【モバマス】ハッピーガール! (8)

あー、あー、テステス。

カメラ入ってますかね……?うーん、ビデオカメラはあまり触ったことないので分かりませんねぇ……。

まぁ録りなおし出来ますし、一旦テストでやってみましょうか。何事もやってみなければ分かりませんし。

……こほん!
お疲れ様です!貴方のカワイイ担当アイドル、輿水幸子です!

これを見てる時はどうなっているんでしょうかね、やはりボクのことですから世界的大スターになってカワイイと綺麗を兼ね揃えた最高のアイドルとなっていますよね!

それ以外だと……誰かのものになっているんですかね、今は考えていませんが。

どちらにしても、プロデューサーさんが隣にいてくれることを祈っています。

あ、もしかしたらプロデューサーさんがプロデューサーじゃなくなって……

はいませんね、ボクがアイドル活動している限りはプロデューサーさんはプロデューサーさんのままでいて頂きますので。

辞める時はボクがアイドルを辞める時ですね。間違いありません。

おっとと、これを撮っている趣旨を忘れていました。

……え、えっと、これを撮った理由はですね。

その、……プロデューサーさんへの、感謝の為……です。

こ、この部屋暑くないですかねぇ!外は寒いというのにこんなに暑くしてしまうなんてプロデューサーさんは酷い人ですねぇ!

……いや、プロデューサーさんのせいじゃないです。はい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1543106574

プロデューサーさんとはデビューからずっと一緒に過ごしてきましたよね?

でも、ちょっと生意気で、正直になれないボクは面というのは恥ずかしんです。

察してくれては……いますよね?分かりずらいからでしょうか?

分かり辛かったらごめんなさい。ボクはカワイイですが、恥ずかしがりなんです。

でも、ちゃんとお礼は言わなきゃって。

そう思ってこのビデオレターを送らせて貰いました。

ちなみにこの提案はまゆさんの提案です、これは正面では言い辛いことを言えるのでとてもいいですね!

……その話してた時、まゆさん何本ものメモリースティック弄ってましたけどあの本数撮ってるわけじゃないですよね……?

ま、まぁそれは置いときまして。

改めて、プロデューサーさん。

いつもありがとうございます。

ボクはこういった性格なので、ご迷惑をいっぱいかけてますよね?

曲げる気はありませんが、多くの気遣いして頂いてるのは聞いてます。

それに、デビュー当時。

あの時にボクを肯定してくれて。

ありがとうございます。

デビュー当時からカワイイボクでしたが、それ以外はダメダメで。

何度もライブは負けてましたよね。

あの時、本当はボク自身を疑ってしまっていました。

本当はボクはカワイくないんじゃないのか、なんて

今思うと面白いジョークですね、ボクがカワイイなんて世界が滅ぶぐらいありえないのに。

でも、そんなボクをカワイイと言ってくれて。

絶対にトップアイドルにすることを諦めてくれない、バカなプロデューサーさん。

そんな貴方だったから、今のボクがいます。

プロデューサーさんがいなければ、ボクはカワイイボクを信じることが出来ませんでした。

こんなにカワイイ女の子が皆さんに届けられないなんて、大損失になる所でしたね!

……本当に、ありがとうございます。

それだけじゃなくて、他にも何度も挫けそうになっても支えてくれて。

難しい勉強も教わりましたし。

バンジーや、芸人っぽいプロデュースには少し文句もありますけど……、でもそのおかげで今のボクがいます。

今じゃ1人でサバイバルできる程度にはなりましたからね。

あ!ボク1人では絶対嫌ですからね!プロデューサーさんもついてきてもらいますからね!

まぁ、このビデオレター見ている時もやってるんですかね……。

やってるんですかねぇ……。

その時のボク、絶対呆れてますからね?

でも、寛大なボクは許してしまうんでしょうね……。

ちゃんと埋め合わせはするんですよ!絶対ですからね!!

