「節分の豆」
――事務所――
北条加蓮「豆の数は、藍子が16個で」ハイ
高森藍子「加蓮ちゃんも、16個ですよね」アリガトウ
加蓮「で、菜々ちゃんの分は――」
安部菜々「ギクッ!!」
藍子「あはは、加蓮ちゃんまだ何も言ってない……」
加蓮「んー……。はい、菜々ちゃん。17個だよね?」
菜々「え?」
藍子「あれっ?」
※藍子→菜々の呼称を原作から変えています。
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「17歳を頑張ったご褒美?」
菜々「いやなんでそこで首を傾げるんですか藍子ちゃん! まさかナナが17歳ではないとでも!?」
藍子「そ、そんなこと言ってません~っ。菜々さんだって首かしげてたじゃないですか、揺らさないで~っ」
藍子「私は加蓮ちゃんが珍しいことを言っているって思っただけですっ。だって、こういう時って加蓮ちゃん、いつも菜々さんをからかってばかりだから」
加蓮「まーね。でもほら、菜々ちゃんだって菜々ちゃんなりに頑張ってるでしょ?」
加蓮「普通に考えてみてよ藍子。17歳で居続けることって結構難しいことだと思うの。私」
加蓮「でもさ。最近の菜々ちゃんって、雑誌を読んだりファッションの勉強をしたり、すごく頑張ってるでしょ?」
藍子「そういえば、私のところにも教えてほしいって来たことが……。たいしたことは教えられませんでしたけど、菜々さん、すごく真剣でしたっ」
加蓮「だから、今日くらい17歳ってことにしてあげよう! なんてっ」
菜々「加蓮ちゃん……! ううっ、ありがとうございまず~~~~!」グスッ
加蓮「あーあ、泣いちゃって」
「結局コイツはこうなのだ」
菜々「そうなんでず、ナナは頑張ってるんでず~~~~~~!」ヒシッ
加蓮「よしよし。菜々ちゃんは頑張ってるねー」ナデナデ
菜々「ぐすっ。まさか加蓮ちゃんにそんなことを言ってもらえるとは……!」
加蓮「ところで菜々おかーさーん、かれん欲しいものがあるの~♪」
菜々「なんでも言ってください! ナナが買ってあげます!」
藍子「だまされてるっ、だまされてます菜々さんっ」
「さすがに少し恥ずかしかったようで」
(菜々は顔を洗いに行きました)
藍子「ところで加蓮ちゃん、さっきの口調は何だったんですか? 自分のことを名前で呼んだり、甘え声だったり。なんだか加蓮ちゃんらしくなかったような……」
加蓮「…………なんだったんだろうね」(ちょっと顔が赤い)
藍子「もしかして、そういう風になってみたいっていう気持ちがあったり……?」
加蓮「ないないないない。詮索するのやめなさい。あれは……。あれは菜々ちゃんが悪いの」
藍子「菜々さんが?」
加蓮「そう。菜々ちゃんが悪い。菜々ちゃんって言えばさ、聞いてよ、最近あの人――」
「鬼は外!」
<ドタドタドタ
菜々「ちょっと加蓮ちゃんさっきの誰がお母さんですか――」
加蓮「鬼はー外ぉー!」ブンッ
菜々「ミンっ?! いきなり何っうわっと!」ヒョイ
加蓮「ちっ」
菜々「いきなり何なんですか!? 誰が鬼ですか!」
加蓮「ちょっと1週間毎食ポテト生活をやっただけでツノを生やす菜々ちゃんの、鬼ー!」ブンッ
菜々「ととっ! いやあれは誰でも止めるでしょう! ちゃんと栄養摂りなさい野菜も食べなさいって何度言えば分かるんですか!」
加蓮「うっさい! 人のプロフィールに“野菜で栄養もちゃんと摂ってます”って勝手に書いてー!」ブンッ
菜々「よけるっ! いいじゃないですか! みんな加蓮ちゃんのことを心配してるんですよぉ!」
加蓮「お陰でベジタリアンっぽいお仕事ばっかり来るのよ! 私はもっとポテトが食べたいの! 菜々ちゃんのせいよー!」ブンッ
菜々「ウサミン的回避っ。いいことじゃないですか! もっと健康になりましょう! ととっ、がさごそがさごそ……はいこれっ、ウサミン星の特製野菜ジュースですよ♪」
加蓮「もうそれは飽きたの!」ブンッ
菜々「飽きたとは何ですか飽きだぶっ」チーン
藍子(……節分って、ストレスを解消するイベントでしたっけ?)
