・「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです
・概ねアニメ寄りの世界線ですが、その他のコンテンツの要素や独自の解釈を含むことがあります
-----事務所-----
ガチャ
杏「……おつかれー」
かな子「お疲れ様でーすっ」
智絵里「お疲れ様です……あれ?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1527180103
美波「あっ、みんな。お疲れ様っ!」
美波「キャンディアイランドで揃って、レッスンだったのかな?」
杏「まーね、そんなとこ。……あー、疲れた」ボスン
かな子「ふふっ。杏ちゃん、いつもここに来ると、ソファに一直線だよね」
杏「ふぃー。引力的な何かがあるんじゃない?」グデー
智絵里「美波さんは、何をしてたんですか? ……それは、ノートパソコン?」
美波「えぇ。大学の課題で、レポートを書いていたの。次のお仕事まで時間が空いたから、少し進めておこうと思って」
杏「なんだ。てっきりPCゲームにでも目覚めたのかと思ったよ」
かな子「ふふっ。ゲーム仲間ができなくて、残念だったね。杏ちゃん」
美波「ゲームなら、昔はよく弟と一緒にプレイしてたけど……最近は御無沙汰かな」
杏「そっか。良かったら、オススメのゲーム紹介するよ?」
美波「じゃあ折角だから、課題やお仕事が落ち着いたら、お願いしようかな?」
智絵里「杏ちゃんと美波さんのゲーム対決とか、ちょっと見てみたいかも、です」
かな子「あっ、私も! 前に私が杏ちゃんとゲームしたときは、まるで相手にならなかったし……」
杏「まぁね。経験の差ってやつだよ」ドヤァ
美波「それなら、TVゲームじゃないけど、みんなでまたトランプやらない?」
杏「げっ……」
智絵里「トランプ、ですか?」
かな子「そういえば、みんなで合宿した時にやったよね」
美波「私、あれからいろいろ勉強したの。カードを出すタイミングとか……」
杏「……それ、杏はパスで。いくら杏でも、夜通しぶっ続けの大貧民は、もうこりごりだよ……」
美波「そう? 残念」
かな子「……今一瞬、美波さんの目つきが凄く本気だったような……」
杏「……クローバー探しをしてる時の智絵里ちゃんを彷彿とさせる眼光だったね」
智絵里「ふぇっ!? わ、私、いつもそんな感じですかっ!?」
かな子「うーん、いつもって言うほどじゃないけど……時々、とっても真剣だなぁって思う時がある、かな?」
智絵里「うぅ……恥ずかしいです」カァァ///
美波「ふふ。いいんじゃないかな? 好きなことをやってる時って、楽しくてつい集中しちゃうものだし」クスッ
智絵里「で、ですよねっ」コクコク
かな子「言われてみれば私も、お菓子作りについ熱中しちゃって、思ってた以上に量を作り過ぎたりしちゃうなぁ」
杏「ま、事務所のみんなに食べてもらえるんだからいいんじゃない?」
かな子「あっ、そうだ! 美波さん。これ、今日作ってきたシフォンケーキなんですけど、よかったら食べてください♪」
美波「わぁ、美味しそう! もらってもいいの?」
かな子「もちろん! 大丈夫ですっ」
杏「美味しいから?」
かな子「えっ……? あ、違うよっ! これはそういう意味じゃなくて……」
かな子「で、でも美味しいのは美味しい、はず……」
智絵里「ふふっ……。 かな子ちゃんのお菓子は、いつも美味しいから。美波さん、期待していいですよっ」
かな子「ち、智絵里ちゃんっ。ちょっと大袈裟だよ~!」
美波「じゃあ、折角だからこれは、お仕事が終わったあとのお楽しみに取っておこうかなっ」
杏「あー、わかる。仕事の後には、甘いものが食べたくなるよねー。飴とか」
美波「かといって、あんまり糖分ばかり摂り過ぎるのも良くないのよ?」
かな子「はうっ! うぅ、気を付けます……」
杏「うむ。心するように」
智絵里「……今のって、杏ちゃんに向けて言ったんじゃ……?」
ピロン
美波「あっ、私のスマホだわ」
智絵里「連絡、ですか?」
美波「あら……ごめんなさい。ちょっと呼び出しを受けちゃったから、行ってくるね」
杏「おっ、デートのお誘い?」
智絵里「で、でーと……!」ドキドキ
かな子「ひょっとして、事務所の裏に呼び出して告白とか……!?」ドキドキ
美波「もうっ、からかわないでっ。そういうのじゃありませんから!」
美波「文香さんとね、お薦めの本を紹介してもらう約束をしてて……それを持ってきたから、会えませんかって」
かな子「それって、課題の参考書とか?」
美波「ううん、そうじゃなくて。最近、少しずつだけどドラマのお仕事なんかをやらせてもらう機会が増えてきたから。物語を読んで、演技に必要な想像力を養ってみようと思って」
美波「ほら、文庫本の小説なら、ちょっとした移動時間なんかにも読めるじゃない?」
智絵里「なるほど……!」
杏「うへぇ……美波ちゃん、真面目過ぎ……。もっと肩の力抜いたほうがいいよ」グデー
かな子「杏ちゃんは、ちょっぴり抜きすぎ、かな?」
美波「そんなに大袈裟なことじゃないわよ。ただ、自分が楽しいと思ってることをやっているだけだもの。智絵里ちゃんのクローバー探しや、かな子ちゃんのお菓子作りと一緒」
杏「杏のだらだらとも?」
美波「ふふ、一緒かも♪」
美波「……それじゃあ、文香さんを待たせるといけないから。みんな、またねっ」
