『我が名はっ!!!』 (105)
~世界線でも輝きたい!~
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【秋葉原】
「まったく…変態助手め」
「この天才を差し置いて一人ブティックなどにうつつを抜かすなど…くっ」
「…仕方ない、パーツ探しは俺だけでも問題は無かろう」
「さて、まずは近場のPCショップにでも行くか…」
………
…
「あ…あれ?」
「どうしよう…何処だか分かんない…」
「電話も出てくれないし…」
「地図…よく分かんない」
「…」
「……こうなったら」
………
…
「もうっ、アイツら何処に行ったのよ!」
「…まぁ、一人で勝手にあっちこっち行ってた訳だから、自業自得なんだけど…」
「あーもうっ!こう言う時に限って電話に出ないし!」
「はぁ…仕方ないわねぇ」
「適当にうろうろしてれば見つかるでしょ」
_____
___
_
「くっくっくっ…我ながら良い手際だ」
「この短時間でこれだけの品を手に入れられる、そんな俺こそ」
「IQ170の灰色の脳みそを持つ男…」
「魔翌力サーチなら物質に囚われずDFMの力を検知できる筈…」
「…」
「…あっ」
「遍くリトルデーモン達よ」
「天つ雲井の彼方より来たる、堕天の光柱、その名を知りて我は謳わん…」
「っ!」
岡部「この鳳凰院凶真がっ!!」
六花「捉えたっ!!」
善子「堕天降臨っ!!」
「お母さーん!あの人たち…」
「シーッ!早く行くよ!」
岡部「…」
六花「…っ//」
善子「…」
岡部「…何者だ?お前たち」
六花「…」
善子「くっくっくっ…」
善子「我が名は堕天使"ヨハネ"」
岡部「…」
善子「数多のリトルデーモンを従え、この世を深淵へと導く為に堕天した存在…」
六花「!?」
善子「それが私…」
六花「も、もしや…管理局の者!?」
善子「くっくっくっ」
ババッ
六花「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!」
六花「バニッシュメント…ッ!!」
『ディス・ワールドッ!!!』バッ
六花『血の盟約に従い』
六花『我、汝を召喚する』
善子「…くっくっくっ」
バッ
善子「呪詛プロジェクト"メフィストフェレス"を解放」
善子「煉獄に堕ちたる眷属達よ、この堕天使ヨハネに力をっ!!」
『 堕 天 降 臨っ!!!』ドォ-ン
善子『ふふ、貴方も一緒に…』
善子『堕天してみない?』
岡部「……」
「そこまでだ!」
急に声がして振り向くとそこには白い髪を逆立てうす茶色の皮膚に黒のズボンクロのシャツの上に赤い外套をまとった青年がいた。
「我が名は英霊エミヤ!別の名をキャプテンフユキ悪は許さん」
界王「はてはてこの先どうなることやら」
六花『真、邪王真眼解放!』
六花『超時空フルガトリアル・ファシネーション!!』
善子『最終呪詛プロジェクト”ルシファー”を解放!』
善子『魔翌力2000万のリトルデーモンをここに召喚!』
岡部(…割とガチな奴らだったな)
六花「ふっ」
六花「"DFM"より授かった力を相乗すれば、そんな低級悪魔など数秒も持たない!」
六花「術式666Ω"エル.ダ-クフレイム"発動!」
善子「なに!?」
六花「闇の炎に抱かれて消えるがいい」
ボゥッ!!
善子「くっ!」
ズゴゴゴゴッ!!!
善子「こ、このぉ…っ」チラッ
岡部「…」
善子「あ…貴方も加勢しなさい」
岡部「え?」
善子「冥府の契約を結ぶわ」
善子「そうすれば貴方も、我がリトルデーモンとして力を行使出来る…」
岡部(どうする…取り敢えず合わせるか?)
