【モバマスSS】藍子「プロデューサーさんは目薬が苦手」 (16)

※登場するPは藍子の専属Pです


【プロデューサーさんは目薬が苦手】

藍子「あれ? プロデューサーさん、どうしたんですか?」

P「ああ藍子、実は最近ちょっと眼の調子が悪くて」

P「病院に行ったらちょっと炎症を起こしてるだけで、目薬で治るって言われたんだけど」

P「俺、目薬さすのって超苦手でさ。何回やっても目に入らなかったり、目を閉じちゃったりで」

藍子「あ、じゃあプロデューサーさん、私がさしてあげますよ」

P「えっ、いいのか?」

藍子「はいっ、じゃあこっちへどうぞ♪」ポンポン

P「えっ」

藍子「? どうしたんですか?」

P「なんで膝叩いてんの?」

藍子「膝枕するので、おいでーってことですけど」

P「いや、なんで目薬さすのに膝枕?」

藍子「? だって膝枕しないと目薬させないじゃないですか」

P「いやそんなことは」

P(っていうかアイドルに、しかも藍子に膝枕してもらうとか絵面的にも法的にもいろいろアウt)

藍子「どうぞ♪」ニコッ

P「あっ」

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P「藍子の誘惑には勝てなかったよ・・・」

P(ふともも超やわらけえ・・・あとめっちゃいい匂いする・・・)

藍子「はーい、じゃあいきますね! まずは右目からー」

P(しかも膝枕されながら藍子と見つめ合う形になってあっ藍子の目ってすっごい綺麗な)

ピチョンッ

P「あああああああ目があああああああ、目がああああああああああ!!」

藍子「えっ、そんな刺激の強い目薬だったんですか!?」

P「そんなことはないんだけど目に異物が入る感覚がどうも苦手で」

藍子「ご、ごめんなさいプロデューサーさん・・・わ、私そうとは知らずに」

P「いや藍子が悪いわけじゃなくて!」

藍子「隙ありっ」ピチョンッ

P「ぐわああああああああ!」

【プロデューサーさんはコーヒーが苦手】

藍子「あ、プロデューサーさーん、こっちでーす」フリフリ

P「おう藍子、お待たせ。で、今日はまた珍しい喫茶店だな」

藍子「はい、この前お散歩してたら偶然見つけて、すごく雰囲気が良さそうだったので入ってみたんです」

藍子「そうしたら食べ物のメニューの種類がすごく多くって・・・どれも気になったのでしばらく通い詰めることにしました」

P「確かにケーキだけで何種類あるんだこれ・・・あ、店員さーん、ホットティーのストレートとザッハトルテで」

藍子「あ、ザッハトルテも美味しそうですよね」

P「あとで一口あげるよ」

藍子「ありがとうございます♪」

藍子「そういえばプロデューサーさんがコーヒー飲んでるのって見たことない気がするんですけど」

P「ああ、あんま好きじゃないんだよな・・・高校生の時に飲んだコーヒーがあんま美味しくなくて」

P「それ以来なんか敬遠しちゃうんだよなあ・・・」

藍子「うーん、もともと味が苦手なのか、それともそのコーヒーが合わなかっただけなんでしょうか・・・?」

藍子「あ、じゃあ私の頼んだコーヒーちょっと飲んでみますか?」

P「えっ?」

藍子「私はここのコーヒー、すごく美味しいと思いますし・・・はいっ」

P(いやちょっと待て明らかに中身減ってるよな? つまり藍子が口をつけて飲んだコーヒーってことで)

藍子「どうぞ?」ニコッ

P「あっ」

藍子「どうですかプロデューサーさん?」

P「(ドキドキしすぎて)味がよくわからん・・・」

藍子「? とりあえず、美味しくないってことはないんですよね?」

P「・・・まあそうなるのか?」

藍子「じゃあ、いろいろ試してみませんか? 使う豆の種類や焙煎の方法なんかですっごく味も変わりますし」

藍子「プロデューサーさんに合ったコーヒーが見つかるかもしれませんし」

P(まあ、自分で頼んで自分が飲む分にはこんな心臓に悪いことにはならないか)

藍子「あ、大丈夫ですよ? ちゃんとプロデューサーさんが飲む前に私が味見しますから!」

P(あっ俺死んだわ)

【プロデューサーさんは泳ぎが苦手】

藍子「えっ? プロデューサーさんって泳げないんですか?」

P「人の身体は浮くようにはできていない」

藍子「さすがにそんなことはありませんよ?」

P「いいんだいいんだ。日常生活を送るうえで泳げないことは何のマイナスにもならない」

藍子「・・・それなのに、なんでプロデューサーさん」

藍子「○○ホテルの付設プールのペア利用券なんて持ってるんですか?」

P「・・・・・・」

藍子「ここって確か、有名なホテルですよね? プールを使うだけでもけっこうお金がかかるはずの」

P「・・・・・・だって」

P「藍子の水着とか、見たいし」

藍子「・・・えっ?」

藍子「わ、私の水着姿が見たくて、こんな高い買い物したんですか?」

P「いっそプールに誘うなら断りづらそうな価格帯にしようとか思ってないですし」

藍子「・・・ほんとに断られるかもって思ってたんですか?」

P「いや、藍子はなんだかんだで一緒に来てくれそうだけど」

藍子「まあ断るんですけどねっ」

P「断るの!?」

藍子「だってプロデューサーさん、泳げないのにこんな豪華なプールなんて、せっかくの楽しさが半減しちゃいますよ?」

P「でもなあ・・・」

藍子「ちなみにこのチケット、まだ有効期限ありますよね?」

P「ああ、一年間だったっけか」

藍子「じゃあここのプールに行く前に、346プロと契約してるジムのプールで一緒に泳ぎの練習しましょう!」

P「いやそれは・・・えっ、一緒に?」

藍子「私が教えてあげますよっ」

P(ちょっと待てそんな羨まけしからんイベントがあるならこのチケットもういらないんじゃ)

藍子「それで、プロデューサーさんが泳げるようになったら一緒にこのホテルのプールに行きましょう」

藍子「・・・その時までに、とっておきの水着を用意しておきますから」

P「よろしく頼む藍子。絶対泳げるようにならないといけない理由ができた」

【プロデューサーさんはホラーが苦手】

藍子「この前小梅ちゃんに借りたブルーレイがあるんですけど、プロデューサーさん一緒に観ませんか?」

P「白坂さんから借りたって時点で嫌な予感しかしない」

藍子「これなんですけど・・・」

P「やっぱそういうやつじゃないかああああああああ!パッケージの時点で怖え!」

藍子「プロデューサーさんってホラーは苦手なんでしたっけ?」

P「海外作品にありがちなパニックホラーなら大丈夫なんだよ・・・」

藍子「和製ホラーがダメなんですか? じゃあ『リング』とかは・・・」

P「昔友達同士で鑑賞会やったときに3回気絶した」

藍子「そこまでですか」

P「そんで観終わった後、ベランダの窓に顔が映ってるって話を聞いてもう一周させられたの未だに許してねえから」

藍子「・・・じゃあ、プロデューサーさんと一緒に観るのは無理そうですね」

藍子「私も、一人で観るのは怖くって・・・プロデューサーさんが一緒なら、心強いなあって思ったんですけど」ギュッ

P「任せとけ藍子。俺がついてるから」


3回気絶した。

【プロデューサーさんはピーマンが苦手】

P「お疲れ藍子。いい表情をしっかり撮ってもらえたから予定よりだいぶ時間余ったな」

藍子「きっと、プロデューサーさんが見ててくれたからですねっ」

P「しかし昼休憩の前に終わるとは思ってなかったなあ・・・帰ってから何しようか」

藍子「あ、じゃあ帰る前にちょっとお買い物に付き合ってもらってもいいですか? 近くに美味しいお菓子屋さんがあって」

P「OK、じゃあ・・・っと、そういえば先方からお昼用に弁当を貰ってるんだけど、食べてから行くか?」

藍子「そうしましょうか」

P「じゃああっちで食べようか」


P「はい、これ藍子の分な」

藍子「ありがとうございます・・・わあっ、美味しそうなお弁当ですねっ」

P「おおっ、凄いな。彩りも綺麗だし種類も豊富だし。どこで売ってるんだろ」

藍子「あとで聞いてみますか?」

P「そうしようか」

藍子「じゃあ、いただきます」

P「いただきます」

P「ふう、ごちそうさまでした」

藍子「ごちそうさまでした・・・あれ?」

藍子「プロデューサーさん、お弁当まだ残ってますよ?」

P「えっ、いやこれはだな」

藍子「・・・プロデューサーさん、まさかピーマン苦手なんですか?」

P「・・・ああ」

藍子「ちなみにアレルギーとかでは」

P「そういうわけじゃなくて単純に味がだな」

藍子「好き嫌いしちゃダメじゃないですか」

P「ピーマンなど食べられなくても日常生活に支障はない」

藍子「この前、年少組の子たちに『好き嫌いなくちゃんと食べないと大きくなれないぞ』って言ってたじゃないですか」

P「いやもう俺大きくはならないだろ」

藍子「でも、プロデューサーさん私以外の子もちゃんと見てあげてるのといっしょで、みんなもプロデューサーさんのことは見てますよ?」

藍子「やっぱり、プロデューサーさんがみんなの模範にならないと」

P「そ、それはだな・・・」

藍子「・・・・・・」

P「・・・・・・」

藍子「『じゃあ藍子は好き嫌いばっかりだったんだな』とか思ってたら鳩尾に正拳突きですよ」

P「いえそんなことは決して・・・ってか物騒なこと言わないでくれ」

藍子「・・・じゃあ、この残ったピーマンを・・・」

P「ん、どうした藍子? 俺の代わりに食べてくれるのか?」

藍子「はいプロデューサーさん、あーん♪」

P「!!?」

P(ま、まさかあの夢にまで見た女の子からの『あーん』がこんなところで!?)

