城ヶ崎莉嘉「アタシ、加蓮ちゃんの妹になる!」 (14)


at城ヶ崎家


莉嘉「お姉ちゃんなんかもう知らないもん!」


美嘉「アタシだって、こんなワガママな妹知らない!」


莉嘉「ふーんだ!」


ドア「」バタン!!


美嘉「…………」


莉嘉「…………」


美嘉莉嘉「「ど、どうしよう……」」



ーーーーー


atファーストフード店


マジカルキラリンナオリンリン!


加蓮「あ、莉嘉ちゃんからメールだ」


奈緒「おい待て、なんだよその着信音」


加蓮「マジカル奈緒だけど?」


奈緒「なんでそれ持ってるんだよ!しかも着信音って……!!」


加蓮「えー、珍しい、美嘉とケンカしちゃった、どうしようって」


奈緒「無視かよ!……まぁでも、後悔してるあたりやっぱり仲良しだよな」


マジカルキラリンナオリンリン!


加蓮「あ、今度は美嘉からだ」


奈緒「マジでその着信音変えてくれよ」


加蓮「……プッ…ふふっ、美嘉からも、莉嘉とケンカしちゃってヤバい、だって」


奈緒「ただの仲良し姉妹じゃんか」


加蓮「うーん、でもー、すぐ後悔するくらいならケンカしなければいいのに」


奈緒「それは一人っ子の発想だな」


加蓮「そうかな?」


奈緒「ケンカなんて日常茶飯事だし、別にいちいち気にしてらんないんだよ」


加蓮「ふーん……まぁでも、いつもいつも私が仲裁するわけにもいかないし、ここはひと肌脱ぎますか!」ニヤ


奈緒(またわっるい顔してる……)


ーーーーー

at城ヶ崎家


※イメージ図

美嘉 廊下

ーーードア

莉嘉 部屋


莉嘉の部屋のドア越しに2人でいる感じ



トキメキドコマデモ--


莉嘉「あ、返ってきた!」


ーーー

From:加蓮ちゃん
Re:どうしよう!


うーん、莉嘉ちゃんは悪くないんじゃないかな?
悪くないし、莉嘉ちゃんから謝らなくていいと思うよ?

ーーー


莉嘉「……」


莉嘉「やっぱりそうだよね!莉嘉は悪くないもん!」


莉嘉「お姉ちゃんが悪いんだもん!」


ガタッ


莉嘉「??」


莉嘉「まっ、いっか、とりあえず加蓮ちゃんにメール返そっと」メルメル


ーーーーー


エトエトマエカラズット--


美嘉「…!」ピッ


ーーー
From:加蓮
Re:ヤバい


うーん、どうして莉嘉ちゃんが怒ったか分からないとどうしようもないかな
私から聞いてみよっか?

ーーー


美嘉「加蓮最近莉嘉と仲良いしなぁ……うーー、でも、姉としてここはしっかり……


オネエチャンガワルインダモン!


美嘉「えぇっ!?」ガタッ


美嘉「……莉嘉、すっごく怒ってる……ここでアタシから聞いても逆効果っぽいし、今はまず加蓮から……」メルメル


ーーーーー

atファーストフード店


加蓮「ふむふむ、なるほどー?」


奈緒「どうだ?仲直りできそうか?」


加蓮「うんまぁそれはすぐにもできるけど……」


奈緒「おい、なに企んでるんだよ」


加蓮「ほら、雨降って地固まる、的な?」ニヤッ


奈緒「雨を降らす気かよ!やっぱり雨女じゃないか……」


加蓮「私は別に、雨女じゃないし!それはむしろ凛の方が……」


奈緒「……凛の方が?」


加蓮「……なんでもないっ」プイッ


奈緒(……人のケンカの面倒見てる場合じゃないくせに)


ーーーーー

at城ヶ崎家


トキメキドコマデモ--


莉嘉「メールだ!」ピッ


ーーー
From:加蓮ちゃん
Re:Re:Re:どうしよう!