善子「何をしているの!早く…っ」
岡部「…くくっ」
善子「え?」
六花「?」
「フゥーッハッハッハッハッ!!!」
善子「ひぃ!?」
六花「!?」
岡部「跪けぇ、貴様ら…」
岡部「我が名は"鳳凰院凶真"」
岡部「世界を混沌に導くべく、機関の者らと闘う狂科学者(メァッドサイエンティスト)」
善子(なんなのこの人…)
六花(敵候補に入れておこう)
岡部「お前ら如き小娘ではこの崇高なる叡智を使役する事など不可能っ!」バッ
善子「なっ!」
六花「エーテル値増大、対象に敵意を感知」
岡部「よってぇ…」
岡部「貴様らをここで葬り去るっ!!」
善子「争ってる場合じゃなさそうよ!」
六花「一時結託」
「すいませーん」
岡部・六花・善子『え?』
警察「大声で騒いでる人がいると通報があったのですが」
岡部(ま、まずいっ!)
善子(こんなとこで捕まったらAqoursの活動に支障が…っ)
六花「あ…あの…その……」モジモジ
警察「ん?」
六花「えっと…」
岡部「!」ババッ
岡部「いやぁ、どうもすみませんね!」
警察「はい?」
岡部「実はこの子達迷子らしくて、僕に道案内を頼んでたとこなんですよ」
善子「っ!」
善子「そ、そうなんです!何しろ東京はあまり来たことがなかったもので」
警察「はぁ…?」
善子「それで、案内して貰おうと思った矢先にこの子が愚図り始めてしまって…」チラッ
六花「?」
警察「…」
善子「そうよね?ね!?」
六花「あぅ…は、はい…」
警察「…まぁ、公衆の面前であまり騒がないように。いいですね?」
善子「は、はーい」
岡部「すみませんでしたー」
六花「…デシタ-」
ガヤガヤ…ガヤガヤ…
岡部「…」
六花「…」
善子「…フッ」
善子「深淵なる者、その盟約に従い、我が呼び声に応えよ」
岡部(コイツ…まだやる気か!?)
六花「っ!」
六花「狂科学者(メァッドサイエンティスト)よ」
六花「この邪王真眼の使い手と堕天使ヨハネの前に与する時が来た」
善子(覚えてくれた!)
岡部「…」
岡部「場所を変えるぞ」
善子「…そうね」
六花「転移プロトコル"サッドピエロ"を展開する」
………………
………
…
岡部「だぁ…っ!ハァッハァッ…」
善子「べ、別に走る必要…ハァハァ…無かったでしょ…っ!?」
岡部「お、俺が軽く走ったら…ゴホッ…お前が追い抜いて行ったんだろうが!」
善子「そしたら…ハァ、アンタがまた追い越してったんじゃないのよ!」
六花「ヒィ…ヒィ…ッゴホッゲホッ!!」
善子「ちょっと…アンタ大丈夫?」サスサス
六花「ヒィ…ま、マッドサイエンティストとの…ゲホッ…戦闘に備え…っ」
六花「い…移動に使う魔翌力を…最小限にぃ…ゴホッゴホッ!」
善子「はいはい分かったから」ポンポン
岡部「つまり、素はただのもやしっ子と言う事だな…フハッ」ニヤッ
善子「そう言うアンタも今し方ヘバッてじゃないのよ!」
岡部「くっ、堕天使風情が偉そうに…」
善子「うるさい!」
訂正
魔翌翌翌力 誤
魔翌力 正
何度も申し訳ありません
何故かまりょくが魔翌力になってしまいました
岡部「…そもそもお前も厨二っ子だろう?」
岡部「だのに何故、運動部並みの体力があるのだ」
善子「ま、コレでも私アイドルですから」
岡部「あ…アイドルゥウ?」
善子「基礎体力はそこら辺の奴よりかはあるわよ?」
六花「ヒィ…ハァ…」
岡部「…まぁ、正規の偶像と言う意味でなら堕天使もまたアイドルなのだろうが」
岡部「お前を崇拝している物好きな奴などいるのか?」
善子「いるわよっ!!」
善子「てゆーか私、スクールアイドルですからっ!!」
岡部「スクーゥアィドゥ?」ホワ?
善子(コイツ…なんか腹立つわっ!)