「福は内っ」
藍子「よ~しっ。それなら私もっ」
藍子「菜々さんっ。福は~内、ですっ」パラッ
加蓮「藍子。一緒に鬼を退治しようよ!」
菜々「だから誰が鬼ですか!」
藍子「まあまあっ。菜々さんは、ちょっぴり厳しい時だってありますけれど、いつも私たちを温かく見守ってくれる素敵な人ですっ」
藍子「今日だって、事務所のみんなのために、食べやすいサイズの恵方巻きをいっぱい作ってくれたんですよね」
藍子「菜々さんだってお疲れなのに、朝早くに起きて……」
藍子「そんなみんなのお母さんみたいな菜々さんのために……福は内、ですっ」
藍子「菜々さんにも、福がいっぱい訪れますように」(菜々に豆を渡してあげる)
菜々「藍子ちゃん……」
菜々「藍子ぢゃ~~~~~ん!」ギュー
藍子「ひゃ」
加蓮「あーあーまた泣いてる。もうっ……ふふっ」パラッ
「恵方ロール」
菜々「ふっふっふ……」
藍子「?」
加蓮「急にどしたの」
菜々「加蓮ちゃん、藍子ちゃん。ナナ、知ってるんですよ。ナウなトレンドのこと――!」
加蓮「う、うん」
藍子「トレンド、ですか?」
菜々「そう……今は、恵方巻きではなく恵方ロール! お米もいいけど生クリームもね♪」
菜々「ということで実はそれも作って来てみたんです。じゃん♪」
加蓮「おー、ガチなヤツじゃん」
藍子「みてみて加蓮ちゃん。これ、食べるところに菜々さんのウサミミマークが! キャラ恵方巻きになってますっ」
加蓮「うわホントにガチなヤツだ! 美味しそうっ」
「本当に気をつけましょうね」
菜々「どうぞ存分に召し上がってくださいな! っと、ですがその前に」
菜々「加蓮ちゃん、帰ってきた時にちゃんと手洗いうがいはしましたか? また面倒がってテキトーに済ませたりしてません?」
菜々「今はとんでもなくインフルエンザが流行ってますからね。さ、ナナと一緒に手を洗いましょうね~」ズリズリ
加蓮「ちゃんと帰ってきた時に洗ったわよ! わーこら引きずるなー……」
藍子(あはは、お母さんだ……)
菜々「藍子ちゃんもですよ! ちゃんとお散歩帰りには手洗いうがい、してますかっ?」ヒョコ!
