男「起きたらこんなことに……どうしてこうなった」
妹「お兄ちゃんおはよー。学校行く前に歯を磨かないとだめだよ」
男「ああ妹か、おはよう。毎朝いわなくてもいいよ」
妹「だめ!お兄ちゃんはずぼらなんだから、私がしっかりしとかないと」
男「わかったわかった」シャカシャカ
妹「じーっ」
男「ん?どうしたんだ?」シャカシャカ
妹「舌も磨かないとダメだよ?」
男「え?」
男「い、いや……今日はよしとくよ」
妹「舌磨きはエチケットだよ?お兄ちゃん」
男「それはそうだけどさ……今日はちょっと」
妹「もう、自分でしたくないだけでしょ?ホントにずぼらなんだから」
妹「ほら、歯ブラシかして?私がしてあげる」
男「いやいや!大丈夫だから!むしろ止めて……あっ歯ブラシが」
妹「はいはい、さっさと口を開けて」ガシッ
男「あ……ちょっ、待って」
男
妹「へへ……お兄ちゃんの舌磨くのって、ちょっと変な感じだね」シャカシャカ
男「あっ……ん…ん……くっ……ふぅ」
男(マズイ……何かエロい気分になってきた……)
妹「ふふ……なに変な声だしてるのよ」シャカシャカ
男(普通の快感とは違って体の奥から来るくすぐったさ……マズイ……体が)
男「んっ……んんっ」ビクン
期待の2文字しかない
妹「うわっ!?どうしたのいきなり……なんか女の子みたいな声をだして?」
男「ご、ごめん……ちょっと」
妹「まぁいいや、続けるね」シャカシャカ
男(……何とか声を出さないようにして耐えないと)
妹「側面も磨くねー」シャカシャカ
男「んっ……」
男(こっ、これは……側面はまたちがった気持ちよさがあるぞ……それに妹にこんなことにされて背徳感がすごい)
妹「それじゃあ最後の仕上げに素早くブラッシングするからね」シャカシャカシャカシャカ
男「あっ…あっ…んっ……」
男(これはマズイ……クルっ……イ、イクッ!)
男「んんんんんっ!」ビクンビクン
バタン
妹「お兄ちゃん!大丈夫!?」
男「ん…ん…」
妹「体をビクつかせながら倒れて……いきなりどうしたの?」
男「た…立てない……」
男「ふぅ……なんとか立ち上がれるようになった」
妹「いきなり腰から崩れ落ちたから、びっくりしたよ」
男「す、すまん」
妹「それで一体どうしたの?磨いてる最中も変な声だして」
男「…………」
妹「黙ってちゃわからないよ?」
男(話した方がいいだろうか?うーん……こんなこと信じてもらえないだろうし)
男(でも一人で抱え込むよりは、話したほうがいいだろう……うん、そうだな)
男「いや実はさ、朝起きたら舌が性感帯になってたんだ」
妹「え、性感帯?ちょっとお兄ちゃん!朝からいきなりなにいってるの?」
男 「信じてもらえないかも知れないけどさ……だからさっきはちょっとヤバかったんだよ」
妹「舌が……性感帯……」
妹「……」
男「どうした?」
妹「わ、私、先に学校行ってるね!」タッタッタッ
男「おい妹……行っちゃったよ」
男「それにしても顔真っ赤になってたな……俺の方が恥ずかしいのに……」
男「ん?ヤバい、俺も急がないと遅刻する」タッタッタッ
昼休み
男「ふぅ……朝は飛んだ目にあったよ」
男「それにしても……気持ちよかったな……」
男(あれは……例えるなら縛られてしごかれてる……そんな感じか?)