六花「…はぁ」
六花「っ!」
ババッ
善子「!」
岡部「は?」
六花「メァッドサイエンティスト!不可視境界線管理局の憐れなる下僕よ!」
六花「呪いを刻まれしその魂を今、永遠の黒炎にて浄化しよう」
岡部「…」
六花「最終術式。000Σ"エタ-ナルダ-クフレイム"をここに発動すふっ!」
善子「ブッ!」クルッ
岡部「…」
六花「~っ///」
善子「っww」プルプルッ
岡部「…発動しないのか?」
六花「うぅぅっ///」
岡部「…」
岡部「!」ニヤッ
岡部「どーぅしたのだぁ?発動すればいいではないかぁ」
六花「っ///」
メ欄に入れるのはsageじゃなくてsaga
それないと魔力とかおかしくなる
>>30
有難うございます
久しぶりだったのですっかり忘れていました。
岡部「ほらぁどうしたぁ?早く発動すふればいいではないかぁ。んん?」
善子「ち、ちょっと…」
岡部「どうやら呪われていたのは貴様の口の方だった様だなぁ?」
六花「…ふ」
岡部「ふ?」
六花「ふえぇぇ…っ」ポロポロ
岡部「!?」
善子「あぁもう…」
六花「うぅ…グスッ」
岡部「え…あ…す、すまん!」
岡部「その、少々言い過ぎてしまった…」
六花「…っ」
岡部「だ、だかしかし!何も泣くことはないだろう!?」
善子「…」
岡部「茶化してしまったのは悪かったが、その…なんだ…」
「堕天使奥義!」
岡部「え?」
善子「堕天龍鳳凰縛っ!」ガシッ
岡部「うぉあああっ!?」
善子「今よ!邪王真眼っ!!」
六花「!」
善子「このアホにとどめを刺しなさい!」
岡部「き、貴様っ!?」
六花「…っ」コクッ
六花「時空転移プロトコル始動」
パキッ
六花「冥府の槍"ゲイボルグ"転移完了。」
岡部「お、おい!もしかしてそれ…っ」
六花「闇の剣槍を持ってその身体を貫き、体内に直接私の魔力を注ぐ」
六花「メァッドサイエンティスト。今日、貴方はその存在の終焉を迎える」
岡部「ちょ、ちょっと待てっ!!」ググッ
善子「おっと。堕天の呪縛からは逃れられないわよ?」ガシッ
岡部「…くっ!」
六花「この近距離で全魔力を放出すれば、きっと私もただでは済まない…それでも」
六花「私には守りたい人がいる」
岡部「辞世の句はいいからその枝を置け!」
六花「チャキッ!」
六花「さようなら。DFM(ダ-クフレイムマスタ-)」
六花「…っ!」ダッ
岡部「ま、待てっ!!」
ズソッ
岡部「おぐっ!?」
六花「…喰らいなさい」
六花「ミッシングコード"カンパネラ"作動」
グリグリッ
岡部「~っっっ!」
六花「これで…終わり…」
岡部(こ、この小動物めっ!)
岡部(傷口に刺しやがった…っ!!)
六花「…」(脳内エンディング再生中)
岡部(治りかけとは言え、硬質な物で一点を突かれた上に捻られると…ぐっ!)
善子「…よっと」パッ
善子「はぁ~、肩こるわねこれ」コキッ
善子「ん?」
六花「…」(エンディングテーマ サビ)
岡部「~っ」(悶絶中)
善子「どうしたの?」
岡部「……い、いやぁ…なんでも…」
善子「そんなに強く突かれてないでしょ?」
六花「?」
岡部「っ」
善子「ちょっと見せて見なさい?」
岡部「お、おい!」
ジワァ
善子「…え」
善子「ちょっと待って…その滲んでるの…」
善子「…血じゃない…の?」
岡部「っ」
六花「!?」ビクッ
善子「ちょ、ちょっと捲るわよっ!」バッ
岡部「…」
善子「なにこの包帯!?」