藍子「あ、はい! 大丈夫ですっ」
「今年の恵方は東北東です」
藍子「恵方巻きですから、恵方を向いて食べましょうっ」
加蓮「今年は……東北東なんだって。どっち?」ポチポチ
藍子「北が、こっちだから……この辺り、かな?」
加蓮「そういえばスマホのアプリで調べれるのあるって言ってたっけ。ちょっと探してみよーっと」
菜々「……なんだか意外ですねぇ。藍子ちゃんはともかく加蓮ちゃんがこういうお話に乗るなんて。最近の若い子も、こういうことに興味を持ってくれるんですね!」
藍子「若い子……?」
菜々「ハッ! ご、ごほん。それより2人とも、恵方ってどうやって決まっているか、というかそもそもどういうものなのか知ってますか?」
加蓮「んー……。言われてみれば。藍子、知ってる?」
藍子「さあ……」
菜々「せっかくですので説明しちゃいましょうか! 恵方っていうのはですね――」
加蓮「あ、ちょっとタンマ菜々ちゃん。ちょっとそこで待ってて。藍子ー」ヒョイヒョイ
菜々「ミンっ?」
「おしえて! ナナちゃん☆ミ」
藍子「ビデオカメラ、セットしましたよ~」
加蓮「簡単だけど照明もオッケーっと」
菜々「え、あの? 何が始まるんです?」
加蓮「まーせっかくだからねー」
藍子「ふふっ。せっかくですもんね」
加蓮「藍子、いける?」
藍子「はいっ。では、録画ボタンを……押しました!」
加蓮「オッケー。じゃあ――“おしえて! ナナちゃん☆ミ”」
藍子「この放送では、菜々さんが色んなことを教えてくれますっ」
菜々「!?」
「本当に本当に気をつけましょうね」
加蓮「今日のテーマは“節分の恵方について”だよ。みんな気になってるよね?」
藍子「恵方って、方角のことですよね。でも、あれって何なのでしょうか? 実は、私たちも知らないんです。菜々さん、教えてくださいっ」
菜々「えっちょっ何コレ!? ビデオっ、撮影!? っていうかそのタイトルこの前酔っ払った時に勢いで言ったヤツ! なんで知ってっ――」
加蓮「まあまあ。菜々ちゃんが詳しい日本酒のことは、別の番組ってことで」
菜々「ハッ! いやその詳しい訳ではなくてこれはそうオトナな皆さんから聞いた、じゃなくて!」
菜々「ちょっとまって今ナナほぼすっぴんっメイクさん! メイクさんはどこですかー!?」
加蓮「インフルエンザでお休みです」
菜々「だから手洗いうがいをするようにとあれほど!」
「他にはスターウサミンとかキュートウサミンとか」
加蓮「テイクツー行くよ。“おしえて! ナナちゃん☆ミ"」
菜々「みんなの心にウサミンハート! ナナで~すっ♪ 地球には面白い文化がいっぱいありますよね。それを、ナナが解説しちゃいますよぉ! キャハッ☆」
加蓮(プロだ……)
藍子(ああっ、私のセリフパートが~)
加蓮「……き、今日のテーマは“節分の恵方”だよー」
藍子「恵方って、そもそも何なのでしょうか? 菜々さん、教えてくださいっ」
菜々「がってんしょうち! 恵方っていうのはですね、歳徳神という神様……そうですね~」
菜々「ウサミン星で言えば、キラキラウサミン! キラキラウサミンがいる方角なんです!」
加蓮「キラキラウサミン……?」
藍子「このウサミンのことですよね♪」(キーホルダーを取り出す)
加蓮「いるの!?」
「先生の特権」
菜々「はいっ! キラキラウサミンにお祈りをすると、みんな元気になったり、欲しい物が手に入ってキラキラになるんです!」
菜々「でも、その時に騒がしくしちゃったら、ぷいっ、って嫌われちゃうかもしれませんね」
菜々「なのでみんな、恵方巻きを食べる時は、静かに食べるようにしましょう!」
藍子「は~いっ♪」
菜々「……あ、そうだ。恵方巻きを食べる時に心の中で“ミミミンミミミンウーサミンっ”と唱えるともっといいことが」
