冬のある日
P「最近、布団に入ると冷たくて嫌なんだよなぁ・・・」
P「あの菖蒲柄の布団、買い換えようかな」
晶葉「よし、ならば温めてやろうではないか!」
P「おぉ!?」
晶葉「私特性の、超高性能湯たんぽでなぁ!」ドヤァ
P「あ・・・あぁ、うん」シュン
晶葉「まずこの湯たんぽのすごい所は・・・ん?助手、どうかしたか?」ゴソゴソ
P「え?いや別に」
晶葉「な、なんかテンション下がってないか?何か不満があるのか?」
P「なんでもないって」
晶葉「なんだ!?言いたい事があるなら言ってくれ助手よ!何が不満なんだ!?」
P「いや、本当、晶葉は何も悪くないから・・・」
晶葉「だから何が不満なんだ!?」
晶葉「うわああああ!」ダッ
P「晶葉ああああ!」
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晶葉「うう・・・一体何がいけなかったんだ。この湯たんぽの何が・・・?」テクテク
文香「晶葉さん・・・何やらお悩みのようですね」
晶葉「文香」
志希「にゃはは~」
晶葉「志希」
晶葉(生き字引にギフテッド・・・更に天才の私が加われば、この世に解けない謎はないはずっ!)
晶葉「二人とも、今私はどうしようもない難問を抱えている・・・そこでだ」
晶葉「『三人寄れば文殊の知恵』と言うだろう。二人の知恵を貸して欲しいんだ!」
志希「晶葉ちゃんでも解けない問題か~。ちょっと興味湧いてきたかも」
文香「もちろん・・・同じ事務所のアイドルとして、私にできることなら何でもいたしましょう」
晶葉「ありがとう二人とも!そして、問題はこれだっ!」
『何故、助手は私の湯たんぽに不満を示すのか?』
文香「ふむ・・・真っ先に思いつくのは『性能面に問題がある』・・・などでしょうか」
志希「晶葉ちゃんが作る道具は、[たぬき]よろしく不幸なオチが付き物だからね」
文香(志希さんが言えたことではないような)
晶葉「なっ、そんな馬鹿な!今回は真面目に作ったんだぞ!ちゃんと助手が体を暖かくして眠れるようにと!」
晶葉「それに、性能を説明するより早く、助手は不満な顔を浮かべていた」
文香「・・・確かに、知識的にも、性格的にも。プロデューサーさんは晶葉さんの発明を一目で駄作と決めつけるような人ではありません・・・」
文香「それでも一目で判断したという事は・・・『デザインに問題があった』?」
晶葉「いや。ごく一般の湯たんぽを想像して作ったが」ヒョイ
文香「確かに、デザインにも問題はなさそうですね。少なくとも、一目で分かるような物はないです」
志希「うーん。『湯たんぽ』自体、古いとかダサいとか思われてるんじゃない?」
晶葉「助手は菖蒲柄の布団なんて使っているんだぞ。そんな人間が湯たんぽを嫌うだろうか?」
文香「私も、プロデューサーさんがそんな感性をしているとは思えません・・・」
志希「だよねぇ」
志希「性能、デザインでもないなら・・・もっと『精神的な問題』なのかにゃ?」
文香「湯たんぽに何か思うところでもあるんでしょうか・・・?」
晶葉「も、もしかして私が作ったから・・・?私が作った物なんて使いたくないのかっ!?」
志希「いやぁ、あの人に限ってそれはないと思うけど」
文香「プロデューサーさんは、晶葉さんの事が大好きですからね」ニコ
晶葉「あぅ・・・」カァァ
志希「そうだよにゃあ。あのプロデューサーの事だし、晶葉ちゃんからのプレゼントってだけで小踊りしそうな物だけど」
文香「ふむ・・・もしかすると、湯たんぽが駄目という訳ではなく『もっと良い物を期待していた』のかもしれません・・・」
晶葉「おお!確かに、湯たんぽを見せるまでは、確かに助手のテンションも高かったぞ!」
晶葉「しかし、もっと良い物・・・?性能的には、私が作ったこれが一番のはずだが」
文香「プロデューサーさんはお洒落に気を遣う人でもないですし・・・」
志希「となると、精神的に考えて・・・晶葉ちゃんのプレゼントより嬉しい物、もしくは事があって、それを期待してたって事だよね」
文香「プロデューサーさんは晶葉さんが大好きなんですよ・・・?晶葉さんからのプレゼントより嬉しい物なんてそうそう・・・」
志希「・・・あ、分かっちゃったかも」
晶葉「えぇっ!?な、なんだそれは!教えてくれ、志希!」
スレ内で答えが出たら続きを書きます。
出なくても書きます。
Pの自宅
P「はぁ・・・今日は晶葉に悪いことしちゃったなぁ・・」
P「けど、言える訳ないよな・・・」
P「晶葉自信に湯たんぽになって欲しいだなんて!」
P「明日はちゃんと笑顔で、晶葉の特性湯たんぽを受け取ろう。今日はもう眠ろう」バサッ
晶葉「やぁ。助手」
P「うわああああ!掛け布団をめくったら晶葉が居た!道理でなんか膨らんでるなと思った!どうやって家の中に!?」
晶葉「ドアを爆破した」
P「道理でなんかドアないなと思った!」
晶葉「ふふ・・・さっきの言葉、聞いたぞ助手。やはり志希の答えは間違っていなかったようだな・・・」
晶葉「という訳で、助手のために『私湯たんぽ』を用意したぞ!存分に暖まるがいい!」
P(うう!暖まりたい!髪下ろしパジャマ晶葉が可愛すぎて辛いっ!)
P「し、しかし・・・俺はあくまでプロデュ・・・」プルプル
晶葉「助手・・・ずっと布団をめくられていると寒いんだが・・・入るなら早くしてくれないか」ブルッ
P「あぁ、すまない」スッ
P「はっ!自然に布団の中へ入ってしまったっ!?何と巧みな話術!」
晶葉「つーかまーえたっ!もう離さないぞ、じょーしゅっ」ギュー
P(密着柔らかい晶葉の温もり可愛い暖かい晶葉の匂い充満最高幸せ晶葉好き)
晶葉「ふふ・・・幸せそうな顔をしているな助手。私も嬉しいぞっ」ギュー
晶葉「だが・・・ただで湯たんぽを得られるとは思っていなよなぁ?」
P「えっ・・・?何?俺死ぬの?」
晶葉「いいや、ここは等価交換と行こうじゃないか・・・だから、その」
晶葉「助手も・・・私の湯たんぽになってくれ・・・」カァァ
P(完 全 燃 焼)
-Q.E.D-
おまけ
志希「・・・って事なんじゃないかにゃ?」
文香「そ、そんな大胆な・・・」カァァ
晶葉「だが、それなら納得が行く!よし!実行しよう!」スチャッ
志希「んー?でも、特に証拠もないのに動くのは・・・」
晶葉「志希の答え以外、まともな解答が得られないなら仕方がないだろう?それに・・・」
志希「それに?」
晶葉「もし違ったとしても、助手と添い寝できるなら、それはそれで・・・」カァァ
文香「・・・」カァァ
志希「なにこのかわいい空間」
-終わり-
以上になります。
『ウミガメのスープ』みたいに進行してもよかったかなと思います。
ありがとうございました。
大体わかってた
中までしっかり温めようじゃないか
乙
晶葉が照れてるだけで既にかわいい
そんな晶葉が布団にいるなんてソッコールパンダイブですよ
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