天空橋朋花が聖母でなくなったとき (11)
アイドルマスターミリオンライブ、天空橋朋花のR18SSです。
イラマチオ描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
ちょっと久しぶりなので誤字脱字・おかしなところなどあるかもしれません。
指摘や批評など、気軽に頂ければ幸いです。
天空橋朋花は、聖母である。
持って生まれたそのカリスマ性、聖母たらんとする歳不相応な精神性、自分を崇める子豚ちゃん達への飽くなき献身性。
天空橋朋花はまさに、言行一致する紛うことなき聖母だった。
そんな朋花をプロデューサーとして支えているうちに、思ったことがある。
彼女がいう聖母という存在は、そのまま聖母マリアではないのだ、と。
むしろ自分を信奉する人々へ無償の愛を献身的に振りまく様は、イエスのそれに近い。
子豚ちゃんたちの欲するところを察し、与える。
それは敢えて表すならば『アガペー』とさえ言える。
実際、朋花はどのようにすれば子豚ちゃんたちが一番喜んでくれるのか、そしてそれを実現するために、自分はどれほど努力を重ねなければならないのか、いつでも考えていた。
だからこそ、彼女はどうしようもなく、これ以上ないほどに人間だった。
神の奇跡なんてもので全てを簡単に解決などできない。
聖母であろうとするその道程には、常に苦難が山積していた。
ならば。
ならば本当に、天空橋朋花の精神には、一片の瑕疵もないと言えるのだろうか――
――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*
「んっ…ちゅ、れろ……は、ぁ」
薄暗い室内に響くのは、ぬめりを帯びた水音。
ある程度の性知識を持った者であれば、その水音に含まれる淫靡な響きを感じ取れることだろう。
「ぁは、プロデューサーさんの…おっきぃですね~」
その声に導かれるようにして視線を自分の股に下ろせば、そこには私のモノに顔を埋める全裸の朋花の姿があった。
もはや普段の聖母らしさなど欠片もない、火照ったように蕩けた表情で、私のモノを見つめている。
正直なところ、自分のモノが特別大きいとは思わないが、朋花も他の比較対象があるわけでもないし、何よりそう言われて嬉しくない男などいるまい。
ここはとあるマンションの一室。
自宅とは別に、何かあったときのために劇場の近くに借りてある部屋だ。
もっとも、現在はこうして朋花との秘密の逢瀬のために使われるばかりなのだが。
私は固く屹立したモノに見惚れている朋花を見咎めたように、手元の真っ赤な紐を引っ張る。
紐は手元から朋花の首元へと伸びていて、その先には綺麗な白い首に巻かれた赤い首輪が光っていた。
当然、首輪につながった紐を引っ張ったのだから、朋花の顔はさらに私のモノに押し付けられる。
「ぁ、申し訳…ありません…」
普段の高潔で凛とした態度とは全く違う、許しを乞うような視線を上目遣いに一瞬向けて、朋花は再び私のモノに舌を這わせ始めた。
味わうように、奉仕するように。朋花は跪いたまま、一心不乱にフェラチオを続けている。
自己弁護をするならば、この淫らな行為は何も私が無理矢理に朋花を犯しているわけではない。
それどころか、これは朋花の望んだ行為ですらある。
いつしか私が疑念を抱いた通り、朋花の精神には誰も気付かぬうちに傷が付いていた。
人の身でありながら、神のような聖母たらんとするその生き方は、朋花本人でさえ自覚しないまま、その心にストレスを溜め込んでいたらしい。
それに気づいた私は、あまり褒められたやり方ではないものの、催眠術を使って朋花本人も自覚してない願望を引き出すことにした。
催眠に必要不可欠な信頼関係はアイドルとプロデューサーとして十分に築いていたし、朋花のためと思えば催眠術の会得などそう辛くはなかった。
その結果わかったのは、彼女が『罰』を受けたがっているということ。
聖母として生きてきた中で、朋花自身の思い描く聖母という存在に相応しくない行いをすることがあった。
それは他人から見ればなんてことのない失敗なのだけれど、彼女はそれを失敗として、過ちとして、誰かと共有することができなかった。
なぜなら彼女は聖母だから。
子豚ちゃんたちを導くべき、失敗などしない、過ちなど犯さない聖母だから。
