ラフィエル「サターニャさん来年も一緒に七夕しましょうね♪」サターニャ「ええ!」 (20)


ラフィエル「サターニャさ~ん一緒に帰りましょう♪」ニコニコ

サターニャ「ラフィエル……また何か企んでんじゃないの」ジトー

ラフィエル「いえいえなにも~」

サターニャ「油断ならないけど、まあいいわ」

ラフィエル「ありがとうございます♪」ニコニコ




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サターニャ「でさあ、今日もあの二人一緒に来て」

ラフィエル「あら~仲が良いですね~♪」

サターニャ「そうね、仲は良いわよねー」

ラフィエル「はい♪」

サターニャ「特に最近、より仲良く見えるのよね」

ラフィエル「何かあったのかもしれないですよ?」

サターニャ「何かって?」

ラフィエル「うふふ~♪」ニコニコ

サターニャ「もうー、知ってんなら教えなさいよ……うん?」

ラフィエル「どうしました……ってあぁ」


サターニャ「これは……!」

ラフィエル「七夕ですね」


サターニャ「えーっと、たしか願い事を書くんだっけ」


ラフィエル「……はい、そうです」



ラフィエル(願い事ですか……、ありますね、どうしても叶えたい願い事が)

ラフィエル(調子に乗ってより難しくなったのは自業自得ですが……)ハァ…


サターニャ(なんか元気なくなった?)


サターニャ「せっかくだし書いてく?」

ラフィエル「……いえ私はいいです」

サターニャ「えっ、なんで?」


ラフィエル(書きたい、ですけどもしも見られたら……)

ラフィエル(それに自分で叶えないと……)

ラフィエル(ああでも、でもですよ……!)ウーン


サターニャ「ラフィエル……?」

ラフィエル「…………とても、とても難しいお願いなので」ニコ…

サターニャ「……」

サターニャ「そんな顔してんじゃないわよ!ラフィエル!」グイッ

ラフィエル「えっ……ちょっサターニャさん!?」

サターニャ「そんなに難しい願いなら尚更しておきなさいよ」スタスタ

ラフィエル「……」スタスタ

サターニャ「神と、えっとー……おりひめ?ってやつにもお願いしたら叶うかもしれないじゃない!」

ラフィエル「ですが……」

サターニャ「あーもうっ!ほら書く!」ズイッ

サターニャ「私はあっちで書くから、見ないし聞かない!だから……」

ラフィエル「サターニャさん……」

サターニャ「ちゃんと書くのよ!いいわねラフィエル!」スタスタ



サターニャ「ったく、あんな顔するんじゃないわよ……」




サターニャ(……)カキカキッ!



