グラジオ「ほう…」
リーリエ「どうすればいいんでしょうか?」
グラジオ「…まずは詳しい話を聞かせてもらわなくてはな」
リーリエ「うう…いくらお兄様とはいえ、このような告白だけでも恥ずかしいのに、さらに詳しくだなんて…/////」
グラジオ「リーリエは治したくないのか?おねしょ」
リーリエ「……治したい、です」
グラジオ「ならば躊躇うな。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥、今俺が帰ってきたこの機会を逃せばお前は一生おねしょと共に生きることとなるぞ?」
リーリエ「…」
グラジオ「頑張ろうリーリエ。1人では恥ずかしいことでも、2人ならきっと乗り越えられる」
リーリエ「お兄様…////」ジ-ン!
グラジオ「頑張リーリエ、だろ?」
リーリエ「はい!頑張リーリエです!」
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グラジオ「ではまず初めに…」
リーリエ「はい!」
グラジオ「リーリエは週に何回おねしょするんだ?」
リーリエ「…週に2回」
グラジオ「多いな」
リーリエ「週に2回、一晩に複数回おねしょしてしまうんだそうです…////そうじゃない日は1回だけで…」
グラジオ「待て待て。週に2回は一晩複数のおねしょって…どうやってそんなこと調べたんだ?」
リーリエ「…お兄様がお屋敷を出て行ってからの半年間は、私のオムツはいつもジェイムズが替えてくれていたので、その…今日のために勇気を出して聞いてみたんです…////」
グラジオ「なるほどジェイムズか。ならその情報は信用できるな」
グラジオ「では質問を変えよう。最後におねしょしなかった日は?」
リーリエ「お恥ずかしながら、もう何年も前のことなので覚えてません…////」
グラジオ「本当に恥ずかしいな」
リーリエ「あっ!」
グラジオ「どうした?」
リーリエ「…お手洗いに行ってきてもいいですか?」
グラジオ「構わん」
リーリエ「で、では…」
ー十分後ー
ガチャリ…
グラジオ「おかえり…ん?」
シロン「コーン!」
グラジオ「シロンか。リーリエは?」
シロン「コーン!コーン!」
グラジオ(…ついてこいと言っているのか?)
ベリベリ!
リーリエ「こうしてお兄様にオムツを替えて頂けるのは半年ぶりですね。もう半年リーリエのオムツを替えてないでしょうに相変わらず手際がいいですね!流石はお兄様!」
グラジオ「…お前、俺に替えさせる為にわざと漏らしたとかではないだろうな?」
ポンポンポン
リーリエ「失礼な!わたくしはそんな変態ではありません!今日も普通にふんばリーリエがふんばれなかっただけです!」
グラジオ「それはそれで駄目だろう…」
グラジオ「では改めて、リーリエのおねしょ癖を治す為の討論を再開しよう」
リーリエ「はい!」
グラジオ「まずはベタだが、寝る前に水分補給は控える」
リーリエ「やってます!」
グラジオ「まあそうか」
リーリエ「ただ時々夜中に起きてしまった時はジュース飲んでます!うっかリーリエです!」
グラジオ「…」
グラジオ「…寝る前の対策その2、寝る前にトイレは必ず行く」
リーリエ「行ってます!トイレできばリーリエするときはお小水は素直に出て行ってくれます!」
グラジオ「そうか」
リーリエ「ですが、起きてる時のきばリーリエでは素直に行くこと聞いてくれるのに、どうしてふんばリーリエのときはいうことを聞いてくれないのでしょう?おかげでわたくし、昼も夜もオムツしか履けないんです」
グラジオ「そら母さんから赤ん坊扱いされるわ」
リーリエ「わたくしだってお洒落したい年頃なのに…」
グラジオ「では寝る前の対策その3、寝る前は体を冷やさない格好をする」
リーリエ「わたくしちゃんとパジャマは着ています!寝ぼけて脱いだりなどはしたない真似はしません!」
グラジオ「よろしい。だが他は?」
リーリエ「他?」
グラジオ「そう。例えば、シロンと一緒に寝るとか?」
リーリエ「それが何か?」
シロン「コン?」
グラジオ「…今後はシロンと一緒のベッドで寝ることを禁止とする」
シロン「コンッ!?」
リーリエ「そんな!?どうしてですかお兄様!」
グラジオ「シロンはこおりタイプだ。こおりタイプというだけで必然的に寒いというイメージが浮き上がる。その結果、イメージが頭や膀胱を刺激し、リーリエをおねしょさせてしまうんだ」
リーリエ「そ、そんな…」
シロン「コーン…」
グラジオ「何も一緒の部屋で寝るなとは言っていない。一緒の部屋で寝るのはいいんだ。むしろ無理に引き剥がしてそれがストレスとなってしまえば、ストレスによるおねしょを引き起こしてしまう可能性がある。だからむしろ、シロンは同じ部屋に置いた方がいい。だがベッドは駄目だ。どうしてもこおりタイプの寒いイメージが膀胱を刺激するだろうからな」
リーリエ「で、ではどうすれば…わたくし、シロンと一緒に寝るようになったおかげで、ポケモンがそばに居る温もりを知ってしまったんです。ポケモンのぬくもりが感じられないベッドで、1人寂しく眠るなんてそんな…」
グラジオ「…安心しろ。お前を1人にはしない」
リーリエ「お兄、様…」
グラジオ「俺がシロンの代わりに一緒のベッドで寝よう」
リーリエ「なるほど!流石お兄様!天才です!」
グラジオ「フッ…」
シロン「ゴラァァ!!」
リーリエ「なるほど、お兄様がわたくしのベッドの中に居れば1人ではなくなるし人肌恋しいのも克服できます!」
グラジオ「フッ…流石はリーリエ。理解が早いな。天才か」
リーリエ「このような素晴らしい案を思いついたお兄様こそ天才です!」
グラジオ「フッ…」
リーリエ「さあ、寝る前にやれることはやりました!あとは寝るだけです!」
グラジオ「おっとリーリエ。今まではあくまで対策を立てただけだ。実行に移さないと、なんの意味もないぞ」
リーリエ「そうでした!寝る前にお手洗いに行かなくては!」
グラジオ「寄り道せず真っ直ぐトイレに行くんだぞ」
リーリエ「はーい!」
シロン(もう知らん…)
ー翌朝ー
リーリエ「びっちょリーリエです…////」
グラジオ「……何故だ?」
リーリエ「ごめんなさいお兄様。実は昨日トイレに行く途中に喉が乾いてついうっかりジュースを飲みすぎたんです。そしてトイレも忘れて…」
グラジオ「…」
リーリエ「ご、ごめんなさいお兄様!約束を破ってしまって本当にごめんなさい!」
グラジオ「…」
リーリエ「り、リーリエは本当に悪い子です!でも、でも!本当に昨日のことは反省してます!だから、嫌いにならないで…」ポロポロ
グラジオ「……リーリエ」
リーリエ「はいっ!?」ビクッ!
ナデナデ
リーリエ「!」
グラジオ「…今夜から、頑張ろうな」
リーリエ「……はいっ/////」ニッコリ
その後リーリエのおねしょが治ったかどうか…
その答えは、皆さんの想像にお任せします
リーリエ「おねしょ癖を治したいんです…」
完!
乙
おねしょリーリエかわいかった
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