加蓮「こらっ。地球の文化を捏造しないの」
「おなかへった」
菜々「で、毎年の恵方は……。えーっと……何って言ったっけアレ。4つの方角と何かを足して……確か中国辺りの……」
菜々「……め、メルヘンでウサミンな電波で決まった方角を向いて食べるんです。ハイ」
加蓮「あはは……。そこは後で調べて撮り直そっか」
菜々「うぅ、メンボクナイ」
藍子「ウサミン星では何って言うのかも、みんなで決めましょうね」
菜々「優しさが身に沁みます~。でもっ、藍子ちゃん。“決める”んじゃなくて“思い出す”ですからね!」
藍子「ふふ、そうでしたっ。では、恵方のお話は、今はここまでにして……」
藍子「早速、恵方ロールを頂きましょう! お皿と飲み物、コップも持ってきましたよ~。あっ、一応フォークも持ってきました!」
加蓮「……藍子もお腹すいてたの?」
藍子「だってさっきからおいしそうな恵方ロールがちらちら見えるから……」グゥ-
「食事シーンは基本」
菜々「どうせなら食べるシーンも撮っちゃいます?」
加蓮「いいねそれ。カメラを三脚で置いてみんなで……あ、でもさ」
加蓮「恵方巻き……これ恵方ロールだけど、これって静かに食べないといけないんでしょ?」
藍子「それだと、映像としては静かすぎるかもしれませんね……」
菜々「……!」ピコーン
菜々「ナナ閃きました! 誰か1人が食べて、後の2人でトークを繋ぐというのはどうです?」
加蓮「ナイスアイディアっ」
藍子「では、食べる役は誰にしましょう」
菜々「え? いやいやそんなの決まってるじゃないですか」
加蓮「……ま、そうだよね。でも私も後で食べるからね絶対」
藍子「?」
「100の言葉より1人の藍子ちゃん」
藍子「あ~ん……」アムッ
藍子「もぐもぐ……」
菜々「じぃ~」
加蓮「じー……」(カメラを回している)
藍子「……あ、あの~? そんなにじいっと見られると、食べにく――」
菜々「ああっダメですよ藍子ちゃん! 恵方は静かに食べなきゃ!」
加蓮「そうだよ藍子。子供達のお手本にならなきゃね」
藍子「うぅ~……。分かりました。あんまり、じっくりと見ないでくださいね? あ~ん……」アムッ
藍子「もぐもぐ……」
藍子「……♪」
藍子「もぐもぐ……」
藍子「……♪」
藍子「もぐもぐ……」
菜々「……加蓮ちゃん。トークトーク」
加蓮「あっ。つい見入っちゃってた……」
菜々「気持ちは分かりますケド。藍子ちゃん、美味しそうに食べますからね~」
加蓮「一口ごとに幸せそうな顔するよね」
「パッショングループの加蓮ちゃんは今だけ限定!」
藍子「もぐもぐ……」
藍子「……♪」
加蓮「……」ソワソワ
菜々「? どうしました加蓮ちゃん。トイレです?」
加蓮「違うわよ。いやこう、恵方を両手で握って静かに食べてる藍子を見てるとさ――」
菜々「見ていると?」
加蓮「イタズラしたくならない?」
菜々「コラっ。さっき見入ってたとか、ずっと見てたいとか言ってたじゃないですか」
加蓮「そこまでは言ってないし。だってほら、恵方巻きを食べてる間は両手が使えないし、喋ってもダメなんでしょ? これはイタズラするしかないよね」
菜々「ダメです。食べてる間くらい大人しくしてなさい!」
加蓮「もう食べ始めて結構経つでしょ。私、我慢できないっ」
菜々「ダメなものはダメです! ほら、藍子ちゃんがナナ達の会話を聞いて冷や汗を流してるじゃないですか。ほっぺたのところ!」
加蓮「でもこっちを見る訳にはいかないからどうしよう、って顔してるね。あっ、ちょっと食べるの早くなった?」
菜々「大丈夫ですからね藍子ちゃん! ゆっくり食べてて大丈夫です!」
加蓮「何しよっかなー。とりあえず自撮り棒を限界まで伸ばして、どこつついたらいい反応するかなー?」