男「っていかんいかん、何を考えてるんだ俺は!真っ昼間だぞ」
友「おい男ー、学食に行こうぜ」
男「煩悩よ……頭のなかから消え去れっ!」
友「何いってんだ?」
男「いや、なんでもない。それじゃあ行くか」
男「今日は何を食べようかな」
友「俺はラーメンだ!トンコツと醤油をブレンドしたやつだな」
男「うーん、ラーメンか……よし俺もそれにするよ」
友「じゃあ俺が買いにいってくるから」
男「ああ、それじゃあ席を取ってくるよ」
友「よろしくな」
男「うーん、空いてる席は……っとあった。ここでいいか」
男「ん?向こうに妹がいる……あっ、こっち向いた」
妹「……」プイッ
男「顔を背けられたよ……」
友「持って来てやったぞー。あれ?座んないのか」
男「あぁすまん、座るか」
友「うまそうだな、いただきます!」
男「いただきます」
男(うーん……いい香り……どれスープは?うん、いいな……それじゃあ麺を)スルズル
男「んんっ!」
友「おっ?どうしたんだ?」
男「い、いや……何でもない」
男(何てことだ……麺を食べることができない)
男(麺が舌ににゅるりと絡み付いてきて……啜る際の滑りあがる感触……)
男(にゅるにゅると気持ちよくて……とても耐えられそうにない……)
男(こんなんじゃ食事もろくに取れないよ)
友「いやー食ったぜ……ん?食わないのか」
男「ちょっと気分が悪いみたいだ。よかったら食べていいぞ」
友「おいおい、大丈夫かよ」
男「ああ保健室にいくまでもないよ」
友「そういうことなら、ありがたく貰っとくよ」ズルズル
男(どうするかなぁ)
妹「……」ジーッ
放課後
男「なんとか学校が終わったけど、こんなんじゃ生活して行けないよ……」トボトボ
妹「お兄ちゃん」
男「ああ、妹か……どうしたんだ?」
妹「あの、その……今日の朝はごめんね。無理やりしちゃって」
男「謝らなくていいよ……俺のためを思ってやってくれたことだし」
妹「昼にお兄ちゃんを見てたけど、ラーメン食べてなかったね……」
男「……舌が敏感で食べれなかったんだ」
妹「朝も食べてないし……このままじゃ病気になるよ!」
妹「病院に行って直してもらおう」グイグイ
男「お、おい……そんなに強く引っ張るなって」
つらそう
病院
医者「なんだって?舌が性感帯になっただって?」
男「はい……そうなんです」
医者「うーむ……聞いたこともないし、にわかに信じられんな。どれ、ちょっと口を開けてくれ」
男「わ、わかりました」
医者「それじゃあこれで触れてみるから……」チョン
男「んっ…んん」
医者「うーん……ホントだろうか……どれもう少し動かしてみるか」キュッキュッ
男「う…ううっ」モジモジ
医者「うーん本当みたいだな……ふふ、でも驚いたなあ」
妹「先生!笑い事じゃありませんよ!兄は食事もできないんですよ」バンッ
男「ふぅ……そうですよ、真剣に悩んでるんです」
医者「それは分かってるけど……前例もないし、治療法も分からないからなぁ」
妹「うう……治す方法は無いんですか?」
医者「そうだね医療ではなんとも出来ないと思う……けど」
妹「けど?何か見込みがあるんですか!」
医者「まぁそんな慌てないで……トレーニングだよ」
男「トレーニングですか」
医者「リハビリでもいいかな?まあ、とにかく刺激になれることが必要だからね」
妹「それで一体何をどうすればいいんですか?」
医者「まずは弱い刺激から、それになれたら強い刺激へ段々舌をなれさせる……こういう方法さ」
妹「……なるほど」
医者「とにかく色んな物に舌をなれさせる事だね」
男「……確かにそれなら上手くいきそうな気がするな」
妹「食事も出来るようになるでしょうか?」
医者「なると思うよ。要は敏感になりすぎた舌を元に戻すって事だからね」
妹「先生ありがとうございます……早速帰りに色々買っていかないと」
先生「お大事に」
自宅
妹「じゃあ早速トレーニングを始めようか」
男「え?妹がするの」
妹「えーと……その、あれだよ。一人でしたら刺激を調節しちゃうでしょ?」
男「うーん……まあそうだな」
妹「えっと……それで、意識していない刺激になれないと意味がないと思うの」
男「確かにそうだけど、朝のこともあるし……それに恥ずかしいしな」
妹「いいから!私は早くお兄ちゃんに良くなって欲しいの」
男「そこまで言うなら……うん、お願いするよ」
寝ます
期待
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません