってるわけだけど。アジトにはうってつけな訳だね」

「ふーん...」

↓1 敵の奇襲!
01~30 被弾
31~ 気づいた

ぬん

68 気づいた

突然クラックロードが停止した。

カズミが無線で状況を問うよりも早く、何かの衝撃音と共に火花が散るのが見えた。

(奇襲!?)

カズミはすぐにブレードを展開し援護に向かおうとしたが、直感が働いた。

(違う、後ろ!)

急いで振り向くと、見慣れない、角ばった白色のPEMがビームサーベルを振り上げていた。ADMはそれを受け流すと反撃するが、相手はそれをかわした。

「あれは!?」

「うーん、スクエアだね。ガザレムの制式機だけど...大方ブラックマーケットに流れた代物じゃないかな?」

「気をつけた方がいいことはある!?」

「量産機だからさした脅威は無いけど、つまりそれだけ汎用性があって扱いやすいってことだね。あとビーム兵装が標準装備ってことかな」

「オッケー!」

↓1 敵の腕前は?
01~60 兵卒
61~90 熟練
91~ エース

a

36 兵卒

↓1
01~10被弾
11~30 拮抗
31~ 撃破した

47 撃破した

スクエアは一歩踏み出すと、ビームサーベルを振るった。ADMもそれを防ぐように動く。

そうして何度か斬り合う中でカズミはある印象を得た。

(今まで戦ってきた相手──ガーディアンオブエデンの人達とは少し戦い方が違う?何というか、より洗練されているというか...)

しかしそれと同時に先程戦ったカニコフのパイロット達の方が純粋な力量で言えば上だったとも感じた。

(何にせよ、次で決める!)

何度目かの応酬の後、勝負がついたのは一瞬だった。

鍔迫り合いの状態からADMがスクエアの左膝めがけて蹴りを入れた。それをかわせなかったスクエアは左膝を地面につく形となり、そこをADMのブレードが襲ったのだった。

「よし!...オルデンリッジさんは!?」

↓1
01~10 撃破された
11~40 苦戦中
56~ 撃破した

今日はここまで。ちょっと戦闘が多すぎたかも、ごめんなさい。

ぬん

おつおつ
すっかりつよつよになったねぁ

71 撃破した

振り返ると、丁度クラックロードがブレイククローによる超音波でスクエアを破壊したところだった。

「大丈夫ですか?」

「ああ。そちらも無事みたいだな、先に進むとしよう」

カズミは返事をすると、先を行くクラックロードの後をついて行った。

暫く暗闇の中を進むと、かなり開けた空間に出た。高さもそこそこあり、それなりの技能は要求されるだろうが滑空もできそうな場所だ。

「ふむ...どうやらここは採掘されたメルクリウスの集積所だったようだな。奥で採れたものをここに一旦集め、それからまた外に運び出していたのだろう」

「つまり、これだけの広さが必要な程メルクリウスが採れてたって事ですね」

「ああ。しかし一体どこまで──」

↓1 敵の奇襲!
01~30 被弾
31~ 気づいた

79 気づいた

「気づいたか、カズミ?」

「...はい」

「なら、合図で撃つんだ。生憎だが鉱山内で俺の爆弾は使えない」

カズミは返事をするとトリガーに指をかけた。

「今だ」

ADMは空間上部に張り巡らされた連絡用の通路の辺りにレーザーを放つ。

そこには高所から奇襲を仕掛けようとしていたPEMが居た。

↓1
01~50 モブ
51~ ネームド

ほーい

21 モブ

↓1 敵の数
01~20 1機
21~70 2機
71~90 3機
91~ 4機

↓2敵の腕前は?
01~65 兵卒
66~95 熟練
96~ エース

98 4機
85 熟練

「バレた!?」

バンダナを頭に巻いた男のパイロットが冷や汗を流しながら狼狽える。

「落ち着け、数はこっちが上だ!」

壮年の男の鼓舞に続いて女性が仲間を諭す。

「訓練を思い出すのよ、囲んで叩く。白騎士と言えども中身は人!」

「...ああ!ケヴィンのアニキの敵討ちだ!」

青年の猛りと同時に4機のカニコフがカズミ達に襲い掛かる。

カズミ エース オルデンリッジ 熟練
敵4人 熟練
奇襲看破により+5(初回のみ)
↓1
01~10 撃破された
11~20 被弾
21~50 拮抗
51~ 撃破した

あぶねええ

07+5=12 被弾

カニコフは4機の内3機が通路から降り、2機はかADMへ、1機はクラックロードへと向かった。残る1機は通路から援護射撃にまわった。

「この数...まずいかも!」

危機感を覚えながらも、カズミは交互に襲いかかってくるカニコフのブレードを何とか受け流す。
攻防は一進一退でADMは何とか反撃を試みようとするも、2機のカニコフは連携によってその隙を与えさせない。

膠着状態なのはオルデンリッジの方も同じであり、カズミの援護に赴こうとするクラックロードの行手を度々カニコフが塞ぐ。

「このっ!」

怒涛の連撃を防ぎ切ったADMは正面に並ぶ2体のカニコフを斬り伏せようと真一文字にブレードを振るった。しかし両機とも一歩下がってそれを回避する。

その時、上の通路から放たれた徹甲弾がADMを貫いた。

カニコフはライフルのボルトをコッキングすると再びADMに狙いを定めた。

カズミ エース オルデンリッジ 熟練
敵4人 熟練
↓1
01~20 撃破された
21~30 被弾
31~50 拮抗
51~ 撃破した

ヌッ

今日はここまで。

おつ

53 撃破した

先に戦況が動いたのはオルデンリッジの方だった。

クラックロードは近くに落ちていた岩塊を拾うと、それをカニコフに向けながら超音波爪で粉々にした。

「くそっ、目眩しか!」

バンダナを巻いたパイロットは悪態をつきながらも、奇襲を警戒して壁際に移動した。

「これなら──」

奇襲は防げる、そう考えたが土煙が晴れてもクラックロードの姿はない。

「何処に行った!?」

自分を素通りしたのかと思って仲間達の方に視線を移すがやはりどこにもいない。その時、後方で援護射撃をしていた仲間から通信が入った。

「上だよ!」

その言葉に従って頭上を仰いだ時には既にクラックロードはフライングボードから飛び降りており、そのままレーザーソウでカニコフは両断された。

クラックロードは素早く方向転換すると、ADMと戦っていたカニコフの1機にタックルを仕掛けた。

「やらせない!」

それを後方から眺めていたカニコフはライフルの銃口をクラックロードに向ける。しかし引鉄を引く前に一筋の飛来する光が目に入った。

「な...!」

絶句したパイロットはなす術もなく、ADMが投げたレーザーブレードに貫かれた。

「クソッ!」

一気に形勢が悪化し余裕を失った青年はADMに対し一気呵成に攻め立てる。

(アニキの仇...刺し違えてでも!)

しかし焦りによって動作は雑になっており攻撃は全てかわされてしまった。そして隙を見つけたADMはカニコフを投げ飛ばすと、ライフルでとどめを刺した。

「ふぅ...」

カズミはオルデンリッジの方を見たが、そちらも既に戦闘は終わっておりペチャンコになったカニコフの残骸が佇むだけだった。

「無事だな?」

「はい!」

「よし。...かなり奥まできたがヘルミラーもゼウスとやらも居ないな」

「とっくに逃げたんでしょうか?」

「分からない。もしかすると長官たちが見つけているやもしれん。いずれにせよもう少し進むとするか」

「了解です!」

操縦技能
オルデンリッジ 熟練 0.5/4→1.5/4



一方その頃、シエラ=レオネの部隊は...

↓1
01~50 サノス
51~70 カスケード
71~90 ライ
91~ イヴ

↓2 護衛が...?
01~10 2機いた
11~40 1機いた
41~ いなかった

ヌッ

55 ゾロ目ボーナスで引き下げ サノス
17 1機

「白騎士はいない...。とはいえ数では負けてる、慎重に行かないとな」

カズミ達と同じくメルクリウスの集積所で、カニコフに搭乗するサノスはシエラ=レオネ達と睨み合っていた。

戦闘の主導権を握ろうと動きを待つサノスだが、シエラ=レオネも同じ事を考えていた。

「さて、どう動くか...」

「部下に相手を拘束させてレーザーで焼き払うのはどうですか?」

シエラ=レオネが搭乗する機体、RLTHのAIであるリリスが淡々と言う。

RLTHはウイングブレードとフロートブーツによってフライングボード無しで飛行可能な機体である。操縦は難しいがフライングボードとは異なった機動が可能だ。更に通常の装甲を簡単に融解させるメガレーザーランチャーをも搭載している。しかしその分出力も割りを喰うので飛行と同時には展開出来ない。

そのような特徴を考えればリリスの提案にも一理あると言えばある。

「却下だ。鉱山内で使えば崩落の危険がある。それ以前に部下諸共チリになるぞ?」

「そうですね」

「...とにかく機先を制さなくてはな」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 特務機関
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

遠距離

特務機関 3/3 遠距離(熟練2、エース1)
相手 3/3 滑空(熟練2)
操縦技能の差により+5
人数差により+5
相性不利により-10

↓1
01~10 特務機関-2
11~30 特務機関 -1
31~45 拮抗
46~70 敵 -1
71~90 敵 -2
91~ 敵 -3

つよい

85 敵-2

動いたのは同時だった。

シエラ=レオネはサノスと、ガルーは護衛のカニコフと当たった。残るバーネットは、屋内戦にうってつけのホバーを持つダートの特性を活かして背後に回り込み、適宜援護する。

「背後に回られるのはマズイ...!」

サノスは傭兵ということもあり一対多になれているのか、ダートに背後を見せないように上手く立ち回りながらRLTHの相手をしていた。

一方、護衛はナルカミのパワーアームから繰り出される打撃を受け流すのに精一杯だった。

「援護してやらないと!」

サノスは仲間の援護をしようとブレードでRLTHの相手をしながら、背後に回り込もうとしているダートにライフルを向ける。

「相手を前によそ見とは私も舐められたものだな」

シエラ=レオネはそう呟くとレバーを握る手に力を入れる。

RLTHは一瞬でサノスに接近すると、フロートブーツによる飛行の応用で、サマーソルトキックを喰らわせた。

「グハァッ!?」

激しい衝撃に襲われ、サノスの視界は明滅する。

その間にダートは護衛の後ろに回り込みバンカープレートを用意すると、至近距離から背中に大量の釘を打ち込んだ。

「遅かったんじゃねえか、バーネット!」

「フン、お前に活躍の場をやろうと思ってただけだ」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 特務機関
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

近接

特務機関 3/3 近接(熟練2、エース1)
相手 1/3 遠距離(熟練2)
操縦技能の差により+5
人数差により+5
相性不利により-10

↓1
01~10 特務機関-2
11~30 特務機関 -1
31~45 拮抗
46~70 敵 -1
71~90 敵 -2
91~ 敵 -3

36 拮抗

サノスは痛む頭を片手で押さえる。

「っ...!くそ、囲まれた!」

三方を相手に囲まれたサノスは冷や汗を流す。

(これはどう考えても無理だ...)

その時サノスにある考えが浮かんだ。

("アレ"を使えば、逃げられるかも...。ゼウスさんの策が役に立ったな)

一方でシエラ=レオネは動かないサノスに違和感を感じていた。

(何を考えている...?)

すると目の前のカニコフは何かのスイッチを取り出した。

「よく聞け、これはここに仕掛けられた爆弾のスイッチだ。しかも余裕でここが崩落するほどのな」

オープン回線でサノスが特務機関に話しかける。

「諸共生き埋めになりたくなかったらそこを動くなよ!」

特務機関の3人の動きが止まる。

「どうしますか、長官?」

「バーネット、ビビってんのか?どうせハッタリだぜ?」

「...今は動くな」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 特務機関
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

1

特務機関 3/3 近接(熟練2、エース1)
相手 1/3 滑空(熟練2)
操縦技能の差により+5
人数差により+5
相性有利により+10

↓1
01~10 特務機関-2
11~30 特務機関 -1
31~45 拮抗
46~70 敵 -1
71~90 敵 -2
91~ 敵 -3

今日はここまで。

おつ

おつおつ
長官つよつよ

65 敵-1

サノスがジリジリと後ろに下がっていると、突然大きな揺れが鉱山を襲った。

(な、なんだ!?俺は押してないぞ!)

爆弾が誤作動したのかと思ったサノスの動きが一瞬止まった。

(今だ!)

シエラ=レオネはその隙を見逃さずに動いた。

マイクロミサイルを発射し、起爆スイッチを持ったカニコフの腕を吹き飛ばす。
続けてフロートブーツを起動すると、宙を蹴るように移動して相手の背後に回り込み、腕部のレーザーカッターを振るう。

耳をつん裂くような切断音と共にカニコフのコックピットが大きく揺れる。

「ま、マズイッ!」

↓1
01~30 死亡
31~80 捕縛
81~ 逃げられた

せいや

72 捕縛

コックピットにまでカッターが到達し、一巻の終わりかと思われたその時、サノスの目と鼻の先で刃は止まった。

「2つの選択肢をやろう。捕虜となり生きて我々と共にここから出るか、この暗闇の中で朽ち果てるか、だ」

「っ...」

サノスはゴクリと唾を飲み込む。

(仕方ない...ゼウスさんの代替案に従うとするか)

「分かった、投降する」

そう言うとサノスは両手を挙げながらカニコフから降りた。

「よし。バーネット、任せたぞ」

「はっ!」

すると再び大きな音と共に鉱山が揺れた。

「これ、なんなんすかね?」

ガルーの問いにシエラ=レオネが答える。

「おそらく軍部のアグニ砲撃隊だろう」

アグニ──長距離用のビームやミサイルによる砲撃を用いた、後方支援を主としたPEMだ。キャタピラによる走破性と命中率の高さから各国で用いられており、それはブルトニアも例外ではない。

「大方、鉱山を崩落させテロリストを一網打尽にする算段だろう」

「でも俺たちはまだ中に居るんすよ?」

「彼らからしてみれば我々はあくまで傭兵。正規兵ならともかく、簡単に替えがきく消耗品という訳だ。だからこそ早くここを出るぞ、移動だ」

そうしてサノスを含めた4人はその場を後にした。

操縦技能
バーネット 熟練 0.5/4→1.5/4
ガルー 兵卒→熟練


今更だけど前回のオルデンリッジと、今回のガルーの操縦技能を本当は兵卒なのに熟練だと誤解してました。でもまあプラスの勘違いだったので良しとしましょう。

「だから言っただろう。俺が知ってるのは、彼らは西方大陸にあるテルース教の禁足地を目的地にしてることだって」

「そこに行く理由はなんだ!答えないと──」

取調室で行われているサノスと尋問官の会話を、シエラ=レオネはマジックミラー越しに聞いていた。

「テルース教って、カナアンの国教ですよね?」

すぐ隣の机で書類を作成している部下が尋ねる。

「そうだ。カナアンの成立それ自体は比較的近年のことだが、テルース教は遥か昔から存在している。もっともカナアンができるまでは各地に離散していたがな」

「確かグランスタインとガザレムの継承戦争の時に、彼らのネットワークを通じた支援を得ようと考えたグランスタインが半ば強引に成立させたんですよね」

「ああ。...他にも多くの国家、勿論我が国も一枚噛んでいたがな」

「確かに色々と政治的な意図がありましたが、テルース教徒にしてみれば『約束の地』に戻れた訳ですから万々歳でしょうね。とはいえ西方大陸の火薬庫なんて言われてますけど。ですがガーディアンオブエデンは何故そんな所を目指しているのでしょうか?」

「分からん。だが彼女から貰った情報と関係があるのは間違いない」

「彼女って...ああ、カズミちゃんのお姉さんですか」

実はアルトは情報を保存したUSBを2つ持っていたのだ。だからこそイヴに簡単に情報を渡した訳である。しかし隠し持っていた予備のUSBはADM墜落時の衝撃により破損しており、なんとか特務機関が復元したものの肝心の内容は一部しか残っていなかった。

そこに書かれていた内容は以下の通りだ。

『興味深いことに、この調査の結果からはメルクリウスは1つの時点を境に突如現れたものとしか捉えようがない。これはつまり──────ということを意味しており、我々の──────説を裏付ける1つの証拠となるだろう』

『どうやらテルース教の禁足地には天文学的な規模のエネルギーが認められるようだ。これは────ということなのかそれとも────なのだろうか?いずれにせよ現地に赴けば我々の仮説の妥当性も明らかになることだろう。もし正しければ──────も可能かもしれない。それこそは我々の悲願とも言える』

このように肝心な部分は抜けていたが、特務機関は禁足地に関する情報を既に握っていた。

「だが、問題なのはその禁足地はガザレムの最奥にあるという事だ。つまり、奴らの足取りを追うのが困難になる」

どうしたものかとシエラ=レオネが腕を組んでいると、取調室にカズミが入ってきた。

「俺の口を割ることができないからって、こんな女の子まで使うのか?」

サノスの口調にはカズミに、と言うよりは特務機関への侮蔑か嫌悪か、そう言った類のものが篭っていた。

(この人はサノス・アイン、私が一度負けた相手。諜報部門の人が調べた所では、行方をくらました友人の借金を肩代わりする羽目になったとか。だからこそ傭兵としてガーディアンオブエデンと仕事をしていた。ってことは信念とかで動いてた訳じゃなくて、その分説得もしやすいはず!頑張ろう!)

