THE 3名様~真姫は無慈悲な夜の女王~ (68)
「写真」
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穂乃果「ゴフッ。苦っ…」
凛「大丈夫?」
穂乃果「やっぱりブラックはダメだねぇ。何が美味しいのか全く分からない」
凛「なんで飲んだの?」
穂乃果「背伸びしてみた」
にこ「アホね」
穂乃果「アホじゃないよ!にこちゃんに言われたくはない!」
にこ「はあ?」
凛「あっ!そう言えばね。真姫ちゃんから写真預かってるよ」
穂乃果「写真?」
にこ「あ~真姫がカメラ持って来た時の!」
凛「そう」
穂乃果「え?知らないんだけど」
凛「穂乃果ちゃん達は生徒会で忙しかったから。真姫ちゃん、って写真を撮るのが趣味なんだって」
穂乃果「え~初めて聞いた。真姫ちゃんにそんな大人な趣味があったなんて」
にこ「背伸びしてんのよ」
3名様待ってました!
穂乃果「あはは。にこちゃんと一緒だ」
にこ「あんたよ!」
凛「でね、にこちゃんの写真があるんだけど…」
にこ「可愛く撮れてる?いや、可愛く撮らない方が難しいんだけどね!」
凛「うん。可愛く撮れてるよ!だけど…」
にこ「え?何よ?」
凛「いや~…」
にこ「勿体ぶってないで見せてよ」
凛「後悔しない?」
にこ「え?何なのよ」
穂乃果「目を瞑っちゃってるんじゃない?」
にこ「可愛く撮れてるのに?まあ何でもいいから早く見せてよ」
凛「これなんだけど…」
にこ「ん?ええっ!?」
穂乃果「おおっ…これは…」
凛「うん。気が付いた?」
穂乃果「スピリチュアル的な話だよね?」
凛「そう。にこちゃんソロで撮ったはずなのに。横に女の人が…」
にこ「こ、こんな事って…」
穂乃果「え~…どっちがにこちゃん?」
にこ「こっちに決まってるじゃない!!」
穂乃果「だよね。にこちゃんこんなに大人っぽくないし」
にこ「はあ?」
穂乃果「いや…あはは」
にこ「あははじゃないわよ!何が言いたいのよ」
穂乃果「いや…随分とスラッとしてるからさ。足長くて」
凛「だって幽霊だもん」
穂乃果「幽霊ってそう言うもんなの?」
凛「分かんないけど」
穂乃果「なんか…うん。相手が悪かったね」
にこ「何がよ!」
穂乃果「いや…だってさ。絵里ちゃんレベルじゃない?鼻筋通ってるし目も大きくてパッチリしてるし」
凛「透けてるしね」
にこ「それじゃあ、にこが絵里に負けてるみたいじゃない」
穂乃果「え?」
にこ「え?」
穂乃果「まあ…ジャンルが違うからね」
にこ「何が!?」
穂乃果「取り敢えずこの写真どうするの?お祓いとかして貰うの?」
にこ「どうするんだろ。にこだって心霊写真とかはじめての経験で…」
凛「今も隣にいるのかな?」
にこ「ちょっと怖い事言わないでよ。写真撮る度に横に立たれたらたまったもんじゃないわよ」
穂乃果「ね!μ'sも10人になっちゃうしね。PVとかに映り込んだら一気に評判を持ってかれそう」
凛「センター取られちゃいそうだよね」
にこ「やっぱりお祓いするべきね」
心霊アイドルは新しいけどμ'sは9人じゃないとね
「ケンカ」
穂乃果「凛ちゃん返してよ!!」
凛「そんな事言ったってもう食べちゃったし」
海未「穂乃果!くだらない事でいちいちケンカしないで下さい」
穂乃果「え?私が怒られるの?凛ちゃんじゃなくて?」
海未「穂乃果だって凛にケーキを分けてもらったでしょう?お互い交換したんだからそれでいいじゃないですか」
凛「ほら!」
穂乃果「も~論点が違う。凛ちゃんはタルトの一番美味しい所を持ってったんだよ」
