ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズQ内の分岐ルートSSです。
未完スレはこちら。※立て直しに至った経緯は未完スレに記載済み
シンジ「すべてを受け入れようと思う」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559020972/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1559105881
その日、地球の遥か上空に位置する宇宙空間で、ある極秘の軍事作戦が行われようとしていた。ノイズの膜に被われた音声が、電波に乗って真空の暗闇を飛び交う。その声は、任務の中核を担う一人の少女の耳に届いていた。
『追跡班、両機の現在位置を報告』
『ポッド・ツー・ダッシュ、作戦高度に到達。予定軌道に乗った』
『ポッド・エイト、軌道投入に問題発生。高度が足りない』
『確認した。以後はツー・ダッシュ単独でのオペレーションに切り替える』
『了解。ポッド・エイトを直援。シフトをセブンに移行』
『ポッド・ツー・ダッシュ、不帰投点を通過。エリア88に侵入』
オペレーターの音声信号が次々と発せられる。作戦は滞り無く進行しているように見えた。
『了解。これより、US作戦を開始』
スピーカーから芯の強そうな女性の声が流れる。
声の主は葛城ミサトだった。ミサトは、オペレーターからの報告の後に続いて、次の指示を飛ばす。
『了解。ポッド・ツー・ダッシュ、作戦最終軌道に投入開始。減速行動に移る』
女性オペレーターが、それに応じて状況を展開させる。
『第一弾、全エンジンを点火。燃焼を開始』
男性オペレーターの音声が聞こえた直後、輸送ポッドが激しい明かりを放って、暗闇の中に幾何学的なシルエットを浮かばせた。
『S1C、燃焼終了。減速を確認』
『第一弾、ブースターユニットをジェットソン』
ポッド本体から4つのブースターユニットがゆっくりと分離する。
そして、充分な距離に達したところで推進装置が作動し、本体の軌道を外れて暗闇の中へと消えて行った。
『分離を確認。電装系をチェック。異常なし』
『了解した。燃焼タイミングはオート。第二弾全エンジンを点火』
二度目の点火によって、暗闇の中に局所的な明かりが灯る。ポッドの周囲には、大量のデブリが浮遊していた。
『S1C燃焼終了。圧力弁を閉鎖』
『第二弾、ブースターユニットをジェットソン』
ブースターユニットが本体から分離すると、本体を見送る星屑となって消えていった。
『減速行動を終了』
『最終作戦軌道への投入準備。機首を反転。回頭開始』
『降下角度、確認。誤差、修正内』
輸送ポッドは、細かく推進装置を噴射しながら体勢を整えてゆく。その全貌は、二本の大きな支柱に挟まれた大きな楯であった。
支柱は末広がりの三角錐で、まるで電波塔の足下にロケットエンジンを積んだような無骨な形をしていた。
『相対速度、再計算。座標高度を再確認。すべて問題なし』
『軌道最終修正完了』
『180℃回頭完了』
『了解。ポッド・ツー・ダッシュ、交叉起動への遷移スタート。これより、作戦行動に移る』
『現時点で全てのリモート誘導を切る。以後の制御はローカル』
『グッドラック』
輸送ポッドは、ゆっくりとした浮遊状態から一転して、重力に引き寄せられるようにして急降下を始めた。
その先には、赤い星──かつて青かった地球──の地平が広がっていた。
赤いヘルメットとプラグスーツに身を包んだ少女は、コックピットの中で次々と状況を伝える映像に意識を集中していた。
室内の音声モニターからは、オペレーターの無線に混じって、緊張感の無い少女の鼻歌が聞こえていた。その鼻歌は、赤い少女のコックピットの中へ入り込んでいた。
『目標との交叉起動に乗った。接触まであとハチマル』
『目標物を確認』
『接触地点に変更なし』
『シフトMを維持。問題なし』
赤い少女は、操縦レバーを握りしめながら、様々なスイッチを押して機体の微調整に努めていた。
『ツー・ダッシュはランデブー用意。エイトは高度不足のため、再突入までの96秒間だけ援護可能。それまでにケリを付けて』
ミサトが緊張感のある声で作戦への士気を引き締める。その時、コックピットにアラートが鳴り響き、正面の映像が切り替わった。
『目標宙域に反射波あり。妨害が入った』
『自動防衛システムの質量兵器だ。問題ない』
次の瞬間、ポッドの進行方向に多数の爆発が発生した。急降下中のポッドは、そのまま爆発の中へと突っ込んでいく。
『爆散流発生。到達まで3・2・1────』
「うっ!!」
バットで鉄板を殴ったような音と共に、激しい衝撃がコックピットを襲った。
赤い少女は、機体の揺れに体を奪われてうめき声を上げる。無数の破片が、突然降り始めた雹(ひょう)のように次々と機体に衝突していく。
