とあるプロデューサーの最後 (11)
P「うぅ……」
「父さん!」
「おじいちゃん!」
「P氏!」
P「あいつは……」
「父さん?」
P「――は無事か?」
「お義母さんのことを……もう十年以上も前なのに」グスッ
P「おぅ……そこにいたか」テヲダス
「しっかりして下さい、父さん」ガシッ
P「これで……」
P「ありがとう」
ガクッ
「父さん?」
「父さんっ!!」
「君、心臓マッサージを」
「はいっ!」
ユサユサ
「駄目です。意識回復しません!」
「もう……」
「もういいよ。父さんも最後に母さんに会えたしな」
「あなた……」グスッ
「おじいちゃん……」
「では」
「はい。死亡手続きの方をお願いします」
「さようなら……おじいちゃん」
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――葬儀
P二世「皆様、父Pのためにお集まりいただき、ありがとうございました」
ナームナーム
ポクポクチーン
グスッグスッ
P三世「おじいちゃん……」
「大丈夫」
「P三世君のおじいちゃんはまだそこにいるよ」
P三世「幼なじみか……」
幼なじみ「ねっ、手を繋げばわかるよ」
ギュッ
ボワッ
P三世「えっと……」
P「」ポツーン
P三世「あそこか」
P「ん?三世か……なんじゃワシが見えるのか?」
P三世「うん。こいつがね」
幼なじみ「えへへっ、お久しぶりです」
P「おぉぅ、幼なじみちゃんか。久しぶりじゃな」
P「もう少し別の機会ならよかったんじゃがな」
P三世「で、おじいちゃん。もう行くの?」
P「初七日といってな。しばらくは現世にもいれるんじゃが」
「……あなた」
P「……な。もう迎えがきおった。が、何も若い頃のまんまで来ないでもなぁ」
「なんだよ。Pさんよ、せっかくあの世から来たってのにその態度は!」
P三世「えっと……おばあちゃん?」
「ん?おや?もしかして三世か?いやぁ、すっかりおっきくなったな」
P三世「……綺麗」ウットリ
幼なじみ「むぅ……」
ギュッ
P三世「痛てて!何するんだ!」
幼なじみ「ふーんだ」プイッ
「んっ、三世にも、もういっちょ前にそういう子がいるんだな」
「……なぁ、もしかして」
P「うむ、小梅と聖の血が入っとるよ」
「へぇ、アタシと琴歌を含めるとあん時の事務所のそればかりだな」
「曾孫が楽しみだ」ケラケラ
P「もう死んでるっての」コチン
「あいた!」
P三世「あ……あの……」
P「ん?どうした?」
P三世「その……父さん達には」
P「……大丈夫だ。あいつらならな」
「そうだね。あん時、Pさんを巡ってあれだけ争った琴歌の娘がついてるしな」
P三世「うん」
ポワァ
P「ん……そろそろか」
「お迎えにまいりましてー」
「きたのぉー」
P「さらにお迎えが来たか」ハァ
P「じゃあ、元気でな。あ、事務所の例のダイヤルは奈緒の誕生日で開くからな」
「ちょ!」
奈緒「そんなところにアタシの誕生日を使うな!」
P「ははっ……じゃ、さらば」
シュタッ
奈緒「それじゃあな、三世。それから幼なじみちゃんも三世を頼むぜ」
スッ
幼なじみ「お任せください」フンヌ
P三世「じゃあ、また……僕がそっちに行くまで」
「それは百年は早いのでしてー」
「せいかくにはひゃくじゅうななねんなのぉ~」
P三世「ちょ!寿命を教えないで!」
アハハハ
P三世「……いっちゃったか」
P三世「……」グスッ
幼なじみ「……」ギュッ
幼なじみ「大丈夫。私がいるから」
P三世「うん……」
オーイ
P二世「こんなところにいたか」
母「探したのよ」
P三世「うん……ごめん」
幼なじみ「ごめんなさい」
母「幼なじみちゃんまで……さ、おじいちゃんが無事にあの世に行けるように、みんなで願いましょ」
P三世「大丈夫だよ……きっと」
P二世「そうだな。父さんなら……昔のなじみもみんないなくなったっていってから、今頃は……な」
母「はい。母さんもまた……最愛の人に会えたんだろうな」
P二世「おいおい、勘弁してくれよ!」
P三世「あはは」
ワハハハ
――あの世
「つきましてー」
P「おっ、まずあの世の鬼さんに御対面かな?」
「その心配はありませんよ」
P「うわっ……出たよ、死んでようやく魔神にジョブチェンジした人が」
ちひろ「もう……Pさんは新参さんなんですから、私達の言うことを聞かないといけませんからね」ギロッ
P「おお恐」
P「でも、まぁ気楽にやっていくさ」
ピーサマー
奈緒「うわっ、出たよ」
琴歌「P様ー!お会いしとうございましたー!」
奈緒「ふんぬっ!」
ガゴッ
琴歌「なんのっ!」
P「お前らなぁ……」
ちひろ「いいじゃないですか。またあの時みたいに」
P「そうだな」
P「じゃあ、鬼相手にアイドルをプロデュースしますか!」
「「「「「はいっ!」」」」」
こずえ「お~」
(o・▽・o)&(●・▽・●)エピローグおわりだよー
(*>△<)<ナーンナーンっっ
急に書きたくなったのでエピローグ編だけ先に書きました
本編はまた後日
(略)・・・・・・・・・・ということ・・・・
マンガでみた
……元ネタは黒島亀人の「南の空を飛行機が飛んでいく」の場面だったんですがね
まだか
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