ラフィエル「……」





ラフィエル「……」スッ カキカキ…


サターニャ「ラフィエル書けた?」ソロソロ

ラフィエル「あっはい」

サターニャ「よし!じゃあ」

サターニャ「えっ……と、これにくくりつけるでいいのよね?」

ラフィエル「はい」

サターニャ「じゃあ私はあっち側にするわ」

ラフィエル「あのっサターニャさん!」

サターニャ「うん?」

ラフィエル「私もサターニャさんの見ませんから、そ、側に……一緒にくくりつけませんか?」

サターニャ「……ええ、いいわよ!」

ラフィエル「すみませんわがまま言って……」

サターニャ「らしくないわね、こんなのわがままじゃないわよ!」ニコッ

ラフィエル「……ありがとうございます」ニコ

サターニャ「べ、べつにお礼なんて」テレッ

ラフィエル「うふふ」ニコニコ

サターニャ「ほ、ほらっ!結ぶわよ!」ガサッ キュッ

ラフィエル「はいっ!」キュッ



サターニャ「さてと、じゃあ帰りましょう!」

ラフィエル「はい」


サターニャ「……」スタスタ

ラフィエル(サターニャさんは一体どんなお願いをしたのでしょうか……)スタスタ…


サターニャ「……」スタスタ…

ラフィエル(見てはいませんし少し聞くのはだめですかね)スタ…スタ…


サターニャ「?」スタ…スタ…

ラフィエル(うぅ、やはり気になります)スタ…ピタッ



サターニャ「どうしたのラフィエル?」クルッ

ラフィエル「あの、ですね……サターニャさんはやっぱり……大悪魔をお願いしたのかなぁって」

サターニャ「それは自分で叶えてみせるから書かなかったわ!」

ラフィエル「ふふっ……そうですか」

サターニャ「あっ!今あんた無理そうって思ったんでしょ」

ラフィエル「い、いえいえ」アセッ



ラフィエル(だってサターニャさん優しいから)

ラフィエル(今も私に気を配ってくれて……)


ラフィエル「ではサターニャさんの願い事は……」

サターニャ「気になるの?」

ラフィエル「えーっと、少し……」

サターニャ「う~ん」

ラフィエル「あっいえごめんなさい、いいんです!」

サターニャ「……まぁ、美味しいメロンパンが食べたいってそんな感じよ!」

ラフィエル「そう……なんですか……」

サターニャ「なんだと思ったのよ」

ラフィエル「いえ、さっぱり分からないから気になっちゃいまして」

サターニャ「そう」


サターニャ「……」

サターニャ「……ねえラフィエル」

ラフィエル「はい?」


サターニャ「困った事があるなら言いなさいね、力になるから……!」

ラフィエル「さ……サターニャさん……」


サターニャ「願い事が何かなんて無理に言わないでいいからさ」

ラフィエル「……はい」


サターニャ「それに」

ラフィエル「あっあの……」

サターニャ「うん、なに?」


ラフィエル「いつか話せる時がきたら私の願い事……聞いてもらえますか……?」

サターニャ「もちろんいいわよ!話したい時に話して!」

ラフィエル「はい……!」

サターニャ「それに、神とおりひめだけじゃ不安でしょう?」ニッ

ラフィエル「ふふっサターニャさんったら」

ラフィエル「……ですがそうですね、はい!サターニャさんの力はとっても大きいです」


サターニャ「でしょう、だから遠慮せず」スタ…

ラフィエル「サターニャさんっ!」

サターニャ「うん?」

ラフィエル「これから一緒に美味しいメロンパンを出すお店に行きませんか?」

サターニャ「美味しいメロンパン……行くっ!」



ラフィエル(叶った、とは言わないんですねサターニャさん)

ラフィエル(やはり本当の願い事は別ですよね)


ラフィエル(サターニャさんの本当の願い事……なんなんでしょうか)


サターニャ「ラフィエル!ほら行くわよ!」

ラフィエル「……ふふっ、はい!行きましょうサターニャさん♪」



ラフィエル(サターニャさん、私頑張ります!)