『続いて第二破。パターン青。厄介な連中だ』
『接近中の物体を識別。コード4Aと確認』
レーダーがそれを捉えて間もなく、超高速の飛行物体がポッド・ツー・ダッシュ目掛けて突っ込んで来た。
飛行物体は、円盤状の本体の平面に二本の爪を生やし、それを前方に突き出した状態で体当たりを仕掛けてきた。
「アンチATフィールド!?」
飛行物体の爪が、赤い少女の乗った機体前方に展開されたATフィールドに突き刺さる。
そして、錐(きり)のようにし回転しながらATフィールドに穴を空けると、二本の爪を左右に開いてそれを引き裂いた。飛行物体は、ATフィールドを失った機体に向かって、すぐさま散弾式の攻撃を浴びせる。
「ちっ、タチ悪い! ええいっ! やっぱり……邪魔っ!!」
赤い少女は、ヘルメットを強引に脱ぎ捨てて髪を振り乱しながら前を向いた。
操縦席で前のめりになった式波・アスカ・ラングレーの左目は眼帯に被われていた。
彼女の操る機体は、敵の攻撃で破損した楯を捨て去ると、エヴァンゲリオン改2号機の姿を表した。
「コネメガネ! いつまで歌ってんの! うっとおしい!」
アスカは、暖気な歌声の主に苛立ちを向けながら、特攻を仕掛けて来る飛行物体を弾き返して応戦する。
先程まで漂っていた静寂の中の緊張感はどこかへ消え、宇宙空間は一瞬にして物理的な戦場と化した。
再び改2号機のATフィールドに食らいついた飛行物体を、遠方から鼻歌の主が狙撃して撃破する。
「援護射撃、2秒遅い!」
アスカは苛立った顔で、狙撃の方角を睨みつける。
「そっちの位置、3秒早い」
アスカが睨んだその先には、楯に身を隠したもう一体のエヴァが浮かんでいた。エヴァの機体をすっぽりと被う楯の先端からは、とてつもなく長いライフルの銃身が突き出していた。
「臨機応変! 合わせなさいよ!」
ピンクのプラグスーツに身を包んだ少女が乗るコックピットの中に、アスカの声が響き渡った。真希波・マリ・イラストリアスは、それを聞きながら次の獲物に照準を合わせる。
「仰せの通りに……お姫様っ!」
マリは、正確な射撃によって次々と飛行物体を破壊していく。
「フラーレンシフトを抜けた! 最終防衛エリア89を突破」
エヴァ改2号機は、マリの掩護射撃の合間を縫うようにして華麗に敵の攻撃を躱して行く。
「!? ……目標物が移動してる!」
アスカが見据えたその先には、目標物となる黒い固まりが浮かんでいた。目標物は、十字架のような形をした巨大なコンテナだった。黒く平坦な目標物の背後には、ワインレッドに染まる地球が迫っていた。
「軌道修正が追い付かない! このまま強行する!」とアスカは叫んだ。
エヴァ改2号機が、目標物のコンテナに向かって三発のワイヤーロープを発射する。ワイヤーロープの先端が、コンテナの表面に張り付いて固定される。そのままの勢いでコンテナを追い越したエヴァ改2号機は、ワイヤーの反動を利用して減速し、そのままワイヤーを巻き上げて目標物へ急接近して行った。
「っっっ! 減速!!」
コンテナにしがみついた改2号機は、進行方向に対して反対側へ“電波塔”の足を向けると、ブースターに点火。巨大な火柱が二本吹き出して、目標物の慣性を沈めて行く。
「8、7、6、5、4、3、2、1……燃焼終了!」
燃料を使い切ったブースターは、その役目を終えて改2号機から切り離されると、推進装置を噴射して軌道の外へと進路を向けた。
『2ダッシュ、最終ブースターをジェットソン。再突入保安距離を確保』
「強奪成功。帰投するわ」
アスカは、息を荒げて胸を大きく上下させた後、呼吸を落ち着かせて外の景色に目をやった。
『了解。回収地点にて待つ。合流コードはサターン・ファイブ』
ミサトの声が無線から流れる。
「了解……」
無事に任務が果たされ、アスカは緊張の糸を緩めた。
しかし──
休む暇もないまま、突然コックピット内にアラートが鳴り響いた。モニターには、即座に状況を解析したコードが表示される。
Baillee
Ulterior
Lypanes Pelponer
Adlyote Taserldd
Pattern Esioldan
Pattern Bertonay
Pattern Analysis:Latpy
:ByennUldd
:TelesLais AUBB
:PassoEnpy UAPB
:BloodAera PTET
:BloodType TEPA
:BloodType ≒ BLUE
「パターン青!?どこにいるの!?」
アスカは顔色を変えて周囲を見渡した。しかし、敵は見当たらない。
『妨害物はコード4B。フィールド反射膜を展開中』
オペレーターの音声が届く。敵は目の前にいた。
アスカが捕えたコンテナは、正方形の面をサイコロの展開図のように広げて、あっという間に長い触手を作り上げてしまった。
