鞠莉「ダイヤが嘘つきすぎてホクロとれた」 (23)
ダイヤ「ふふ…やはり私は天才ですわ」
ダイヤ「4月1日…忌々しきエイプリルフール」
ダイヤ「毎年毎年、私は果南さんや鞠莉さんに騙されてばかり………くっ、今思いだしても歯痒いですわ」
ダイヤ「私が2人を騙そうと嘘をついてもどういうわけか2人には通用しませんでした…」
ダイヤ「そこで私は考えましたわ」
ダイヤ「4月1日以外の日に嘘をつけばいいんですわ!」
※ダメです。
ダイヤ「そう!!」
※ダメです。
ダイヤ「ゴールデンウィークに!!!」
※ダメです。
ダイヤ「ふふ…なんでこんな簡単なことを今まで思いつかなかったんでしょうか」
※ダメです。
ダイヤ「早速明日実行です!」
※ダメです。
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ーーー翌日ーーー
ダイヤ(いきなり果南さんと鞠莉さんを騙してもまたバレるかもしれませんね)
ダイヤ(まずは騙されやすそうな簡単な人で様子をみますか…)
曜「~♪」
ダイヤ「…」
曜「ほんと!!?」
ダイヤ「えぇ」ポリポリポリ
曜「ちょっと行ってくるッ!!!!」ダッ!!
ダイヤ「ふふ…予習はバッチリですわ」
果南「あ、ダイヤだ」
鞠莉「チャオ~♪」
ダイヤ「いいところにいましたわ」
ダイヤ「お2人に話がありますの」
果南「ん?」
ダイヤ「実は…転校することになりました」ポリポリ
鞠莉「嘘ね」
ダイヤ「なっ!?なんで嘘って…!!」
ダイヤ「で、でしたら!実は彼氏がいますの!!」ポリポリポリ
果南「でしたらって何」
ダイヤ「ぐ…じ、実は私、殿方なんです!」ポリポリポリ
鞠莉「前温泉行った時ダイヤ生えてなかったじゃん」
果南「毛が生えてるかどうかも心配してるレベルだよ」
ダイヤ「実はカツラなんです!!!」ポリポリポリ
鞠莉「だったら脱いでみて」
ダイヤ「エリーチカと友達ですわ!!!!」ポリポリポリ
果南「それ多分そっくりさんだよ」
ダイヤ「そ、それならばぁぁぁ!!!」ポリポリポリポリポリポリポリごりっ
ダイヤ「……ごりっ?」
鞠莉「おうっ!?」
果南「ダ!?ダイヤのほくろが取────」
ブシュウウウウウウウウ!!!!!!
かなまり『!!?!?!?!?』
鞠莉「な、なに!?ダイヤからいきなり煙のようなものが!?」
鞠莉「えほっ!えほっ…!な、なんだったの?」
果南「ちょ、ちょっとダイヤ!?大丈夫っ!!?」
タイヤ「…」
果南「ダイヤァァァァアアアアア!!!?」
果南「ダイヤが!?ダイヤがタイヤになってる!!?これは酷い!!!」
ホ ク ロ
鞠莉「わかったわ!濁点が取り除かれてダイヤがタイヤになったんだわ!!」
タイヤ「早く元に戻してください」
果南「喋れるの!!?!?」
タイヤ「嘘をついたことは謝ります。でもこのままタイヤ生活は困りますわ」
果南「なんでそんな冷静なの!?ねぇ!?」
タイヤ「一周回った感じですわね」
鞠莉「転がしたらまた慌てるのかしら」
タイヤ「やめて下さい」
果南「治すったって何すればいいのさ!?」
タイヤ「おそらく黒子をつけてさえくれれば元に戻るかと」
果南「な、なんだそれぐらいなら…」
鞠莉「…ダイヤ」
鞠莉「ホクロどこいったの?」
タイヤ「問題はそこですわね」
果南「…」
鞠莉「んー…見た感じここらへんには落ちてる様子はないわね~」
果南「なんで私地面に落ちたホクロ探してるんだろ…?」
タイヤ「もしかすると風に飛ばされたのかもしれません」