P(でもピーマン・・・でも、藍子の・・・いやでも・・・ううっ・・・)

藍子「あーん♪」ニコッ

P「あっ」


藍子「どうですかプロデューサーさん?」

P「ううっ、ピーマンの味がする・・・」モグモグ

藍子「ピーマンだから当たり前じゃないですか」

【プロデューサーさんは涙が苦手】

藍子「・・・ごめんなさい、プロデューサーさん」

藍子「また・・・届きませんでした」

P「・・・総合6位、属性別1位。10位以内の顔ぶれを見てもすごく頑張ったと思う」

P「正直今年は北条さんが強い、対抗が鷺沢さんって見方が強かったからな」

藍子「はい・・・去年の未央ちゃんが、本当にすごくって、キラキラしてて・・・私もって思って」

藍子「でも今年は、加蓮ちゃんが、ほんとにきれいでっ、でもっ、」

藍子「わたしもっ、一年、ずっと、がんばってきてっ、でもっ、わた、しがっ、わたしが、もっとっ」グスッ

P「・・・ああ、綺麗事は言わない。北条さんをはじめ、トップクラスのアイドルはきっと藍子以上に努力してる」

P「今の藍子にまだ足りないものがあって、それは藍子がもっと頑張ったら手に入ったものだったのかもしれない」

藍子「・・・・・・」グスッ

P「でも、それだけじゃない。俺だって責任がある」

藍子「っ!」

P「もっと藍子の魅力を引き出す方法はなかったのか。伝える手段はなかったのか。今の方向性は間違っていないのか」

P「藍子がちゃんと成長できる環境は整えられていたのか。もっといい仕事は取ってこられなかったか」

P「俺にももっと足りてない部分があったんじゃないか、そのせいで藍子を悲しませてしまったんじゃないか」

藍子「そ、そんなことっ!わ、私が」

P「ところで、藍子」

藍子「・・・はい」

P「藍子が泣いてるの見ると胸が締め付けられるみたいでさ」

P「つくづく男は女の涙ってのには弱いんだなあと実感してるんだけど」

藍子「・・・ふふっ、そうですね。さっきからプロデューサーさん、慌てっぷりが凄いですし」

藍子「プロデューサーさんが、オロオロしながら頑張って喋ってるの見たら、涙もひっこんじゃいました」

P「でもさあ、俺たぶん藍子の嬉し泣きってそう嫌いじゃないと思うんだよな」

藍子「・・・!」

P「藍子、今の俺たちに足りないものがあるなら俺たちにはまだ伸びしろがあるってことだ」

P「今度は藍子があの舞台に立てるように、また一緒に頑張ろうな」

藍子「・・・はいっ!またよろしくお願いします、プロデューサーさん!」

【プロデューサーさんは???が苦手】

藍子「プロデューサーさんって苦手なもの多いですよね」

P「まあな。藍子にはさんざん見られちまったからもう隠す必要もないし」

藍子「でも、そのうちいくつかは克服しましたよね。プールも行きましたし」

P「藍子がピーマンいっぱいの手作り弁当持ってきたときは天使のような悪魔の笑顔に見えたよ」

藍子「それに、私の嬉し涙も見せちゃいましたしねっ」

P「ホラーは・・・まだ苦手だな」

藍子「それでプロデューサーさん、他に何か苦手なことはないですか?」

P「うわー藍子がこれ以上人の弱点をさらけ出そうとしてくるー、恐ろしい子!」

藍子「ちーがーいーまーすっ!また克服のお手伝いができたらって思ったんですっ」

P「うーん、そうだな、他に苦手なことか・・・」

P「・・・・・・」

藍子「プロデューサーさん?」

P「一個、思いついた、けど」

藍子「なんですか?」

P「あんま言いたくないんだよなあ・・・」

藍子「ダメですよ? プロデューサーさんもまだまだ成長してもらわないと」

P「・・・・・・甘えるのが、苦手、かな」

藍子「・・・・・・」

藍子「・・・・・・ふふっ、あははははははは!」

P「だから言いたくなかったんだよ・・・」

藍子「だっ、だって、プロデューサーさん、顔真っ赤にして、そんな、あはははっ!」

P「・・・・・・」

藍子「もーっ、拗ねないでくださいよ」

藍子「でも、それならまた一緒に克服しないといけないですねっ」

P「・・・そうだな」

藍子「じゃあ、今日はプロデューサーさんをいっぱい甘やかしちゃいますねっ」

藍子「じゃあプロデューサーさん・・・どうぞ♪」

以上で完結です。ここまで読んでくれた方ありがとうございました。
このP、そのうちキスが苦手とかえっちが苦手とか子供が苦手とか言い出しやがりますよ
かーっ!見んね藍子!卑しか男ばい!

おつでした
前作以来、このダダ甘空間に未央と茜は耐えられなかったのかなw

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