ラフィエル(だから覚悟してくださいね♪)ニコッ






サターニャ「ラフィエル、叶うといいわね!」

ラフィエル「はい! サターニャさんも!」ニコニコ

サターニャ「……ふふ、そうね!」ニコッ



──────────


ヴィーネ「あっ!……七夕ね!」

ヴィーネ「ガヴ!見て見て!」グイー

ガヴリール「おー引っ張るなよヴィーネ」ズルズル

ヴィーネ「うわあ!結構あるわねっ!」

ガヴリール「だな」

ヴィーネ「……えっ、これって」

ヴィーネ「きゃあああああ!ラフィったら大胆ねっ!!」

ガヴリール「おお、これはどストレートだな」

ヴィーネ「……あっ!きゃあああああ!何これ!どういう事!?サターニャったら!!それはあんたがっ!!」

ガヴリール「ヴィーネ落ち着けって、……どれどれ」

ガヴリール「おおっ!?」

ヴィーネ「きっと二人で来たのよね……?」

ガヴリール「多分なー、てか何があってこう書いたんだサターニャのやつ」

ヴィーネ「気になるわね~!二人に聞いてみようかな!」

ガヴリール「おいおいヴィーネ」

ヴィーネ「嘘よ!気になるけど聞かないわ~♪」

ガヴリール「ホントかよ」


ヴィーネ「ねえガヴ私達も書いてかない?」


ガヴリール「私達はいいでしょ」

ヴィーネ「えっ……」ガーン


ガヴリール「書かなくてもさ、叶うよ」チラッ

ヴィーネ「ガヴは私の願い叶えてくれるの……?」


ガヴリール「知ってるし、まあ……ね」

ヴィーネ「ガヴー♪」

ガヴリール「あああもう、いずれ!いずれな!」

ヴィーネ「うん……!」



ガヴリール「か、帰るぞ」グイッ

ヴィーネ「は~いっ!」







『 ラフィエルの願い事を叶えてあげて!
          胡桃沢 サタニキア マクドウェル 』

『 サターニャさんの恋人になりたいです
          白羽 ラフィエル エインズワース 』








おしまい


おまけ


サターニャ「なんなのよあんた達!さっきからニヤニヤして」

ガヴリール「いやあ、二人ともさ七夕」

サターニャ「!」ビクッ!
ラフィエル「!」ドキンッ

ヴィーネ「が!ガヴ!?」


ガヴリール「ちょっと探り入れるだけだって」コソッ

ヴィーネ「もう……ガヴったら」

ヴィーネ「で二人とも一緒に行って書いたの?お互い何書いたか知ってるの?ねえサターニャ!」ズイッズイッズイッ!

ガヴリール「……ヴィーネの方がノリノリじゃん、っておい」

サターニャ「ちょっと近いわよ!ヴィネット!」

ラフィエル「むっ」クイッ

ガヴリール「確かに近い」グイッ!

サターニャ「っとと……えっ?ラフィエル?」

ヴィーネ「きゃあっ!?もうガヴ」

ガヴリール「近いんだよ」イラッ

ヴィーネ「あっ……ごめんね」アセッ

ラフィエル「……たしかに一緒に行って書きましたけどお互いに何を書いたのかは知らないですよ」

ヴィーネ「あぁラフィもごめんね」アセッ

ラフィエル「いえ、べつに」ギュッ

サターニャ「えっ?何?」キョトン


ラフィエル(もうサターニャさんは……!)ジトー

サターニャ(えーっと、ラフィエルに腕掴まれたまま……睨まれてる!?な、なんで!?)アセアセッ


ヴィーネ「じゃあ一緒に書いて結んだのにお互い見なかったんだ?」

サターニャ「え? ええ、そうよ」

サターニャ「あっ!書く時私は離れて書いたんだけどね」

ヴィーネ「そうありがとう♪」ニッコリ



ガヴリール「スッキリしたな」コソッ

ヴィーネ「そうね!」コソッ


サターニャ(はぁ……見られちゃったのね、でも何も言ってこない……?)

ラフィエル(うぅ、恥ずかしいです)


サターニャ(いや、それでいいんだけど!)

ラフィエル(私のを言わないのは分かるんですけど…… サターニャさんのも言わないって )


サターニャ(……言われたら恥ずかしいし)チラッ

ラフィエル(一体何をお願いしたんですかサターニャさん……)チラッ


サターニャ「!」
ラフィエル「!」


サターニャ「あー見られちゃったみたいねー」フイッ

ラフィエル「そ、そうですね」モジ…


ラフィエル「……さ、サターニャさんの願い事はなんだったんですか?」

サターニャ「がっつり聞いてきたわね、ひみつよ」



ラフィエル「もうサターニャさんったら、いつか教えてくださいね!」ニコッ

サターニャ「いいわよ、あんたの願い事が叶ったら教えてあげるわ!」ニコッ





おわり

乙乙
サタラフィご馳走さまでした!

おつ!

最高でした
ラフィサタをありがとう

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