やっぱり、美嘉には一度、ぎゃふんと言わせた方がいいと思うんだよね!
美嘉が謝るまで、私の妹になってみない??

ーーー


莉嘉「!!!」


莉嘉「なる!!アタシ、加蓮ちゃんの妹になる!!!!」


ドンガラガッシャン!


莉嘉「??」


莉嘉「って、メールメールー☆」

ーーーーー


エトエトマエカラズット--


美嘉「返信だ……聞き出してくれたかな…?」


ーーー
From:加蓮
Re:Re:Re:ヤバい


莉嘉ちゃん相当怒ってるね……
一緒の家にいるのも嫌だから、今日は私の家に泊まりたいって
……美嘉、どんだけ怒らせたの?
ーーー


美嘉「ヤバいヤバいヤバい……」


美嘉「アタシ、そんなに怒らせるようなことしたかな……」


カレンチャンノイモウトニナル!!!!


美嘉「」ドンガラガッシャン!


美嘉「あわわわわ、どうしよう!莉嘉がいなくなっちゃう!!!」メルメルメルメル


ーーーーー

atファーストフード店


加蓮「うーん、もうちょいかな」メルメル


奈緒「……普通に仲直りさせた方が良くないか?」


加蓮「それじゃあまたすぐケンカするでしょ?」メルメル


奈緒「でもまたすぐ仲直りする、そういうものだろ?」


加蓮「そうたけどさ、じゃあせめてこんな小さなことでケンカすることはなくない?」


奈緒「……それ、自分自身にも言えるってのわかってるか?」


加蓮「…………」


ーーーーー

at城ヶ崎家


トキメキドコマデモ--


莉嘉「返ってきた!」


ーーー
From:加蓮ちゃん
Re:Re:Re:Re:Re:どうしよう!

よしっ、じゃあ早速計画立てよーっ
明日は2人でお買い物行くよっ
洋服見て、小物も見て、あ、そうだ、この前話した化粧品試しに行こっか!
書くのめんどくさいから電話しよっ
ーーー


