奏「3連休…」文香「引きこもり組…」美嘉「イェー…」パチパチパチ (34)

(事務所)

【夜10時】

奏「…それでは…3連休外出しなかった学生たちの集いを始めるわよ…」ドンヨリ

文香・美嘉「「イェー…」」パチパチパチ

奏「今さら説明するほどのことではないけれど…ここに集まってもらったのは…3連休の間に大したイベントもなく…大した楽しみもなく…休みを消費してしまった惨めな女学生たちよ…」

文香「改めて言われると…心が沈みますね…」ズ-ン

美嘉「もう消えたいわ…」ズ-ン

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奏「ふふふ…今からが本番よ…美嘉…それじゃあ…まずは報告から…私から始めるわね」

美嘉「うん…」

文香「奏さんはさぞかし素敵な休日を送ったのでしょう…」

奏「ふふふ…私は土曜日にファッション雑誌の撮影の仕事…日曜日に30分のラジオ収録…海の日の今日は疲れて家でずっとゴロゴロしていたわ…」ズ-ン

美嘉「わぁ…」

文香「…切ないですね」

奏「有り余った時間を有効活用して…学校の課題は終わらせたわよ…」

美嘉「奏ちゃん…頑張ったね…」ヨシヨシ

奏「ふふふ…ありがとう…ところで勉強って将来何の役に立つのかしらね…」ドンヨリ

文香「わかりません…世の中にはテストのように答えのある問題など…存在しないというのに…」ズ-ン

美嘉「よくわかんないけど…アタシ…勉強嫌い…」ドヨ-ン

奏「これ以上気持ちを落とすのはやめましょう…惨めさと後悔で心が折れてしまいそうだわ…次は文香…話してちょうだい…」

文香「ええ…私は…土曜日の午前中にCD収録…残りは完全にフリーでした…」

美嘉「そっか…時間はあったんだね…」

文香「ええ…しかし…残りの日々は…本を読んで過ごしていましたよ…」

美嘉「切ない…」

文香「私は普段…夕美さんや美波さんと親しくしています…」

奏「そうね…」

文香「しかし…夕美さんはボランティアサークルの活動と仕事…美波さんはラクロス部の活動と資格取得の受験など…都合が合わず…ひとりぼっちの連休でした…」ドヨ-ン

奏「本…どれくらい読んだのかしら…」

文香「『レ・ミゼラブル』を全巻読破しましたよ…」

奏「ああ…無情…」

【レ・ミゼラブル】
ヴィクトル・ユーゴー著。元・罪人であるジャンヴァルジャンとそれに関わる人々を描いた作品。道徳の教科書にも物語の一部がよく載っている。「銀の食器を渡した神父」「私がジャンヴァルジャンだ!」辺りの場面やセリフを記憶している方もいるのではないだろうか。
原作を忠実に再現した映画版もあるので「どんな話だっけな?」と気になったらそちらがおすすめ。青空文庫でも無料で読めるが気軽には読めない分量と文章。法の番人、融通の利かない堅物ことジャヴェール警部の生き様が好きです。

美嘉「ふふふ…最後はアタシだね…実はね…アタシ…3連休…全部お休みだったの…」

奏「…!」

文香「…!」

美嘉「でも…1人寂しく何もせず過ごしていたわ…」ズ-ン

奏「何かしら…カリスマギャルの現実に涙が出てくるわ…」

文香「しかし…美嘉さんのSNS上では…『友達とお茶中だよ★』とお洒落なカフェで楽しいひと時を過ごしているような投稿をされているようですが…」

美嘉「それ…嘘…ぼっちカフェ…」

奏「悲しすぎるわね…」

美嘉「あのね…莉嘉が『おねーちゃんはお休みの日でも仕事があって、友達との付き合いもあって、忙しいんだよね☆』なんて憧れの目で見つめてくるから…家に居づらくて…エンジョイしてるふりもしないといけなくて…」

