【モバマス】凛「P、なんか怖い話知らない?」 (13)

P「あぁ、今度の"白坂小梅のビクッとする話"のネタ探しか」

凛「そうそう、なんかないかな?」

P「あるにはあるけど、そんなに怖くはないぞ」

凛「まぁいいから話してみて」

P「これは大学のときの話なんだけど……」


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P「訳あり物件ってあるじゃん」

凛「あるね」

P「友達がその訳あり物件を借りててさぁ、そいつは訳あり物件だけど、なんも起きないっていうからさ、みんなでそいつの家行こうぜって話になったんだよ」

凛「うん」

P「で、そいつの家でスマブラ大会してたんだけど、その時さ」

P「ぽた、ぽた、」

P「って台所から水が滴る音が聞こえてきたんだよ」

凛「う、うん」

P「その時はただ閉め忘れだと思って閉めたんだけど、小一時間くらいたったら、また」

P「ぽた、ぽた、」

P「ってね」

凛「ちょっと怖いけど、それってPの話し方のせいじゃない?」

P「まってまって、まだこの話は続きがあるんだ」

P「おい、友1また蛇口閉め忘れてたぞ」

友1「俺じゃねーよ」

友2(家主)「あぁその蛇口緩いから、しっかり閉めないといけないぞ」

友1「あれ、じゃあ俺のせいか、はは」

P「しっかりしろよ」

友1「というか、友2から訳あり物件借りたっていったけど、なんも起きないな」

友2「だから、いったろ。なにもないって」

ぽた、ぽた

P「あれ?また垂れてきた」

友2「へたくそだなぁ。コツがあるんだよ、コツが」ギュッ

P「おお! すげー」

友2「だろ?」

友1「てかさぁ、なんかこの部屋寒くね? 暖房つけろよ」

友2「もうつけてるわ」

友1「は? まだ寒いから、もっと温度あげろよ」

友2「いつもどおりの設定だからダメだ」

P「そういえば、幽霊がいると、その部屋が寒くなるっていうよな」

友2「はは、いるわけねーだろ。もしいるなら返事でもしてほしいね」

ジャバーー!!!!!!!!


凛「ひっ!!」

P「まぁこの話は内容は怖くはないけど、話し方しだいで怖くなるって感じかな」

凛「それって本当にあった話なの?」

P「最後のジャバー以外は本当だよ」

凛「それっていいの?」

P「どうせみんなも話盛っているからいいだろう」

凛「まぁそうなんだけどね」

P「凛は話を盛るの苦手そうだよな」

凛「まあね……あれ? 最後の以外本当ってことは、訳あり物件ってところは本当なんだよね?」

P「そうだよ」

凛「それじゃあその部屋に、もしかしたら幽霊いたかもしれないの?」

P「ハハハ、いたわけないだろう」プルプル

P「あ、小梅から電話だ」ピッ

小梅?「いたよ」ピッ、プープー

美嘉「きゃああああああ!!!!!!」

凛「という怖い話でした」

周子「それって本当の話?」

凛「Pの話はわかんないけど、最後に小梅から『いたよ』って電話がきたのは本当だよ」

美嘉「小梅は『いたよ』って電話したの?」

小梅「してないよ」

美嘉「やっぱり凛の作り話じゃん!」

凛「いや本当にそう電話がきたんだって」

小梅「もしかしたら、幽霊が私の電話使ったのかも」

美嘉「え、そんなことってあるの?」

小梅「たまに……あるよ……」

美嘉「いやーー!!!! 怖い!!!!」

周子「わ!!」

美嘉「ひゃああ!!!!」

周子「あはは、美嘉ちゃんおもしろーい」

美嘉「もー!! 周子もやめてよ!!」

小梅「じゃあ次は周子ちゃんの怖い話ね」

周子「いまの訳あり物件の話で思い出した話なんけど、話してもいいかな?」

小梅「大丈夫だよ」

周子「大分昔の話やし、思い出しながら話すから、あやふやな部分もあるけど、許してね」

周子「確か4、5歳くらいのときだったかなー、近所の子供達とかくれんぼしてたんよ」

周子「あたしはその時鬼だったんだけど、最後まで捕まらん女の子がおってな」

周子「夕方くらいになっても、見つからないから、みんなでどこやーどこやー言って探したんよ」

周子「でも見つからんくてな。その娘の家まで行って、帰っていないか聞いたんよ」

周子「そしたら、まだ帰ってへんよーって言われたんよ」

周子「そこでな、一緒に遊んでた男の子が神隠しやーって騒ぎだして、近所の人総出で探すことになったんよ」

周子「それでもその日は見つからなくてな、捜索届が出されたんよ」

周子「それから何日かたったあと、4歳くらいのピンク色の服を着た女の子を探しています。っていうポスターが町のあちこちに貼られるようになってな」

周子「あたしはそのポスター見たとき、何を思ったか『もーいいーかーい』って言ったんよ」

周子「そしたら、」

???「もーいいーよー」

美嘉「きゃああああああ!!!!!!!!」

周子「っていう話でしたー」

美嘉「それって本当の話……?」

周子「オチ以外はね」

美嘉「もー!!」

周子「まぁ盛り上がったし、いいじゃん」

美嘉「ていうか、よくそんな作り話をすぐに思い付くね」

周子「いや全部が作り話じゃなくて、子供の頃に行方不明になった娘がいたってことは本当だよ」

周子「で、凛の話を聞いて、その話を思い出して、そこに周子ちゃんのアレンジをちょちょいっとね」

美嘉「もー!! 本当だと思ったよ!!」

凛「周子の話術に騙されたね」

美嘉「本当さいあくー」

小梅「ねぇ……その女の子って……ツインテールだった?」

周子「そうだよ……って、その娘がツインテールって言ったけ?」

小梅「言ってないよ」

美嘉「え、じゃあなんで……?」

小梅「あのね……驚かないで聞いて欲しいんだけど……」

小梅「そこに……4歳くらいのピンク色の服を着たツインテールの女の子が……」

???「みつかっちゃった」

終わりです!!クソ暇だったんで、怖い話でも考えてみようと思い書いてみました。
って言っても、今まで聞いたことある話をアレンジしたものばかりなので、みなさんにとっては新鮮さが足りないかもしれませんね。
それでも最後まで見てくれてありがとうございました!!
あと、このSSを書いている最中めっちゃくちゃ具合悪くなったんだけど、なんでかな?小梅、何か知ってる?

真冬に怪談とはこれまた乙なものを

おつ


面白かった

くっそ暖房温度あげよ……
おつ

?「あーごめん今回“だけ”はあたしも知らんわ」ノシ

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