海未「だから何なんですか!!!」
穂乃果「何で伝わらないの!?」
海未「くだらなすぎるんですよ。あなたの話は!!」
穂乃果「くだらない?ねえ?本気で言ってる?タルトの後ろのサクサクの部分を食べちゃったんだよ?」
海未「ですから穂乃果も凛のケーキを貰ったでしょ?」
穂乃果「だ~か~ら~。等価交換になってないの!何で分からないの?海未ちゃんの分からず屋!!!」
海未「何ですって?穂乃果!!」
穂乃果「お、大声出されたって謝んないんだからね」
海未「あなたと言う人は…」
凛(あ~あ~…他のお客さんが見てるにゃ。凛恥ずかしくなって来たにゃ)
穂乃果「海未ちゃんの馬鹿!」
海未「くっ、もう穂乃果なんて知りません」
穂乃果「くぅ」
凛(これは…凛にも責任があるような気がして来たにゃ)
穂乃果「うぅ…グスッ。こっちだって海未ちゃんなんて知らないもん。グスッ」
海未「勝手にしなさい」
穂乃果「うぅ。グスッ」
凛「まあ…あれだね。穂乃果ちゃん」
穂乃果「何さ。元はと言えば凛ちゃんがいけないんだから…」
凛「凛のケーキ残り全部あげるからそれで手を打ってよ」
穂乃果「え?…いいの?凛ちゃんは良い人だね!」
凛「それ程でもないよ」
海未「なんか馬鹿らしくなって来ました」
「弟子入り」
海未「それで…何故私に?」
凛「凛には見返したい人達が居ます」
海未「花陽?これは?」
花陽「あはは…」
希『凛ちゃん、ちょっとこっちに来て!』
凛『どうしたの?』
希『ワンちゃんがあの隙間に入っちゃったみたいでね。ウチはほら…ね?ちょっと助けてあげて欲しいんよ』
凛『う、うん』
凛(とか…)
絵里『ふぅ~疲れた…』
凛『お疲れみたいだね』
絵里『肩凝りが酷くて』
凛『え~そうなの?肩揉んであげようか?こう見えても上手いって言われるんだよ』
絵里『そうなの?じゃあ…お言葉に甘えちゃおうかな』
凛『任せるにゃ~。もしかして肩凝りの原因はその大きなお胸かにゃ~?』
絵里『そうなのよ。また少し成長したみたいで。大きいのも考えものよね…はあ…』
凛『へ~そっすか…聞くんじゃなかった』ボソッ
絵里『え?』
凛『なんでもないよ~』
凛(なんて…凛は悔しかったにゃ…)
海未「えっと…なんだかよく分かりませんけど。私はまだ修行中の身ですし弟子を取るなど…と言うか何に対しての弟子入り何でしょうか?」
凛「凛は海未ちゃんの様になりたいんだにゃ」
海未「私の様に?」
凛「海未ちゃんの様に」
凛(絵里ちゃんや希ちゃんはよく海未ちゃんの事を褒めてるから。巨乳にも一目置かれてる海未ちゃんの様に凛はなりたい。小さくても一目置かれる様な存在に)
海未「あの…花陽…どう言う…」
花陽「さ、さあ?私からは…なんとも」
凛「とりあえず。凛は海未ちゃんみたいになりたいんです。お願いします。弟子にしてください。師匠!」
海未「し、師匠…」
花陽「海未ちゃん?」
海未「し、仕方ありませんね。そこまで言われては私もやぶさかでもないと言いますか」
凛「やったにゃ~」
花陽(絶対に言えないなぁ。理由は…)
凛「それに海未ちゃんがこっそりバストアップにチャレンジしてるのも知ってるんだよね!今の所は効果ないみたいだけどそれも伝授して欲しいにゃ」
花陽「あぁ…凛ちゃん…」
地雷ぶち抜いたな
「黄色」
凛「にゃ~ラーメンおっいしいにゃ~」
希「幸せそうに食べるな~。ウチまでなんか嬉しくなってしまうわ」
凛「そう?」
希「うん」
穂乃果「凛ちゃんは幸せを振り撒いてるんだね」
凛「ラーメン食べてるだけだけどね」
穂乃果「ラーメン好きだよね。本当にさ」
凛「うん」
