いつもの同人誌を作るメンツがコミケに行く話です
短いですがよろしくお願いいたします
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むつみ「じゃあ、サークルチケットは?」
乃々「人数分……あ、あります」
由愛「ぼ、防暑対策は……」
凪「氷に冷却剤に涼しい恰好」
むつみ「さらに凍らせたイオン飲料を各三本ずつ、塩のタブレットも持ちました」
乃々「へ、変装は……」
由愛「私はウィッグ、むつみちゃんは髪の毛を解いて」
凪「凪と乃々さんはパンク風で、これならまさかアイドルとは思われません」
颯「じゃあ、気をつけてね!後ではー達も行くから!」
聖「暑い日……気をつけて」
むつみ「では」
『いってきます!』
―会場
乃々「モ……モ-36aは」
凪「おっとありました。ここです」
由愛「お、思ったより……暑いね」
凪「早速必要、液体塗り塗り」
乃々「すーっとします……こ、これなら」
むつみ「油断禁物ですよ」
由愛「じゃ、じゃあ本を並べるね」ゴソゴソ
乃々「POPも用意してきました」
むつみ「ちょっと比奈さん達の様子を見てきますね」
由愛「気をつけてね」
―壁
裕美「えっと、既刊はこっち。新刊とコピー本はこっちでいいですか?」テキパキ
比奈「あ、はい。お願いするっス」
比奈「しかし、一人でなくて裕美ちゃんに頼んでよかったんでスか?」
裕美「比奈さんが心配で、まだ帰省できないだけですよ」
比奈「すまんっス」
むつみ「あ、比奈さん達です」
凪「意外と出会いは転がってるものと」
比奈「お、いらっしゃい」
裕美「あ、そっちは大丈夫?見に行こうか?」
凪「平気平気、後の二人は完璧完全ですから」
比奈「わかるっスよ」
むつみ「そういえばもう開場ですね」
比奈「それじゃあ、健闘を祈るっスよ」
凪「それはお互い様です」
『それではコミックマーケット96開場です』
ワー
ドタドタドタ
由愛「わわわっ、すごい人です」オタオタ
凪「これが話に聞くコミケダッシュと」
むつみ「まさに冒険です!」
乃々「も、もりくぼはあんな中に入れられたら、そのまま踏み潰されちゃいます……むーりぃ」
凪「というか比奈さん達は大丈夫でしょうか?」
むつみ「大丈夫じゃないですか?今日は裕美さんもいますし」
凪「いえ……その裕美がです」
由愛「どういうこと?」
凪「我々は変装しましたが、裕美さんは」
「「「あ!」」」
―都内某所
りあむ「やっぱり暑い日は涼しくしてネットサーフィンに限るねぇ」
りあむ「ん?何か盛り上がってる?」
【トレンド。荒木センセサークルに関裕美参加か?】
りあむ「え!?ぼくがやったわけじゃないのにめっちゃ炎上してるよ!」
りあむ「というより、Pサマに知らせないと」ピポパ
―この後、村上組の若い衆や櫻井の黒服がコミケ会場にいたとかなんとか
―その頃
小鳥「じゃあ、ちょっと落ち着いたから、未来ちゃんは好きな本買ってきていいわよ」
未来「はーい」
未来「さすがに静香ちゃんは……まぁ、掛けうどんをプレゼントしたからおとなしくしているよね」
未来「さて、いつものとこは……モの列ってあっちかな?」キョロキョロ
未来「ん?あれは?」
聖「どうしよう……ここは?」
颯「えっと……ここがこの列だから」
未来(な、なんでアイドルがコミケに来てるの!?)←お前もアイドル
未来「仕方がないなぁ……」コソコソ
未来「あのー」
聖「ぴゃ!?」
颯「ふぇ!?」
未来「あ、怪しいモノではありませんよ。……アイドルの望月さんと久川さんですよね?」
颯「くっ、はーがアイドルって知ってるなんて何者!?」
聖「そんな……バレちゃうなんて……」
未来「いえ、バレバレです」←オマエモナー
未来「なるほど、知り合いさんがサークルを」
颯「で、ちょっと迷ってて」
聖「鼓動が……聞こえてこない……」
未来「あれ……じゃないよね?」
比奈「はい!新刊セットですね。はい、そこ!アイドルへのお触りは厳禁ですよ!」
裕美「ご、ごめんなさい……」オドオド
比奈「大丈夫っス!念のためと二人ほど応援をお願いしたっスから」
裕美「応援?」
裕美(誰だろう?ほたるちゃんかな?)
奈緒@コスプレ中「おいおい!比奈先生に裕美?」
由里子@買物中「買物は終わったし、応援にいくじぇ!」
未来「うわー、さらにアイドルが加わってるよ」
聖「だ、大丈夫……?」
颯「とりあえず、なー達と合流しないと」
未来「私も欲しい本があるし、近くまで行くよ」
―その頃
乃々「あ、ありがとうございました……」
凪「ふぅ、コピー本はもう少しで売り切れです」
由愛「そういえば、聖ちゃん達大丈夫かな?」
?「く、下さい」
由愛「は、はい!」
園田智代子「えっと、新刊セットとコピー本を……それから樹里ちゃんに合同U149本を頼まれてたんだったよね」
智代子「って、346さんとこの!!」
由愛、乃々「っ!!」
杜野凛世「いけません……智代子さん」ギュッ
凪「あ、お二人は283さんところの……」
智代子「な、内緒だからねっ!アイドルがこんな本買ってるだなんて」
凛世「よろしく……お願いします」
由愛「あ……はい…お願いします」
凛世「あ……できれば……次は私を題材に……濃厚でラブラブな話を」
乃々「え?……そ、それは……」
智代子「凛世ちゃんはそれでいいの!?」
智代子「それじゃあ、頑張ってね!」
むつみ「ありがとうございます!」
乃々「い、一時はどうなることかと……」
由愛「よかった……」
凪「はー……遅いな」
茄子「そんなに心配でしたら、見に行ってきますか?」
由愛「そうです……ね?」
むつみ「か、茄子さん!?」
茄子「はぁい」
凪「いつの間に……お盆だからですか?」
茄子「はい、胡瓜と茄子に乗って……ってそれはナスですよ!」
凪「おぉ、いいツッコミ」
乃々「で、でも……」
むつみ「いいのですか?」
茄子「じゃあ、一人ぐらい残って手伝ってくれないかな?」
由愛「なら……私が」
…………
……
未来「えっと……モの36は」
聖「あ、あった……」
颯「でも、なーがいないよ?というか、替わりに茄子さんが?」
茄子「はーい、茄子ですよ」
未来「え?ここって……私も探して」
未来(うわぁ……こんな優しそうな人が、あんな激しい絵を描くんだ)
未来(や、やっぱり、経験とかあるのかな?)
茄子「いらっしゃいませ。何かお求めですか?」
未来「あ、はい。新刊と……」ドキドキ
茄子「今なら、私との握手もサービスしますよ」スッ
未来「あ、はい」
ギュッ
未来(や、やわらかい……それに何か安心する)
未来「え、えと……が、頑張ってください!」ペコリ
茄子「はい、ありがとうございました」ヒラヒラ
由愛「え、えっと……よかったんですか?」
茄子「ふふっ、特別サービスですよ」
由愛「じゃなくて……本当は私が……」
茄子「だから私が来た――それだけじゃダメですか?」
由愛「あ、ありがとうございます!」
…………
凪「あ!はーちゃんですか!!」
颯「ようやく会えたよ。ここ広いよ!」
聖「冒険……できた?」
むつみ「冒険しっぱないです!」
茄子「じゃあ、残りもじゃんじゃん売りましょうか!」
乃々「あー、それほど売れるモノではないので……」
―が、茄子さんの幸運パワーで完売したのは御想像の通りです
―そしてその頃
未来「えっとガチャをすれば当たるんだよね」
ガチャガチャ
「おめでとうございます!特賞の1/1ぴにゃこら太です!」
未来「えー!?」
未来「えっと1/1000だし外れるよね……」
ピリピリ
未来「……嘘」
「おめでとう!直筆サインだよ!」
未来「あは、あははは……」
―茄子さんの幸運パワーで、懸賞系を総ざらいした未来ちゃんでした
~Fin
どちら様もコミケ参加者はお疲れ様です。水分と休憩を取って、お家に帰るまでがコミックマーケットですよ
では
ちなみに話の中でも出した、「モ-36a」は作者の友人のサークルのそれになります(許可を得てます)
デレマスありすSS系サークルですので、よかったら覗いてあげてくださいませ
乙。
ぼののは目を合わすことなく客あしらいしたんだろーなー。
いつものことながら茄子さんのパワーがすげーな。あやかりたい
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