「ちっ、しゃらくさい!再突入直前だっちゅうの!」とアスカは言った。
アスカはその光景を目にしながらも、全く怯む様子を見せない。
「コネメガネ! 援護!」
アスカは、マリのいる方向へ顎を向けて激を飛ばした。
しかし、マリの乗った機体は、掩護射撃を一発打ち込んだところで大気圏への突入を開始してしまう。
仕方なく超長距離ライフルを手放したエヴァ8号機は、正面の楯を蹴り飛ばして離陸体勢を取った。
「めんご! 高度不足でお先に! あとはセルフサービスで……よろぴくぅ〜」
マリの音声が、通信不良で途切れる。
「ちっ、役立たず! もう、しつこい! こんなのっ! 聞いてっ! ないわよっ!」
アスカは苛立ちを押さえ切れずに、改2号機の足でコンテナを蹴飛ばした。
コンテナから伸びた触手は、波打ちながら一塊の束となって収束していく。触手はコンテナと改2号機を取り囲むようにして輪を作ると、光を帯びて激しく輝き出した。
「――ひっ!?」
触手が放った光は、一点に集中して改2号機の顔を焼き付けるように照らした。それを受けたアスカの左目が発光する。
「うわっちっちっちっち、なにこの光!? ATフィールドが中和してない!」
LCLで満たされたコックピット内に、アスカの左目から血の色をした気泡が吹き出す。
「コアブロックをやらないと……逃げんなゴラァー!」
コンテナの中心にあった円盤状のコアが、平面状の触手を伝って改2号機から離れて行く。
「ヤバい! 降下角度が維持できない! このままじゃ機体が分解する!」
きりもみ状態で急降下を続けるコンテナと、必死でそれにしがみつくエヴァ改2号機。
『ツー・ダッシュ、作戦遂行を最優先。機体を捨てても、目標物を離さないで』
ミサトの通信が改2号機の込み入った状況に割って入る。
「分かってるわよ!!」
アスカは果敢に体勢を立て直そうとするが、触手の放った光が臨界点を突破し大爆発を引き起こす。
「うあっ!」
衝撃で上半身を後ろに弾き飛ばされたエヴァ改2号機。
その姿勢を戻した時には、左肩から先が完全に失われていた。
「ぐうううぅぅぅ……」
見るも無惨な姿になった改2号機に対して、次々と触手の放つ光が襲いかかる。
チクチクと刺すような痛みと、爆発の衝撃を繰り返し浴びたアスカは、思わずコンテナに向かって叫んだ。
「――何とかしなさいよ……っ!! バカシンジ!!!」
その声に答えるようにして、コンテナに赤い亀裂が入る。
次の瞬間、紫色の光が一直線に伸びたかと思うと、一瞬のうちに触手を切り刻み、細切れの藻屑へと変えてしまった。
そして、強力な電磁砲が逃げ出したコアを追い立てるようにして放たれると、遂にそれを破壊した。
アスカは、唖然とした表情で目標物を見ていた。
その視線の先には、赤い亀裂の隙間から人の目のようなものが覗いていた。
その目は、ゆっくりとまぶたを閉じて、再度の深い眠りへ入ったかのように見えた。
「お帰り。碇シンジ君。待っていたよ」
戦闘が起きた宇宙空間の遥か彼方で、その光景を眺める一人の少年の姿があった。
銀髪の少年は、事の顛末を全て予見しているような表情で、地球に向かって降下する光を見ていたのだった――。
■ヱヴァンゲリヲン新劇場版ifルート
「もしもシンジがすべてを受け入れたら」
開始
シンジは突然目を覚ました。そこは、赤い光によって不気味に照らされた、隔離施設のような部屋だった。シンジが目覚めたのは、その中に置かれた無骨な装甲で被われているベッドの上だった。
慌ただしく駆けていく足音と、ストレッチャーの車輪がきしむ音とが、廊下に響き渡る。シンジの目覚めたベッドは、何者かによってエレベーターに乗せられて、どこかへ移動しているようだった。
「心肺機能は正常です。四肢の麻痺も認められません。ハイ。目は開いてます」
シンジの直ぐ近くで、若い女性の声が聞こえる。その女性は、仰向けになって天井を見上げているシンジの視界を覗き込むようにして、シンジに声を掛ける。
「私の言葉が理解できますか?」
若い女性は、褐色の髪にベレー帽を乗せ、首に青いスカーフを巻いた格好をしていた。表情はまだあどけなく、女性というよりは女の子と言った方がしっくりくる容姿だ。
シンジは、状況が理解できないという風な怪訝な表情を向けながら、彼女に質問を返した。
「ここは……どこですか?」
「言葉は話せます。意識は戻ったようです」
ベレー帽の女の子は、その質問には答えずに状況報告に務める。彼女は、シンジの寝ているベッドの横に座り、通信機器で外部と連絡を取っているようだった。
この場所が病院でないことは容易に想像が付いた。なぜなら、シンジの両手、両足はベッドに拘束され、ベッドの四隅に銃を構えた軍人らしき男達が立っていたからだ。
「確か……綾波を助けて……」
シンジは過去の記憶から今の状況に繋がるまでの道筋を探そうとしていた。