だから罰を受けたかった。信頼する誰かに罰されることで、自分の過ちや失敗が許されると思ったから。
そのある種歪んだ、しかしある種純粋な思いを否定することなどできるはずもなく。
私はその時から、定期的に朋花をこの部屋に呼びつけては、催眠術を使って彼女に罰を与えている。
罰の内容がこういうことなのは、聖母である朋花にとってこれが一番罰になるだろうと思ったからだ。
今の朋花はこの状況を何も疑っていないし、この罰も自分が望んだこととして認識している。
「もっと奥まで咥えたらどうだ? 朋花」
意識的に高圧的な響きになるように、そう声をかける。
これは罰なのだから、とは思うのだが、こうして罰であることを印象づけるような方法を取ると、朋花はひどく嬉しそうな顔をするのだ。
「ぁ、はいっ。ん、ぐ…ぅぐ、ん」
発情したような薄く桜色に染まった顔に喜色を浮かべて返事をした朋花は、私のモノを根本まで咥えようと顔を進める。
しかしその整った小さな顔では、さすがにモノの七割程度までしか飲み込むことはできない。
それ以上は本能が邪魔をして進めない。これ以上はダメだ、と。
しかしながらこれは罰なのだ。他でもない、朋花が望んだ。
だから根本まで咥え『させなければならない』。
「んぐぅっ! ぐ、ごっ、ぉ、ぇっ!」
特徴的な朋花のお団子に手を添え、力を込める。
抵抗など微塵も考えていなかった彼女の頭が、いとも簡単にモノの根本まで進んだ。
肉体としての本能を無視した行為に、当然のことながら朋花は苦しそうにえずくものの、お構いなしに朋花の頭を掴んで前後させる。
朋花の口と喉を犯すように、自分勝手に使用するように、今はただ自分の快楽だけを追い求めて。
何十秒か、さすがに一分はしていないと思うが、朋花が俺の太ももを三回手のひらで叩く。
それを感じて、私は一際喉の奥までモノを突き入れてから、口内から引き抜いた。
「っは、はぁっ! ぅえ、げほっ!」
喉を犯していたモノから開放され、ようやく満足に咳き込むことができるようになると、朋花はしばらくむせ続けた。
しかしその表情は苦悶ばかりでなく、誰が見ても分かるほど悦楽に染まっていた。
たっぷりと口内を犯した私のモノは朋花の唾液塗れで、ぬめぬめといやらしく屹立したままだ。
「ぁは。プロデューサーさん…ありがとうございます~」
口調だけはいつものように、しかし声色には桃色の空気をにじませて。
イラマチオによって垂れた唾液を拭おうともせずに、朋花は私にお礼の言葉を放った。
自分の過ちを罰してくれたのだから、感謝する。
もはやこの部屋において私と朋花は、アイドルとプロデューサーではなく、聖母とそれを支えるものでもなく、ただの男女の主従であった。
呼吸を整えた朋花はベッドの上に膝立ちになる。
そこからうつ伏せに上半身を寝かせ、手を背中側で組んで私の行動を待っていた。
これももう幾度となく行ったことで、既に慣れてしまった。
私は朋花の手首に持参した手枷を嵌め、さらに目隠しを巻く。
先程までよりも自由を奪われたはずの朋花だが、実のところその心は歓喜に震えているのを知っている。
この嗜好に関して、私は催眠術で操作していたりはしない。
罰の方法にセックスを用いることに疑問を感じないようにはしているが、趣味嗜好に関しては生のままだ。
すなわち、朋花は元々ドMの部類だったということ。
さもありなん。言動はあれだが、朋花の行動は基本的に奉仕的なのだ。
「いくぞ、朋花」
モノの先端を朋花の秘所に当てる。
挿入の時は半ば無意識に、確認するような言葉を発してしまう。
これは罰なのだから、そんな優しいことをする必要はないというのに。
「…はい、プロデューサーさん。私を、罰して(汚して)ください~」
朋花がその言葉を言い終わるかどうかのうちに、既にびしょびしょに濡れていた秘所へモノを一気に突き入れた。
「あっ! は、ぁ…っ、ぁっ、が…!」
いきなり奥まで貫かれた朋花は、まさに串刺しにされたかのように背を仰け反らせ、声にならない声を上げる。
もちろんそれは苦しさによるものではなく、強い快楽によるものに他ならない。
その証拠に、酸素を求める金魚のようにぱくぱくと動くその口元は、見てられないほどに蕩けきっていた。
