千歌「どうしようもない私に女神が降りてきた」 (109)

アニメ1期と2期の間の話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1527518507

千歌「…」

ルビィ「千歌ちゃん元気ないね」

善子「仕方が無いわ。私だって落ち込むわよ」

花丸「地区大会の結果、残念だったずら…」

梨子「そうね。でも、それだけラブライブは厳しいって事なのよ」

曜「それに審査員の人たちもAqoursの事を高く評価してくれてたし、惜しいとこまでいったんじゃないかな?」

善子「でも惜しいとこまでいったかもって思うからこそやっぱり悔しいって思うんじゃない?」

曜「まぁ、確かに…」

ダイヤ「悔しい…そう思えるからこそ頑張れるんだと私は想います」

鞠莉「私も悔しいわ。でもこの悔しさをパワーに変えて次にぶつけたい」

曜「ダイヤさん、鞠莉ちゃん…」

果南「私はちょっと嬉しかったな。悔しいと思えた事が」

梨子「え?」

果南「悔しいと思えるほど私はまたスクールアイドルをやる事ができたんだ、打ち込む事ができたんだって思うと嬉しいんだ」

果南「ふふっ、おかしいよね?」

千歌「…ううん、おかしくないよ」

千歌「悔しいと思う気持ちは頑張った証だもんね。東京の時の『0』があったからここまでやれたと思うし、あの時の経験が無かったら地区大会に来る事さえできなかったかもしれないもん」

梨子「そうね…千歌ちゃんの言うとおり『0』から『1』になったらここまで来れた」

曜「今度はこの悔しさをバネに『1』から『2』にしようよ!」

千歌「うん!」

果南「そうこなくっちゃ!内浦に帰ったらさっそく反省会と練習をしよう!」

善子「は…反省会?」

花丸「れ…練習?」

果南「そうだよ?みんな体力有り余ってるでしょ?」

善子・花丸「えぇ…」

ルビィ「が、がんばルビィできるかな?」

鞠莉「果南ったら本当にフィジカルモンスターね」

ダイヤ「休憩をするのも成長のために必要な事ですわよ果南さん」

果南「えーバリバリに動けるんだけどなぁ」

千歌「は、反省会はともかく練習は明日からにしようかな…」

次の日


千歌「さぁ!次のラブライブ予選に向けて練習頑張っていこう!」

梨子「千歌ちゃんったら昨日あんなにションボリしてたのに元気ね」

曜「見ててこっちまで元気になってくるよ」

善子「私はもう少し休息を望んでいるんだけど…」

花丸「マルも疲れてるけど我慢してるんだよ。善子ちゃんも我慢ずら」

善子「ヨハネよ」

ルビィ「千歌ちゃん元気になって良かったぁ!」

果南「…」

鞠莉「準備運動のジョギングデース」

ダイヤ「アクアー!」

ルビィ「ファイトー!ファイトー!」

千歌「はぁっ…!はぁっ…!」

梨子「千歌ちゃん!?」

花丸「千歌ちゃん早すぎずら…」

善子「ジョギングのペースじゃないわよ…」

曜「千歌ちゃん!ペースを考えずに走りすぎだよ!」

果南「そんなんじゃ曜と私しか一緒に走る事できないし、千歌も後の練習持たないよ?」

千歌「ご、ごめん…」

ダイヤ(あっさり着いてこれる果南さんと曜さんもおかしいですわ…)

ダイヤ「ダンスの練習をしましょ」

果南「1、2、3、4!」

果南「千歌!タイミングが速すぎ!他と全然合ってないよ!」

千歌「ご、ごめん」

果南「…」

千歌「ユメを語るこーとばよりー♪」

梨子「千歌ちゃん。歌に力が入りすぎて変な歌声になってるわ」

千歌「ごめん…」

果南「…」

ダイヤ「そろそろ休憩に入りましょう」

「はーい!」

善子「やっと魔力を蓄えるための休息ができるわ…」

花丸「甘いものも食べたいずら…」

善子「良いわね、それ!」

ダイヤ「水分補給はやるべきですが、10分程度の休憩でお菓子を食べるのはいけません!」

花丸・善子「そんなー!!」

千歌「ハァ…ハァ…」

果南「…千歌。今日はもう止めた方が良いよ」

千歌「え?」

果南「気持ちが先走って空回ってる。そんな状態でやったら練習も身に着かない」

千歌「そ、そんな事無いよ」

果南「そんな事ある。頑張ろう頑張ろうって思いすぎて変に力入っておかしな事になってる」

梨子「…千歌ちゃん。ごめんね、私も少し空回ってるように見える」

千歌「梨子ちゃんまで…」

梨子「少し落ち着かせるためにも、今日一日とまではいかなくとも少し休んだ方が良いと思うわ」

千歌「だ、大丈夫だよ!ちょっと失敗が続いただけだもん。みんなと同じ休憩時間だけで十分!」

果南「私は今日、ずっと失敗が続く可能性があると思ってるから休んだ方が良いって言ってるの」

千歌「ずっとって…そんなわけないよ!!何言ってるの果南ちゃん!!」

果南「千歌…」

千歌「…ごめん、声を荒げて」

果南「…私の方こそごめん、言いすぎだった」

果南「…もし大丈夫じゃないと判断したら止めるからね」

千歌「大丈夫だよ。心配しすぎ」

梨子「千歌ちゃんが心配しなさすぎなの」

千歌「あははは」

梨子(今日の千歌ちゃん気持ちが空回ってるわ)

曜(やっぱり)

梨子(もし何かあったら曜ちゃんもフォローしてあげて)

曜(オーケー)

鞠莉「さあ、ダンスのpracticeをしましょ!」

果南「ここで回って」

千歌「はい!」

果南「千歌、タイミングがずれてる」

千歌「ご、ごめん」

果南(やっぱり今日の千歌は絶不調だな…)

千歌(果南ちゃんがこっち見てる…このままじゃ駄目だ…)

果南(止めた方が良いか…)

千歌「も、もう少しだけ頑張らせて」

果南「…わかった、もう少しだけね」

千歌「うん!」

果南「次は千歌、曜、梨子ちゃん三人がジャンプするとこ」

千歌「はい!」

梨子「千歌ちゃん、私たちがフォローするから」

曜「千歌ちゃんは気負わずにやって」

千歌「あ、ありがと…」

千歌(二人に心配かけちゃってる…)

千歌(駄目だ、このままじゃ…)

果南「ここでジャンプ!」

千歌「やー!」曜「とー!」梨子「はい!」

千歌(良かった、タイミングは合ってた…)

千歌「あっ!?」

曜・梨子「千歌ちゃん!?」

ドサッ

果南「大丈夫!千歌!?」

千歌(着地する時、バランス崩しちゃった…)

千歌「だ、大丈夫。大した事…いたっ!!」

果南「千歌!?」

保健室


ダイヤ「千歌さんは軽い捻挫のようです」

千歌「ごめんね。みんな心配かけて…」

曜「大丈夫なの千歌ちゃん?」

千歌「足をひねった程度の軽い捻挫だから湿布をつけて安静にしてるだけで大丈夫だよ」

梨子「軽く考えすぎよ!何かあったらどうするの?」

千歌「梨子ちゃんオーバーだよ」

ダイヤ「千歌さんは物事を軽く考えすぎです」

果南「とりあえず今日は病院に行こう」

鞠莉「私が車を用意するわ」

千歌「ごめんなさい…果南ちゃんの言うとおり今日は止めておくべきだった…」

果南「…仕方がないよ。こんな事にまでなるなんて誰にも予想できない事だし」

果南「それに軽い怪我で良かった…そう思っておこう」

千歌「うん…」

ダイヤ「千歌さん、大丈夫でしょうか…」

果南「私のせいかもしれない…」

ダイヤ「え!?」

果南「千歌はあきらかに焦ってた。その事が足を怪我する事に繋がったんだと思う」

果南「私がキツイ言い方ばっかりして、千歌をさらに焦らせた…本当は落ち着かせてあげないといけないのに…」

ダイヤ「あなたのせいではありませんよ。考えすぎですわ」

果南「私のせいでなくとも、もう少し千歌に上手く言ってあげる事ができたら良かったんだけどな…」

果南「鞠莉の時といい、私ってこういう時、不器用だなって思うよ」

果南「千歌だけでなく私も空回りしてたのかなぁ…」

ダイヤ「…千歌さんだけでなく私たちみんながまだ未熟だという事なのかもしれません」

ダイヤ「少しずつで良いから成長していきましょう」

果南「…うん」

千歌(鞠莉ちゃんが用意した車に乗せてもらい病院で見てもらった…)

千歌(保健室の先生が予想していた通り、足を捻った程度の捻挫だったので一安心)

千歌(一週間程度は湿布を貼ったりアイシングしたりして治療を行わなければいけない)

千歌(そこまで大した事にはならなくて良かったけど…)

千歌(スクールアイドルの練習を捻挫の治療中は休まないといけない…)

