ウィズ「ところでさっきから何を読んでいるんですか?」
バニル「遠い国の本だ。おとぎ話がかいてある」
ウィズ「おとぎ話?あのバニルさんが?なんというか....」
バニル「みなまで言うなポンコツ店主よ。この本、どうやらただの本ではないようだぞ」
ウィズ「? 特に魔力のようなものは感じませんが...」
バニル「違う、その類ではない。この本、見通せるのだ」
ウィズ「本を見通す、ですか?」
バニル「我輩が見通せることが記してある。つまりこの本は、いわゆる予言書のようなものだ」
ウィズ「どういう原理かいまいちよく分かりませんが、世界にはそのような本もあるんですね。あ、もしかしたらそれ、売れるんじゃないですか?」
バニル「貴様にしてはよく考えたほうだが、残念。今はそれに関して考える余裕がない」
ウィズ「?」
バニル「謎を食べる魔人....これまた偏食家だが、魔界、地獄、ふむ、そうか、いやしかし.....」
ウィズ「えっと......バニルさん?」
バニル「ウィズよ、魔人という言葉は知っているか?」
ウィズ「え、マジン?ですか?すいません、初めて聞きました」
バニル「やはりそうか。永く生きてきた我輩ですら、このような言葉は聞いたことがない。が、この本が予言書である以上、この件に関して放置しておくわけにはいくまい」
..........
ネウロ「さて弥子よ、この魔界道具を覚えているか?前は3万年前に行くつもりが3年後に行ってしまったが、今回はしっかりお前を氷河期へ送り届けてやるからな。思う存分インタビューしてくるがいい」
弥子「えっとネウロ?私一応もう成人迎え」
ネウロ「ザ・ナメクジ2になっただけで何を言っている?さぁ、心ゆくまで楽しんでくるがいい」
弥子「いや楽しめるわけない!!!」
ネウロ「ふはは、我輩もついて行くのだ、不安などあるはずなかろう」
弥子 (不安しかない.....)
ネウロ「ではゆくぞ」♪
弥子 (こいつ楽しそうだな)
~移動完了~
ネウロ「おかしいな。目的場所ではなさそうだが、故障か?」
弥子「ホッ....。ところでここはどこ?すごくのどかな草原だけど」
ネウロ「おかしい、魔界道具が動かない」
弥子「へっ?」
ネウロ「仕方ない、弥子よ、とりあえずそこにある人間もどきにでもインタビューしてこい」
弥子「? ってわぁ!!!」
安楽少女「......」
弥子「てあれ?この子怪我してる。ねぇ、大丈夫?迷子になったの?」
安楽少女「ワタシ....ココカラウゴケナイノ....」
弥子「そんなにひどい傷を負っているのね。大丈夫、町まで連れてって医者に診てもらおう」
安楽少女「チガウノ。ワタシモンスターダカラ、マチヘハイケナイノ」
弥子「ん?モンスター?って、えっと...(あれ?そういやこの子の耳、とんがって....)」
安楽少女「ワタシ、モンスターダカラ、ミンナニキラワレテルノ.....オネェチャンモ、ワタシヲキズツケルノ?」
弥子「ううん。そんなことないよ。私はあなたの味方だよ。(そんな目で見られたら、モンスターだった助けたくなっちゃうよ)」
安楽少女「ミカタ....トモダチ?」
弥子「うん、そうだよ、私はあなたの」
ネウロ「さて、茶番はここまでにしておこう」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません