アイドルマスターミリオンライブ!のSSです。
これは近年益々盛り上がっているエミひなの濃厚なSSです。
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ひなた「プロデューサー、大変だよぉ」
P「お、どうしたひなた」
ひなた「エミリーちゃんが反抗期になってしまったみたいなんだぁ」
P「わぁそれは大変だ。何があったんだい」
ひなた「今朝の話なんだけどね」
―――以下回想―――
ひなた「エミリーちゃん、朝だよぉ」
エミリー「んむむ……」
ひなた「エミリーちゃんが朝寝坊するなんて珍しいねぇ」
エミリー「ひなたさん。枕草子には「春はあけぼの」という一節があります」
ひなた「そうだね。起きようね」
エミリー「このように、春という季節に睡眠を多くとることは和の心を学ぶ者として」
ひなた「エミリーちゃん。もうすぐ夏至だよ」
ひなた「布団はがしちゃうからね」グイ
エミリー「離しません!」ギュウ
ひなた「ありゃあ悪い子だぁ」
エミリー「春眠暁を覚えずという言葉もあります!」
ひなた「それは漢詩だよぉ」グイグイ
エミリー「むむむ……」ギュウ
ひなた「……ふぅ。エミリーちゃんも最近お仕事頑張ってるから疲れちゃったんかねぇ」
エミリー「……」
ひなた「したっけ、あたしは先に劇場に行ってるからね。遅刻はしないようにゆっくりおいでね」
エミリー「……」
―――回想おわり―――
ひなた「というわけなんだべさ」
P「なるほど、それでさっきからエミリーが事務室の入り口から様子を伺ってるわけだな」
エミリー「ハッ!」ササッ
ひなた「そうなんだよぉ。困ったねぇ」
P「言うほど困ってるか?」
ひなた「困ってないねぇ。まだレッスンの時間には余裕あるしね」
P「それは困った」
ひなた「困ったねぇ」
P「仕方ない。アレを使うか……!」
ひなた「アレって何だい?」
P「抹茶カステラ……!」
エミリー「!!」
ひなた「なしてそんなもの持ってたべさ」
P「たまたま……!」
P「これを三人分取り分ける……!!」
ひなた「したっけ、あたしは三人分のお茶を淹れてくるねぇ」
P「ククク……エミリー見てるか? ここにお前の抹茶カステラがあるぞ……!」
ひなた「プロデューサー、すっごく悪い顔してるべさ」
エミリー「……」ジー
P「もはや姿を隠さなくなったな。もう一息だ」
ひなた「だねぇ」
P「ひなた、お茶ありがとう。そのお茶は?」
ひなた「雪歩さんが置いていってくれてる緑茶だよぉ。濃いめに淹れて氷を入れたら美味しいよって教えてくれたんだぁ」
P「あのお茶甘くておいしいよね」
ひなた「だよねぇ。いっつもおうちでエミリーちゃんと飲んでるお茶とは、やっぱり違うねぇ」
エミリー「……」
P「お、ゆっくり出てきた。そろそろかな」
ひなた「そろそろだと思うよぉ」
コンコン
エミリー「おはようございます。仕掛け人様、ひなたさん」
P「そこからやるんだ」
ひなた「律儀だねぇ」
エミリー「ひなたさん、今朝はお恥ずかしいところをお見せしてしまい……」
ひなた「なんもなんも。あたしも偶にはゆっくり寝たい日くらいあるべさ」
P「まぁまぁ座りなよ。カステラ食べよう」
エミリー「は、はいっ! ……あっ、でも」
ひなた「??」
エミリー「今の私は反抗期なのでした。このまま素直に抹茶味泡立て卵糖菓子を頂いて良いのでしょうか……」
P「うーん由々しき問題」
ひなた「そうだねぇ。したら『頂きます』を言わずに食べちゃうのはどうだい」
エミリー「それはお行儀が悪いです」
ひなた「だよねぇ」
P「我々が見ていない隙にパパッと食べちゃうとか。早弁みたいな感じで」
エミリー「折角なのでちゃんと味わいたいです」
P「だよねぇ」
ひなた「エミリーちゃん。反抗期の人でも、美味しいものはちゃんと美味しく食べるんでないかい?」
エミリー「それもそうですね。ひなたさんがお茶を淹れてくれたのに、温くなる前にいただかなければ。頂きます」
P「それならしょうがないね。頂きます」
ひなた「はい、頂きます」
――――
エミリー「ご馳走様です。おいしかったです……!」
ひなた「プロデューサー、ありがとねぇ。じゃあ片付けたらレッスン行こうね」
エミリー「あっ、私は準備をしていないので片付けくらいは。ひなたさんは座っていてください」
ひなた「じゃあ一緒にやったほうが早いべさ」
P「よし、じゃあ俺も」
ひなた「プロデューサーはお仕事中だべさ。お仕事しないとだめだよぉ」
P「うぐっ」
エミリー「あっ! あんなところに未確認飛行物体が!」
ひなた「えぇーっ!?」
P「えぇーっ!?」
エミリー「さささっ。……ふふふ、食器は私が頂きました。これでひなたさんと仕掛け人様は何もできませんね」
ひなた「はやぁ。やられたねぇ」
P「見事に騙されたぜ」
エミリー「反抗期ですから。じゃあ私は食器を洗ってきます」
P「反抗期だなぁ」
―――――――
エミリー「お待たせしました」
ひなた「エミリーちゃん、ありがとねぇ」
P「ありがとう」
エミリー「それでは、稽古に参りましょうか……ハッ!」
ひなた「どうしたんだい?」
エミリー「私はこのまま素直に稽古に向かってよろしいのでしょうか……?」
ひなた「いいんでないかい?」
P「適当になってきてない?」
エミリー「代わりと言ってはなんですが」スッ
P「ん、どうしたエミリー」
ひなた「レッスン行かないのかい?」
エミリー「それでは皆様、掌を机の上においてください」
P「え、こう?」
ひなた「なんのポーズだい?」
エミリー「それでは、お手を拝借」
エミリー「はい、バンバン♪」バンバン
P「はい?」バンバン
ひなた「こうかい?」バンバン
エミリー「ありがとうございます。これで皆さんも反抗期の免許皆伝です」
P「反抗期の免許皆伝ってなんだろうね」
ひなた「知らない言葉だねぇ」
エミリー「ではひなたさん、稽古に参りましょう。仕掛け人様、行って参りますね」
P「よーし、今日も頑張ってくれ」
ひなた「よっこいしょ。それじゃ行ってくるね」
P「ねぇねぇひなた」
ひなた「なんだい?」
P「エミリー、反抗期向いて無くない?」
ひなた「あたしもそう思うよぉ」
おわり
終わりです。HTML依頼出してきます。
なんて恐ろしい反抗期だったんだ……。
スチュアート家まで起こしに行くひなた面倒見いいな
乙です
>>2
木下ひなた(14) Vo/An
http://i.imgur.com/E2sNtCH.jpg
http://i.imgur.com/4vyUJa6.png
>>3
エミリー(13) Da/Pr
http://i.imgur.com/9OpKKgh.png
http://i.imgur.com/dA1IjLA.jpg
乙
掌を机の上に置いてバンバンするくだりの意味が理解できなかったからチクショウ!
このSSまとめへのコメント
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