文香「無垢の憧れというのは時に重いですね…」

美嘉「うん…3連休フリーの女の心には突き刺さったわ…」シクシク

奏「…美嘉は誰かに誘われなかったのかしら?」

美嘉「誘われたよ…フレちゃんから『今からインドに行こうぜ! 凱旋門の下で待ってるから!』って…」

奏「私にもそれ来たわ…スルーしたわよ…送られてきた写真が『美ら海水族館』だったもの…」

美嘉「もう意味不明だよね…」

文香「…内容はともかく…チュッチュチュ組(LiPPSのメンバー)は繋がりがあっていいですね…羨ましいです…」

美嘉「アインフェリア組はどうなの…?」

文香「連絡無しです…リア充大学生2人組は先ほど言った通り忙しく…ゆるふわは未央ちゃんたちとバーベキューに…ありすちゃんは家族で久しぶりにお出かけだそうです…」

奏「よかったわね…ありす…」

文香「ゆるふわめ…バーベキューで肉を食い漁り体重を増やしてくるがよいわ…」クワ-

美嘉「文香ちゃん…黒いの漏れてるよ」

文香「おっと…」

奏「ふふふ…でも…こうしていると…何か満たされていく感じがするわね…」

美嘉「そうだね…寂しい思いをしてたのは私だけじゃなかったんだってわかったもん…★」

文香「ええ…我々は同志です…」

奏・美嘉「「同志…」」ジ-ン

文香「我々は居場所のなかった者たちです…肩を寄せ合い…リア充どもの『楽しかったね♪』という報告を微笑を浮かべながら受け流すのです…」

奏「そうね…」

美嘉「うん…乗り越えよう…」

奏「そういえば…乃々や輝子はどうしているのかしら…あの子たちも連休は寂しい思いをーーー」

美嘉「美玲ちゃんを中心に中学生組で集まって…キャンプに行ったみたい…」

奏・文香「「ただのリア充だと…!」」ガ-ン!

美嘉「日焼けした莉嘉から嫌というほど話は聞いてるの…楽しかったみたいよ…」ドンヨリ

文香「み、美嘉さん…気をお確かに…!」

奏「よく耐えたわね…美嘉…!」

美嘉「カリスマギャルなんて仮面…もう脱いじゃおっかな…アタシなんて…虚栄心が強いだけのただのお姉ちゃんだもの…」ハハハ

奏「し、正気を保ちなさい…美嘉…そ、そうだ…! 私お気に入りのサメ映画を紹介してあげるわよ…!」

文香「…傷付いている人に『崖から突き落とす』ような追い打ちをかけてどうするんですか…クソ映画ハンター…」

奏「サメ映画は面白いわよ…!!」ブチッ!

文香「まさかとは思いますが…ゴロゴロしていた日は…」

奏「もちろん…新たな名作を求めて…『Hulu』で映画を漁っていたわ…」キラ-ン

文香「思いのほか充実しているではありませんか…」

奏「それを言ったら貴女だってそうじゃない…没頭できる趣味があって…」

文香「そうですね…虚しさはありましたが…時間はあっという間に過ぎて行きましたから…」

美嘉「うぅ…やっぱり本当に寂しい思いをしたのは私だけ…趣味もない女なんて…」ズ-ン

文香「げ、元気を出してください…美嘉さん…」

奏「そ、そうよ…美嘉は自分を卑下しなくてもいいと思うわ。私たちだって50歩100歩なのだから…」

文香「そうです…どんぐりの背比べです…同じぼっち組…見える景色など大して変わりませんよ…」

ピロリロリン♪

美嘉「…あ、LINE」

奏「誰からかしら…」

美嘉「きっと大した用事じゃなーーー」

【再来週の日曜。約束してた通り、夢のネズミの国に行こうか】

美嘉「!」

文香「とても驚いているようですが…どなたからですか…?」

奏「…?」

美嘉「な、ななななななな何でもないちょっとした用事の連絡だったよっ!? あ、あはははははっ★」キョドキョド

奏・文香「「…」」

奏「急にどんよりしていた表情が明るくなったわね。処女ギャル」ガシッ

文香「異端審問です…吐きたまえ…」ガシッ

美嘉「ぐぅぅぅっ! む、胸ぐらを掴むのはやめて! ブラが擦れるから! 地味にそれ痛いから!」ジタバタ

奏「文香。携帯」

文香「イエッサー…」ポチポチ

美嘉「あ、ちょ!?」

文香「読み上げます…」

【再来週の日曜。約束してた通り、夢のネズミの国に行こうか】

奏「…送り主は?」

文香「…プロデューサーさんです」ハイライトオフ

奏「ふぅーん…」ハイライトオフ

美嘉「」

奏「…」ゴゴゴゴゴ

文香「…」ゴゴゴゴ

美嘉「あ、あの。これは誤解なの」

文香「あん…?」クワ-

奏「何が誤解なのかしら?」ニコリ

美嘉「じ、実はね。先月のCD売り上げで『5万枚売り上げたらデートしてよ★』って冗談で言ったら…ホントに5万枚達成しちゃってさ。それで約束通りに連れてってもらうことに…あ、あははは…★」

奏「そう…よかったわね。大ヒットおめでとう…」ジト-

文香「おめでとうございます…まったくもって羨ましい限りです…」ジト-

美嘉「う、うん。ありがとう! そ、それじゃあアタシ用事を思い出したからこの辺でーーー」

奏「用事なんてあるわけないでしょう。寂しんぼっちの貴女には」ガシッ

文香「そうです…見栄を張るのはいけませんよ…SNS承認欲求女…」ガシ-

美嘉「離してェ!!!」ジタバタジタバタ

(しばらくして)

奏「報告会は終了よ! そして引き続き、異端審問を開廷するわ!」ババ-ン!