そんな風に意気込むカズミをマジックミラー越しに見ていた特務機関の職員が溜息をついた。

「本当にカズミちゃんに説得できますかね?」

「...試す価値はある」

↓1
どのように説得するか自由安価

協力してくれるなら僅かながら家族への給付金と行方をくらました友人の捜索を行ってもいい。何より貴方はとてもいい人な気がする。

「サノスさん」

サノスはカズミの呼びかけに返事こそしなかったが、彼女の目を見つめた。

「もう傭兵なんて辞めにしませんか?」

「は?」

「ご家族とご自分の為に傭兵をしてるんですよね。でも...肩代わりした借金を返すためとはいえお金で人に暴力を振るうなんて、本当にサノスさんのやりたいことですか?」

カズミの問いを聞いて、サノスの瞳が揺れる。

「...借りたものは返す。自分が借りたものじゃなくても、俺が引き受けると言ったんだ。そう言った以上は約束は守らないと」

「真面目なんですね」

真面目すぎるくらいだ、とカズミは思った。

「...融通が効かないだけだ」

「とにかく傭兵は好きでやってる訳じゃないんですよね?それなら私達が借金を清算します、ご家族への支援だって。協力してくれるなら...いや、協力してくれなくてもこれはお支払いします!居なくなったご友人だってお探ししますよ!」

「...そんな事を言って上司に怒られないのか?」

カズミに対しサノスはただ純粋な気持ちで疑問をぶつけた。

「あ...えっと、な、なんとか納得させます!ボイコットだってやってやりますよ!」

その様子を見ていた職員は思わず頭を抱える。

(な、何言ってんのカズミちゃん!!)

それとは対照的にサノスは思わず吹き出した。ひとしきり笑って落ち着いた後、彼は口を開いた。

「お前バカなんだな」

俺も人の事は言えないか、とサノスは呟いた。

「...どうしてそこまで熱心に?」

「サノスさんの言う通り私はバカですから、思ったまま動いてしまうんです。...つまり、サノスさん、私は貴方がとても良い人だと、そう思ったんです」

↓1
01~65 成功
66~ 失敗

今日はここまで。

ほい

81 失敗

「そうか...純粋なんだな。お前の申し出は、正直いってありがたい」

それなら、と思わずカズミは椅子から身を乗り出す。

「だがそれだけに、その純粋さを利用しようとしているヤツらの思惑が透けて見える。それに雇用主との契約はまだ終わってない。だから裏切るなんて選択肢はない」

「サノスさん...」

その様子を別室で見ていた職員が溜息をつく。

「やっぱり駄目でしたね。カズミちゃんが、と言うよりは私達に対する敵意みたいですけど」

「そうでもない」

シエラ=レオネの口の端が僅かに上がった。

「カズミが部屋に入ってきた時、奴はこう言った。俺の口を割ることができないからって、とな」

その言葉を聞いて職員の目の色が変わった。

「自分の口はまだ割れていない、そう認識している以上は、まだ何か情報を隠し持っていると?」

「そうだ」

「なるほど...。ではどの様に喋らせますか?」

「家族の事を脅せばいい。最悪、例の自白剤を使ってもいい。だがあくまでそれは最終手段だ」

「そうですね...。アレを投与された人間は廃人まっしぐらですからね」

職員は過去に見た光景を思い出して身震いした。

「では指示通りに進めます」

職員はシエラ=レオネに敬礼をすると部屋を出て、カズミと入れ替わりサノスに対する尋問を始めた。
そして尋問室を出たカズミはシエラ=レオネのいる別室に押しかけた。

「サノスさんのご家族を脅迫するって本気ですか!?」

カズミの剣幕を意にも介さずシエラ=レオネは頷いた。

「そ、そんなの許されないですよ!」

するとシエラ=レオネの鋭い眼光がカズミを射抜いた。今までに何度かだけ見た優しい目とは大違いだ。

「何を勘違いしている」

「え?」

「我々は正義の味方などではない。我々の目的はブルトニア共和国を守る事だ」

「でも──」

「頭を冷やしてこい」

シエラ=レオネは怒鳴る事なくそう告げたが、その声は感情や心を殺すような冷たさを帯びていた。

「わかり...ました」

カズミは特務機関やシエラ=レオネに対して渦巻く感情を必死に抑えながら部屋を出た。

「...あの年の少女には酷か」

それにそもそもカズミは特務機関に自発的に入った訳ではない。カズミとどう向き合うべきか悩みながらも、シエラ=レオネは再びサノスに視線を移したのだった。

カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 エース

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 1.5/4
バーネット 熟練 1.5/4
ガルー 熟練

白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 4(大好きなお姉ちゃん!)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 2/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)

自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

1 ガルー バーネット

↓1 勝ったのは?
01~20 引き分け
21~60バーネット
61~ ガルー

a

77 ゾロ目ボーナスで2人とも+1
バーネット 熟練 1.5/4→2.5/4
ガルー 熟練 0→1/4



カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 エース

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 1.5/4
バーネット 熟練 2.5/4
ガルー 熟練 1/4

白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 4(大好きなお姉ちゃん!)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 2/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)

自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

3 カズミ バーネット コーヒー奢ったりして励ましてくれる先輩

食堂の横に併設されたカフェで飲み物を片手にカズミとバーネットは話していた。

「なるほど。頭では理解しようとしているが、それに気持ちが追いつかないと」

「はい...」

カズミは項垂れながらコーヒーを啜った。

「確かに私たちと違って、後輩は事情が色々と特別だからな...」

「それなら...バーネット先輩も、その、汚れ仕事をやる覚悟があるんですか?」

「ああ。後輩やエヴァ、一部の特殊な境遇の者を除けば、我々は皆その心積もりはできている」

「そう...ですか」

自分だけが未熟なのだと感じたカズミは視線を落とす。

「...はっきり言おう。今抱えている問題は一朝一夕には解決しない。その上、私は答えを与えてやれないし、克服できるのは本人だけだ」

(やっぱりそうだよね...。これは結局"私"の問題なんだ。どんな形であれ決着をつけられるのは私だけ...)

バーネットは紅茶を飲み終えてティーカップを置くと、口を開いた。

「しかし、だ。その手助けをする事なら私達にもできる。いいか、後輩。自分の問題だからといって1人で悩む必要はない。周りの助けを借りればいい、それだけの事だ」

未だ悩みの解決には至っていないが、その言葉を聞いてカズミの気分は少し晴れた。

「ありがとうございます!」

「先輩が後輩の面倒を見るのは当然のこと、構わんさ」

「コーヒーも奢っていただいてありがとうございました!」

「気にするな。気分も晴れたようだし、今日はここでお開きとしよう」

そう言うとバーネットは立ち上がった。

「ああ、それと。後輩よ、こういった時は自分を見つめ直すのがいい、深いところまでな」

カズミの返事を聞くと、バーネットはそのまま立ち去った。

↓1
01~70 ボーナスなし
71~90 +1
91~ +2

へい

57 ボーナスなし
バーネット 5 1/6→2/6


カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 エース

操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 1.5/4
バーネット 熟練 2.5/4
ガルー 熟練 1/4

白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練

好感度 (MAXは6)
エヴァ 4(大好きなお姉ちゃん!)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 2/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 2/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)

自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない

今日はここまで。

おつおつ
お姉ちゃんの声聞きたい…電話する

「ふぅ...ったく、デスクも人使いが荒い」

アルトは自分が務める報道機関のビルの窓から、星空を眺めていた。夜空に輝く光に目を奪われながらタバコの煙を吐く。
可愛い妹は何をしているのだろうかと、そんな考えがふと頭をよぎったその時、携帯が鳴った。

「もしもし?」

こんな時間にかけてくるなんてなんて非常識な奴だと思いながら電話に出ると、聞き慣れた妹の声が耳に入った。

「ああ、アンタか。どうしたんだいきなり?」

本人から明かされたわけでもないので相変わらず他人のふりをしながら尋ねる。しかしアルトには違和感があった。他人ぶって声色を変えている事を加味しても、いつもより妹の声の調子が低いのだ。

「声が聞きたかった?ただの他人の声をか?」

いつもの調子に戻してやろうとカズミを揶揄うが、今日ばかりは上手くいかなかった。

(こりゃ重症だな...)

以前にカズミがひどく落ち込んだのはいつだったかと記憶を探る。それは自分が気に入ってたぬいぐるみを、ピクニックの時にカズミが無くして以来だ、とアルトは思い出した。

「ところでアンタ、姉は居るのか?」

突然の質問にカズミは口籠った。

「よし、じゃあ仮に居るとしよう。妹が居たことがあるから分かるんだが、きっとお姉さんはこう言うだろうな」

アルトは親に反対されながらも記者になる夢を叶える為に家を出ると決心した時に、カズミに言われた事を思い出す。

「どうすべきか悩んでいるなら己を信じろ。その結果どんな事が起ころうとも、そのケツは姉であるアタシが拭いてやるってな」

あの時だけはいつもアタシに世話を焼かれていた妹が、逆に支えてくれたっけか、そんな事を思いながらアルトは微笑む。

アルトの言葉を聞いたカズミはしばらく黙り込む。
そして開いた口から発せられた言葉は短い返事だけだったが、その声には少し明るさが戻っていた。

「ハハ、元気出たか?なら良かったよ」

元気を取り戻したカズミはその後しばらくアルトと会話を交わすと電話を終えた。

「ったく、騒がしい妹だ」

その言葉とは裏腹にアルトの表情は明るかった。

「おっと、最後の一本か。仕方ない、これを味わったら仕事に戻るか」

タバコに火をつけるとアルトは再び星を見上げる。

「頑張れよ、カズミ」

──ブルトニアのどこか──

「成程、ヤツらの狙いはテルース教の禁足地か...」

豊かに蓄えた髭をさすりながらアルジオットは目を細める。

「目的地が分かっているなら話は早い...と、言いたいところだが」

アルジオットは窪んだ眼孔の奥で鋭く光る眼をシエラ=レオネにむける。

「はい。問題はその禁足地がガザレムの奥地に位置する事です。おそらく民間人や研究者に偽装しても近づくのは困難かと」

「ふむ...」

そう低い声で唸ると、アルジオットはニタリと笑う。その顔は酷く邪悪だったが、同時におもちゃ見つけた子供の笑顔のように純粋だった。

「ならうってつけだ。丁度考えていた良い計画がある」

「計画、ですか?」

「ああ。禁足地がガザレムにあって簡単に立ち入れないのなら、立ち入ることのできる理由を作れば良い」

「それは、そうですが...」

「確かカナアンとガザレムの国境付近では頻繁に小競り合いが起きていたな」

その言葉を聞いてシエラ=レオネはアルジオットが何を考えているのかを察した。

「それを利用するのだよ。貴様ら特務機関がガザレムの兵士に扮装、カナアンの前哨基地を襲撃しろ。それを受けて我々は同盟国であるカナアンの救援として、ガザレムに侵攻する。これなら世論も反対するまい。」

「...ですが、勝利の見込みはあるのですか?」

「...貴様の任務は口答えをする事じゃない。それに心配せずとも、軍部との擦り合わせは既に行なっている」

アルジオット大統領と軍部は犬猿の仲だったはず。にも関わらずこのような大規模な侵攻作戦に協力させる手筈が整っている。やはりこの老人の牙は衰えていないのだとシエラ=レオネは実感した。

「一つ、捕らえた捕虜は目的地が禁足地である事を我々に伝えるよう指示されていたようです。つまりは、罠かと」

その言葉を聞いてアルジオットは鼻で笑った。

「だからなんだ?罠だと分かったのなら綿密な対策を立て、それごと踏み潰すだけだ」

「...は。では作戦に移るため、私は失礼します」

「ああ。さっさと行け」

──カナアン、ガザレムとの国境付近──

「お姉ちゃん、元気だして?」

エヴァの呼びかけにカズミは上の空で答える。

(結局サノスさんを脅迫してまで手に入れたのは罠かもしれないって情報だけ...)

もし、もしもっと重要な情報、例えばガーディアンオブエデンの目的や計画を聞き出す事ができたなら、カズミもここまで思い悩みはしなかっただろう。

(さらに今回の任務...これだって、酷すぎる。戦争を起こすための理由をでっち上げるなんて...)

「お姉ちゃん~?」

カズミの膝の上に座るエヴァが頬を膨らませながら問う。

「ごめんごめん」

「しっかりしてね。...ふぅ」

息を吐いたエヴァの顔色はいつもよりも悪かったが、カズミは気分の落ち込み故にそれに気づくことができなかった。

「ほら、いつもより狭いんだからジッとしててね」

今回は任務の性質上ADMで来るわけにはいかなかったので、ブラックマーケットに流通していたスクエアに搭乗している。

「カズミ、調子は?」

↓1コンマ1桁
1~3 バーネット
4~6 オルデンリッジ
7~9 ガルー
0 シエラ=レオネ

ヌッ

4 オルデンリッジ

「カズミ、調子は?」

無線越しにオルデンリッジが尋ねる。

「あ、はい。大丈夫ですよ」

「なら良い。所定の時間までに移動を終えなくてはならないからな、急ぐぞ」

「はい。...ガルー先輩とバーネット先輩は無事でしょうか?」

ガルーとバーネットはカズミ達とは別行動をとっている。その目的はカナアンの前哨基地に事前に潜入し、破壊工作の為に爆弾を設置する事だ。
その爆発を合図に、混乱に乗じてオルデンリッジ率いる奇襲部隊が"ガザレム軍"として攻撃を仕掛ける。

「連絡がないと言うことは上手くやっているということだろう。さて進むぞ。全機、周囲に警戒しながら前進だ」

そうして月夜に照らされながらオルデンリッジ達は鬱蒼とした森林を進んでいく。

暫く進んでいると、先頭を進むオルデンリッジのスクエアが停止した。合図を見て後続機はすぐに屈む。
すると上空からフライングボードの音が聞こえてきた。どうやらカナアンの哨戒機のようだ。

「全機、動くなよ」

↓1
01~30 見つかった
31~ 見つからなかった

短いけど今日はここまで。

おつおつ
来年もよろしく

乙でした、良いお年を

あけましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。今年ものんびりやっていきます。


32 見つからなかった

木々の陰に身を潜めていると、やがて哨戒機はその場を去った。

「やり過ごしたな。よし、進むぞ」

その後も複数回カナアンの哨戒機に遭遇したが、全て見つからずに済んだ。
そしてオルデンリッジの先導のもと数時間後、カナアンの前線基地に到着した。

基地は森林の中を流れる川沿いの開けた所に建てられていた。

「よし、時間通りだ。後は合図を待つだけだな...」

すると地を揺らすような轟音と共に火柱が立ち昇り、基地は炎に照らされた。間もなく緊急事態を告げる警報音が鳴り響き、基地の内部が騒がしくなる。

「合図だ!作戦通り、複数に分かれ奇襲を仕掛けるぞ!今回の目的は殲滅ではなく混乱だ!深入りはせず、各自は機を見て撤退しろ!」

オルデンリッジの言葉を聞くと、特務機関の兵士達は隊を組み、基地へと向かって行った。

「俺たちも行くぞ!」

「はい!」

カズミとオルデンリッジは基地の東方面に向かう。2人はバーネット達の破壊工作によって崩れた壁から中へと侵入した。
するとすぐに敵が2人のもとへと向かってきた。

↓1 カズミ達に向かってきたのは?
01~20 3機
21~60 4機
61~90 5機
91~ 6機

あけおめヌッ

03 3 機

3機のPEMが2人の前に立ち塞がった。それを見てオルデンリッジが呟く。

「カマエルが3機...想定より少ないな」

CH-929 カマエル──カナアン軍の制式機である。各地に離散していたテルース教の信者からなる国と言うことで、カナアンの国民は相対的には少ない部類に入る。従って戦力の大半をカマエルのような自律型無人PEMで賄っている。柔軟さ等では人間には及ばないが、物量でもってそれを補っている。

「とは言え念のためだ、油断はするなよ!」

「はい!」

カズミ エース オルデンリッジ 熟練
カマエル 兵卒
特務機関に対するカズミの疑心により-5
↓1
01~30 被弾した
31~ 撃破した

26-5=21 被弾した

3機のカマエルはまずカズミの乗るスクエアに向かってきた。

「待てっ!」

そのうち1機はオルデンリッジによって道を塞がれたが、残りの2機はカズミのすぐそこまで来ていた。
カズミはスクエアのビームサーベルを起動すると、正面から向かってきたカマエルを斬りつける。

流石にその一撃はフライングボードにより防がれ、実体の刃にレーザーを纏ったソードでカマエルが切って返す。

「なんの!」

カズミはそれをいなすと、相手の胴体に一撃を加えた。

「よし!」

すると突然目の前のカマエルの腹部からソードが突き出してきて、攻撃を喰らってしまった。

「うそ!?」

もう1機のカマエルが味方ごとカズミを攻撃したのだ。

「これが無人機の闘い方...!」


カズミ エース オルデンリッジ 熟練
カマエル 兵卒
特務機関に対するカズミの疑心により-5
↓1
01~10 撃破された
11~30 被弾した
31~ 撃破した

うわ、>>26の連取りルールに従って取ったんだが、2連続でこれは、流石に申し訳ない……

序盤に似たポンコツ返りやな…懐かしい

03 撃破された

カズミは破損状況を確認しながら一度後退する。

「動力系は無事、だけどセンサーとカメラに不具合!」

やむを得ず、カズミは肉眼で視界を確保するためにコックピットのハッチを開ける。

「かなり危険だけどこうするしかない!」

そう言いながらカズミはオルデンリッジの方に視線をやる。
オルデンリッジは未だカマエルと格闘中のようだ。

それを確認して視線を正面に戻すと、相手が動き始めていた。

バルカン砲を放ちながらカマエルはこちらに走ってくる。すかさずフライングボードを構えて鉛弾を防ぐカズミ。

「見えない...けど!」

普段であればフライングボードを構えても頭部のモニターで状況を確認できるが、今の状況ではそれも叶わない。
しかしカズミはこれまでの経験と直感から接近する相手の位置を想定、ビームサーベルで薙ぎ払った。

「やった!」

見事、攻撃はブレードを持ったカマエルの右腕を切り落とした。
が、しかし。そこでカマエルは止まらなかった。カズミのスクエアに接近すると残りの左腕と両脚でしがみついたのだ。

「な、なに!?」

カマエルのエンジン部分から火花が走るような、不吉な音が聞こえ始めた。

「カズミ!?」

オルデンリッジは自らが相対するカマエルを斬り伏せるとカズミの方へと走る

↓1
01~50 間に合わなかった
51~ 間に合った

ほい

ゾロ目なのでそれぞれのメリットとデメリットを公開した上で多数決します。

オルデンリッジが間に合った場合、カズミの負傷がなくなります。ただコンマ判定で20パーセントの確率でオルデンリッジが死亡します。
オルデンリッジが間に合わなかった場合、オルデンリッジは無事ですがカズミが敵に捕まります。

↓3まで多数決
1間に合わなかった
2間に合った

1

1
いのちだいじに

1 間に合わなかった

カズミは咄嗟にコックピットを閉じると、エヴァを守るように抱き抱えた。
カマエルはエンジンをオーバーヒートさせて自爆。スクエアは全壊、カズミも爆発の衝撃で気を失った。

オルデンリッジは駆け寄ろうとするが、足を止めた。

「ちっ...!」

何処からともなくカマエルが陸と空に10数機は現れた。無人機だからこそ成せる物量と戦術、それこそがガザレムに睨まれたカナアンが未だ主権国家として存している理由である。

「ここで俺が死ねば、救出も叶わん...!」

オルデンリッジは唇を噛みながら、後ろ髪を引かれる思いでその場を離れた。

今日はここまで。

おつ
新年早々ピンチ

乙でした

目が覚めたとき、カズミはエヴァと共にカナアンの留置所に入れられていた。すぐに尋問室へと連れていかれ、所属や目的をカナアンの軍人に詰問された。

尋問室で飲まず食わすの状況で長時間拘束されたが、カズミが口を開かないでいるとやがて独房へと戻された。

そして寝て起きると尋問という日々を暫く過ごしていた。次第に拘束時間や尋問の方法が過激になっていく中、カズミは憔悴しきっていた。

「...」

その日も手酷い尋問を受けたカズミは床に座り込み、壁にもたれていた。

「お姉ちゃん...だいじょうぶ?」

エヴァがカズミの顔を覗き込む。

「ハハハ...へっちゃらだよ」

口ではそう言ったが、カズミの顔に笑顔は無かった。

「きっと...だい、ハァ...だいじょうぶ、だよ」

そう言うと突然エヴァが地面に倒れ込んだ。

「エヴァ!?」

先程までの疲れを忘れたかのようにカズミはエヴァに駆け寄る。

「酷い熱...!いつから!?」

「え...と、この国に...きてから、だよ」

エヴァは息も絶え絶えに返事した。

「な、なんでもっと早く言わなかったの!」

「だって、お姉ちゃんを、ふあんに...させたくなかった」

エヴァは笑顔でそう言った。

「くっ...!」

エヴァの異変に気がつくことができなかった自分に苛立ち、強く唇を噛む。
この熱はまずい、そう感じたカズミは看守を呼ぼうとする。

「誰か!エヴァが──」

しかしその声は爆発音で掻き消された。

「何!?」

するとカズミ達のいる独房の扉とは反対側の壁が音を立てて崩れた。

そこに現れたのは──

↓1
01~90 ヘルミラー
91~ RLTH

a

70 ヘルミラー

崩れた壁の向こう側には漆黒の装甲に身を包んだPEMが立っていた。

「へ、ヘルミラー!?どうしてここに!」

カズミは熱にうなされるエヴァを抱えると、ヘルミラーから距離を取ろうとする。
するとコックピットが開いて、パイロットスーツに身を包んだイヴが口を開く。

「居た。ノアの言う通り」

「やっぱりね。エヴァ姉ちゃん、しんどそうだね。ま、それは僕も同じだし早く行こうよ」

「分かった。ほら、カズミ」

そう言うとイヴはカズミに手を伸ばした。

その手を見てカズミは逡巡する。

(どうしてイヴがここに?)

それはいくら考えても分からないが、少なくともこのままでいるとカナアンに拘束され続けるのは確実だ。加えてこのような事態になってしまった以上、ここに残っても状況は悪化するのみだろう。

(イヴ達に助けられるのは嫌だけど、エヴァを助けるためにも...)

そしてカズミはイヴの手を取ることに決めた。2人がコックピットに入ったのを確認すると、ヘルミラーは直ぐに動き始めた。

どうやらイヴ達以外にもガーディアンオブエデンのメンバーが来ているようだ。周囲ではカニコフやカタラがカナアン軍と交戦している。

「どうしてここに?」

カズミの問いにイヴは沈黙で返した。

「そりゃ教えてくれるわけないよね...。この際それはどうでもいい、だけどエヴァを休ませないと!」

「...それは分かってる。直ぐにここから離脱する」

イヴの言葉通り、ヘルミラーは仲間の撤退を援護し終えると、あっという間に交戦地域から離脱した。

そしてそのままカズミとエヴァは以前のように目隠しをされると彼らの隠れ家へと連れて行かれた。ただし今回は拘束される事もなく、落ち着いて過ごすことのできる個室を与えられた。

「...お姉ちゃん...」

すぅ、すぅ、と寝息を立てながらベッドで寝ているエヴァがそう寝言を呟いた。

椅子に座っていたカズミはその言葉を聞いてエヴァの方を見る。

「彼女は大丈夫かな?」

正面に座る男の言葉によって、カズミの意識はエヴァから引き戻された。

「はい。ありがとうございます...ゼウス、さん」

「なら良かったとも」

そう言ったゼウスの表情は笑顔だ。それでもカズミには彼の瞳の奥に何らかの激情が宿っているように思われた。

「ですが、どうして私とエヴァを助けに?そもそも何故あそこに居ると知っていたんですか?」

「何故、か。それは立場が異なるとはいえ、君もまたこの星を守ろうとしていると、以前話した時に感じたからさ。場所に関しては──」

ゼウスがチラリとエヴァを見る。

「ノア君が教えてくれたよ。詳しくは彼に直接聞くといい」

「そう、ですか」

「それで、君たちはこの後どうするつもりだい?」

思わぬ質問にカズミは目を見開いた。

「どうするって...貴方たちに囚われるんじゃないんですか?」

「ハハハハ。まあ、そうなんだけどね」

一瞬でも逃してくれるのではないかと考えたカズミは、そんな自分を諌めるようにため息をついた。

「ただ、このまま特務機関に居続けるのかい?」

「え?」

「君がどれだけカナアンに捕まっていたのか正確なところは分からないが、我々がその事実を把握してから少なくとも1ヶ月以上は経過しているよ」

「そんなに...!」

度重なる尋問によって時間の感覚を失っていたカズミは捕まってからそれだけの日が経っていたことに驚いた。

「これだけの時間が経っているにも関わらず、君を助けたのは我々だった。これが何を意味するか分かるかい?」

ゼウスは顎の前で両手を組むと、カズミの眼を見据える。

「分かるかい?君は見捨てられたのさ。いや、最初から捨て駒だったと言う方が適切かな。彼らは目的のためなら手段は選ばない。君にも思い当たるところがあるんじゃないかな?」

「...」

カズミの脳裏にサノスの面影がよぎる。彼女の心に揺らぎがあると見たゼウスは更に続ける。

「そもそも特務機関への参加だって本意じゃなかったんだろ?それなら、私たちに加われとは言わないが、改めて自分の存在理由を考えてみたらどうかな?」

その言葉をきっかけに何人もの言葉を思い出す。

『ああ、それと。後輩よ、こういった時は自分を見つめ直すのがいい、深いところまでな』

『どうすべきか悩んでいるなら己を信じろ。その結果どんな事が起ころうとも、そのケツは姉であるアタシが拭いてやるってな』

「私は──」

↓1
01~20 カズミ、ガーディアンオブエデンに協力
21~60 カズミ、独自路線へ
61~ カズミ、特務機関に残り続ける

ぬん

45 カズミ、独自路線へ

『私は部下を見捨てるつもりはない、安心しろ』

普段のカズミならシエラ=レオネのこの言葉を思い出していただろう。

しかし今のカズミはサノスの件によって心の目とも言えるものが曇っていた。
そんな彼女に思い出されたのは次の言葉だった。

『何を勘違いしている』
『我々は正義の味方などではない。我々の目的はブルトニア共和国を守る事だ』

(だけど、私の目的、やりたい事は...)

カズミはエヴァに視線を移す。彼女の体調は大分良くなり、今は穏やかな顔で眠っている。

(それはあの時に誓った事、何もかも失った自分だけど、せめてエヴァだけは守る事。そしてそれは、特務機関に居なくたってできる)

ゼウスはカズミの思考を読んでいるかのようにニヤついていたが、彼女はそれには気づかなかった。

(...もしかすると、いつかは特務機関がエヴァに牙を剥くかもしれない。そうじゃ無かったとしても、私は特務機関のやり方に納得いかない。そんなモヤモヤしたままじゃ、エヴァを守ることもできなくなっちゃう)

無論カズミは、特務機関、というよりはシエラ=レオネやバーネット、オルデンリッジ、ガルーに対する引け目を感じてはいた。しかし、それ以上にエヴァを守りたいという意識が上回っていた。

(だけど、だからといってガーディアンオブエデンにも加わりたくない。誰にも制約されることなくエヴァを守る。その為にはADMが必要。だから──)

カズミは両頬をパチンと叩くと、ゼウスに向かい合った。

「結論は出たかな?」

「はい。私は特務機関を抜けます。ですが貴方たちにも参加しません」

「ほう...?」

「そして、1つ協力してほしいことがあります。ADMの奪取です」

「...何故、我々に参加するわけでもない人間をわざわざ助けなくてはいけないのかな?」

「はっきり言ってヘルミラーに対抗できるのはADMだけです。そして今の所ADMを動かせるのは私とエヴァだけです。ですが、もしもADMが特務機関のもとに在り続ければ、代わりのパイロットが現れるかもしれません」

カズミの言わんとする事を察したゼウスの目つきが鋭くなる。

「それよりは、第三者である私の手にある方が貴方たちにとってはマシじゃないですか?」

「...確かにあの組織の手中に、我々に対抗可能な戦力があるのは好ましくないね」

ゼウスは目を瞑って暫く考えた後、口を開いた。

「よし、協力しよう」

「ありがとうございます。ただ、1つ。貴方たちがするのは足止めだけ、誰も殺さないで下さい」

「...甘いね、甘い。自分の信念を貫くなら、雑念は捨て去るべきだよ」

そう呟いたゼウスの雰囲気は先ほどと少し違っていた。しかしすぐにいつもの、取ってつけたような優しい雰囲気が戻ってきた。

「それは呑んであげよう。ただコッチにも1つ条件がある。我々はいずれテルース教の禁足地に足を踏み入れる。その時がきたら、君たちも来るんだ」

「...何故、ですか?」

「そう心配せずとも君に危害はない。それに人類にとっても悪いことは起こらないよ」

正直なところこの条件を受け入れるべきか、カズミには分からなかった。とはいえ、拒むわけにもいかない。

「分かりました。その時が来たら私も禁足地を訪れます」

「うん。これで交渉成立だね。じゃあ細かい話し合いを進めようか」

そして2人は話し合いを始めた。

その話し合いの中でゼウスから聞いたところによると、特務機関の作戦は成功したらしい。つまりブルトニアとガザレムの戦争が既に始まっていたのだ。両国の同盟国や、利害に関わりのある国も巻き込み世界大戦の様相を呈しているらしい。
ガザレムはカナアンとブルトニアの同時侵攻により、本土へのブルトニアの上陸を許してしまったらしい。とはいえ中央大陸での反ブルトニア勢力によるサボタージュの影響もあって、今の戦況は一時的に膠着しているようだ。

話し合いを終えてゼウスが部屋から出て行くのを見届けると、カズミはエヴァが寝ているベッドに腰かけた。

「お姉ちゃん?」

するとエヴァが目を覚ました。

「エヴァ。もう元気?」

「うん!」

良かった、とカズミはエヴァを抱き締める。そしてエヴァの両肩に手を置くと、覚悟を決めて口を開いた。

「あのね、私、特務機関を抜けようと思うんだ。...その、エヴァはそれでもいい?」

「いいよ。エヴァはお姉ちゃんと一緒ならそれでいいよ」

エヴァは間を置くことなくそう答えた。

「...分かった。ずっと一緒だよ」


今日はここまで。
このスレを立てた時はこんな展開になるとは思っていませんでしたが、これもまたコンマスレの面白いところですね。

おつおつー
部が変わったな

乙でした
…二人きりになってしまったなぁ

いうて、特務機関も必ずエヴァを守るとは思えんし

カズミはゼウスからもらった携帯で、ある人物に電話をかけた。

「誰ですか、私は忙しいんですが」

「ミツキさん?」

「...その声はあの時の。確かカズミ、とか言いましたね」

「はい。その、安全な場所を用意していただけませんか?」

「ふむ...。何故?」

「それは──」

カズミはミツキの疑問に答えようとしたが、その前に彼女は話し始めた。どうやらカズミに対してではなく、自身に対しての問いかけだったようだ。

「特務機関を通してではなく、わざわざ一個人として連絡してきた。そして要求は安全な場所の提供。その上、戦争時にもかかわらず例の機体の情報は入ってこない。これが意味するところは──」

するとミツキは黙りこくってしまった。

「も、もちろん見返りはあります。ADMのこと、調べてもいいですよ」

「本当ですか!?」

あまりの大声にカズミは思わず携帯を遠ざけた。

↓1
01~20 断られた
21~ 協力を約束してくれた

ヌッ

13 断られた

「コホン。すいません、取り乱しました。確かに特務機関は私に"絶対"見せてくれないでしょうね」

「なら──」

「ですが無理です。正直に言うと私はそのADMとやらの研究さえできればそれでいいんですが。ですが今は戦時中という事もあって国からの監視やら締め付けやらが厳しいんですよ」

「そんな...」

「こんな状態では貴女の要求を満たしてあげる事もできませんし、もしバレてしまえば恐らく私は一生PEM開発に携われなくなります。...ですので協力したいのは山々なんですが、今回の話は無かったことに」

「わかり、ました...」

カズミは電話を切ると深いため息をついた。

(まさかアテが外れるなんて...。こうなったらガーディアンオブエデンに用意してもらうしかないや。ゼウスさん達に居場所を知られちゃうし本当は嫌だったけど、そうも言ってられない!)

