紗南「これをこうして……」

紗南「よしっ！できた！」

ガチャ

紗南「！」

奈緒「おーっす紗南」

紗南「あ、奈緒さん　おっすー」

奈緒「これ、この前借りたゲーム返すよ」

紗南「あぁ、はいはい」

奈緒「いやーー面白かったなぁ　特に４章の…」

紗南「ストップ！！」

奈緒「え？」

紗南「あっごめんごめん　実はあたしまだこれプレイしてなくてさ」

奈緒「えっ！そうだったのか！？」

紗南「うん　だから内容は言わないで欲しいんだ」

奈緒「わ、わかったよ」

紗南「どんなゲームもネタバレや攻略は見ずに、自分の力だけでクリアする…」

紗南「それがあたしのポリシーなんだ！」

奈緒「ははっ　生粋のゲーマーだな
てか、まだやってないなら紗南が終わるまで待ってたのに」

紗南「あぁ、気にしないで
今ちょっと他のが手一杯でまだまだ手付けられそうにないからさ」

奈緒「そうか？
いやぁ、でもやっぱ悪かったな」

紗南「いいっていいって
それに同じゲームについて語る仲間も欲しいし」

奈緒「だよなー！あたしも早く語りたいぜ～
まさかあの場面で主人公が…」

紗南「奈緒さんっ！」

奈緒「あっ！わ、悪い！」

奈緒「それにしてもこんなゲームよく持ってたな
あたしずっと探してたんだけど全然見つけられなくてさ」

紗南「この前中古ショップで発見したんだー
掘り出し物だよね！」

奈緒「にしても、こんなマイナーなゲームまで知ってるとは…
ほんとゲームの趣味の幅広いよなー紗南は」

紗南「ゲームならなんでもやるよ！RPGやアクションはもちろん、クイズ、音ゲー、パズルゲーム
最近は恋愛なんかもやってるよ」

奈緒「ふーん
恋愛シミュレーションってやつか？」

紗南「まぁそんなとこかな
だけど今やってるやつが難しくてさ～」

奈緒「超ゲーマーの紗南が手こずるなんて、よっぽど難しいんだろうな」

紗南「そうなんだよ
まぁ初めてやるジャンルだから単純に勝手がわからないってのもあるけど」

奈緒「あたしはそういうのはやらないからな～
どういうゲームなんだ？」

紗南「えっ？うーん・・・２４時間リアルタイムでイベントが発生するのが最大の特徴かな～」

奈緒「２４時間リアルタイム！？
うへぇ・・あたしにはできないなぁそれは」

紗南「こればっかりは人におススメできないかな・・・
ここの所こればっかりが気がかりで夜も眠れないんだ」

奈緒「ハマってんだなぁ
でも体壊すといけないし夜はちゃんと寝ろよ？」

ガチャ

紗南「！」

P「おーい　紗南いるかー？」

奈緒「あ、Pさん」

紗南「………イベント発生」

奈緒「ん？なんか言ったか？」

紗南「あ、いや　何も」

P「おぉ紗南、次の仕事の打ち合わせしたいんだけど」

紗南「おっけー」

奈緒「そういば紗南、新作ゲームのCM出るんだっけ」

紗南「うん！あのシリーズ昔っから大ファンだったんだ！」

奈緒「よかったな」

紗南「それじゃ奈緒さん　ゲームの続きしてくるねっ！」

奈緒「え？打ち合わせだろ？ちゃんと仕事しろよなー」

紗南「わかってるって！」

P「それじゃあ会議室行こうか」

紗南「はーい」

P「あれ？今日いつもと髪型違うな」

紗南「うん」


紗南「Pさんが一つ結び好きって言ってたから」

おわりですー、ありがとうございました

おつー
難しいなーこのリアルシミュレーション