善子「素直になる方法」 (8)
ようよし
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善子(私には憧れの人がいる)
善子(一学年先輩の曜さん)
善子(いつも元気いっぱいで、私のことを引っ張ってくれる人)
善子(私には無い輝きをいっぱい持っている)
善子(Aqoursに入った時から、仲良くしたいと思ってた)
善子(でも私は曜さんを前にするといつも素直になれなくて、つい毒を吐いちゃったりして)
善子(彼女はそんな私を笑顔で受け止めてくれるから、直す機会もなくて)
善子(それはそれで、良い関係なのかもしれない)
善子(でも私は千歌さんと曜さんみたいな、誰が見ても仲良しな関係になりたいの)
善子(そのためには、やっぱり素直に接することができないといけない)
善子(でもどうしたらいいのか分からない)
善子(今まで、ずっと捻くれた生き方をしてきたんだもん)
善子(いくら調べても、素直になる方法なんて出てこない)
善子(だから、誰かに相談することにしたんだけど――)
※
花丸「――それでマルたちに相談に来たの?」
善子「そうよ」
ルビィ「でもその内容なら、もっと大人なお姉ちゃんとかの方が」
善子「だってあんたたち、いつも素直にお互いに気持ちを伝えあっているじゃない」
花丸「そうかな?」
ルビィ「そんなことないと思うよぉ」
善子「いやいや、自覚ないの?」
ルビまる「「うん」」
善子「自己紹介で『来世もルビィちゃんと~』とか言ったりしてるのに?」
花丸「それぐらい普通ずら」
善子「リリーに頼んで2人で歌うパートをたくさん作ってもらってるのに?」
ルビィ「たまたまだよぉ」
善子「前、2人で相合傘描いてたわよね」
花丸「たいしたことじゃないよね」
ルビィ「うゅ」
善子「たいしたことあるわよ!」
ルビまる『ビクッ』
善子「そもそも中学の3年間ずっと2人で過ごしたとか、普通じゃないのよあんたたちは!?」
花丸「えー、そうかなぁ」
善子「普通持たなくなるわよ、趣味が合ってるわけでもない2人でずっとなんて」
花丸「でもマル、ルビィちゃんの事大好きだし」
ルビィ「ルビィもマルちゃんの事大好きだもん」
善子「ほらそれよ! いま素直に気持ちを伝えあってるでしょ!?」
ルビィ「あ、本当だね」
花丸「当たり前すぎて気づかなかったずら」
善子「あ、あんた達ねぇ」
ルビィ「もちろん、善子ちゃんのことも大好きだよ」
花丸「マルもだよ」
善子「あ、ありがとう」
ルビィ「善子ちゃんは、ルビィたちのこと好き?」
善子「え、えっと、堕天使はそんな簡単に媚を売ったりは――」
花丸「やっぱり素直じゃないずら」
ルビィ「あはは」
善子「う、うるさいわね」
善子「とにかく、本題に戻るけど、どうすればいいのよ、素直になるには」
ルビィ「でも、善子ちゃんと曜ちゃん、もう充分仲良しさんだと思うけど」
善子「そう?」
花丸「そもそも、捻くれてない善子ちゃんなんて、らしくないよ」
善子「それは、そうかもしれないけど」
花丸「善子ちゃんはさ、曜ちゃんとどうなりたいの?」
善子「え?」
花丸「仲良くなりたいって言っても色々あるでしょ」
花丸「親友みたいになりたいとか、恋人みたいな関係になりたいとか」
善子「こ、恋人みたいな関係って」
花丸「それによって変わってくるんじゃないかな、素直になる方法も」
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