果南「風向きはこっちか…行ってみる?」
タイヤ「行きましょう」
鞠莉「ダイヤは転がして持っていくのでいいわよね?」
タイヤ「それしか方法はないかと」
鞠莉「おっけ~♪一度やってみたかったのよね~!」スッ
タイヤ「?」
鞠莉「タイ~ヤ◯ゼンっ♪ タイヤ◯ゼンっ♪」ゴロゴロ
タイヤ「怒られますわよ」
果南「…」ウズウズ
タイヤ「なんで果南さんもやりたそうなんですか」
鞠莉「んー…ないわねぇ~…」
タイヤ「万事休すというやつですか」ゴロゴロ
果南「余裕にしか見えないけどね」ゴロゴロ
花丸「あれ?鞠莉ちゃんと果南ちゃん?」
鞠莉「おーう!花丸と梨子~ぐうぜんでーす!」
梨子「えっと…なんでタイヤ転がしてるの?」
果南「ちょっとわけありでね」
果南「それよりここら辺でダイヤのホクロみなかった?」
花丸「果南ちゃん危ないお薬でもやってるの?」
タイヤ「まぁ、無理もありませんわね」
梨子「ほわぁぅ!?!?!?」
鞠莉「実はね…」
鞠莉「というわけなの」
梨子「にわかに信じがたいけど…」
花丸「事実は小説より奇なりとはよくいったものずら…」
果南「ところで2人はなにしてたの?」
花丸「書店巡りだよ!」
花丸「梨子ちゃんのお目当ての小説を一緒に探してるんだ!」
鞠莉「ブック……ノベルス?」
花丸「確かジャンルは菅能百合ハーレム」
梨子「国木田」
花丸「い、以外のジャンルならなんでもいいんだって」
果南「それ巡る必要ないよね?」
梨子「気にしないで」
鞠莉「そーれーで!、ダイヤのホクロみてないかしら?」
梨子「うーん…どうだろう、下を注視しながら歩いてなかったから…」
花丸「もしかしたら知らない間に通り過ぎた可能性もあるずら」
鞠莉「よかったら一緒に探してくれない?」
花丸「いいよ~」
梨子「うん、協力させて」
花丸「おはーな◯ぜんっ♪おはな◯ぜん♪」ゴロゴロ
鞠莉「それいいわねっ!」
鞠莉「オハーラ◯ゼンっ♪オハラ◯ゼンっ♪」ゴロゴロ
タイヤ「ふざけないでください」ゴロゴロ
果南「今のダイヤは存在そのものがふざけてるけどね」
梨子「ん~…ないなぁ…」
ルビィ「あれ?みんななにしてるの?」
善子「十字軍ごっこ?」
花丸「仏教ずら」
果南「どっちでもないけどね」
ルビィ「あの…お姉ちゃんみませんでした?」
鞠莉「ホワッツ?ダイヤに用?」
ルビィ「これお姉ちゃんのホクロだと思うんだけど…」すっ
果南「さも当然のように姉のホクロを認識する妹の鑑」
梨子「どこでみつけたの?」
ルビィ「さっきまで善子ちゃんとお散歩してたんだけど…」
善子「たららら~たったら~たったら~たららー♪」
ルビィ「それなんの歌?」
善子「『ミョルニルの口遊み』」
ヒュウウウウウ
善子「よ」すぽーーーーん!!
善子「ん?」
ルビィ「どうしたの?」
善子「いまなんか団子の中に入ったような…」モゾモゾ
善子「…?、なにこれゴミ…?」
ルビィ「あれ?お姉ちゃんのホクロだ」
善子「は?」
ルビィ「ということです」
梨子「ホクロって風に乗って結構飛ぶんだね…」
鞠莉「なんにせよこれで解決ね!」
善子「ルビィ、ホクロつけてあげなさいよ」
ルビィ「うゆ」
タイヤ「ルビィにホクロをつけてもらう日が来るとは…成長しましたわね」
ルビィ「おねぇちゃん…」
果南「いいからつけなよ」
ぴとっ
もごもごもごもご
果南「お、おお…おおお…」
タ'イヤ「ふぅ…どうやら元に戻ったようですわね…」
梨子「おほっ」スッタタタタッ
鞠莉「────」ぶちっ
タ'イヤ「ちょ」
ぶしゅうううううう!!!!!