文香「よろしくお願いします…」ペコリ

美嘉「手錠と鎖を外してください。お願いします!」ジタバタジタバタ!

奏「ダメよ。貴女は罪人だもの」

文香「ヒャッハァ…ここは世間のルールがまかり通らない…無法地帯だぜぇ…大人しくクソ映画ソムリエ裁判長の判決を受けるんだなぁ…!」

美嘉「せ、せめて減刑を!」

奏「そうね。私も鬼じゃないもの」

美嘉「ほっ」

奏「判決。死刑」バ-ン!

美嘉「鬼じゃないの!!!!」

文香「議長…異議あり…!」ピッ!

美嘉「!」

奏「意外ね。貴女がこの判決に反対をするだなんて…てっきり諸手を挙げて万歳三唱して、笑顔で釘バットを用意してくれるものだと思っていたのだけれど」

文香「死刑はいけませんよ…あまりにもそれは残酷です…非文明的で非人道的な行いです…私は死刑反対派の立場をとります…」

美嘉「ふ、文香ちゃん…!」ジ-ン

文香「代わりに…本日の下着の色と柄をチェックするということでどうでしょうか…」キラ-ン

奏「よし」グッ

美嘉「よしじゃないよ!? 意味わかんないんだけど!?」ガ-ン!

文香「罪には罰です…罪人よ…」クワ-

美嘉「ま、待って! 待ってよ2人とも! 冗談だよね★」

文香「…」グッ

奏「…」グッ

美嘉「腕まくりしてやる気満々だァ」

2人「「大人しくしていなさい」」

美嘉「」

イャァァァァァァァァ///

ヌガシヌガシ...
ポ-イ
ポ-イ

(5分後)

奏「上下はお揃い…色は白…そしてフリル付き…思ったよりは派手じゃなかったわね」ウ-ン

文香「きっとデートの日には…赤や紫のスケスケのデザインを履いてきますよ…このドスケベは…」フム

美嘉「ねえ、奏ちゃん。アタシのブラを頭に被るのはやめてくれる?」

奏「ほのかに温かいわ」

美嘉「言わなくていいっての」

文香「奏さん…私にも貸してください…」

奏「はい。どうぞ」スッ

文香「ありがとうございます…」ズチズチズチズチ♪

美嘉「ブラを耳に当てて『DJごっこ』をするのはやめて。返して」

文香「Yo」ピッ

奏「イカすわね」

文香「アゲアゲで行くぜぇ…」フゥ-

美嘉「返しなさい」バシッ

奏・文香「「あ」」

美嘉「まったくもう…」カチッ

奏「どうせノーブラノーパンでデートに出かけるのだから…貴女には不必要なものじゃない」フンッ

美嘉「いや付けてくし、履いてくよ。アタシを何だと思ってるのさ」

文香「カリスマの変態でしょう…」

美嘉「違うっての。あまりにも酷い誤解でしょ。それ」

奏「そうよね。美嘉は見せたがりの変態よ」

美嘉「変態から離れて!」バ-ン!

文香「しかし見せたがりなのは間違っていませんよね…隙あらばバストを強調したセクシーな服を着ていますし…全体的に桃色ですし…」

美嘉「き、着たい服を着てるだけだから!」

奏「うわぁ…面積の狭い服が着たい服ですって…」ヒソヒソ

文香「すけべですね…もうどうしようもないほどのドスケベですよ…」ヒソヒソヒソ

美嘉「…」

美嘉「はんっ」

文香「?」

奏「?」

美嘉「そーよ! アタシはセクシーで可愛い服を選んで着てるわよ! 悪いかしら! 確かに自分でも過激だと思うわよ! でも好きなんだから仕方ないでしょ!!!」バ-ン!

奏「…ついに開き直ったわね。桃色ギャル」

文香「本性をあらわしおったな…」クワ-

美嘉「ふん! 本性がドスケベだって言われても構わないし! どーでもいいよ! だってプロデューサーとデートしに行くもん! めちゃめちゃ楽しんできてやるんだから★」キラ-ン

文香「うぬっ…」

奏「くっ…」

美嘉「あらあら♪ 2人ともデートが羨ましいのかなー。でも嫉妬は見苦しいなー★」キラ-ン

文香「開き直られてしまうと弱いですね…」

奏「そうね…悔しいけどもう責めきれないわ…」

美嘉「あ、それより奏ちゃん。澄ました顔をしてるけど奏ちゃんもプロデューサーと水族館でデートしたよね★」

奏「…」ピクッ

文香「…!?」

奏「な、何のことかしら」

美嘉「とぼけなくてもいいって。ほら文香ちゃん。見てよ。写真あるよ★」ピラッ

【水族館デートの写真】テテ-ン!
https://imgur.com/gallery/mxvWF2h

奏「内緒で行ったのにどうして写真があるのかしら!?」ガ-ン!

文香「…あん?」ハイライトオフ

文香「…あん?」ハイライトオフ

美嘉「いやー、あの時の奏ちゃんのはしゃぎっぷりは凄かったよねー。プロデューサーと腕組んだり、帰り道は背中に顔を埋めたりさー★」

奏「な、なななななななんでそんなことまで知っているのよ!?」キョドキョド

美嘉「LiPPSみんなでストーキングしたから」

奏「最低よ! そんなことをして人として恥ずかしくないのかしら!」キッ!

美嘉「人のブラジャーを頭にかぶってはしゃぐ人に言われたくないわよ!!!!」カッ!

文香「サメ…」ゴゴゴゴゴ

奏「ち、違うのよ。文香。これは…」

文香「貴様ァ…散々ギャルを煽っておいて自分も同類か…あぁん…?」ドスドス

奏「ぐぅぅぅっ! 痛いわ! 的確に骨の位置を狙って頭突きをされているわ!」

美嘉「やっちゃえ、やっちゃえ。文香ちゃん。その子リア充だから★」

文香「おうともよ…」ドスドス

美嘉「痛い! 私は違うでしょ!」

文香「いいえ同罪です…リア充ども…覚悟してください…」クワ-

奏「…こうなったら受けて立つわよ! 黙ってなんかいないわ! かかってきなさい! 2人とも!」カッ!

美嘉「上等よ! 散々、人を変態呼ばわりしておいてただじゃ済まさないんだから!」カッ!

ギャ-ギャ-!
ベシベシバシ!
ドスドス

(しばらくして)

美嘉「…」

奏「…」

文香「…」

美嘉「…もう喧嘩はやめにしない?」フゥ

奏「そうね…2人ともごめんなさい」ペコリ

文香「私こそヒートアップしてしまい…申し訳ありませんでした…」ペコリ

美嘉「私もごめん。この話は終わりにしよっか」ペコリ

文香「そうですね…しかし…お2人とも羨ましい…妬ましい…憎い…」クワ-

奏「終わりにしようって言ったわよね?」

文香「…申し訳ありません…やはり妬ましいです…私もデートしたいです…」クワ-

美嘉「…」

奏「…」

美嘉「でもさ文香ちゃん」

文香「なんでしょう…」

美嘉「この中だと文香ちゃんが1番プロデューサーと仲いいよね」

文香「!」

奏「…」

奏「そうね。文香が1番仲がいいわ。羨ましいのはこっちのほうよ」

文香「そ、そう見えますか…///?」

美嘉「うんうん。絶対1番だって★」

奏「そうよ。プロデューサーだって文香のこと大切に想っているはずよ」

文香「…ほう」ニマニマ

美嘉「(思った以上にちょろいわ)」

奏「(このまま機嫌を直してもらいましょう)」

美嘉「プロデューサーが文香ちゃんを見る目も普通とはちょっと違う気もするしね★」

奏「そうね。もしかしたら特別扱いされているのかもしれないわ♪」

文香「なるほど…やはり…私の自宅に通ってもらったことが大きかったのでしょうかね…♪」ニマニマ

美嘉・奏「「待って。何それ!?」」ガ-ン!

文香「…あ」

美嘉「文香ちゃんの自宅に?」

奏「通う?」

文香「い、いえ…今のは何も…」

奏「…いまさら隠し通せると思っているのかしら?」ガシッ

美嘉「洗いざらい吐きなさい」ズイッ

文香「い、いえ…大したことではありません…ただ叔父の書店に珍しい古書が置いてあるという話をしまして…それをダシ…ごほん…プロデューサーさんが是非見たいというので家に来てもらったのです…」

奏「ダシって言いかけたわよね。ダシって言いかけたわよね、この子」

美嘉「人のこと散々、浅ましいとか言ってたのになー」ジト-

文香「…」

文香「さて…この辺で停戦協定を結びましょうか…」コホン

奏「何を虫のいいことを言ってるのかしら?」ギロリ

美嘉「じっくり話聞かせてもらうから」ギロリ

文香「」

イャァァァァァァァァ!

(夜明けごろ)

チュンチュン...

文香「」

奏「」

美嘉「」

カチャ

柚「おはようございまーす。いやー、3連休最高だったなぁ♪」ルンルン

柚「…って、みんなどうしたの? 床で倒れてて!?」ガ-ン!

3人「「「…」」」ガバッ

文香「おはようございます…柚ちゃん…つかぬ事をお聞きしますが…柚ちゃんはこの3連休は何をしていたのですか…?」

柚「へ? さ、3連休?」

奏「正直に吐きなさい」キリッ

美嘉「聞かせてよね」ズイッ

柚「な、なんだかみんな顔が怖いよ? えーと、アタシは漫画読んで、ゲームして、ゴロゴロして…それからフリスクのみんなと映画を観て…服を買いに行って…ってそれだけだケド?」

3人「「「ほーう…楽しんでいたわけね…」」」

柚「う、うん。楽しかった、よ?」

文香「おのれ…リア充め…」クワ-

奏「柚…私たちがどんな思いで3連休を過ごしていたのかわかっているのかしら…?」キッ

美嘉「羨ましいなぁ!」バ-ン

柚「え、待って。いきなり何?」

文香「問答無用です…」ガシッ

奏「ちょうどいいところに来てくれたわね」ガシッ

美嘉「やっぱりさ。私たちだけで傷を舐め合うのには限界があったんだよね」ガシッ

柚「も、もしかして柚。また何かとばっちりを…」

3人「「「私たちの切ない休みの話を聞きなさい」」」

柚「」

イヤァァァァァァァァァ!

【延々と愚痴を聞かされました】

終わり

おまけ

(デート当日・待ち合わせ場所)

美嘉「さーてと★ 今日はプロデューサーとデート…///」ニマニマ

奏「あら奇遇ね」バ-ン!

文香「よぉ…」ババ-ン!

美嘉「あんたたちィッ」

おまけ

比奈「三連休っスか? 締め切りに追われてたっスよ」ハハハ


晴「友達とサッカーしてゲームしてゴロゴロしてたな」


留美「式場の下見に」ハイライトオフ


未央「バーベキュー!」


愛海「登山!」


美優「若妻向けの料理教室へ行ってました…」ハイライトオフ


P「みんな充実してるなぁ」

ちひろ「あらプロデューサーさんは?」

P「仕事みっちり入れたのあんたでしょうが」

おまけ

美波「…」

夕美「…」

文香「…」クワ-

美波「(どうしよう夕美ちゃん。文香さんからすごく警戒されているわ)」ヒソヒソ

夕美「(どうしようか美波ちゃん。理由はよくわからないけど文香さんに警戒されちゃってるね)」ヒソヒソ

文香「そこの…清楚リア充ども…」キッ

2人「「は、はい?」」

文香「3連休寂しかったですよ…構ってください」シュ-ン

2人「「…」」

美波「文香さん! 夏の間に海に行こうか! 海!」カッ!

夕美「そうだね! 休みを合わせて海に行こう! 目一杯遊ぼう!」カッ!

文香「…海」

美波・夕美「「プロデューサーさんを拉致…もとい誘って!」」カッ!

文香「!」

美波「海!」カッ!

夕美「海だよ!」カッ!

文香「海ですね…」キラ-ン

3人「「「プロデューサーさんを拉致するぞ!」」」グッ


P「へくちんっ!」ブッ

ちひろ「風邪ですか?」

P「急に悪寒が」

終わり

以上です。
お読みいただきありがとうございました。
最後までほの暗く、静かなテンションで進めるつもりだったのですが、気付いたら弾けてみんな清楚になってました。すべては抜け駆けギャルのせいです。

ここしばらく仕事が忙しかったり、風邪を引いてしまったり、遠出したり、放置していたFGOに思いのほかハマってしまって課金と周回に勤しんでいたり、ONE PIECEを全巻読破したりと予想外の事態に振り回されてSSを書くペースが遅くなっていましたが、僕は元気です。

8月中に2、3作投げるつもりなのでその時はまたお付き合いください。
では

文香は家デートか

この作者HTML依頼せんよな。ちゃおらじ関係者かもな

ワケわからん絡み方してないでさっさと寝ろ

トンビさん乙

とりあえず、ありすが幸せでよかったよ

カッP

師匠の登山がすっごい気になってペルセウス座流星群しか見れなかった
登山(そのままの意味)なのか登山(偉大なる登山家)なのかどっちなんだ…

そして拉致する計画は失敗に終わる

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