どえらい爆弾もぶっこまれましたが、変わらず彼女の事がむちゃくちゃ好きなので、少しでも彼女の人気向上に貢献出来たらと思います。
シャムサクララン(ふふ、今日もスコーン、美味しく焼けた。団長もそろそろお仕事終わるころだから、食べてもらいたいな)
シャムサクララン(そうだ。団長、ここ最近忙しかったから、私も何かしてあげることないかな)
団長「はぁ~。今日もつかれたな…」
シャムサクララン(あれ、団長、独り言かな?やっぱり、すごく疲れてるみたい…)
団長「お、ありゃメイドさんか。夕飯の買い出しか何かかなあ、はぁ、いいなあ。俺もメイドさん欲しいなあ」
団長「朝はおはようございますご主人様、なんて起こしてもらって、昼頃にはお茶を入れてもらって、ご主人様、お疲れのようですねなんて肩なんか揉んでもらって…」
団長「で、夜には寝かしつけてもらったりして~!…なんて、はぁ、自分の屋敷もないような雇われ団長の俺には遠い夢か。あぁ、でも、いいなあ~」
団長「…独り言が多すぎるな、はあ。マジで疲れすぎてるのかなあ」
シャムサクララン(これだ…!でも、今からはできないから準備しなくちゃ。…ふふ、明日、団長驚いてくれるかな)
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コンコン
シャムサクララン「団長、お仕事終わった?」
団長「うっ、シャムサクララン、仕事は終わったが…もしかして今の俺の独り言、聞いてた?」
シャムサクララン「ううん。なんにもきいてないよ。団長、一日おつかれさま。スコーンとお茶を持ってきたから、一緒に食べよ?」
団長「おお、ありがとう。お茶も本当に上手くなったよな。仕事の疲れが吹き飛ぶよ、ホント一気に。シャムサクラランのおかげで毎日仕事が出来てるようなもんだ」
シャムサクララン「本当?えへへ、団長にそういってもらえて、すごく嬉しい。でも、私団長のお仕事を手伝えないから、もっと何かしてあげたいな」
団長「いいんだよ、書類仕事や面倒な報告なんてシャムサクラランはやらなくて。俺はしょせん自分の駐屯地もない雇われ団長だし、そんな奴についてきてくれてるだけでありがたいよ」
シャムサクララン「それは私がついていきたかったからついてきただけだよ。大好きな人とはずっと一緒にいたいから」
団長「くっ…さすがの素直さ、言われる方が照れる…。まあそれ以外でもさ、実際に戦うのはシャムサクラランなんだし、危ない目に合わせてるんだから、書類仕事ぐらいはなんともないさ」
シャムサクララン「私が戦えるのも団長のおかげだよ。私、考えるの得意じゃないから。団長が指揮してくれるおかげでちゃんと戦えるんだよ?」
団長「くぅ、いつものことながら、ここまで褒め殺しにされるとは…。おぉっ、スコーンもかなり甘めくて、紅茶もすごく疲れに効く香りだ…」
シャムサクララン「うん。団長最近お仕事続きで疲れてたから、甘い方がいいかなって。ふふふ、団長によろこんでもらえて、すごく幸せ」
団長「俺もまさに至福のひとときって感じだよ。ふぅ、癒される…」
シャムサクララン「団長が幸せになってくれるから、私、もっとおいしくスコーンを焼けるようがんばれる。でも、明日団長をもっと癒してあげるよ」
団長「ええ?明日何かするのか?癒してあげるって、一体に何をしてくれるんだ?」
シャムサクララン「ふふ、それはまだ秘密。明日団長を驚かせたいから」
団長「えええー、教えてくれよ、気になるなあ」
シャムサクララン「私、団長に隠し事はしたくないし、しないけど、これはきっと驚いてもらう方が幸せだから、秘密」
団長「仕方ない、そこまで言うなら明日を楽しみにしてるよ」
シャムサクララン「うん。とっても幸せにしてあげられると思うから、期待しててね。あ、今からちょっと出かけてくるね。明日の準備をしにいかなくちゃ」
団長「あ、そうなのか?夕飯はどうする?」
シャムサクララン「そんなに時間がかかることじゃないと思うから、すぐ戻ってくるよ。もちろん晩ご飯は一緒に食べるよ。たべさせあいっこしないと、一日はおわらないから」
団長「いや、別に終わるが…。まあ、すぐ帰ってきてくれるならよかった。それじゃ、俺は夕飯の準備をしておくから、いってらっしゃい」
シャムサクララン「ありがとう、団長。晩ご飯、楽しみにしてるね」
◇夕食後・就寝前◇
団長(はあ、明日何をしてくれるんだろうか。やっぱりちょっとスケベなことを考えはしたが、それなら今夜だろうし違うんだろうな)
団長(くっ、毎日一緒に寝てるとはいえ、スケベな期待をしてしまえばドキドキしてしまう…!)
団長(いや、深呼吸をして気持ちを落ち着けよう…。仕事も明日を越えれば楽になるし、まあ、とにかく明日に備えて早く寝よう…)
シャムサクララン「あ、団長今日はもう寝る?おやすみなさい。あ、私もそろそろ寝るから、もっとくっつくね」
団長「ん、おやすみ。シャムサクララン」
シャムサクララン「んぅ…。すー…」ムギュ
団長(もう寝た。はあー気になるなあ、夕方何をしに行ったんだろうか。なにやら紙袋を抱えていたが…)
団長(まあ自由極まるシャムサクラランの事だ。きっと俺の想像の上をいくだろう…。おやすみシャムサクララン、また明日)
◇翌朝◇
◇翌朝◇
ゆさゆさ
団長(んあ…シャムサクラランか?起こしてくれたのか?)