次の日

志満「大丈夫なの千歌ちゃん?今日は学校休んでも良いんじゃない?」

美渡「志満姉ぇは心配性すぎるよ。こんな程度で休んじゃ千歌のためにならないよ。私だったら走って学校行くね」

千歌「流石にそれはどうかと思うよ…」

梨子・曜「おはようございまーす!」

志満「あら梨子ちゃん、曜ちゃん」

梨子「千歌ちゃんが怪我をしているので不自由しないように一緒に登校するために来ました」

美渡「いや、梨子ちゃんいつも一緒に千歌と登校してるじゃん…」

志満「曜ちゃんは家が遠いのにわざわざ来てくれるなんて…」

曜「千歌ちゃんのためならどんな距離でも全速前進ヨーソローですよ!」

千歌「二人とも…ありがとう!」

花丸「わー!千歌ちゃんずら!奇跡ずら!」

ルビィ「千歌ちゃん良かった…帰ってこれたんだ…」

善子「もう心配したんだからね!」

千歌「三人とも大げさすぎない?」

花丸「だって捻挫ずらよ!大けがだよ!」

ルビィ「もう何年も会えないと思ってた…良かった」

善子「我が堕天使の祈りが効いたようね」

千歌「いや、一週間程度で治る怪我だから」

果南「大丈夫だった千歌?」

千歌「うん、一週間安静するだけで治るって」

ダイヤ「本当に軽い怪我で良かったですわ」

鞠莉「果南からすると大怪我よね」

果南「何でさ?」

鞠莉「果南の身体なら1時間で治るでしょ?」

果南「私を何だと思ってんの!!」

鞠莉「キャー!内浦の水の化身が怒ったわ!」

千歌「アハハハ…」

千歌「みんな、優しいな…」

梨子「え?」

千歌「私を元気づけようと軽い冗談言おうとしたりしてくれるなんて…」

梨子「そうね、みんな千歌ちゃんの事が大好きだもの」

千歌「…うん」

ルビィ「捻挫って1週間程度で治るものなの!?」

花丸「程度によるずら。何カ月もかかる事もあれば千歌ちゃんみたいにすぐに治るケースもあるずらよ」

ルビィ「へーそうだったんだ…良かった」

曜(冗談じゃなく本気で言ってた子がいる…)

果南「1時間で捻挫が治るなんてどんな化物だよ!私でも一晩寝ないと完治しないよ!」

鞠莉「十分、モンスターよ…」

放課後


果南「さあ今日も張り切って練習しよう!目指すは次のラブライブ!」

善子「今日は熱いから休みにしない?」

果南「この程度の熱さで休みにするなんて駄目に決まってるじゃない!むしろ熱い日こそ体を鍛えるのに良い日だよ」

善子「うへぇー」

千歌「熱い日に耐えてこそ得られる忍耐力ってわけだね、うんうん」

果南「うむ、そのとーり…もしかして千歌?」

千歌「なーに?」

果南「練習参加しようとしてないよね?」

千歌「え?駄目なの?」

果南「駄目に決まってるでしょ!!」

梨子「お医者さんに1週間は安静にしないと駄目って言われたんでしょ?」

千歌「ちょっとぐらいならダイジョーブ?」

曜「ダイジョーブなわけないよ千歌ちゃん」

ダイヤ「そうですわ!千歌さんは果南さんとは違うのですから絶対に安静にしないといけませんしお医者様から許可を得られるまで生徒会長である私が千歌さんの練習参加を認めません」

千歌「そんなー!」

果南「さらっと私馬鹿にされなかった?」

千歌「じゃあ片足だけ、怪我してる方の足は使わないなら。それなら良いでしょ?」

果南「片足だけできる練習って限られてくるでしょ?」

千歌「うぐっ」

果南「それに片足をかばって運動しようとすると、今度は怪我して無い方の足に負担がかかって怪我する事もあるんだよ?そうなったら最悪でしょ?」

千歌「うん…」

鞠莉「千歌っちの気持ちはわかるわ…私も足を怪我した事があるし」

鞠莉「焦って無理したら酷い事になるわ。だから焦らずゆっくり足を治しましょ?」

千歌「鞠莉ちゃん…」

梨子「歌だけなら座ってもできるし、歌の練習だけ参加しましょ」

千歌「うん…」

ダイヤ「さぁ!練習を始めましょ!」

「は~い」

果南「まずはジョギングから」

曜「アクアー!」

ルビィ「ファイト!ファイト!」

千歌「…」

千歌(見てるだけなのは寂しいな…)

鞠莉「次はダンスの練習デース!」

「はーい!」

善子「今日は我が舞踏を見せる時!」

花丸「善子ちゃんの動きキレキレずら」

千歌(みんな張り切ってるなぁ…)

曜「ここはこうしたら良いんじゃない?」

果南「良いアイディアだね」

千歌「…」

千歌(気持ちが落ち込んでるせいかな…何だか寒い気がしてきた)

梨子「ボーっとしてどうしたの千歌ちゃん?次は歌の練習だよ」

千歌「えっ…うん!」

千歌(今、私にできる事はこれしかないんだから頑張らないと)

千歌(でも気合入れすぎて変な声になったりしないように…)

千歌「船が往くよ~♪ミライへ旅立とう♪」

千歌(良かった…ちゃんと声出てる)

梨子(うん、今日の千歌ちゃんの歌は良い感じ)

千歌「青い空笑って…ゴホッ!ゴホッ!」

梨子「千歌ちゃん!?」

果南「どうしたの千歌!?」

千歌「だ、だいじょ…ゴホッ!」

千歌「ごめん…喉をちょっと痛めたみたい…ゴホッ」

曜「大丈夫?休んだ方が良いよ?」

千歌「そ、そんな事…」

果南「今の千歌にはこれしか練習できないから頑張ろうって気持ちはわかる。でも無茶はダメだよ」

千歌「大丈夫だよ…ゴホッ」

ダイヤ「…千歌さんもしかして風邪なんじゃないですか?」

千歌「え!?」

ダイヤ「少しおデコを触りますわよ」

千歌「はい…」

ダイヤ「少し熱いですわね…」

千歌「え?朝とかそんな前兆なかったのに…」

花丸「寒気とかしてないずら?」

千歌「寒気?…そういえば少し前に寒くなったような…ゴホッ」

曜「こんな暑い日に寒く感じるなんて!風邪だよ千歌ちゃん」

梨子「保健室で見てもらった方がいいわ」

千歌「また!?」

保健室


ダイヤ「38.5度、あきらかに熱が出ていますわ」

千歌「ゴホッ…」

梨子「私が千歌ちゃんの家に送ります」

ダイヤ「お隣さんの梨子さんに任せるのが良いですわね」

千歌「ひ、一人で帰るよ梨子ちゃん」

梨子「駄目よ。迷惑かけちゃうとか心配しなくて良いの」

千歌「でも…」

梨子「私が風邪ひいた時に千歌ちゃんが送ってくれたらそれで良いわ」

千歌「うん…ごめんね」

曜「千歌ちゃん、後でお見舞いにいくからね」

千歌「ありがと曜ちゃん…ゴホッ」

千歌「どうして急に風邪なんか…」

梨子「季節の変わり目だからとか?」

梨子「後、気持ちが落ち込んでる時とか風邪ひきやすいって言われてるから…」

千歌「気持ちが落ち込んでる…」

梨子「だからゆっくり休んで元気になろ?」

千歌「うん…」

志満「あら?今日は早くないかしら?スクールアイドルの練習は休んだの?」

梨子「千歌ちゃん風邪ひいちゃったみたいで」

志満「あら大変」

千歌「ゴホッ!」

梨子「何か千歌ちゃんのために買ってくるものとかありますか?」

志満「大丈夫よ。私が用意できるわ」

梨子「でも志満さんは旅館のお仕事で忙しいですし」

志満「大丈夫。妹の面倒を見る時間を作れないほど時間が無いわけじゃないわ」

梨子「何か千歌ちゃんのためにできる事ってありますか?」

志満「梨子ちゃん」

梨子「はい?」

志満「梨子ちゃんは練習に戻ってあげて」

梨子「え?」

志満(あの子、梨子ちゃんの練習を邪魔してると思ったらまた気持ちが落ち込むと思うの)ヒソヒソ

梨子「あっ…」

志満「だからね?」

梨子「はい…」

梨子「それじゃあ、千歌ちゃん。私は学校に戻るから」

千歌「ありがとう梨子ちゃん…」

梨子「早く元気になってね。お大事に」

千歌「うん…みんなにもよろしく…ゴホッ」

志満「それじゃあ、氷枕も飲みものも用意したから私は仕事に戻るわね」

千歌「うん…ありがと志満姉ぇ…」

志満「布団に入ってゆっくり身体を休めるのよ。他に何か欲しいものない?」

千歌「ううん、大丈夫…」

志満「わかったわ。何かあったら携帯で呼んで」

千歌「うん。…ごめんね志満姉ぇ」

志満「気にする必要ないわよ。今日はお客さん少なくて暇してたんだから」

千歌「うん…」

千歌「はぁ…」

千歌「どうしてこうなるんだろう…」

千歌「足を怪我して…風邪までひいちゃって…」

千歌「みんなに迷惑かけて…」

千歌「これからって時なのに…」

千歌「学校を存続させるためにやらなきゃいけない事はたくさんあるのに…ラブライブの大会に向けて頑張らないといけないのに…」

千歌「私、リーダーなのに…」

千歌「みんな…ごめんね…」


千歌(足が痛い…喉が痛い…)

千歌(でも…みんなと練習がしたい…歌が歌いたい…ダンスがしたい…)

千歌(早く学校に戻りたいよ…)




千歌「…あれ?」

千歌「ここは私の部屋じゃない!?」

千歌「さっきまで部屋でベッドに入って眠っていたのに…」

千歌「ここどこだろ?」

千歌「うーん…」

千歌「どこかの学校?」

千歌「浦の星じゃないよね?」

千歌「どこだろう?でも、どこかで見た事あるような…」

?「遅刻!遅刻!」

?「このままだと練習に遅れちゃう!」

千歌「すいません。ここってどこですか?」

?「ここ?急にどうしたの?迷子?ここはね…」

千歌「えっ…!?」

穂乃果「音ノ木坂学院だよ!!」

次回に続きます。

なんかみたことある

楽しみ

千歌「ほ、穂乃果さん!!」

穂乃果「そうだよ?」

千歌「あのμ'sの!」

穂乃果「うん」

千歌「高坂!」

穂乃果「うん」

千歌「穂乃果さん!!」

穂乃果「うん。そうだよ」

千歌「うわあああああああああああああ!!!!!!!」

穂乃果「急にどうしたの!?大声出して?」

千歌「ご、ごめんなさい!びっくりしちゃって」

穂乃果「私もびっくりしたよ!」

千歌「私!μ'sに憧れてスクールアイドル始めたんです!!」

穂乃果「うわあ!そうなんだ!!嬉しいなぁ」

千歌「私も穂乃果さんに会えて嬉しいです!」

穂乃果「スクールアイドルの輪が広がって欲しい、これからもスクールアイドルがラブライブが続いて欲しいって思ってたから、私たちのおかげでスクールアイドルを始めてくれた子がいるってのはとっても嬉しいよ!!」

