一応続きものです。前回までは
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細かいことは気にしないの精神で書いています。ご容赦頂ける方はお読み頂ければ幸いです。
2から始めます。
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スバルとユリウスの決闘から数日後
ラム「……っ……!?」
悟空「お? どうしたんだラム」
ラム「……レムから共感覚で強い不安が流れ込んできた。屋敷に何か有ったみたいね」
悟空「共感覚?」
スバル「悟空さん! レム! 大変だ!」
ラム「騒がしいわよバルス。買い出しは済んだの?」
スバル「それどころじゃないんだって! 今すぐ屋敷に戻らないと、エミリアたちが危ないんだ!」
ラム「……何を根拠に」
スバル「お前だって、共感覚? とかいうのでレムに何か有ったのは知ってるだろ!?」
ラム「……ラム達の共感覚をどうやって知ったのかは知らないけれど、無用な心配よ。ラムの妹のレムならきっと自分で対処するわ」
スバル「違う違う違う! お前は前もそう言ったけど、結局後悔することになるんだよ! 良いから俺の言うとおりにしろ!」
悟空「落ち着けよスバル。いってぇ何が有った?」
スバル「悟空さん……そうだ、悟空さん! お願いします、助けてください! エミリアの屋敷に、なんかヤバいやつらが押し寄せてきてるんです! 王選がらみの攻撃かもしれない!」
悟空「……オラよく分かってねえんだけど、オウセンちゅうんは要するに、この国の王様を決める戦いのことだよな?」
ラム「そうよ」
悟空「ならオラは手出したくねぇかなぁ」
スバル「は!? どうしてだよ! 今もエミリア達に世話になってるじゃないですか!」
悟空「それとこれとは話が別だ。王様になるっちゅう人間が、オラみたいなよそ者に助けてもらってていいんか?」
スバル「……それは」
悟空「エミリアはあれで覚悟が決まってるようにオラは見えたぞ。オラもずっとここに居るわけじゃねぇし、あんまり下手な干渉はしたくねぇ」
ラム「ふん。内政干渉の概念が理解できるなんて、脳みそまで筋肉で出来ている訳じゃなかったのねゴクウ」
スバル「……それ、でも……死んじまったら、元も子もねぇだろ!? 命より大事なもんなんて無いはずだ! 悟空さんはエミリアたちが殺されても良いのか!?」
悟空「……そんな物騒な話なんか?」
スバル「物騒な話ですよ! エミリアたちだけじゃない、村の住人もみんなこのままじゃ殺される!」
悟空「そこまで言われたら、ここで見捨てるのは後味がわりぃなぁ。……でも、ほんとにええんかスバル? あとでエミリアに恨まれることになっかもしれねぇし、エミリアの為になるとも限らねぇぞ?」
スバル「…………ええ、構いません! 生きてさえいれば、きっと仲直りもやりなおしもできるんだから!」
悟空「ラムは?」
ラム「…………はっ。好きにするといいわ」
悟空「分かった。じゃあとりあえず屋敷にもどっぞ」
スバル「お願いします。あっ、元々来た道はもうすぐ白鯨って化け物のせいで通れなくなるんで迂回路を……」
悟空「瞬間移動するからでぇじょうぶだ。スバル、ラム、オラに掴まれ」ガシッ
スバル「え?」
ラム「シュンカンイドウ?」
悟空「いちばんでかくて分かりやすい気は……あの猫みたいなやつだな。よっと」シュン
スバル「……え? ここって……」
エミリア「す、スバル!? それに悟空にラムまで、どうしてここに? っていうか今びゅんって出てきてなかった!?」
ラム「……陰魔法には、空間を渡るものも存在する。けれどこれは……」
悟空「……スバルの言ってたことは間違いじゃねぇみたいだな。辺りに良くない気の持ち主が集まってやがる」
悟空「オラはそいつらをやっつけてくるから、エミリアへの説明は任せっぞ」ビューン
スバル「ありがとうございます悟空さん! ……これで解決しただろ、流石に……良かった……」
ラム「魔女教徒の襲撃を事前に察知し、これを撃退。文言だけ聞けば立派な功績だけれど、あまりにも話が出来過ぎているわね。しかもそれを成したのがバルスのような悪人面とくれば疑わない方が無理というものだわ」
