【艦これ】気弱な淑女の強気な主張 (7)

※地の分、アリ

前作とはパラレルな鎮守府です。
よろしくお願いします

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提督「あぁーづがれ"だぁ」

一日の膨大な仕事をこなし、疲れで地べたに這い蹲ってしまいそうな体を何とか引きずりながらも俺は家への帰路を辿る。

執務机に積み上げられた膨大な数の書類に目を通し、艦娘からの報告をまとめ、他の鎮守府との演習予定のすり合わせを行う。

幾らかは秘書艦が肩代わりをしてくれるが、どうしても自分で目を通さなくてはいけない部分はある。

それを毎日繰り返すとなると、やはり疲労は体に積み重なっていく訳でありまして...。


提督「テイトク、オウチ、カエル」

某宇宙人並の片言言葉を発しながら、愛しの我が家へと歩みを進める。

ああ、見えてきた。こんな日はさっさと風呂に入って寝るに限る。

そう思いながら玄関を開けると、足元に見慣れないローファーが置いてあることに気づいた。

提督「まさか...」

体の疲れはどこへやら、家の表へ急いで回ると出かける前に消したはずの居間の電気が確かに灯っていた。

あらかた見当がつく。おそらく彼女だろう。


家に上がり、脱衣所へ向かう。

洗物かごには無造作に放り投げられた服、下着、そして甲板ニーソ。

熊野「あら~提督。遅いお帰りでしたわね。お先にお風呂、頂いてますわ」

提督「頂いてますわ、じゃないだろ!ここ、俺の家だから!君の家じゃないからね!?」

熊野「煩いですわね。いいじゃないですか、別に減るものではありませんし」

提督「熊野さーん...頼みますよホント」


航空母艦、熊野。見るからにお嬢様であるが、それは仮の姿である。

少なくとも俺の知るお嬢様は他人の家に入り込んで、勝手に風呂を使ったりしない。

熊野「はぁー、いいお湯でしたわ。さすがは提督ご自慢の露天風呂」

提督「ちょっ、ば、前隠せ、前!」

熊野「...何生娘みたいな反応してらっしゃるの?」

恥ずかしがる俺に目もくれず、箪笥からバスタオルと下着を取り出す。

てかなんで熊野の下着がそこに常備されているの。

...おうち、かえりたい。

いやここ俺のうちだった。

どうしてこうなったんだろう。
全ての事の発端は、数日前の執務室での出来事であった。

すんませんvip-rで立て直します。

えぇ…
とりあえず期待していいんだな?

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