千歌「はい!!穂乃果さん達が未来へ繋いだバトンはしっかり受け継がれています!たくんさんの人が穂乃果さん達μ'sに憧れてスクールアイドルを始めたんですよ!!」

穂乃果「本当に?嬉しいなぁ」

千歌「はい!私も嬉しいです!!」

穂乃果「ところであなたの名前は?」

千歌「高海千歌って言います!」

穂乃果「千歌ちゃんかー可愛い名前だね」

千歌「あ、ありがとうございます///穂乃果さんの名前もすっっっっっごく可愛いです!!」

穂乃果「本当に?嬉しいなぁ」

千歌「はい!私も嬉しいです!」

千歌(ああん!!どうしよう///穂乃果さんに会えた嬉しさで嬉しい!しか言えないよー!!!)

穂乃果「見ない制服だけど千歌ちゃんはどこの学校なの?」

千歌「はい!浦の星女学院という学校です!」

穂乃果「浦の星女学院?」

千歌「!!」

千歌「これは…」

千歌(穂乃果『浦の星!まさかAqoursの!!Aqoursの事は見てたよ!今、注目のスクールアイドルだね!』って言う展開が!!)

穂乃果「えーと…ごめん、どこの学校?」

千歌「静岡の沼津市にある学校です(ですよねー)」

穂乃果「静岡県沼津市…」

千歌(お!これはまさか…)

穂乃果「静岡ってどっちの方にある県だっけ?東京の右?左?」

千歌「と、東京から見て西にある県です…」

穂乃果「あー!そうだった、そうだった」

千歌「そこで学校のみんなとAqoursっていうスクールアイドルをやっています」

穂乃果「アクアかー。良い名前だね」

千歌「ありがとうございます!μ'sもすっっっごく良い名前ですよ!芸術の女神ですもんね!(昔、間違って『ユーズ』と呼んでた事は黙っておこう)」

穂乃果「アクアも良い名前だよ!水って感じで」

穂乃果「ところでアクアってどう書くの?」

千歌「Aqoursって書きます」

穂乃果「Aqoursでアクアって言うの!?何だかオシャレだね!普通だったらアクオスって呼びそうだもん」

千歌「μ'sもすっごくオシャレですよ!μ'sでミューズって呼ぶの難しいですし(実際にユーズって呼んでました、ごめんなさい)」

穂乃果「Aqoursかー。にこちゃんや花陽ちゃんなら知ってたのかなー」

千歌(おー!穂乃果さんから『にこちゃん』『花陽ちゃん』の名前が!!私、すっごく貴重な体験してるよー!)

穂乃果「今度、調べて動画や歌を見てみるね」

千歌「本当ですか!!嬉しいです!ありがとうございます!」

千歌(嬉しすぎて足の痛みも風邪も全部吹っ飛んじゃいそう!)

千歌(あれ?そういえば足も痛くないし喉も痛くない?)

千歌(せっかく穂乃果さんに会えたんだから、何か聞かなくちゃ!スクールアイドルの心構えとか、どうやったらスクールアイドルとして成長できるのかとか…)

千歌「穂乃果さん!!」

穂乃果「何?」

千歌「握手して下さい!」

穂乃果「いいよー!」

千歌(何やってんの私!!スクールアイドルの何たるかを聞くんじゃなかったの?こんなのアイドルとファンみたいじゃん!)

千歌(…まあ、穂乃果さんアイドルで私もファンの一人だけど)

穂乃果「これからも応援よろしくねー」ニギッ

千歌「あ、あ、ありがとうございます///これからも応援します///」

千歌(アイドルの握手会みたいになってる…でも嬉しい!!!)

穂乃果「千歌ちゃんはμ'sのどの曲が好きかな?」

千歌「えーと…(ますますアイドルの握手会みたい)」

千歌「『ユメノトビラ』が大好きです!!」

千歌「『ユメノトビラ』は単純に好きというのもありますが、梨子ちゃんという友達がピアノで弾いてくれて、そっから梨子ちゃんがスクールアイドルに入ってくれるようになったという思い出の曲なんです」

穂乃果「そうなんだ。その梨子ちゃんって子、作曲もやってるのかな?」

千歌「はい、とっても良い曲を作ってくれるんです!」

穂乃果「ピアノも弾けて作曲もできるなんて真姫ちゃんみたいだね」

千歌「確かに言われてみるとそうですね」

千歌「そういえば、梨子ちゃんは元は音ノ木坂から転校してきたんですよ!」

穂乃果「本当に!それじゃあ知ってるかも!梨子ちゃんって今、何年生?」

千歌「はい、2年生です」

穂乃果「2年生!穂乃果と一緒の学年だね!」

千歌(あれ?穂乃果さんってだいぶ昔に音ノ木坂を卒業したような…)

千歌(そういえば卒業したはずなのに穂乃果さん制服を着てる?)

千歌(あれれ?)

穂乃果「どうしたの?」

千歌「な、何でもないです」

千歌(まぁ、いっか。卒業してもたまに制服着たくなる事もあるよね)

千歌(曜ちゃんみたいにコスプレ好きなのかもしれないし)

千歌(それにしても若いなぁ…)

千歌(高校生みたいに見える)

千歌(童顔なのかな?)

穂乃果「梨子ちゃんの名字は?」

千歌「桜内って言います」

穂乃果「桜内かー…うーん…知らないなぁ」

千歌「そうですか…残念です」

穂乃果「作詞は誰がやってるのかな?海未ちゃんみたいな人がいるの?」

千歌「あっ私がやっています」

穂乃果「本当に!?千歌ちゃん作詞できるんだ!すっごーい!」

千歌「いやぁ///」

穂乃果「μ'sだと誰が一番好き?」

千歌「もちろん穂乃果さんです!」

穂乃果「本当に?本当に?本人を前にしてるからとかじゃなくて?」

千歌「本当ですよー!!」

穂乃果「本当!嬉しい!!」ギュッ

千歌「わっ!?」

千歌(穂乃果さん無邪気で可愛い人だなぁ///)

千歌「Aqoursのメンバーにダイヤさんって先輩がいるんですが、ダイヤさんはエリーチカのファンなんです」

穂乃果「絵里ちゃんの!それは絵里ちゃん喜ぶよ!」

千歌「生徒会長でスクールアイドルなのがクールで良いみたいです」

穂乃果「絵里ちゃんがクール???」

千歌「え?」

穂乃果「まぁ最初の頃はそうだったかも…」

千歌(ダイヤさんにはショックな真実が隠れてそう…)

穂乃果「後、私も生徒会長でスクールアイドルなんだよ!」

千歌「うーん…穂乃果さんはクールって感じじゃないかなぁ」

穂乃果「うわ!ひっどーい!千歌ちゃんまでそんな事言う!」

千歌「だ、だって穂乃果さんは可愛いって感じだし…」

穂乃果「可愛いかぁ。ありがと。千歌ちゃんも可愛いよ」

千歌「///」

千歌「後、ダイヤさんの妹にルビィちゃんっていう小さくて可愛い子がいるんですが、その子は花陽ちゃんが好きです」

穂乃果「花陽ちゃん今の聞いたらすっごく喜ぶよ!」

千歌「それでルビィちゃんの親友に花丸ちゃんという子がいて、その子は凛ちゃんのファンなんです」

穂乃果「花陽ちゃんのファンの子の親友が凛ちゃんのファンだっていうのが何だか良いね!花陽ちゃんと凛ちゃんの二人みたいに仲の良い友達なんだろうな」

千歌「はい!すっごく仲が良いです!」

穂乃果「何だか二人で話してると楽しいね!日が暮れるまで、ううん、ずっと話していたいと思えるぐらい」

千歌「はい!私もずっと話していたいです!とっても楽しいです!」

穂乃果「でもずっとじゃないから楽しいんだろうな…」

穂乃果「いつか終わりが来る…だから今を精一杯楽しむんだね」

千歌「…はい、何だかわかる気がします」

千歌「そうだ!穂乃果さんに聞きたい事があったんです」

穂乃果「聞きたい事?」

千歌「スクールアイドルの心構えとか…」

穂乃果「心構え?えーと…何かあるかなー?」

千歌「どうやったらラブライブ優勝できるのかとか…」

穂乃果「それは穂乃果も知りたいなぁ」

千歌「辛い時、苦しい時はどうしたら良いんだろうかとか…」

穂乃果「…」

穂乃果「何かあったの千歌ちゃん?」

千歌「今、私スランプになってるみたいで…」

千歌「頑張ってるのに、頑張ろうとしてるのに上手くいかない…何をやっても駄目になっちゃう…。どうしてなんだろう…?」

千歌「今、頑張らないといけない時なのに…私、Aqoursのリーダーなのに…」

穂乃果「千歌ちゃん…」

千歌(あれ?私、涙出てる…)

千歌(止めなきゃ…憧れの穂乃果さんの目の前なんだよ)

千歌(こんなの恥ずかしいよ…)

千歌「ご、ごめんなさい…」

穂乃果「千歌ちゃん…」

穂乃果「泣きたい時は泣いても良いと思うよ」

穂乃果「私が一緒にいるから」

千歌「うっ…うああぁ…」

千歌(そう言われて私は大泣きした)

千歌(とっても大きな声で)

千歌(目一杯の量の涙を流して)

千歌(穂乃果さんの腕の中で)