かな子「あ、はいっ」
スタスタ ガチャ
智絵里「お、お疲れ様です……行っちゃった」
智絵里・かな子「……素敵だなぁ」
杏「お、ハモった」
かな子「だって、私とふたつしか違わないのにすごく大人っぽいし、知的でかっこいいし……」
智絵里「爽やかなだけじゃなくて、なんというか、オーラがあるっていうか」
かな子「あと、スタイルもいいしっ!」
智絵里「はいっ! 美波さんのグラビアのお仕事はいつもすっごく評判だって、未央ちゃんが言ってましたっ」
杏「……もう、二人ともただのファンになってない?」
杏「まぁ、分からなくもないけどさ。しかもあれで運動も出来るっていうんだから、反則だよねー」
かな子「そういえば、大学でラクロスをやってるって、言ってたね」
智絵里「……ねぇ、かな子ちゃん」
かな子「なぁに?」
智絵里「ラクロスって、どういうスポーツなんだろう? 私、テレビとかで見たことなくって」
かな子「えっと……わ、私もよく知らない、かな」エヘヘ
智絵里「あの、網の付いた棒みたいなのを使うんだよね? 美波さんがいつも持ってる」
かな子「うん……たぶん」
かな子・智絵里「……」ジー
杏「……え、何。なんでこっち見るのさ」
杏「悪いけど、杏も詳しくないよ。ハンドボールの武器ありバージョンみたいなものじゃないの?」
かな子「ぶ、武器とは言わないんじゃないかな……?」
杏「でも、野球少年がバットを武器に宇宙人の侵略から地球を守るゲームだってあるわけだし」
智絵里「そうなんだ……すごいね」
かな子「ゲームと一緒にしちゃうのもどうかと思うけど……」
杏「……かな子ちゃんが主人公のゲームなら、泡立て器あたりを装備して敵と戦うのかな」
かな子「えぇっ!?」
杏「敵キャラに向かって、『悪いやつらは、みーんなかき混ぜてやるんだから!』って見得を切ったりしてさ」
智絵里「わぁ、ちょっとかっこいいかも」
かな子「そ、そうかな……? というか、泡立て器で戦っても、そんなに強くならなさそうだけど……」
智絵里「あ! 泡立て器だけに、『あなたたちに、一泡吹かせてやりますっ!』とか、どうかな!?」
杏「おぉ! それ採用!」
智絵里「えへへ、やったぁ」
杏「というわけで、かな子ちゃん、次のライブでよろしくね」
かな子「……ええぇ!? よ、よろしくって、何を!?」
杏「大丈夫だよ。心配しなくても、悪役は杏たちでやるから。ね、智絵里ちゃん」
智絵里「へ? あ、はい! かな子ちゃんのためなら、私、やります!」フンス
かな子「そう言われても……それに、智絵里ちゃんは悪役っていうキャラじゃないと思うよ?」
智絵里「うぅ……わ、私だって、ちょっぴり悪いことくらい、出来ますよっ!」
智絵里「えと……そう! レッスンをサボったりとか!」フンス
杏「それ、いつも杏がやってるやつだなぁ」
かな子「もうっ。そんな悪い子には、今度からお菓子作ってきてあげないんだからねっ。……なーんて」
杏「双葉杏、いい子になります」キリッ
かな子「杏ちゃん!? 切り替わりが早すぎるよ!?」
智絵里「わ、私も……いい子になりますっ」
杏「ま、智絵里ちゃんはもともと超いい子だからね」ナデナデ
智絵里「そ、そんな……」
かな子「ふふ。美波さんにも負けないくらい、頑張り屋さんだもんね。いい子いい子」ナデナデ
智絵里「ひゃあ、かな子ちゃんまで……は、恥ずかしいよぅ」
杏「ホント、うちのアイドルはどこもかしこも頑張り屋さんだらけで困るよ。みんな、もっと力の抜き方を覚えたほうがいいと思うなぁ」
かな子「そう……なのかな?」
杏「そう、なのだよ。このままじゃ杏、みんなの頑張り屋さんオーラに打ち消されて、消滅しちゃうかも」
智絵里「そんな強いオーラ、出てるかなぁ……?」
ガチャ
卯月「お疲れ様ですっ!」
杏「ぐわぁぁー! ……ぱたり」
卯月「あ、杏ちゃん!? どうしたんですか!? しっかりしてくださいっ!」ユサユサ
智絵里「……出てたのかな、頑張り屋さんオーラ」
かな子「うーん……卯月ちゃんなら、ちょっとありそうだよね」
卯月「あわわわ、どうしましょう!? 起きてください、杏ちゃーん!」
おわり
以上、お付き合いありがとうございました。
少し遅くなりましたが、Heart Voiceデレステ実装おめでとう! やっぱり何度聞いてもええ曲やで……。
今思えば、幸子のゲスト会はこの時までとっておけばよかったです。
前回
キャンディアイランドの明らかに毒にも薬にもならないおしゃべり
ついでに幸子回
キャンディアイランドの得てして毒にも薬にもならないおしゃべり
も、よろしければどうぞ。
乙
ミナミはカワイイです
そんな3人にお勧めのゲームがあるぞ?
お菓子作りのテクニックでヴァンパイアを膾にしたり、四葉のクローバーの加護がモンスターの牙をへし折ってくれたりするんだ。
……ただ、魔女以外の敵を相手にするとどうしても言い訳のしようがないぐらい血腥くなるのは避けられないが。
乙
そういえばTwitterで切り子職人の会とかどーとかが、デレステ実装を祝ってましたね
そうするとンミナミィよりカワイイを出した方がよかったような気も
蘭子「混沌電波第169幕!(ちゃおラジ第169回)」
蘭子「混沌電波第169幕!(ちゃおラジ第169回)」 - SSまとめ速報
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