善子「アンタ元々怪我してたわけ!?」
岡部「そ、そうだ…」
六花「え…えっ?」オロオロ
善子「なんで黙ってたのよ!?」
岡部「まさか木の枝で突かれるとは思わなかったのだっ!」
六花「あ、あの…」
善子「~っ」
善子「…邪王真眼っ!!」
六花「っ!」
善子「あんた、近くのコンビニでガーゼとテープ!それからマキロン買って来て!!」
六花「が、がってん!」
タッタッタッタッ……
善子「取り敢えず水飲み場まで行くわよ」
善子「歩ける?」
岡部「だ、大丈夫だ…問題ない」フラッ
善子「問題だらけじゃないの…」
善子「やっぱりここで待ってて」
岡部「え?」
タタタタッ…
岡部「…はぁ」
岡部「何をやってるんだ、俺は…」
「お待たせ!」
善子「ハンカチ濡らして来たから、取り敢えずこれで傷口を洗うわね!」
岡部「!」
善子「ちょっと染みるかも知れないけど…」
岡部「い、いや…そこまでしなくても」
ピトッ
岡部「ッ!!?!?」
善子「うわぁ…大丈夫…?」
岡部「こ、このくらいっ!刺した時に比べれば…っ!!」
善子「さ、刺したぁ!?」
岡部「くっ…只の比喩表現だ」
善子「脅かさないでよっ!」
善子「とにかく、後はあの子が来るまでベンチで横になってなさい!」
岡部「こ、この鳳凰院凶真に指図するとは」
善子「は・や・くっ!!」
岡部「くっ…」サッ
岡部「俺だっ」
岡部「今、機関のエィジェントに遭遇した」
岡部「…あぁそうだ。"ペ天使ヨハネ"による精神攻撃を受けている」
善子「…」
岡部「あぁ、分かっている。そんなヘマはしないさ」
岡部「エマに伝えてくれ…帰ったら式を挙げよう…と」
岡部「エル、プサイ、コングルゥ」
善子「…」
岡部「…ふっ」
ピトッ
岡部「イギッ!!?」
善子「それだけ元気ならもう大丈夫ね」
【コンビニ】
六花「ほっほっほ!」タッタッ
<いらっしゃいませー!
六花(ガーゼ、テープ、マキロン)
ガサッ
六花(テープ、マキロン)
ポン
六花(マキロン)
ゴトッ
六花「…よしっ」
六花「~♪」
<お次の方こちらにお並び下さ~い!
六花「?」チラッ
六花「…」
ポイッ
<1280円になりますぅ
<ありがとうございましたー!
六花「えっほ!えっほ!」タッタッ
【公園】
六花「か、買ってきた~!」
善子「良くやったわ!」
岡部「おぉ、すまんな」
六花「えっと…」ガサゴソッ
六花「ガーゼ」サッ
善子「はいよ」
六花「テープ」サッ
善子「うん」
六花「マキロン」サッ
善子「オッケー」
六花「ガルボ」サッ
善子「はいは…え?」
六花「新商品。イチ押し」
善子「あ~…」
岡部「…貴様は明治の回し者か?」
六花「甘くてさっぱり」
善子「まぁ…好きだけどさ」
善子「そうだ、お金…」ゴソゴソ
六花「あ」
六花「べ、別にいい…」
善子「ダメよ!ちゃんと払わせて」
岡部「…」
善子「いくらだった?」
六花「せ、1,280円…」
善子「えっと、じゃあ二人で…」
岡部「ほれ」クシャ
【5000円】
善子「え?」
岡部「…」
善子「な、なんでアンタが払うのよ!?」
岡部「いいから取っておけ」
善子「良くない!」
善子「それに、怪我させたのはこっちなんだから受け取る理由がないわ!」
岡部「分かった。じゃあ理由を付けてやる」
岡部「今日俺の遊び相手をしたバイト代だ」
岡部「ありがたく受け取れ」
善子「なにそれ!意味わかんないわよ!」