シャムサクララン「おはよう、団長。じゃ、なかった。こほん。おはようございます、ご主人さま」
団長「へ…?ど、どうしたんだ?ご主人さま?しかも、メイド服?なにこれ夢か?」
シャムサクララン「ううん。現実だよ、ほら、私の手、あったかいでしょ?」ぎゅっ
団長「あったかい…。えぇとまず、どうしたんだ…?そのメイド服…?うちにはそんなもんなかったはずだが…」
シャムサクララン「いつもスコーンを買いに行くパン屋さんの近くに洋服屋さんがあって、そこは貸衣装もやってるから、昨日借りに行ったの」
団長「昨日の夕方か…。いや、でも、どうしてメイドさんなんだ…?」
シャムサクララン「昨日団長の部屋の前で、団長がメイドさんが欲しいなあって言ってたのを聞いたから、団長喜ぶかなって。あ、でも昨日聞いてないって、嘘ついちゃって、ごめんなさい…」
団長「いや、それは全然いいんだ、いやあの恥ずかしい独り言聞かれてたのかと思うとかなり恥かしいが、いいんだ…」
シャムサクララン「えっと、その、どうかな…?団長、喜ぶかなって思ってたけど、もしかして、迷惑だった…?」
団長「そんな迷惑なんてことは全くないぞ!今は起き抜けで思わぬ嬉しすぎるサプライズでちょっと、思考停止してるだけだ。本当に幸せだ」
シャムサクララン「本当?よかった。私、サプライズしようと思ったけど、もしかしたら一人でつっぱしっちゃったかもって思ってたから…」
団長「突拍子がないのはいつもの事だが、それでも嬉しくなかったことは今まで一度もないぞ。それにその、物凄い似合ってるし、可愛い」
シャムサクララン「えへへ、嬉しいな。もっと褒めて…?」
団長「可愛い、ありがとう最高」ナデナデ
シャムサクララン「えへへ…。あっ、違った、これじゃいつも通りらぶらぶしてるだけ。私は今日一日団長のメイドさんとしてゴホーシするんだった」
団長「何だと…ご奉仕…。それは大いに期待しておこうじゃないか…!しかし、シャムサクラランの休みを俺の世話に充ててもらうのは何というか申し訳ないな…」
シャムサクララン「私がしたくてすることだから、団長は何も気にせず私のゴホーシを受けてほしい。それに、お休みでもお仕事でも私はずっと団長の側に居るから、あんまり変わらないと思うよ?」
団長「まあ確かにそういわれればずっと一緒だが」
シャムサクララン「でしょ?じゃあまずは朝ご飯からだね。もう準備してあるよ」
団長「おぉ、もう作ってくれてたのか。じゃあ今日は早起きしてくれたんだな。ありがとな」ナデナデ
シャムサクララン「えへへ、今日はパンケーキにしたよ。きれいに焼けたと思うから、おいしいって思ってもらえたら嬉しいな」
団長「おーそりゃいい。シャムサクラランはスコーンはもちろんだが、パンケーキなんかもうまいよな。朝からメイドさんに起こしてもらって、美味しい朝食まであるなんて最高だ」
シャムサクララン「団長がしあわせなら、毎日したいな。団長の寝顔もじっくり見られるから、わたしもしあわせ」
団長「寝顔を凝視するのはちょっと勘弁してくれ…。ところで、そろそろ着替えたいんだが…」
シャムサクララン「うん、いつでも着替えて良いよ。あっ、今は私メイドさんだからお着替え手伝う方が良いよね?」
団長「着替えは手伝わなくていいぞ…毎朝の事だがそんなにじっと見られると着替えづらい…」
シャムサクララン「私の事は気にしなくていいよ。団長はやさしいね」
団長「いや、俺が気にするんだ。そこに優しさはない…それに今日はメイド服だからよかったが、毎朝急にすっぽんぽんになるもの勘弁してくれ…」
シャムサクララン「うーん…私は団長の裸を見たいし、私は団長に見られてもなんとも思わないけど…努力する」
団長(これは努力する気ないな)
団長「ふぅ、なんとか着替え終わったから、朝食にしようか、あー、楽しみだな」
シャムサクララン「うん、そうだね。さあどうぞご主人さま、こちらです。本日の朝食はパンケーキでございます」
団長「おお、ありがとう。おおー見た目も凄くきれいじゃないか。それこそお店で出てきそうな…。生クリームもフルーツも乗ってて食べがいがありそうだ」
シャムサクララン「買い物は行けなかったから、フルーツと生クリームは家にあったのを使ったよ。では、おめしあがりください」
団長「頂こう。…うまい!ふわふわで、生地が甘すぎないから生クリームがあってもまったくクドくない。最高だ。お店を出そう」
シャムサクララン「よかった。でも、お店は出さないよ?私は団長専属のメイドさんだから」
団長「はぁ~、これは毎日イケるな。おっと、あんまり急いで食べたらもったいないな、しっかり味わって舌に覚えさせておかないと」
シャムサクララン「あっ、じゃあ、私があーんってしてあげますよ、ご主人さま」
団長「えっ、メイドさんってそういう要素、っていうかサービスも含まれてるのか?」
シャムサクララン「昨日読んだ本にはこういうこともゴホーシだって、書いてあったよ?」
団長「どんないかがわしい本を読んだんだ…。でもまあ、そう、だな。お願いします」
シャムサクララン「了解しました、ご主人さま。はい、あーん」
団長「あー」
団長「…うむ、2倍甘い。美味しい。まさかこれがメイドさんの力か」
シャムサクララン「あの、ご主人さま?」
団長「ん?どうかしたか?」
シャムサクララン「あの、メイドなのにこういうこと頼むのはおかしいって思うけど…私にもあーんってしてほしいな」
団長「なんだそんなことか。願ったり叶ったりだよ。ほら、もっとこっち来てくれ」
シャムサクララン「ホント?ありがとうございます、ご主人さま」
団長「ほら、あーん」
シャムサクララン「あーん…もぐもぐ…私が味見した時よりおいしい。これもご主人さまのおかげ」
団長「いや、このパンケーキは本当に美味いぞ。シャムサクラランの実力だ」
シャムサクララン「そう…なのかな?でも、今のあーんには団長の好きもつまってたから、その分美味しくなると思うよ?」
団長(くっ、流石シャムサクララン、こんな激甘セリフを真っ直ぐ見つめながら言ってくるとは…!甘さで脳が融ける…!)
団長「ああ、朝からこんなこんなご奉仕を受けるなんて、いったい今日はどうなってしまうんだ…」
シャムサクララン「ふふっ、へんな団長。私のゴホーシはまだ始まったばっかりだよ?」
団長「楽しみすぎて仕事が出来るか心配だ…さて、そろそろ仕事を始めるか。イチャイチャしてばっかりもいられないからな」
シャムサクララン「あ…そうだね。もっとらぶらぶしたかったけど、しかたない」
団長「今日の分が片付いたら楽になるだろうし、よし、気合い入れていくぞ」
シャムサクララン「頑張って、ご主人さま。何かしてほしいことがあったら、なんでも言ってね」
団長「ありがとう、何か用事があったら呼ぶから、それまでは好きなことしててくれ」
シャムサクララン「了解いたしました、ご主人さま。好きなことしてるね」
◇一時間後◇
団長(好きなことをしてくれと言ったのに、まさか1時間ずっとこちらを凝視してくるとは…。仕事に身が入る感じもするが、やはりやりづらい…!)
シャムサクララン(お仕事してる団長もかっこいいな。今まではお仕事手伝わせてもらえなかったから、こんなにじっくり見られなかったから、楽しい)
団長「あの…もっとやりたいことというか、楽にしてていいんだぞ。そんな石像みたいにじっとしてなくても…」
シャムサクララン「私が団長のお仕事してるところ見ていたいだけだから。お仕事してる団長、かっこいい。好き」
団長「くぅっ、そ、そうか、ありがとう…。でもその、そこまでじっと見られてるとやりづらいから、何か他の事してくれるとありがたいんだが…」
シャムサクララン「あ…私、邪魔しちゃってた…?そうだったら、ごめんなさい…」
団長「いやそこまで落ち込むことじゃないんだ。ただちょっと気恥ずかしいだけだ。うーんと、そうだな、俺の寝室の掃除なんかを頼めるか?」
シャムサクララン「了解しました、ご主人さま。お掃除ってなんだかすごくメイドさんっぽいかも。がんばる」
団長「うむ、その意気だ。では、よろしく頼む」
◇しばらくして◇
団長(しかし、シャムサクラランは礼儀作法をきっちりしようと思えば出来るみたいだな。家出したとはいえ、やはり良家のお嬢様だったのだろうか?)
団長(こんな機会でもなければ、そういう彼女の一面を知ることはできなかっただろうな。まあ、過去のことなど、彼女が気にすることか)
団長(ん…まてよ。シャムサクラランの自由さを鑑みれば、もしかすると隠してたエロ本、見つけられやしないだろうな…いやまさか…ちょうどお昼時だからちょっと様子見に行ってみるか)
シャムサクララン「ふむふむ…なるほどこれもメイドさんの仕事…」
団長(手遅れかー!)
団長「あーその、すごくきれいにしてくれてありがとう。ベッドメイキングまでしてくれてすごいな。でも、その本から手を放して、離れてくれ」
シャムサクララン「あ、団長。いつもいっしょに寝てるベッドの裏にあんな収納スペースがあったなんて、びっくり」
団長「そうだね」
シャムサクララン「ええっと、『申し訳ありませんご主人さま、この卑しいメイドを罰してください。ぐふふ、このけしからんメイドめ』」
団長「やめてくれ、本当にすまない。助けてくれ」
シャムサクララン「それで団長は…こういうことしたいの?」
団長(うっ、そんな猥褻本を手にしながら、なんて純真な瞳なんだ…)
団長「いや、違う、うん、それは、興味本位で手に入れて、捨ててなかっただけだ…別にそういう欲求があって、とかじゃないから、大丈夫だ」
シャムサクララン「そうなの?私は団長なら、何をされてもいいかなって、思ってるよ?」
シャムサクララン「でも…ちょっと、やきもちやいてる、かも。団長がしたいことがあるなら、私に言ってほしい。何か他のものを見るなら、私を見てほしいな…」
団長「うう…すまない、すまなかった!こんなみみっちい隠し事をしてすまなかった…!明日から気持ちを入れ替えて生きていくよ…」
シャムサクララン「うん、そうしてほしいな。それで団長、こういうこと、する?」
団長「う…いや、今は、その、昼だし、まずは仕事を終わらせるよ、うん。今は誰にも見られないけど、仕事もせずイチャついてたら、またなにかやらかして怒られるかもしれないしな」
シャムサクララン「確かにそうかも…。あ、もうお昼だね。ごはん作るから、ちょっとまってて。あと、この本はもう捨てちゃうけど、いいよね?」
団長「もちろんです…」
シャムサクララン「じゃあ、すぐ作るからまっててね。お昼ご飯も頑張って作るから、おいしいって言ってもらえたら嬉しいな」
団長「ああ、楽しみにしてるよ」
団長(危うく昼間から仕事をほっぽり出すところだった…。でもあんな声と目で訴えかけられたら、そうそう断れないからな…ギリギリだった)
団長(はぁ、それにしても俺は一体何をしてるんだ。こんなに献身的に尽くしてくれるシャムサクラランに対して、隠し事をするなんて…)
団長(反省しよう、反省…)
◇しばらくして◇
シャムサクララン「団長、できたよ。お昼ご飯はサンドイッチだよ」
団長「おおお、こいつは凄い。しっかりトーストにしてあって、軽食というよりもしっかりした食事って感じだな。これはBLTってやつか?」
シャムサクララン「うん。お掃除の前に少し食材を買ってきたんだ。さあ、召し上がれ」
団長「では、いただきます。…うむ、うまい!あんまりトーストしてあるサンドイッチは食べたことがないから、このサクサクの食感は楽しいな」
シャムサクララン「団長に元気出してお仕事してもらおうと思って、ベーコンも厚切りにしてみたよ。食べにくくない?」
団長「ああ、ハンバーガーみたいだが、重すぎず凄く上品な味だ。でもちゃんと肉の味がするし、これは元気が出るよ」
シャムサクララン「えへへ、やった。じゃあ、今度また作るから、これをお弁当にして、ピクニックに行きたいな」
団長「それはいいな、また楽しみが一つ増えた」
シャムサクララン「ふふっ、そうだね。早くいきたいな。しずかな所で、いっしょにたべさせあいっこして、らぶらぶする」
団長「じゃあ、今日の仕事をなおさら早く片付けて、休めるようにしないとな。よし、仕事再開だ」
シャムサクララン「うん、がんばって。私も応援する」
◇おやつどき◇
団長(午前中と同じくシャムサクラランは仕事をするこちらを凝視していたが、しばらくすると台所に向かった。そして、この香りはおそらく…)
シャムサクララン「団長、スコーンが焼けたよ。ちょっと休憩して、お茶にしよう?」
団長「そろそろだと思ってたよ。いや、これが毎日の楽しみだよ。ティーカップは俺が用意するよ」
シャムサクララン「だめだよ。今は私が団長のメイドさんなんだから、団長は座ってて待ってて?」
団長「む、そうだったな。では、お茶の準備をお願いするよ、シャムサクラランくん」
シャムサクララン「ふふ、了解しました、ご主人さま」
シャムサクララン「こちらペパーミントティーでございます。スコーンはドライフルーツを混ぜ込んでおります」
団長(はぁー、やっぱりキリッとしてるとシャムサクラランは本当にかっこいいな。クールというか、尖ってた頃に騎士学校にいたから、さぞモテただろうな)
団長「うむ、よきにはからえ」
シャムサクララン「ふっふふ、なあに、それ」
団長「えぇ?だってこう貴族とか偉い人ってこういう事言うイメージだったんだよ」
シャムサクララン「ふふ、だって、それじゃ昔の王様みたい」
団長「うぅ、いいだろ、知らないんだよ実際に偉い人がどんなふうにメイドさんと接するかなんて。まあとにかく、いただきます」
団長「ほう!これは…どんどん頭が冴えてくるようだ。紅茶だけじゃなくて、ハーブティーも本当に淹れるのがうまくなったな」
シャムサクララン「えへへ、ありがとう、団長。紅茶も良いけど、本で勉強してるの。毎日だから、いろんなものを淹れられた方がいいかなって」
団長「勉強熱心なんだなあ。お、このスコーンもドライフルーツの甘い風味がスッキリしたお茶にピッタリだな」
シャムサクララン「お昼の買い出しの時に一緒に買ってきたの。私は毎日お茶を淹れてるけど、団長は毎日喜んでくれて、褒めてくれるから、私もこの時間が大好き」
団長「ああ、俺もこの時間は本当に幸せだ…。ふう、本当に落ち着く味だな…」
シャムサクララン「あ、そうだ。ご主人さま、肩はこってませんか?」
団長「肩?確かに最近根詰めてやってたからまあまあ凝ってるが…。まさか、肩もみもやってくれるのか?」
シャムサクララン「はい。ご主人さまを癒すのがメイドの仕事ですので」キリッ
団長(ちょっと違う気もするが)
団長「いやあ、それはありがたい。ぜひともお願いするよ」
シャムサクララン「わかりました、ご主人さま。それじゃ団長こっちのソファに座って。こっちのほうがリラックスできると思うから」
団長「わかった。よいしょっと。よし、俺は準備オッケーだ、いつでも来てくれ」
シャムサクララン「それじゃ、始めるよ」
もみもみ
シャムサクララン「どう?団長、痛かったり、力弱すぎたりしない?」
団長「力はこれくらいでちょうどいいよ。もうちょっと首の付け根辺りをお願いできるか?」
シャムサクララン「うん、わかった。うんしょ、こんな感じでいい?」
団長「あーそこそこ…気持ちいー…」
シャムサクララン「団長、すごい気持ちよさそうな顔してるよ?ちゃんと癒せてよかった。じゃあ、ここを中心に揉んでいくね」
団長「あー、それで頼む…うん…」
シャムサクララン(やっぱり団長もちゃんと鍛えてるのかな。肩もすごいがっしりして、ごつごつしてる…)
シャムサクララン(なんだか、ドキドキしてきたけど、今の私はメイドさんで、疲れてる団長にマッサージしてあげないといかないから、我慢…)
団長「あー、そうだ、手が疲れたらいつでもやめて良いんだぞ?肩もみって結構握力使って疲れるんだよな…」
シャムサクララン「そうなの?私はまだ全然平気だよ?」
団長「昔、親父の肩もみをしてたけど、子供だったから手が小さいのもあってすぐ握力がなくなってさ」
シャムサクララン「今の団長なら、手もおっきいからきっと大丈夫だよ」
団長「あぁ、確かにそうかもな…そうだ、今度シャムサクラランの肩をもませてくれないか?こんなにしてくれたから、せめてものお返しだ」
シャムサクララン「ほんと?でも、私は肩も凝るけど、訓練の後のマッサージが良いな。それでもいい?」
団長「もちろん。花騎士のケアも団長の務めだ。団長と言っても所属の花騎士はシャムサクララン一人だが…」
シャムサクララン「えへへ、やった。背中とかお尻のマッサージは自分ではやりづらいから、楽しみ」
団長(これは全裸になるつもりだな…)
団長「言っておくが、服の上からだからな」
シャムサクララン「それじゃマッサージにならないよ?」
団長「わざわざ脱がなくてもマッサージは出来るぞ。夏の時もオイル塗ってくれって、あれもう凄いドキドキしたんだからな」
シャムサクララン「むぅ。…はむ」
団長「うわあ!?み、耳に何してるんだ!?甘噛み…!?や、やめてくれ!」
シャムサクララン「はむはむ…ふぁめ。らんひょおふぁ、まっふぁーふぃ、ふぃふぇふれるっふぇ、ふぃうまふぇ、ひゃめふぁい」
団長「わかったー!やるから、服脱いでも良いから、やめてくれーっ」
シャムサクララン「…ぷは。もうちょっと舐めたかったのに、残念。団長、もう片方の耳も舐めて良い?」
団長「ダメに決まってるだろ!ほら、肩もみももう大丈夫だ、長い間ありがとう」
シャムサクララン「もういいの?ほかのところも揉んだ方がいい?」わきわき
団長「いや、肩だけで十分だよ、うん。その、とんでもない事があったけど、ありがとう」
シャムサクララン「どういたしまして。もう片方の耳は、団長が寝てる時にするね」
団長「勘弁してくれ…。しかし、ほんとに凄いスタミナだな。さすがは花騎士」
シャムサクララン「私のチェーンソーは重いから、いつの間にか力持ちになっちゃったのかな?」
団長「あぁ、確かにそれはありそうだな。いくら加護があると言っても、筋力を使わないわけじゃないから、いつの間にか鍛えられていたんだろう」
シャムサクララン「ふふっ、いつか団長をお姫様だっこできるくらい、力持ちになっちゃうかも」
団長「いやあ、案外もうできるんじゃないか?と、おお、肩が軽い!お茶のおかげで頭も冴えてるし、まさに心身ともにリフレッシュって感じだ!」
シャムサクララン「えへへ、よかった。じゃあ、お茶の後のマッサージも毎日にする?」
団長「いや、シャムサクラランはいいって言うだろうが、さすがにそれは悪いから、今日みたいに疲れてる日はお願いするよ」
シャムサクララン「うん、わかった。じゃあ、耳舐めは毎日してもいい?」
団長「それはいつもダメ!さ、変なこと言ってないで仕事始めるぞ!ラストパート…というにはまだ量が多いな。今日中には終わらないか…」
シャムサクララン「そう、なの?…あのね、団長。団長が私の事を気遣ってお仕事手伝わせてくれないのは、わかってるけど」
シャムサクララン「私、団長のお手伝いがしたいの。団長になんでも、出来ることをしてあげたい。少しでも団長が幸せになることをしたいし、少しでも団長と一緒に居たい」
シャムサクララン「だめ、かな…?」
団長「シャムサクララン…」
団長「俺は今まで、気をつかい過ぎて、シャムサクラランにやりたいことをさせてやれてなかったんだな…。すまなかった」
シャムサクララン「ううん。団長が私のことを考えてしてくれてたことだから、団長は謝ったりしないで?」
団長「ありがとう、シャムサクララン…。よし、早速だがこの書類仕事を手伝ってもらえるか?」
シャムサクララン「うん。私は、なにをすればいい?」
団長「そうだな、この書類の中から討伐依頼に関するものをまとめてくれ」
シャムサクララン「わかった、がんばる。あ、でも、うまくできなかったら、ごめんなさい…」
団長「いいんだよ、そんなのだんだん上手くできるようになっていけばいいさ。それに、お茶や料理も昔よりずっと上手くなったんだ。仕事だってすぐ上手になるさ」
シャムサクララン「そう、なのかな?いつも団長に励ましてもらえると、私でもやれるのかも、って気持ちになれる。団長、改めて、ありがとう。大好き」
団長「俺もそっくりそのまま返すよ。それで、その、俺も好きだぞ…。あーもう!おしゃべりはここまでにして、さっさと仕事始めるぞ!」
シャムサクララン「ふふっ、はーい」
シャムサクララン(照れてる団長、かわいい。これからは、団長がお仕事してる時も一緒に居られるよね。ふふ、嬉しいな、本当にしあわせ)
◇数時間後◇
団長「いやー、今日中に終わらないかもって思ってたが…こんなに早く終わるとはな。本当にありがとうシャムサクララン、君のおかげだ」
シャムサクララン「どういたしまして。でも、団長が何をすればいいかしっかり教えてくれたからだよ。私、もっと頑張って、出来る秘書さんになるよ」キリッ
団長「ははは、あのシャムサクラランがぴっちりした秘書ルックになるのはぜひとも見てみたいな。期待してるよ」
シャムサクララン「ふふふ、メイドさんの次は秘書さんだね。それじゃあ、晩御飯の準備をしてくるから、団長は休んでて?」
団長「え、いや、シャムサクラランだってずっと仕事手伝ってくれてたし、疲れてるだろ?俺が何か買ってくるよ」
シャムサクララン「もう、何度も言うけど、今日の私はメイドさんなんだよ?今日一日、団長には私のゴホーシを受けてもらわないと、だめ」
団長「しかしそうはいってもなあ…あー、じゃあ、今晩は2人で作るって事でどうだ?それなら良いだろ?」
シャムサクララン「うーん…わかった、それならいいよ。でも、今日は私が頑張って作るから、団長はそのお手伝いをして欲しい」
団長「よし、交渉成立だな。じゃ、作り始めるか」
◇調理完了◇
