モバP「早苗さんと宅飲み」 (23)

注意事項

 ・他のアイドルの名前出てきますが登場人物はPと早苗さんの2人だけです

 ・序盤でちょっと趣味話を垂れ流しています。お目汚し失礼します

以上 

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3月7日 P宅 PM17:30

早苗「おいーっすプロデューサー君! お酒とおつまみ買って来たわよ」

モバP(以下P)「うぃーっす……って早苗さんだけですか? 他の皆は? 菜々さんと佐藤が後で合流ってのは知ってますけど」

早苗「それがねー……あ、コートそこら辺に掛けといて大丈夫?」

P「隣の部屋にハンガーとかコート掛けあるんでそこに掛けといてください」

早苗「はいはーい。ん、また玩具増えてない? しかも似たようなやつばっか」

P「知ってますか早苗さん。トランスフォーマーの玩具って毎月発売されるんですよ。しかもここ最近は色変えたりパーツの一部変えたのが特にね」

早苗「……詐欺じゃないのそれ?」

P「詐欺なもんですか! 『色が変われば別人』! これさえ肝に銘じていればどんな商品だって別物として楽しめるんですよ!」

早苗「……」

P「そんな呆れた目で見ないで」

早苗「……話戻すけど、楓ちゃんと美優ちゃんはお仕事が押しちゃってて、留美さんと瑞樹さんも何か用事があって遅れてくるって」

P「そうだったんですか」

早苗「それと志乃さんも仕事で遅れて来るらしいわ。礼子さんと礼さんは用事で来れない」

P「ん?」

早苗「レナちゃんとヘレンさんも来れないって言ってたわね」

P「待って」

早苗「あいちゃんは大学の後輩とデートで無理、時子ちゃんは誘ったら養豚場の豚を見るような目で見られたから退散」

P「待って待って」

早苗「瞳子ちゃんは急な仕事で、友紀ちゃんは二日酔いで……って何よ」

P「志乃さん以降から今日来るって聞いてないんですけど」

早苗「あれ、そうだったかしら」

P「初耳ですよ。仮に今言った人達全員来られても家に入りきりませんよってか色んな人誘ってますね。そんな交友関係広かったでしたっけ?」

早苗「何人かは声だけかけてみた感じよ。誘ったら来るかなーって」

P「それで来られても困ってましたよ……で、最終的に何人来るんですか?」

早苗「私含めて7,8人かしら」

P「結構来ますね」

早苗「ギリギリ騒げるくらいのスペースはあるんじゃない?」

P「ちょっと広めの家に引っ越しといてよかったですよ」

早苗「この高給取り」

P「ハッハッハッ」

早苗「否定はしないのね」

P「あの給料で高給取りじゃないって言っちゃったらぶっ飛ばされますよ」

早苗「通帳通帳~♪」

P「おい何やってんだ元婦警」

早苗「給料どのくらい貰ってるか見るだけよ」

P「親しき中にも礼儀ありって言葉知ってますか。というかちょっと待て。あんた通帳探してるとか言って別の物探してるだろどこ漁ってんだ! そこ書斎だぞ!」

早苗「ふーん、プロデューサー君はこういうのが好みなんだ」(ロリキョニュウモノ

P「ぎい”い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”」

早苗「お、こんなのも」(ワカヅマミボウジンモノ

P「やめてくださいしんでしまいます」

早苗「今日はこれを肴に何杯でもやれそうね」

P「おねがいまじでやめて」

早苗「えーっと、あ、奥にあるのは……感触的に漫画雑誌かしら?」

P「やめろと言っているッッッッッ!」

早苗「ちぇー、仕方ないわね」

P「というか何で俺のオカ……もといエロ本とかの隠し場所知ってんですか」

早苗「この間プロデューサーくん家で飲んだ時に、キミ潰れちゃって寝ちゃったじゃない? その時にちょっとね」

P「あんたらにプライバシーという言葉は存在しないのか」

早苗「なによ、プロデューサー君が『探せるものなら探してみろ』って煽って来たんじゃない」

P「」

P(言った記憶が……おぼろげながらあるような、ないような)