「ほら、ちゃんと聖母の声を聞かせてくれよ」
だからといってここで一旦休ませたりはしない。これは、罰なのだから。
呼吸もままならない朋花に構うことなく、私は腰を動かし始める。
モノが抜ける寸前まで腰を引き、また一番奥まで突き入れる。それを愚直なまでに繰り返す。
「あっ、や…! そんな、はげしっ」
技術もなにもない、ただ激しいだけのピストンだが、朋花には効果絶大のようだ。
もっとも、その方が罰だと実感できるのだろう。
自由を奪われ、ただ激しく犯される。聖母にとってこれ以上の背信があろうか。
そんな益体もないことを思いながら、朋花の膣内を蹂躙していく。
生のまま突き入れられたモノに、様々な快感な叩きつけるように伝わってくる。
愛液のヌルヌルとした滑りに、歳相応といえる狭い膣壁の締り、興奮による熱量。
そのどれもが、私にとっては脳を焦がすかのような至上の快楽にほかならない。
「はっ、ぁ…ごめん、なさい…っ!」
どうやら朋花の絶頂も近いようだ。
朋花は性感が高まってくると意味もなく謝り始める癖がある。
これが罰を受けている意識からくるものなのか、それとも生来のドM気質からくるものなのかはわからないが、この言葉を聞くと今受けている快楽が倍増するかのように興奮する。
元々残っていたかどうか定かですらない理性が、弾け飛ぶような、感覚。
「ぐっ、朋花…! 中に出すぞ!」
「はいっ、はい! プロデューサーさんっ、中に、くだっ、さい!」
朋花の声に従うままに、より一層深くまでモノを突き入れる。
モノの根本からせり上がるような感覚に身を委ね、私はそのまま朋花の中へと精液を大量に吐き出していく。
マンガでもないのに、本当にビュルビュルと擬音が聞こえてきそうなほど勢いよく精液を吐き出し続けた私のモノは、さらに数度脈動してから大人しくなった。
「ぅ、ふぅ……」
充足感が存分に詰まった息を吐きだしつつ、朋花の中からモノを抜く前に手枷や目隠しを外していく。
荒い息を吐いてベッドに横たわる朋花の後ろ姿を見ていると、今精液を出し尽くしたはずのモノに、再び固さが宿っていくのを感じた。
「にゃっ!? ぷ、プロデューサーさん、なんでまた大きく…! ふあぁっ!」
幸いにして夜は長い。
まだまだたっぷりと、罰を与えてやるからな、朋花。
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*
私、天空橋朋花は、聖母でした。
ええ、今となってはもう、過去形です。
「すごい…こんなにいっぱい…」
もう夜明けに近い真夜中。少し体を起こしてみれば、私の秘所から溢れてくるのは、何度注がれたかわからない、あの人の精。
紛れもない、隣で安らかな寝息を立てているプロデューサーさんのものだ。
それが私の中に注がれたものだと実感して、嬉しさを覚えてしまう反面、後ろめたさを感じてしまう。
「催眠術(こんな手段)を使うだなんて、私はどうしようもない弱虫ですね~」
努めていつもどおりの声色で、自嘲的につぶやく。
そう、催眠術を使ったのは、私の方。
プロデューサーさんに偽の記憶を植え付け、私を罰するためという理由を付けさせて、私を犯させた。
そうでもしないと、プロデューサーさんが私に手を出すことなんてなかったでしょうし、あんな酷いことはしないでしょうからね。
聖母であるはずの私は、いつしか恋をしていました。
でも弱虫な私はその想いを伝えることを恐れ、かといって、隠し続けることも限界でした。
だからこんな方法で、彼と体を重ねることに満足を見出してしまったのです。
私が聖母でなくなったのは、プロデューサーさんに恋をしたときではありません。
私が聖母でなくなったのは、プロデューサーさんに自分を犯させたときでもありません。
私が聖母でなくなったのは
自らの弱さで愛する人の心を捻じ曲げたときなのです。
以上です。
久しぶりすぎてスレタイに【ミリマス】とか付け忘れるという失態…!
ともあれ、なんかこうシリアスな感じに書きましたが、言いたいことは唯一つ。
朋花様って絶対ドMだよね、ってことだけです。
> 朋花様って絶対ドMだよね
分かる。乙です
天空橋朋花(15)Vo/Fa
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