穂乃果「ラーメン好きだし、イメージカラー黄色だし。凛ちゃんは笑点メンバーに例えるなら…」
凛「違うよ」
穂乃果「まだ何も言ってないけど」
凛「言おうとした事は分かったよ。凛は違うから。どちらかと言うと穂乃果ちゃんがそうなんじゃない?」
穂乃果「へ?いや~穂乃果は違うと思うけど…。ねえ?」
希「ん?ん~…まあ…そうやなぁ…」
穂乃果「いいじゃん。凛ちゃんラーメン好きなんだから」
凛「ラーメン好きだけどそれだけじゃん。ラーメン好きなだけでそうなら他の人だってそうなるよ」
穂乃果「ラーメン好きな上に黄色だから」
凛「じゃあ真姫ちゃんは座布団運びなの?赤だし癖っ毛だもん」
穂乃果「真姫ちゃんが座布団運びをやると思う?」
凛「思わない」
穂乃果「でしょ?」
凛「でも凛も違うにゃ。穂乃果ちゃんでいいじゃん」
穂乃果「穂乃果はキャラじゃないって。そうだよね?」
希「ん~…キャラどうこうで言うなら。どっちもやない?」
穂乃果「いや…それは…」
凛「9人中2人って…それだとμ'sとしても問題だよ」
「自覚」
穂乃果「はあ…もしかしたら私っておバカなのかもしれない」
真姫「ふ~ん」
穂乃果「ふ~んって…それだけ?」
にこ「あのねぇ。例えばチョコレートを食べて甘いって言われてもそりゃそうでしょってなる訳」
穂乃果「うん。で?」
にこ「つまりそう言う事よ。そんな今更な事を言われても驚きもしないの。ね?」
真姫「私ならチョコレート食べてもっと違うコメントするけど」
穂乃果「確かに。苦いチョコレートとかあるし!」
にこ「例えで言ってんのよ!」
真姫「その例えが悪いから言ってんじゃない」
にこ「ぬっ。ぐぬぬ…」
真姫「まっ、自覚があるだけにこちゃんより穂乃果の方がマシね」
にこ「はあ?にこがバカだっての?」
真姫「そうよ。気に障った?本当の事を言って悪かったわね」
穂乃果「あのね、真姫ちゃん。穂乃果も別にかもしれないって言っただけで別に確定ではないんだよ?って言うか…あの流れでちょっとエピソードトークでもしようかなって思っただけだからね。穂乃果がバカな事前提で話を進めないで欲しいな」
にこ「本当に…あんたは歳下の癖に生意気。本当に生意気」
真姫「だったら言い返してみたら?負ける気しないけど。だいたいμ'sは先輩禁止なんでしょ?なのに歳の事を持ち出すなんて呆れるわ」
にこ「くっ、な、何なのよ。あんたは…何でそんなに突っかかって来るのよ!どんだけにこのバカにすんのよ!」
真姫「だって本当の事じゃない。昨日だって連絡するとか言って夜になってもちっともメールこないし。私がどれだけ待ってたと思ってるのよ!!」
にこ「あっ…忘れてた…」
真姫「ほら!すぐに忘れる!」
にこ「でも…だったらあんたから連絡してくれればいいじゃない」
真姫「そ、それはそうだけど。だって………」
にこ「………わ、悪かったわよ。昨日はママの帰りが遅くなって…それで家の事が忙しくって。言い訳だけど…」
真姫「別に…そう言う事なら…私も…ごめん」
穂乃果「私は一体何を見せられているんだろうか。まあ、雨降って地固まるって事でいいか」
にこ「元はと言えばあんたも原因なのよ」
真姫「そうよ。全く」
穂乃果「ええ…。それはちょっと違くない?」
にこ「で?あんたの話は何だったのよ」
穂乃果「ん?」
真姫「エピソードトークがあるんでしょ?」
穂乃果「あ~…えっと…………何だっけ?」
にこ「そう言う所よ」
自覚すこ
「弟子入り…その後」
凛「海未ちゃんがヤバイ」
ことり「何かあったの?」
穂乃果「怒られたの?」
凛「海未ちゃんに弟子入りしたんだけどね」