カズミはそう喝を入れると、再び電話をかけた。

「もしもし?」

「...お姉ちゃん」

カズミの言葉を聞いてアルトは思わず息を呑んだが、すぐに口を開いた。

「どうした、カズミ?」

なんて事ない、いつもの調子のアルトの返事を受けてカズミはどうして何も聞かないの、と言いそうになったがそれをグッと飲み込んだ。

「...私のせいでお姉ちゃんがブルトニアに追われるかもしれない」

「ブルトニアに?」

「うん。だから安全なところに──」

「それなら心配ない」

「へ?」

「今はガザレムの首都にいる、取材でな。流石のブルトニアもアタシのためだけにここに部隊は送らないさ。それにボディーガードも雇ってるしな」

「そ、そっか...」

それよりも、とアルトが続ける。

「父さんと母さんはいいのか?」

「それはもう考えてあるよ。準備が整ったらすぐに動くつもり」

「...そうか。最近は2人でゆっくり過ごしているらしいから、多分家にいるだろう」

「分かった。それじゃ──」

カズミはふと口をつぐんだ。今までにあった事を全て感情のままにアルトにぶち撒けたくなったのだ。だが彼女はそうはしなかった。

「気をつけてね」

「ああ。...カズミ、よく泣きべそをかいてたのに、成長したな」

「...うん。絶対に守りたい子がいるから」

「そうか...。とにかくアタシのことは心配いらない。それじゃあな」

そう言うとアルトは電話を切った。

「あとはADMだけ...」

──中央大陸、特務機関の基地付近──

「おねーちゃーん、まだー?」

「こ、こら、静かに!もうすぐで時間だから騒がないでね」

「はーい」

エヴァを落ち着かせながらも、カズミも少し不安を感じていた。

(ホントにきてくれるんだよね...?)

しかしそんなカズミの心配も杞憂に終わった。

カズミ達がいるのとは反対側の上空にカタラやカニコフが現れた。そしてすぐに銃弾や砲弾が飛び交う戦場へと移り変わった。

「きた!行くよ、エヴァ!」

「はーい」

そうして2人はガーディアンオブエデンが陽動を仕掛けている間に、特務機関への基地へと忍び込んだ。

↓1
01~35 見つかった
36~ バレずにADMまで辿り着いた

それ

あっぶね

36 バレなかった

道中かなり危ない場面はあったものの、2人は何とかADMのある格納庫まで辿り着いた。

「あった...。よし、早く乗ろう!」

「うん!」

幸いなことに今の特務機関には操縦どころか起動すらままならないためか、周りに人はいなかった。

2人は慣れた手つきでADMに搭乗、起動した。すると聞き慣れた声が耳に入った。

「あれ?カズミ、エヴァ!?な、なんでここに!?」

「アダム...」

「久しぶりだね~」

「う、うん。で、これはどういう状況なんだい!?」

カズミが悲痛な面持ちで口を開く。

「アダム、私たち、特務機関を抜けるよ」

「それって──」

アダムは何かを察したかのように言葉を止めた。


好感度による補正+10
↓1
01~40 警報を鳴らされた
41~ 見逃してくれた

62 見逃してくれた

「...そっか。なら、僕を停止するんだ」

アダムの思わぬ言葉にカズミは面食らう。

「え?」

「もしこの機体が特務機関の意思に反して起動された場合、僕はその位置情報や日時を常時報告するようにプログラムされている。だから...カズミがエヴァを守りたいなら僕を停止するんだ」

「わ、わかったよ。それじゃあ、いつか、特務機関とのゴタゴタが終わったらまた起動してあげるね」

「うん。さあ、これを押せばいいよ」

カズミはアダムに言われたボタンに手を伸ばす。

そしてアダムはコックピット内のカメラを通して、カズミとエヴァの姿を記録に焼きつけていた。なぜなら、この場合の"停止"とはアダムの削除を意味していたからだ。
本来ならカズミとエヴァだろうと許可のない搭乗があれば上述したものに加え、操縦のコントロールがすぐに停止されるはずだった。だがアダムは自らのプログラムに抗った。2人に情を抱いていたのだ。

(これだからAIに人格を持たせるべきじゃないんだよ)

「じゃあ2人とも、元気でね」

そんなアダムの呟きと同時にカズミはボタンを押し終えた。

「...アダム?」

何とも言えない胸のざわつきを感じたが、それはエヴァによって遮られた。

「はやくいったほうがいいんじゃないのー?」

「だ、だね。こっからはスピード勝負だ、行こう!」

↓1 基地に居たのは?
01~30 バーネット
31~60 オルデンリッジ
61~90 ガルー
91~ シエラ=レオネ

a

思ったより辛いルート入ってる気がする!
けど撃墜→特務機関離脱→ミツキに断られるで3回失敗してると考えるとこれも仕方ないか……

54 オルデンリッジ

──特務機関の基地、敷地内──

「妙だな...。奴ら、攻め手に欠けているのか?」

オルデンリッジはそう呟いた。

奇妙なことに、ガーディアンオブエデンは奇襲を仕掛けてきたにも関わらず、その攻勢に激しさが見られないのだ。
戦時中のため特務機関も数多くの人員が前線に赴いている。ここに残っているのは後方部隊と支援要員のみ。つまり精鋭ではない。にも関わらず相手の押しが弱いことがオルデンリッジは引っかかった。

「そもそもここをどうやって知った...?」

すると仲間から通信が入った。

「オルデンリッジさん、ADMです!ADMが動いています!」

「何だと!?」

慌てて基地の方を振り返ると、崩れた壁からADMが飛び出してきた。

「無線の呼びかけは!」

「応答しません!どうしますか!?」

(アレを動かせるのはあの2人だけのはず...!一体誰が!)

「ちっ!素性が分からん以上仕方あるまい、撃ち落とせ!ただ損害はなるべく抑えろ!」

「了解です!」

↓1 腕前は?
01~60 兵卒
61~90 熟練
91~ エース

↓2 向かってきた機体数
01~55 1機
56~90 2機
91~ 3機

今日はここまで。

おつ

おつ

84 熟練
99 ゾロ目ボーナスで繰り下げ 2機

フライングボードで戦線を離脱しようとしていたADMの前に2機のスパイヤーズが立ち塞がった。

「押し通るしかない...よね」

(命は奪わずに...できる?いや、やるしかない!)

↓1
01~30 被弾
31~40 拮抗
41~ 撃破

a

25 被弾

迫り来るADMのブレードに対してスパイヤーズの1機がアックスで応戦している隙に、もう1機が横へと回り込んだ。

「そう来るよね...!」

ADMは迫りくるアックスを受け流し、素早く相手の姿勢を崩すと、横から飛んできた弾をジグザグに動いて避けた。
そのまま距離を取るとライフルを構えて狙いをつける。

(...少しでもズレたらレーザーはコックピットに直撃する。そしたら──)

そんな一瞬の迷いをついてスパイヤーズがロケットを放ってきた。
激しい爆風と共に飛んできた弾頭の破片が装甲に突き刺さる。

「くっ...!」

↓1
01~10 撃破された
11~30 被弾
31~40 拮抗
41~ 撃破

75 撃破

「エヴァ、大丈夫?」

「うん」

エヴァの返事を聞きながらカズミはモニターに目を移した。

「燃料、ここで消費はしたくなかったけど...!」

背に腹はかえられないと、カズミは出力を一気に上げた。

「決める!」

何か仕掛けてくると勘づいた相手は咄嗟に距離を取ろうとする。が、間に合わなかった。

「遅い!」

一筋の白い線が走ったかとおもうと、次の瞬間には2機のスパイヤーズはフライングボードを一刀両断され、地面へと落下していった。

「ふぅ...」

カズミは無事に乗り切ったことに安堵しながらも違和感を覚えていた。

(なんだか速さが格段に上がってるような...?いや、今は先を急ごう!)

↓1
01~20 オルデンリッジが追いかけてきた
21~ 誰も追いつけなかった

35 誰も追いつけなかった

「あの動き...いや、そんな筈は──」

オルデンリッジの脳裏にある顔が浮かぶ。

「にっ、逃げられます!」

「ちっ、俺が行く!」

ADMのスピードに追いつける見込みはほぼ無いと分かっていたが、オルデンリッジ、そして特務機関にとってあの機体を奪われるのだけは何としても避けなくてはならない。
そんな考えからADMの後を追おうとしたオルデンリッジだったが、1機のカニコフが立ち塞がった。

「押しつけられたとは言え、任務は任務。ここは通しません!」

そう意気込んだのはライだった。

本来ここに来るのはカスケードのはずだった。しかし命のやり取りのない戦場は己の居場所ではないとだけ言い残し、かわりに丸投げされたライがこの作戦の指揮を取ることになった。

「こんな時に!」

オルデンリッジは悪態を吐きながらカニコフへと向かって行った。

一方、カズミ達は全速力で特務機関の基地からそう遠くない場所にある街へと向かっていた。

「もうつく?」

「ここからそう遠くないし、この速さならあと30分くらいで着くよ」

「はーい」

カズミは改めてレーダーを見て追手がいない事を確認しながら、不安になる気持ちを抑えようとしていた。

(まだ私は捕まってると思われてるはず。だから、お父さんもお母さんも無事だとは思うけど...いつバレるか分からない。急がないと!)

そしてカズミの言った通り、30分程経過した頃には目的の街が見えてきた。

↓1
01~10 特務機関がいた
10~ 誰もいなかった

はい

66 誰もいなかった ゾロ目ボーナスで次のコンマ判定緩和

街は特に兵士や警察の巡回や封鎖があるわけでもなく、いつもと変わらない日常を送っている様子だった。

「良かった、誰もいない」

安全を確認したカズミは街のはずれにある住宅地へと向かい、ある一軒の家の前で止まった。

「着いた...」

久しぶりの実家に思わず感慨深い思いが込み上げる。

すると家の目の前に突然1機のPEMが現れたという事もあって、事態を確かめようとカズミの両親が出てきた。

「お父さん、お母さん...!」

「へー、あれがお姉ちゃんの家族なんだ。そっくりだね~」

見ない間に少し老けた両親の顔を見て涙が溢れそうになるがそれをグッと堪えると、コックピットを開けて2人に呼びかける。

「早く車に乗って!私が運ぶから!」

コックピットから現れた予期せぬ人物を見て、カズミの両親は涙を流しながらしばらく呆けていた。
その様子に釣られてカズミも一筋の涙を流したが、それを拭うと声を張り上げた。

「早く!」

それを聞いて先に動いたのは母親だった。

「ほら、聞きましたか!行きますよ!」

「あ、ああ...」

返事をしながらも脚が動かない父親の手を引っ張ると、母親は車に無理やり押し込んだ。
それを確認するとカズミもコックピットを閉め、両親が乗った車をADMで抱えるとその場を去った。

↓1 ライとオルデンリッジは?
ゾロ目ボーナス補正+5
01~05 ライ、死亡
05~20 ライ、負傷
21~70 オルデンリッジを圧倒した
71~ オルデンリッジを圧倒し、サノスも救出した

今日はここまで。

乙でした

おつ

正規ルート外れた感はあるけど今全体としてはどこなんだろう、中盤くらい?

>>825
がっつり終盤ですね。ちなみに特務機関ルートならガザレムとの戦争をもう少し詳しく描くつもりでした。


34 オルデンリッジを圧倒した

「コイツら、何が目的だ...?」

ライとの戦闘の最中、オルデンリッジは疑問を口に出した。

2人の操縦技能の差はとても大きく、オルデンリッジは戦闘が始まって以来未だにライに一撃を与えることさえできていない。それどころかライにしてみればオルデンリッジを仕留める機会は何度もあった。にも関わらずオルデンリッジは未だに生きている。明らかに殺しを避けようとしているのだ。仮に何らかの目的の為の時間稼ぎだとしても、それは敵機を撃破しない理由にはならない。

そんな疑問に頭を悩ませながらもオルデンリッジは何とかその場を突破しようとする。

そんなオルデンリッジの攻撃を華麗に捌いているライにカズミからの通信が入った。

「ライさん、目的は達しました。もう退いて頂いても大丈夫です」

「わかりました。...我々との約束、忘れないで下さいね」

「分かってます」

「では、また会える事を楽しみにしてますね」

そう言うとライはカズミとの通信を終え、部下たちに指示を出して特務機関の基地から撤退していった。

追撃するだけの残存兵力も無く、悠々と去っていくガーディアンオブエデンの背中を、オルデンリッジはただ見ていることしかできなかった。

「なんと長官に報告すればいいんだ...」

──中央大陸、どこかの隠れ家──

「──と言う訳で、こんな事になりました」

無事に両親を隠れ家に連れてきたカズミは、これまでのことの経緯を説明していた。

「なるほど...」

父親が深刻そうな表情をしながら、ため息混じりに呟いた。そんな様子を見てカズミは叱責される事を覚悟した。

「...何はともあれ、お前が生きていて良かった」

「え?」

カズミは思わず間抜けな声をあげた。

というのも彼女の記憶にある父親は国家への忠誠心が強い、いかにも軍人といった気質だったからだ。実際、姉のアルトが記者になると言った際には、それなりの一悶着があった。

自分も同じように、国を裏切るとは何事だ、と激怒されるかと思っていたが蓋を開けてみればこの態度で、カズミは驚きを隠せない。

「何だその顔は」

そんな父親の言葉を聞いて、母親がため息をつく。

「これまでの自分の態度を顧みたらどうですか?」

「む...。まあ、色々あったからな。考えも変わる」

「この人、あなたが軍に入るのを許可したこと、ずっと後悔してたんですよ。可愛い娘を手放すべきではなかったなんて言って」

「な、なにを!現に亡くなってなかったんだし、態々それを言わなくてもいいだろう!」

そんな2人の様子に釣られてカズミは思わず笑顔を浮かべた。そんな娘を見て父親と母親も互いに見合いながら微笑む。

「とにかくだ。お前の話し振りからも、決して半端な思いでこの道を選んだのではないことぐらい分かる。子供が自分でした選択なら、どんなものであろうとそれを受け入れるのが親というものだ」

「つまりは、好きにやっていいって事ですよ」

腕を組む父親の横で、人差し指を立てながら母親がそう付け足した。

「ありがとう、お父さん、お母さん!」

「ところで──」

すると不意に母親の視線がカズミの背後へと移った。

「ほえ?」

「あなたがエヴァちゃんね!とっても可愛らしいわ!でも少し髪がボサボサですね。...よし、一緒にお風呂に入りましょうか!それからお手入れをしてあげるから──」

そんな事を言いながら母親は有無を言わさずにエヴァを風呂場へと連れていった。

そんな様子を尻目に見ながら、父親が口を開いた。

「ところで、あいつは無事なのか?」

「お姉ちゃんのこと?それなら、うん。ガザレムの首都にいるらしいよ」

「そうか。なら良いが...」

──両親救出より、数週間後──

テレビを見ているカズミの目に思わぬ情報が飛び込んできた。

『ここで速報です。つい先程、ブルトニア軍がガザレムの山岳要塞を突破したとの報せが入りました。ガザレムの首都防衛の要衝となっていた山岳要塞が陥落した事から、ブルトニア軍のガザレム首都への侵攻が懸念されます。これを受けてスフィア連盟国は──』

「お姉ちゃん...!」

カズミあわてて携帯を取り出すとアルトに電話をかけた。

「カズミか?」

「お姉ちゃん、無事!?」

「ああ、無事だ。...ニュースのことだろ?」

「うん!きっと首都ももう安全じゃないよ!私が迎えに行くから──」

「アタシもそうして欲しいのは山々なんだか──」

↓1
01~10 誰かに見張られている
11~40 ガザレムの機密情報を知ってしまった
41~ 戒厳令で移動ができない

81 戒厳令で移動できない

「戒厳令で移動が制限されててな、国外に移動できないんだ」

「...つまり、ガザレムに私が直接行かないといけないってことだよね。しかもガザレムとブルトニア、両方の軍を避けながら」

「まあ、そういう事になるな。だから別に来なくてもいいぞ。こっちはこっちで何とかする」

「な、何言ってるの!助けに行くに──」

「まあ、落ち着け。...お前には守りたい人が居るんだろ?ならそっちを優先しろ」

「でも...」

カズミの不安そうな声を聞いて、アルトは軽く笑った。

「心配するな。お前より頭はキレるからな、上手く立ち回るさ」

「...」

↓3まで多数決
1 助けに行く
2 助けに行かない

1

1 助けに行く

「確かに私には絶対に守りたい子がいる」

そう、自分の意思で入った訳じゃなかったけど、一緒に過ごしてきた人たちを裏切ってでも。

「分かってるよ。だから──」

「でもそれはお姉ちゃんを見捨てる理由にはならないよ」

「カズミ...」

もちろんエヴァのことは必ず守る。しかしエヴァの事を守った上で、せめて自分の手の届く範囲にいる人だけでもいいから守りたい。

それがカズミの導き出した信念だった。

「...カズミがそうしたいのなら、もう言うことはない。そうと決まればすぐにでも来てくれ。首都の国立図書館で待ってるから」

「分かった、すぐ行くね!」

カズミは電話を切ると両親、そしてエヴァに話の内容を伝えた。

「べつにいーよー」

カズミの母親の手によって綺麗になった髪を撫でながら、エヴァはいつもの調子で答えた。そして父親と母親が口を開く。

「...行ってこい」

「あら、そんな淡白な言い方をしなくても。あの娘を迎えに行く為にあなたがずっとあのPEMを動かせないか試してたの、知ってますからね?」

「い、言わなくていい!」

3人の言葉を聞いてカズミは頷いた。

「じゃあ、行ってきます!」

カズミは両親に一礼すると、エヴァに手を差し出した。

「それじゃあ行こう、エヴァ!」

「うん!」

──ガザレム首都──

カズミ達は首都を構成する特別区とその外側の地域との境目の上空を飛んでいた。

「やっぱり、もう戦いが始まってる...」

特別区を見下ろすカズミの目には無数の爆発や対空砲火が映っていた。
中でも一際目を引くのは特別区の中心に建てられた平和の塔と呼ばれるモニュメント兼通信塔だ。世界有数の観光名所として名を馳せていたが、今ではその面影は消え去り、改修によって強固な要塞として役割を果たしている。