スバル「面は関係ねぇだろ!? だから説明したじゃんか、俺にはなんか、陰魔法のユニークスキル的なものが有って勇者パーティを追放されたけど将来起こる嫌な出来事が予知できるチートがだな!」
レム「そんな魔法聞いたことがありませんけど」
ラム「……一度、ロズワール様の判断を仰ぎましょう。バルスへの賞罰はその時に決める」
レム「ロズワール様はもう聖域に発たれ、今はご不在です。お戻りを待ちますか?」
エミリア「……いえ、それならわたしたちも聖域に向かいましょう。ロズワールが戻るまでスバルを疑いの目を向けられる状態にしておくなんてかわいそうだもの」
スバル「聖域?」
ラム「聖域というのは……」
悟空「…………(ややこしそうな話なので寝ている)」
その頃、西の都
ブルマ「孫くんまだ見つからないの?」
クリリン「ああ。ピッコロやベジータにまで手伝ってもらって随分探したんだが、気すら感じ取れない。……あいつに限って事故死なんて無いと思うけど……」
ブルマ「もう面倒だし神龍で呼んじゃえば良いんじゃない?」
クリリン「贅沢なタクシーになっちまうけど、まぁ仕方ないか。チチさん心配して大騒ぎしてんだもんな」
神龍「願いを言え」
クリリン「孫悟空がもしまだ生きているなら、ここに呼び戻してくれー!」
神龍「おっけー」
悟空「……んあ? オラどのぐらい寝て……って、クリリンじゃねぇか!」
クリリン「悟空! お前今までどこに居たんだよ!」
悟空「それが急に全然知らねぇところにうっかり瞬間移動しちまったみてぇでよ」
クリリン「心配させやがって……チチさんカンカンだったぞ、妻子持ちの身で無断外泊なんて許さないだーって」
スバル「よし分かった。ならその聖域ってところまで出張っていって、ロズっちを交えて今後の話し合いを……あれ? 悟空さんは?」
エミリア「さっきまでそこに居たわよね?」
ラム「どうせまた体を鍛えにでも出たんでしょう。夕食時には帰ってくるわ」
スバル「悟空さんがどこにも居ない……」
レム「やはり彼は間者で、雇い主のところに帰ったのでは」
ラム「……ゴクウがエミリア様の敵だったなら魔女教撃退に手を貸したのは説明が付かないわ。……元々あの男は異分子。居なくなったというならむしろ好都合よ。厄介払いの手間が省けたわ」
エミリア「結局ちゃんとしたお礼、できなかったな……スバルは黙って消えたりしないでね?」
スバル「もちろんだよエミリアたん!……悟空さんが居ないのはやっぱりちょっと不安かもだけど、その分俺が頑張るからね!」
――四章開始――
――オットーが居ない上にスバルのメンタルが豆腐なので何もかも上手くいかない――
――スバル、エキドナと契約。カサネルメソッドで聖域突破――
――以下悲惨――
スバル「……なんでこんな感じになっちまったんだろうな」
エキドナ「というと?」
スバル「転移初めの頃は、悟空さんっていう最強お助けカードのあるヌルゲー状態だったのにさ。あの状況をもっと活かしてれば、今頃はもっと……」
エキドナ「ふむ……ボクが思うに、その最強お助けカードとやらに頼り過ぎたのが、ボクと出会った時の君のあの体たらくの原因だったのではないかな?」
スバル「……うるせぇ」
悟空「ふぅ、やーっとチチの機嫌が直ったぞぉ。……しっかしスバルたち、大丈夫なんかなぁ。急にオラが居なくなって困ってんじゃねぇかな」
悟空「……やっぱりあの時オラが助けたのは良くなかったよなぁ。なのに急に全部ほっぽって帰ってきちまって……そうだ!」
神龍「なんや」
悟空「えーっと……あのさぁ、オラつい半年前に、ちょっとの間違う世界に行ってたみたいなんだけど、それをなかったことにできねぇかなぁ? 向こうの世界の中だけで良いから」
神龍「何その泣きゲーのノーマルエンドみたいな願い……すまないが神の力を越えて……ん?」
悟空「どうした?」
神龍「……お前の言っている世界の存在からコンタクトがあった。その願いを叶えるのに手を貸してくれるそうだ。完全には無理だが……お前の存在が向こうの世界に決定的な影響を与えてしまった瞬間にまで時間を戻すことは可能だ。どうする?」
悟空「それで頼む!」
神龍「おっけー」
スバル「……はっ」ファン!
