絵里「誰が穂乃果のお姉ちゃんなのか決めましょうか」(8)



希「ええの?えりち後悔するで?」

絵里「大した自信ね」

にこ「まっ、後悔するのは希かもしれないけどね」

希「へ~、なかなか言うやんね」

海未「やれやれ・・・こんなことしても無駄なんですがね」

にこ「いや、そもそも海未に参加券はないでしょ」

海未「は?」

希「せやな」

絵里「そうね」

海未「は?は?」


にこ「これはあくまでも"お姉ちゃん"なのよ?」

希「同い年の海未ちゃんがでしゃばるのはお門違いやで」

絵里「ふふっ、そういうこと」

海未「で、ですが穂乃果は私にだって甘えてきます!」

にこ「だから何?」

希「あのね、海未ちゃん」

にこ「これはあくまでも"お姉ちゃん"なのよ?」

希「同い年の海未ちゃんがでしゃばるのはお門違いやで」

絵里「ふふっ、そういうこと」

海未「くっ・・・」


ことり「負けないで海未ちゃん!」

海未「ことり!!」

ことり「同い年だからってお姉ちゃんになれない?そんなことないよ!」

絵里「なんですって!?」

ことり「双子の・・・お姉ちゃんっていうね」ニヤリ

海未「ことり!!」

ことり「海未ちゃん!!」

にこ「そこに気付くとは・・・!」

希「こりゃ一本取られたわい」

絵里「そんなっ・・・そんなことって・・・!!」ガクガク





絵里は生まれて初めて心の底から震えた


世界はこんなにも残酷なのかと絶望した


足の震えは次第に全身を侵食した


そして絵里は絶命した



ことり「初めての犠牲者が出たね」

希「くっ・・・えりち・・・」

にこ「これも覚悟の上よ」

ことり「私達は負けないように頑張ろうね、海未ちゃん!」





返事は返ってこない


それもそのはず、海未は絵里が絶命したショックと絶望で地面を這いずりまわっていた


底知れぬ絶望が海未の精神を破壊したのである


陸地に打ち上げられた魚が水を求めるかのようにただひたすらにもがいていた


やがて海未は考えることも出来ず、呼吸の方法も忘れた


そして海未は絶命した



ことり「海未ちゃん!?」

にこ「なんてこと・・・」

希「第2の犠牲が・・・」





にこの心臓は激しく心拍数を上げた


次は私が絶命するのではないか?


そんなにこの覚悟の弱さと絶望が心拍数を高めた


にこの心臓は心拍数の速度に耐えられなくなった


にこは絶命した



ことり「・・・・・・」

希「にこっち・・・」





なぜこんな絶望的な状況になってしまったのかと希は絶望し後悔した


あの時絵里の姉論争を止めていれば誰も絶命せずに済んだのかもしれない


目から絶望の涙が溢れ頬を伝う


溢れる絶望の涙は止まる気配はない


次第に身体から水分がなくなっていき


希は絶命した






ことり「うっ・・・!」




ことりはストレスで絶命した






おわり

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