穂乃果「弟子入り?」
ことり「どうして急に…」
凛「理由は…ことりちゃんには…ははっ…言いたくないかな~」
ことり「えっ!?何で?私…何かしちゃった?」
凛「いや…ことりちゃんは悪くないから。こっちの問題だから」
ことり「そ、そうなんだ」
穂乃果「それで?海未ちゃんがヤバイって言うのは?」
凛「海未ちゃんに弟子入りするのにね。お試しと言うか…こないだの休日を使って一日海未ちゃんの弟子入り体験をしたの」
穂乃果「あ~それで。だいぶみっちりやられたんだ。何したの?ふふっ、いきなり荒野に置き去りにされたとか?」
ことり「そんな事はしないと思うけど」
凛「早朝…5時から海未ちゃんの家の道場に呼ばれて…瞑想…」
穂乃果「瞑想?」
凛「ひたすら目を瞑ってじっとしてるの。しかも寝ちゃいけないんだよ」
穂乃果「ほうほう」
凛「で、その後…道場の掃除をして…」
ことり「して…」
凛「朝食を作るの」
穂乃果「魚でしょ?」
凛「そう。それが終わったら日舞のお稽古。で、終わったら直ぐにランニングしに行くんだよ」
穂乃果「凛ちゃん走るの好きじゃん」
凛「ここまでで朝の8時だよ」
穂乃果「私はまだ寝てる~」
凛「終わったら武闘家たるもの武事だけで満足してはいけないとかなんとかで。勉強の時間が始まって」
ことり「始まって…」
凛「終わったと思ったらまた瞑想するの。で、急に居なくなったと思ったら一人で変な事してるし」
穂乃果「ほぉ」
ことり「変な事…」
凛「そんな事が繰り返し続くんだよ。瞑想何回したのか」
穂乃果「何回したの?」
凛「さあ?忘れるくらい。殆ど休憩なしだよ」
穂乃果「なるほど。そう言う事か」
凛「ね?凛の言ってる事分かったでしょ?しかも凛なんか見込みあるとかで…」
ことり「いつも通りの海未ちゃんだね」
穂乃果「ね~昔から変わらないね。変な事とかしょっちゅうやってるし」
凛「え~…流石幼馴染」
弟子ができて張り切ったとかじゃなくいつも通りなのか…
「告白」
希「あんなぁ…驚かないで聞いて欲しいんやけど…」
絵里「なあに?」
にこ「どうせ大した事じゃないんでしょ」
希「ん~まあ。なんて言うかね…告白された」
にこ「えっ!?」
絵里「へ~そうなの。私もよくされるわ。何年何組の子?」
希「さあ?クラスは分からない」
絵里「言わなかったの?」
希「うん。クラスまではね。近所の高校の子みたいやけど」
絵里「うちの学校の子じゃないんだ」
希「うん。なんて返事しようか困ってるんやけど」
絵里「ごめんなさいでいいんじゃない?」
希「え?なんで?」
絵里「だってその気はないでしょ?」
希「まあね。結構カッコ良かったけど」
絵里「そうなの?海未みたいな感じ?」
希「いや…海未ちゃんの格好良さは女の子としての格好良さやろ?」
絵里「そりゃあね」
にこ「いや…ちょっと待って」
希「ん?」
絵里「何よ?」
にこ「あんた達微妙に会話が噛み合ってないけど」
絵里「へ?そう?」
にこ「そうよ!あのさ…希が告白されたって言うのは男の子?」
希「ん?そうやけど」
絵里「えっ!?」
希「当たり前やん」
絵里「ええっ!?男!!!!?」
希「いや…何だと思ってたん?」
絵里「てっきり歳下の女の子からだと…私のお姉様になって下さい的な…男…」
希「それはえりちと海未ちゃんだけやろ」
絵里「だ、だ、ダメよ。そんなどこの馬の骨とも分からない男と…」
希「だから近所の高校の子やって」
にこ「あのね。あんたはアイドルなのよ?アイドルは」
希「恋愛禁止やろ?分かってるって。それにその男の子な…勘違いしてるんよ」