早苗「ベッドの下にエッチなDVDあるのも確認済みだからねー」

P「誰か765さんのとこの穴掘りアイドル連れてきてくれ!」

P「ったく、余計なことしないで座っててくださいよ。お酒、何飲みます?」

早苗「そりゃもちろん最初はビールでしょ! たまにはプロデューサーくんもどう?」

P「はっはっはっ、ほろよい2杯でダウンする俺に何言ってんですか」

早苗「驚異的な弱さよね」

P「氷結だと1杯もちませんからね。そもそもビールみたいな苦いもの俺が飲めるわけないじゃないですか」

早苗「つまんない男ねー」

P「面目ないっすねー。というか俺がつぶれたらいったい誰が残った酔っ払いの世話するんですか」

早苗「フンフンフフーン、サナデリカ~」

P「誤魔化しよってからに……」

早苗「ささっ、そんな事より乾杯しましょか・ん・ぱ・い♪」

P「ったくもう……」カシュッ

早苗「プロデューサーくん、それ何?」

P「ガラナです」

早苗「……」

P「ガラナです」

早苗「わかったから、2回も言わなくていいわよ! ほんとちょっと変わった飲み物好きよね」

P「美味いんですけどね。それに道民の間じゃソウルドリンクとして人気らしいですよ、これ。俺、道民じゃないですけど。きっとアーニャや杏は愛飲してる筈です」

早苗「知らないわよ」

P「ま、それじゃあ気を取り直して。早苗さん、誕生日おめでとうございます」

早苗「ありがと」

P・早苗「乾杯」

早苗「おつまみ以外にもこんなの持ってきたんだけど」

P「牛筋の煮込みですか。酒が進みそうですね。俺は飲めないんですけど」

早苗「皆が来てから空ける予定だったけど、味見がてらプロデューサーくんには先に食べさせてあげよう」

P「お。マジっすか」

早苗「うーん、向かい合わせじゃ食べさせづらいわね」

P「食べさせるって、え?」

早苗「隣、失礼するわよ」

早苗「ほら、口開けて」

P「」

P「……あい」アーン

P「むぐむぐ」

P「おぉ! 口の中で牛筋が溶けてなくなる……美味い……早苗さん意外と料理美味かったんですね」

早苗「意外とってどういう事よ。でもそこまで上手くいったのはこの間の新年会のビンゴで当てた圧力鍋のお陰よ」

P「早苗さんが常務にゲロぶちまけたあの新年会ですか」

早苗「」サッ

P「この事はしばらく言い続けますからね」

早苗「……ところで」

P「話題変えやがったなこんにゃろ。…なんです?」

早苗「さっきのやり取り恋人みたいだったわねーって。アハハハハハハ」

P(恥ずかしくて人が思ってても言わなかった事をこの人は……!)

早苗「ハハハハハ……」カオマッカ

P(そして顔赤くなるまで恥ずかしくなるんだったら言わなきゃいいのに……!)

早苗「……」

P「……」

早苗「プロデューサーくん、私をスカウトした時のこと覚えてる?」

P「勿論。早苗さんだけじゃなくて俺がスカウトしたアイドルとの出会いは皆覚えてますよ」

早苗「あの時はホント驚いたわよ。駐禁の切符切ってたはずがいつの間にかスカウトされてるんだもん」

P「……迷惑でしたか?」

早苗「珍しく弱気な発言じゃない。迷惑って言うか、困惑したかな。だって28にもなる女相手に、アイドルなんてきらびやかな世界にいきなり勧誘されて、しかもスカウトした相手は冗談でも何でもなく真剣に勧誘してくる」

早苗「あの頃、警官なんてお堅い職業向いてないなーって思ってたのもあってかなり心動かされちゃったのよね。だからホイホイ誘いに乗っちゃって今に至るわけよ」

早苗「こんな言い方だけど、後悔は全然してないわ。むしろ今の方が毎日充実して楽しいくらい」

P「それは、よかったです」

早苗「唯一の心配事だった親バレも何事もなく終わったし、もう思い残すことはないわー」

P「そんな不吉なセリフ言わないでくださいよ」

P「……前に結婚願望はないって言ってませんでしたっけ?」

早苗「ないわよ? でも女の子としては『結婚』って言うベタな幸せ夢見るのもありなんじゃない?」

P「女の子って齢ですか」

早苗「アハハッ、本当にね。こんな業界入っちゃったら、それも夢のまた夢かしらね」

P「……」

早苗「だんまりは卑怯よ?」

P「コメントしづらいので」

早苗「ま、もし行き遅れる事があったら、その時は責任取ってもらおうかしら。ねぇ、プロデューサーくん?」

P「……そういう冗談を童貞に言わないでください。本気にしまむぐゅ?!」

P(全てを言いきる前に胸倉を掴まれたと思ったら、眼前に早苗さんの顔が迫ってきた)

P(それと同時に顔面に柔らかい触感を感じた)

早苗「唇は『その時』までお預け、ね?」

ピンポーン

早苗「あ、誰か来たみたい。楓ちゃん達かしら」

P(………まったく、ずるいよな。時たまこういう年上っぽさを出してくるのは)

早苗「プロデューサーくん」

P「な、なんです?」

早苗「これからもプロデュースよろしくね」

P「……えぇ、任せてください」


終わり

早苗さんお誕生日おめでとうございますなssでした
以下おまけです

翌朝
P(……頭いてえ。確か早苗さん達と夜通し飲んでて……何で俺寝落ちしてんだ?)

P(……そういえばストロ〇グゼロ飲まされたんだっけか)

P(というかやけに柔らかい感触を腕から感じるけど)

早苗「スースー…」←半裸

P(下着姿の早苗さんが俺の腕に抱きついて眠ってらっしゃる)

P(考えろ俺、この場合の正しい選択肢は何だ。他の皆も寝ているこの状況、欲望のままに襲い掛かるという選択肢は当然除外だ。そもそもそんな度胸も器量もない)

P(普通に起こすか? まだ酔いが冷めてなかったら逆に襲われかねない。これもなし)

P(となると、これしかないか)

P「早苗さん、起きてください。ほら」

早苗「う~ん、何よプロデューサーくんってば」

P「それから、正座」

早苗「へ?」

P「正座」

早苗「あっはい」

P「何でそんな格好してるんですか?」

早苗「……君が潰れちゃった後テンション上がって気づいたら、テヘッ」

P「愛梨ですかアンタは。しかも男に抱き着いて寝るなんて、襲われても仕方ないですよ? 相手が俺でもアイドルとして、自分が魅力的な女性であることを自覚してくださいよ

P「俺がヘタ……紳士だから助かったようなものを」

早苗「襲ってくれてもよかったのに……」ボソッ

P「何か言いましたか?」ジロッ

早苗「なーんにも」

P「……さて、俺も寝起きであまりグチグチ説教はしたくないので沙汰だけ言い渡します」

早苗「あ、何かしらの罰はあるのね」

P「禁酒」

早苗「え”」

P「1週間」

早苗「……」

P「わかりましたね?」

早苗「……はい」ニヤリ

P「やっぱ反省してなさそうだから3週間で」

早苗「」


今度こそ終わり

乙でした
いいふいんきだけど、この後ゲロを口移しで飲ませた人とかファーストキスの相手とか重い人とか修羅場になりそう
高校生組だとギャグっぽいけど、こっちはマジっぽくなりそう

今の技術で作られたトリプルチェンジャーめっちゃ楽しい
でもアストロトレインはやっぱり、SL型にして欲しかったなあ

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