ラム「どうしたのバルス。そんな自分の命を紙屑以下にしか思えないようになった廃人のような顔をして」
スバル「どんな具体的な顔したやつだよ、それ……って、ここは?」
ラム「寝ぼけているの? バルスは今、王都で静養の最中でしょ? 魔獣の撃退にゲートを酷使し過ぎたから」
スバル「魔獣は悟空さんがやっつけてくれたんじゃ」
ラム「ゴクウ?……だれのこと、それ? そんな夢で見たような寝言を言ってないで、暇なら買い出しにでも、……っ!!」
スバル「ラム?」
ラム「……なんでもないわ。ただちょっと……」
スバル「屋敷に居るレムから共感覚で、か?」
ラム「……どうしてそれを」
スバル「そんなこと今はどうだって良い。それより屋敷が危ない」
スバル「……今度こそ、助ける。俺の力で!」
――以下頑張るスバルダイジェストーー
クルシュ「白鯨が……三体に!?」
ラム「落ち着きなさい。おそらく内二体は分身よ。上空で身を休めているあれが本体だわ」
スバル「本来暫く戦ってから気付くようなことを初見で看破する姉様マジ流石です! ならあいつをここまで引きずり降ろさなきゃなんねぇな!」
フェリス「でもどうやってあんな高くに……」
スバル「それは任せろ! 速度はまるで出ねぇが、一応使えるところまでは教わってて良かったぜ……! 舞空術!」
クルシュ「飛んだ!?」
スバル「きやがれ化け物、俺は死に戻りをして――!」
――以下魔石代を節約するスバルーー
スバル「唸れ俺のかめはめ派!」
ユリウス「アルなんとかセリア!」
ペテルギウス「ウボァー」
――以下脳筋に寄ってきたスバルーー
ガーフィール「俺様が結界になるんだ!」
スバル「そうかよ。なら俺ごときには負けてられないよな」
ガーフィール「当ッたり前だ! てめぇなんぞに負けたらそん時はお前らに下ってやるよ!」
スバル「言ったな?――界王拳!!」
メイリィ「やっちゃって岩ブタちゃん!」
スバル「気円斬!」ザクッ
メイリィ「つよない?」
ベアトリス「その人じゃ、ないくせに……」
スバル「……あの時は、本当にごめんな。お前の意思を無視して、無理やり連れだして……お前の心を置き去りにしちまった」
ベアトリス「何を言って……」
スバル「――俺を選べ」
スバル「ミーニャ! ミー……ああ言いにくい! かめはめ派! かめはめ派ぁ!」
ベアトリス「言いにくさでは変わらんかしらそれ!」
――以下おおよそハッピーエンドーー
エミリア「……? スバル、その式典用の衣装の背中に書いてある絵、なに?」
スバル「これは絵じゃなくて字だよエミリアたん。俺がこの世界に来てエミリアたんの次に世話になった人の名前を一文字貰って背負わせて貰ってるんだ。――『悟』の一字をね」
終わり
く疲
三年以上前に書いたパロSS
(途中送信しちゃった)
の続きなんて誰も読まないとは思うのですが、セカンドシーズンが面白くてテンションが上がったので書いてしまいました。これDBパロでやる必要あった?
過去ログ申請はすぐに出してきます。もし誰か読んで下さったなら、ありがとうございました。
てす
このSSまとめへのコメント
晩節を汚したな
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