安部菜々「ガラスの靴は」 (17)

こんばんは。

アイドルマスターシンデレラガールズのSSになります。

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事務所の屋上・夜

菜々「……」ボーッ

ガチャ

菜々「?」クルッ

モバP(以下P表記)「こんなところにいたんですか菜々さん」

菜々「プロデューサーさん…」

P「どうしたんですかこんな時間に、こんな場所で。冷えますよ」

菜々「いえ…ちょっと、夜空が見たくなって」

P「そうですか」

菜々「はい」

P「……」

菜々「……」

P「お隣、いいですか?」

菜々「はい。もちろん」

P「失礼します」

菜々「失礼されます」

P「なんですかそれ」ハハ

菜々「なんでしょうね」クスクス

P「俺のジャケットで悪いですけど。どうぞ」スッ

菜々「いっ、いえ!お構いなく」

P「大切なアイドルなんですから構いますよ。何を言ってるんですか」

菜々「…えへへ。じゃあ、お言葉に甘えて」

P「はい。甘えてください」

P「星と月。どちらがお目当てでした?」

菜々「はい?」

P「いえ。夜空を見に来た、と言っていたので」

菜々「…どちらでしょう」

P「決めてなかったんですか」ハハ

菜々「なんとなく。一人になりたかっただけかもしれません」

P「…そうですか。本当に失礼しちゃいましたね。すみません」ペコリ

菜々「…とか言って。この場を離れる気もないんですね」クスクス

P「はい。今は菜々さんと一緒にいたい気分なので」

菜々「…ズルいですね。プロデューサーさんは」

菜々「そんなこと言われたら、もう、一人になりたい、なんて言えないじゃないですか」

P「あ、そういえば」

菜々「はい?」

P「下でココアと紅茶買ってきたんでした。どっちがいいですか?」

菜々「じゃあ、紅茶をいただきます」

P「どうぞ」

菜々「ありがとうございます」

P「……」カシュ

菜々「……」ゴク

P「…ちょっと冷めちゃってますね」

菜々「そうですか?温かいですよ」

P「菜々さんがいいなら良かったですけど」

菜々(あなたが買ってきてくれた。その気持ちが温かい、なんて乙女すぎですかね)

P「…さ、そろそろ戻りましょうか」

菜々「……」

P「菜々さん?」

菜々「プロデューサーさん」

P「…はい」

菜々「ナナは、夢でも見てるんでしょうか?」

P「……」

菜々「ずっと憧れ続けたアイドルになれて、そして、そして…」

P「安部菜々さん」

P「あなたが、ガラスの靴を手にしたこの瞬間を、心から嬉しく思います」

P「第7第シンデレラガール。本当におめでとうございます」

菜々「!! プロデューサーさんっ」ダキッ

菜々「ナナっ、やりました!ついに…ついにっ…」ボロボロ

P「はい」ギュッ

菜々「ぷろでゅーさぁさん、ナナ、ナナっ」ギューッ

P「はい。頑張りましたね」

菜々「やった…やったよっ…」

――――――――
――――
―― 

P「落ち着きましたか?」

菜々「はい、見苦しいところをお見せしました」

P「いえいえ」

菜々「シャツも、濡らしてしまってすみません」

P「俺の胸なんかでよかったら、いつでも貸しますよ」

菜々「…プロデューサーさんは優しいですね」

P「普通ですよ」

菜々「普通なんかじゃないですよ。ナナにガラスの靴を用意してくれちゃう魔法使いさんです」

P「それはナナさんが自力で手に入れたものです。俺はせいぜい舞踏会へ導くカボチャの馬車を手配した程度ですよ」

菜々「カボチャの馬車…」

P「はい。その程度です」

菜々「…じゃあ、そんなプロデューサーさんに用意してほしいものがあるんですけど、お願い聞いてくれますか?」

P「はい。シンデレラの願いとあらば」

菜々「今すぐじゃなくていいんですけど、いつか、いつか…」















菜々「ナナとプロデューサーさん用の、ガラスの指輪を…!」

短いですがこれにて完結です。

日をまたいでしまったのが心残りです…

安部菜々さん。

貴女が努力を続け、ガラスの靴を手に入れたことを、心の底から祝福致します。

第7代シンデレラガール、本当におめでとう!!!

イロモノ可愛いと思ってたけどまさか一位だもんなー

そりゃそうだろ。ウサミンはどのアイドルより下積み時代長いし。
平成最後のシンデレラガールとしても相応しいもんよ。

??「よう言うた!それでこそ七代目シンデレラガールや!」



アイマスそんなに詳しくないけどウサミンの設定知って応援してた
苦労してたら報われて欲しいってなるよ

途中で心折れても仕方ないレベルなのに地下アイドルをやりながらメイドのバイトしてたとかすごいよな

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