にこ「勘違い?」
絵里「勘違いだろうがなんだろうが私は反対よ!断固反対」
にこ「勘違いって何よ?」
希「その子がウチに惚れられた時」
にこ「自分で惚れられたって言うの恥ずかしくないの?」
希「…その時のウチを見てな…ウチの事…人妻だと思ったんやって…」
にこ「え?」
絵里「え?」
希「うん」
にこ「あはははははは。人妻って…あんた…人妻って…あははは」
絵里「ふっ…希…どんな格好してたの?ふふっ…」
希「どんなって…普通やけど…まあ…髪はおろしてたけど」
にこ「っていうか…ふふっ…って言うかさ…その子も人妻相手によく告白なんてするわよね」
絵里「そうよ!人妻じゃダメじゃない!どう言うつもりかしら!」
希「人妻じゃないけどな。まだ誰のものでもないわ!…なんで自分でこんな悲しい事言わなきゃあかんのやろ…」
にこ「希…ドンマイ!」
絵里「気にする事ないわよ!」
希「告白されてなんで慰められなきゃいけないの!?」
「色気」
穂乃果「こないだ驚いたよ。うわっ。イチゴうまっ」
絵里「どうしたの?」
穂乃果「こないだ絵里ちゃんの家に泊まりに行ったじゃん。希ちゃんと」
海未「そうなんですか?」
絵里「うん。成り行きでね。あんな状況で泊めない訳にもいかないし」
海未「何かあったんですか?」
絵里「そんな…別に大した事じゃないのよ」
海未「何があったんですか?いえ、穂乃果は何をやらかしたんですか?」
穂乃果「何もやらかしてないよ!いや…なんか穂乃果達を気遣って泊めたみたいな言い方してるけどお化けが怖くて泊まってくれってお願いしてきたんだからね」
絵里「ちょっと…そんな…やめてよ」
海未「絵里…」
絵里「仕方ないじゃない。希が意地悪したんだから」
穂乃果「あの日の絵里ちゃんはまあ幼い女の子みたいなね。事あるごとに震えて怯えて。ああ、絵里ちゃんもそこら辺の女の子と違わないんだなって思ったよ」
絵里「やめてって」
海未「驚いたと言うのは絵里の事なんですか?」
穂乃果「あ~違う違う。希ちゃんの…あの、なんで絵里ちゃん家に希ちゃんのパジャマがあるの?」
海未「そうなんですか?」
絵里「希はよく泊まりに来るからね」
海未「そんなに怖がりなんですか?」
絵里「そう言う事ではなくて。単に泊まっていく事が多いだけよ。そんなしょっちゅうしょっちゅう怖がっている訳ではないから」
穂乃果「その希ちゃんのパジャマ姿。髪型がいつもと違うって言うのもあるんだろうけどね。いや…色気がヤバイの」
海未「あまりヤバイとかそう言う言葉遣いはどうかと思いますけど」
穂乃果「いや…そうかもだけど。それは今はよくない?」
海未「良くないです。言葉の乱れは…」
穂乃果「でね!希ちゃんって…表現として合ってるか分からないけど…なんかエロかった」
海未「間違ってます!絶対に!」
穂乃果「同年代の色気じゃないよ。どうなってんだろうね。絵里ちゃんもまあこないだはアレだったけど色っぽいじゃん」
絵里「少し引っかかるけど」
穂乃果「何が違うんだろう。希ちゃんや絵里ちゃんと穂乃果や海未ちゃんは」
海未「私を巻き込まないで下さい」
穂乃果「でもさ、欲しくない?色気」
海未「別に欲しくありません」
絵里「そうよ。穂乃果には穂乃果の良さがあるじゃない」
穂乃果「その発言は穂乃果に色気がないと言ってる様なもんだからね?責任持って教えてよ。色気の出し方」
絵里「いや…そんな事言われても…」
穂乃果「何かあるでしょ?」
絵里「え~…仕草とか…目線の使い方じゃないかしら?…知らないけどね?私は意識した事ないから!一般論よ」