莉嘉「やったー!明日はお出かけだ!」


莉嘉「どこに行こうかな☆あ、そうだ、加蓮ちゃんにネイルしてもらうのもいいなー!」


ヌ-ディ-★スガオノラ-ブ


ーーーーー


エトエトマエカラズット--


美嘉「返信きた……」


ーーー
From:加蓮
Re:Re:Re:Re:Re:ヤバい

莉嘉ちゃんの話をちゃんと聞いて
ーーー


美嘉「……莉嘉の話を?」


美嘉「でも、莉嘉は怒って……」


ヌ-ディ-★スガオノラ-ブ


美嘉「……!莉嘉に電話?」



ーーーーー

atファーストフード店


奈緒「加蓮……」


加蓮「…………」


奈緒「いい加減、意地を張るのやめろって」



「…やっぱりここにいた」



加蓮「!」


奈緒「凛……」


凛「少し話そうか」スッ


っ折り畳み傘


奈緒「これって……」


凛「…………」


加蓮「……ちょっと、電話していい?」


奈緒「ここでか?」


凛「…いいよ」


ーーーーー

ヌ-ディ-★スガオノラ-ブ


莉嘉「加蓮ちゃんから電話だ」


莉嘉「もしもしー」


加蓮「あ、莉嘉ちゃん?今大丈夫だった?」


莉嘉「うん、大丈夫だよー☆」


加蓮「よかった、じゃあ明日だけど、どこか行きたいお店とかある?」


莉嘉「あ、じゃあ、この前お姉ちゃんが言ってた……」


加蓮「……莉嘉ちゃん?」


莉嘉「……お姉ちゃんと行くって約束してたんだった」



美嘉「……!覚えてたんだ…莉嘉……」


加蓮「……でも、ケンカ中でしょ?」


加蓮「ならいいんじゃないかなー」


莉嘉「……でも…」


加蓮「…………」チラ


凛「……」


加蓮「決めつけで話を進めて、こっちの言い分を聞かないのはどうかと思うなー」チラ


凛「………」


莉嘉「で、でも、アタシもお姉ちゃんの話あんまり聞いてなかったかもしれないし……」



美嘉「莉嘉……」



加蓮「もうさ、昨日今日の付き合いじゃないんだし、何を言ったら相手がどう思うかって、わかってるじゃん?」

加蓮「……でも、だからって何も言わなくなるような関係、私は嫌だな」

加蓮「相手を思ってこそ、言わなきゃいけない言葉もあると思うんだ」


莉嘉「加蓮ちゃん……」

莉嘉「……うん、わかった!もう一回、ちゃんとお姉ちゃんと話してくる!」

ガチャッ

美嘉「莉嘉っ!!」

莉嘉「お、お姉ちゃん!?」

美嘉「ごめんね!もっとちゃんと話そ?」ギュウゥ

莉嘉「あはは、お姉ちゃん痛いってー☆」


加蓮「………」ピッ


奈緒「もういいのか?」


加蓮「うん、あとは2人次第かな」


奈緒「そっか、上手くいったんだな」


加蓮「…………」

奈緒「…………」


凛「……で、私は、ちゃんと相手の顔を見ながら仲直りを切り出せない困ったさんと、どうやったら仲直りできるのかな?」


加蓮「…………」

奈緒「…………」

凛「…………」



「ぷっ……ふふふっ」



奈緒「もうなんだよ2人してそんなめんどくさいやり方!」


凛「いや、私はめんどくさくないと思うけど……加蓮でしょ」

加蓮「凛だって、カッコつけちゃってさ?」


奈緒「いや、お互い様だから。ケンカの発端と同じでお互い様だから」


凛「いやいや、私は別に雨女とかじゃないし」

加蓮「私だって、雨女じゃないし?」


奈緒「あーもー、やめやめ!もうどっちでもいいんだよそんなこと!」


凛「……そう言えば、奈緒ってよく傘持ってるよね……」

奈緒「えっ」

加蓮「確かに、プロデューサーに傘を届けたこともあるし、私も貸してもらったことあるし?」

奈緒「いやいや」

凛「虹って、雨上がりに見えるよね……?」

奈緒「いやいやいやいや」

加蓮「じゃあそもそもなんで雨が降ってたの……?」

奈緒「ちょっ、2人共何言ってんだよ」


凛「……奈緒じゃない?」コソコソ
加蓮「奈緒だね……」コソコソ

奈緒「」


加蓮「とゆーわけで、奈緒、ポテト買ってきて?」
凛「あ、私はナゲット」


奈緒「とゆーわけでって、どーゆーわけだよっ!」

奈緒「仲直りした途端手を組みやがって!!!!」



おまけ


美嘉「あ、加蓮、この前はありがとー★」


加蓮「どーいたしまして」


加蓮「あれから仲良くやってる?」


美嘉「うん、昨日も2人で映画見てきたし!」


加蓮「メイク崩れるくらい号泣しちゃったんだよねー」


美嘉「」


加蓮「帰り道に原作の小説買っちゃったりねー」


美嘉「」


加蓮「帰ってからもその本読んでて眠れなかったんだよねー」


美嘉「」


美嘉「な、なんで知ってるの!?あっ莉嘉……!」


加蓮「莉嘉ちゃんのお姉ちゃんはもう1人いてもいいし?私も可愛い妹が欲しいし?」


美嘉「もう!帰ったらお説教する!」


加蓮「えー、だめ、かわいそう」


美嘉「いいの!しっかり言ってやるの!」


加蓮「まーまー、今度ネイルしてあげるから!ネイルに免じて!」


美嘉「……ぐぬぬ」


加蓮「……莉嘉ちゃんとお揃い」


美嘉「……ぬぬぬ……わかった、お揃いだからね!」


加蓮「ふふっ、交渉成立っ」


美嘉「なんだか上手くしてやられた気がするんだけど……」


加蓮「そんなことないってー」


加蓮(姉妹っていいなぁー)


終わりです。
今日のデレステで追加された映り込みポニテ加蓮&莉嘉、かわいかったなぁ...

HTML化依頼してきます。


ポテト加蓮に見えた

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