『ディーバファイト…それは人とディーバが巻き起こしたライブ』
『そこに命を懸ける、熱き想いを持つ少女たちを人々はディーバトレーナーと呼んだ…』
?「ハァ…ハァ…」
ヘッドホンを身に付けた少女--ダリーは息を切らしながら瓦礫の街を走る。
ダリー「ここまで来れば、大丈夫だよね…?」
?「何が大丈夫だって?」
ダリー「ッ!?」
?「お姉さんにも教えてほしいなぁ~君が盗んだブツをどこにやったのか」
白バイに乗った豊満なボディの女性がダリーの後ろにいた。
ダリー「誰が教えるモンか! あれは私が見つけた物だ!」
?「サテライトのクズがごちゃごちゃ言うんじゃないわよ! ここで見つけたブツはすべてシティの物…それに手を付ける子はみんな逮捕するわ!」
?「ていうか最近全然ホシを挙げてなかったからうるさく言われてるのよ…あたしの検挙率の糧となりなさーい!」
ダリー「そんな理由はお断りだー!」
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もうダメだ…ダリーが観念したその時--
?「何!?」
ダリーと女の間に1人の少女が割り込む。
ダリー「さ、サナちゃん! どうしてここに…」
サナ「行って、ダリー」
ダリー「でもその人無茶苦茶なんだ、1人じゃ危険だよ!」
サナ「大丈夫。1人じゃないから」
ダリー「…わかった。危なくなったら逃げてね」
白バイの女から目を逸らさず、サナは頷いた。
?「あ、ちょっとぉ!」
サナ「行かせない」
?「…誰かしら? あたしの邪魔してくれちゃったオジョウちゃんは」
サナ「おい」
サナ「ライブしろよ」
?「サテライトのクズがライブですってぇ? 笑わせんじゃないわよ! ディーバも持ってない癖に」
サナ「ディーバは拾った」
?「な~るほどね、つまりはそのディーバも盗品ということ…最近シティを騒がせてるディーバハンターがこんなお子さまだなんて」
サナ「何のこと?」
?「まあ何でもいいわ! サナって呼ばれてたわね、あんたを取っ捕まえてやるわ!」
サナ「条件がある」
?「言ってごらんなさい」
サナ「あたしが勝ったら、ダリーは許してほしい」
?「あたしが勝ったら?」
サナ「ディーバを渡す」
?「いいわ、その条件でいきましょう」
?「光栄に思いなさい、セキュリティ1の凄腕ディーバトレーナー『サナエ』さんに敗れることを!」
サナ「口の減らない女だ」
サナエ「その生意気な口を矯正してあげるわ、あたしの『レディースディーバ・タクミ』がね!」
サナ「フィストディーバ・アヤ!」
サナ・サナエ「「ディーバライブ!オープン!!」」
ーそして一進一退の攻防は続いた。
サナ「行け、アヤ! クラッシュフィスト!」
サナエ「ま、まさか…サテライトのクズにこのあたしが負けるなんて」
サナ「約束は守ってもらう」
サナエ「くっ、ディーバトレーナーに二言はないわ」
セキュリティのサナエに勝利を収めたサナ。
少女の戦いは続くーー
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