シャムサクララン「よし、これで出来上がり」
団長「こっちも終わったぞ。トマトソーススパゲティ、鶏むねのロースト、コーンスープにサラダ。食材を買い忘れてたが、なかなか豪勢になったんじゃないか?」
シャムサクララン「そうだね。手伝ってくれてありがとう、団長。今まではあんまりやらなかったけど、2人でお料理するのも楽しいね」
団長「だな、うちの台所は狭いから、今まで分担して飯を作ってたが、やっぱり協力した方が早いし、いいかもな」
シャムサクララン「これからは、出来るだけ2人で一緒にご飯作れたらいいね」
団長「昼はともかく、朝や夕飯なんかはそうした方が良いかもな。じゃ、冷めないうちに頂こうか」
シャムサクララン「そうだった。それじゃあ、いただきます」
団長「いただきます、じゃあ俺はまずコーンスープから。…うん、美味しい。もとは安いコーンの缶詰なのに、シャムサクラランの味付けが良かったんだな」
シャムサクララン「でも、実際に料理してくれたのは団長だよ?」
団長「俺はただ火を入れてかき混ぜてただけだ。俺は今日ほとんど火を見てるくらいだったからな。味付けなんかは全部やってくれただろ?」
シャムサクララン「むー、でも、団長が居なかったら、焦がしちゃったりしてたよ?だから、素直に褒められてほしい」
団長「はは、わかったよ、素直に受けとっておくよ。ありがとな。今度、ちゃんと俺メインで何か作るからさ、その時にもっと褒める準備をしておいてくれ」
シャムサクララン「うん、楽しみにしててね。あれ、楽しみにしてる?どっちだろ?」
団長「どっちもじゃないか?おおっ、このスパゲティもメチャクチャ美味いな!ちゃんとソースが絡んでるし、トマトの味もしっかり出てるのに、青臭さは全然ない」
シャムサクララン「ふふ、団長はいつもすごくおいしそうに食べてくれるから、見てるだけですごくしあわせになれる」
団長「いつも言ってるだろ?俺は美味いものを食べて美味いと言ってるだけだ。さて、それじゃあ鶏のローストをいただこうか」
団長「…うん、中に詰めた香草の香りがしっかり移ってる。ほら、シャムサクラランも食べてくれ。ほら、口開けて」
シャムサクララン「あーん。…もぐもぐ。うん、とっても美味しい。これだけでも、結構おなかいっぱいになるね」
団長「ああ、鶏は偉大な食材だからな」
シャムサクララン「そうなの?聞いたことなかったけど…でも、ほんとに美味しいね」
団長「仕事を終わらせたからこそ、心穏やかに食事が出来るってものだな」
シャムサクララン「じゃあ、また食べさせあいっこする?」
団長「そうだな。この後の予定なんて気にしなくてもいいから、それも良いかもな」
シャムサクララン「うん、じゃあ団長、お口あけて?はい、あーん」
◇食後◇
シャムサクララン「団長、お片付けも手伝ってくれてありがとう。お風呂湧いてるけど、もう入っちゃう?」
団長「おお、準備が良いな。さすがはメイドさん。じゃあ、一番風呂をいただこうかな」
シャムサクララン「はい、ご主人さま。私も準備が出来たらお背中流しにいくね」
団長「やっぱりか…。うん、まあ、お願いするよ…」
◇脱衣場にて◇
団長「まあ、一緒に風呂入るのも初めてなわけじゃないから、そんな変なことも起きないだろ…」
シャムサクララン「ご主人さまー?お着替え手伝いますよー?」
団長「早っ!?お背中どころかまだ俺靴下脱いだところだぞ!?」
シャムサクララン「入浴のお手伝いもメイドのお仕事だよ?だから、お着替え手伝うのもお仕事のうち」
団長「必要ないっていっても、やるんだよな…?」
シャムサクララン「うん。するよ」
団長「わかったよ、もう…好きにしてくれ」
シャムサクララン「ありがとうございます、ご主人さま。では、上着から脱がせていきますね?」
パチン パチン
シャムサクララン「ボタンが取れましたので、腕をあげていただけますか?」
団長「お、おう」
ファサ カチャリ
シャムサクララン「上着はこちらにかけておきますね。では、次はズボンですね」
シャムサクララン「まずはベルトを…後ろから失礼します」
むぎゅ
団長(うわー!完全に胸が当たってる…腰を抱かれてるみたいで、めちゃくちゃヤバい!耐えるんだ俺…)
カチャカチャ
シャムサクララン「はい。ベルトが取れましたので、ひざのあたりまで降ろしていきますね」
団長(裸だって何度も見られてるはずなのに、どうしてこんなに緊張してるんだ…!?やっぱり、今まで聞いたことないような敬語口調だからか!?)
シュルシュル
シャムサクララン「はい、では、左足から脱ぎましょうか。ご主人さま、左足をあげていただけますか?」
団長「う、うむ」
シャムサクララン「では、右足も…」
シャムサクララン「はい、これでズボンは全部脱げました。上着の横にかけておきますね」
シャムサクララン「次はシャツをお脱ぎいただきますね。…すんすん」
団長「!?な、なにしてるんだ?そ、そんなに臭かったか?」
シャムサクララン「いいえ、今日一日、お疲れのようでしたから、少し汗のにおいが…でも、私はこの匂い、好きですよ」
団長(いつもの柔らかい表情のシャムサクラランじゃなくて、まるで出会った頃みたいな、すごいクールな表情と声でこんなこと言われると、め、めちゃくちゃエロい!もうだめだ!)
シャムサクララン「では、ボタンを…」
団長「ちょっと待った!もう敬語禁止!いつもの喋り方にしてくれ!なんか、もうおかしくなるから!」
シャムサクララン「あれ、そうなの?私もなんだかすごく楽しくなってきたのに、残念」
団長「うんとにかくダメだ!俺の着替えをやるのは良いが、敬語はもうだめ!」
シャムサクララン「むぅ、しょうがない。じゃあ、シャツ脱がせるね」
団長「ん、お願いするよ」
シャムサクララン「よいしょ、よいしょ。はい、団長、ばんざいして?」
団長「うい」
シャムサクララン「ありがと。よい、しょっと」
団長(く、これでついに残す布は1枚…)
シャムサクララン「おおー、いつ見てもすごいね、団長。筋肉の形がしっかりわかる」つつー
団長「ひぃっ!不意打ちはやめてくれ!」
シャムサクララン「ふふふ、それじゃあ、これで最後だね。今度は一気に下まで降ろすね?」
団長「あ、ああ…一思いにやってくれ」
団長(人に着替えさせてもらうって、こんなに恥ずかしい事だったのか!?こんなの毎日やってるお偉いさんたちはとんだ変態だぞ…)
シャムサクララン「しゅるしゅるー…はい、団長、足上げて?」
団長「くぅ、なんという辱めだ…」
シャムサクララン「どうして?もう私たち、結構お互いの裸を見てると思うよ?」
団長「改めて口にされるとそれも恥ずかしいが、これはもうなんというか、特別恥ずかしいんだ…」
シャムサクララン「団長は恥ずかしがり屋さんだね。あ、今度私もやってもらったら、団長の気持ちがわかるかな?」
団長「いいだろう、めちゃくちゃ恥ずかしいから、覚悟しておくんだな…」
シャムサクララン「ふふふ、楽しみにしてるね?じゃあ、服も脱げたし、お風呂はいろっか。まずは頭から洗ってあげるね」
団長「お、ありがとう」
キュッキュッ シャー
シャムサクララン「…うん。あったかくなった。団長、シャワーかけるよ?」
団長「うい、頼む」
団長「ふー、あったけー…」
シャムサクララン「それじゃあ、まずはこのまま頭を洗って、汚れを落としていくね」
シャムサクララン「次はシャンプーをつけて洗うね。目にシャンプーが入らないように、目をつぶっててね」
しゃかしゃか
シャムサクララン「かゆいところはございませんか~?」
団長「うーん、散髪に行くたびに思うが、頭を洗ってもらうのってなんでこんな気持ちいいんだろうな…」
シャムサクララン「そんなにきもちいいの?よかった。あ、そうだ。これからは毎日お互いにあらいっこしたらすごく幸せかも」
団長「あー、それもいいかもな…今の俺はもうその程度では恥ずかしがらない…前にも一緒に入ってお互いの体をあらったけど、あの時頭はやらなかったしな」
シャムサクララン「じゃあお着替えもこれからは毎日お互いがやる?」
団長「それは勘弁してくれ…」
シャムサクララン「ふふ、そろそろ洗い流すね。団長、お湯かけるよ?」
団長「よろしく頼む」
シャー
シャムサクララン「はい、終わったよ」
団長「あー、人にやってもらうといつもよりずっとサッパリするな。ありがとう」
シャムサクララン「じゃ、次はトリートメントしていくよ」
団長「トリートメントか、自分じゃあんまりやらないから、すっかり忘れてたよ」
シャムサクララン「男の人でもちゃんとしないと髪の毛いたんじゃうよ?」
団長「シャムサクラランは本当に綺麗な髪だもんな。やっぱりちゃんと色々やってるんだな」
シャムサクララン「本当?ふふふ、嬉しいな。団長に褒めてもらえるなら、ちゃんとしててよかった」
団長「黒いけど、透き通ってるみたいで、光が当たると本当に宝石みたいな、きれいな髪だよ。風になびいてる時なんか、いつも見とれてる」
シャムサクララン「そこまで褒めてもらえると、ちょっと照れるかも…。じゃあ、流すね」
シャムサクララン「これで頭は終わりだね。それじゃあ体を洗っていくよ」
団長「え、いや、今回は背中だけじゃないのか…?前は断固死守するぞ!」
シャムサクララン「むぅ、わかった。じゃあ、背中と、腕を洗わせて?」
団長「腕か…それならいいか…わかった。お願いするよ」
シャムサクララン「はーい。それじゃ、よく泡立てて…団長?背中触るよ?」
団長「うむ、いつでも来い」
ぴた
団長「うぅっ、わかってても、ちょっとゾクゾクするな」
さわさわ
シャムサクララン「団長の背中、本当にごつごつしてるね」
団長「ふふん、いくら書類仕事中心とはいえ、前線に出なきゃいけない以上鍛えてなきゃいけないからな」
シャムサクララン「普段のお仕事だけでも大変なのに、団長は頑張り屋さんだね。ふふ、かっこいいよ、団長」
団長「お、おう、ありがとうな」
シャムサクララン「じゃあ、腕を洗うから、腕のほうに動くね」
団長「ん、了解…!?」
団長(当たり前だが、シャムサクラランはまだメイド服を着ていて…つまりこの空間で俺だけ全裸…改めて認識すると、むちゃくちゃドキドキしてきた…)
団長(なんというか、風呂場なんだから、脱いでる方が普通なんだが、まるで露出してるようなそんな気分になる…)
シャムサクララン「団長?どうかした?」
団長「ああいや、何でもない…続けてくれ」
シャムサクララン「右腕から洗っていくね。団長、手、広げて?」
団長「お、おう」