六花「あ、あの…」
岡部「…しょうがない奴らめ」
岡部「じゃあこれでどうだ」
善子・六花『え?』
岡部「次に、この魔都東京へ馳せ参じる時」
岡部「その金須を糧にお前らの故郷の手土産を持ってくるのだ」
岡部「分かったな?」
善子「な、なんで私が東京人じゃないって…」
岡部「東京には慣れていないと自分で言っていたであろうが」
善子「……あ。」
岡部「どうせお前もそうなのだろ?」
六花「う、うん…」
岡部「抜かりなく買って来るのだぞ」サッ
六花「わ、わかった!」
善子「ちょっと!」
岡部「フッ…よろしい」
岡部「お前らお子様には過ぎた金額だ、大事に使うがいい」
六花「了解」
善子(なんで5000円でそこまで偉そうに出来るのよ…)
善子「……」
善子「…ま、ありがたく受け取っとくわ」
六花「美味しい物買ってくる」
岡部「食い物オンリーか」
善子(食べ物…か)
善子「!」
善子「アンタに堕天使の涙を授けるわ」
岡部「なんだそれは…」
六花「詳しく」
善子「ふふっ」バッ
善子「漆黒の闇、それは堕天への誘い」
善子「光で穢された心を浄化する至高の涙…」
善子「その涙と共に、貴方は地上へと堕天するのです」
六花「おおっ!」キラキラッ
岡部「まったく分からん」
善子「異世界の粉塵、時の雫、形を成さぬ者、数多の根源、クラーケンの体液、スキュラの足、視界を奪いし者の根、デビルブラッド、混沌なる溶液、切り裂かれし者の名残り」
善子「以上の材料を灼熱の球鉄にて熱する」
善子「これが堕天使の涙、そのレシピよ」
六花「もっと詳しく、メモする」
善子「えっとね、異世界の粉塵が小麦粉で」
善子「時の雫が水。そんで形を成さぬ者が」
六花「ふんふん」スッスッ
岡部「……」
善子「それから…」
六花「なるほど」
岡部「…フッ」
岡部「よし、お前ら」
善子「え?」
六花「?」
岡部「ここに召喚の契約を結ぶとしよう」
善子「召喚?」
六花「??」
岡部「そうだ」
岡部「これから俺が宣誓の文言を唱え、その後契約の書を差し出す」
岡部「お前らはそれにサインをするのだ」
善子「よく分からないわ…」
六花「ん~…」
岡部「まぁ見ていろ」
バッ
岡部「我ら三人、産まれし次元は違えども」
岡部「深淵の彼方より出ずり、同じ志を持つ大いなる上位者」
岡部「よって…ここに闇の契約を結ぶ」
善子「なんなの?それ」
岡部「桃園ならぬ"公園の誓い"だ」
六花「?」
岡部「この契約さえ結べば、己が身に危険が迫った時、それぞれの刻印が浮かび上がる」
岡部「刻印は次元を跨ぐ者にしか見えん」
六花「おぉっ!」
岡部「さぁ、この契約書に記すのだ」
善子「…要は番号交換しようって事ね」
岡部「我々はこの現世に顕現している数少ない同志」
岡部「味方は多いに越した事はあるまい?」
六花「…っ」
ババッ
善子「!」
六花「我、邪王真眼の使い手」
六花「古より伝わりし闇の者…ここに召喚の契約を結ぶ」
六花「術式666ε"磁界の魔手"接続」pi!
岡部「…宜しい」
岡部「さぁ、次は貴様だぞ?」
岡部「堕天使ヨハネ」
善子「……」
岡部「受けるも拒むも、お前の自由だ」
岡部「思うままにするがいいさ」
善子「…ふふっ」
バッ
六花「!」
善子「我が名は堕天使ヨハネ。天界に叛し、天つ雲井の彼方より来たる黒い翼…」
善子「我。今ここに冥府の刻印を刻む」
善子「堕天降臨っ!」pi!