さて、伝えたいことは言ったんですが……。尺まだ余ってますねぇ。

……。

未来の私に変わって、伝えておきましょうかね?

あっ、ドキッとしましたか?未来のボクは私と言ってるでしょうし変えてみました!どうですか?合いますよね?合うに決まってます、どんな言葉でも似合ってしまうのがボ

いやそういう事ではなくて。

今の私はカワイイですか?それとも綺麗ですか?

今日、ボクはちょっと綺麗めなコンセプトの服を着てみたんですよ。

覚えてますよね、この衣装。

覚えてなかったら……ちょっと残念ですかね。

誕生日なので背伸びをしてみたんですよ。

前に収録でカワイイと言ってくる人達の中で唯一、小さな子が「綺麗」って言ってくれたんです。

ちょっと驚きましたが、それは成長なんだなって受け止めました。

カワイイだけじゃない私。

これは貴方がくれたんですよ?

その成長の証に、この服を見せに行ったら、綺麗だなって言ってくれましたよね?

その時の私は恥ずかしくて「フフーン、綺麗なボクもカワイイですよね?」なんて言ってしまいましたが。

これは、私だけでは絶対進めなかったジャンルです。

綺麗なんて、縁遠いことだと思ってましたが、なんか、嬉しいですね。

そんな新しい魅力を引き出してくれる。

そんなプロデューサーが、大好きです。

……んぅ、言ってしまいました……。どうですか?未来の私。過去から貴方の代わりに
言ってやりましたよ。

どうせヘタレなボクの事です、未だに言ってないはずですからね!

……流石にこれで他の人と結婚してたなんてありませんよね?

そうだったら……いや有り得ません。ボクのプロデューサーは浮気なんてそんなことしませんから。

……ですよね?ね?

未来のボク!絶対に防衛はしてくださいね!絶対ですよ!!告白は過去のボクがしましたから!!

ガタッ

……あれ、今なにか動いたような?

乃々さん!?それに輝子さん!?

ま、まさか、今の聞いて……?

わ、わ、わ……

忘れるまで殴るしかない……!

「むーりーぃ」

「流石に……殴られるのはちょっと……」

問答無用です!覚悟!!!

ドガッツドーン

………………

…………

……

「えっと、幸子ちゃん言っちゃいましたねぇ……」

「撮影機器切った方がいい……ですよね?」

「あ、その前に。」

「幸子ちゃんのプロデューサーさん?」

「未来がどうなっているか分かりませんけど」

「幸子ちゃんのこと、泣かせてはいけませんからね?」

「その時はまゆ、怒ってしまいますから」

「……えっと、このタイプはどこを押せばいいんでしたっけ?」

「えっと、……わきゅつ!?」

ドンガラガッシャーン

プツン

ーーーーーーーーーーーー

P「懐かしいな」

幸子「何が懐かしいんですか?」

P「うぉあ!?」

幸子「私の顔みて驚くなんて失礼じゃないですか?」

幸子「あ、それとも私の綺麗さに驚いてしまいましたか?いつも見ているはずのプロデューサーさんをも驚かせてしまう綺麗カワイイなボク……。罪深いですねぇ」

P「ハイハイ罪深い罪深い。」

幸子「適当ですねぇ。あ、これ……」

P「いや、倉庫探してたら見つかってな。」

幸子「そうですかそうですか」

幸子「フフーン、どうですか?昔の私?」

P「いやなんで過去の自分に喧嘩売ってるんだよ」

幸子「いいえ?ヘタレだーとかなんとか言ってたなぁと思いまして。」

P「まぁ言ってたけどもさ。おっとこんな時間か。」

幸子「そうですよ?遅いから迎えに来てあげたんですから」

P「すまんすまん、じゃあ行くか」

幸子「はい。プロデューサーさ、いいえ、あなた?」

終わりでごぜーます
幸子カワイイよ幸子
ボクカワイイ!

すごくしゅき…

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