妹「冬の日、おにぃとおこた」兄「」 (58)
山なし谷なしオチなし
ゆっくりまったりやってきます
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兄「うへぇ~さむさむ。ただいまっと」ガチャ
妹「おっ!おにぃおかーりー!」モゾモゾ
兄「うぉっ!?びっくりした!何やってんだよ」
妹「ん?え~っと、こたつむり?」
兄「そうゆうことじゃなくて」
妹「えぇ~、おにぃもこたつむりしようよ。あったかいよぉ」ヌクヌク
兄「ん、そうする。外寒すぎて体の芯まで凍りそうだよ。じゃなくて学校は?」
妹「明日から冬休み。今日は終業式だから半日なの」ヌクヌク
兄「なるほどなぁ。あーこたつあったけー」
妹「っておにぃデカい!もっと詰めてよ!」
兄「お前がこたつむりモードを解除すればいいんじゃないですかねー」ヌクヌク
妹「そんな!おにぃは私におこたから出ろって言うの!?」
兄「そこまで言ってないわ。普通に入ればいいじゃん」
妹「そしたら上半身寒いもん」
兄「うっせ。狭いんだからはやく座れ」
妹「ふん!もーいーもん!」スポッ
兄「あっ!こたつの中に…ってうぉ!?」
妹「おにぃ、おひざかして」
兄「妹さんや、急に俺の股間から出現しないで貰えます?」
妹「おにぃ、おひざ、はやく」
兄「はいはい」
妹「ん~♪」ヌックヌク
兄「兄のひざの上は気持ちいいですかそうですか」
妹「頭、なでて」
兄「お安い御用ですお姫様」ワシャワシャ
妹「んん!あんまりワシャワシャしちゃダメ…」
兄「ん、すまん」ナデナデ
妹「もっと優しく。触るか触らないかくらいのタッチで梳くように」
兄「はいはい」ナデナデ
妹「んぅぁ♪」
妹「おっ、そうだ。おにぃ、その着てるパーカーの前チャック開けてー」
兄「ん?おう?」ジッー
妹「よし、これで究極のあったかの完成」ジッー
兄「なんか2人羽織みたいだな」
妹「ん♪あったかあったか♪」
兄「きつくないの?」
妹「おにぃきついの?」
兄「いやそうでも」
妹「じゃあ私も」
妹「ところでおにぃってコートとか持ってないの?」
兄「俺が年中パーカーで過ごしてるの知ってるだろ」
妹「ん~確かに。おにぃってばパーカー大好きだもんね」
兄「あぁ、パーカーこそ日本人の心だ」
妹「ちょっと何言ってるか分かんない」
兄「んーあったけー」
妹「ねぇおにぃ……」
兄「どうした?深刻そうだな。なんか悩みでも」
妹「気づいたんだけどこの状態、私みかん食べられない……!」
兄「お前ホントにアホだよな」
妹「くぅっ!どうすれば……!」
兄「出れば?」
妹「そんな酷な!?あそーだ!おにぃが食べさせてくれればいいんだよ!」
兄「俺が?お前に?」
妹「そそ!おにぃが剥いて、私が食べるの。完璧!」
兄「俺の労働に対するリターンはないのかい?」
妹「んー、10個向いたら一房食べてもいいよ」
兄「ブラック企業も裸足で逃げ出すレベルのリターンだな」
妹「いいからはやくぅ……」アーン
兄「まだ剥いてないんだから口閉じとけよ」ムキムキ
妹「白いとこ取ってね。全部だよ全部」
兄「白い所には栄養がいっぱいなんだぞー。大きくなれないぞー」
妹「おっきくなったらおにぃのパーカーの中入れないからいいの」
兄「さいですか。ほら剥けたぞ」アーン
妹「あーん」パクッ
兄「こら指まで食うな」
妹「みかんの甘さとおにぃの指のしおっけがベストマッチ。んまぃ」ムグムグ
兄「いいから離せ。次剥けないだろ」
妹「ところでおにぃさ。帰ってきてから手洗った?」
兄「…………あ、洗った」
妹「そっか、ならいいや」
兄「あっ、いいんだ」ムキムキ
妹「ん?洗ったんでしょ?」
兄「ごめんなさい洗ってません」アーン
妹「そっか、まぁいいや」パクッ
兄「あっ、いいんだ」
兄「ってだから指食うな」