団長(シャムサクラランは泡まみれの真っ白で細い両の指で、俺の指を一本一本丁寧に洗っていく…)
団長(シャムサクラランとはこれまで何度も手をつないだことがあるが、それとはまったく違う感覚。俺の手を上下から挟み込んで、指の間を親指で優しく擦られる)
団長(片方の手で手首を持たれ、仕上げとばかりに指を一本ずつ、5本の指でこちらの指の根元まで包み、指先へ抜けていく)
団長(それは否応にも、行為を想起させ、非常にいやらしく映った)
団長(指を洗い終わると次は手のひらと手の甲だ。受け皿のように広げた手にこちらの手の甲を乗せ、手のひらをマッサージしていく)
団長(手首まで洗い終わると、シャムサクラランは両手で輪を作り、そこに俺の腕を通して洗っていく。だんだんと輪が肘に近づいていく)
団長(手先にたまっていた疲れがほぐれていくようで心地よい。しかし、肘を越え二の腕に進んでくると、あることを思い出した)
団長(子供の頃にやっていたくすぐり遊びのひとつで、手の先から指をだんだんと腋に近づけていくというものだ)
団長(腋に触らずとも、指が近づいていくだけでくすぐったくなるものだが、今まさにその状態で、)
団長(子供の頃はくすぐったさだったが、今感じているものは、どちらかといえば性的な感覚に近いものだ)
団長(そして腋に指が触れ…俺の体は目で見てわかる程度に大きく跳ねた)
シャムサクララン「団長…!?どうしたの?息も荒いし、もしかして今何か辛いの?」
団長「ふー…ふー…いや、別に身体は、うん、健康だから大丈夫だ。それでお願いがあるんだが、やっぱりもう片方の腕は自分でやらせてもらっていいか?」
シャムサクララン「なんだかよくわからないけど、わかった…」
団長「あー、頭と、背中と、片腕、洗ってくれてありがとうな。洗い終わって、しばらくしたらすぐ出るから、次はシャムサクラランが入ってくれ」
シャムサクララン「う、うん。でも、団長もゆっくり暖まったほうがいいよ?」
団長「俺は大丈夫だ…もう十分暖まったから…暑いくらいに」
シャムサクララン「そ、そうなの?じゃあお部屋に戻ってるね」
団長「うん、ありがとな」
団長(めっちゃやばかった…明日からは覚悟しておこう…)
◇二人とも入浴後◇
シャムサクララン「お風呂あがったよ。あれ、団長すごくぐったりしてるね。やっぱりどこか辛いの?」
団長「いや、そういうわけじゃないんだが、どっと疲れた…」
シャムサクララン「団長今日はたくさんお仕事してたから、気が抜けて疲れが出てきたのかな?」
団長「うん、まあ、そういうことにしておくか…すまないが、もう寝ることにするよ」
シャムサクララン「あ、そうなの?じゃあ、メイドとしての今日最後のゴホーシをしなくちゃ」
団長「最後のご奉仕…?ってまさか…」
シャムサクララン「あ、えっと、えっちな事も考えてたけど、団長今日は疲れてるから、団長が眠るまで膝枕してあげようと思ってるんだけど、どうかな?」
団長「あー、そ、そうだったのか。すまん。それじゃ膝枕をお願いするよ」
シャムサクララン「わかりました、ご主人さま」
◇ベッドにて◇
シャムサクララン「じゃあ団長、おひざどうぞ」
団長「失礼します…」
シャムサクララン「もっとお腹に頭くっつけて良いよ。お風呂あがりたてだから、その方があったかくて気持ちいいと思うよ?」
団長「いいのか?では、お言葉に甘えて…」
シャムサクララン「ふふ。団長、私のひざ、固くない?寝づらかったら、普通の枕に変えるよ」
団長「いやー、めちゃくちゃ柔らかくて、最高の寝心地だ…。それに、シャムサクラランの香りも一番近くで感じられて、すぐ眠りそうだ…」
シャムサクララン「よかった。じゃあ、眠るまでなでなでしてあげるね」
団長「おおー、気持ちいいー…」
団長「すごいな、今俺の視界はシャムサクラランだけだ。あー、これは良い夢が見れそうだ…」
シャムサクララン「そうなの?団長には今、私以外のものが見えてないんだね。それって、なんだかすごく、ドキドキする」
団長「そろそろ限界だ…。おやすみ、シャムサクララン。また、明日…」
シャムサクララン「おやすみ団長。今日一日すごく頑張ったね。また明日」
シャムサクララン「ふふっ、やっぱり団長の寝顔、かわいい。これくらいなら、起きないよね。ん…ちゅっ」
◇翌朝◇
団長「ん…今日は俺の方が早く起きたみたいだな」
シャムサクララン「ふあ…団長、おはよう。むぅ、今朝は団長の寝顔、見られなかった…残念」
シャムサクララン「明日はぜったい私の方が先に起きて、団長の寝顔をじっくり見てから、おはようのちゅーで起こす…」
団長「ふふん、俺だってシャムサクラランの寝顔を見たいからな。やられっぱなしじゃないさ」
シャムサクララン「これからは毎朝譲れない戦いだね…!」
団長「そういう事だな。昨日は本当に色々ありがとうな。仕事も手伝ってくれたおかげで今日は一日休みだ」
シャムサクララン「どういたしまして。それじゃあ団長、今日はどうする?」
これで終わりです。
探偵団までに間に合わせようと急いで投げすぎた気もしますが、html依頼出してきます
おつおつ
爆弾…嫌な事件だったね
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