女「大臣にセクハラされました!」大臣「やってねえよ!?」 (26)

女「私……大臣にセクハラされました!」

大臣「やってねえよ!?」

大臣「ちょっと体のあちこちさわって、卑猥な言葉や女性差別的な言葉を浴びせただけじゃねえか!」

女「そういうのを世間ではセクハラっていうんです!」

大臣「ぐぬぬ……正論だ!」

大臣「だが、人を訴えるってんなら、それだけの覚悟があるってことだよな!?」

大臣「どうしても俺を訴えたいなら、名乗り出てこいやァ!」

女「いいわ! 名乗り出てやるわよ!」

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ザワザワ… ガヤガヤ…

大臣「ハッタリだ……この衆人環視の中、名乗り出られるわけがない!」

女「……いくわよ!」

女「私の名は、○田×子!」

大臣「えぇ~!? 今時、“子”がつく名前なの!? ダッセーッ!」

女「ちょっとちょっと! 今のも立派なセクハラ!」

大臣「あ、やっちまった」テヘペロッ

女「年齢は……29歳! 独身!」

大臣「いわゆるアラサーってやつか……」

大臣「君の気の強さじゃ、絶対結婚できないよね。なんなら俺の愛人になるかい?」

女「だーかーらー! 人が名乗ってる最中にセクハラ重ねないでよ!」

女「ったく、どんだけセクハラ好きなの!?」

大臣「すまねえ……」

女「私、小中学校の頃は目立たない生徒だったの」

大臣「今の君からじゃ想像もつかんねえ」

大臣「きっと子供の頃から、男子に色目を使う女の子だと思っていたよ」

女「だけど、高校の時、新聞部に所属して……すっかり報道の世界にのめり込んじゃって」

女「将来は記者になろう、って決めたんです!」

大臣「ほぉ~、大したもんだ!」

女「そして猛勉強の末、名門大学に入学」

大臣「女のくせに名門大学に入るなんて、やるじゃねえか」

ブーブー… ブーブー…

大臣「な、なんだ? なんでブーイング?」

女「残念だけど、今のもセクハラよ」

女「“女のくせに”って言葉が、女性蔑視にあたるの」

大臣「判定が厳しすぎる……」

ブーブー… ブーブー…

大臣「だったら、なんていえばよかったんだ?」

女「そうね、せめて“女の分際で”くらいに抑えとくべきだったわね」

大臣「なるほど~、女の分際でいいアドバイスだ!」

大臣「君とベッドを共にしたら、いいピロートークをしてくれるに違いない!」

ブーブー… ブーブー…

マタセクハラダー! ジニンシロー! ヤメチマエー!

大臣「ううっ……みんなして……」

女「シャラップ!!!」

シーン…

女「まだ私の名乗りが終わってないのよ」

女「外野は黙りなさいな!」

ハイ… スミマセンデシタ… ゴメンナサイ…

女「分かればよろしい」

大臣「へぇ~、今のあんた……かっこよかったぜ」

女「やだ、褒めても何も出ないんだからっ!」

女「大学時代はテニスサークルに所属してたわ」

大臣「テニス? あ、絶対ヤリサーだったでしょ? そうに決まってる!」

女「そうよ!」

大臣「え」

女「ヤリまくって何が悪い! 三大欲求の一つに忠実だったまでだわ!」

オオー… キャーキャー! イイゾー!

大臣(この女……俺と戦うためなら、自分にどんな風評が立ってもいいというのか……!)

大臣(なんという……戦乙女よ!!!)

女「就職面接はもちろん色仕掛けで突破」

女「人事部長に枕でお願いして、政治部の記者にしてもらったってわけ!」

大臣「まったく大したビッチだよ、君は」

大臣「そして、この国でもかなり偉い人である俺からスクープを掴むため、近づいたわけだな!」

女「その通りよ! スクープのためなら何でもするわ!」

女「これが○田×子のジャーナリズムよ!」

女「ちなみに勝負パンツは……黒!」ヌギッ

ヒューヒュー! ピーピー!