「あそこが1番の激戦区みたいだね」

「お姉ちゃんのお姉ちゃんはどこにいるの?」

「お姉ちゃんがいるのは国立図書館だよ。地図で見る限り、特別区の北の端っこにあるっぽい」

それを聞いてエヴァは特別区の北側に目を向けた。

「あんまりさわがしくなさそうだね」

「うん。中心からは離れてる上に、戦略的な価値も余り無さそう。とはいえ、気は抜けないね」

それもそのはずでここに到達するまでにカズミは既に数回、ブルトニアの後続部隊や中継基地に出くわしている。
カズミの裏切りが特務機関にバレているのか、仮にそうだとしてブルトニア軍にどう伝わっているのかは分からない。いずれにせよ追手が来る可能性は高い。

「とにかく急ごう!」

↓1 遭遇したのは?
01~50 ブルトニア軍
51~ ガザレム軍

21 ブルトニア軍

雑居ビルの屋上に設置された簡易陣地で2機のスパイヤーズが監視任務を遂行していた。

「異常は?」

「ねえよ。だいだいこんなとこ敵も通らねえだろ」

「まあな...。とは言え、気を抜いてるとコックピットをスナイパーに撃ち抜かれるぞ?」

「ハッ、折角ガザレムの奴らを殺せると思ったのにこんな風にお預け状態なら、そっちの方がマシかもな」

そんな風に暇を持て余していた2人に、未確認の機体が接近している事をレーダーが指し示した。

「お、敵か!?」

「分からない...なんだ、速いぞ?新型か?」

「こんなとこにそんな戦力を投入するか?お、目視出来たぞ」

そう言ってモニターを覗き込んだブルトニア兵の目に見覚えのある姿が入ってきた。

「お、おい、あれ!」

「あ、ああ!」

出発前のブリーフィングで見た、白く凛々しい姿が印象的なPEMだ。
詳細は機密事項として知らされなかったがもしこの機体を見かけることがあったら、現在遂行中の如何なる任務よりも優先して捕らえるようにとの命令が下っていた。

「行くぞ!」

「ああ!こりゃ昇進のチャンスかもな!」

↓1 腕前は?
01~60 兵卒
61~90 熟練
91~ エース

今日はここまで。

乙でした

おつ

15 兵卒

↓1敵の数は?
01~60 2機
61~90 3機
91~ 4機

はき

69 3機

上空を移動するADM目がけて、地上から弾丸が飛んできた。

「危なっ!」

それをサラリとかわすと、カズミは地上に目をやった。

「あれは...ブルトニアの」

ADMの速度で振り切ってしまうか、それとも念のために行動不能にしておくべきか。
カズミがそう悩んでいる間に、付近を巡回していた1機のスパイヤーズが異変に気づき、ADMの行く手を塞いだ。

「しまった...。なら、やるしかない!」

↓1
01~15 被弾
16~ 敵撃破

48 敵撃破

「よし!トラバースがヤツの足を止めたぞ!」

「これで3対1だ、おまけに挟み撃ち!機密だか何だか知らねえが貰ったぜ!」

2人のブルトニア兵は鼻息を荒くしながらフライングボードを起動して上空へ移動すると、ADMへと向かっていく。十分近くまで背後に接近したと2人が思ったその時、ADMが動いた。

「なに!?」

「どこに──」

消えたADMの姿を見つけようと2人が辺りに目を向けていると、ADMの正面に位置取っていたスパイヤーズが突如地面へと落下する。それと同時にそのスパイヤーズの背後からADMが姿を現した。

「嘘だろ?」

そう兵士が呟き終えるのと同時にADMが動き出す。

「ま、まだ2対1だ!行くぞ!」

2機がかりでスパイヤーズはADMを攻撃するが、全て受け流されてしまう。そしてすぐに先程のスパイヤーズど同様にフライングボードを壊され、彼らは落下した。

そんな様子を見ながらカズミが呟く。

「私が言うのもなんだけど、こんな大事な戦いの時にあんな体たらくで大丈夫なのかな?」

「お姉ちゃんもつよくなったねー。はじめて会ったときとはおおちがい」

「まあね。というか私というよりは、殆どADMの性能のおかげな気もするけど。...と、とにかく、先を急ごう!」

↓1 道中敵に?
01~30 遭遇した
31~ 遭遇しなかった

81 遭遇しなかった

ひょっとすると先の戦闘で異変に察知されたかとも思ったが、追手は来ず、部隊にも会うことはなかった。

このあたりは主要な戦闘地域である中央部から離れており、また避難した民間人が多いことから、両軍ともに部隊は殆ど展開していないらしい。
実際ここに来るまでに着の身着のままで通りを歩く民間人を何度か目撃した。

「これが戦争か...」

そんな事を呟きながらもカズミは国立図書館へと向かい続けた。

そうして進み続ける事十数分後。

「着いた...ここが国立図書館」

↓1
01~40 ブルトニアの部隊がいた
41~ 敵影なし

56 敵影なし

「周りにもPEMの姿はなしっ...と」

周囲の安全を確認し、カズミはアルトに連絡を入れる。

「もしもし、お姉ちゃん?国立図書館まで来たよ」

「分かった。外に...何の音だ?」

「音?」

疑問に思いながら耳を澄ますと、地面の方から何かの音が聞こえてくる。

「ゆ、揺れだした?」

地面の揺れと音は次第に大きくなり、やがて大きな衝撃が辺りを襲った。

「じ、地震?」

「いや、これは──」

アルトが言い終えるよりも早く、轟音が鳴り響いたかと思うと国立図書館の一部が崩落した。

「お姉ちゃん!?」

通信機越しに聞こえてくるのはただの雑音だけだ。

「一体何が...」

「何かいるよー」

エヴァが崩落した国立図書館の方を指さした。

カズミが目を凝らしていると、土煙の中からPEMが出てきた。

「な、何アレ!?あ、アダム...って、今は停止してるんだった」

煙の中から現れたのは、まるで紅い鎧を身に纏った騎士のような風貌のPEMだった。その立ち姿は返り血を浴びた様で、見る者を畏怖させる。
そしてさらにその背後からは六角形に似たフォルムに砲身の長いキャノンが特徴的な白いPEMが現れた。

「あれは特務機関の資料で見た!確か...ヘキサ。ガザレムの砲兵部隊が使ってるPEMの筈...って事はあれはガザレムの部隊!?」

どうして、どうやってここに。そんな疑問が尽きないが、それよりも姉の安否がカズミには気掛かりだった。

すると真紅のPEMと目があった。

「攻撃して...くる?」

ADMの姿を認めると、紅いPEMはヒートランスを構えた。

「やっぱり、やるしかないか!」

↓1 腕前は?
01~70 熟練
71~90 エース
91~ エースオブエース


今日はここまで。

おつおつ!

乙でした

88 ゾロ目ボーナスで繰り下げ 熟練

目の前に立つ白銀の騎士を思わせるPEMを見てガザレム兵は唸った。

「見たことない機体だ...。新型か?ふっ、だがこのシュヴァリエルージュに勝てるかな?」

彼が口に出した機体、G.W.002 シュヴァリエルージュはガザレムの首脳部がブルトニアとの戦争に備えて製造させた機体である。バウエル・インダストリから流出した技術を採用しており物理、実弾だけでなく、ビーム兵器にも高い耐久性を発揮する。
機体の製造には多額の費用がかかるため精鋭部隊にしか配備されておらず、まさにガザレムにとっての虎の子である。

接近戦は不得意なヘキサが撤退したのを確認すると、シュヴァリエルージュはADMへと突っ込んだ。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

1

カズミ 3/3 近接
ガザレム兵 3/3 近接
操縦技能の差により+5

↓1
01~10 カズミ-2
11~35 カズミ -1
36~45 拮抗
46~70 ガザレム兵 -1
71~ ガザレム兵 -2

32+5=37 拮抗

シュヴァリエルージュはヒートランスの穂先をADMに向けながら突進する。

ADMはそれをひらりとかわし、ガラ空きになった敵の背中にブレードを振るった。
が、しかし、シュヴァリエルージュは素早く振り返りながらランスを振り回し、ブレードを払い退けた。続く振り下ろしをサイドステップでやり過ごすと、ADMは一歩下がった。

「止められた...」

見慣れない機体ということもあり、慎重を期すためにいつもより丁寧で遅めな振りかぶりではあったが、それでも十分速度のあるADMの攻撃が防がれた。
つまり、それは先程のブルトニア兵とは違って警戒する必要のある相手だという事を意味している。

「気は抜けない!」

姉のことが頭にチラつくが、そんな自分を戒めるかのようにカズミは声を張り上げた。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 敵 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

近接

近接

カズミ 3/3 近接
ガザレム兵 3/3 遠距離
操縦技能の差により+5
相性不利により-10

↓1
01~10 カズミ-2
11~35 カズミ -1
35~45 拮抗
46~70 ガザレム兵 -1
71~ ガザレム兵 -2

56+5-10=51 ガザレム兵-1

ADMは再びブレードを構えるとシュヴァリエルージュに正面から向かう。

「随分と自信満々だな!」

ガザレム兵は久々の強敵との戦闘で逸る気持ちを抑えながらヒートランスを構えた。

ADMがブレードを横に薙ぎ払うが、縦に構えられたランスがそれを受け止めた。

「ここからっ!」

受け止められた状態のままADMはブレードで突きをお見舞いしようとする。だがシュヴァリエルージュはそれに反応してランスでブレードの軌道を力づくで逸らした。
その反動でADMが後ろによろめくと、シュヴァリエルージュは隙を狙っていつの間にかに取り出した大きなビームマシンガンを構えた。

「これを喰らいやがれ!」

そうしてビームマシンガンの引鉄が引かれるその寸前、ADMは回し蹴りを相手の腕に直撃させて狙いを逸らすとブレードを振るった。

「何だとっ!?」

シュヴァリエルージュは咄嗟にランスで防御行動を取るが、間に合わずに一撃を貰った。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 敵 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

滑空

カズミ 3/3 滑空
ガザレム兵 2/3 滑空
操縦技能の差により+5

↓1
01~10 カズミ-2
11~35 カズミ -1
35~45 拮抗
46~70 ガザレム兵 -1
71~ ガザレム兵 -2

今日はここまで。

乙でした

おつー

10+5=15 カズミ-1

シュヴァリエルージュは距離をとって体勢を整えようとしたのか、フライングボードを起動すると上空へと移動した。ADMもそれに追随するように飛翔する。

「は、速い...」

ガザレムの秘密兵器ということもありシュヴァリエルージュの素早さは、ヘルミラーを除いて、これまでにカズミが遭遇したPEMの中でも突出していた。

「だけど!」

とはいえ流石にADMの速度には劣り、カズミは敵機の背後に張り付いた。

ADMのライフルから放たれたレーザーが紅い騎士を追いたてる。そしてカズミの思惑通りに誘導されたシュヴァリエルージュに背後からレーザーが迫った。

するとシュヴァリエルージュは振り返って、レーザーを正面から受け止めた。

「効いてない!?」

「ふっ...」

カズミの動揺とは裏腹にガザレム軍のパイロットは落ち着いた表情をしていた。

シュヴァリエルージュはバウエル・インダストリから流出した技術者の協力により、エネルギー兵器に対して高い防御性能を誇る。
それに加えてパイロットは精緻な操縦により、正面の最も装甲が厚い部分で攻撃を受ける事で被害を最小限に抑えたのだ。

「反撃の時間だ...!」

そう独りごちたパイロットはビームマシンガンの狙いをADMに定めた。

こちらに向かってくる光を見てカズミはすぐに回避行動を取ろうとしたが、あることに気づいた。

(背後に図書館!避ける訳には...)

被害が図書館に及ぶことを懸念したカズミは回避せず、こちらもレーザーを放つことで相殺を試みた。
しかし、撃ち漏らした1発がADMに直撃してしまった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 敵 熟練
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

カズミ 2/3 近接
ガザレム兵 2/3 滑空
操縦技能の差により+5
相性有利により+10

↓1
01~10 カズミ-2
11~35 カズミ -1
35~45 拮抗
46~70 ガザレム兵 -1
71~ ガザレム兵 -2

どうだ

72 ガザレム兵-2

被弾した今が好機だと考えたシュヴァリエルージュはヒートランス片手にADMに突貫してきた。

「まずっ!」

何とかランスの直撃はかわしたものの体当たりを喰らってしまい、ADMは地面へと落下した。

落下の衝撃で視界がチカチカしながらもカズミはすぐにADMを立ち上がらせた。すると正面から接近してくるシュヴァリエルージュが目に入った。そしてそのままブレードとランスの激しい剣戟が始まった。

「はあっ!」

形勢はカズミが有利だが、相手はうまく攻撃をいなし致命傷を避けている。

「ちっ!」

とはいえガザレム兵の舌打ちが示すように、明らかにシュヴァリエルージュは追い詰められつつある。

その時だった。再び図書館の一部が崩落し始めた。

(お姉ちゃん...!)

その思考は一瞬のことだったが、それを相手は見逃さなかった。

「貰ったぜ!」

シュヴァリエルージュはランスで器用にブレードをADMの手から弾いた。そしてランスの穂先がADMの胴体に狙いを定める。

「死ねぇ!」

そうしてランスが突き出された。その筈だったのに、次の瞬間には何故か元の持ち主にランスが突き刺さっていた。

「ど、どういう事だ!?」

パイロットはランスを持っていた筈のシュヴァリエルージュの手に視線を移した。そこには穂先の少し手前で折られた柄だけが残っていた。

「ば、馬鹿な...。あの速度を捉えただと!」

パイロットは悪態を吐きながらも、何故か相手がトドメを刺してこないので急いで機体から脱出すると路地裏へと消えて行った。

「ふぅ...」

それを見届けたカズミは大きく息を吐いた。

すると突然無線が飛び込んできた。

「ケホッ...おーい、カズミ、ここだ!図書館の入り口だ」

「お姉ちゃん!!」

そちらに視線を移すと、埃まみれになってはいるが五体満足のアルトが手を振っていた。カズミはすぐにアルトを回収した。

「せ、狭いな」

後部座席に座ったアルトが呟いた。

「久しぶりー、お姉ちゃんのお姉ちゃん」

「久しぶりだな」

ちょこんと膝の上に座ったエヴァに挨拶をすると、アルトはカズミに声をかける。

「遅れて悪かった。崩落のせいで混乱に陥った避難民たちでごった返してて身動きが取れなかったんだ」

「いや...お姉ちゃんが無事でよかったよ。あれは地震だったの?」

「違うだろうな。途中でチラッと見たが地面に大きな穴が開いていて、何処かに繋がってるみたいだったぞ。そう、地下通路みたいにな」

「そっか...」

(地下通路...ガザレムの作戦?そういえばさっき赤いPEM以外にもヘキサもいた。あれはガザレムの砲兵部隊...そしてこの辺りはブルトニアの警戒も薄い)

そんな風に思考を巡らせていたカズミだったが、それは突如飛来したビームによって中断された。

「スクエア!?」

(何が起きてるのかは分からない。けどお姉ちゃんは回収したし...)

しかしカズミにはアルトの言葉が引っかかっていた。

『避難民たちでごった返してて身動きが取れなかったんだ』

(まだ中には民間人が居る!たぶん...このままだとここは交戦地域になる。そしたら中の人たちは...!でも長居すると危ない...)

「どうした、カズミ?」

「...」

↓3まで多数決
1避難民を助ける
2アルトとエヴァを優先する

1

1

1 避難民を助ける


「ごめん、2人とも。私、図書館の人たちを助けたい!」

それはカズミが姉に語った信念からくる決意だった。目の前に助けられる人がいるなら助ける。その想いが彼女を突き動かした。

「なるほどな...カズミらしいよ。わかった、助けよう」

「いーよー」

「2人とも...!」

本当に自分は周りに恵まれている、そう感じながら目頭が熱くなった。

「なら、私が彼らを安全なとこまで誘導しよう」

「...わかったよ。その間にできるだけ図書館からガザレムを遠ざけておくね」

「ああ。頼んだぞ」

そう言ってアルトはADMから降りると、図書館へと向かって行った。

「よし!」

そうしてカズミが気合を入れるのと同時にスクエアが接近してきた。

↓1 敵の腕前は?
01~30 兵卒
31~90 熟練
91~ エース

↓1 敵の数は?
01~30 2機
31~80 3機
81~ 4機

a

アルトが言っていたであろう地下道から出てきたスクエアが4機、ADMのもとへと向かう。

「一体どうなってんだ、ここにブルトニアのクソ野郎共はいない筈だろ?」

「その筈だが...」

「おい見ろ、先行してた筈のアズブル軍曹の機体だ!」

「あの白いの、油断できないな...」

無線でやりとりをしながら、4人は図書館から離れていくADMの後を追った。

↓1
01~30 被弾
31~60 拮抗
61~ 撃破した

45 拮抗

「それで...わかった。東の学校なら安全なんだな?分かった、ありがとう」

図書館の他に避難に適した安全な場所があることを同僚から確認するとアルトは電話を切った。

埃まみれの図書館の中を進んで、避難している人たちが集まっているところまで向かった。そこでは子供や老人、その家族が恐怖で震えながら身を潜めていた。

「みなさん、聞いてください!このままだとここは戦場になります!東の学校は安全なので、そこに移りましょう」

アルトの大声を聞いて皆が彼女に視線を移した。

「もう安全な場所なんてどこにもないんだよ!」

初老の男性が顔を赤くしながら怒声を張り上げた。

「そうよ...」

「もう俺たちは終わりなんだ...」

アルトはこうなるであろう事を予期していた。

「はぁ...死にたい人はご自由にどうぞ、アタシはあの子程優しくないんでね。だけど、少しでも生きたいって思う奴はアタシに着いて来い」

だからこそこの言葉は彼女の本心だった。

暫く沈黙が流れた後、1人の少年が立ち上がった。

「ボクは行く!」

「お、おい...」

少年を引き止めようとする男の声を無視して、彼は一歩踏み出した。

「このお姉ちゃんはここにいる間、誰よりも励ましてくれた!...それにボクはまだまだやりたい事がある!もっといろんな事を知って、色んなところに行って、それに、まだ何の夢も叶えてないもん!」

少年はぐっと拳を握りしめる。

「...パパと、ママの分までボクは生きたい!」

そんな少年の心の叫びに突き動かされたのか、他の人々も立ち上がり始めた。

「...なら、アタシについて来い」

そう言ってアルトは避難民たちを外へと連れ出し、学校への誘導を始めた。

そんな中、遠くの上空でビームを避けながら駆ける白い騎士を見てアルトは呟いた。

「そっちは任せたぞ、カズミ」

↓1
01~30 被弾
31~60 拮抗
61~ 撃破した


今日はここまで。

ヌッ

おうー

62 撃破した

「これだけ離れれば大丈夫かな...」

そう呟くとカズミはADMを反転させ、迫りくるスクエアのうち1機のフライングボードを撃ち落とした。

「くそっ、やられたぞ!」

「直撃はしてなかった、生きてはいる筈だ!」

残る3人のガザレム兵達は狼狽えながらもADMとの距離を詰めていく。そうしてADMを取り囲むと猛烈なビームの射撃が始まった。

「エヴァ、掴まってね!」

エヴァがうなづいたのと同時に、カズミはレバーを一気に倒した。

「なんだ!」

「速すぎて狙いがつけられないぞ!」

「取り敢えず撃て!」

ADMは3機のスクエアを翻弄するように空中を舞う。

ガザレム兵達は視界の端に出たり入ったりする白い影を追うのが精一杯だった。それに加えてあまりにも速い視点の移動のせいで狙いが徐々に雑になっていく。

「居た、そこだ!」

ようやくADMの姿を捉えた1機のスクエアがビームを放つと、ADMは瞬時に姿を消し、その背後にいたスクエアが姿を現した。

「俺を撃ってどうする、このマヌケ!後で覚えてろよ!!」

そんな恨み言を吐きながらスクエアがまた1機落ちていった。

「よし!」

このままの調子で行けば、と考えたカズミだったが、次の動きを予想していた1機のスクエアによって道を塞がれた。

振るわれたビームサーベルをブレードで受け止めると、そのまま近接戦に突入した。

「はっ、流石はトム!そのまま任せたぜ...」

獲物を狙うハンターのように舌なめずりをしながら、ガザレム兵は仲間と戦っているADMに狙いを定める。
息を吐き切るのと同時に放たれたビームは真っ直ぐにADMへと向かって行く。

「それなら!」

ADMはサーベルを振るってきたスクエアの左腕を斬り飛ばすとそれを掴んで、放たれたビームに対しての盾がわりにした。

そのまま正面のスクエアをフライングボードから蹴落とすと、斬り落とした左腕からサーベルを回収、遠方にいた最後のスクエアが乗るフライングボードに投擲した。

「よし...」

安堵するカズミにアルトから連絡が入る。

「カズミ、避難は終えた。迎えにきてくれ」

「すぐ行くね!」

更新が早い、感謝

カズミはアルトに言われた地点に急行すると彼女を回収、脱出の準備を始めた。

「準備はいい?」

「ああ。いつでも行けるぞ」

「しゅっぱーつ!」

そしてその場から移動しようとしたその時。

「うそ...」

目の前にシュヴァリエルージュの小隊が立ち塞がった。

(1機だけでも手強かったのに!)

加えてレーダーに警告が表示される。

「これ、この識別番号はブルトニアの...!」

その数は少なくとも10数機、おそらくその後ろには予備兵力も控えているだろう。

ガザレム軍もそれに気付いたのか素早く片をつけようと武器を構えた。

「駄目だ...」

「どうした、カズミ?」

アルトの声はカズミの耳には入っていなかった。

「こんな数を相手に、逃げられる訳がない...!私のせいだ!私が...」

「いいや違う。アタシ"達"のせいだ。カズミを止めなかったアタシも悪い。だから...アタシも一緒だ」

「っ...!」

そんな2人のやり取りを見ていたエヴァがふと呟く。

「お姉ちゃんはずっとエヴァを守ってくれた。だから、こんどはエヴァがお姉ちゃんを守るよ」

「え──」

するとエヴァは目を瞑ってハミングを始めた。そのメロディーは戦場には似つかわしくないゆったりとした穏やかなもので、だけど少しの荘厳さが感じられる。

「え、エヴァ?」

「カズミ...見ろ」

アルトに促されてモニターを見ると、さっきまで晴天だった空があっという間に曇天に様変わりしていた。

「いったいどういう──」

カズミの疑問の言葉は、突如鳴り響いた轟音と辺りに走った光に打ち消された。

目の前のシュヴァリエルージュに雷が直撃したのだ。それも一度で終わらず、続けて他の機体にも雷が落ちている。

「ははっ!やったな、カズミ!エヴァは神の子か何かなのか!?」

「わ、わからない...」

2人の会話をよそになおもエヴァはハミングをやめない。

「とにかく今のうちに行こう!」

そうして3人はガザレムからの逃避行を始めた。

その道中で何度もガザレム、ブルトニアの軍に遭遇したが、その度に落雷が敵機を蹴散らした。何本もの閃光が枝分かれしながら降り注ぐその光景は、さながら神の怒りが地上に振るわれているかのようだった。

だが、やがてアルトが一つの異変に気づいた。

「おい、どうしたエヴァ!すごい熱じゃないか!」

そうアルトに問われ、肩を掴まれても、エヴァは歌い続ける。そしてそれに呼応するように雷がADMの行く道を切り開く。

「よく分からんが、早くエヴァを休ませてやらないと!」

「わかってる、飛ばすよ!」

カズミは操縦桿を握る掌が汗ばむのを感じながら、考えを巡らせる。

(前にもカナアンでエヴァの調子が悪くなったことはあった。...でも今回のは明らかに違う。きっとあのハミングだ。私たちを助けるために...!)

カズミは掌が痛くなるほど強く操縦桿を握りしめながら、必死でガザレムから脱出したのだった。

──隠れ家──

「エヴァは?」

部屋の奥から出てきた母親に向かってカズミが尋ねた。

「大丈夫よ。ぐっすり眠ってるし、熱もない」

「そっか...」

何とか隠れ家に辿り着いてから数日後、エヴァの体調は元に戻りつつあった。

膝を抱え込み、俯く娘を見て母親が声をかける。

「何はともあれ、皆無事だった。これ以上にいい事がありますか?」

「...いや」

「ならもっと明るい顔をしなさい。くだらない自己憐憫は慌てたお父さんと同じくらい役に立ちませんからね」

「そんな言い草はないだろう...」

カズミではなく父親が落ち込みながらそう呟いた。

「ところで...戦争の状況はどうなってるんだ?」

父親からの質問にアルトは携帯を見ながら答える。

「同僚から聞いたけどほとんど終わりに近いらしい。首都は制圧、ガザレム軍司令部は第二首都に移動したけど戦線の再構築は絶望的。政府首脳部は各地に亡命、中にはセントラル・ソロニティに潜伏してるのもいるとか」

「なるほど...おおかた傀儡政権が樹立して終戦、反対勢力は悪名高い憲兵団によって一掃と言ったところか」

「ああ、それと。今回の戦いは割と早く終わったけど、本当ならもっと長く続いてたらしいよ」

「どういう事だ?」

「本来ならガザレムの特殊部隊が首都の北部から奇襲を仕掛ける筈だったんだってさ。だけど謎の勢力によってそれが掻き乱されたおかげで首都の制圧がスムーズに進んだんだとさ。おかげで軍民問わず被害が軽く済んだって」

アルトはカズミの方に視線をやる。

「なあ、カズミ。お前たちはアタシだけじゃない、もっと多くの人達の命も救った。無駄じゃなかったのさ」

その言葉を聞いて、ようやくカズミは顔を上げた。

「そう、だね」

笑顔とまではいかないが少し表情が穏やかになった末娘を見て家族の雰囲気が和んだが、それはカズミの携帯の着信音によってかき消された。

「...もしもし?」

「私だ」

「ゼウスさん...」

「何やら派手にやったみたいだが、まあ私には関係ない。それよりも今度はお嬢さんが約束を果たす番だ。禁足地で待っているよ」

それはこの世界の運命を変える、最終局面への誘いだった。


今日の更新はこれだけです。
いよいよ次が最終章です。

乙でした

おつおつ
ほぼほぼトップクラスの実力者になったカズミだが作中最強決定戦はあるのだろうか

──ガザレム西部──

カズミ達はゼウスと交わした約束を果たすため、ガザレム西部に位置するテルース教の禁足地へと向かっていた。

「エヴァ、体調は?」

「だいじょうぶだよ。それに、このままいけばすぐ...」

「?」

「なんでもない」

エヴァの態度が気にかかったものの、カズミは飛行に集中することにした。

このあたりは険しい山々が連なっており、風の流れも不安定になっている。気を抜けば岩に覆われた斜面に激突する羽目になる。

暫く進むと、カマエルの小隊が空路を封鎖していた。

「止まれ!識別番号を示すんだ」

カズミは予めゼウスから教えられていた英数字の羅列をカナアンの士官に伝えた。

「...よし。彼について行け」

するとカマエルの1機が編隊から離れ山中へと向かっていったので、カズミも遅れないように後をついていく。

それからも何度かカナアンの哨戒部隊に遭遇しながら、やがて惑星エデンでも最大級のカルデラである、ゲネシス・カルデラに到着した。

そこにはおそらくガーディアンオブエデンのほぼ全勢力とカナアンの大部隊が控えていた。当然その場にはヘルミラーも居た。
そして何よりも目を引いたのは黒き巨人のようなPEM、B-601アトラスだ。通常のPEMのおよそ2倍強の巨体で、重量のある装甲を備えているためただ腕を振るっただけでも脅威になりうるのは間違いない。

「ようやく来たな、お嬢さん」

どうやらそのアトラスに乗っているのはゼウスらしい。

「はい。ところでそんなもの何処で手に入れたんですか?...いや、そんなものが必要なんですか?」

「ハハハ、すぐにコイツの必要性がわかるよ」

ADMがアトラスのそばに降り立つのと同時に、ライから通信が入った。

「カズミさん」

「ライさん、久しぶりですね」

「はい。そうだ、1つ伝えておきたい事が。貴方の──」

だがその声はゼウスからの通信で遮られてしまった。

「さて、と。聞こえているんだろう、ガキ。エヴァとか言ったか。お前ならここに来た理由も分かっているな?」

豹変したゼウスの態度に驚きながらも、カズミは後ろを振り返ってエヴァの表情を窺う。彼女の表情は険しかったが、それが何を意味しているのかまではカズミには分からなかった。

「ノアにはもう準備させている、後はお前だ」

「わかった...お姉ちゃん、ヘルミラーに通信をつないで」

「う、うん」

通信を繋ぐとすぐにノアの声が耳に入ってきた。

「エヴァ姉ちゃん、こっちはいつでも良いよ」

「わかった。じゃあ、始めるよ」

エヴァは目を瞑るとガザレムの時と同じようにハミングを始めた。違っているのはメロディーと、ノアも同時に歌っていることだ。

今までのことが頭に浮かんで、カズミはすぐにエヴァを止めようとしたが、他でもないエヴァ自身が片手でそれを制止した。

カズミの心配とは裏腹にエヴァの体調が悪化することもなく、歌はすぐに終わった。そして続いて聞こえてきたのは大きな地鳴りだ。地面が横に大きく揺れる。

そうして揺れが収まった時、カルデラの様相は一変していた。まさしく地が割れたかのように、地下への巨大な穴が空いていたのだ。

「い、いったい何が...?」

かなりの深さがあるようで下の様子は全く見えない。その裂け目はさながら世界の底に続いているかのようだった。

「さて、ここからが正念場だ。地下へ降りるぞ。もちろんお嬢さん、君もね」

カズミに拒否権はなく、地下へ降りる選抜隊、ヘルミラー、そしてアトラスと共に深い闇の中へと入る事となった。

底へと降る道中、カズミは見覚えのあるものを目にした。それは蒼く輝くメルクリウスだ。暗闇の中に蒼白の光が降り注ぐその絶景は、宇宙を知っている者であればそれに近いと思っただろう。

「はぁ...」

そうでなくとも言葉を失う程の眺めだった。

メルクリウスはカズミ達とは対照的に地上へと昇っていき、時折横へと移動して闇の中へと消えていった。

そんな幻想的な風景の中で、カナアンの人々とゼウスだけは憎悪が篭った目をしていた。

「ゼウスさん、奴らがきたぜ」

突然、外に置いてきた部隊を率いるカスケードからゼウスに通信が入った。

「異変を察知して慌ててやってきたってところかな。まあ、もう手遅れだろう。足止めは任せたよ」

「了解だ」

目を見張る光景もやがて終わりを迎え、カズミ達は遂に底へと到達した。そこは天然の岩石で作られた大聖堂のようで、見る者を圧倒する。

そしてそんな広い空間の中心にメルクリウスと同じ輝きを放つ、光玉のようなものが鎮座していた。アトラスと同等、あるいはそれ以上の大きさだ。

「ようやく会えたな...エデン!!」

抑えようもない激情と共に、ゼウスはアトラスの背中に搭載されたミサイルを発射しようとトリガーに指をかけた。

が、トリガーを引き切る寸前で指の動きが止まった。

「な、なぜ動かない!」

より正確に言うのなら"何か"に止められた。

『まあ、そう焦らないで』

ゼウスの頭の中に声が響いた。それは男性とも女性とも取れる中性的な声音で、随分落ち着いていた。

そしてその声はその場にいた全員に聞こえていた。

『恨みを晴らすのはいいけど、ここまで来たんだ。みんなには色々と知る権利があるよね』

「あ、貴方は?」

『ああ、カズミ・アーディガン。久しぶりだね』

「え、と...」

『あれ、覚えてない?昔、メルクリウスの泉に落ちたよね?その時お話ししたんだけど...それにあなたの勘の良さはその出来事のおかげなのに...。ひどい、薄情ね!』

と、そんな風に恨み言を冗談めかして告げる。

「ご、ごめんなさい。覚えてないです...」

『なら丁度いいし、みんなに向けて自己紹介しようかな。コホン、ようこそ愛しい我が子達!私が、この惑星を形作る生命、惑星生命体の1つ、エデンだよ!』

カズミには彼、あるいは彼女、とにかくエデンと名乗った存在が何を言っているのか理解できなかった。

「つまり、この星は文字どおり生きてるんだよ。地表は皮膚で、地下を流れるメルクリウスは血液。そしてあの光は心臓」

エヴァが大人と変わりない話し方になっているのにも驚いたが、それ以上にその内容に耳を疑った。

「星が...生きている?」

「うん」

『わが眷属の言う通りさ』

「け、眷属?」

『ええ。エヴァ、そしてノアは私が生み出した存在。いわば私の端末とも言うべき存在だよ』

「わ、訳がわかんないや...」

カズミは話について行けず、頭が痛くなってきた。

成程、そうきたか

『じゃあ順を追って話そっか。長くなるけど、ちゃんと着いてきてね。まず、遥か昔、地球という故郷を捨てた貴方達人類が私の元へ辿り着いた』

「地球って...あのお伽噺のですか?」

『ええ、実在する星だよ。とにかく、そうして貴方達は惑星エデンに定着して、私も貴方達を我が子のように愛し始めた』

「あ、愛ですか?」

誰かを愛すると言うのは分かるが人類丸ごと愛するとはどう言うことなのだろうと、カズミは思わず尋ねた。

『はい。泣き、笑い、怒り、楽しむ。そんな感情を表現に昇華した芸術。ある発明が誰かを助け、一方で誰かを殺す。人間である事に絶望しながらも、人間らしさを称賛する。そんな矛盾に悩みながらも、人であることをやめない。つまり、人が人であるが故に私は貴方達を愛しているのさ』

「は、はあ」

『とにかく!私はそんな貴方達と長い時を過ごしてきた。そしてその過程で私は自身の身を削り貴方達に資源を与え、貴方達はそれを活用してきた。私はそれで構わないんだよ、我が子のために死ねるんだから。でも宇宙に存在する他の惑星生命体、つまり私の仲間はそれをよくは思ってないようで』

そもそもカズミにとっては宇宙という概念もいまいち分からないが、それは置いておくことにした。

『私のために人類を滅ぼすなんて言い出したんですよ。流石にこのままじゃまずいと思って、ひとまず彼らの尖兵がやってこれないように空を封鎖して、それから彼らを説得したの。私とは別個の意志を持った存在を作り出して、彼らの意見次第で人類をどうするか決める、と。ま、何と言おうと滅ぼす気はないけど。ただ、貴方達を生き残らせる為に数を半分くらいにはするかも。私だってそれは身を削られる思いで嫌だけど、私の仲間に全滅させられるよりはマシ』

ここでようやくカズミにも合点がいった。

「つまり、私たちを見極めるための存在がエヴァ...」

『それとノアだね。そして2人を守護する存在としてADMとヘルミラーを創造したのさ』

話が壮大すぎて実感が湧かないものの、カズミが安堵したことが一つあった。それはエヴァが別個の意志を持った存在、つまりエヴァはちゃんとエヴァという1人の存在だということだ。

「え、えと、じゃあこの惑星、エデンさんは生きていて、エヴァとノアは私たちをどうするか決めるために生まれた。こういう事ですか?」

『その通り、100点!』

「な、なら、どうしてゼウスさんとカナアンの人達はここに?」

『そうだね~。カナアンの人達は私を憎んでいるんだよ』

「憎んで、ですか?」

『そうさ。彼らが言う"約束の地"とは地球さ。いまあの国がある場所は、あくまで人類の到達と共に地球の土が埋められた聖地、と言うだけ。そして私はまさに地球への帰還を阻止する悪魔、だと思われている訳なんだね』

「じゃあ、ゼウスさんは...?」

『それは本人の口から聞いたほうがいいんじゃない?その方が彼にとっても、この後の展開に良い方向に傾くかも』

そんなエデンの言葉をゼウスは苦虫を噛み潰したような顔で聞いていたが、やがて一つの溜息と共に口を開き、通信を通してカズミに語りかけた。

「...私はかつて特務機関の長官だった」

(い、いきなりトンデモない情報が!?)

「妻と娘にも恵まれ、仕事も順調。まさに順風満帆だった。だが...」

ゼウスの口調が一気に重くなる。

「だがある日、私達が住んでいたところにメルクリウスの鉱床が見つかり、立ち退きを要求された。もちろん従って、引っ越しした。まず最初に私たちを襲ったのは、学校での娘のイジメだ。馴染めなかったのか、他に理由があるのか分からないが、娘はイジメのせいで毎日が辛そうだったよ。だが、その時はまだやって行けてた」

彼の脳裏に娘の顔がよぎる。

「次に襲ったのは引っ越し先での大地震だ。...妻が死んだ。次?娘はこの惨状に耐えかねて自殺したよ」

ゼウスがコックピットの壁を叩いた音、それが無線越しにカズミにも聞こえた。

「娘が死んだことに私は絶望した。だがそれ以上に...私の支えでは足りなかったのか!!!」

部屋の暗闇の中で首を吊った愛娘の姿がゼウスの脳裏にフラッシュバックする。毎晩夢に見る光景だ。

「...後から家族を奪った大地震はメルクリウス採掘のせいだと聞いたよ。だから私はそれを憎んだ。そして自らの死を偽装し、ガーディアンオブエデンを設立した。だが、実際はどうだ?この目の前にいるクソッタレが奪ったんだよ!なあ!何故、あそこにメルクリウスを!?何故地震を起こした!!大勢が死ぬとわかっていただろうがっっ!!」

耳をつん裂くような怒声の後に聞こえてきたのは、変わらない調子のエデンの声だった。

『貴方達も可愛い子には旅をさせよと言うよね?つまり、私は人類を愛している。だからこそ甘やかすだけではなく、時には試練が必要なんだね』

「このっ...外道がァ!!」

ゼウスは必死に指を動かそうとするが、ピクリとも動かない。

『ゼウス、私を殺したいという貴方の願いを受け入れるよ。今後に不安は残るけど...我が子のうちの1人に殺されるのならそれも本望。大丈夫、貴方達ならきっと、ね。ただ、その前にカズミとイヴに伝えておくべきことがあるから、少し待ってね』

突然、名を挙げられたカズミは驚きながらおずおずと尋ねる。

「な、何ですか?」

それと対照的にイヴは口を閉ざしたままだ。

『まず伝えておくべき事として、私が死んだ後、エヴァとノアはどれだけ存在していられるか分からない。最期がやってくるのは明日かもしれないし、10年後かもしれないし、もっと後かも』

「そ、そんな!!」

『でもそれを回避する方法もあるよ。それはエヴァとノアの魂をそれぞれのパートナー、つまり貴方達に移すこと』

「た、魂ですか?」

『はい。ただ留意すべきこととして、1つの肉体に2つの魂は存在できない。どちらかが消える必要がある訳ですが...つまりカズミとイヴ、貴方達のこと』

「消える...」

『はい、意味するのは、死。という事で貴方達には選択肢が幾つかある。1、私を殺させない為に彼らと戦う。2、私を殺す。3、私を殺した上で魂を移す。...あるいは何もせずに立ち去る。さあ、どうする?』

「そんなこと言われても...」

カズミはふと、エヴァを見る。

「好きにしていいよ」

「...」

↓3まで多数決
1 エデンを守る
2 エデンを殺す
3 エデンを殺して、エヴァを救う為に犠牲になる
4 何もせず立ち去る

1 エデンに守られてきたのならここでエデンを[ピーーー]のは筋が通らない気がする。対話できる存在ならば[ピーーー]よりもすべき事がある気がする

ノアはどうするね

取り敢えず選択は3

1

1 エデンを守る

「...エヴァ、正直に教えて。エヴァは、どうしたい?」

カズミはエヴァの真っ赤な瞳を見つめる。

ここに来るまで共に長い間を過ごした瞳であり、カズミが守りたいと思った者の象徴でもある。

そんな瞳は戸惑うように少し左右に揺れたと思うと、しっかりとカズミを見据えた。

「エヴァは...」

少女は何かを呑み込むかのように開きかけた口を閉じ、そしてまた開いた。

「お姉ちゃんに死んでほしくない。エヴァの為にお姉ちゃんが居なくなるのが、一番嫌」

「...わかったよ」

するとカズミは正面の光玉に視線を戻した。

(正直、エデン...さんをどうすべきかなんて私には分かんない。私達は守られていたのかもしれないし、傷つけられていたのかもしれない。どうするのが皆にとって良いかなんて全然わかんない)

だが、彼女には1つだけ確信を持って言えることがある。

(1つだけ、私に分かるのは、ここまでやって来たのは全部エヴァを守る、ただその為。それを貫く為にやってきた自分の行いを裏切りたくない。私はエヴァに死んでほしくない。そしてエヴァも私のことをそう思ってくれている。それなら...!)

「決めました」

『では聞きましょうか』

「私はエヴァを守る。その為に、あなたを殺させはしない」

カズミの言葉を無線越しに聞いたゼウスがため息をつく。

「お嬢さんがどっちに転ぶかは予想できなかったが...残念だよ。こうなれば奥の手を出そう。あのクソッタレを守るというのなら、隠れ家は把握しているんだ、君の家族は殺す」

「っ...!」

カズミは思わず身を乗り出す。

(だけど...エヴァを...)

そんな時、一通のメッセージが届いていた事に気づいた。

『下で何が起きてるかは分かりませんが、念のために先程伝えられなかったことを伝えておきます。貴方の家族は私の信頼できる部下が安全なところに移動させました』

「ら、ライさん!?なんで...」

続きにはこう書いてある。

『貴方がガザレムで民間人を助けたと聞きました。力があるのだから目の前の人間を助ける。...それはきっと、私がやりたかったけどできなかった事です。そして何より...そこには私の家族もいました。貴方の味方になるわけではありません。ですがお礼、いや、貴方の信念に敬意を表して、貴方の家族の安全は私が保証します』

メッセージはそれで終わっていた。

自分の行いはやはり無駄ではなかったと、その事を誇りに思いながらカズミは顔を上げた。

「ゼウスさん、私はエヴァを守ります」

「そうか、それ程までに...なら、私から言うべきことはない」

『ふむ。さて、イヴ、貴方は?』

「私は...唯一私に手を差し伸べてくれたゼウスを助ける。それだけ」

『成程。ノアは?』

「正直、ボクはなんでもいいよ。何にも興味はないから」

『ほうほう。この差はいったいどうして......まあ、いいでしょう。では私は運命を受け入れるのみです』

エデンがそう呟くと、ようやく身動きが取れるようになった。突然の出来事でみな意表をつかれたが、それぞれがすぐに行動に移った。

アトラスは全武装をエデンに向け、惑星殺しを完遂する腹積りだ。

ADMはそれを阻止しようと動いたが、ヘルミラーとその他のPEMに道を遮られる。

「この数は...!」

両者は互いに睨み合ったまま動かない。

(早くしないとエデンさんが...!)

その時、巨大な赤い光線が辺りを薙ぎ払い、周囲のPEMを一掃した。

「聞きたいこと、言いたいことは色々とある。だが状況を見るに、少なくとも今の利害は一致しているみたいだな、カズミ」

聞こえてきたのは馴染みのある声、シエラ=レオネだった。

「は、はい!」

「周囲の雑魚どもは私がやる。ソイツは頼んだぞ」

「分かりました!」

カズミは正面に立つ黒い騎士を見る。

「イヴ、決着をつけよう」

「前は私が勝った。今回も結果は変わらない」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 イヴ エースオブエース
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

最終決戦や…!2

見返すと>>649あたりでゼウスはエデンの真実を知ったのか。それまではガーディアンオブエデンの理念で活動してたのがここでエデン殺しに方針転換したのかね

>>904
まさしくその通りです。


カズミ 3/3 滑空
イヴ 3/3 遠距離
相性有利により+10
操縦技能の差により-5
(偶数なら思考盗聴誘導型ロケットにより-5)
(奇数ならシエラ=レオネの援護で+5)

↓1
01~10 カズミ-2
11~45 カズミ -1
46~55 拮抗
56~90 イヴ -1
91~ イヴ -2

38+10-10=38 カズミ-1

ヘルミラーは初手からロケットを放ってきた。

(これ...!よく分かんないけどこっちの動きにかなり合わせてくる。警戒しないと!)

最初に放たれたロケット3発は、通常のものだった。ADMはそれを何なくかわす。

(次だ!)

カズミの予想通り、次に放たれた2発は思考を読む例のロケットだった。

今回は予め警戒していたこともあって、カズミは思考盗聴による誘導を超える反応速度で何とかロケットを避けていく。

しかし続けざまに更なるロケットが発射される。

(これはどっち...!?)

放たれたのは5発。

最初の1発の時点でカズミには分かった。これは普通のロケットだと。

「コレなら避け切れる!」

そうして4発目まで難なくロケットをあしらったカズミだった。そうして5発目を避けたその時。それは突然急旋回し、避けたはずのADMに向かってきた。

「しまった!これは──」

激しい衝撃がカズミ達を襲う。

「っ!」

カズミはそれにほとんどギリギリの所で反応し、致命傷は避けられた。

だがヘルミラーの攻勢はまだ終わっていなかった。爆煙で視界が悪い中、突如背後から攻撃を受ける。

「うそっ!?」

カズミは確かに爆発の直前までヘルミラーの姿を捉えていた。しかし知らぬ間に背後に回り込んだヘルミラーによるレーザークローをもろに喰らってしまった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 イヴ エースオブエース
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度


今日はここまで。

近接

真相を知った後だと最初にメルクリウス発見した組織が星を出ようとしたのも皮肉な……

SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/

カズミ 2/3 近接
イヴ 3/3 遠距離
相性不利により-10
操縦技能の差により-5
(偶数なら思考盗聴誘導型ロケットにより-5)
)
(奇数ならシエラ=レオネの援護で+5)

↓1
01~10 カズミ-2
11~45 カズミ -1
46~55 拮抗
56~90 イヴ -1
91~ イヴ -2

うい

20-20=00
正直判定をどうするかかなり悩みましたがぴったりゼロの強運を引いたということでイヴ-2

これ以上ロケットを発射されると分が悪い、そう考えたカズミはレーザーブレードを片手に一気に距離を詰める。

ヘルミラーは距離を取ろうとするも間に合わず、両者は肉弾戦へと移行する。
イヴとカズミはそれぞれ、これまで培ってきた実力を相手に全力でぶつけていた。そんな2人の戦闘はその高度さ故に、見る者によっては一種の舞踏だと勘違いするほど流麗だった。

しかしながらカズミの操縦技能はイヴのそれと比べて些か劣っていた。その差がいよいよ姿を現し始めた。

イヴの息もつかせぬ猛攻撃に、カズミは次第に押され始めていた。そして遂にカズミお得意の回し蹴りをかわされた後、持っていたブレードを弾き飛ばされてしまった。

「っ...!」

今からライフルを構える余裕はない。ならば距離を置くしかない。

しかしそれを見越したように、ヘルミラーはロケットを発射する。

(まずい!これじゃ後ろに下がってもあのやたら追っかけてくるロケットに狩られるだけ!...追いかけてくる...そうか!一か八か、やるしかない!)

ADMはヘルミラーに機体を密着させ、レーザークローが動かせないように両腕を掴んだ。

(もしあのロケットが私を追いかけてくるのなら、このままいけばイヴもダメージを受ける!そうなる前にきっとロケットをどうにかするはず!)

しかしそんなカズミの予想とは裏腹に、イヴは涼しい顔をしていた。

着実に二人に迫り来る弾頭。そうしてロケットが着弾する寸前、カズミはようやく気づいた。

(イヴは、避ける気なんて...もとからない!?)

文字通りイヴはゼウスに命をかける気だとカズミは察した。

(でも...私だってここで、終われない!)

自分にだって背負ってきたものがあるし、命をかけてでも守りたい人がいる。だからこそ、ここで死ぬわけにはいかない。

そんな思いに突き動かされ、カズミは半ば無意識に操縦桿を動かした。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 イヴ エースオブエース
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

3

カズミ 2/3 遠距離
イヴ 1/3 滑空
相性不利により-10
操縦技能の差により-5
(偶数なら思考盗聴誘導型ロケットにより-5)
)
(奇数ならシエラ=レオネの援護で+5)

↓1
01~10 カズミ-2
11~45 カズミ -1
46~55 拮抗
56~90 イヴ -1
91~ イヴ -2

89 イヴ-1

爆発の衝撃が両者を襲う中、イヴは舌打ちをした。

(やられた...爆発の寸前で位置を入れ替えて盾にされた!)

爆風によって壁面に打ち付けられたヘルミラーだったが、すぐに立ち上がりADMの姿を探す。
一方で当のADMは爆煙の中、地面に倒れたままだった。

「いない。どこに...!」

周囲を見渡しながらイヴはロケットの残弾を確認する。

(まだ余裕はある。ロケットで圧倒すればADMは...!)

そう考えていたイヴの視界にあるものが写った。

それはRLTHがアトラスに向けてメガレーザーランチャーを放とうとしている姿だった。

RLTHのレーザーは規格外の威力を備えている。通常のPEMなら一瞬で溶けて消えるほどだ。幾らアトラスの装甲が厚いとはいえ、流石にそれだけの威力のレーザーを喰らい続けたら、機体はもたないだろう。

そのことをイヴは直感で感じ取った。その後の行動は素早い。RLTHにロケットを放ち、クローで仕留めに向かう。

そしてようやく爆煙が晴れ、視界が明瞭になったカズミもその光景を捉えていた。

(今だ!実力で劣る私がここを逃すわけにはいかない!)