「はい……どうやら記憶の継続性も認められます」
ベレー帽の女の子は、シンジの様子を見て通信先の人物に彼の状態を伝えてゆく。
「あの……綾波は?」
シンジは、まだ半分寝ぼけたような声色でベレー帽の女の子に問いかける。
「これが誰か、わかりますか?」
ベレー帽の女の子はシンジの質問を無視して、彼の顔を被っているディスプレイを反射モードに切り替えた。
「……僕、ですけど……」
シンジは、自分の顔が反射して映るディスプレイを自信の無い表情で眺めながら言った。
「自己認識もあります。問題なさそうです」
ベレー帽の女の子は、シンジの反応だけを観測して淡々と報告を続ける。
「……なんだ?」
シンジは自分が置かれた状況を一切把握できなかった。その横では、機械的にシンジの状態を確認するベレー帽の女の子の声が聞こえていた。
「尿意や空腹感はありますか?」
──エレベーターが地下のフロアへ到着して、シンジの乗せたベッドは巨大な空間へと運ばれて行く。周囲には、何らかの作業を進めるスタッフの声が飛び交っていた。
『補給作業、搬入リストの86%までクリア』
「稼働中のN2リアクターは出力で90%を維持、圧力便は手動で解放してくれ」
「半径1200以内に艦影なし。未確認飛行物体も認められず」
「乗員の移乗は、Dブロックの船を最優先」
「食料搬入作業の人手がまるで足りない! 至急手当してくれ!」
「艤装作業、ロードマップをチェック。武装タンクが予定より3%遅れています」
シンジの乗せたベッドが通り抜けようとしている空間には、何かの操縦席と思われる椅子がアームの先端に付いた装置が何本も伸びていた。無数の丸い窓がはめ込まれた壁はドーム状に湾曲していた。その様子から、ここが普通の民間施設や居住空間ではないことがはっきりと伺えた。
「よっと。検体、BM-03、拘引しました」
ベレー帽の女の子が、ブリッジの上で腕を組んで立っている女性に状況を報告する。ストレッチャーの車輪が固定され、シンジは目的の場所へと運ばれてきたようだった。
「了解。拘束を解いて」
その女性が冷静な声で指示を出すと、シンジとストレッチャーを固定していた拘束器具が音を立てて解除された。
シンジは、体にまとわりついた重力を引きはがすようにして、ベットからゆっくりと体を起こす。
ブリッジの上に佇む女性の背中に目を向けた。その時、周囲のスタッフたちの妙な気配に気付き、彼らのいる方へと視線を送った。
彼らは、各々の持ち場に付きながらも、明らかにシンジのいる方へ意識を集中させていた。彼らは、憎しみとも怯えとも付かない表情を浮かべて背中越しにシンジを見ていた。シンジは自分の置かれている状況が把握できずに動揺する。そして、その答えを求めるようにして、ブリッジの女性の方へ顔を戻した。
「……ミサトさん?」
シンジには見覚えのある横顔だった。しかし、半信半疑のまま口に出した声に対する応答は冷たいものであった。
「碇シンジ君……でいいのよね?」
ミサトは、ただ既成事実を確認するように、奥にいるもう一人の女性へ向かって言葉を発した。
「そうね。物理的情報では、コード第3の少年と完全に一致。生後の歯の治療跡など身体組織は、ニアサー時を100%再現しているわ」
カーキ色のジャケットに身を包んだ女性は、電子カルテを眺めながらそう言った。
金色の短髪と知的な声、そして彼女の発する語彙から、その女性は赤城リツコであることが伺えた。シンジはベッドから降りると、素足で床の上に立ち尽くしてブリッジを見上げた。
「なお、深層シンクロテストの結果は分析中」
リツコは、冷静沈着な口調で淡々と状況の説明を続ける。
「頸部へのDSSチョーカーは?」
ミサトは、立ち上がったシンジの方を見据えながら、現状の確認を続ける。
彼女の視線はサングラスに被われて、その感情は一切分からない。
「すでに装着済よ。葛城艦長」
リツコは自分の成すべき説明を終えると、ミサトの方へ振り返りながら念を押すようにして艦長の名を呼んだ。
「葛城、艦長って……? でも、やっぱりミサトさん?」
その時、シンジの首に巻かれていたチョーカーから電子音が発せられた。
リツコは、手に持っていたコントローラーを操作して、表示されたステータスを“ACTIVE”に切り替える。
「作動正常。パスコ―ドは艦長専用に」
「了解」
そう言ってリツコの手から、ミサトにコントローラーが手渡される。
「なんなんだよ、これ。はずしてくださいよ、もう……」
シンジはチョーカーに手をかけて、首に巻き付いた鉄の輪を剥がそうとする。
「絶対にはずしませんよ……それ……」
ベレー帽の女の子は、両手でバインダーを抱きかかえながら独り言のようにつぶやいた。
シンジは手を止めて唖然とした表情をブリッジに向けた。
「検体・BM-03、仮称『碇シンジ』さん。副長から説明があるそうです」