穂乃果「…そりゃあつらいよね」

穂乃果「何をやっても上手くいかない、空回りしてしまう時って本当につらいもんね…」

千歌「穂乃果さんもそういう経験あるんですか?」

穂乃果「私だってあるよ」

千歌「そうなんですか!」

穂乃果「穂乃果の事を何だと思ってるの?」

千歌「だって伝説のスクールアイドルでμ'sだし…」

穂乃果「ええー?私も普通の女の子だよ?」

千歌「ふふっ。やっぱり普通の女の子なんですか」

穂乃果「そりゃそうだよー」

穂乃果「必死になりすぎて空回りして上手くいかない…」

穂乃果「それをどうにしかしようと頑張るんだけど全然駄目で全部悪い方に転がっちゃう…」

穂乃果「それで周りに迷惑かけて私が全部悪いんだって思うようになって…」

穂乃果「…それで何もかもが嫌になって辞めちゃいたくなったんだ」

千歌「ポカーン」

穂乃果「どうしたの?」

千歌「辞めちゃいたくなるってスクールアイドルをですか?」

穂乃果「うん」

千歌「マジでですか?」

穂乃果「うん、マジ」

千歌「うぅ…」

穂乃果「どうしたの?頭抱えて?」

千歌「私、辞めたくなるほどまではいかなかったから、あんな事で悩んでたらいけないレベルだったのかな?とか考えちゃって」

穂乃果「そんな事ないよ。それぞれの悩みや苦しみってのがあるし人によっては大したことでなくとも人によっては死ぬほど辛いって事もあると思う…」

穂乃果「千歌ちゃんの悩みも、苦しい辛いって思うに足るものだったんだと思うよ…何か変な言い方だけど」

千歌「…はい、ありがとうございます…ありがとうって言うのも変ですけど」

千歌「穂乃果さんはやっぱり凄いです…」

穂乃果「え?」

千歌「辞めたくなるほど辛い事があったのに、そっからまた立ち直る事ができたんだもん…私なんて…」

穂乃果「確かにその時の私、頑張ったなって思うな…もしかしたらスクールアイドルをやってきてその時が一番辛かった時だったかもしれない…」

穂乃果「でもね、千歌ちゃん」

穂乃果「本当に凄かったのは私じゃなくて、私の周りにいるみんなだったんだなって思うんだ」

穂乃果「あの時のどうしようもない私を支えてくれて、助けてくれて、私の気持ちに気づかせてくれたみんながいてくれたから立ち直る事ができたんだ」

穂乃果「落ち着きが無いと海未ちゃんによく言われる私が言うのもなんだけど、千歌ちゃん。落ち着いて周りをよく見て」

穂乃果「千歌ちゃんの周りにも千歌ちゃんを助けてくれる誰かがいるはずだよ」

千歌「…はい、私の周りにもいます」

千歌「どうしようもない私を支えてくれる、助けてくれる優しいみんながいます」

穂乃果「良かった…」

穂乃果「じゃあ、千歌ちゃんは大丈夫だよ。絶対に立ち直れる」

穂乃果「うわぁ!もうこんな時間!?練習にいかないといけないのに!?」

千歌「練習前だったんですか!?」

穂乃果「うん!やっばーい、海未ちゃんに怒られちゃう!」

千歌「ご、ごめんなさい!私が邪魔したせいで」

穂乃果「良いよ。良いよ。謝んなくても」

穂乃果「練習時間に間に合う事よりもスクールアイドルの仲間を助ける事の方が大事だからね!」

穂乃果「それじゃあ、行くね」

千歌「はい、今日は本当にありがとうございました!」

穂乃果「あっ。最後に一つだけ」

穂乃果「千歌ちゃん」

穂乃果「私みたいに辞めたくなるほど辛い事や悲しい事にぶつかる事があるかもしれない」

穂乃果「だけど忘れないで。千歌ちゃんには仲間がいる。みんながきっと千歌ちゃんを助けてくれるはずだよ」

千歌「はい…穂乃果さんの今の言葉絶対に忘れません」

穂乃果「千歌ちゃん」

穂乃果「ファイトだよ!」

千歌「はい!」

千歌(遠ざかる穂乃果さんの背中を私は名残惜しそうにずっと見ていました…)

千歌(私の視界から見えなくなるまで…)






千歌「あっ!サインもらうの忘れてた!」ガバッ!

千歌「えっ!?」

千歌「ここって私の部屋??私のベッド??」

千歌「…っと言う事は夢!?」

志満「一晩寝ただけで熱もひいたし、顔も元気そうね」

千歌「落ち込んでた気持ちが元気になったからかな?」

志満「あら?何かあったの?」

千歌「…夢を見たの。とびっきりの良い夢」

志満「それは良かったわね、どんな夢かしら?」

美渡「宝くじが当たったとか?テストで100点取ったとか?」

千歌「そんなんじゃないよ。憧れの人に会ったの」

志満「そうなの。意中の王子様とかかな?」

千歌「違うよ。普通の女の子だよ」

志満「あらあら///」

美渡(志満姉ぇは何か勘違いしてそうだな…)

千歌「もう学校に行けるかな?」

志満「駄目よ。完治したかわかんないし」

美渡「それに風邪うつすかもしんないでしょ」

千歌「…そっかー。じゃあもう少しだけ休む!」

志満「あら?今日はずいぶんと素直ね」

千歌「うん。私は一晩寝て素直になったのだ」

美渡「馬鹿は風邪ひかないんじゃなくて、風邪ひいたら馬鹿じゃなくなるっていうのが本当の事みたいね」

千歌「美渡姉ぇひっどーい!」

志満(うふふっ。この調子だとすぐにでも学校に行けそうね)