善子「なにやつ!?」
タイヤ「生徒会長の黒澤ダイヤですわ」
梨子「ちっ」
タイヤ「なにしてるんですか鞠莉さん、黒子を返してください」
果南「すごいセリフだねそれ」
鞠莉「ダイヤはさっきの姿を見てないから言えるかもしれないけどね、さっきの相当すごかったのよ」
タイヤ「…といいますと?」
鞠莉「えっ…その……ねぇ?」
ルビィ「う、うん…」
善子「あれよね……ね?」
花丸「表現しにくい…かな」
梨子「スタイルはダイヤさんなのに身体の材質がゴムでできてる影響か黒塗りだからパッと見た感じ 物好きな人が鑑賞するピチピチ全身黒タイツの良い子は見てはいけませんビデオみたいな感じだったよ」
果南「わかりやすい」
タイヤ「なんですかそれ…」
鞠莉「信じられないかもしれないけど梨子の左手をみてみなさい」
タイヤ「梨子さんの…ですか」
鞠莉「携帯を握っているでしょう?」
タイヤ「えぇ」
鞠莉「この娘、ダイヤがあの姿になったコンマ2秒後には携帯を取り出してロック画面を解除してカメラ機能までセットしていたわよ」
梨子「指紋認証にしておけばよかった」
果南「せめて弁明しようね」
花丸「でもなんであんな姿に…」
ルビィ「ほくろが途中で分裂しちゃったのかな…?お姉ちゃんの名前表記が『タ'イヤ』だったし…」
果南「さらっとメタいこと言わないで」
タイヤ「となると…もうひとつ黒子を探す必要があるのですね」
タイヤ「…ん?」
梨子「どうしたの?」
タイヤ「あっちから黒子の気配を感じます」
果南「もうツッコまないよ」
鞠莉「一度ホクロをつけたことによってセンサー的な何かが反応したようね」
善子「あてがあるわけじゃないし…とりあえずついていってみる?」
ルビィ「うゆ」
花丸「賛成!」
タイヤ「とても近いです…すぐ近くに私の黒子がありますわ」ゴロゴロ
善子「しんどい…」ゴロゴロ
花丸「軟弱者ずら」
梨子「とゆうかここから近くにあるのって千歌ちゃんの旅館だよね」
タイヤ「もうだいたいどこに黒子があるのか検討つきますね」ゴロゴロ
ルビィ「…あれ?曜ちゃんじゃない?」
曜「…」
善子「なんで千歌の家の前で倒れてるのよ…」
鞠莉「なんか曜のほっぺた腫れてない?」
果南「どうしたの曜?こんなところで」
曜「…う、…か、果南ちゃん…?」
曜「あれ…私…?」
果南「なんで千歌の家の前で寝てるの…というかその顔なに…」
曜「顔…?、で、でもなんで私こんなところで…」
ルビィ「気を失う前はなにしてたの?」
曜「えっと…確か…」
遡ること…千歌ハウスにて
千歌「桜並木の学校で~突然歌って走りだし~♪」
千歌「鞄と上着を脱ぎ捨てて~回る視点と横断歩道~♪」
千歌「階段手すりで飛び降りて~花を千切ってワンツースリーフォー♪」
千歌「うむ、いい歌詞ができそうなのだ」
曜「千歌ちゃんッ!!!!!!」バンッ!!
千歌「うわ!?よ、曜ちゃん…?」
曜「聞いたよ!!!!!!!」
曜「私とコスプレ生えっ────────」
曜「ここまでしか記憶が…」
果南「そこまで覚えてたらわかるよね」
タイヤ「曜さん」
曜「うぉおおっ!!?!?」
鞠莉「いや、あのね?」
曜「おぉ…」
鞠莉「で、どう?ダイヤの黒子もってない?」
曜「あ…もしかしてこれかな?」
ルビィ「それです!」
善子「随分と都合がいいわね…」
曜「てっきりタピオカかと思って拾ったんだけどダイヤさんのホクロだったなんて…」
果南「普通はタピオカ落ちてても拾わないけどね」
花丸「でもこれで万事解決だね!」
梨子「そうだね」
タイヤ「曜さん、私の黒子を返していただけますか?」
曜「嫌だっ!!!!」
善子「なんでっ!?」
曜「大体誰のせいで私がこんな目にあってると思うの!?」プンプン??
タイヤ「嘘を嘘と見抜けないのが悪いかと」
果南「それが生徒会長の言葉かよ」
曜「とにかく!千歌ちゃんの機嫌を治してくれるまで返さないよ!」
花丸「だったらこれだね!」スッ
曜「みかん…?」
花丸「大好物を渡されて不機嫌な人なんていないずら♪」
曜「よし!!」
曜「だめだった…」ヒリヒリ
花丸「な、なんで!?」
曜「『みかんを渡せば許すだろうっていう浅はかな考えが気にくわない』って…」ヒリヒリ
鞠莉「割と正論ね」
花丸「ご、ごめんね曜ちゃん…」
曜「ううん…いいよ…」ヒリヒリ
善子「仕方ないわね…」スッ
曜「…羽?」
善子「千歌は一度リトルデーモンになったのよ?これで解決ね」
タイヤ「ありえませんわね」
曜「まぁ…行ってみるけど…」
曜「だべだっだ…」ヒリヒリ
曜「『汚い』っでいわれだ」ヒリヒリ
善子「失礼ね!ちゃんと消毒してるわよ!!」
梨子「拾った羽であることは認めるんだね…」
果南「とゆうか千歌…なんで曜の左ほっぺばっかり叩くんだろ左だけパンパンじゃん…」
曜「千歌ぢゃん右利ぎだがら…」ヒリヒリ
曜「いだい…」ヒリヒリ
鞠莉「しょーがないわねぇ…」スッ
花丸「なにしてるの?」
鞠莉「んー?ちょっとねー…」
鞠莉「即日配達っと」
ブロロロロロ…キキーッ!ガチャ
業者「まいど、お届けものです」
鞠莉「センキュー」
業者「では」
バタン!ブロロロロロ…
ルビィ「なんて迅速な対応…」
鞠莉「曜、これをちかっちに渡してきなさい」
曜「なにごれ」ヒリヒリ
鞠莉「いいからほーら♪」
曜「??」ヒリヒリ
曜「許じでもらえだよ!!」ヒリヒリ
善子「チョロい…」
ルビィ「いったい何を渡したの?」
鞠莉「夏コミ版 僕らのLIVE君とのLIFE プロフィールカード付き」
ルビィ「なッ!!?!?!?」
タイヤ「それだったら黒子より夏コミぼらららの方が欲しいですわ」
果南「そろそろパンクさせたろかな」
タイヤ「とにかく、早く戻してください」
ルビィ「えっと…まず黒子をひとつに戻して…」こねこね
果南「…」
ルビィ「できた!」
タイヤ「ルビィ、早くつけてください」
ルビィ「うん!」
梨子「あれ?でもこのダイヤさん…どこが顔なんだろ」
花丸「確かに…」
善子「ノーフェイス…?」
鞠莉「いいからつけたらいいのよ~♪」ぺたっ
タ"イヤ「お、おぉ…」もごもごもごもご
ダイヤ「…」
ダイヤ「や、やりました!!元に戻りました!!!」
鞠莉「おっ、…ふ…くっ…」プルプルプル
ルビィ「お、お姉ちゃ…っ」プルプルプル
曜「っ……ぶっ、っ…」プルヒリプルヒリプル
ダイヤ「…?どうしたんですかみなさん」
善子「ダ、ダイヤ…あのヒュもぶっ」
ダイヤ「なぜ善子さんの口を覆うのですか果南さん」
果南「なんでもないよなんでも」
梨子「…」ぱしゃっ
ダイヤ「はぁ…今日は一日中転がされて疲れましたし…もう帰りますね」
鞠莉「そ、そう…き、気をつ、つけて帰るのほ…っ」プルプルプル
ダイヤ「はい、みなさん。ご迷惑をおかけしました」
善子「い、いいの…言わなくて?」
果南「元はといえば自分が蒔いた種だからね」
鞠莉「いい教訓になるわよ…はーおもしろかった」
梨子「写真撮ったから後でみんなに送るね」
曜「おぬじも悪よのお…」ヒリヒリ
ルビィ「ちょうだいちょうだい!」
千歌「外が騒がしいと思ったら…みんな何してるの?」
梨子「あ、千歌ちゃんこれ見てくれる?」
千歌「ん?」
千歌「ブフォwwwwwwwwwwww」
千歌「えwwなにこれっwwwwww」
千歌「なんでダイヤさんインド人の真似してるのwwwwww」
~~~fin~~~
思いつきで書いたものです、ありがとうございました。
果南ちゃんのツッコミのキレがすばらしい
ごめん上のコメント1とは別人です、別スレでつけてたの忘れてました……
おつ
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