まるで刑務所のような鉄格子の中に隔離された中で、ベレー帽の女の子が呼びかける。
「これが初号機……?」
ヴンダーの機体をモデリングしたCGを目の当たりにして、シンジが素直な感想を口にする。
「ええ。初号機は現在、本艦の主機として使用中。ゆえにパイロットは不要です」
リツコは極めて冷静に、論理的な口調でそれに答える。
「はぁ……えっと? 僕は、もう、エヴァに乗らなくていいんですか?」
「それと、あなたの深層シンクロテストの結果が出ました。シンクロ率は0.00%。仮にあなたがエヴァに搭乗しても起動しません」
モニターには、00.000%の数値が映し出されていた。その事実を、シンジの問いかけを無視したリツコが淡々と説明していく。
「そっか〜。よかったですね、碇さん」
その事実を聞いて、ベレー帽の女の子が安堵の声を出した。
しかし、リツコは声色の深刻さを強めて、宇宙空間で起こった出来事について言及する。
「とはいえ、先に突如12秒間も覚醒状態と化した事実は看過できない。故にあなたには、DSSチョーカーを装着させてあります」
「これのことですか……?」
モニターのCGは、シンジの首に巻かれた物に変わっていた。リツコは、それについて科学者然とした語彙で説明する。
「私たちへの保険。覚醒回避のための物理的安全装置。私たちの不信と、あなたへの罰の象徴です」
「どういうことですか……? 意味がわかりません」
シンジはその真意を読み取ることができない。
「エヴァ搭乗時、自己の感情に飲み込まれ、覚醒リスクを抑えられない事態に達した場合、あなたの一命をもってせき止めるという事です」
リツコは、その役目について少しだけ分かりやすい表現を使う。
なるべくシンジの感情を刺激しないように。
「それって……死ぬって、ことですか?」
モニターの映像が切られる。
「否定はしません」
モニターの前に座っていたシンジは、驚いた表情でリツコの背中を見る。
リツコはシンジに背中を向けた状態でコンソールを見たまま振り向こうとはしない。
「そんな……ミサトさん、どういう事なんですか死ぬって!?」
シンジは、ミサトの方を見て訴えかける。
少しずつだが、自分の取り巻く状況が分かってきたことで、感情が高ぶった声になって行く。
「変ですよ! ミサトさん! 急にこんなことになってて訳わかんないですよ!」
しかし、ミサトは腕を組んだまま俯き、口を開こうとはしなかった。
その訴えを受け止める変わりに、リツコはシンジの傍らに立っているベレー帽の女の子を引き合いに出した。
「混乱するのも無理ないわ。少尉」
「はい!」
ベレー帽の女の子は、はっとして背筋を伸ばす。
「彼に官姓名を」
「はい!」
ベレー帽の女の子はシンジの前に歩み出ると、小脇に抱えていたバインダーを両手に持ち替えてペコリとお辞儀をした。
「えっと、今更ですが碇さんの管理担当医官、鈴原サクラ少尉です。よろしくです」
サクラはお辞儀をした姿勢のまま、顔を上げてシンジを見た後で、もう一度礼儀正しく顔を下に向けた。
「あ、はい……でも、鈴原って……トウジの?」
シンジはその名字を聞いて思い当たった。しかし、目の前にいる女性の年齢が自分の記憶と噛み合わない。
「はい。お兄ちゃんがお世話になりました。妹のサクラです」
「妹!? お姉さんじゃなくて?」
「はい。妹です。ふふ」
サクラは、呆気にとられたシンジの顔を見て照れくさそうに鼻の下を掻いた。その仕草は兄にそっくりだった。
「妹……? なんで──」
その時、ミサトの立っていた入り口の方から聞き覚えのある声が聞こえる。
その声。
そして、お決まりの呼び方で――。
「――あれから14年経ってるってことよ。バカシンジ」
アスカは上着のポケットに突っ込んでいた手を外に出すと、ずかずかとシンジの方に歩み寄って行った。
「アスカ!? アスカじゃないか! よかった、生きてたんだ。やっぱり――」
シンジは嬉しさのあまり椅子から立ち上がってアスカの名を呼びかけよった。
アスカは無言のまま、大きく右腕を振りかぶってシンジに殴り掛かった。
「あうっ」
ドン、という大きな音が室内に響いた。目をぱちくりとさせ驚愕の表情を浮かべ尻餅をつくシンジ。
アスカの拳がシンジの顔の目の前で止まっていた。
シンジのいる空間は一面のガラスで仕切られていたからだ。アスカとシンジの間には、強化ガラスの壁があった。
その分厚い壁に亀裂が走り、固く尖ったものが砕ける音がすると、辺りはしんと静まり返った。
「駄目ね……抑えきれない。ずっと我慢してたし……」
アスカは、拳を振りかぶったまま俯いて独り言を口にする。
「……なんなんだよ……なんで、みんな」
シンジはついに、椅子の上にへたり込んでしまった。
そんなシンジを見下すように、アスカはガラスの前の踊り場に登って仁王立ちになる。