ヘルミラーとロケットの接近に気づいたRLTHがそちらに向けてメガレーザーランチャーを放つ。

それによりロケットは全て撃墜されたが、ヘルミラーだけはレーザーを避けきって、クローが届く距離までRLTHに接近していた。

そしてクローが振り上げられたその時、側面から飛来した一条の光がヘルミラーを射抜いた。

↓1
01~60 イヴ死亡
61~ イヴ負傷

今日はここまで。

どうなる

おつおつ
なん…だと…?

乙でした

45 イヴ死亡

横から飛来してくる光を見てイヴが呟く。

「ゼウス...私っ──」

何かを恩人に伝えようとするイヴを見ながら、ノアはただ鼻で笑った。

そして光が2人を飲みこみ、その姿を消し去った。

膝立ちになりながらライフルを構えたADMの中から、カズミはその様を見ていた。

「...手加減なんてできる相手じゃなかった。確実に止めるにはコックピットを撃つしかなかった」

カズミは言い訳をするように自分に言い聞かせる。

「それでもっ...!」

一方で、視界の端でヘルミラーが撃墜されるのを見ていたゼウスは不思議な感情を覚えていた。
実のところ彼はイヴの事をただの駒としてしか考えていなかった。その姿がどこか娘を思い出させることから、むしろ嫌っている節すらあった。

(にも関わらず、この胸中でうねりを上げる感情は何だ。これは怒りか...?だが何に対してだ?)

するとアトラスはADMの方を向いた。

(さっきから攻撃を叩き込んでいるのに、クソッタレのエデンが死にそうな様子はない。どうやらじっくりやる必要があるみたいだ。その為にも、奴らを先に片付けるか。ついでだ、この怒りもぶつけてやる)

黒い巨体がADMの下へと動き出す。

「カズミ、奴が来るぞ!」

シエラ=レオネからの通信でようやくカズミは我に返った。

「分かりました!」

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ゼウス 兵卒
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度


ちなみにゼウスの操縦技能は>>68のコンマを参照して、コンマ表は以下を用いました。
01~40 兵卒
41~60 熟練
61~80 エース
81~ エースオブエース

【朗報?】ゼウスさん戦、イベントバトルになる

1

すまんずらして…

カズミ 3/3 近接
ゼウス 5/5 遠距離
操縦技能の差により+10
相性不利により-10
ゼウスの怒りにより-5
(奇数ならシエラ=レオネの援護により+5)

↓1
01~15 カズミ-2
16~40 カズミ -1
41~50 拮抗
51~90 ゼウス -1
91~ ゼウス-2

98+10-15=93 ゼウス-2

ADMが立ち上がったのと同時に、アトラスの背中から大量のミサイルが発射された。

しかし先のヘルミラーのものと比べると特筆すべき追尾性はない。とはいえ八門もの射出口から発射されるミサイルの数は凄まじく、当然ながら気は抜けない。

「懐に入ればっ...!」

そうすれば近接兵装を持たないアトラスにできる事は限られてくる筈だ。そう考えながらカズミは、地面を滑って移動しているかのようにADMを操縦する。

近くまで接近し、アトラスの背後に回り込んだADMは黒い装甲めがけて刃を突き立てようとする。

「うそっ!?」

だが、弾かれた。

(これじゃどうしようも...!)

カズミは焦りながら周りを見渡す。するとあるものが目に入った。

それはアトラスの背面に取り付けられた動力源だ。もちろん装甲はついているが、急造だったのか他の部分よりは薄い。

(あそこなら!)

そう思った矢先、シエラ=レオネから通信が入った。

「カズミ、動力源は狙うな!」

「な、何でですか!?」

「あれは核融合炉だ!下手に壊せばここにいる全員が死ぬぞ!」

「そ、そんな...」

ならばこの巨体をどう止めればいいのか、そう考えていたカズミを叩きのめさんと、アトラスは振り返って拳を上げた。

カズミはそれに気付いて慌てて回避する。

拳が振り下ろされた箇所を見ると、地面が軽く窪んでいる。

「ただのパンチでこの威力...」

その威力に恐れ慄きながら、カズミは考える。

(動力を壊せば爆発する...なら安全に止めるしかない。けどどうやって?...違う、止めるんじゃない。できる事をなくしてやればいい!武器を潰して...でもあの拳はどうすれば?)

その時、ふと先ほどの光景がフラッシュバックした。

(イヴは長官の攻撃を無理にでも止めようとした。...つまり、RLTHのレーザーは効く!ならそれでアトラスの手脚を潰してもらおう!)

そうと決めたカズミは早速、目の前に振り下ろされた右腕に付いていたビーム砲を破壊した。

(やった、やっぱり武装の部分は少し装甲が薄い!コレならイケる!)

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ゼウス 兵卒
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

a

間違えた、3

カズミ 3/3 遠距離
ゼウス 3/5 近接
操縦技能の差により+10
相性有利により+10
ゼウスの怒りにより-5
(奇数ならシエラ=レオネの援護により+5)

↓1
01~20 カズミ-2
21~40 カズミ -1
41~50 拮抗
51~90 ゼウス -1
91~ ゼウス-2

ヌッ

84+20-5=99 ゼウス-2

「この調子で!!」

ADMはフライングボードを起動し、中空に移動した。

自らの周囲を飛び回る蠅を叩き落とすようにアトラスは腕を振り払う。しかしADMは両腕の間を縫って避ける。

そうして相手をしばらく翻弄した後、ADMは背面に回り込み、ライフルでミサイルの射出口を四門破壊した。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ゼウス 兵卒
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

カズミ 3/3 近接
ゼウス 1/5 遠距離
操縦技能の差により+10
相性不利により-10
ゼウスの怒りにより-5
(奇数ならシエラ=レオネの援護により+5)

↓1
01~20 カズミ-2
21~40 カズミ -1
41~50 拮抗
51~90 ゼウス -1
91~ ゼウス-2


今日はここまで。

むん

おつー

33 ゾロ目ボーナスで繰り上げ 拮抗

ADMに翻弄されているうちにアトラスは壁際まで移動していた。
その事に気づいたゼウスは壁と背中でADMを押し潰してしまおうとするが、間一髪、ADMはペシャンコになる前にその場から脱した。

「もう一度近づかないと...」

カズミはアトラスの武装を破壊する為に再度接近しようとする。とはいえゼウスもそれを黙って見逃す筈がない。

アトラスは辺りに転がっていた巨岩を掴むとそれをADM目がけて投擲した。

「わわっ!」

それをかわしたADMだったがまだ終わりではなかった。迫り来る巨岩がADMの視界を遮っている間に、アトラスは更に手近にあった大岩を掴んで軽く上に放り投げると、それを拳で粉砕した。

天然の散弾がADMに飛来する。

「っ!」

数発被弾したが、大した損傷ではない。とはいえアトラスとの距離は依然として縮まっていなかった。

(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離

コンマ下1桁 ゼウス 兵卒
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度

カズミ 3/3 滑空
ゼウス 1/5 遠距離
操縦技能の差により+10
相性有利により+10
ゼウスの怒りにより-5
(奇数ならシエラ=レオネの援護により+5)

↓1
01~20 カズミ-2
21~40 カズミ -1
41~50 拮抗
51~90 ゼウス -1
91~ ゼウス-2

よし!

40+20-5=55 ゼウス-1

アトラスは続け様にミサイルを放つ。加えて先程と同じように投石も行ってきた。

とは言え、先程と違って今度は何をしてくるか分かっている。であれば、余裕も生まれる。

ADMは曲芸飛行の様な軌道を描きながら攻撃をかわし、一気にアトラスの背面に回り込む。そうして遂にミサイルの射出口を全て破壊した。

「クソッ!」

ゼウスの怒りを表すかの様に、アトラスが腕を振り回す。ADMはその場から素早く離脱すると、敵機の正面に回った。

「コレで決める!」

カズミの叫びと同時に、巨大な黒い拳がADM目がけて迫って来る。

それを紙一重で避けたADMはすれ違い様に、左腕のビームを破壊。

遂に、アトラスの全兵装が破壊された。

「クソッ!...まだだ、まだ最後の一手がある!」

そう呟いたゼウスはアトラスをエデンに向かって前進させる。

それを見たカズミは危険を感じ、急いでシエラ=レオネに連絡する。

「長官、アトラスの足と腕を!」

「分かった」

RLTHはメガレーザーランチャーの狙いをアトラスの腕に合わせる。

そうして放たれたレーザーはアトラスの右腕、次いで左腕を完全に、とまではいかないが少なくとも使用はできない程度に溶かした。

それでもアトラスは歩みを止めない。

次に、レーザーはアトラスの脚を狙う。

絶大な威力を誇るレーザーを浴び続けたアトラスの両脚が軋み始める。
そうしてアトラスがエデンの目の前まで到達した時にようやく両脚は動かなくなり、そのまま黒い巨体は光玉にもたれかかるようにして倒れた。

「や、やった...」

搭乗者の心境を表すかのように座り込むADMだったが、RLTHは違った。シエラ=レオネはまだ戦いが終わっていないことを知っていた。

RLTHがレーザーで溶かし、アトラスのコックピットをこじ開ける。シエラ=レオネもRLTHのハッチを開け、拳銃をゼウスに向ける。

「やはり生きていましたか、長官」

「ふっ、今の長官は君だろう?」

ゼウスの瞳はまだ死んでいなかった。彼はあるスイッチに視線を移す。

「長官、やめてください。それを押そうとするのなら、私は貴方を撃たなくてはならない」

「君も知っているだろう。私は決めたことは必ずやり切る主義だと。ハハハ...この目でクソッタレが死ぬのを見れないのは残念だが、まあいい」

彼が見ているのは人類の悪意を結集したようなスイッチだ。

そもそもアトラスの運用方法とはどのようなものだったのか?絶大な装甲と破壊力のある武装を活用して、敵の戦線に穴をこじ開けることか?或いは動く要塞として防衛線を構築することか?はたまたその巨体によって敵国の兵士や市民の戦意を奪うことか?

そのいずれも違う。アトラス運用の核心はその動力源、核融合炉にある。アトラスはその強靭な装甲によって守られた歩く爆弾として用いられる機体なのだ。つまり、敵国の都市や重要地点まで確実に到達し、その後核融合炉を自爆させる。その事によって敵戦力の壊滅、或いは放射能汚染によって敵国の土地そのものを殺すことが目的だ。

そんな悪意の塊であるスイッチを、ゼウスは躊躇いなく押そうとする。

その瞬間、銃口から火が噴き、アトラスのコックピット一面に血が飛び散った。

「さようなら、長官。貴方を...尊敬していました」

シエラ=レオネは伏し目がちにそう呟いた。

一方、カズミはADMのコックピット内で泣きながらエヴァを抱きしめていた。

「良かった、本当に...!」

「お姉ちゃん...」

すると、いつの間にかADMの前まで来ていたRLTHから通信が入る。

「カズミ、コックピットを開けろ」

カズミの額に冷や汗が流れる。

(開ける...しか、ないよね)

恐る恐るコックピットを開けると、そこには銃を構えたシエラ=レオネがいた。

「長官...私は──」

そう言いかけた声は銃声にかき消された。

発砲音が反響し、やがて静寂が訪れた時、カズミは自分が生きている事に気づいた。

「私の知る限り、ブルトニア国民の1人であるカズミ・アーディガンは既に死んでいる。...そして、特務機関の裏切り者も今、私が処刑した」

そう言うと彼女は拳銃をホルスターにしまった。

「長官...」

「幸い、お前はブルトニア人を殺さなかった。それに、ゼウスを止められたのはお前のおかげだ。それでチャラだ。エヴァは...いい。だが、ADMは渡していけ。それで良いな?」

↓3まで多数決
1 提案を受け入れる
2 提案を断る

1

「分かりました。その...すいませんでした」

「...ああ。では上まで行くぞ」

「はい」

シエラ=レオネが自らの機体に戻っていくのを見届けて、カズミはエヴァの方を見た。

「じゃあ、行こっか!」

「うん!」

2機のPEMがその場から離脱するのを見て、エデンは呟いた。

『こうなった、か。喜ぶのは彼女たちに任せるとして、私は...亡くなった子らに少しでも安らぎが在らん事を祈るとしましょう』

こうして、大勢の預かり知らぬところで、人類の命運を決する戦いは終わりを告げた。

今回の一件を経て、特務機関はその目的を大きく変えることとなった。彼らの目的は外部あるいは内部からの脅威を排除する事から、エデンの監視及び調査、そして来る他の惑星生命体に対処する組織へと変貌した。
彼らはカズミとエヴァを秘密裏に監視しているが、ADMもなく、彼ら自身既にオリジナルとも言えるエデンと接触しているためエヴァに興味が向くことはそうそうないだろう。

グラジオット大統領は特務機関からの報告を受けて、エデンの存在を最重要機密に指定、他国に決して秘密が漏れない様にし、ひとまずエデンを生かす事に決めた。彼は自分ならばエデンを上手くコントロールできると踏んだのだ。それが人類にとって良かったのか、悪かったのか、今はまだ分からない。

一方で、エデンの存在を知っているカナアンとの情勢は急速に悪化し、ブルトニアとカナアンの間での戦争が近いとも噂されている。これと関連してガザレムの関係者の間で不穏な動きがあるとの報告もあり、争いの種は絶えない。

ガーディアンオブエデンはリーダーのゼウスを失った事によって瓦解しかけたが、若年ながらも誠実なライによって立て直された。彼女がリーダーになってからはテロ行為は減少した。紛争地域での人命救助や、メルクリウス採掘によって住む場所や仕事を失った人々にそれらを供給するなど、賛否両論はありつつもその存在感は増している。

一方、カスケードはガーディアンオブエデンとの関係を解消。今でも居場所を求めて紛争地域を渡り歩いている姿が確認されている。

サノスは特務機関の監視つきではあるが解放され、今でも友人を探している。ガザレムに友人がいるという情報を得て、今はガザレム各地を回っている。

ミツキが経営するバウエル・インダストリは、政府から極一部の信頼できる上層部に対してエデンの情報が開示され、調査、研究に参画。そこで得た技術を流用して作られたトンデモ兵器が世界に度々混乱の種を撒く事になる。

カズミの両親は念のため、ブルトニアの影響力が薄い東方大陸に移住。老後を優雅に暮らしている。

アルトは今でもジャーナリストとして世界を飛び回っている。ガザレムの復興を報道を通して支援し続けた事で世界に知られるようになる。

カズミは両親と共に東方大陸に移住。親や家族のいない子供たちを支援するNGOに所属した。死んだ事になっている為、表で称賛される事はなかったが、助けられ、支えられた子供たちによって後に彼女の理念を継ぐ財団が設立された。

そしてエヴァはカズミと共に東方大陸へ移った。そして学校に通い、友人を作り、さまざまな事を学んでいる。

「ねえ、これ覚えてる?」

砂浜に座り込むカズミが、隣にいるエヴァにとある写真を見せた。

「もちろん!ヒューシャルの観覧車でしょ!」

「そうそう!...懐かしいな~。はあ...アダムにも今のエヴァの姿を見せてあげたかったな」

「...きっと見てるよ」

「そう、だね。ところで、エヴァは学校を卒業したらどうするの?進学?就職?」

「んー...ワガママ言ってもいい?」

「どうしよっかな~。なーんて、冗談!良いよ、言ってみて!」

「お姉ちゃんと世界を回りたいな」

「なるほど...。じゃあ、約束ね!」

「お姉ちゃん...うん!」

そうして笑ったエヴァの赤い瞳は、どんなものよりも眩しく光っていた。

──END──

という事で完結です。
反省点は色々ありますね。折角いただいた案を活かしきれてないとか、展開が雑、というかそこに至るまでの描写が雑というか。心情描写も足りない気がするし。
とはいえ楽しくできたことは確かです。少しでも皆さんも楽しんでいただけていたのであれば嬉しいです。
では、お付き合いくださりありがとうございました。

カスケードは最強の一角っぽかったが結局戦わなかったな

お疲れ様でした、楽しかった。設定の畳み方、風呂敷の拡げ方が凄く上手かった


東方大陸を舞台にしなかったのとか凄いと思う。まぁ勢力案とかで出てたら使ってたかもしれないが、無闇に行動範囲を広げず安価全部上手に調理して着地させたの本当凄い

お疲れ様です
安価でありながらカズミの成長物としてとても良くできていたと思う
1スレに収める進行もお見事
楽しかっです!ありがとうございました!

>>ミツキが経営するバウエル・インダストリは、政府から極一部の信頼できる上層部に対してエデンの情報が開示され、調査、研究に参画
言う程信頼できるやろか……

SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 23:23:46   ID: S:W3QnGw

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2 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 00:55:09   ID: S:2FMxD8

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