穂乃果「なるほど。絵里ちゃんは目線を意識してると」
絵里「いや…だから…」
海未「確かに絵里の言う事も一理あるかもしれません。目は口ほどに物を言うとはよく言ったものです。儚げな表情に潤んだ瞳とか…色っぽさを演出するのではないですか?」
穂乃果「あ~そうかもねぇ」
海未「まあ。イチゴを目の前にして目をキラキラ輝かせてる様子を見るとまるで少女ですけど」
絵里「確かに」
穂乃果「だったら少女でいいですよ~っと。わ~イチゴがぁ」
ポロッ
穂乃果「イチゴォォォォ」ウルウル
うみえり「その目!」
話題がころころ変わる感じすこ
まだまだ色気より食い気だな
「トゲ」
穂乃果「あ~ん。痛いよお。地味に痛いよぉ」
海未「何をやってるんですか。全く」
ことり「大丈夫?」
穂乃果「だってさぁ…持つのにちょうどいい木の棒があったから…」
海未「高校生にもなって何を言ってるんですか」
穂乃果「くぅ…立派な棒があったら握りたくなるのものでしょう!女子高生なら!」
海未「そんな訳ありますか!」
ことり「穂乃果ちゃん…大きな声でそう言う事を言うのはやめよう」
穂乃果「何で?ことりちゃんも海未ちゃんの味方なの?」
ことり「えっと」
海未「当たり前です。はあ…ことり。針持ってますよね?」
ことり「持ってるけど」
海未「貸してください」
ことり「う、うん。はい」ガサゴソ
海未「ほら。穂乃果、手を出して」
穂乃果「え?何するの?」
海未「トゲを取るんですよ」
穂乃果「刺す気?」
海未「トゲを取ると言ってるでしょう」
穂乃果「…痛くしないでね」
海未「あなた次第です。ほら、早く出して」
穂乃果「…ほい」
海未「…手を開いてくれないと何も出来ないのですが」
穂乃果「だって怖いんだもん。そんなものを穂乃果にブッ刺すんでしょ?」
海未「刺しませんから。ほら、早く」
穂乃果「……」プルプル
海未「力を抜いて。間違えて刺しちゃいますから」
穂乃果「え?勘弁してよ」
海未「あなたの手がプルプル震えてるとこちらの手元も狂うんです」
穂乃果「そんな事言ったって…」
海未「ジッとしなさい」
穂乃果「うぅ…吸い出すとかは出来ない?」
海未「例え出来たとしてもここではやりたくないです」
穂乃果「じゃあ…トイレで…」
海未「そう言う問題じゃありません!私が恥ずかしいんです!」
穂乃果「いや…海未ちゃんにやって貰うんじゃなくて自分で…」
海未「え?ああ…わ、分かっています」
ブスッ
穂乃果「いったーーーーー。痛い痛い痛い」
海未「ほ、穂乃果が変な事を言うから」
穂乃果「あ~ん。針が手に刺さったぁぁぁぁぁ」
海未「ちょっ、動かないで。穂乃果!どこに行くんですか?穂乃果!!!」
ことり「今日も賑やかだなぁ…二人とも…お店の中だけど…」
海未「そんな事を言ってないで穂乃果を押さえつけるの手伝って下さい」
ことり「う、うん。あのね、穂乃果ちゃん。落ち着いて。トゲを吸い出すのは現実的じゃないし…なんなら私、ピンセットもあるよ?」
穂乃果「本当!」
ことり「うん」
海未「何故それを先に言わないんですか…」
ことり「海未ちゃんがやりたいのかと思って」
「激辛」
穂乃果「うぅ…辛い…辛いよぉ…」
花陽「大丈夫?」
穂乃果「だいひょうふにみへる?へえ?だいひょうふにみへる?」
花陽「見えない…」
真姫「って言うかアイドルがしちゃいけない顔してるわよ。アイドルと言うか女の子が…」
穂乃果「はんへはなよひゃんはへいひなの?」
花陽「え?何?」
穂乃果「はんへ!はなよひゃんは!へいひなの?」
花陽「私は辛いのとか別に苦手じゃないし」
穂乃果「ほう言う問題はな?」
真姫「全く。どうすんのよ。まだ半分以上残ってるわよ?」
穂乃果「はなよひゃんたへてひひよ」
花陽「え?ごめん。なんて言ってるのか」
穂乃果「たへてひひよ。のこひ」
花陽「いいの?」
穂乃果「うん。おねはいしまふ」
真姫「バカね。お金払ってこんな辛い思いして。いくら食べ切れれば金一封って言ったって冷静に考えれば無理なんだから」
穂乃果「へもはなよひゃんははべへたよ。うっ…おなかが…」
真姫「花陽を一緒に考えちゃダメでしょ」
穂乃果「ほうだへど。みんなでチャレンジしようって…なんへまひひゃんはやらないのさ」
真姫「それは決まってるじゃない。私は穂乃果ほど無謀じゃないもの。そんな愚かな事はしないわ」
穂乃果「くぅぅ」
花陽「真姫ちゃんの方が激辛だね…。あっ、おいし!」
「写真…その後」
穂乃果「これがね…その例の写真なんだけど」
希「なんで穂乃果ちゃんが持ってるの?」
穂乃果「にこちゃんは持っていたくないって置いて帰っちゃだんだよ」
希「穂乃果ちゃんは大丈夫なんや」
穂乃果「仕方ないし。なんか自然な流れでそうなっちゃったから。凛ちゃんは今日は朝から海未ちゃん家に行くって言うからこうして私が持って来たって訳」
希「ふ~ん」
穂乃果「で、これが例の写真」
絵里「いや、いい。出さなくていいから」
穂乃果「え?だって…」
絵里「私聞いてなかったんだけど」
穂乃果「まあ…希ちゃんにしか言ってなかったからねぇ」
希「言うの忘れてたわ」
絵里「だいたい見せてどうするつもりなの?見せる必要あるの?」
穂乃果「希ちゃん除霊出来ないかなって」
絵里「出来ないでしょ?」
希「どうやろ?やった事ないからな~」
絵里「やった事ないなら出来るはずないでしょ。ね?だから出さなくていいわよ。然るべき機関に持って行って然るべき処置をするべきよ」
穂乃果「然るべき機関って?」
絵里「お寺とか神社とか…」
穂乃果「だから希ちゃんに…」
絵里「希はバイトでしょ。もう…本当に…」
穂乃果「いや…でもそんなに怖くないよ。むしろ可愛いかも…」
絵里「それでもいい。自慢じゃないけど私はかなりの怖がりよ。例えばキャスパーみたいなのが目の前に現れたとしても私は失神する自信があるの。幽霊ってだけで無条件に怖いのよ」
希「実際現れたらウチだって怖いわ。それは」
穂乃果「絵里ちゃんが何を言ってるか全然分からないけど熱意は伝わったよ」
絵里「これを熱意と言っていいのか分からないけど」
穂乃果「で、これがその写真…」
絵里「全然伝わってないじゃない!何で見せようとするの!」
穂乃果「希ちゃんだけに見せようと」
絵里「違うのよ。なんか…もう…例え見えなくても写真がそこに存在していると言うだけで私はもう怖いの」
穂乃果「ええ…もう言ってる意味が分からないけど」
絵里「私だって意味わからないわよ。なんなら既にもう何故か怖いから。理屈じゃないのよ」
穂乃果「えぇ…」
希「あ~でも、怖い話とかしてると空気が変わるもんなぁ」
穂乃果「まあね。少しね」
希「ウチが聞いた話だとな。怖い話をしてる時とか…その雰囲気に引き寄せられて幽霊が近づいて来るんやって。だから空気が変わるって…」
絵里「なんでそんな話をこのタイミングでするのよぉ」
希「どのタイミングで言うのが正解なん?」
絵里「どのタイミングでも言わないのが正解なのよ!もぉ…今日は亜里沙が友達の家に泊まりに行っちゃうのにぃ」
希「何か問題でもあるの?」
絵里「ワザワザ聞かなくても分かるでしょ…バカァ……責任取りなさいよ」
希「仕方ないなぁ。今日はえりちん家にお泊りやな」
穂乃果「そうだね。着替え取りに行かなきゃ」
絵里「写真は置いて来てよ」
「罰ゲーム」
真姫「流石お嬢様です」
にこ「そうでしょ!そうでしょ!」
凛「なんの罰ゲーム?」
にこ「なんで真姫がにこの事を褒めてたら罰ゲームだと思うのよ」
真姫「ポーカーで負けたので一日にこお嬢様のお世話係をさせて頂いてます」
凛「やっぱり罰ゲームじゃん。友達との間に主従関係?とか良くないか上下が生まれるものを持ち込むのは良くないと思うよ」
にこ「う、うっさいわね。一日だけよ。真姫!喉が渇いた」
真姫「はい」
にこ「ったく。ってタンマ!それあんたのトマトジュ…ゴホッ…ストッ…ゴホッ…ちょっと」
真姫「……」
凛「真姫ちゃん。にこちゃんやめて欲しいみたいだけど」
真姫「指示がないので」
凛「飲んでるから喋れないんだよ」
にこ「はあ…はあ…はあ…何でトマトジュースを一気飲みしなきゃいけないのよ。全く…」
真姫「お嬢様がそう指示されたので」
にこ「どうしてあんたのトマトジュースを飲ませんのよ!自分のがあるから!」
真姫「申し訳ありません。良かれと思って」
にこ「良かれと思って?」
にこ「はあ。もう飲み物はいいわ。にこの事を褒め称えなさい」
真姫「にこお嬢様は凄いです」
にこ「ふんふん。もっと。世界で一番可愛いのは?」
真姫「にこお嬢様です」
にこ「一番美しいのは?」
真姫「にこお嬢様です」
にこ「ナンバーワンアイドルと言えば?」
真姫「にこお嬢様です」
凛「おバカな人と言えば」
真姫「にこお嬢様です」
にこ「おいっ!」
凛「おいって…」
にこ「全く。あんたは全然ダメダメね。もう!!!!」
凛「まあまあ、にこちゃん」
真姫「申し訳ありません」
にこ「ったく」
真姫「お嬢様。どうぞ、召し上がって下さい」
にこ「いい…ちょっと…自分のタイミングで…ぐふぅ」
凛「まっ、うちのお姫様も楽しそうだし。いっか!」
真姫「ふふっ」
「証拠」
海未「観念しなさい」
穂乃果「ご、誤解だってぇ。ねえ?」
花陽「う、うん」
海未「この状況でよくそんな事言えますね」
穂乃果「いやだって…」
海未「ダイエット中にファミリーレストランに立ち寄って誤解?」
穂乃果「う、うん。休憩しようとしただけだし。ねえ?」
花陽「うん」
海未「と言うことは注文はしないと言う事ですね。ダイエット中ですもんね」
穂乃果「そ、そうだよ」
海未「ならお店側に迷惑でしょう。注文もしないのに居座って」
穂乃果「うっ、それは…」
海未「それに…ここに来る前にもう一軒立ち寄ってますよね?」
穂乃果「ギクッ」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん」
海未「見てましたよ」
穂乃果「で、でも何も食べてないよ」
海未「この後に及んでまだ言いますか」
穂乃果「だって本当だもん。ね?」
花陽「え?う、うん。そうなの。何も食べてないの」
海未「意味のわからない事を…」
穂乃果「だって証拠ないでしょ?」
海未「はあ…ほっぺたにご飯粒つけてよく言えますね」
穂乃果「え?嘘!?」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん…」
海未「ダウト…ですね!」
穂乃果「へ?あっ!?やられた…くそぉ」
海未「大変なのはこれからですよ」
完
打率高いねえ
ずっと読んでいたいシリーズ
おつおつ
乙
乙
相変わらずダメダメ穂乃果で安心したw
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