兄「……」ムキムキアーン
妹「んん」パクッ
兄「……」ムキムキアーン
妹「んんん!」パクッ
兄「なんだよ唸り出して」ムキムキアーン
妹「まだるっこしい!」パクッ
兄「はぁ?」
妹「めんどくさいから私が剥いて私が食べる!だからそのパーカーよこせぇ!」
兄「は?やだよ!」
妹「問答無用!とりゃー!」
兄「あぁ!俺の心が!」
妹「彼女はとんでもないものを盗んでいきました」チラッ
兄「(ハッ!)わたしの心です!」
兄「ってやかましいわ!」
妹「さすがだよおにぃ!じゅってん!」
兄「うるせぇ!」
妹「まぁまぁ、ここからは私がおにぃ分も剥いたげる♪」
兄「そりゃどうも」
妹「……」ムキムキパクッ
兄「……」
妹「あまぁ♪」ムキムキパクッ
兄「……」
妹「……」ムキムキ
妹「この房白いの上手に取れない………おにぃ、あ~ん」
兄「おい」
妹「いいじゃん。おにぃがおっきくなる分には私には得しかないもん」アーン
兄「ったく」パクッ
妹「あっ!おにぃも指ごと食べた!」
兄「いや、みかんの甘さと指の塩気が以外にもマッチして」
妹「それ私がさっき言ったもん!」ムキムキ
兄「ところでお前は手洗ったの?」
妹「洗ったよ!」パクッ
兄「そっか」
兄「そう言えばお前回覧板回してきた?」
妹「……」ムキムキアーン
兄「……」パクッ
妹「てへっ☆」
兄「てへっ☆じゃねぇよ!」
妹「可愛くなかった?」
兄「可愛かった」
妹「てへっ☆」
兄「……」チョップ!
妹「ぬはぁ!いだいぃ……頭が割れるぅ……おケツみたいに綺麗に割れちゃうぅ……」
兄「うら若き乙女がおケツなんて言うなよ……」
妹「おしりの方がよかった?」
兄「どっちでもいいわ。いや、どっちもよくねぇわ」
妹「ねぇ~おにぃ~」
兄「なに?」
妹「クリスマスプレゼント頂戴♪」ニコッ
兄「お前物ねだるの上手くなったなぁ」ナデナデ
妹「んへへぇ、おにぃはチョロいなぁ♪」
兄「そもそも今日ってクリスマスだったのか」
妹「んーん、明日だよ。あれ、昨日だっけ?まぁなんでもいいや」
兄「テキトーだなぁ」
妹「で、くれるのくれないの?」
兄「んー、じゃああげない」
妹「えー!頂戴よ!おっぱい触らせてあげるから!」
兄「なにが悲しくてお前のあるかないかも分からない乳を触らなきゃいけないんだよ」
妹「うわぁ、ひどいなー。そんなんだから彼女出来ないんだよ」
兄「余計なお世話だよ。そう言うお前こそ彼氏は?」
妹「んー?おにぃいるからいいや」
兄「ふーん」
妹「結局プレゼントはくれないの?」
兄「うーん」
妹「おっぱいでダメならもうどこでも触っていいから」
兄「膝の上に乗られてる時点で絶賛触ってるしなぁ」
妹「んー、じゃあどこか触りたいとこないの?」
兄「強いて言うなら、心、かな」
妹「キモい」
兄「ひどい」
兄「逆にお前は触りたいとことかあるの?」
妹「おにぃの?」
兄「うん」
妹「んー……」
兄「……」
妹「琴線、かな」
兄「随分悩んでたけど答え俺とだだ被りじゃねぇか」
妹「たまたまだよ」
兄「でもじゃあ、お前が俺の琴線に触れられたならプレゼントしてやるよ」
妹「ホント!?んじゃ失礼して……」
兄「おぅ、さすがに向かい合うのはちょっと恥ずかしいんだが」
妹「おにぃ、大好きだよ!」ニコッ
兄「……」
妹「どぉ?」
兄「素晴らしかった」
妹「琴線は?触れた?」
兄「触れた触れた。めっちゃ触れた。なんなら泣きそう。今ならなんでもプレゼントしちゃう」
妹「おぉ!やたー!」
兄「で、なにが欲しいの?あ、でも買ったら入れる金が失くなる財布とかは勘弁ね」
妹「入れるの私のお金だから別に良くない?」
兄「財布欲しいの?」
妹「いらない。っていうかあんまり欲しいものないや」
兄「そのくせ催促はするんだ」
妹「んとね、なんか、おにぃから貰うのが重要っていうか、おにぃがくれるものが欲しいなぁって」
兄「ふーん」
兄「でもいきなり言われてもなぁ。本当になんもないの?」
妹「んー……あ!じゃあおにぃが冷凍庫に隠してるアイス!」
兄「俺のハーゲン○ッツ!?なんで知って……」
妹「図星だったとは……まぁあるんなら貰うけど♪」
兄「くっ!楽しみにしてたのに……」
妹「早く取ってきてー」
兄「わかりましたよーだ」
妹「はやく、はやくだよ。私、おにぃの温もりが無くなったら10秒で凍え死ぬから!」
兄「はいはい。俺にも食わせろよ」
妹「一口だけね」
兄「あんまりだ」
兄「ほら持ってきたぞ、ってこたつむりモード再来してるし」
妹「おにぃのばか!おそい!凍え死んだ!」
兄「じゃあアイス食えないな」
妹「アイス食べれば復活するもん!だから食べさせて」アーン
兄「行儀悪いわ。座れ」
妹「おひざ」
兄「はいはい」
妹「いちごのやつがよかった」パクッ
兄「それは先週お前に食われた」アーン
妹「クッキー&クリームんまぃ」パクッ
兄「今回はなんとしても1口貰うからな」
妹「あっだめ!私があーんってするの!」
兄「……食えるならなんでもいいんだが」
妹「いいの、私がやりたいだけだから。はいあ~ん♪」
兄「……」パクッ
妹「んまぃ?」
兄「あまい」
妹「口移しのがよかった?」
兄「それだと甘すぎるだろ」
妹「そうかな?」
兄「そうだよ」
兄「……」アーン
妹「……」パクッ
妹「……確かに口移ししたら甘そうだなぁ」ムグムグ
兄「したいの?」
妹「……しないよ」
兄「はい、最後の一口」
妹「あ~ん」パクッ
兄「……」ナデナデ
妹「んふふ♪んまぃ♪」
兄「よかったよかった」
妹「世は満足じゃ♪」ニヘラ
兄「俺もだよ」
妹「おにぃ結局1口しか食べてないのに?」
兄「それでも充分だったよ」
妹「ふーん?」
妹「おにぃぃひまだよぉぉぉ……」
兄「んー、なんかして遊ぶか」
妹「トランプとか?」
兄「じゃあ退け、お前の手札丸見えになる」
妹「やだです。どかなきゃいけないならトランプなんてやらないです」
兄「頑なだなぁ」
妹「なんかないの?」
兄「スマホゲーでもしたら?」
妹「おにぃと遊びたいの!」
兄「愛いやつめ」ウリウリ
妹「んあぁもう!髪くちゃくちゃになっちゃう……ってもうなってるか。もっとなでなでしろー!」
兄「はいはい」ナデナデ
妹「じゃあ花札やろ」
兄「手札見えちゃうよ」
妹「おにぃが見なければいいんだよ」
兄「それもそうか」
妹「もう幾つ寝るとお正月だしちょうどいいでしょ」
兄「ルールは?」
妹「こいこい」
兄「おーけー」
妹「なんか賭けよう」
兄「強気だな」
妹「そっちの方が楽しいかと思って」
兄「まぁ確かに。で、なに賭けんの?」
妹「じゃあおにぃが冷凍庫に隠してるピ○のでっかい箱」
兄「○ノまで持ってくのかよ。ってかなんで俺が隠してるアイス筒抜けなの?」
妹「おにぃアイス入れすぎて隠れてないんだもん」
兄「そうだったのか……」
妹「気づかなかったんだ……」
兄「ともかく24粒の○ノを賭けて勝負だな」
妹「こいこい1回毎に倍率上げて役の点数と掛けた数字で」
兄「じゃあお互い最初の持ち点120、10点で1粒、端数は四捨五入で5回戦な」
妹「あと勝った方が倍率上げれるように」
兄「倍率の上がり幅は?」
妹「宣言」
兄「あいよ」
兄「じゃあ始めるか」
妹「おにぃがアイス食べれなくて咽び泣く姿が今から目に浮かぶよ!」
兄「随分自信ありげだな。賭けを持ち出してきたあたりなにか勝算でもあるんだろ?」
妹「ぬふふ……それはどうかな!」
兄「それはどうかな、だと困るのはお前なんじゃないの?」
1回戦
妹「ねぇねぇ、おにぃ今日一緒に寝ない?」
兄「どうした急に?」
妹「最近さむいなーって、こいこい。2倍ね」イノシカチョウ!
兄「お前寒がりだよなー」
妹「そーなんだよねー、あがるね」タネ!
2回戦
妹「倍率は2倍のままで」
兄「湯たんぽとか使ってみたら?ってあぁ、俺のあかよろし……」
妹「えー、おにぃが湯たんぽ代わりになってくれれば万事解決じゃん、こいこい3倍」サンコウ!
兄「まぁ俺も暖かいからいいか、あがり」ツキミデイッパイ!アオタン!
3回戦
兄「そう言えばお前抱き枕とか使ってたよな、3倍で」
妹「うん使ってるよ」
兄「一緒に寝るとあれ使えないけど寝れるの?こいこい4倍」アカタン!
妹「あれはおにぃの代わりみたいなとこあるから。おにぃが一緒に寝てくれるなら他はいらない」シコウ!ハナミデイッパイ!ツキミデイッパイ!
兄「ふーん」
兄「ってあれ!?もしかして俺の○ノやばい!?」
妹「うん」
4回戦
兄「ここで勝てなきゃかなりきついが……」
妹「1倍に戻してあげよう」
兄「ありがたき幸せ」
妹「……」
兄「?妹、お前の番……」
妹「おにぃ、ごめん」テシ!
兄「そんなぁ!?」
5回戦
兄「何としても勝たなくては」
妹「1倍のまんまで」
兄「お、札いいな」
妹「勝てそう?」
兄「悪いけど負けないわ」
妹「へぇ」
兄「三光できー」
妹「あがっとく?」
兄「んー、まだまだ!こいこい20倍!」
妹「おー!勝負に出たって感じだね」
兄「あとはお前が役作れる札引かなければ」
妹「おにぃ四光狙ってるでしょ?」
兄「ぐっ!なんの事だか」
妹「……」スーッペラッ
兄「残念でしたー」
妹「……カス3文」
兄「あっ!こいこいは!?」
妹「しません」
兄「まじかよ……」
妹「んー勝ったー!ピ○はこれで私のもんだー!」ノビー
兄「どうして俺のアイスはことごとくお前に食われるのか」
妹「文句言いつついつもくれるよね」
兄「……」ナデナデ
妹「んへへー♪」
兄「アイス今食う?」
妹「今はいらない」
兄「そか」
妹「……」ヌクヌク
兄「……」ヌクヌク
妹「ふあぁ……」
兄「ねむい?」
妹「ちょっと……」
兄「お前、俺と居る時大体寝てるよな」
妹「おにぃに抱きしめられてると落ち着く。おにぃの匂い嗅いでると落ち着く。おにぃの心音聞いてると落ち着く。落ち着くと眠くなるの」
兄「ふーん」
妹「おにぃのおひざ、まくらにする」
兄「俺、枕にできるほど自分の膝のやわらかさに自信ないんだけど」
妹「私、まくらは少し固めが好きだから大丈夫」
兄「俺は柔らかい方がいいなぁ」
妹「首から下はおこたで頭はおにぃのひざまくら。完璧」
兄「俺こたつに入れなくない?」
妹「きっとそんなに寒くないよ」
兄「どうだかな」
妹「じゃおやすみぃ……」クテン
兄「おぅ、ゆっくりおやすめ」
妹「……あたまなでて、眠るまででいいから」ウトウト
兄「はいよ」ナデナデ
妹「んぅ……」
兄「……」ナデナデ
妹「……」スヤスヤ
兄「……寝たかな」ナデナデ
妹「……」スヤスヤ
兄「髪の毛ふわふわ。ほっぺもちもち。よだれ垂れてる。寝顔本当に可愛いな」ツンツン
妹「んっ……おにぃ……こしょい……」
兄「あぁ、ごめんな……」ナデナデ
妹「……」スヤスヤ
兄「充分あったかいなぁ……」ナデナデ
妹「んっ、んー……んぅ?」ムクッ
兄「起きたか」
妹「……おにぃ」
兄「よだれ垂れてるぞ」
妹「……ふいて」
兄「はいはい」フキフキ
妹「……むぐ」
兄「髪の毛ぼっさぼさになってる」
妹「……なおして」
兄「手櫛でいい?」
妹「……ん」コクッ
兄「……よし、直った」ナオシナオシ
妹「……もっとなでて」
兄「はいはい」ナデナデ
妹「……だっこ」
兄「おいで」
妹「……ぎゅって、ぎゅーって」
兄「はいはい」ギュー
妹「……んぅ……あたま」ギュー
兄「寝起きは本当によく甘えてくるよな」ナデナデ
妹「……起きたらおにぃがいたから」ギュー
兄「ふーん」ナデナデ
妹「……」カプカプ
兄「首痛い」ナデナデ
妹「……」ギュー
兄「……」ナデナデ
妹「……おにぃ」ギュー
兄「どうした?」ナデナデ
妹「……おしっこもれそう」ギュー
兄「勘弁してくれ」ナデナデ
妹「ふぃ~スッキリしたぁ」
兄「完全におっさんのそれだな」
妹「いや、ホントに漏れるかと思った」
兄「だっこで連れてってくれなきゃ漏らすって言われた俺の身にもなってくれ」
妹「そんなこと言ったっけ?」
兄「言ったわ。お前運ぶの大変だったんだぞ?」
妹「む、私そんなに重くないもん。お尻の小さな女の子だもん!」
兄「自分で言うなよ……」
妹「私が言わなきゃ誰が言うのか。んしょっと……」
兄「もう断りもなし。膝上がスタンダードなのね」
妹「そりゃ1番居心地いいし」スリスリ
兄「そのスリスリしてるのはなんです?」
妹「んー、マーキングかな?」スリスリ
兄「マーキングなんかしなくても俺って大体お前のものみたいなとこあるよな」ナデナデ
妹「おっ?おにぃってば遂に私と添い遂げる決心をしたのかな?」
兄「そういうつもりで言ったわけじゃないんだが……お前こそ決心出来てるみたいな言い方だな」
妹「違うよおにぃ。私の場合、何も決めなかったらおにぃと添い遂げるんだよ」
兄「ふーん」
兄「じゃあ、案外俺もそうなのかもな」
妹「だったらそれまでおにぃは私のもの♪」クンカクンカスーハー
兄「どさくさに紛れて匂いを嗅ぐな。俺って別にそんないい匂いとかしないだろ」
妹「んー?いい匂いかは分かんないけど、私は好きだよ?嗅いでると落ち着くし」
兄「そういうもんか?」
妹「そういうもんだよ。なんならおにぃも嗅いでみる?ほら」
兄「ほらって、お前をか……」
妹「そそ!ばっちこーい!」
兄「んじゃ失礼して……」スンスン
妹「……」
兄「……」スンスン
妹「う……あぅ……」
兄「……」スンスン
妹「……!」グイッ
兄「……むぐっ!」
妹「……///」
兄「あにすんだよ」
妹「ご、ごめ……思ってたより恥ずかしかった……」
兄「自分から言い出したくせに」
妹「だってこしょばいし、変にむずむずするし、それに、ちょっと……興奮する……」
兄「……」ナデナデ
妹「なんかいえよぉ……///」
兄「……すまん」
妹「謝るなぁ……///」
兄「……」ヌクヌク
妹「んん……なんか悔しい」
兄「ん?なにが?」
妹「まさかおにぃにドキドキさせられるとは……」
兄「実は今までだってお兄ちゃんの魅力にドキドキしっぱなしだったんだろ?」
妹「うっさいキモい」
兄「辛辣だなぁ」
妹「おにぃこそ私にドキドキしっぱなしじゃん」
兄「そんなこと……」
妹「でも照れ隠しとか嬉しかった時『ふーん』ってよく言うじゃん」
兄「……うるせ」
妹「そもそもおにぃと一緒にいてドキドキすることなんてなかったし」
兄「あっそう……」
妹「だって一緒にいるのが普通だし、一緒だと落ち着くし、いっそいない方がドキドキするもん」
兄「不安になる?」
妹「うん……」ギュ
兄「大丈夫だよ。ちゃんと一緒にいてやるから。居なくなってもちゃんと帰ってきてやるから。な?」ナデナデ
妹「おにぃ……」
兄「ん?」ナデナデ
妹「……ばぁか」
兄「えぇ……」
妹「ちょっと嬉しいのやめてよ」
兄「ちょっとかよ」ナデナデ
妹「……ちょっとだよ」ギュー
兄「……」
妹「……」
兄「……」
妹「……おこた、あったかいね」
兄「そうだな」
妹「……」
兄「……」
妹「……おにぃ」
兄「ん?」
妹「……あったかい」
兄「……ふーん」ナデナデ
妹「♪」スリスリ
おわり
終わります
どうやら実家のこたつが新調されたらしいので
帰省する日に思いを馳せて
ありがとうございました
おつおつ
こんな妹がほしかった平成だった
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