大臣「見事な……名乗りっぷりだァ!!!」

大臣「よくぞ……よくぞ名乗り出てくれた。パーフェクトだ」

女「ふふっ……一週間ぶりのお通じを出した時よりスッキリしたわ」

大臣「ならば、礼には礼で返さねばなるまい」

女「!」

大臣「今度は俺が名乗り出る番だ!」キッ

女(大臣の目つきが変わった!)

大臣「俺の名は△△院□三、65歳。もういい年だが、まだまだアッチは現役」

大臣「生まれた時から政治家になることを約束された、名家の長男だ」

女「“院”がつく名字なんて、いかにもお金持ちって感じだもんね~」

大臣「まぁな……」

大臣「小学校3年くらいまで、硬貨の存在を知らないくらいの金持ちだった」

女「わぁお!」

大臣「はっきりいって、俺は生まれながらのエリートだ。お前らとは住む世界が違う」

大臣「お前ら一般庶民なんて、ムシケラとしか見てねえんだよ!」

ブーブー… ブーブー…

女「まーた失言かまして……」

大臣「だが……」

女「?」

大臣「俺はそんなムシケラが……大好きだ!」

ワァァッ!!!

イイゾー! ダイジンー! カッコイイー!

女「ふうん……大臣もなかなかやるじゃない」クスッ

大臣「話を戻そう。俺は大学までをエスカレーター式に駆け上がり、首席で卒業」

大臣「約束された通り、政治家になった」

女「ふむふむ」

大臣「しかし、ここまで真面目一徹だった俺だが、はじめて女というものを知ってしまう」

大臣「性というものを知ってしまう!」

大臣「一度知ってしまうと、俺の暴走はもう止められなかった! 歯止めがきかなかった!」

大臣「まさにダムの決壊……セクシャルバブルが崩壊してしまったんだ!」

女「セクシャルバブル崩壊……ッ!」

大臣「そこからの俺はもう、大臣でありながら、卑猥なジョークが大好き人間になってしまった」

大臣「呼吸するようにセクハラし、趣味特技がセクハラといっても過言ではないレベルになってしまった」

大臣「いや、もはや存在そのものがセクハラといってもよかろう!」

大臣「人間の七割は水分で出来ているというが、俺は十割セクハラだ!」

大臣「俺はセクハラモンスター、△△院□三なのだ!!!」

シーン…

大臣「みんな、ドン引きだろ? 知ってたさ、こうなること……」

大臣「俺はいさぎよく辞任するよ……。アディオス……」

女「……」

女「待ちなさいよ!」

大臣「なんだ?」

女「まだ、あんたの名乗り……終わってないじゃない」

女「あんたの勝負パンツを教えてよ」

大臣「フッ、そうだったな。最後に教えておこう」

大臣「俺の勝負パンツは……」ヌギッ

大臣「ふんどしだ」

女「……!」

大臣「笑ってくれ……。今時、ふんどしだなんて……ダサイだろ?」

女「笑わないわ!」

大臣「!」

女「私の好みのタイプを教えてあげる」

女「私の好みは……ふんどしが似合う男!」

大臣「なんと!」

女「お願い、大臣! 私と付き合ってちょうだい!」

ザワッ…

大臣「それは……愛人として、ということかね?」

女「いいえ……正妻として!」

大臣「……」

女「……」

大臣「ちょっと待って。妻に聞いてみる。今、観客席にいるから」

大臣「おーい、どうだー!? 俺と別れてくれるかー!?」

大臣妻「いいわよー!」

大臣「じゃ、俺たち離婚ってことで!」

大臣妻「はーい!」

大臣「慰謝料代わりに、ふんどしにいつも隠しておいた球状の金塊を受け取れ!」ポイッ

大臣妻「ありがとー!」

大臣「大臣のきんのたまだからね!」

大臣「……というわけだ」

大臣「結婚しよう」

女「……はい!」

ワァッ!!!


こうして大臣は辞任を免れた。

だって、愛する妻へのセクハラは、セクハラじゃないんだから……!





END

セクシャルバブル崩壊wwww

なんて清々しい世界だ…

つまんねー
毎回こういうの書いてるけど毎回滑ってるのにまだ気づかないの?

褌とかやるじゃないか!漢らしいな

そもそものセクハラ騒ぎがでっち上げだったんじゃ

勢いは良いけど勢いだけでは肯定したくないと感じられるスレ

sage忘れスマソ

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