岡部「…」
岡部「…これで」
岡部「我々は晴れて、同志となった」
善子「…」
六花「…」
岡部「我ら上位者は崇め祀られるが故、下々へ対し、人が良く、サービスをし過ぎると言う嫌いがある」
岡部「今日のお前たちを見ていて、それが良く分かった」
善子「そ、そうかしら?」
六花「?」
岡部「人の身に窶している以上、それは決して間違った事ではないが…それでも」
岡部「人間社会と言う名の脅威や軋轢に晒され、身動き出来なくなったその時は…」
岡部「我が名を呼べ」
岡部「必ずお前たちの力になると誓おう」
善子「…堕天使ヨハネ、ここに誓うわ!」
六花「じゃ、邪王真眼!誓いますっ!」
岡部「…フッ」
善子「ふふっ」
六花「っ//」
バッ
善子・六花『!』
岡部「ではお前たち」
岡部「この世界線上の彼方…その何れかで」
岡部「また逢おう…」
「健闘を祈る」
スタスタスタ…………
六花(なんか凄い…)
善子(ちょっとかっこいい…)
岡部「…ふっ」スタスタ
「岡部」
岡部「!?」
「随分可愛い子達と遊んでたのね?」
岡部「なぁっ!!」
岡部「く、クリスッティーナ!?」
紅莉栖「そんなに私との買い物が暇だったのかしら?」
岡部「ち、違うのだ助手よ!これには色々と事情があって…っ」
紅莉栖「JK二人を侍らせて楽しかった?」
紅莉栖「鳳凰院さん?」ニコッ
岡部「だ、だから…あのな?」
紅莉栖「そうそう」
紅莉栖「新しいガジェットを思い付いたわ」
岡部「へ…?」
紅莉栖「その名も"辞書型プレス機"」
岡部「」
紅莉栖「ブックバンドを付ければなんと片手で操作出来るのよ」
紅莉栖「これで心置きなくプレス出来るわ」
岡部「…っ」
紅莉栖「いいアイディアでしょ?」
岡部「我が命運は…尽きた…」
紅莉栖「さぁ、行くわよ?」
紅莉栖「助手」
岡部「…ハイ」
トボトボ……
六花(犬だ…)
善子(犬ね…)
「おい六花!」
六花「へ?」
「お前こんなとこにいたのかよ!」
六花「ゆ、勇太…」
勇太「ったく…心配させるなよ、お陰であっちこっち探しちまったじゃないか!」
六花「ご…ごめん…」
勇太「…ほら。もういい時間だし、そろそろ駅に向かわないと」
六花「分かった」
六花「…ねぇ、勇太」
勇太「ん?」
六花「心配掛けて…ごめんね」
勇太「…」
ギュッ
六花「っ!」
勇太「…こうしとけばもう大丈夫だろ?」
六花「っ///」
善子「…」
善子「…私にも」
善子「私にも誰か迎えに来なさいよぉー!」
「善子ちゃーん!」
善子「え?」
花丸「もう!一人でうろちょろしたら駄目ずらっ!」
ルビィ「だ、大丈夫だった?」
善子「あ、あんた達!どこ行ってたの!?」
花丸「それはこっちのセリフずら!」
花丸「どうせこっそり堕天使ショップにでも行ってたんでしょ?」
善子「うぐっ」
ルビィ「つ、次からはちゃんと連絡して?」
善子「…悪かったわよ」
花丸「じゃあお詫びに手を繋ぐずら」
善子「な!?」
ルビィ「ルビィも賛成!」
善子「ちょ!」
花丸「それじゃこのまま帰るずらぁ♪」
善子「離しなさいよぉー!」
乙?
すみません
まだ少しだけ続きます。
【未来ガジェット研究所】
岡部「鳳凰院凶真、帰還っ!」
まゆり「オカリン紅莉栖ちゃんお帰り~♪」
紅莉栖「ただいま、まゆり」
ダル「収穫あったん?」
紅莉栖「収穫どころか余計な手間食っただけよ」
ダル「…なんかあったの?」
岡部「フッ」
岡部「堕天使ヨハネ、邪王真眼と共にこの世界の趨勢を見定めて来たのっだっ!」
紅莉栖「はいはい」
ダル「厨二病乙」
岡部「だぁまれ、変態助手に萌え豚ハカーめ」
紅莉栖「…変態ってゆー」
ダル「ハッカーだっつってんだろっ!!」ドッ
紅莉栖「!?」
岡部「す、すまん…っ」
まゆり「ダメだよ~ダル君」
ダル「大人気なくイキってしまったお…」
紅莉栖「ね、ねぇ…まゆり」
まゆり「ん?」
紅莉栖「橋田のやつ、機嫌悪いの?」
まゆり「なんかねぇ、イベント前のセーブ忘れちゃったんだってぇ」
紅莉栖「…あぁ」
ダル「みぽたん…君の水着シーンを見れない僕を笑ってくれ…」
岡部「まったく、人がせっかく今日の余韻に浸っていたと言うのに」
紅莉栖「可愛い子達だったものねぇ?」
紅莉栖「ねぇ、鳳凰院さん?」
岡部「だっ!ち、違う!そう言う意味では」
まゆり「なになに?」
紅莉栖「聞いてよまゆり」
紅莉栖「岡部ったら、私のこと放ったらかしてJK二人と遊んでたのよ」
ダル「はぁ!?」ガタッ
まゆり「…」
紅莉栖「信じらんないでしょ?」
ダル「オカリン…っ」プルプルッ
ダル「見損なったお!人間じゃねぇ!」
岡部「だ、だから違うと言ってる!!」
紅莉栖「大体合ってるでしょ?」
岡部「くっ…」
ダル「こんな思いをするなら花や草に生まれたかった…」
まゆり「……」
まゆり「…ねぇ、オカリン」
岡部「な、なんだ?」
まゆり「まゆしぃはね?オカリンを信じて、紅莉栖ちゃんとのお付き合いを認めたの」グッ
岡部「…へ?」
まゆり「でも、オカリンにはそれが分かって貰えなかったみたいだね…」グググッ
ダル「僕帰るお」ガタッ
紅莉栖「私も」ダッ
岡部「ちょ!ちょっと待てお前ら…っ!」
まゆり「まゆしぃは悲しいです…」グムグムッ
岡部「ま、待てまゆりっ!!」
_
σ λ
~~~~
/´・ω・ ) <トゥットゥル~
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/
岡部「同志よ…もう会う事は無いだろう…」
【冨樫家】
樟葉「二人ともお帰り」
夢葉「おかえり~」
勇太「あぁ、ただいま」
六花「帰還、シュバ!」
樟葉「東京どうだった?」
勇太「まぁ、やっぱり都会だったな」
樟葉「何しに行ってたの?」
勇太「俺は普通に観光だったけど」
勇太「後は殆どコイツの付き添い…」
勇太「…もとい、捜索だったな」
樟葉「捜索?逸れたの?」
勇太「コイツが勝手にうろちょろしてたんだよ」
六花「出だしは違う。訂正を要求する」
勇太「…ぐっ」
樟葉「どう言うこと?」
六花「勇太はプラモデルショップのエアガンに心を奪われてた」
六花「私が話しかけても生返事だった」
勇太「だっ、お前だって見てただろう!」
六花「私はすぐ切り上げた、でも勇太はもっと奥まで行ってた」
勇太「だって!…その、店員さんが…」
樟葉「…」
勇太「奥の方にボウガンとか新しく入荷したナイフがあるって…言ってたから…」モジモジ
樟葉「辞めたんじゃないっけ?」
勇太「た、確かに辞めたけど!」
勇太「あんなの見たら誰だって…なぁ?」
樟葉「…バカ兄」
勇太「……くそぅ」
六花「フゥーハッハッハッ!」
夢葉「ふーっはっはっはっ!」
【沼津駅】
花丸「やっと着いたずらぁ~」
ルビィ「やっぱり遠いね」
善子「くっくっくっ。漸く伊豆の潮風と戯れる事が出来るわ」
花丸「まだ時間もあるし、みんなにお土産持ってってあげようよ」
ルビィ「お姉ちゃんにはルビィから渡しておくね?」
善子「遍く禁教の僕達よ、畏れおののき、そして奉るがいい…」
花丸「善子ちゃんも行くずら?」
善子「ヨハネっ!」
善子「…あ」
花丸・ルビィ『え?』
善子「…」サッ
善子「私よ」
善子「先程物資を調達したわ」
善子「これより、改変式呪詛を使い、存在の解像度を下げながら移動する」
花丸「善子ちゃん、誰と話してるずら?」
ルビィ「ぅゅ…」
善子「そちらも随分手こずってる様ね」
善子「…ええ、分かったわ」
善子「それでは、健闘を祈る」
善子「ラ・ヨダソウ・スティアーナ」
花丸「何語ずら?」
ルビィ「ん~…」
善子「ふふっ」
~その後~
Prrrr!
Pi!
「…俺だ」
「私よ」
「傍受対策、イ-ビル ジャミング発動」
「いい手際だ」
「不可侵領域” 事象の地平”を創り出します」
「良かろう…では、これより」
「第三次vorgesetzte conference”を始めようではないか」
岡部「…して、今日は何様だ?」
岡部「堕天使ヨハネよ」
善子「神々の消えし時、彼の地にて、我ら裏離騎士団によるミサを執り行うわ」
善子「貴方達二人には、魔都東京へ降臨した際、我々団員の護衛を頼みたいの」
岡部「護衛…だと?」
六花「出現先をリークしてくれれば、そこに魔力結界を張れる」
善子「場所は決戦の地、アキバドーム…」
六花「あきば…ドーム?」
岡部「あんな所で一体何をするんだ?」
善子「くっくっくっ…」
善子「その日こそ、堕天使ヨハネ…その真の姿を拝見する事が出来るでしょう」
岡部「お前…何を企んでいる」
善子「くっくっくっ」
六花「……らぶ…らいぶ?」
善子「へ?」
六花「勇太、これって」
<アキバドームで調べたらそれが出たんだよ
善子「ち、ちょっと!」
岡部「そう言えばお前、スクールアイドルだとか言っていたな」
善子「邪王真眼!余計なこと言わないでよ!」
六花「ヨハネが出るの?」
善子「!」
善子「そ、そうよ」
六花「すごい…っ」
善子(やっとヨハネって呼ばれたっ!!)
岡部「ぺ天使の貴様があんなデカイ所で踊るとはなぁ」
善子「ぺ天使ってゆーなっ!!」
六花「いっぱい書いてある…ヨハネはどのグループ?」
善子「…Aqours」
六花「あくあ…あくあ…」
六花「……書いてない」
善子「そんなワケないでしょ!!」
岡部「お前もしかして、カタカナで探してないか?」
六花「違うの?」
岡部「…ダルよ、ラブライブ と言う催し物の中にAqoursと言う名のグループは載っているのか?」
<ちょいまち~ カタカタッ
<…あぁ、確かに載ってるね……お?
岡部「ちゃんと載ってるぞ」
善子「当たり前じゃないの…」
六花「よかった」
<うっひょー!美少女JK祭りキタコレェ!
六花「!?」
岡部「黙れ萌え豚ハカーめ!」
善子「…とにかくそう言うこと」
六花「…」
善子「一応伝えとこうと思っただけよ」
六花「行く」
善子「え?」
六花「応援、行く」
善子「え…その…」
善子「あ、ありがと//」
岡部「素直ではないな」
善子「うっさい!」
<善子ちゃん顔赤いずら~!
<よーしこー!
<シャイニー!
善子「ヨハネっ!」
岡部「…よかろう」
善子「え?」
岡部「お前の晴れ舞台、我がラボメン総出で凱旋してやろうではないか」
六花「極東魔術昼寝結社の夏も全員で行く」
善子「…ふふっ」
善子「期待してるわ」
岡部「ダルよ、サイリウムセイバーを改造出来るか?」
<…一応聞くけど、何に使うん?
岡部「知れたこと…40000lxの光と共に我が同志へ熱いエールを送るのだ!」
善子「…あほ」
<そんなん持ってったら叩き出されるよJK
岡部「ぐっ」
六花「メガホン持ってく」
善子「へ?」
六花「あと笛」
善子「…」
岡部「野球の観戦ではないんだぞ…」
六花「?」
善子「…ぷっ」
善子「あっはははは!」
岡部「ふっ」
六花「??」
善子「なんかスッキリしたわ」
善子「緊張も程よく解れたしね」
六花「ヨハネ、頑張って」
善子「もちろん!」
善子「…それじゃあ」
岡部「待つのだ」
善子「え?」
六花「?」
岡部「お前達はもう忘れてしまったのか?」
六花「んん?」
善子「なにを?」
岡部「俺たちはじゃあね、や、またねなどと言う俗な挨拶はせん。そうだろ?」
善子「…あぁ」
六花「忘れてた」
岡部「おいおい…」
善子「私からだっけ?」
岡部「そうだ」
六花「えっと…プサン?」
岡部「プサイだ!」
岡部「ゴホンッ…ではお前たち」
岡部「決戦の地にて、また逢うとしよう」
善子「エル」
六花「プサイ」
岡部「コングルゥ」
プツンッ
【演主】
郎太倫 部岡 (真凶 院凰鳳)
花六 遊鳥小 (眼真王邪)
子善 島津 (ネハヨ使天堕)
焉終
お粗末さまでした。
乙
おつおつ
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