女「...」
私のクラスには、変なやつがいる
別に粗暴な訳ではないけれど
つかみ所がなくて、でも面白い
男「ハッハッハッハッハwww」
女「...」ジトー
男「そんな目で見るんじゃないやい」
女「ふふ」
気になるので、家に行くことにした
勿論アポなど取らずにだが
~男の家の前~
女「来ちゃった...」
女「鍵が開いてる訳ないし、ドアから聞き耳でも立ててみよう」
女「...」
>>4...何が聴こえてきた?
男が女の名前を呼んでいる声
男が妹と遊んでる声
「喰らえぃ!」
「のわっ!?お兄ちゃんそれは...!」
「え?」
「うわあああああっ!!」
女「遊んでるなー」
女「もう一人は...声も若いし妹だろう」
女「大した情報は得られない...か」
~翌日~
女「男?」
男「あい」
女「いつも家に親はいるの?」
男「そんな藪からスティックにどうしたの?」
女「ルー大柴じゃん」
女「いや、君の親って見たことないなーって」
男「そりゃそうさ。大体いないもん」
女「へー」
~夜~
女「今日は男の家に忍びこんでやる」
女「...おや、窓が空いているね」
女「無用心すぎでしょ...」
~男の部屋~
女「ここが男の部屋か...」
女「男...寝てるね」
>>8...部屋の様子
意外にも普通の部屋。なぜか女の写真立てがある以外は
正確には「意外にも普通の部屋。写真立てに女の写真がある以外は」で
女(普通じゃん)
女(つまんないの...)
女「?」
暗闇に目が慣れて来たため、女は部屋の中にある写真立てに気付いた
いったいこいつはどんな写真を大切にしているのだろうか
好奇心は一瞬にして不気味さに変わる
そこには女の写真があったからである
男「...やあ、こんばんはだね」
女「!?」
男「分かりやすいね女さんは。本当に単純だ」
彼は、いつものようにひょうきんな雰囲気を纏っていなかった
男「なんでそこに君の写真があるか気になるかい」
女「...はい」
男「ふふ、それはね、>>13」
君のことが好きだからさ
君の事が好きだから
男「君の事が好きだからさ」
男「...すっきりしたよ」
男「さあ、君は家に帰って寝たまえ」
男「他人の写真を部屋に飾るような気持ち悪い奴の事は忘れるんだ」
男「恋なんてのはするもんじゃあないな」
女「待って下さい」
男「何だ」
女「>>15」
私は…あなたのことが気になっている。一度、付き合ってみない?
女「私は...」
女「私はあなたのことが気になっている。一度、付き合ってみない?」
男「良いのか?」
男「俺なんかがお前を幸せに出来るのか?」
女「だから、気になってるだけだってば」
男「...じゃあ、よろしくお願いいたします」
女「うん♪」
男「早速悪いんだけどさ」
女「何?」
男「もう夜遅いし、妹の睡眠を妨害するのも兄としてあれだから、明日また会おう」
女「結構優しいのね」
男「当たり前の事だよ。荒唐無稽で突拍子もない人間なのは学校でだけさ」
~学校~
男「水中でスクリューをグルグルやると進むだろ?」
女「うん」
男「てことはさ」
男「武道の達人がひたすら水中で回し受けしたらどんどん進むんじゃね!?」
女「???????????」
男「理解し難いものを見るような目で俺を見るな」
女「『まだ』理解してないだけだよ?」
男「っ...!放課後まで我慢しろ。な?」
~放課後~
男「さて」
女「うむ」
男「どうしたらいい?」
女「えっ」
男「放課後二人で集まる所までは分かるんだ」
男「だがその後どうするべきなんだ!?」
男「こういう知識がないんだ俺は...」
女「結構遊んでると思ってたんですけどねぇ」
男「君は特段好奇心が強いから俺に興味を持っただけで、それ以外からしたら只のやべーやつだぞ」
デート
クレープの食べさせっこ
男「クレープの食べさせっこ...」
男「分かった。行こう」
女「え!?男くんクレープの店知ってるの!?」
男「妹のツレで行ったことがあるんで」
女「へぇー...」
男「ふふふ、最高の気分だ」
~クレープ屋~
女「私は苺のやつにしようかな。男は?」
男「...そうだな、バニラ」
女「アイスでもないのに」
男「シンプルイズベスト」
女「もっとエッジの効いたやつかと思った」
男「まぁ無理もないよねー」
男「...ほら、美味いか?」
女「うん」
男「そうか、お前のも甘くて美味いぞ」
女「ふふ」
男「お腹も、胸もいっぱいになった」
男「ふふ」
男「なあ、女さん」
女「女でいいよ」
男「むぅ...女」
女「何?」
男「俺のどこら変が具体的に気になったんだ?」
女「>>27」
学校で変人だけどそれ以外はまともなところ
今話しているときはまともなのに学校ではなぜ荒唐無稽で突拍子もない人間なのか
女「今話しているときはまともなのに学校ではなぜ荒唐無稽で突拍子もない人間なのか」
男「...」
女「まだ全然分からないね」
男「それはまぁ、とっても下らない理由だよ」
女「それを知りたいの」
男「...そうか、とっても下らない話だから、俺が死ぬときに話してやるよ」
男「笑ってくれよな~?」
女「えっ.../////」
男「ふぇ?」
男「...」
男「ぅぐぅ...///」
男は顔を伏せる
どうやら自分が何を言ったのか理解したらしい
女「それはつまり、そういうこと?」
男「あー...事故みたいなもんだけど、俺はそう思ってるかな~?」
女「はっきりしてよ」
男「...あぁそうですよ死ぬまで一緒にいたいです!」
男「きっと俺のそういう煩悩が俺に本心を喋らせたんだ」
男「はぁ~...」
男「ほんとごめん」
女「何で謝ってんの?」
男「俺なんかと一緒にいたら迷惑がかかるわ」
男「すーぐ思い上がるんだよなぁ...」
女「>>31」
私も死ぬまであなたと一緒にいたいです
女「私も死ぬまであなたと一緒にいたいです」
男「...マジ?」
女「////マジ////」
女「顔隠すなよぅ」
男「女だって隠してるじゃないか///」
女「くっ...///」
男「でも俺達、キスはおろか手を繋いですらいないぞ」
女「そういうのはこれからのお楽しみだよ」
男「楽しみで胸焼けしそうだ」
女「クレープ食べたからね」
男「ふふ」
男「やっぱり、シンプルなのが一番だなぁ」
おしまいです
でも実はこの関係、BADENDが一番輝くと思うよ
男が死に際に洒落にならない過去話してしんで女がボロボロ泣くと良いなって思うよ
おつの
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