「怒りと悲しみの累積……」
アスカは感情を押さえ込んだ声でつぶやく。
「何のことを言って……、アスカ――」
シンジは、アスカの左目を覆っている眼帯に気付いてはっとする。
「あんたには関係ない」
アスカは、冷たい目でシンジを見下しながらそう言い放った。
「アスカ、さっき14年って……でも、眼帯以外変わってないじゃないか」
アスカは、当時のまま真紅のプラグスーツに身を包んでいた。
「そう。エヴァの呪縛」
「呪縛……?」
アスカは踊り場から飛び降りてシンジに背中を向けると、入り口へと歩いて行く。
「ちょっ、ちょっと待ってよ! まだ聞きたいことが! アスカなら知ってるだろ! ねえ、綾波はどこなんだよ!」
シンジは立ち上がって両手をガラスに付けながらアスカを呼び止める。
「……知らない」
アスカは立ち止まって体半分を向き直しながら、吐き捨てるようにそう言った。
「知らないって……助けたんだよあの時!!」
「人ひとりに大げさね。もうそんなことに反応してる暇なんてないのよ、この世界には。そうでしょ? 葛城大佐」
アスカは冷淡な態度でそう言うと、ドアの向こうへ姿を消してしまった。
「アスカっ!! 待ってよ!!」
シンジは自分の知っている記憶に必死に縋ろうとする。
「ミサトさん! 綾波はどこなんですか!? 教えてください!」
「シンジ君……綾波レイはもう存在しないのよ」
ミサトは腕を組んだまま、少しだけ首を起こして答える。
「いいえ……確かに助け出したんです! きっとまだ初号機のプラグの中にいます! よく探してください!」
シンジはそれでも食い下がろうとする。
「当然、すでに初号機内はすべて探索済です。結果、発見されたのはあなたと……なぜかこれが復元されていたわ」
リツコは、シンジのいる方のダッシュボードをリモートで空けて、復元された音楽再生機器「SDAT」をシンジに渡した。
「検査結果に問題ないので、返還しておきます」
「これは、父さんの……? あの時綾波が持っていた……やっぱり、助けたんじゃないか!」
シンジはダッシュボードにあったSDATを手に取ると、自分の記憶が間違っていなかったことに気を強めた。
爆発音と呼ぶには、あまりにも鈍く、遠い音が艦内に響き渡った。内線用の通信ブザーが鳴って、先程まで部屋を包んでいた重い空気を散らす。
「なんだ!?」
シンジは我に返って、SDATを見つめていた顔を上げる。
「私です」
ミサトは受話器を取って呼び出しに答える。
『目標後甲板です!いきなり取りつかれました!』
電話の向こうはマコトだった。それによると、既に敵が接触してきているという。
「シンジくんは、もうトリガーの役目を終えてる」
「狙いは初号機ね。全艦、第一種戦闘配置! 初号機保護を最優先!」
艦内に響き渡るミサトのアナウンス。
その頃のアスカは長い廊下を走りながら無線でマリと通信を交わす。
「8号機! もう行けるでしょ!」
「もちのろ〜ん! 今やってるよぉ姫。それより、わんこ君どうだった? おとなしくお座りしてたぁ?」
マリは、コックピットの座席に脚を組んだ姿勢で深く座りながら、宙に浮かぶデジタルスクリーンを操作して、慣れた手つきでセットアップを進めて行く。
「何も変わらず。寝癖で馬鹿な顔してた」
「その顔、見にいったんじゃにゃいのぉ〜?」
マリは悪戯好きの子供のようにニンマリと笑みを浮かべる。
「違う! 殴りに行っただけ! これでスッキリした!」
アスカは、迷いのない姿勢で真っ直ぐの廊下を駆けて行った。
「ミサトさん! リツコさん! いったい何が来たんですか! 新しい使徒ですか!?」
シンジは、ひび割れたガラスにへばりついて、外の状況を必死に知ろうとしていた。
その時、何処からともなくシンジの元に声が聞こえる。
──『碇君、どこ』
「綾波……? 今の、綾波の声ですよね!? ミサ――」
さっきまで透明だったガラスが一瞬のうちに白い壁に変わり、シンジの視界を遮った。
それは、シンジにとって情報遮断以上に、ミサトたちからの拒絶を意味するものだった。
「くそっ!! なんだよ、もう!!」
シンジは、壁と化したガラスに拳を叩き付けて、壁に阻まれた感情を吐き捨てる。
「準備できました!碇さん!こっちへ!」
うなだれるシンジの背中に、内線で指示を得ていたサクラが声をかける。
──『碇君、どこ』
「やっぱり綾波だ……」
再度聞こえてきた声に、シンジは顔を起こしてもう一度拳を壁に叩き付けた。
「ミサトさんっ!! 綾波ですよ!? 綾波の声が!!」
「碇さん、急いで!」
その場を動こうとしないシンジに向かって、サクラが声色を強める。しかし、それでもシンジはその場を離れようとはしない。
「エヴァがなければ僕は用済みってことですか……。もういいよ……綾波!ここだ!!」
シンジが大声で叫んだ瞬間、部屋の壁が閃光で吹き飛び、爆発音と煙が二人を包み込んだ。