千歌(結局、大事をとって二日休みました)

千歌(その間に梨子ちゃん、曜ちゃん、果南ちゃんがお見舞いに来てくれました)

千歌(他のみんなも来たかったけど、何人も押しかけるのは流石に迷惑かけるだろうと思って代表して3人になったとか)

千歌(穂乃果さんが言っていた仲間がいるっていう意味を実感しています)

千歌「久々に登校か…」

梨子「久々っていうほど時間かかった?2日休んだだけでしょ?」

千歌「うん…確かにそうなんだけど少しの間旅をしていたからかな?」

梨子「風邪をひいていたのに?」

千歌「うん。東京に行ってたんだ」

梨子「え!?」

曜「千歌ちゃーん!おはヨーソロー!」

千歌「おはよう曜ちゃん!」

曜「凄く久々だね。千歌ちゃんに会えてほんっとうに嬉しいよ!!」

千歌「私も!」

梨子「曜ちゃん昨日お見舞いに行ったでしょ…」

放課後


千歌「足を怪我してるから部室に行くのも一苦労だよ…」

梨子「本当ね」

曜「仕方がないよ」

千歌「ありがとうね、梨子ちゃん、曜ちゃん」

梨子・曜「え?」

千歌「足を怪我してるけど二人に手伝ってもらったから部室まで来れた」

梨子「急にどうしたの?大げさよ」

千歌「あらためてね、私ってみんなに支えられてるなって思っちゃって」

曜「…そんな事気にしなくて良いよ。いつでも支えてあげるから」

梨子「そうだよ。私たちだって千歌ちゃんに支えてもらっているんだから」

ルビィ「千歌ちゃんだー!」

善子「我が闇の治癒の祈りにより病は癒えたようね」

花丸「闇なのに治癒って何かおかしいずら。でも元気になって良かったね千歌ちゃん!」

ダイヤ「風邪も治ったようで何よりです」

鞠莉「千歌っちに会えなくて寂しかったわよ!」

果南「千歌…おかえり」

千歌「みんな…ただいま!!」

ダイヤ「さぁ今日も練習もはじめましょう!」

「はーい!!!」

果南「それじゃ初めはジョギングから」

ダイヤ「アクアー!」

ルビィ「ファイト!」

花丸「ファイトずらー!」

鞠莉「ファイトデース!」

千歌(足を怪我してる今の私にできる事…)

千歌「みんなー!ファイトー!」

鞠莉「nextは歌の練習デース!」

千歌「ようやく私にもできる練習がきたね!」

千歌(前は失敗しちゃったけど…)

千歌(…いや失敗しても良いんだ!練習なんだもん!)

千歌「想いを乗せてー♪ HAPPY HAPPY TRAIN to go♪」

梨子「千歌ちゃん。ちょっと音程外れてるわ」

千歌「ごめーん。どういう風に歌ったら良いかな?」

梨子「えーとね…そこはもう少し半音上げる感じで…」

千歌「ふむふむ」

果南「…」

果南「千歌、何か変わったね」

千歌「そう?」

果南「うん、落ち着いたというか…」

千歌「大人になったんだよ」

果南「いっちょ前な事言って」

千歌「えへへ」

果南「千歌…ごめんね」

千歌「え?」

果南「千歌が足を怪我した時、テンパってたって事は分かってた。ラブライブで敗退した事や廃校の事で頭がいっぱいになってたって事も分かってた。なのに上手く千歌をアドバイスする事ができなくて…本当にごめん」

千歌「良いんだよ果南ちゃん、謝らないで」

千歌「果南ちゃんが叱ってくれたから今の私があるんだから」

千歌「果南ちゃんが叱ってくれなかったら私、もっと酷い事になってたと思う」

果南「千歌…」

千歌「ありがとう果南ちゃん。何かあったら、これからも千歌を叱ってね」

果南「わかった…これからはビシビシきつい事言うよ!」

千歌「やっぱりほどほどに叱って…」

…数週間後


医師「もう足は完治しています。明日からは激しい運動も大丈夫ですよ」

千歌「やったー!!!」

千歌「さぁこっからだ!」

千歌「明日からラブライブ優勝のために!浦の星を存続するために!頑張るぞ!」

医師「病院ではお静かにして下さい」

千歌「ご、ごめんなさい…」




千歌「私にはみんながいる…」

千歌「だから落ち着いて自分だけで何とかしようなんてせず、みんなを頼ろう」

千歌「そう考えると前みたいに空回りしないようになりました」

千歌「それでもちょくちょく失敗しちゃう事もあるけれど…」

千歌「Dear穂乃果さん…」

千歌「私はμ'sが大好きです」

千歌「でもそれ以上にAqoursが大好きです」

千歌「この仲間たちとともに、穂乃果さんとμ'sが見たラブライブの輝きを私たちの手で見つけてみせます」


終わり

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ラブライブの主人公は二人とも良いよね!この二人が一緒に絡んだりするとさらに良いよね!って思ってます。
スクスタにもそこんとこ期待してます。


主人公二人が一緒に何かやるSSはもっと増えて欲しいな

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