菜々「ウサミンぱんち!」
加蓮「はぶっ」
「残酷な真実?」
菜々「大丈夫ですよー藍子ちゃん。悪い子はウサミンが追い払いましたからねー。ほら、ナナの後ろに隠れてないで出てきても平気ですよー」
藍子「…………」ジー
加蓮「何もしないってば……」
藍子「……む~。いたずらするなら、せめてカメラが回ってないところでしてください」
加蓮「あはは、ごめんごめん」
菜々「もっとビシって言ってもいいと思いますけどねぇ藍子ちゃんは」
藍子「もうっ。……あっ、菜々さん、恵方ロールごちそうさまでした!」
菜々「お粗末さまでした。あんなに美味しそうに食べてもらって、ナナも大感激です!」
加蓮「そういえばさ、恵方ロールって流行りだしたの何年か前だけど、なんだか最近あまり見なくなったよね」
藍子「そうですね……。今年は、恵方巻きそのものがあまり置いていないような?」
菜々「え゛っ、これ流行ったの数年前……?」
加蓮「あ」
藍子「い、今も流行ってますからセーフですっ」
「飽和する恵方巻き」
菜々「まあ、最近は色々と問題がありますからね……。ほら、恵方巻きの大量廃棄とか。加蓮ちゃんも藍子ちゃんも、テレビで見てません?」
加蓮「あー……」
藍子「たくさん捨てられている映像が、何度も流れていましたよね」
菜々「恵方巻き商戦は加熱する一方ですからね。逆に、節分の日にみんなで恵方巻きを、という家庭は減りつつありますし。たくさん作って、余りに余ってしまうんですよ」
加蓮「お客さんのことを考えないで押し付けても、いいことなんてないのに」
藍子「ヒートアップしすぎて、大切なことが見えなくなっちゃっているんでしょうか……」
菜々「で、最近は企業もその問題に気付いたんでしょう。今年はちょっと縮小気味なんですよね」
加蓮「そういえばSNSとかで見たことある。そもそも恵方巻きを作りすぎとか、恵方巻きそのものをやめてしまえって意見とか、みんな言ってたよ」
藍子「じゃあ、ひょっとしたらこのまま、恵方巻きを食べるっていう文化もなくなってしまうかも……?」
加蓮「流行も時代もどんどん新しくなっていくけどさ、こういうのがなくなるのはなんだか寂しいね」
「新しく作っていこう」
菜々「そんな今だからこそ!」スクッ
加蓮「菜々ちゃん?」
菜々「ナナ達で広めていきましょう。幸せを祈って、みんなで美味しいものを食べる。とても素晴らしい文化じゃないですか!」
菜々「もちろん、作りすぎて捨ててしまうのはいけません。だからといって、そのものを否定することはないんです!」
菜々「解決すべきことは解決しつつ、次の世代へ広めていきましょう。ナナ達は、こんな面白くて素晴らしいことをやっていたんだって!」
藍子「……そうですよね。みんなで伝えれば、きっと何かが変わるはずです」
加蓮「うんうん。このキャラ恵方ロールだって、みんなが作るようになればもっと広まるよ。作ってみたいって子もいっぱいいると思う」
菜々「キャハッ☆ ナナ達ウサミン星人は、地球の文化を遠い星の彼方まで伝わるよう頑張っちゃいますね!」
藍子「がんばりましょうっ。お~っ♪」
加蓮「……いやそれは待って。菜々ちゃん“達”って。私ウサミン星人じゃないんだけど? おーい?」
「ルールは大事だから仕方ない」
菜々「では、番組の最後はいつものようにウサミンコールで締めましょう♪ ミミミンミミミン、ウーサミンっ!」
藍子「みみみんみみみん、うーさみんっ♪」
加蓮「……、……この恵方ロール美味しー♪ あっ、こっちはビターチョコが入ってるんだ」
菜々「何やってるんですか。加蓮ちゃんも!」
加蓮「あー残念だなー。ホントはウサミンコールやりたいけどこれ食べてる時は静かにしなきゃいけないもんねー。残念だなー。うまうまー♪」
菜々「まーたそういう屁理屈を!」
「節分と言えばもう1つ」
菜々「お疲れ様でした!」
加蓮「お疲れ様でした」
藍子「お疲れ様でしたっ」
菜々「結局ガチの撮影になっちゃいましたね……。これ、どこかで配信するんです?」
加蓮「最近プロデューサーさんが作ってくれた事務所のサイトかな。大丈夫、編集はちゃんとするから」
菜々「ナナも絶対立ち会いますからねそれ。……ところで、ナナさっきから何かを忘れている気がするんですよね……」
藍子「そういえば、ちゃんと豆まきをやっていないような……」
加蓮「たくさん残ってるよね。せっかくだし……やっちゃう?」
菜々「先手必勝! 鬼は外ォ! うおりゃー!」バババッ
加蓮「菜々ちゃんずるい! 私も撒く! 鬼はー外ー!」ブンッ
菜々「鬼は外ォ!」
加蓮「鬼は外ー!」
藍子「加蓮ちゃんも菜々さんもっ、豆まきは思いっきり豆を投げる遊びじゃないですっ。え、ええと……。福は~内~っ」
菜々「鬼は外ォ!」
加蓮「鬼は外ー!」
藍子「福は~内~♪」
「なんだって悪いところはあるもの」
――数時間後――
菜々「……豆をまいてるうちは楽しいですケド、片付けは大変ですね~……」ヒロイヒロイ
加蓮「やっぱり文化を広めるのやめていい……?」ヒロイヒロイ
藍子「まあまあっ。これも含めて、豆まきですっ」ヒロイヒロイ
おしまい。
読んでいただき、ありがとうございました。クリスマスメモリーズばんざーい!!
おつおつ
奈々さんはかわいいなぁ
豆はうちの地方じゃ数え年で喰うけど、満年齢のとこもあるの?
お前さウサミンコール何回間違ってると指摘されたら直すの?
昔スレで指摘したと思うんだけど
作者です。
>>27 本当に本当に申し訳御座いません!
>>21 1行目の菜々のセリフ、2行目の藍子のセリフを修正させてください。
誤
菜々「では、番組の最後はいつものようにウサミンコールで締めましょう♪ ミミミンミミミン、ウーサミンっ!」
藍子「みみみんみみみん、うーさみんっ♪」
正
菜々「では、番組の最後はいつものようにウサミンコールで締めましょう♪ ミンミンミン、ミンミンミン!」
藍子「う~さみん♪」
これで大丈夫でしょうか……? もし大丈夫でしたら、以後十分に気をつけさせて頂きます。
この度は本当に申し訳ございません。
作者です
>>13 でもウサミンコールを間違えてますね……申し訳御座いません。
誤:菜々「……あ、そうだ。恵方巻きを食べる時に心の中で“ミミミンミミミンウーサミンっ”と唱えるともっといいことが」
正:菜々「……あ、そうだ。恵方巻きを食べる時に心の中で“ミンミンミン、ミンミンミン、ウサミン!”と唱えるともっといいことが」
重ね重ねお詫び申し上げます。
作者です。何度も何度も大変申し訳ございません。
2日経過し、ようやく謝罪の仕方を間違えていたことに気付いたので、改めてお詫び申し上げます。
今回の文章にて、ウサミンコールを間違えたことだけでなく、
「以前ご指摘を頂いたにも関わらず、また同じ誤表記をしてしまったこと」、
そして「その点について完全に無視し、独りよがりな謝罪で終わらせたつもりになったこと」、
この2点が如何に愚かだったか、今になってようやく気が付きました。
どれほどお詫びをしても許されないとは分かっていますが……。
本当に申し訳ございませんでした。
そう卑屈になんなよ
ミミミンだろうがミンミンミンだろうがどっちでもよくね
二次創作だぜ?
おつおつ
全角でちゃんと書くならミンミンミン
半角で効果音的にしちゃうならミミミン
このSSまとめへのコメント
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