「キャー!」
突然の出来事にサクラが悲鳴を上げる。
ガラガラと瓦礫の崩れる音が降り注ぐ中、外から吹き込む風によって立ち上った煙は直ぐにかき消された。気がつくと、ヴンダーの壁にぽっかりと空いた大きな穴から、巨大な人の形をした手がシンジの目の前に差し出されていた。
「エヴァ……零号機……?」
差し出された手のひらの先には、白い機体に大きな一つ目のカメラアイを備えた巨人の姿があった。カメラアイがシンジの姿にフォーカスする。
そして、エヴァ零号機から綾波レイの声が発せられた。
『碇君、こっちへ』
シンジは、零号機の大きな目を見つめて立ち尽くしていた。
その時、背後からミサトの声が響いたことに気付いて、シンジは身を翻して振り向いた。
「駄目よシンジ君! ここにいなさい」
ミサトは、シンジの首に巻かれたチョーカーのコントローラーをかざして、今にも引き金を引かんとする態度を見せていた。
「なんだよミサトさん……さっきまで要らないって言ってたじゃないか!」
シンジは、感じていた不審を表に出して抵抗する。
「しかし、身柄は私たちで保護します!!」
「……っ!? そんなの勝手すぎですよ!!」
シンジとミサトの間に緊迫した空気が張りつめる。ヴンダーの機体にぽっかりと空いた穴から、零号機の巨大な手が差し出されている。
その背後に、一面の青で覆われた空が広がっていた。ここは、先の戦闘で空飛ぶ船となったヴンダーと、それが引き連れる艦隊とが浮かぶ大海原だった。
ミサトがシンジを止めるまでもなく、艦隊からエヴァに向かって一斉砲撃が始まった。シンジは強烈な爆風をくらってよろめく。
「やめてください! 相手はエヴァですよ!?」
「だからこそよ! ネルフのエヴァは全て殲滅します」
その間も、無数の砲弾が0号機に向かって降り注ぐ。その度に、オレンジの閃光が部屋の中を照らし、ヴンダーを揺らす。
「ネルフ……ここもネルフじゃないですか!」
「私たちは『ヴィレ』。ネルフ壊滅を目的とする組織です」
ミサトが言う通り、爆風で部屋中にちらばったコンテナには「WILLE」という文字が書かれていた。
「そんな……いや、でも乗ってるのは綾波なんですよ!?」
シンジは、自分の理解を越える状況に混乱していた。それでも、自分の記憶に残るものを信じようとしていた。
「違うわ! レイはもういないのよシンジ君」
ミサトは声を強めてシンジを説得しようとする。
「碇さん!!」
砲撃の揺れに耐えるため、コンテナにしがみついていたサクラが思わず声を挙げる。
「勝手もいいですけど、エヴァにだけは乗らんでくださいよ! ホンマ勘弁してほしいわ……!」
シンジは、その言葉に困惑した表情になる。
自分が勝手なのか。
――否。
勝手なのは自分以外の人々だ。
自分とエヴァになにがあったのか。自分にはその記憶がないのだから。
『緊急事態発生! 緊急事態発生! 検体と綾波シリーズが接触!』
「狙いは初号機なんかじゃない! っとに、退屈させないんだから!! コネメガネ!!」
アスカは廊下を駆けながらマリとの通信を続けていた。
「あいあ~い。カエルの王子様がわる~い魔法使いに連れてかれないようにってね」
すっかり準備を整えていたマリが、威勢の良いかけ声で答える。エヴァ8号機を格納していたハッチが回転すると、ピンクの機体が迫り上がって空の空気に晒された。
「的を〜狙えば外さないよぉ〜♪ヘーイ、カモォ〜ン♪」
ハンドガンを構えた姿勢でヴンダーの側部に登場した8号機は、0号機の頭部を捉えて発砲する。マリの放った銃弾は、見事に0号機の側頭部に直撃。マリは、エントリープラグを放出すると、ヴンダーの甲板を駆けて0号機との間合いを一気に詰める。
「やっりぃっ!!」
8号機の放った弾丸がことごとく0号機に命中する。0号機の頭部は既に吹き飛び、首だけの状態になっていた。
マリは、構わず銃弾を浴びせながら0号機との間合いを詰めていく。しかし、0号機は激しい攻撃を意に介さず、背中から羽のようなものを伸ばすと、それをロケットブースターのような型に変形させた。
「やっぱし……『アダムスの器』か!?」
一瞬の出来事の後に、0号機はロケットを噴射してヴンダーから剥がれ落ちた。マリはハンドガンを連打してさらに追い打ちをかける。
「ワンコくんにちょっかい出すなんて許すわけないだろおらぁー!!」
「彼を初号機に優先して奪取という事は、トリガーとしての可能性がまだあるということ!? ミサト! DSSチョーカーを!!」
リツコの呼びかけにミサトはボタンを押せないまま硬直していた。
「今回は、マリが対処してくれた。次は……次は、押すわ」
そう言って歯切れ悪く手を下ろしたミサトの後ろ姿をリツコは見つめる。
「副長より通達。検体は無事よ。マリにも通信伝えてちょうだい。追撃不要。無駄玉を撃つなってね。各位、損傷個所の応急処置と偽装作業を再開」
その頃、甲板まで辿り着いていたアスカは、天井のハッチから上半身を外に出して、呆然と剥がれ落ちた零号機の痕を見つめるシンジに視線を向けていた
「――ふん、あれじゃぁ、馬鹿じゃなく……ガキね」
誰に聞こえるともなくそう呟いた。
旧スレに追いついたので一旦ここまで
とりあえず乙
現状ではまだなぞってるだけだが、地の文のレベルの高さといい、すぐに建て直すやり方といい
かつて飽きたから無理やり完結させたリテイクもどきや、深夜かRだったかで絶賛放置中のオリ展開エヴァssの香りを感じる
日本語でおk
青白い光。真っ白なシーツ。何もない病室。足下から天井まで、壁一面にガラスがはめ込まれた窓からは、光が溢れていた。その空間は、一人が寝るためにしては、やけに広いかった。
シンジはそこでうなだれていた。
ベッドの足下には、鈴原サクラが立っていた。胸に抱えるバインダーの背表紙には『極秘』と書かれたファイルが挟まれている。
「碇シンジさん、これから定期健診があります」
敬語の中に関西弁のイントネーションを交えシンジへ次の行動を促す。
無機質でいて殺風景な鉄の塊で出来た通路の中を進んで行く。シンジがネルフ本部でいつも歩いていた通路。空に浮いている船という点を除けば似ていると言えなくもない。
「あ、あの……」
シンジは、進行方向を無言歩くサクラの横顔を伺った。しかし、気に留める様子のないサクラの姿に、なかなか話を切り出すことができない。
そうこうしているうちに、通路を抜けた甲板の窓に光が差し込む。
「海……血の色」
シンジたちの目の前に広がったのは、クレーターがいくつもある無残な姿でえぐれた大地と、余波が刻まれた地質の谷間と、その先に広がる空と血の色に染まる不気味な赤い海だった。特に会話のないまま急勾配の階段を下って行く。
「一体、何があったんだ……」
シンジは、自身に残る記憶の世界の面影に重ねながら、荒廃しきった光景を眺めていた。
その時、ふいに視線を感じて甲板の上に目をやる。
「……ん?」
シンジが見上げた先には、少女が笑みを浮かべ手を振っていた。改2号機の修繕作業を見届けていたマリだった。彼女は、シンジが気がついたと察すると指を口元に添えて、投げキッスの動作を行った。
「えっ!?」
純情な反応で顔を真っ赤にしてしまうシンジ。一連の流れを終えた所で、マリは意味有りげな視線をシンジに向け、お互い見つめあう形となっていた。
シンジは、無意識のうちに見入っていた。
誰だ?
知り合い?
そういえば、どこかで――。
「碇さん! よそ見して、階段踏みはずさんといてくださいね!」
頭の中の靄が晴れそうな刹那、サクラからの警告によって思考は中断された。
Rのシンジssの作者?
立てては途中ですれ捨てて、立てなおしては放置して、書くと思ったら飽きて箇条書きレベルでまとめる奴か
こんだけ過疎なのに特定の作品名だして粘着してる熱のあるやついるんだな
うやらましい作者だ
否定するまでもなくスルーしようと思っていたが解答しておく。別人。
立て直した経緯は前スレ記載済み。ざっくりまとめると「一度投稿したら再投稿しか編集できない」仕様のせい。
これは現在の小説書き事情に当てはめると機能不全。同じことを考え同じように行動し、改善を図る人がいても不思議ではないと思う。
立て直し行為により特定層から疎まれるのであれば、この板で書くことを辞める。
では、なぜ不自由なここを選び投稿をはじめたのか。
普段はハメやなろうで活動しており話数刻みで構成を考えなくていいから。というのが大きな理由。
気軽に投稿できる点が気に入ったので投稿している。
暇つぶしがてら書いており、見栄え部分は個人的なこだわり。
尚、更新頻度については完全な気まぐれで書きたい時に書くし書きたくないと思ったら書かない。
以上
乙乙
Qはシンジ視点だとひたすら理不尽なことばかりだからそこらへんどうなるのか気になる
乙だが上で挙がってるスレ移る理由とか題材まで酷似してるとエヴァ作家は皆気難しいのかと思えてくるね
まぁ今更エヴァで小説書こうってんだから歳もそれなりに行ってそうだし、作風とか題材的にも気難しいってか自分の考えに一家言ある人多いのは事実だろうねぇ
ちなみにこれ褒めてるからね
Rで書いてた作者て旧基準の式波じゃなくて惣流だったし地の文ありで書いてなくね
おまけにこっちはQからのifルート
似通ってる部分なんてエヴァを題材にしてるぐらいなんじゃ
連投すまん
前スレ改めて見てきたけどやっぱこれで同一人物はないわ
そもそも本人ならアンケートなんか取らんだろ
改行有無で手探りでやってるのによく同一人物で見れたなと俺は思った
共通点ないよ
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